JP2000202006A - 蒸気滅菌装置 - Google Patents

蒸気滅菌装置

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JP2000202006A
JP2000202006A JP11004649A JP464999A JP2000202006A JP 2000202006 A JP2000202006 A JP 2000202006A JP 11004649 A JP11004649 A JP 11004649A JP 464999 A JP464999 A JP 464999A JP 2000202006 A JP2000202006 A JP 2000202006A
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sterilization
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drying
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JP11004649A
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English (en)
Inventor
Keiji Takeuchi
敬次 竹内
Yoshiharu Nakano
芳治 中野
Takeo Suzuki
竹雄 鈴木
Masachika Iwasaki
雅親 岩崎
Masakazu Yoshida
正和 吉田
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Yuyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yuyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コストをかけることなく短時間で確実に乾燥処
理を行う蒸気滅菌装置を提供する。 【構成】蒸気滅菌装置の扉に、閉塞位置と半開位置間の
開閉を行う扉開閉装置を設け、さらに半開位置で扉を係
止する係止手段を設けて乾燥処理時に半開位置まで扉を
開放し、間乾燥処理時に半開位置まで自動開放した状態
で扉を固定する係止手段を設け、乾燥処理終了後閉塞す

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱ヒータによる加熱
により注入水を高温、高圧の蒸気とすることにより、缶
体内に収納した医療用器具等の被滅菌物の滅菌処理を行
う蒸気滅菌装置の特に、乾燥処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸気滅菌装置は滅菌処理終了後、
排気処理にて缶体底面の水を排水し、高温蒸気を排出し
て減圧を行った後、被滅菌物に付着した水分を乾燥する
乾燥処理に移行して乾燥処理が終了すると一連の滅菌処
理が終了する。
【0003】従来の蒸気滅菌装置における乾燥処理に
は、一般的にエアーポンプ方式や真空ポンプ方式が採用
されている。
【0004】真空ポンプ方式は、缶体と接続された水封
式真空ポンプの作動により缶体内の圧力を外気圧より下
げることで沸点を下げて水分を蒸発させて吸引乾燥を行
うものであり主に大型の滅菌装置で使用される。
【0005】エアーポンプ方式はフィルターを介した外
気をエアーポンプにて缶体内に送り込み、缶体外周に設
けられた乾燥ヒータにより蒸発した高温蒸気を排気電磁
弁より排出させて乾燥を行うものであり主に小型の滅菌
装置で使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蒸気滅菌装
置の乾燥処理には以下のような問題があった。
【0007】真空ポンプ方式は短時間で乾燥処理を行う
ことが可能であるが、真空ポンプ自体のコストが高く、
装置が大型化して複雑になるため、小型の安価な滅菌装
置には不向きであった。
