JP2006167107A - 高圧蒸気滅菌器 - Google Patents
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Abstract
【課題】チャンバー内が外気圧と同程度に降圧するまでハンドルの回転を抑制することができるハンドル式閉蓋機構を備えた高圧蒸気滅菌器を提供する。
【解決手段】高圧蒸気滅菌が終了しても、チャンバー2内が外気圧より高圧の時は排気弁31が上昇位置にあり、ロック機構17の作動で把手11の回転が規制される。チャンバー2内の排水、排気等の後処理が順次行われてチャンバー2内が外気圧と同程度まで下降すると、排気弁31がチャンバー2内に向けて下降し、これをリミットスイッチ32が検出して、ロック機構17による規制が解除され、把手11の回転操作が可能になる。チャンバー上部の排気口30と、これを開閉する上下摺動自在な排気弁31からなる単純な構造の排気装置兼用の検出手段16としたので、チャンバー2内が外気圧と同程度まで減圧されたことを確実に検出することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】高圧蒸気滅菌が終了しても、チャンバー2内が外気圧より高圧の時は排気弁31が上昇位置にあり、ロック機構17の作動で把手11の回転が規制される。チャンバー2内の排水、排気等の後処理が順次行われてチャンバー2内が外気圧と同程度まで下降すると、排気弁31がチャンバー2内に向けて下降し、これをリミットスイッチ32が検出して、ロック機構17による規制が解除され、把手11の回転操作が可能になる。チャンバー上部の排気口30と、これを開閉する上下摺動自在な排気弁31からなる単純な構造の排気装置兼用の検出手段16としたので、チャンバー2内が外気圧と同程度まで減圧されたことを確実に検出することができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は高圧蒸気滅菌器に関し、詳しくは、チャンバーの開口部を開閉自在に塞ぐ蓋体の閉蓋状態を、ハンドルの回転操作により固定する回転ハンドル式の閉蓋機構を備えた高圧蒸気滅菌器に関する。
従来から、医療用器具,歯科用器具等の被滅菌物を滅菌する際、高圧蒸気滅菌器が広く用いられている。この種高圧蒸気滅菌器は、チャンバー内に被滅菌物を入れてその開口部を蓋体で閉じた後、チャンバー内への給水、加圧昇温、蒸気置換、滅菌、排水、排気等の処理を順次自動で行うようになっている。
また、高圧滅菌工程ではチャンバー内を高圧蒸気で満たすのでその開口部を蓋体で確実に密閉する必要があり、その為、チャンバー内の高圧で蓋体が開かないよう固定する構造として、蓋体による閉蓋状態をハンドルの回転操作により固定する回転ハンドル式の閉蓋機構を備えた滅菌器が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかし、この閉蓋機構は、ハンドルの回転操作で昇降する移動杆の先端に設けた係止部と、チャンバーのフランジに設けた保持金具との係合力により蓋体の閉蓋状態を固定するものなので、チャンバー内の高圧力がかかる前記係止部と保持金具の係合力より強い力でハンドルを回転させることができれば、移動杆先端の係止部が保持金具から外れて、蓋体が開いてしまう。
そこで、例えば特許文献2に記載されるように、チャンバー内の高圧力で突出するロック桿をハンドルに設けた棒状部材に係合するよう配置し、チャンバー内が高圧の時はロック桿と棒状部材との係合によりハンドルの回転が規制されるよう構成することも考えられる。
前述したようなロック桿を備えることで、チャンバー内が高温高圧である滅菌工程中にハンドルを回転操作し蓋体を開けてしまうような虞れを防止することはできるが、滅菌終了後にチャンバー内圧が下がり始めてロック桿が没入した場合、高温高圧状態から脱したと勘違いし誤ってハンドルを回転させてしまう虞れが無いとは言えない。
すなわち、従来の機構では、滅菌終了後にチャンバーの減圧が開始されると、チャンバー内がまだ外気圧より高圧で蒸気が残留している(排水、排気等の後処理工程の途中にある)にもかかわらず、減圧に伴いロック桿が没入してハンドルの回転操作が可能になってしまい、蓋体が開いて残留蒸気が噴出する虞れがある。
すなわち、従来の機構では、滅菌終了後にチャンバーの減圧が開始されると、チャンバー内がまだ外気圧より高圧で蒸気が残留している(排水、排気等の後処理工程の途中にある)にもかかわらず、減圧に伴いロック桿が没入してハンドルの回転操作が可能になってしまい、蓋体が開いて残留蒸気が噴出する虞れがある。
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その主たる目的とする処は、チャンバー内が外気圧と同程度に下降するまでは蓋体の開動が規制される、新規な高圧蒸気滅菌器を提供することにある。また本発明は、チャンバー内が外気圧と同程度に下降したことを、簡単な構造の検出手段で確実に検出し得るようにすることを目的とする。また本発明は、前記蓋体の開動規制をハンドルの回転規制又はハンドル軸(螺軸)の回動規制でなすことを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、チャンバーの開口部を開閉自在に塞ぐ蓋体と、該蓋体による閉蓋状態をハンドルの回転操作により固定する回転ハンドル式の閉蓋機構を備え、前記開口部を蓋体で閉じると共に前記閉蓋機構で蓋体が開かないよう固定し、その状態でチャンバー内に蒸気を充満させて高圧蒸気滅菌を行った後、チャンバー内の排水、排気等の後処理を順次自動で行う高圧蒸気滅菌器を対象とし、
