JPWO2016170879A1 - 空気吹出装置 - Google Patents

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Abstract

空気吹出装置は、吹出口(11)を囲む開口縁部(11a、11b、11c、11d)と、ダクト(12)とを備える。開口縁部は、車両後方側の後縁部(11a)と車両前方側の前縁部(11b)とを有する。ダクト(12)は、後縁部に連なる第1の壁(121)と、前縁部に連なる第2の壁(122)とを有する。第1の壁は、空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、吹出口から車両後方に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁(14)を有する。車両の高さ方向における前縁部の位置(P1)が、後縁部の位置(P2)よりも低い位置に設定されている。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2015年4月23日に出願された日本特許出願番号2015−088606号に基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。
本発明は、空気吹出装置に関するものである。
特許文献1に、インストルメントパネルの上面部に設けられた吹出口から乗員に向けて空気を吹き出す空気吹出装置が開示されている。この従来の空気吹出装置は、吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成するダクトを備えている。ダクトは、車両後方側に位置する第1の壁と、車両前方側に位置する第2の壁とを有している。第1の壁は、吹出口の後縁部に連なっており、第2の壁は、吹出口の前縁部に連なっている。そして、第1の壁のうち吹出口の後縁部側の一部が、空気流路を上方に向かって流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、吹出口から車両後方に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁を構成している。
この従来の空気吹出装置は、このガイド壁によって、吹出口から車両後方に向かって空気を吹き出すことができる。
特開2014−210564号公報
しかし、上記した従来の空気吹出装置は、次の課題を有する。
すなわち、ガイド壁は、吹出口の後縁部よりも空気流れ上流側の部位から吹出口の後縁部まで、車両上方かつ車両後方に向かって延びた形状である。このため、ガイド壁によって、第1の壁と第2の壁の車両前後方向での距離が、空気流れ下流側に向かうにつれて増大している。したがって、上記した従来の空気吹出装置の吹出口は、一般的なデフロスタ吹出口と比較して、吹出口の車両前後方向での幅が大きく、前席に着座した乗員に視認されやすい。
この結果、上記した従来の空気吹出装置では、一般的なデフロスタ吹出口と比較して、前席に着座した乗員が感じるインストルメントパネルの意匠性に対する吹出口の影響が大きく、インストルメントパネルの意匠性を損ねるおそれがある。
本開示は、インストルメントパネルの意匠性に対する吹出口の影響を小さくできる空気吹出装置を提供することを目的とする。
本開示の1つの観点によれば、
空気吹出装置は、
車室内前方のインストルメントパネルの上面部に設けられた開口縁部であって、前席の乗員に向かって空気を吹き出す吹出口を囲む開口縁部と、
吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部とを備え、
開口縁部は、車両後方側の後縁部と車両前方側の前縁部とを有し、
流路形成部は、後縁部に連なる第1の壁と、前縁部に連なる第2の壁とを有し、
第1の壁は、第1の壁と第2の壁の車両前後方向での距離を空気流れ下流側に向かうにつれて増大させる形状であって、空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、吹出口から車両後方に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁を有し、
車両の高さ方向における前縁部の位置が、後縁部の位置よりも低い位置に設定されている。
これによれば、前縁部の位置がこのように設定されているので、吹出口が座席に着座した乗員の視界に入らないようにすることができる。このため、本観点によれば、前縁部の位置が本観点のように設定されていないものと比較して、インストルメントパネルの意匠性に対する吹出口の影響を小さくでき、インストルメントパネルの意匠性を向上できる。
本開示の別の観点によれば、
空気吹出装置は、
車室内前方のインストルメントパネルの上面部に設けられた開口縁部であって、前席の乗員に向かって空気を吹き出す吹出口を囲む開口縁部と、
吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部とを備え、
開口縁部は、車両後方側の後縁部と車両前方側の前縁部とを有し、
流路形成部は、後縁部に連なる第1の壁と、前縁部に連なる第2の壁とを有し、
第1の壁は、第1の壁と第2の壁の車両前後方向での距離を空気流れ下流側に向かうにつれて増大させる形状であって、空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、吹出口から車両後方側に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁を有し、
車両の高さ方向における前縁部の位置が、後縁部の位置よりも低い位置に設定されている。
これによれば、前縁部の位置がこのように設定されているので、吹出口が座席に着座した乗員の視界に入らないようにすることができる。このため、本観点によれば、前縁部の位置が本観点のように設定されていないものと比較して、インストルメントパネルの意匠性に対する吹出口の影響を小さくでき、インストルメントパネルの意匠性を向上できる。
本開示のさらに別の観点によれば、
空気吹出装置は、
前席の乗員に向かって空気を吹き出す吹出口を有し、車室内前方に配置されるインストルメントパネルの上面部と、
吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部とを備え、
流路形成部は、流路形成部のうち車両後方側に位置する第1の壁と、流路形成部のうち車両前方側に位置する第2の壁とを有し、
第1の壁は、第1の壁と第2の壁の車両前後方向での距離を空気流れ下流側に向かうにつれて増大させる形状であって、空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、吹出口から車両後方に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁を有し、
上面部のうち吹出口よりも車両前方側に位置する前方側領域の中で、上面部の上面の車両高さ方向での位置が最も高い部分の位置を視点の位置として、車両前方から車両後方に向かって上面部を見たとき、前方側領域の上面よりも上方に、上面部のうち吹出口よりも車両後方側に位置する後方側領域の上面または第1の壁が見えるように、前方側領域の上面の車両高さ方向での位置が設定されている。