【0008】一方、エアーポンプ方式はコストは安い
が、ヒータにより乾燥した水蒸気を排気電磁弁にて排出
するのに時間がかかっていた。
【0009】これを解決するために缶体内へのエアーの
送り量を増すと、缶体内の温度が下がり乾燥不良が発生
していた。
【0010】また、乾燥時間を短縮するその他の方法と
して、扉を所定寸法(蒸気は排出されるが被滅菌物が見
えない程度)開けて乾燥処理を行う扉開け乾燥がある。
【0011】これは排気処理終了後に缶体内の圧力が下
がったのを確認して扉を所定寸法開き、乾燥ヒータの加
熱により発生した水蒸気を扉の隙間から外部の排出する
方法である。
【0012】確かにこの方法により、乾燥時間を短縮す
ることは可能であるが、乾燥処理中に作業者が誤って扉
を開けたり、乾燥処理終了後の扉の閉め忘れによって被
滅菌物が再汚染されることがしばしばあった。
【0013】また、扉開け乾燥は乾燥処理の終了を待っ
て扉を閉める必要があるため、作業者は滅菌装置の側か
ら離れることができず非常に作業性が悪かった。
【0014】そこで、本発明は、コストがかからず、乾
燥処理時間を短くし、かつ作業性の良い蒸気滅菌装置を
提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、被滅菌物を収納する缶体と、滅菌時に
缶体内を密封する扉と、前記缶体内に注入する水を貯留
する貯水タンクと、この貯水タンクと前記缶体とを連通
する給水管と、この給水管の開閉を行う開閉弁と缶体内
を加熱する乾燥ヒータを備えた蒸気滅菌装置において、
前記扉を半開位置で固定する係止手段を設けたものであ
る。
【0016】乾燥処理時に前記扉を半開位置に開放し、
乾燥処理終了後、前記扉を閉塞する扉開閉手段を設ける
のが好ましい。
【0017】
【実施例】図面にともなって本発明の実施の形態を以下
に示す。
【0018】図1は本発明に係わる蒸気滅菌装置の概略
図を示す。この蒸気滅菌装置では、装置本体1の前面に
は、側縁部を中心として開閉扉2が回動自在に取付けら
れている。そして、この開閉扉2は、一旦閉じられる
と、ロック装置A(後述)により、装置本体1に開放不
能に固定されるようになっている。また、開閉扉2には
圧力センサ2aが設けられ、下記する缶体14内の圧力
を検出できるようになっている。
【0019】図9〜図11はロック装置Aを示す部分側
面図であり図12はロック装置Aの部分詳細斜視図であ
る。
【0020】ロック装置Aは開閉扉2に設けられたロッ
クアーム3、当り棒35、取っ手36、ツメアーム38
及び、装置本体1に設けられたスライド棒39とそれを
駆動させるロックモータ41とアーム受け37で構成さ
れている。
【0021】ロックアーム3は図12に示すように開閉
扉2の裏面に設けられ、断面略コの字型形状をしており
先端部にシャフト34が水平方向に貫通し挿着され、ロ
ックアーム3の上方には図9〜図11に示すように当り
棒35がバネにて弾設されており、これはロックが解除
した際、開閉扉2を開放させるためのものである。
【0022】更に、開閉扉2の下方には取っ手36が設
けられ、ロックが解除されている時(図11参照)、取
っ手36を手前に引くとアーム受け37からツメアーム
38が外れて開閉扉2が開放する。
【0023】そして、装置本体1内部のロックアーム3
に対応する位置にはスライド棒39が昇降可能に設けら
れており、スライド棒39は下端部がテーパー面になっ
ており、側面に設けられたラックギヤ40と係合したロ
ックモータ41により昇降動作を行う。
【0024】スライド棒39の位置検出は上下端部に埋
設されたハイコレックス42(磁性体)と、それらと対
応する所定位置に取付けられた開センサ43、半開セン
サ44、閉センサ45によって行われスライド棒39は
ロック解除位置(図11参照)、半開ロック位置(図1
0参照)、ロック位置(図9)の3点間にて昇降動作を
行う。
【0025】ロック解除位置ではスライド棒39は上限
位置にあり開閉扉2のロックは解除され開閉扉2の開閉
を自由に行うことが可能である。
