JP2017056832A - 車両用デフダクト構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフダクトの左右方向の幅が小さい場合であっても高い晴れ性能を実現する。
【解決手段】車両95の左右中心線Xからフロントウインドウの車両幅方向左部に向けて湾曲されている左側デフダクト54aと、左右中心線Xからフロントウインドウの車両幅方向右部に向けて湾曲されている右側デフダクト54bを有するデフダクト54のうち、左側デフダクト54aと右側デフダクト54bの左右中心線X側の内壁面61a,61bに、それぞれ、空調風をフロントウインドウの車両幅方向下部に導く第1ガイド面62a,62bと、空調風をフロントウインドウの上部に導く第2ガイド面64a,64bと、が車両95の前後方向にずらして設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、空調ユニットからの空調風をデフ吹出口に導く車両用デフダクト構造に関するものである。
車両用空調装置に備えられた、フロントウインドウの曇りを除去するデフロスタにあっては、高い晴れ性能(曇り除去性能)を得るために、空調風の吹出口において、デフロスタダクト(以下、単にデフダクトと呼ぶ)の開口幅を大きく設計する必要がある。しかし、ヘッドアップディスプレイが設置された車両にあっては、十分な開口幅をとることができないため、高い晴れ性能を得るために、デフダクトの内部に仕切板や送風板を設置することによって、空調風の配風範囲を拡大していた。(例えば、特許文献1)。
特開2015−3605号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたデフダクト構造にあっては、デフダクトの内部に仕切板や送風板を設置していたため、デフロスタ動作時の騒音の増大やコストアップを招くという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、デフダクトの吹出口の開口幅が小さい場合であっても、騒音の増大やコストアップを伴うことなく、高い晴れ性能を有する車両用デフダクト構造を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る車両用デフダクト構造は、
空調風を生成する空調ユニットに接続されて、前記空調ユニットからの空調風をデフ吹出口に導くデフダクトを有する車両用デフダクト構造であって、
前記デフダクトは、車両の左右中心線からフロントウインドウの車両幅方向左側に向けて湾曲されている左側デフダクトと、
前記左右中心線からフロントウインドウの車両幅方向右側に向けて湾曲されている右側デフダクトと、を有して、
前記左側デフダクトと前記右側デフダクトの前記左右中心線側の内壁面に、それぞれ、前記空調風を湾曲形状に沿ってフロントウインドウの車両幅方向外側下部に導く第1ガイド面と、前記空調風をフロントウインドウの中央上部に導く第2ガイド面と、が車両の前後方向にずらして設けられていることを特徴とする。
本発明に係る車両用デフダクト構造によれば、上記構成としたことにより、左側デフダクトと右側デフダクトそれぞれのデフ吹出口の、車両の左右中心線側内壁面に、前後方向にずらして形成された、第1ガイド面から吹き出した空調風がフロントウインドウの車両幅方向外側下部に配風されて、第2ガイド面から吹き出した空調風がフロントウインドウの中央上部に配風されるため、デフ吹出口の幅が車幅方向に沿って小さい場合であっても、フロントウインドウの左右外側下部からフロントウインドウの中央上部に亘って高い晴れ性能を得ることができる。
本発明の一実施形態である実施例1に係る車両用空調装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図1に示したデフダクトの外観を示す斜視図である。 デフダクトを図2Aの背面側から見た斜視図である。 図2Aに示したデフダクトの車両への実装状態を、インストルメントパネル上面側から見た図である。 図2Aに示したデフダクトの車両への実装状態を、インストルメントパネル側面側から見た図である。 実施例1におけるデフダクトを設計する上での課題について説明する図である。 実施例1のデフダクトにおける第1ガイド面の作用について説明する図である。 実施例1のデフダクトにおける第1ガイド面と第2ガイド面の作用について説明する図である。 比較例であるデフダクトの車両への実装状態を、インストルメントパネル上面側から見た図である。
以下、本発明の車両用デフダクト構造が適用された車両用空調装置の具体的な実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、図1を用いて、車両用空調装置100の全体構成について説明する。