これによれば、上面部のうち吹出口の車両前方側の上面が、吹出口の車両後方側の上面よりも低い位置にあるので、吹出口が座席に着座した乗員の視界に入らないようにすることができる。このため、本観点によれば、上面部のうち吹出口の車両前方側の上面の高さが本観点のように設定されていないものと比較して、インストルメントパネルの意匠性に対する吹出口の影響を小さくでき、インストルメントパネルの意匠性を向上できる。
本開示のさらに別の観点によれば、
空気吹出装置は、
前席の乗員に向かって空気を吹き出す吹出口を有し、車室内前方に配置されるインストルメントパネルの上面部と、
吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部とを備え、
流路形成部は、流路形成部のうち車両後方側に位置する第1の壁と、流路形成部のうち車両前方側に位置する第2の壁とを有し、
第1の壁は、第1の壁と第2の壁の車両前後方向での距離を空気流れ下流側に向かうにつれて増大させる形状であって、空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、吹出口から車両後方側に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁を有し、
上面部のうち吹出口よりも車両前方側に位置する前方側領域の中で、上面部の上面の車両高さ方向での位置が最も高い部分の位置を視点の位置として、車両前方から車両後方に向かって上面部を見たとき、前方側領域の上面よりも上方に、上面部のうち吹出口よりも車両後方側に位置する後方側領域の上面または第1の壁が見えるように、前方側領域の上面の車両高さ方向での位置が設定されている。
これによれば、上面部のうち吹出口の車両前方側の上面が、吹出口の車両後方側の上面よりも低い位置にあるので、吹出口が座席に着座した乗員の視界に入らないようにすることができる。このため、本観点によれば、上面部のうち吹出口の車両前方側の上面の高さが本観点のように設定されていないものと比較して、インストルメントパネルの意匠性に対する吹出口の影響を小さくでき、インストルメントパネルの意匠性を向上できる。
第1実施形態における空気吹出装置および空調ユニットの車両搭載状態を示す模式図である。 図1中の吹出口の配置を示す車室内の平面図である。 図1中の空気吹出装置および前席の乗員を示す模式図である。 図1中の空気吹出装置および前席の乗員を示す模式図である。 図1中の空調ユニットの構成を示す模式図である。 フェイスモード時における図1中の空気吹出装置の断面図である。 デフロスタモード時における図1中の空気吹出装置の断面図である。 比較例1における空気吹出装置の断面図である。 第1実施形態における空気吹出装置および前席の乗員を示す模式図である。 第2実施形態における空気吹出装置および前席の乗員を示す模式図である。 第3実施形態における空気吹出装置および前席の乗員を示す模式図である。 第4実施形態における空気吹出装置の一部断面斜視図である。 第5実施形態における空気吹出装置の一部断面斜視図である。 第6実施形態における空気吹出装置の一部断面斜視図である。 第7実施形態における空気吹出装置の一部断面斜視図である。 第8実施形態における空気吹出装置および前席の乗員を示す模式図である。 第9実施形態における空気吹出装置および前席の乗員を示す模式図である。
以下、本開示の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。また、各図における上、下、前、後、左、右等を示す矢印は、車両搭載状態における各方向を示している。
(第1実施形態)
本実施形態では、本開示に係る空気吹出装置を車両の前方に搭載される空調ユニットの吹出口およびダクトに適用している。
図1に示すように、空気吹出装置10は、吹出口11と、ダクト12と、気流偏向ドア13とを備える。吹出口11は、対象空間としての車室内空間に空気を吹き出す。吹出口11は、インストルメントパネル1の上面部1aのうちウインドシールド2側に位置している。換言すると、吹出口11は、上面部1aに対してウインドシールド2を上下方向に平行に投影したときに、上面部1aのうちウインドシールド2と重複する範囲内に位置している。ダクト12は、吹出口11と空調ユニット20とを接続する。気流偏向ドア13は、ダクト12内に位置している。空調ユニット20は、インストルメントパネル1の内部に配置されている。
インストルメントパネル1は、車室内の前方に設けられた計器盤であり、上面部1aと意匠面部(すなわち、正面部)1bとを有している。インストルメントパネル1は、計器類が配置されている部分だけでなく、オーディオやエアコンを収納する部分を含む、車室内の前席の正面に位置するパネル全体をさしている。上面部1aは、図2に示すように、インストルメントパネル1のうちインストルメントパネル1を上方から見たときに視認される部分である。
吹出口11は、気流偏向ドア13により、デフロスタモード、アッパーベントモードおよびフェイスモードの3つの吹出モードを切り替えて、温度調整された空気を対象空間としての車室内空間に吹き出す。ここで、デフロスタモードは、ウインドシールド2に向けて空気を吹き出し、窓の曇りを晴らす。フェイスモードは、前席乗員の上半身に向けて空気を吹き出す。アッパーベントモードは、フェイスモード時よりも上方に向けて空気を吹き出し、後席乗員に送風する。
図2に示すように、吹出口11は、右ハンドル車両の運転席4aの正面と助手席4bの正面の2カ所に配置されている。以下では、運転席4aの正面の吹出口11について説明するが、助手席4bの正面に配置された吹出口11も運転席4aの正面の吹出口11と同様である。
吹出口11は、左右方向に細長く延伸している。すなわち、吹出口11の開口形状の長手方向が左右方向に沿っている。吹出口11の左右方向の長さは、座席4の左右方向の長さよりも長い。なお、吹出口11の左右方向の長さは、座席4の左右方向の長さと同等またはそれよりも短くてもよい。
具体的には、吹出口11の開口縁部11a、11b、11c、11dは、上面部1aの表面において、一対の長辺11a、11bおよび一対の短辺11c、11dを有する。一対の長辺11a、11bは、それぞれ、後方側と前方側に位置するとともに、左右方向に延伸している。後方側の長辺11aが吹出口11の後縁部11aであり、前方側の長辺11bが吹出口11の前縁部11bである。一対の短辺11c、11dは、一対の長辺11a、11bの端部同士をつないでいる。本実施形態では、一対の長辺11a、11bが直線形状であるが、一対の長辺11a、11bが湾曲した形状でもよい。
ここで、吹出口11は、インストルメントパネル1の上面部1aから下方に向かって延びる壁に囲まれた空間であり、この壁が吹出口11を構成している。吹出口11の開口縁部11a〜11dは、吹出口11を構成する壁のうち上面部1aの基準面RP1(図2参照)から下がり始めている部分である。なお、上面部1aの基準面RP1とは、図2に示すように、上面部1aのうち吹出口11の前後方向および左右方向で隣接する吹出口11の周辺領域の表面である。