高圧蒸気滅菌が終了した後のチャンバー内圧が外気圧と同程度になったことを検出する検出手段と、前記閉蓋機構による固定状態を解除可能にロックするロック機構を備え、
前記検出手段が、前記チャンバーの上部に上下摺動自在に備えられ前記チャンバー内圧が外気圧と同程度になったときにチャンバー内に向けて下降する摺動子と、該摺動子の下降を検出する検出器からなり、
前記摺動子の下降を前記検出器が検出した後に前記ロック機構によるロックが解除されるよう形成したことを特徴とする。
高圧蒸気滅菌が終了した後のチャンバー内圧が外気圧と同程度になったことを検出する検出手段と、前記閉蓋機構による固定状態を解除可能にロックするロック機構を備え、
前記検出手段が、前記チャンバーの上部に上下摺動自在に備えられ前記チャンバー内圧が外気圧と同程度になったときにチャンバー内に向けて下降する摺動子と、該摺動子の下降を検出する検出器からなり、
前記摺動子の下降を前記検出器が検出した後に前記ロック機構によるロックが解除されるよう形成したことを特徴とする。
このように構成した場合、高圧蒸気滅菌が終了しても、チャンバー内圧が外気圧より高い状態では摺動子が上昇位置にあり、ロック機構の作動によりハンドルの回転が規制される。チャンバー内の排水、排気等の後処理が順次行われチャンバー内が外気圧と同程度まで下降すると、摺動子がチャンバー内に向けて下降し、これを検出器が検出して、ロック機構による規制が解除され、ハンドルの回転が可能になる。よって、チャンバー内圧が外気圧より高い状態では蓋体が開動せず、誤って蓋体を開いてしまう虞れが無い。
また、チャンバー上部に上下摺動自在に備えた摺動子による単純な構造の検出手段を用いたので、作動設定の調整が必要で高価な割には誤作動の虞れがある複雑な構造の圧力センサーや温度センサーなどを用いること無く、チャンバー内圧が外気圧と同程度まで減圧されたことを確実に検出することができる。
また、チャンバー上部に上下摺動自在に備えた摺動子による単純な構造の検出手段を用いたので、作動設定の調整が必要で高価な割には誤作動の虞れがある複雑な構造の圧力センサーや温度センサーなどを用いること無く、チャンバー内圧が外気圧と同程度まで減圧されたことを確実に検出することができる。
前記摺動子が、前記チャンバー内の蒸気をチャンバー外へ排出する排気弁を兼ねており、該排気弁は、チャンバー内圧が外気圧より高い時は上昇位置にあって排気口を閉じ、チャンバー内圧が外気圧と同程度まで減圧すると下降位置まで下がって前記排気口を開くものであることが好ましい。
この場合、排気弁に検出手段を兼用させるので、滅菌終了後の排水、排気などの後処理工程に連動してより確実にチャンバー内圧を検出することができる。また、検出手段を別途設ける必要が無いので、高圧蒸気滅菌器の組み立てに係る部品点数の増加や組み立て工数の増加を防いで、前述の効果を有する新規な高圧蒸気滅菌器を可及的安価に提供することができる。
この場合、排気弁に検出手段を兼用させるので、滅菌終了後の排水、排気などの後処理工程に連動してより確実にチャンバー内圧を検出することができる。また、検出手段を別途設ける必要が無いので、高圧蒸気滅菌器の組み立てに係る部品点数の増加や組み立て工数の増加を防いで、前述の効果を有する新規な高圧蒸気滅菌器を可及的安価に提供することができる。
前記検出器がリミットスイッチからなり、前記排気弁が上昇位置にある時は該リミットスイッチから発せられる検出信号に基づき前記ロック機構が作動して前記蓋体による閉蓋状態がロックされ、前記排気弁が下降位置に下がると前記検出信号が遮断され、これをオフディレータイマが受けて、一定時間経過後に、前記ロック機構による閉蓋状態のロックが解除されるよう構成することが好ましい。
この場合、チャンバー内が外気圧と同程度まで減圧し、一定時間経過後に、ロック機構による閉蓋状態のロックが解除されるので、該一定時間を、チャンバー内が外気圧と等しくなるまでの時間に予め設定しておくことで、より安全な状態でのロック解除が可能になり、前述の効果をより実効あるものとし得る。
前記閉蓋機構の具体的態様として、前記蓋体表面に固定されたクロスバーの遊端側に備えられた切欠きと、中途部が前記切欠き内に挿脱するよう前記チャンバーの側方にて水平方向へ回動自在に支持された螺軸(ハンドル軸)と、該螺軸の先端に回転螺動自在に装着したハンドルを有し、
前記螺軸は、中途部が前記切欠き内にあると共に前記ハンドルが蓋体前方に位置して蓋体開き角度を規制する位置と、前記中途部が前記切欠きから外れると共に前記ハンドルが蓋体側方に位置して蓋体の全開を容認する位置と、の間を回動自在とされている態様をあげることができる。
前記螺軸は、中途部が前記切欠き内にあると共に前記ハンドルが蓋体前方に位置して蓋体開き角度を規制する位置と、前記中途部が前記切欠きから外れると共に前記ハンドルが蓋体側方に位置して蓋体の全開を容認する位置と、の間を回動自在とされている態様をあげることができる。