[車両用空調装置の全体構成の説明]
図1は、本発明の一実施形態である車両用空調装置100の機能構成を示す機能ブロック図である。
車両用空調装置100は、車両95に設置され、圧縮機30と、空調ユニット40と、を備えている。
圧縮機30は、エンジン10によって駆動され、冷媒を加圧する。
空調ユニット40は、図1に非図示のインストルメントパネルの内部に設置されて、車室内の空調状態の制御を行う。この空調ユニット40は、外気導入口41と、内気導入口42と、インテークドア43と、インテークドア駆動部44と、ブロアファン(送風機)45と、ブロアモータ46と、エバポレータ(空気冷却用の熱交換機である蒸発器)47と、ヒーターコア(空気加熱用の熱交換器)48と、エアミックスドア49と、エアミックスドア駆動部50と、を備えている。
外気導入口41は、車両95の外部の空気を導入する。
内気導入口42は、車両95の車室内の空気を導入する。
インテークドア43は、インテークドア駆動部44によって回動されて、内気導入と外気導入の切り替えの実施、または、内気と外気の混合率の変更を行う。
ブロアファン45は、ブロアモータ46によって回転して、インテークドア43から導入した外気と内気、もしくはそれらの混合気を、空調ユニット40の内部に設けた風路58に送風する。
エバポレータ47は、圧縮機30によって加圧された冷媒を通過させて、冷媒を蒸発させる際に、エバポレータ47に送風された空気を冷却する。
ヒーターコア48は、図示しない冷却水路を通してエンジン10から送出された冷却水を循環させて、ヒーターコア48に送風された空気を暖める。
エアミックスドア49は、エバポレータ47とヒーターコア48の間に設置されて、エアミックスドア駆動部50によってその開度を変更されて、エバポレータ47のみを通過した冷風と、エバポレータ47を通過した後でヒーターコア48を通過した温風との混合比率を制御する。
ヒーターコア48の下流には、エバポレータ47を通過した冷風と、ヒーターコア48を通過した温風とが混合される混合室59が形成されている。
混合室59には、車室内のベントグリル(図示省略)に連通するベントダクト52、フットグリル(図示省略)に連通するフットダクト53、およびデフロスタグリル(図示省略)に連通するデフダクト54が設けられている。
ベントダクト52の吹出口付近にはベントドア55が設置されて、全開状態から全閉状態まで回動して、ベントダクト52から吹き出す風量を調整する。
フットダクト53の吹出口付近にはフットドア56が設置されて、全開状態から全閉状態まで回動して、フットダクト53から吹き出す風量を調整する。
デフダクト54の吹出口付近にはデフロスタドア57が設置されて、全開状態から全閉状態まで回動して、デフダクト54から吹き出す風量を調整する。
なお、車両用空調装置100の各部の状態は、空調制御部68によって制御される。この空調制御部68には、車両95内外の温度環境や車両95の運転状態等を検出する各種センサ(非図示)、および、車両95の乗員が自らの意思で車室内の空調状態を設定する空調操作部70、空調ユニット40の動作状態を視覚的に表示して、車両95の乗員に伝達する空調表示部80が接続されている。
次に、デフダクト54の詳細構造について図2A,図2B,図3,図4を用いて説明する。
[デフダクトの詳細構造の説明]
図2Aは、デフダクト54の外観を示す斜視図である。図2Bは、図2Aを背面側から見たデフダクト54の外観を示す斜視図である。そして、図3は、デフダクト54の車両95への実装状態を、インストルメントパネル5の上面側から見た図である。また、図4は、左側デフダクト54aの実装状態を車両95の左側から見た断面図である。
デフダクト54は、図2Aに示すように、左側デフダクト54aと右側デフダクト54bとからなり、図2Aの紙面奥側が車両前方側になるように設置される。左側デフダクト54aの先端部(または上端部)には、空調風が吹き出す細長矩形状の開口面を有する左側デフ吹出口60aが形成されている。そして、右側デフダクト54bの先端部(または上端部)には、空調風が吹き出す細長矩形状の開口面を有する右側デフ吹出口60bが形成されている。左側デフ吹出口60aと右側デフ吹出口60bは、合わせてデフ吹出口60を構成している。
左側デフダクト54aと右側デフダクト54bは、図2A,図2Bに示すように、左側デフ吹出口60aと右側デフ吹出口60bに向かって、空調風の進路が徐々に車両左右方向に広がるように湾曲して形成されている。
デフダクト54を構成する左側デフダクト54aと右側デフダクト54bは、図3に示すように、車両95の幅方向(即ち、車幅方向)の中心線である左右中心線Xに対して、左右対称に配置されている。そして、左側デフダクト54aを通過した空調風は、左側デフ吹出口60aから、図3において紙面手前方向に向かって吹き出す。また、右側デフダクト54bを通過した空調風は、右側デフ吹出口60bから、図3において紙面手前方向に向かって吹き出す。なお、図1で説明したベントダクト52は、図3に示すように、インストルメントパネル5の内部に車幅方向に沿って延設され、インストルメントパネル5の側端部で運転席側に向かって湾曲した状態で設置される。