本実施形態では、図1に示すように、吹出口11は、ダクト12の空気流れ下流側の端部によって構成されている。ダクト12は、吹出口11の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部である。ダクト12は、上面部1aおよび空調ユニット20と別体として構成された樹脂製のものであり、上面部1aおよび空調ユニット20と接続されている。ダクト12の空気流れ上流側の端部が空調ユニット20のデフロスタ/フェイス開口部30に連なっている。したがって、ダクト12は、空調ユニット20から送風される空気が流れる空気流路を内部に形成している。なお、ダクト12は、空調ユニット20と一体に形成されていても良い。
図3に示すように、ダクト12の上端部が、上面部1aの上面と面一となって上面部1aと連なっている。具体的には、ダクト12は、ダクト12のうち後方側に位置する第1の壁(すなわち、後方壁)121と、ダクト12のうち前方側に位置する第2の壁(すなわち、前方壁)122とを有する。第1の壁121の空気流れ下流側端部は、インストルメントパネル1の上面部1aに連なっており、図2に示す吹出口11の後縁部11aを構成している。第2の壁122の空気流れ下流側の端部は、インストルメントパネル1の上面部1aに連なっており、図2に示す吹出口11の前縁部11bを構成している。このため、本実施形態では、ダクト12と上面部1aの接合面E1が上面部1aの表面に位置している。
気流偏向ドア13は、吹出口11から吹き出される空気の向きを変化させる気流偏向部材である。気流偏向ドア13は、ダクト12内に流速が異なる2つの気流を発生させる。具体的には、気流偏向ドア13は、ダクト12の内部の第1流路12aと第2流路12bのそれぞれの気流の速度を変更する。第1流路12aは、気流偏向ドア13とダクト12の第1の壁121との間に形成されている。第2流路12bは、気流偏向ドア13とダクト12の第2の壁122との間に形成されている。
本実施形態では、気流偏向ドア13として、バタフライドアを採用している。バタフライドアは、板状のドア本体部と、ドア本体部の中心部に設けられた回転軸とを備える。回転軸は、吹出口11の長手方向(すなわち、車両左右方向)に平行に配置されている。このため、気流偏向ドア13は、吹出口11の長手方向を軸心として回転する。ドア本体部の車両前後方向長さは、車両前後方向におけるダクト12の幅よりも小さい。このため、気流偏向ドア13を水平にしてもダクト12は閉じられない。回転軸は、ダクト12の車両前後方向での中心よりも車両後方側に位置する。これは、第1流路12aの流路断面積を小さくして、第1流路12aに高速の気流を形成するためである。
また、ダクト12の第1の壁121は、吹出口11の後縁部11a側の部分にガイド壁14を有する。ガイド壁14は、インストルメントパネル1の上面部1aに連なっている。ガイド壁14は、ダクト12の内部を上方に向かって流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、吹出口11から車両後方に向かって吹き出すようにガイドする。より詳細には、ガイド壁14は、後述する高速の気流をコアンダ効果によって壁面に沿わせて曲げることで、高速の気流の向きを前方から後方に向かう向きとするように、高速の気流をガイドする。
ガイド壁14は、第1の壁121のうち吹出口11の後縁部11aよりも空気流れ上流側の部位から吹出口11の後縁部11aまで、上方かつ後方に向かって延びている。このため、ガイド壁14によって、第1の壁121と第2の壁122の前後方向での距離が、空気流れ下流側に向かうにつれて増大している。本実施形態では、ガイド壁14は、壁面がダクト12の内部に向けて凸となるように湾曲している。換言すれば、ガイド壁14は、第1の壁121のうち吹出口11の後縁部11aよりも空気流れ上流側の部位から後縁部11aに進むにつれて第2の壁122に対して離れるように湾曲している。
第1の壁121は、ガイド壁14よりも空気流れ上流側の部位からガイド壁14までの所定範囲の部分121aが、上方かつ前方に向かって延びている。同様に、第2の壁122は、吹出口11の前縁部11bよりも空気流れ上流側の部位から前縁部11bまでの所定範囲の部分122aが、上方かつ前方に向かって延びている。このため、ダクト12のうちガイド壁14よりも空気流れ上流側の部分では、空調ユニット20からの空気が、上方かつ前方に向かって流れる。
また、本実施形態では、図3に示すように、乗員5が前席4に着座した状態で前方を視認したときに、吹出口11が乗員5の死角に入るように、車両の高さ方向における吹出口11の前縁部11bの位置P1が、吹出口11の後縁部11aの位置P2よりも低い位置に設定されている。なお、図3中の一点鎖線の矢印は、乗員5の目から後縁部11aに接するように引いた接線であり、乗員5が後縁部11aを見たときの乗員5の視線を示している。
具体的には、図4に示すように、車室内を車両側方から見たときにおいて、前席(すなわち、シート)4のシート背面部41の最上部41aを通って吹出口11の後縁部11aの表面に接する第1仮想直線VL1と水平方向とがなす角度を第1角度θ1とする。さらに、吹出口11の前縁部11bと後縁部11aとを結ぶ第2仮想直線VL2と水平方向とがなす角度を第2角度θ2とする。このとき、第1角度θ1と比較して、第2角度θ2が第1角度θ1と同じもしくは第1角度θ1よりも大きいという条件を満たす位置に、前縁部11bの位置P1が設定されている。
ここで、一般的に、乗員の視点の位置P3は、シート背面部41の最上部41aの位置P4と同じもしくはそれよりも高い位置にある。ここでいうシート背面部41には、ヘッドレストが含まれない。したがって、第1仮想直線VL1は、前席4に着座した乗員5の視点が取り得る車両高さ方向の範囲の中での最低位置から後縁部11aを見たときの視線を示している。そして、乗員5が後縁部11aを見たときの視線が第1仮想直線VL1のときでは、後縁部11aよりも前方側であって、第1仮想直線VL1よりも低い位置にある物は、前席4に着座した乗員5から見ると、後縁部11aよりも後方側の上面部1aに隠れる。したがって、後縁部11aよりも前方側であって、第1仮想直線VL1よりも低い位置にある物は、乗員5に視認されない、すなわち、乗員5の死角に入る。このため、第2角度θ2の大きさが第1角度θ1の大きさ以上のとき、吹出口11の前縁部11bは、第1仮想直線VL1よりも低い位置にあるため、乗員5に視認されない。
また、図4におけるシート背面部41の最上部41aとは、シート4が車室内に設置された状態において、シート4が取り得る位置の範囲の中で、上下方向でのシート位置が最も下方の位置であり、前後方向でのシート位置が最も後方の位置であり、さらに、リクライニング角度が、調整可能な範囲の角度のうちシート背面部41の最上部41aが最も高い位置となる角度であるときのシート背面部41の最上部41aである。なお、シート4が上下方向、前後方向での位置調整機能が無い場合、シート4が車室内に設置されている位置が、上記したシート4が取り得る位置の範囲の中で、上下方向でのシート位置が最も低い位置であり、前後方向でのシート位置が最も後方の位置に該当する。