【0026】次に半開ロック位置では、スライド棒39
下端のテーパ面とシャフト34が当接し、開閉扉2が所
定寸法(本実施では10mm)のみ開放した半開き位置
でロックされる。
【0027】最後にロック位置では、スライド棒39の
下降動作にともなってテーパ面にそってシャフト34が
引込まれて、開閉扉2が完全に閉じられて缶体14内が
密封され滅菌可能状態となる。
【0028】また、前記装置本体1の前面にはタッチパ
ネル4が設けられている。このタッチパネル4には、図
2に示すように、時間及び温度を表示する時間・温度表
示部5と、この時間・温度表示部5での表示を変更する
ための一対の選択スイッチ6と、滅菌処理状況を報知す
る処理表示部7と、滅菌処理の種類を選択するための運
転選択スイッチ8とが設けられている。
【0029】前記時間・温度表示部5は、タイマ時間、
予約時間、設定温度、滅菌処理、乾燥処理からなる項目
表示部9と、各項目に該当する内容を表示する表示パネ
ル10とから構成されている。この時間・温度表示部5
では、選択スイッチ6を操作すると、項目表示部9の項
目が切り替わり、該当する項目が順次点滅するようにな
っている。そして、所望の項目が点滅した時点で、前記
選択スイッチ6の操作を一旦停止して所定時間経過する
と、その項目に該当する標準時間が表示パネル10に表
示され、その後、さらに前記選択スイッチ6を操作する
と、表示パネル10の表示時間が変更されるようになっ
ている。
【0030】前記処理表示部7には、ドアロック、給
水、加熱、滅菌、乾燥及び完了の各滅菌処理状況を示す
項目毎にLEDが設けられ、現在行われている処理に該
当するLEDが順次点灯するようになっている。
【0031】前記運転選択スイッチ8には、4つの滅菌
温度選択スイッチ11a,11b,11c,11dと、
乾燥スイッチ12と、ストップスイッチ13とがそれぞ
れ配設され、操作されたスイッチのLEDが点灯するよ
うになっている。滅菌温度選択スイッチ11aは、滅菌
温度135℃で、ハサミ等の金属製の医療用部材を滅菌
するためのものである。また、滅菌温度選択スイッチ1
1bは、滅菌温度121℃で、ガーゼ等の布製等の医療
用部材を滅菌するためのものである。さらに、滅菌温度
選択スイッチ11cは、滅菌温度115℃で、手術用手
袋等のゴム製等の医療用部材を滅菌するためのものであ
る。さらにまた、滅菌温度選択スイッチ11cは、液体
を滅菌するためのものである。
【0032】装置本体1の内部には、図3に示すよう
に、背面下方に向かって傾斜する缶体14が収容されて
いる。この缶体14の内部は、水平に配設される編み目
状の仕切板15で上下に仕切られている。仕切板15に
よって形成される上方空間16にはハサミ、ガーゼ等の
医療用部材が配設されるようになっている。一方、缶体
14の下方空間17にはヒータ19が配設されている。
缶体14の外周には熱線コイルによる乾燥ヒータ30が
図3に示すように設けられており、これは乾燥処理時、
缶体14内の加熱を行う。
【0033】また、下方空間17と貯水タンク18と
は、給水管19及び排水管20で連通して給水及び排水
が行われるようになっているほか、排気管21が連通し
て缶体16内に発生した水蒸気の排出及び外気への排気
が行われるようになっている。前記給水管19には第1
電磁弁22、前記排水管20には第2電磁弁23及びス
トレーナ24がそれぞれ接続されている。ストレーナ2
4は、缶体14から貯水タンク18に戻る水内のゴミ等
を除去する役割を果たす。また、前記排気管21には、
貯水タンク18側に第3電磁弁25が接続され、大気側
には第4電磁弁26がそれぞれ接続されている。また、
缶体14には第5電磁弁31を介してエアーポンプ32
が接続されており、これは従来例で示したエアーポンプ
式乾燥を行う際に外気を缶体14内に送込むもので、エ
アーポンプ32の外気吸引口側にはエアーフィルタ33
が設けられている。なお、第5電磁弁31はエアーポン
プ32の作動に伴って開放する。
【0034】また、前記缶体14の上方空間16には温