ここで、図3に示すように、車両95のインストルメントパネル5内部にはヘッドアップディスプレイ装置4が搭載されている。このヘッドアップディスプレイ装置4は、運転者の視認性を向上させる目的で、運転席の前方に虚像を提示する表示装置であり、ヘッドアップディスプレイ装置4の内部で生成された表示像が、図3に非図示のフロントウインドウに向かって投影されて運転席の前方に虚像を表示する構成になっている。
ヘッドアップディスプレイ装置4で表示する虚像の視認性を向上させるためには、虚像の大きさを拡大して、さらに虚像の表示位置(結像位置)を運転席から遠方にするのが望ましい。そのためには、虚像を結像させるための光学系を形成する光路形成部品が内包されたヘッドアップディスプレイ装置4を大型化する必要がある。
このようにしてヘッドアップディスプレイ装置4を大型化することによって、デフダクト54の設置スペースが制約される。そのため、左側デフ吹出口60aと右側デフ吹出口60bは、図3に示すように、左右方向の幅W1が、後述する比較例と比べて小さく制限されたものとなる。
左側デフダクト54aは、図4に示すように、車両95のインストルメントパネル5の内部に設置される。その際、左側デフ吹出口60aは、インストルメントパネル5の上部に設けられた開口部5aに合わせて設置されて、左側デフ吹出口60aから吹き出された空調風は、図4に矢印Pで示すように、フロントウインドウ3に対して斜め下側から送風されて、フロントウインドウ3の内側に生じた曇りを除去する。なお、左側デフダクト54aは、上へ進むに従って車両前方側(図4の左側)から車両後方側(図4の右側)に向かう緩やかな曲面形状を有しており、空調ユニット40(図1)から送風された空調風をスムースにガイドして、フロントウインドウ3の上部から下部に亘って、空調風をできるだけ均一に送風する。なお、図4に非図示の右側デフダクト54b(図3)も、左側デフダクト54aと同様の形状を有している。
図3に示すように、左側デフダクト54aにおける車両95の左右中心線X側の内壁面61aには、互いに面の方向が異なる第1ガイド面62aと第2ガイド面64aが形成されている。また、右側デフダクト54bにおける車両95の左右中心線X側の内壁面61bには、互いに面の方向が異なる第1ガイド面62bと第2ガイド面64bが形成されている。
第1ガイド面62aは、図2A,図2Bに示すように、左側デフダクト54aの内壁面61aが上方へ進むに従って車両幅方向左側に向かって延びた形状を有している。そして、第1ガイド面62bは、図2Aに示すように、右側デフダクト54bの内壁面61bが上方へ進むに従って車両幅方向右側に向かって延びた形状を有している。したがって、左側デフダクト54aと右側デフダクト54bの内部を進行した空調風のうち、第1ガイド面62(62a,62b)に沿ってガイドされた空調風は、左側デフ吹出口60aから車両幅方向左側に向かって吹き出し、右側デフ吹出口60bから車両幅方向右側に向かって吹き出す。詳しくは後述する。
第2ガイド面64(64a,64b)は、図2A,図2Bに示すように、左側デフダクト54aの内壁面61aと右側デフダクト54bの内壁面61bが、それぞれ全体として略鉛直上方に向かって延びた形状を有しており、左側デフダクト54aと右側デフダクト54bの内部を進行した空調風のうち、第2ガイド面64(64a,64b)に沿ってガイドされた空調風は、左側デフ吹出口60aと右側デフ吹出口60bから、それぞれ、略車両上方へ向かって吹き出す。詳しくは後述する。
ここで、本実施例の比較例におけるデフダクトの車載状態について、図6を用いて説明する。
[比較例におけるデフダクトの車載状態の説明]
図6は、比較例におけるデフダクト65(左側デフダクト65a,右側デフダクト65b)を車両95に車載した状態を示すものである。この比較例は、図3に示したヘッドアップディスプレイ装置4が車載されていない車両95に搭載されたデフダクト65を示している。
この比較例にあっては、ヘッドアップディスプレイ装置4(図3)が車載されていないため、デフダクト65を設置するための十分に広いスペースを確保することができる。したがって、図6に示すように、左側デフダクト65aの先端部に形成された左側デフ吹出口66cの幅W2は、前述した実施例1における左側デフ吹出口60aの幅W1(図3)に対して、約2倍程度の大きさとなっている。なお、右側デフ吹出口66dについても同様である。