図5に示すように、空調ユニット20は、外殻を構成する空調ケーシング21を有する。この空調ケーシング21は、空調対象空間である車室内へ空気を導く空気通路を構成している。空調ケーシング21の空気流れ最上流部には、車室内の空気(すなわち、内気)を吸入する内気吸入口22と車室外の空気(すなわち、外気)を吸入する外気吸入口23とが形成される。さらに、空調ケーシング21の空気流れ最上流部には、内気吸入口22および外気吸入口23を選択的に開閉する吸入口開閉ドア24が設けられている。これら内気吸入口22、外気吸入口23、および吸入口開閉ドア24は、空調ケーシング21内への吸入空気を内気および外気に切り替える内外気切替部を構成している。なお、吸入口開閉ドア24は、図示しない制御装置から出力される制御信号により、その作動が制御される。
吸入口開閉ドア24の空気流れ下流側には、車室内へ空気を送風する送風装置としての送風機25が配置されている。本実施形態の送風機25は、遠心多翼ファン25aを駆動源である電動モータ25bにより駆動する電動送風機であって、図示しない制御装置から出力される制御信号により回転数(すなわち、送風量)が制御される。
送風機25の空気流れ下流側には、送風機25により送風された空気を冷却する冷却器として機能する蒸発器26が配置されている。蒸発器26は、その内部を流通する冷媒と空気とを熱交換させる熱交換器であり、図示しない圧縮機、凝縮器、膨張弁等と共に蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成する。
蒸発器26の空気流れ下流側には、蒸発器26にて冷却された空気を加熱する加熱器として機能するヒータコア27が配置されている。本実施形態のヒータコア27は、車両エンジンの冷却水を熱源として空気を加熱する熱交換器である。なお、蒸発器26およびヒータコア27は、車室内へ送風する空気の温度を調整する温度調整部を構成している。
また、蒸発器26の空気流れ下流側には、蒸発器26通過後の空気を、ヒータコア27を迂回して流す冷風バイパス通路28が形成されている。ここで、ヒータコア27および冷風バイパス通路28の空気流れ下流側にて混合される空気の温度は、ヒータコア27を通過する空気および冷風バイパス通路28を通過する空気の風量割合によって変化する。このため、蒸発器26の空気流れ下流側であって、ヒータコア27および冷風バイパス通路28の入口側には、エアミックスドア29が配置されている。このエアミックスドア29は、ヒータコア27および冷風バイパス通路28へ流入する冷風の風量割合を連続的に変化させるもので、蒸発器26およびヒータコア27と共に温度調整部として機能する。エアミックスドア29は、制御装置から出力される制御信号によってその作動が制御される。
空調ケーシング21の空気流れ最下流部には、デフロスタ/フェイス開口部30やフット開口部31が設けられている。デフロスタ/フェイス開口部30は、ダクト12を介して、インストルメントパネル1の上面部1aに設けられた吹出口11に連なっている。フット開口部31は、フットダクト32を介して、フット吹出口33に連なっている。
そして、デフロスタ/フェイス開口部30の空気流れ上流側には、デフロスタ/フェイス開口部30を開閉するデフロスタ/フェイスドア34が配置されている。また、フット開口部31の空気流れ上流側には、フット開口部31を開閉するフットドア35が配置されている。デフロスタ/フェイスドア34およびフットドア35は、車室内へ送風される空気の吹出状態を切り替える吹出モードドアである。
気流偏向ドア13は、所望の吹出モードとなるように、これらの吹出モードドア34、35と連動して作動する。気流偏向ドア13および吹出モードドア34、35は、制御装置から出力される制御信号によってその作動が制御される。なお、気流偏向ドア13および吹出モードドア34、35は、乗員のマニュアル操作によってもドア位置が変更可能となっている。
例えば、吹出モードとして、フット吹出口33から乗員の足元に吹き出すフットモードが実行される場合、デフロスタ/フェイスドア34がデフロスタ/フェイス開口部30を閉じるとともに、フットドア35がフット開口部31を開く。一方、吹出モードとして、デフロスタモード、アッパーベントモード、フェイスモードのいずれか1つが実行される場合、デフロスタ/フェイスドア34がデフロスタ/フェイス開口部30を開くとともに、フットドア35がフット開口部31を閉じる。さらに、この場合、気流偏向ドア13の位置が所望の吹出モードに応じた位置となる。
本実施形態では、気流偏向ドア13が回転することにより、第1流路12aを通過する気流と、第2流路12bを通過する気流のそれぞれの速度を変更する。これにより、吹出口11からの空気の吹出方向を変更する。
具体的には、図6に示すように、吹出モードがフェイスモードの場合、気流偏向ドア13のドア角度が図6に示す角度とされる。すなわち、気流偏向ドア13のドア本体部が、ドア本体部と第1の壁121との距離が空気の流れ方向に進むにつれて小さくなるように傾けられる。これにより、第1流路12aの断面積が第2流路12bの断面積よりも小さくなる。その結果、相対的に、第1流路12aに高速の気流F1が発生するとともに、第2流路12bに低速の気流F2が発生する第1状態となる。すなわち、第2流路12bの気流よりも高速の気流F1が第1流路12aに発生するとともに、第1流路12aの気流よりも低速の気流F2が第2流路12bに発生する第1状態となる。
第1状態のときでは、高速の気流F1が、コアンダ効果によってガイド壁14に沿って流れることで、後方側に曲げられる。このとき、高速の気流F1が流れることによって、気流偏向ドア13の下流側に負圧が生じる。このため、低速の気流F2が気流偏向ドア13の下流側に引き込まれ、高速の気流F1側に曲げられながら高速の気流F1に合流する。これにより、ダクト12の内部を流れる空気が車両後方側に曲げられて吹出口11から吹き出される際の最大の曲げ角度θを大きくできる。この結果、空調ユニット20で温度調整された空気、例えば冷風が、吹出口11から前席乗員の上半身に向かって吹き出される。
このとき、気流偏向ドア13の位置(すなわち、ドア角度)を乗員が手動で調節したり、制御装置が自動調節したりすることにより、高速の気流F1と低速の気流F2の速度差を調整することができる。高速の気流F1と低速の気流F2の速度差が大きいほど、吹出口11から吹き出される空気の曲がり角度が大きくなる。これにより、フェイスモード時の吹出角度θを任意の角度にすることが可能である。
図7に示すように、吹出モードがデフロスタモードの場合、気流偏向ドア13のドア角度が図7に示す角度とされる。すなわち、気流偏向ドア13のドア本体部が第1の壁121に平行とされる。これにより、第1流路12aと第2流路12bのそれぞれに速度が同じ気流F3、F4が発生する第2状態となる。すなわち、第1状態のときの第1流路12aの気流と比較して、第1流路12aの気流の速度が遅い第2状態となる。第2状態では、気流F3、F4は、それぞれ、斜め前方の上向きに流れる。このため、空調ユニット20で温度調整された空気、例えば温風が、吹出口11からウインドシールド2に向かって吹き出される。