このような構成によれば、中途部が前記切欠き内にあると共にハンドルが蓋体前方にある状態に螺軸(ハンドル軸)が位置しているとき、ハンドルを回転螺動させ蓋体に係合させれば、蓋体の閉蓋状態が固定される。また、ハンドルの逆回転で蓋体から離せば、蓋体を開くことができるが、蓋体の前方にハンドルが位置するので、蓋体の開き角度は所定範囲内に規制される。よって、チャンバー内が外気圧より高温高圧の状態で、誤ってハンドルを回転操作し蓋体を開いたとしても、蓋体を全開状態まで開くことはできず、少量だけ開いた蓋体とチャンバーの隙間から蒸気が噴出したとしても、使用者に直接蒸気がかかるようなことは無く、より安全な閉蓋機構として好ましく提供することができる。
また、中途部が前記切欠きから外れると共にハンドルが蓋体側方に位置するよう螺軸を水平回動させれば、蓋体を全開状態まで開くことができるようになる。
また、中途部が前記切欠きから外れると共にハンドルが蓋体側方に位置するよう螺軸を水平回動させれば、蓋体を全開状態まで開くことができるようになる。
前記ロック機構は、前記ハンドルの回転螺動又は螺軸(ハンドル軸)の水平回動の動作を規制する規制位置と、該ハンドル又は螺軸の動作規制を解除する解除位置との間を変位自在とした係止部材を備えていることが好ましい。
このような構成とした場合、前記蓋体の開動規制を、ハンドル又は螺軸の動作規制でなすことができるので、蓋体自体の開動を規制するよう構成する場合に比べ、比較的簡単、小型な構造により本発明の課題を達成することができる。
このような構成とした場合、前記蓋体の開動規制を、ハンドル又は螺軸の動作規制でなすことができるので、蓋体自体の開動を規制するよう構成する場合に比べ、比較的簡単、小型な構造により本発明の課題を達成することができる。
また、ロック機構のより具体的な態様として、前記係止部材が前記規制位置と解除位置の間を変位自在としたラチェット爪であり、蓋体表面に設けたクロスバーの外面に設置されたソレノイドと、該ソレノイドへの通電/通電遮断により摺動する摺動杆と、前記クロスバーの外側にて回動自在に支持され一端に前記ラチェット爪を前記規制位置にて固定させるピンが軸止され、他端に前記摺動杆の先端側が回動自在に軸止されたクランクアームを備え、前記ソレノイドへの通電により、クランクアームが正方向へ回動してラチェット爪が前記規制位置に移動しハンドルに設けたラチェット歯に係合してハンドル回転を規制する一方、ソレノイドへの通電遮断により、クランクアームが逆方向へ回動してラチェット爪が前記解除位置に摺動するよう形成したロック機構をあげることができる。
このような構成とした場合、蓋体表面に配設されるクロスバー周りにロック機構を配設できると共に、そのクロスバーの上面に設置可能なコンパクトなロック機構として、高圧蒸気滅菌器の大型化、複雑化を防止すると共に、高圧蒸気滅菌器の組み立てに係る部品点数の増加や組み立て工数の増加を防いで、前述の効果を奏する高圧蒸気滅菌器を安価に提供することができる。
このような構成とした場合、蓋体表面に配設されるクロスバー周りにロック機構を配設できると共に、そのクロスバーの上面に設置可能なコンパクトなロック機構として、高圧蒸気滅菌器の大型化、複雑化を防止すると共に、高圧蒸気滅菌器の組み立てに係る部品点数の増加や組み立て工数の増加を防いで、前述の効果を奏する高圧蒸気滅菌器を安価に提供することができる。
本発明に係る高圧蒸気滅菌器は以上説明したように構成したので、高圧蒸気滅菌の終了後であっても、チャンバー内が高圧である間はハンドルを操作することができない。したがって、誤操作により蓋体が開いてしまい高温の残留蒸気が噴出するような虞れを防いで、安全に使用することができる。また、単純な構造の検出手段を用いて、チャンバー内が外気圧と同程度まで減圧されたことを確実に検出することができ、安全性の高い高圧蒸気滅菌器を安価に提供することができる。
また、検出手段として排気弁を用いた場合、既存の高圧蒸気滅菌器の構造を大幅に変更すること無く簡素な構成により安全性を高めて、前述の効果をより実効あるものとし得るなど、多くの効果を有する。
また、検出手段として排気弁を用いた場合、既存の高圧蒸気滅菌器の構造を大幅に変更すること無く簡素な構成により安全性を高めて、前述の効果をより実効あるものとし得るなど、多くの効果を有する。
以下、本発明の実施形態の例を図面を参照しながら説明する。
図1において、1は滅菌器本体、2はこの滅菌器本体1内に収納されたチャンバー、3はチャンバー2の開口部4を開閉する蓋体を示し、蓋体3は、開口部4の一側に設けたヒンジ機構5により一側を固定されたクロスバー6の裏面に固定され、開口部4を密閉し得るよう形成されている。クロスバー6には板金製の開閉扉7が取り付けられている。
図1において、1は滅菌器本体、2はこの滅菌器本体1内に収納されたチャンバー、3はチャンバー2の開口部4を開閉する蓋体を示し、蓋体3は、開口部4の一側に設けたヒンジ機構5により一側を固定されたクロスバー6の裏面に固定され、開口部4を密閉し得るよう形成されている。クロスバー6には板金製の開閉扉7が取り付けられている。
開口部4の他側には、蓋体3による開口部4の閉蓋状態を固定する閉蓋機構8が配設され、クロスバー6の遊端側(蓋体3の遊端側)には、閉蓋機構8の螺軸(ハンドル軸)9の中途部が挿入される切欠き14が形成されている。
切欠き14は、内部中空な箱型のクロスバー6における遊端縁から中心方向に向けて開穿した長孔で形成されており、この切欠き14内には後述するように、螺軸9の中途部と該中途部に装着されたナット部材12が、切欠き開口端から出入り可能に収容されている。