度センサ27(図3参照)が配設され、前記貯水タンク
18には水位計28が接続されている。
【0035】前記構成からなる蒸気滅菌装置は、図4な
いし図8のフローチャートに従って滅菌制御を行う。
【0036】まず、安全のため、開閉扉2を開放可能で
あるか否かを判断する(ステップ1)。これは、滅菌処
理を連続して行う場合等では、内部が高温・高圧状態
で、開閉扉2の開放時、蒸気が吹き出すことも想定され
るからである。なお、この判断は、圧力センサ2a及び
温度センサ27により検出される缶体14内の圧力及び
温度等に基づいて行う。開閉扉2が開放不能、すなわち
内部が高温・高圧状態であると判断されれば、第4電磁
弁26を開放して廃熱処理を行った後(ステップ2)、
ロック状態を解除する(ステップ3)。そして、開閉扉
2が開放可能であると判断されれば、一旦タイマ等を初
期状態に設定する(ステップ4)。この間に、開閉扉2
を開放して内部に医療用部材を収容する。続いて、運転
選択スイッチ8が操作されたか否かを判断する(ステッ
プ5)。どの運転選択スイッチ8を操作するのかは、滅
菌しようとする医療用部材の種類から判断して作業者自
身が行う必要がある。なお、滅菌温度選択スイッチ11
が操作された場合、乾燥スイッチ12のLEDが点灯し
て下記するように滅菌処理後に自動的に扉開け乾燥処理
(後述)が行われるようになっている。但し、乾燥スイ
ッチ12を操作すればLEDが消灯し滅菌処理後に従来
例に示すエアーポンプ式の乾燥処理が行われる。
【0037】なお、乾燥スイッチ12による乾燥処理の
選択は加熱処理前であれば何度でも変更が可能である。
【0038】こうして、いずれかの選択スイッチ6が操
作されれば、その操作から所定時間内に再び運転選択ス
イッチ8が操作されたか否かを判断し(ステップ6)、
操作があれば、時間・温度表示部5の項目表示部9が切
り替わって該当する項目が点滅する。その後、所定時間
内に運転選択スイッチ8の操作がなければ、該当処理の
選択を確定し(ステップ7)、表示パネル10には該当
する項目を点灯する(ステップ8)。
【0039】次に、選択された項目が滅菌時間であるか
否かを判断する(ステップ9)。滅菌時間以外が選択さ
れた場合については、本願とは直接関係しないので、そ
の処理の説明は省略する。滅菌時間が選択されたと判断
された状態では、項目表示部9の「滅菌」が点灯し、表
示パネル10に標準滅菌時間Tmが表示される(ステッ
プ10)。
【0040】具体的に、選択された各選択スイッチ6に
対する標準滅菌時間Tmは、135℃では3分、121
℃では20分、115℃では30分及び50分(液体の
場合)である。
【0041】そして、前記滅菌時間Tの選択確定からさ
らに、運転選択スイッチ8が操作されたか否かを判断す
る(ステップ11)。通常、滅菌時間の項目が選択され
るのは、予定量よりも多くの医療用部材をまとめて滅菌
する場合等が該当する。特に、ガーゼ等を何重にも巻回
した状態で滅菌したい場合、標準滅菌時間Tmでは滅菌
が不十分であると判断されるので、滅菌時間Tを標準時
間Tmと異なる時間に変更する必要がある。
【0042】滅菌時間Tを変更し(ステップ12)、そ
の後運転選択スイッチ8が操作されることなく所定時間
経過すれば(ステップ13)、その滅菌時間をTとして
記憶すると共に(ステップ14)、滅菌温度を確定する
(ステップ15)。
【0043】ここで、滅菌時間Tが前記標準滅菌時間T
mを越えているか否かを判断する(ステップ16)。こ
の判断は、滅菌時間Tを長く変更しようとしているにも
拘わらず、誤操作により短くなった場合等、滅菌条件と
して好ましくない状態で滅菌処理が開始されることを防
止するために行う。また、変更した滅菌時間Tが変更可
能な滅菌時間の最大値Thを越えているか否かを判断す
る(ステップ17)。
【0044】変更した滅菌時間Tが前記標準滅菌時間T
mを越えていないか、あるいは、変更した滅菌時間Tが
前記標準滅菌時間Tm以下である場合、滅菌時間Tを変
更可能な滅菌時間の最大値(本実施の形態では、60