また、図示しないが、吹出モードがアッパーベントモードの場合、気流偏向ドア13の向きが、フェイスモード時とデフロスタモード時の間の向きとされる。この場合も第1状態となるが、フェイスモードの場合よりも高速の気流F1が遅いので、フェイスモードの場合よりも吹出角度θ1が小さくなる。この結果、空調ユニット20で温度調整された空気、例えば冷風が、吹出口11から後席乗員に向かって吹き出される。
以上の説明のとおり、本実施形態では、前縁部11bの位置が後縁部11aの位置よりも低い位置に設定されている。また、前縁部11bの位置を後縁部11aの位置よりも低い位置とするために、ダクト12の第1、第2の壁121、122が上方かつ前方に傾けられている。
ここで、図8に示す比較例1の空気吹出装置について説明する。比較例1では、吹出口11の前縁部11bの位置が後縁部11aの位置と同じである。なお、比較例1では、ダクト12の第1の壁121および第2の壁122は、鉛直方向に平行に、上方に向かって延びている。ガイド壁14は、上方かつ後方に向かって延びている。
このように、比較例1では、前縁部11bの位置が後縁部11aの位置と同じであるため、吹出口11が座席4に着座した乗員5の視界に入ってしまう。このため、前席4に着座した乗員5が感じるインストルメントパネル1の意匠性に対して与える吹出口11の影響が大きくなり、インストルメントパネル1の意匠性を損ねるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、図3に示すように、車両の高さ方向における前縁部11bの位置が後縁部11aの位置よりも低い位置に設定されている。このため、前席4に着座した乗員5が前方を見たときに、吹出口11が座席4に着座した乗員5の視界に入らず、乗員5に視認されない。
より詳細には、本実施形態では、車両の高さ方向における前縁部11bの位置P1が、後縁部11aの位置P2および上面部1aのうち後縁部11aの周辺領域1cの位置P5よりも低い位置に設定されている。後縁部11aの周辺領域1cとは、図1に示すように、上面部1aのうち後縁部11aよりも車両後方側の領域であって、上面部1aのうち車両後方に位置する後方端1a1と後縁部11aとの車両前後方向での中心位置1a2よりも後縁部11a側の領域である。このため、図3に示すように、前席4に着座した乗員5が前方を見たときに、吹出口11の前縁部11bおよびダクト12の第2の壁122は、上面部1aのうち後縁部11aの周辺領域1cに隠れるため、乗員5に視認されない。
よって、本実施形態によれば、比較例1の空気吹出装置と比較して、インストルメントパネル1の意匠性に対する吹出口11の影響を小さくでき、インストルメントパネル1の意匠性を向上できる。なお、本実施形態では、上面部1aが水平方向に平行であったが、上面部1aが傾斜している場合では、周辺領域1cの中で最も低い位置よりも低い位置に、前縁部11bの位置P1を設定すればよい。ちなみに、本実施形態では、周辺領域1cのいずれの位置も周辺領域1cの中で最も低い位置に該当する。
ところで、本実施形態においては、次のように説明することもできる。本実施形態では、図3に示すように、上面部1aのうち吹出口11よりも車両前方側に位置する前方側領域R1の車両高さ方向での位置P1を視点の位置として、車両前方から車両後方に向かって上面部1aを見る。位置P1を視点の位置とするとは、視点の車両高さ方向での位置を位置P1と同じとすることを意味する。このとき、前方側領域R1の上面よりも上方に、第1の壁121が見えるように、前方側領域R1の上面の車両高さ方向での位置P1が設定されている。
これによれば、上面部1aの前方側領域R1の上面が、上面部1aの後方側領域R2の上面よりも低い位置にあるので、吹出口11が座席4に着座した乗員5の視界に入らないようにすることができる。このため、比較例1の空気吹出装置と比較して、インストルメントパネル1の意匠性に対する吹出口11の影響を小さくでき、インストルメントパネル1の意匠性を向上できる。
なお、本実施形態では、前方側領域R1の上面が水平方向に平行な平坦面であったので、前方側領域R1の車両高さ方向での位置P1を視点の位置とした。前方側領域R1の上面が傾斜している場合や湾曲している場合では、前方側領域R1の中で、上面部1aの上面の車両高さ方向での位置が最も高い部分の位置を視点の位置とすればよい。また、本実施形態では、後方側領域R2の上面が水平方向に平行であったので、車両前方から車両後方に向かって上面部1aを見たとき、前方側領域R1の上面よりも上方に、第1の壁121のみが見える。しかし、後方側領域R2の上面が後方かつ上方に向かって傾斜している場合、車両前方から車両後方に向かって上面部1aを見たとき、前方側領域R1の上面よりも上方に、第1の壁121と後方側領域R2の上面が見える。したがって、車両前方から車両後方に向かって上面部1aを見たとき、前方側領域R1の上面よりも上方に、後方側領域R2の上面または第1の壁121が見えるように、前方側領域R1の上面の車両高さ方向での位置が設定されていればよい。
さらに、本実施形態によれば、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にあることで、図9に示すように、ウインドシールド2に映る吹出口11の大きさR11を、図8に示す比較例1よりも小さくできる。なお、図9に示す本実施形態の吹出口11と図8に示す比較例1の吹出口11は、前後方向の幅が同じである。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、上面部1aにおける後縁部11aの周辺領域1cは、ガイド壁14と上面部1aとの間に段差が生じていない、なだらかな形状である。
ここで、本実施形態と異なり、ガイド壁14が上面部1aから突出するように、ガイド壁14と上面部1aとの間に段差が生じている場合、ガイド壁14が目立つため、インストルメントパネル1の意匠性を損ねてしまう。
これに対して、本実施形態によれば、周辺領域1cがなだらかな形状であるため、ガイド壁14が目立たず、ガイド壁14によってインストルメントパネル1の意匠性を損ねることを回避できる。
(第2実施形態)
本実施形態は、ダクト12の向きが第1実施形態に対して異なるものであり、その他の構成は、第1実施形態と同じである。
具体的には、図10に示すように、ダクト12は、鉛直方向に沿った上向きとなっている。すなわち、第1の壁121は、ガイド壁14よりも空気流れ上流側の部位からガイド壁14までの所定範囲の部分121aが、鉛直方向に沿って上方に向かって延びている。第2の壁122は、吹出口11の前縁部11bよりも空気流れ上流側の部位から吹出口11の前縁部11bまでの所定範囲の部分122aが、鉛直方向に沿って上方に向かって延びている。
このため、ダクト12のうちガイド壁14よりも空気流れ上流側の部位では、空調ユニット20からの空気が、鉛直方向に沿って上方に向かって流れる。したがって、本実施形態によれば、第1実施形態と比較して、フェイスモード時に、ダクト12の内部を流れる空気を車両後方側に曲げて吹出口11から吹き出すために必要な空気流れの曲がり角度θが小さく済む。このため、確実に乗員5に向けて、吹出口11から空気を吹き出すことができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、ダクト12の向きが第1実施形態に対して異なるものであり、その他の構成は、第1実施形態と同じである。