切欠き14は、内部中空な箱型のクロスバー6における遊端縁から中心方向に向けて開穿した長孔で形成されており、この切欠き14内には後述するように、螺軸9の中途部と該中途部に装着されたナット部材12が、切欠き開口端から出入り可能に収容されている。
閉蓋機構8は図2に示すように、ネジ部10の中途部に螺嵌したナット部材12が前記切欠き14内に挿脱するようチャンバー2の開口部4他側にて水平方向へ回動自在に支持された螺軸(ハンドル軸)9と、この螺軸9の先端にハンドル本体11aを介して螺動進退自在に装着された把手11とを備えている。
螺軸9は、ナット部材12が切欠き14内に収容されると共にハンドル本体11aが開閉扉7の前方(蓋体3の前方)に位置して蓋体3の開き角度を規制する位置(図1,図2中に示される位置)と、ナット部材12が切欠き14から外れると共にハンドル本体11aが開閉扉7の側方(蓋体3の側方)に位置して蓋体3の開き角度が規制されない位置と、の間を、ピン13で回動自在に支持されている。
そうして、蓋体3で開口部4を閉じると共に、ナット部材12が切欠き14内に収容され且つハンドル本体11aが開閉扉7の前方にあるよう螺軸9を位置させ、その状態で、把手11の正回転によりハンドル本体11aがクロスバー6(蓋体3)に向けて螺動し当接係合することで、蓋体3の閉蓋状態が固定されると共に螺軸9の水平回動が阻止され、チャンバー2内の高圧で蓋体3が開かない(蓋体3による閉蓋状態が固定される)よう形成されている。
また、前記固定状態から、把手11の逆回転によりハンドル本体11aが前方へ螺動しクロスバー6から離れることで、蓋体3を所定角度だけ開くことができるようになっている。
さらに、ナット部材12が切欠き14内にあり且つ蓋体3の前方にハンドル本体11aが位置する状態において、蓋体3の開き角度を少量に規制する一方、ナット部材12が切欠き14から外れ且つハンドル本体11aが蓋体3の側方に位置するよう螺軸9を水平回動させれば、蓋体3を全開状態まで開くことができるようになっている。
螺軸9は、ナット部材12が切欠き14内に収容されると共にハンドル本体11aが開閉扉7の前方(蓋体3の前方)に位置して蓋体3の開き角度を規制する位置(図1,図2中に示される位置)と、ナット部材12が切欠き14から外れると共にハンドル本体11aが開閉扉7の側方(蓋体3の側方)に位置して蓋体3の開き角度が規制されない位置と、の間を、ピン13で回動自在に支持されている。
そうして、蓋体3で開口部4を閉じると共に、ナット部材12が切欠き14内に収容され且つハンドル本体11aが開閉扉7の前方にあるよう螺軸9を位置させ、その状態で、把手11の正回転によりハンドル本体11aがクロスバー6(蓋体3)に向けて螺動し当接係合することで、蓋体3の閉蓋状態が固定されると共に螺軸9の水平回動が阻止され、チャンバー2内の高圧で蓋体3が開かない(蓋体3による閉蓋状態が固定される)よう形成されている。
また、前記固定状態から、把手11の逆回転によりハンドル本体11aが前方へ螺動しクロスバー6から離れることで、蓋体3を所定角度だけ開くことができるようになっている。
さらに、ナット部材12が切欠き14内にあり且つ蓋体3の前方にハンドル本体11aが位置する状態において、蓋体3の開き角度を少量に規制する一方、ナット部材12が切欠き14から外れ且つハンドル本体11aが蓋体3の側方に位置するよう螺軸9を水平回動させれば、蓋体3を全開状態まで開くことができるようになっている。
滅菌器本体1には、一部図示を省略するが、チャンバー2内に一定量の給水を行うための給水装置、チャンバー2内に供給された水を加熱して高圧蒸気を発生させると共に高圧蒸気滅菌終了後のチャンバー2内を乾燥するための加熱ヒーター15、高圧蒸気滅菌終了後にチャンバー2内の熱湯を排出する排水装置、高圧蒸気滅菌終了後のチャンバー2内の残留蒸気を排出するための排気装置16(高圧蒸気滅菌が終了した後のチャンバー2内が外気圧と同程度になったことを検出する検出手段を兼用する)、閉蓋機構8による蓋体3の固定状態を解除可能にロックするロック機構17などの各要素と、これら要素の作動開始、停止を適時制御する制御部Cなどが配設されている。また、滅菌器本体1の前面には操作パネル1aが配設されており、該操作パネル1aのスタートボタンを押すと、チャンバー2内において、給水、加圧昇温、蒸気置換、滅菌、排水、排気、乾燥等の各処理が順次遂行されると共に、閉蓋機構8での閉蓋固定状態のロックと該ロックの解除を自動で行うよう構成されている。
ロック機構17は、図3に詳細に示すように、前記ハンドル本体11aの外周に設けたラチェット歯18に係合する係止部材としてのラチェット爪19を備え、クロスバー6の上側に設けた駆動機構20により、前記ラチェット爪19を、把手11(ハンドル本体11a)の回転を規制する規制位置と、この回転規制を解除する解除位置との間で、適時に変位させ得るようになっている。
ラチェット爪19を適時に変位させる駆動機構20は、クロスバー6表面にラチェット爪19を回動自在に軸止し、クロスバー6の上面に配設したクランク台21に回動自在に軸止されたクランクアーム22の一端に、前記ラチェット爪19を前記規制位置にて固定させるピン25の後端側を軸止し、他端に摺動杆23の先端側を回動自在に軸止し、この摺動杆23を前後摺動させるソレノイド24をクロスバー6の上面に配設してなる。