分)に強制的に変更し(ステップ18)、滅菌時間が強
制的に変更されたことを表示パネル10に表示して作業
者に報知する(ステップ19)
【0045】滅菌温度及び滅菌時間Tが確定すれば、滅
菌処理を開始する。この滅菌処理では、まず、開閉扉2
がロック状態にあるか否かを判断する(ステップ2
0)。ロック状態でなければ、ロック装置Aを駆動して
ロック状態とし(ステップ21)、第1電磁弁22を開
放して貯水タンク18から缶体14内に水を供給する
(ステップ22)。所定量給水されれば(ステップ2
3)、第1電磁弁22を閉じて給水を停止し(ステップ
24)、ヒータ19への通電を開始する(ステップ2
5)。但し、前記ステップ20〜S24の処理は、滅菌
時間Tが確定する前に開始しておいてもよく、特にヒー
タ19に通電することにより下記する予熱時間を省略す
ることができる。
【0046】そして、所定時間経過するまでの間(ステ
ップ26)、ヒータ19への通電を制御すること等によ
り、缶体14内の検出温度が前記滅菌温度であるか否か
を判断し(ステップ27)、越えていればヒータ19へ
の通電を停止し(ステップ28)、越えていなければヒ
ータ19への通電を続行する。この場合、前記予熱時間
を考慮し、予熱が完了していなければ、前述のようにし
て算出した滅菌時間Tに加算しておく。
【0047】以上のようにして滅菌が終了すれば排水処
理を行う(ステップ29)。この排水処理では、第2電
磁弁23を開放して、蒸気圧により缶体14内の水を排
水管20から貯水タンク18に逆流させる。
【0048】排水処理での第2電磁弁23の開放動作
は、所定の間隔で開閉を繰返しながら、缶体14内を減
圧しており、これは貯水タンク18内に急激に排水が流
れ込んで水が跳ね上がるのを防止するためである。缶体
14内の水が空になれば(センサ等で検出する。)、排
気処理を行う(ステップ30)。この排気処理では、前
記第2電磁弁23を閉じ、第3電磁弁25を開放して、
缶体14内で高温・高圧状態となった水蒸気を、排気管
21を介して貯水タンク18に排出する。
【0049】次に乾燥処理を行う(ステップ31)図8
は乾燥処理を示す動作フローである。
【0050】乾燥処理が始ると乾燥ヒータ30に通電が
開始され(ステップ32)缶体14が加熱する。次に、
扉開け乾燥かエアーポンプ式乾燥かの判断が乾燥スイッ
チのON、OFFにより決定される。(ステップ33)
【0051】扉開け乾燥の際は制御装置内に内蔵された
タイマー(図示しない)の乾燥時間がt=20分に設定
(ステップ34)されてタイマーがスタート(ステップ
35)し第3電磁弁25をの開放の確認を行う(ステッ
プ36)。
【0052】そして、5分経過(ステップ37)すると
スライド棒39がロック位置から半開ロック位置まで上
昇して、開閉扉2が半開位置まで開放(ステップ38)
して扉開け乾燥処理が行われる。ここで、5分後に開閉
扉2を開けるのは、排気処理にて完全に減圧処理が終了
せずまれに、缶体14内に圧力が残留することがあるた
めである。
【0053】その後、20分経過して乾燥処理が終了す
ると、再びスライド棒39がロック位置に下降し開閉扉
が半開位置から閉塞状態になり、乾燥ヒータ30の通電
が切れて(ステップ41)、タイマーがリセット(ステ
ップ42)されて乾燥処理が終了する。
【0054】次にエアーポンプ式乾燥処理の説明を以下
に示す。エアーポンプ式乾燥処理が選択されると、制御
装置内に内蔵されたタイマー(図示しない)の乾燥時間
がt=40分に設定(ステップ43)されてタイマーが
スタート(ステップ44)し、エアーポンプ32が作動
(ステップ45)して缶体14内に外気が送込まれると
同時に、第3電磁弁25をの開放の確認(ステップ4
6)を行って乾燥処理が始る。
【0055】そして、40分経過すると(ステップ4
7)エアーポンプ32を停止(ステップ48)して乾燥
ヒータ30の通電が切れて(ステップ41)、タイマー
がリセット(ステップ42)されて乾燥処理が終了す
る。
【0056】ここで、第3電磁弁25は次の滅菌処理が