具体的には、図11に示すように、ダクト12は、上方かつ後方に向かう向きとなっている。すなわち、第1の壁121は、ガイド壁14よりも空気流れ上流側の部位からガイド壁14までの所定範囲の部分121aが、上方かつ後方に向かってに延びている。第2の壁122は、吹出口11の前縁部11bよりも空気流れ上流側の部位から吹出口11の前縁部11bまでの所定範囲の部分が、上方かつ後方に向かってに延びている。
このため、ダクト12のうちガイド壁14よりも空気流れ上流側の部位では、空調ユニット20からの空気が、上方かつ後方に向かって流れる。したがって、本実施形態によれば、第1、第2実施形態と比較して、フェイスモード時に、ダクト12の内部を流れる空気を車両後方側に曲げて吹出口11から吹き出すために必要な空気流れの曲がり角度θがより小さく済む。このため、より確実に乗員5に向けて、吹出口11から空気を吹き出すことができる。
(第4実施形態)
図12に示すように、本実施形態は、第1実施形態に対して、前縁部11bと後縁部11aの高低差が、吹出口11の左右方向で均一ではない点が異なっており、その他の構成は、第1実施形態と同じである。なお、図12は、図2中のXII−XII線で切断した断面を含む空気吹出装置10およびインストルメントパネル1の上面部1aの斜視図に相当する。
本実施形態では、吹出口11の左右方向の全域において、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にある。そして、吹出口11の左右方向の一端側から他端側に向かうにつれて、前縁部11bと後縁部11aの高低差dが大きくなっている。具体的には、車両側方側(すなわち、図12中の矢印が示す右側)から車両中央側(すなわち、図12中の矢印が示す左側)に向かうにつれて高低差dが大きくなっている。したがって、吹出口11の車両側方側の端部における高低差d1が最小となり、吹出口11の車両中央側の端部における高低差d2が最大となっている。
本実施形態においても、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にあるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、上面部1aの傾斜が、前方側が後方側よりも低く、車両側方側から車両中央側に向かうにつれて高低差が大きくなる傾斜である場合がある。この場合に、本実施形態の空気吹出装置を採用すると、吹出口11が上面部1aになじむことから、インストルメントパネル1の意匠性を向上させることができる。
(第5実施形態)
図13に示すように、本実施形態は、第1実施形態に対して、前縁部11bと後縁部11aの高低差が、吹出口11の左右方向で均一ではない点が異なっており、その他の構成は、第1実施形態と同じである。なお、図13は、図12に対応している。
本実施形態では、吹出口11の左右方向の全域において、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にある。そして、吹出口11の左右方向の一端側から他端側に向かうにつれて、前縁部11bと後縁部11aの高低差dが小さくなっている。具体的には、車両側方側(すなわち、図13中の矢印が示す右側)から車両中央側(すなわち、図13中の矢印が示す左側)に向かうにつれて高低差dが小さくなっている。したがって、吹出口11の車両側方側の端部における高低差d1が最大となり、吹出口11の車両中央側の端部における高低差d2が最小となっている。
本実施形態においても、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にあるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、上面部1aの傾斜が、前方側が後方側よりも低く、車両側方側から車両中央側に向かうにつれて高低差が小さくなる傾斜である場合がある。この場合に、本実施形態の空気吹出装置を採用すると、吹出口11が上面部1aになじむことから、インストルメントパネル1の意匠性を向上させることができる。
(第6実施形態)
図14に示すように、本実施形態は、第1実施形態に対して、前縁部11bと後縁部11aの高低差が、吹出口11の左右方向で均一ではない点が異なっており、その他の構成は、第1実施形態と同じである。なお、図14は、図12に対応している。
本実施形態では、吹出口11の左右方向の全域において、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にある。そして、吹出口11の左右方向の中央側から両端側に向かうにつれて、前縁部11bと後縁部11aの高低差dが小さくなっている。したがって、吹出口11の左右方向の中央部における高低差d3が最大となり、吹出口11の左右方向の両端部における高低差d4が最小となっている。
本実施形態においても、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にあるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、上面部1aの傾斜が、前席4に正対する範囲において、前方側が後方側よりも低く、その範囲の左右方向中央側から両端側に向かうにつれて高低差が小さくなる傾斜である場合がある。この場合に、本実施形態の空気吹出装置を採用すると、吹出口11が上面部1aになじむことから、インストルメントパネル1の意匠性を向上させることができる。
(第7実施形態)
図15に示すように、本実施形態は、第1実施形態に対して、前縁部11bと後縁部11aの高低差が、吹出口11の左右方向で均一ではない点が異なっており、その他の構成は、第1実施形態と同じである。なお、図15は、図12に対応している。
本実施形態では、吹出口11の左右方向の全域において、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にある。そして、吹出口11の左右方向の中央側から両端側に向かうにつれて、前縁部11bと後縁部11aの高低差dが大きくなっている。したがって、吹出口11の左右方向の中央部における高低差d3が最小となり、吹出口11の左右方向の両端部における高低差d4が最大となっている。
本実施形態においても、吹出口11の前縁部11bが後縁部11aよりも低い位置にあるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、上面部1aの傾斜が、前席4に正対する範囲において、前方側が後方側よりも低く、その範囲の左右方向中央側から両端側に向かうにつれて高低差が大きくなる傾斜である場合がある。この場合に、本実施形態の空気吹出装置を採用すると、吹出口11が上面部1aになじむことから、インストルメントパネル1の意匠性を向上させることができる。
(第8実施形態)
図16に示すように、本実施形態は、インストルメントパネル1とダクト12の接合面E2の位置が第1実施形態と異なるものであり、その他の構成は第1実施形態と同じである。