そうして、ソレノイド24への通電(ソレノイドON)により摺動杆23が後退してクランクアーム22が下方へ回動し、ピン25がラチェット爪19を前記規制位置にて固定しラチェット歯18に係合してハンドル回転を規制する一方、ソレノイド24への通電遮断(ソレノイドOFF)により、ピン25に装着された圧縮スプリング25aの付勢力でクランクアーム22が上方へ回動して、ラチェット爪19が前記規制解除位置に変位し、ラチェット歯18から離れてハンドル本体11aが回転し得るよう構成されている。
そうして、ソレノイド24への通電(ソレノイドON)により摺動杆23が後退してクランクアーム22が下方へ回動し、ピン25がラチェット爪19を前記規制位置にて固定しラチェット歯18に係合してハンドル回転を規制する一方、ソレノイド24への通電遮断(ソレノイドOFF)により、ピン25に装着された圧縮スプリング25aの付勢力でクランクアーム22が上方へ回動して、ラチェット爪19が前記規制解除位置に変位し、ラチェット歯18から離れてハンドル本体11aが回転し得るよう構成されている。
ソレノイド24への通電は、操作パネル1aのスタートボタンを押すことで発せられる後述のリミットスイッチ32からの通電信号でなされるよう構成されている。
また、ソレノイド24への通電遮断は、排気装置(検出手段)16により、高圧蒸気滅菌が終了した後のチャンバー2内が外気圧と同程度になったことを検出されてから一定時間経過後になされるよう構成されている。
また、ソレノイド24への通電遮断は、排気装置(検出手段)16により、高圧蒸気滅菌が終了した後のチャンバー2内が外気圧と同程度になったことを検出されてから一定時間経過後になされるよう構成されている。
排気装置16は、図4に示すように、チャンバー2の上部に設けた排気口30と、この排気口30内に上下摺動自在に備えられ、チャンバー2内が外気圧より高い時は上昇位置にあって排気口30を塞ぐ一方、チャンバー2内が外気圧と同程度の時は下降位置にあって排気口30を開く摺動子としての排気弁31と、この排気弁31が下降位置にある(チャンバー2内が外気圧と同程度になった)ことを検出する検出器としてのリミットスイッチ32を備えている。
排気弁31は、排気通路40内に装填した圧縮スプリング39によって下方へ付勢されており、チャンバー2内が外気圧と同程度の時はその付勢力で下降位置にあって、排気口30を開く状態が維持されるようになっている。また排気弁31は、後述する駆動手段により上昇位置まで適時に摺動して、排気口30を塞ぐようになっている。
排気弁31を上昇させるための本例の駆動手段は、ソレノイド38、該ソレノイド38への通電/通電遮断により昇降するプランジャ38a、軸37aで揺動自在に支持されると共に一端部37bが引張りスプリング38bでプランジャ38aに連結され他端部37cが弁軸31aに回動自在に軸止め35される揺動杆37などからなり、前述の操作パネル1aのスタートボタンを押した時に制御部Cを介してソレノイド38への通電がなされ、プランジャ38aの下降と共に揺動杆37の一端部37bが下方に引っ張られて、軸37aを支点に揺動杆37が揺動し、他端部37cの上昇と共に弁軸31aが上方に引っ張られて排気弁31を上昇位置まで引き上げ、排気口30を閉じるようになっている。
ソレノイド38への通電は、後述する排気工程で遮断されるよう制御部Cで制御されている。ソレノイド38への通電が遮断すると、排気弁31を上方に引っ張る力は失われるが、チャンバー2内の残留圧力が高い間は、その圧力に押され続けて排気弁31が上昇位置にあり、排気口30を閉じた状態が維持される。
チャンバー2内の残留圧力は、不図示の排水電磁弁の開放により排水と同時に外部へ排出され、それによりチャンバー2内圧が外気圧と同程度に下降して初めて、排気弁31が自重と圧縮スプリング39の付勢力で下降位置まで下がり、排気口30が開くようになっている。
ソレノイド38への通電は、後述する排気工程で遮断されるよう制御部Cで制御されている。ソレノイド38への通電が遮断すると、排気弁31を上方に引っ張る力は失われるが、チャンバー2内の残留圧力が高い間は、その圧力に押され続けて排気弁31が上昇位置にあり、排気口30を閉じた状態が維持される。
チャンバー2内の残留圧力は、不図示の排水電磁弁の開放により排水と同時に外部へ排出され、それによりチャンバー2内圧が外気圧と同程度に下降して初めて、排気弁31が自重と圧縮スプリング39の付勢力で下降位置まで下がり、排気口30が開くようになっている。
弁軸31aの上端には、支軸33aで揺動自在とされたアーム33の一端部33bが当接しており、排気弁31が上昇位置にある時はアーム33の他端部33cがリミットスイッチ32の接点34を押下げてリミットスイッチ32から信号が発せられるようになっている。リミットスイッチ32から発せられた通電信号は、オフディレイタイマ36を介して制御部Cに送られ、ロック機構17を作動させる(ソレノイド24への通電を行う)信号として機能するようになっている。
アーム33の他端部33cは、排気弁31が下降位置に下がった時(チャンバー2内が外気圧と同程度になった時)はリミットスイッチ32の接点34から離れ、リミットスイッチ32からの通電信号が遮断されるようになっている。リミットスイッチ32からの通電信号が遮断されると、これを、チャンバー2内が外気圧と同程度まで減圧したとオフディレータイマ36が検出し、チャンバー2内が外気圧と等しくなるまでの一定時間経過後にソレノイド24への通電が遮断され、ロック機構17によるロックが解除されるようになっている。