行われるまで開放しており、これは、加熱した缶体14
を密封した状態で放置すると内部が陰圧になり、開閉扉
が開かなくなることがあるためである。
【0057】一連の滅菌処理が終了して被滅菌物を取出
す際は、ストップスイッチ13が押されるとスライド棒
39が下端のロック位置から上端のロック解除まで上昇
してロックが解除されてツメアーム38とアーム受け3
7が掛り合った半開位置まで開閉扉2が開放する。
【0058】尚、本実施例の中で上げた滅菌時間、乾燥
時間及び滅菌温度等は、これに限定されるものではな
く、缶体の大きさ及び被滅菌物の量や外気温度等の諸条
件により変更されることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係わる蒸気滅菌装置によれば、乾燥処理時に開閉扉の閉
塞位置と半開位置間の自動開閉を行うことにより、乾燥
処理に要する時間を著しく短くし、作業者の負担を軽減
し、さらに、半開位置にて扉を位置決めするロック装置
を設けたことで乾燥処理中に、作業者が誤って扉を開け
てしまうことや、乾燥処理終了後の扉の閉め忘れによる
被滅菌物の再汚染が防止される等の優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる蒸気滅菌装置の開閉扉を開放し
た状態を示す斜視図である。
【図2】図1のタッチパネルを示す正面図である。
【図3】本阿発明に係わる蒸気滅菌装置の気液の流動経
路を示す概略図である。
【図4】本発明に係わる滅菌処理を示すフローチャート
である。
【図5】本発明に係わる滅菌処理を示すフローチャート
である。
【図6】本発明に係わる滅菌処理を示すフローチャート
である。
【図7】本発明に係わる滅菌処理を示すフローチャート
である。
【図8】本発明に係わる滅菌処理を示すフローチャート
である。
【図9】本発明に係わる蒸気滅菌装置おけるロック装置
の部分側面図である。
【図10】本発明に係わる蒸気滅菌装置おけるロック装
置の部分側面図である。
【図11】本発明に係わる蒸気滅菌装置おけるロック装
置の部分側面図である。
【図12】本発明に係わる蒸気滅菌装置おけるロック装
置の部分詳細斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 開閉扉 3 ロックアーム 14 缶体 35 当り棒 36 取っ手 37 アーム受け 38 ツメアーム 39 スライド棒 40 ラックギヤ 41 ロックモータ 43 開センサ 43 半開センサ 45 閉センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 雅親 豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯 山製作所内 (72)発明者 吉田 正和 豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯 山製作所内 Fターム(参考) 4C058 AA12 AA13 AA14 AA15 AA16 BB05 CC07 DD13 DD16 EE01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被滅菌物を収納する缶体と、滅菌時に缶体
    内を密封する扉と、前記缶体内に注入する水を貯留する
    貯水タンクと、この貯水タンクと前記缶体とを連通する
    給水管と、この給水管の開閉を行う開閉弁と缶体内を加
    熱する乾燥ヒータを備えた蒸気滅菌装置において、前記
    扉を半開位置で固定するロック装置を設けたことを特徴
    とする蒸気滅菌装置。
  2. 【請求項2】乾燥処理時に前記扉を半開位置に開放し、
    乾燥処理終了後、前記扉を閉塞する扉開閉手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の蒸気滅菌装置。
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