本実施形態では、上面部1aは、下方に向かって延びる筒状部1dを有している。この筒状部1dの内部が吹出口11である。筒状部1dのうち上面部1aから下方に曲がり始めている部分が、吹出口11の開口縁部11a、11b、11c、11dを構成している。
筒状部1dは、吹出口11の後縁部11aから下方に向かって延びる後方側の壁1d1と、吹出口11の前縁部11bから下方に向かって延びる前方側の壁1d2を有している。後方側の壁1d1がガイド壁14を構成している。
また、筒状部1dの下端部に、ダクト12が連なっている。本実施形態のダクト12は、第1実施形態のダクト12に対して空気流れ下流側のガイド壁14が形成された部分を無くしたものである。このため、本実施形態では、吹出口11よりも車両上下方向での下方、すなわち、空気流れ上流側の位置に、インストルメントパネル1とダクト12の接合面E2が位置している。
このように、本実施形態では、上面部1aの筒状部1dが、吹出口11の開口縁部11a、11b、11c、11dと、吹出口11の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に有する流路形成部の一部を構成している。また、筒状部1dの後方側の壁1d1とダクト12の第1の壁121が、流路形成部のうち後方側に位置する第1の壁を構成している。筒状部1dの前方側の壁1d2とダクト12の第2の壁122が、流路形成部のうち前方側に位置する第2の壁を構成している。
そして、本実施形態においても、図16に示すように、車両の高さ方向における前縁部11bの位置が、第1実施形態と同様に設定されている。このため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第9実施形態)
図17に示すように、本実施形態は、第1実施形態のインストルメントパネル1の上面部1aとダクト12とが一体に形成されたものであり、その他の構成は第1実施形態と同じである。このように、上面部1aを構成する部材と、吹出口11の開口縁部11a〜11dの空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部材とが一体化していてもよい。
本実施形態では、上面部1aのうち吹出口11の周囲において、上面部1aから下方に曲がり始めている部分が、吹出口11の開口縁部11a〜11dを構成している。
本実施形態においても、図17に示すように、車両の高さ方向における前縁部11bの位置が、第1実施形態と同様に設定されている。このため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
本開示は上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように、請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)上記各実施形態では、2つの吹出口11が、運転席4aの正面と助手席4bの正面のそれぞれに配置されていたが、これらの2つの吹出口11がつながって、1つの吹出口となっていてもよい。また、1つの吹出口11が、インストルメントパネル1の上面部1aのうち車両左右方向の中央部であって、運転席4aと助手席4bのどちらにも対向しない位置に配置されていてもよい。
(2)上記した各実施形態では、ガイド壁14として、壁面がダクト12の内部に向けて凸状に湾曲した形状のものが採用されていたが、これに限定されない。ガイド壁14の形状は、ダクト12の内部の気流をコアンダ効果によって壁面に沿わせて車両後方側に曲げ、吹出口11から車両後方に向けて空気を吹き出すようにガイドする形状であればよい。
すなわち、ガイド壁14の形状は、第1の壁121と第2の壁122の車両前後方向での距離が空気流れ下流側に向かうにつれて増大する形状であればよい。例えば、ガイド壁14の形状として、壁面が平坦面形状であって、第1の壁121と第2の壁122の車両前後方向での距離が空気流れ下流側に向かうにつれて徐々に増大する形状が挙げられる。また、ガイド壁14の形状として、壁面が段部を有する階段形状であって、第1の壁121と第2の壁122の車両前後方向での距離が空気流れ下流側に向かうにつれて段階的に増大する形状が挙げられる。なお、ここでいう湾曲した形状とは、表面に角が無いなだらかな曲面形状を意味する。階段形状とは、平坦面が折れ曲がって角を有する形状を意味する。
(3)上記各実施形態では、気流偏向ドア13として、バタフライドアが採用されていたが、スライドドア等の他のドアが採用されてもよい。スライドドアが採用される場合、気流偏向ドア13の位置が、第1流路12aの断面積が第2流路12bの断面積よりも小さくなる位置とされる。これにより、第1流路12aに高速の気流が発生するとともに、第2流路12bに低速の気流が発生する第1状態となる。
(4)上記した各実施形態では、吹出口11から吹き出される空気の吹出方向の切り替えが、気流偏向ドア13によって行われたが、他の手段によって行われてもよい。例えば、実公平1−27397号公報に記載のように、高速の気流を形成するノズルと、ノズルからの高速の気流を片側に寄せるための制御流を吹き出す制御流吹出部とが用いられてもよい。これらによって、高速の気流が一側やその反対側に寄せられることで、吹出口11から吹き出される空気の吹出方向が切り替えられてもよい。
(5)上記した各実施形態の空気吹出装置10は、吹出口11から吹き出される空気の吹出方向を切り替える構成であったが、空気の吹出方向を切り替えない構成であってもよい。すなわち、本開示の空気吹出装置は、吹出口11から空気を吹き出す際、常に、ダクト12の内部を流れる空気をガイド壁14に沿わせて曲げながら吹出口11から吹き出す構成であってもよい。
(6)上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。

Claims (9)

  1. 空気吹出装置であって、
    車室内前方のインストルメントパネル(1)の上面部(1a)に設けられた開口縁部であって、前席(4)の乗員(5)に向かって空気を吹き出す吹出口(11)を囲む開口縁部(11a、11b、11c、11d)と、
    前記吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部(12、1d)とを備え、
    前記開口縁部は、車両後方側の後縁部(11a)と車両前方側の前縁部(11b)とを有し、
    前記流路形成部は、前記後縁部に連なる第1の壁(121、1d1)と、前記前縁部に連なる第2の壁(122、1d2)とを有し、
    前記第1の壁は、前記第1の壁と前記第2の壁の車両前後方向での距離を空気流れ下流側に向かうにつれて増大させる形状であって、前記空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、前記吹出口から車両後方に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁(14)を有し、
    車両の高さ方向における前記前縁部の位置(P1)が、前記後縁部の位置(P2)よりも低い位置に設定されている空気吹出装置。