すなわち、排気弁31が上昇位置にある時はアーム33が接点34を押下げており、この状態から排気弁31が下降するに伴い接点34の押下げが解放され、リミットスイッチ32からの通電遮断を排気弁31の下降として検出し、この検出に基づき一定時間経過後に、制御部Cがソレノイド24への通電遮断を行い、ロック機構17によるロックピンの摺動規制が解除されるよう構成されている。
以上の構成になる本例の高圧蒸気滅菌器の動作を簡単に説明すれば、まず、チャンバー2内に被滅菌物を入れ、開閉扉7(蓋体3)で開口部4を閉じると共に、把手11の回転操作でハンドル本体11aをクロスバー6に当接係合させて、蓋体3による開口部4の閉蓋状態を固定する。その後、操作パネル1aのスタートボタンを押すと、制御部Cからの指令でソレノイド38が通電され、プランジャ38aの下降により揺動杆37の他端部37cが上方へ回動し、排気弁31を引き上げて排気口30を閉じる。この時、弁軸31aがアーム33の一端部33bを押し上げ、他端部33cが接点34を押してリミットスイッチ32から通電信号が発せられ、ソレノイド24への通電がなされることで、ラチェット爪19が規制位置に固定されラチェット歯18に係合して、把手11の回転を規制する。
この状態で、チャンバー2内において給水、加圧昇温、蒸気置換、滅菌、排水、排気、乾燥等の各工程が順次自動的に遂行される。この間、排気弁31が上昇位置にあってリミットスイッチ32からの通電信号が発せられ続け、把手11の回転操作をラチェット爪19が阻止しているので、ハンドル本体11aがクロスバー6から離れる方向に把手11を回転させること、及び螺軸9を水平回動させることはできない。よって、使用者が誤って蓋体3を開いてしまうことによる高圧蒸気の噴出を防ぐことができる。
この状態で、チャンバー2内において給水、加圧昇温、蒸気置換、滅菌、排水、排気、乾燥等の各工程が順次自動的に遂行される。この間、排気弁31が上昇位置にあってリミットスイッチ32からの通電信号が発せられ続け、把手11の回転操作をラチェット爪19が阻止しているので、ハンドル本体11aがクロスバー6から離れる方向に把手11を回転させること、及び螺軸9を水平回動させることはできない。よって、使用者が誤って蓋体3を開いてしまうことによる高圧蒸気の噴出を防ぐことができる。
チャンバー2内の排気工程においては、制御部Cからの指令でソレノイド38への通電が遮断されるが、チャンバー2内が高圧の間はその圧力で排気弁31が押され、排気弁31は引き続き上昇位置にある。前述の排水、排気等の各工程により、チャンバー2内の圧力が外気圧と同等程度まで下降すると、排気弁31は自重と圧縮スプリング39により下降位置まで下がる。
排気弁31が下降位置まで下がると、排気口30が開いてチャンバー2内の残留蒸気等が排出されると共に、アーム33の回動に伴い接点34の押下げが解放され、リミットスイッチ32からの通電信号が遮断される。これをオフディレータイマ36が受けて、チャンバー2内が外気圧と等しくなるまでの一定時間が経過した後、制御部Cからの指令でソレノイド24への通電が遮断され、クランクアーム22が回動してラチェット爪19が前記規制解除位置に変位するをもって、把手11の回転規制が解除される。そして、把手11の回転操作でハンドル本体11aをクロスバー6(蓋体3)から離し、螺軸9を側方へ水平回動させた後、蓋体3を開いてチャンバー2内の滅菌済みの被滅菌物を取り出すことができる。
排気弁31が下降位置まで下がると、排気口30が開いてチャンバー2内の残留蒸気等が排出されると共に、アーム33の回動に伴い接点34の押下げが解放され、リミットスイッチ32からの通電信号が遮断される。これをオフディレータイマ36が受けて、チャンバー2内が外気圧と等しくなるまでの一定時間が経過した後、制御部Cからの指令でソレノイド24への通電が遮断され、クランクアーム22が回動してラチェット爪19が前記規制解除位置に変位するをもって、把手11の回転規制が解除される。そして、把手11の回転操作でハンドル本体11aをクロスバー6(蓋体3)から離し、螺軸9を側方へ水平回動させた後、蓋体3を開いてチャンバー2内の滅菌済みの被滅菌物を取り出すことができる。
以下、上述したロック機構17の変形例を示すが、それ以外の構成部分は上記説明と同様のため、重複する説明と図示は省略する。
図5に示すロック機構41は、閉蓋機構8における螺軸9の基端部に前述のラチェット歯18を設けると共に、そのラチェット歯18に係合する前述のラチェット爪19を滅菌器本体1内に配設し、そのラチェット爪19を、前記同様の構成になる駆動機構20により適時に移動させて、螺軸9の水平方向への回動規制とその解除を、ラチェット爪19とラチェット歯18の係脱でなすよう構成されている。それ以外の構成と作動は前記と同様のため、重複する説明等を省略する。
図6に示すロック機構42は、クロスバー6の内部に、閉蓋機構8における螺軸9の中途部を掴む係止部材としてのハンドアーム43を備え、このハンドアーム43で、螺軸9の水平方向への回動を適時に阻止するようになっている。
ハンドアーム43は、上下の腕杆43a,43bの基端側を軸43cで軸止して開閉動自在とし、両腕杆43a,43bの間にわたって介設したスプリング44で両腕杆43a,43bを閉じる方向に付勢し、且つ両腕杆43a,43bを開く方向に回動させる不図示の駆動機構を備え、ハンドアーム43で螺軸中途部を掴んで(ハンドアーム43が閉動して)螺軸9の回動を阻止する規制位置と、ハンドアーム43が拡開して(ハンドアーム43が開動して)前記規制を解除する解除位置との間を、適時に変位させ得るようになっている。
ハンドアーム43を開閉動させる駆動機構は、詳細な図示を省略するが、前述した駆動機構20と同様の機構を用いて行うよう構成する。すなわち、蓋体3による開口部4の閉蓋状態の固定と操作パネル1aのスタートボタンを押すことに伴うリミットスイッチ32からの通電信号に基づき、ハンドアーム43が閉動して螺軸9の中途部を掴みその水平回動を規制する一方、リミットスイッチ32からの通電遮断に基づき、ハンドアーム43が開動して螺軸9を離すをもってその回動規制が解除されるよう、オフディレータイマ36と制御部Cで制御可能に構成する。それ以外の構成と作動は前述の例と同様のため、重複する説明等を省略する。
図7に示すロック機構45は、ハンドル本体11aの先端に係止部材としての鎖50で連結したロック棒51を備え、滅菌器本体1内に設けた差込部52にロック棒51を差し込むと、鎖50が把手11の回転領域内で緊張状に張られて把手11の回転が阻止されるようになっている。
差込部52は、ロック棒51が抜き差し自在に挿入される孔53を有する筒体からなり、その内端部に、ロック棒51の先端が接するマイクロスイッチ54を有し、ロック棒51が差込部52に差し込まれマイクロスイッチ54に接して作動オン信号が発せられないと、操作パネル1aのスタートボタンが押されても高圧蒸気滅菌工程が開始されないよう構成されている。
差込部52は、ロック棒51が抜き差し自在に挿入される孔53を有する筒体からなり、その内端部に、ロック棒51の先端が接するマイクロスイッチ54を有し、ロック棒51が差込部52に差し込まれマイクロスイッチ54に接して作動オン信号が発せられないと、操作パネル1aのスタートボタンが押されても高圧蒸気滅菌工程が開始されないよう構成されている。
また、ロック棒51の中途部には係止溝55が形成されると共に、差込部52に設けた通孔56に係止ピン57が抜き差しされるようになっており、前述と同様の駆動機構20によりその係止ピン57を適時に摺動させ、ロック棒51の差込部52からの引き抜きを適時に不能としている。
すなわち、蓋体3による開口部4の閉蓋状態の固定と、マイクロスイッチ54からの作動オン信号と、操作パネル1aのスタートボタンを押すことに伴うリミットスイッチ32からの通電信号に基づき、制御部Cからの指令でソレノイド24への通電がなされ、係止ピン57が上昇して係止溝55に係合し、ロック棒51が差込部52から引き抜けないようになる。このとき、鎖50が把手11の回転領域内で緊張状に張られて把手11の回転が阻止される。
一方、リミットスイッチ32からの通電信号遮断に基づくオフディレータイマ36、制御部Cの指令でソレノイド24への通電が遮断され、係止ピン57が下降して係止溝55から離れるをもってロック棒51の引き抜きが可能になり、使用者が差込部52からロック棒51を引き抜くことで、把手11の回転が可能になるよう構成されている。
それ以外の構成と作動は前述の例と同様のため、重複する説明等を省略する。
すなわち、蓋体3による開口部4の閉蓋状態の固定と、マイクロスイッチ54からの作動オン信号と、操作パネル1aのスタートボタンを押すことに伴うリミットスイッチ32からの通電信号に基づき、制御部Cからの指令でソレノイド24への通電がなされ、係止ピン57が上昇して係止溝55に係合し、ロック棒51が差込部52から引き抜けないようになる。このとき、鎖50が把手11の回転領域内で緊張状に張られて把手11の回転が阻止される。
一方、リミットスイッチ32からの通電信号遮断に基づくオフディレータイマ36、制御部Cの指令でソレノイド24への通電が遮断され、係止ピン57が下降して係止溝55から離れるをもってロック棒51の引き抜きが可能になり、使用者が差込部52からロック棒51を引き抜くことで、把手11の回転が可能になるよう構成されている。
それ以外の構成と作動は前述の例と同様のため、重複する説明等を省略する。
以上、本発明に係る高圧蒸気滅菌器の実施形態の例を図面を参照して説明したが、本発明は図示例に限定されず、特許請求範囲記載の技術的思想の範疇において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
1:滅菌器本体
2:チャンバー
3:蓋体
4:開口部
5:ヒンジ機構
6:クロスバー
8:閉蓋機構
9:螺軸(ハンドル軸)
11a:ハンドル本体
16:排気装置(検出手段)
17,41,42,45:ロック機構
18:ラチェット歯
19:ラチェット爪(係止部材)
22:クランクアーム
23:摺動杆
24:ソレノイド
30:排気口
31:排気弁(摺動子)
32:リミットスイッチ(検出器)
43:ハンドアーム(係止部材)
50:鎖(係止部材)
51:ロック棒
2:チャンバー
3:蓋体
4:開口部
5:ヒンジ機構
6:クロスバー
8:閉蓋機構
9:螺軸(ハンドル軸)
11a:ハンドル本体
16:排気装置(検出手段)
17,41,42,45:ロック機構
18:ラチェット歯
19:ラチェット爪(係止部材)
22:クランクアーム
23:摺動杆
24:ソレノイド
30:排気口