  2. 空気吹出装置であって、
    車室内前方のインストルメントパネル(1)の上面部(1a)に設けられた開口縁部であって、前席(4)の乗員(5)に向かって空気を吹き出す吹出口(11)を囲む開口縁部(11a、11b、11c、11d)と、
    前記吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部(12、1d)とを備え、
    前記開口縁部は、車両後方側の後縁部(11a)と車両前方側の前縁部(11b)とを有し、
    前記流路形成部は、前記後縁部に連なる第1の壁(121、1d1)と、前記前縁部に連なる第2の壁(122、1d2)とを有し、
    前記第1の壁は、前記第1の壁と前記第2の壁の車両前後方向での距離を空気流れ下流側に向かうにつれて増大させる形状であって、前記空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、前記吹出口から車両後方側に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁(14)を有し、
    車両の高さ方向における前記前縁部の位置(P1)が、前記後縁部の位置(P2)よりも低い位置に設定されている空気吹出装置。
  3. 車室内を車両の側方から見たときにおいて、前席(4)のシート背面部(41)の最上部(41a)を通って前記後縁部の表面に接する第1仮想直線(VL1)と水平方向とがなす角度を第1角度(θ1)とし、前記後縁部と前記前縁部とを結ぶ第2仮想直線(VL2)と水平方向とがなす角度を第2角度(θ2)としたとき、
    前記前席が車室内に設置された状態において、前記前席の位置が、前記前席が車室内で取り得る位置の範囲の中で、車両上下方向で最も下の位置であり、車両前後方向で最も後の位置であり、さらに、前記前席のリクライニング角度が、調整可能な範囲の角度のうち前記最上部が最も高い位置となる角度であるときの前記第1角度と比較して、前記第2角度が前記第1角度以上の大きさであるという条件を満たす位置に、前記前縁部の位置が設定されている請求項1または2に記載の空気吹出装置。
  4. 前記流路形成部(12)と前記上面部(1a)は、それぞれ、別体の部材で構成されているとともに、前記流路形成部の上端部が、前記上面部の上面と面一となって前記上面部と連なっており、
    前記前縁部は、前記流路形成部の前記上端部のうち車両前方側の部分によって構成され、
    前記後縁部は、前記流路形成部の前記上端部のうち車両後方側の部分によって構成されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  5. 前記上面部は、前記上面部のうち前記後縁部よりも車両後方側の領域であって、前記上面部のうち車両後方に位置する後方端(1a1)と前記後縁部との車両前後方向での中心位置(1a2)よりも前記後縁部側の領域である前記後縁部の周辺領域(1c)を有しており、
    前記前縁部の位置が、前記後縁部の周辺領域(1c)の中で前記上面部の上面の位置が最も低い位置(P5)よりも低い位置に設定されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  6. 前記第1の壁は、前記ガイド壁よりも空気流れ上流側の部位から前記ガイド壁までの所定範囲の部分(121a)が、車両上方かつ車両前方に向かって延びており、
    前記第2の壁は、前記前縁部よりも空気流れ上流側の部位から前記前縁部までの所定範囲の部分(122a)が、車両上方かつ車両前方に向かって延びている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  7. 前記第1の壁は、前記ガイド壁よりも空気流れ上流側の部位から前記ガイド壁までの所定範囲の部分(121a)が、車両上方かつ車両後方に向かって延びており、
    前記第2の壁は、前記前縁部よりも空気流れ上流側の部位から前記前縁部までの所定範囲の部分が、車両上方かつ車両後方に向かって延びている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空気吹出装置。
  8. 空気吹出装置であって、
    前席(4)の乗員(5)に向かって空気を吹き出す吹出口(11)を有し、車室内前方に配置されるインストルメントパネル(1)の上面部(1a)と、
    前記吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部(12、1d)とを備え、
    前記流路形成部は、前記流路形成部のうち車両後方側に位置する第1の壁(121、1d1)と、前記流路形成部のうち前記車両前方側に位置する第2の壁(122、1d2)とを有し、
    前記第1の壁は、前記第1の壁と前記第2の壁の車両前後方向での距離を空気流れ下流側に向かうにつれて増大させる形状であって、前記空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、前記吹出口から車両後方に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁(14)を有し、
    前記上面部のうち前記吹出口よりも車両前方側に位置する前方側領域(R1)の中で、前記上面部の上面の車両高さ方向での位置が最も高い部分の位置(P1)を視点の位置として、車両前方から車両後方に向かって前記上面部を見たとき、前記前方側領域の上面よりも上方に、前記上面部のうち前記吹出口よりも車両後方側に位置する後方側領域(R2)の上面または前記第1の壁が見えるように、前記前方側領域の上面の車両高さ方向での位置が設定されている空気吹出装置。
  9. 空気吹出装置であって、
    前席(4)の乗員(5)に向かって空気を吹き出す吹出口(11)を有し、車室内前方に配置されるインストルメントパネル(1)の上面部(1a)と、
    前記吹出口の空気流れ上流側に連なる空気流路を内部に形成する流路形成部(12、1d)とを備え、
    前記流路形成部は、前記流路形成部のうち車両後方側に位置する第1の壁(121、1d1)と、前記流路形成部のうち前記車両前方側に位置する第2の壁(122、1d2)とを有し、
    前記第1の壁は、前記第1の壁と前記第2の壁の車両前後方向での距離を空気流れ下流側に向かうにつれて増大させる形状であって、前記空気流路を流れる空気を、コアンダ効果によって曲げて、前記吹出口から車両後方側に向かって吹き出すようにガイドするガイド壁(14)を有し、
    前記上面部のうち前記吹出口よりも車両前方側に位置する前方側領域(R1)の中で、前記上面部の上面の車両高さ方向での位置が最も高い部分の位置(P1)を視点の位置として、車両前方から車両後方に向かって前記上面部を見たとき、前記前方側領域の上面よりも上方に、前記上面部のうち前記吹出口よりも車両後方側に位置する後方側領域(R2)の上面または前記第1の壁が見えるように、前記前方側領域の上面の車両高さ方向での位置が設定されている空気吹出装置。
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