31:排気弁(摺動子)
32:リミットスイッチ(検出器)
43:ハンドアーム(係止部材)
50:鎖(係止部材)
51:ロック棒
Claims (6)
- 被滅菌物を収納するチャンバーと、該チャンバーの開口部の一側に設けたヒンジ機構により一側を固定され前記開口部を開閉自在に塞ぐ蓋体と、該蓋体による閉蓋状態をハンドルの回転操作により固定する回転ハンドル式の閉蓋機構を備え、
前記開口部を蓋体で閉じると共に前記閉蓋機構で蓋体が開かないよう固定し、その状態でチャンバー内に蒸気を充満させて高圧蒸気滅菌を行った後、チャンバー内の排水、排気等の後処理を順次自動で行う高圧蒸気滅菌器であって、
前記高圧蒸気滅菌が終了した後のチャンバー内圧が外気圧と同程度になったことを検出する検出手段と、前記閉蓋機構による固定状態を解除可能にロックするロック機構を備え、
前記検出手段が、前記チャンバーの上部に上下摺動自在に備えられ前記チャンバー内圧が外気圧と同程度になったときにチャンバー内に向けて下降する摺動子と、該摺動子の下降を検出する検出器からなり、
前記摺動子の下降を前記検出器が検出した後に前記ロック機構によるロックが解除されるよう形成したことを特徴とする高圧蒸気滅菌器。 - 前記摺動子が、前記チャンバー内の残留蒸気をチャンバー外へ排出する排気弁を兼ねており、該排気弁は、チャンバー内圧が外気圧より高い時は上昇位置にあって排気口を閉じ、チャンバー内圧が外気圧と同程度まで減圧すると下降位置まで下がって前記排気口を開くことを特徴とする請求項1記載の高圧蒸気滅菌器。
- 前記検出器がリミットスイッチからなり、前記排気弁が上昇位置にある時は該リミットスイッチから発せられる検出信号に基づき前記ロック機構が作動して前記蓋体による閉蓋状態がロックされ、前記排気弁が下降位置に下がると前記検出信号が遮断され、これをオフディレータイマが受けて、一定時間経過後に、前記ロック機構による閉蓋状態のロックが解除されるよう構成したことを特徴とする請求項2記載の高圧蒸気滅菌器。
- 前記閉蓋機構が、前記蓋体表面に固定されたクロスバーの遊端側に備えられた切欠きと、中途部が前記切欠き内に挿脱するよう前記チャンバーの側方にて水平方向へ回動自在に支持された螺軸と、該螺軸の先端に回転螺動自在に装着したハンドルを有し、
前記螺軸は、中途部が前記切欠き内にあると共に前記ハンドルが蓋体前方に位置して蓋体開き角度を規制する位置と、前記中途部が前記切欠きから外れると共に前記ハンドルが蓋体側方に位置して蓋体の全開を容認する位置と、の間を回動自在とされていることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の高圧蒸気滅菌器。 - 前記ロック機構が、前記ハンドルの回転螺動又は螺軸の水平回動の動作を規制する規制位置と、該ハンドル又は螺軸の動作規制を解除する解除位置との間を変位自在とした係止部材を備えていることを特徴とする請求項4記載の高圧蒸気滅菌器。
- 前記係止部材が前記規制位置と規制解除位置の間を変位自在としたラチェット爪であり、蓋体表面に設けたクロスバーの外面に設置されたソレノイドと、該ソレノイドへの通電/通電遮断により摺動する摺動杆と、前記クロスバーの外側にて回動自在に支持され一端に前記ラチェット爪を前記規制位置にて固定させるピンが軸止され、他端に前記摺動杆の先端側が回動自在に軸止されたクランクアームを備え、
前記ソレノイドへの通電により、クランクアームが正方向へ回動してラチェット爪が前記規制位置に固定されハンドルに設けたラチェット歯に係合してハンドル回転を規制する一方、ソレノイドへの通電遮断により、クランクアームが逆方向へ回動してラチェット爪が前記解除位置に移動するよう形成した請求項5記載の高圧蒸気滅菌器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004363106A JP2006167107A (ja) | 2004-12-15 | 2004-12-15 | 高圧蒸気滅菌器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004363106A JP2006167107A (ja) | 2004-12-15 | 2004-12-15 | 高圧蒸気滅菌器 |
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ID=36668450
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004363106A Pending JP2006167107A (ja) | 2004-12-15 | 2004-12-15 | 高圧蒸気滅菌器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100840294B1 (ko) | 2007-04-06 | 2008-06-23 | 주식회사 대한랩테크 | 고압증기 멸균기 |
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-
2004
- 2004-12-15 JP JP2004363106A patent/JP2006167107A/ja active Pending
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