このように、図6に示す比較例にあっては、十分に大きい幅W2のデフ吹出口66(66c,66d)を設置することができるため、デフ吹出口66(66c,66d)から吹き出した空調風をフロントウインドウの全面に亘って均一に配風することができる。したがって、フロントウインドウの曇りを除去するために十分な晴れ性能(曇り除去性能)を得ることができる。
そして、本実施例1は、幅の小さいデフ吹出口60(60a,60b)であっても、比較例と同等の晴れ性能を実現できるようにするものである。以下、実施例1の具体的な作用について、図2A,図5A,図5B,図5Cを用いて説明する。
[実施例1におけるデフダクトの作用の説明]
図5Aは、ヘッドアップディスプレイ装置4と左側デフダクト54a,右側デフダクト54bをともに車載する場合の課題について説明する図である。図5Bは、左側デフダクト54aにおける第1ガイド面62aと右側デフダクト54bにおける第1ガイド面62bの作用について説明する図である。そして、図5Cは、左側デフダクト54aにおける第1ガイド面62a,第2ガイド面64aと、右側デフダクト54bにおける第1ガイド面62b,第2ガイド面64bの作用について説明する図である。
図5Aに示すように、左側デフダクト54aの内壁面61aと右側デフダクト54bの内壁面61bを、それぞれ緩く傾斜した直線状などに形成すると、左側デフ吹出口60aと右側デフ吹出口60bから吹き出してフロントウインドウ3に送風される空調風は、左側デフ吹出口60aと右側デフ吹出口60bの幅W1(図3)が小さいため、空調風の広がりが小さくなって、フロントウインドウ3の左外側下部90aと右外側下部90bに空調風が届かない領域が発生する。さらに、内壁面61a,61bが、それぞれ左右方向に広がるように形成されているため、フロントウインドウ3の中央上部にも空調風が届かない領域が発生する。
次に、図5Bに示すように、フロントウインドウ3の左外側下部90aと右外側下部90bに向けて空調風を送風するために、内壁面61a(図5A)をフロントウインドウ3の車両幅方向左側に向けて湾曲させて第1ガイド面62aとする。さらに、内壁面61b(図5A)をフロントウインドウ3の車両幅方向右側に向けて湾曲させて第1ガイド面62bとする。内壁面61a,61bをこのようにフロントウインドウ3の車両幅方向外側に向けて湾曲させることにより、図5Aに示したフロントウインドウ3の左外側下部90aと右外側下部90bにも空調風が届くようになる。
一方、このような第1ガイド面62a,62bを形成すると、内壁面61a,61bがフロントウインドウ3の外側を向いてしまうため、フロントウインドウ3の中央上部91には、図5Aと比べて、空調風が届かない領域の面積がより一層増大してしまう。
そのため、図5Cに示すように、内壁面61a(図5A)に、第1ガイド面62aとともに、フロントウインドウ3の中央上部91の方向を向いた第2ガイド面64aを形成する。さらに、内壁面61b(図5A)に、第1ガイド面62bとともに、フロントウインドウ3の中央上部91の方向を向いた第2ガイド面64bを形成する。
このように、内壁面61a,61b(図5A)に、方向の異なる2種類の面を形成することによって、左側デフ吹出口60aと右側デフ吹出口60bの幅W1が小さく制限された場合であっても、フロントウインドウ3の全面に、空調風を均一に送風することができるようになる。
なお、第1ガイド面62aと第2ガイド面64aは、図2Aに示すように、第1ガイド面62aが車両前方側に形成されて、第2ガイド面64aが車両後方側に形成される。同様に、第1ガイド面62bと第2ガイド面64bは、図2Aに示すように、第1ガイド面62bが車両前方側に形成されて、第2ガイド面64bが車両後方側に形成される。
このように、第1ガイド面62a,62bと第2ガイド面64a,64bを車両前後方向にずらして形成することにより、デフ吹出口60(左側デフ吹出口60a,右側デフ吹出口60b)において、フロントウインドウ3により近い側からは、フロントウインドウ3の左外側下部90aと右外側下部90bに向かう空調風が吹き出す。この空調風は、フロントウインドウ3の車室内側表面に沿ってフロントウインドウ3の左外側下部90aと右外側下部90bに達する。したがって、フロントウインドウ3の左外側下部90aと右外側下部90bに向かって空調風を効率的に送風することができる。
一方、デフ吹出口60(左側デフ吹出口60a,右側デフ吹出口60b)において、フロントウインドウ3から離れた側からはフロントウインドウ3の中央上部91に向かう空調風が吹き出す。この空調風は、フロントウインドウ3の車室内側表面に沿ってフロントウインドウ3の中央上部91に達する。したがって、フロントウインドウ3の中央上部91に向かって空調風を効率的に送風することができる。
なお、図2Aに示す、第1ガイド面62aの幅Sと第2ガイド面64aの幅Tの比率、および第1ガイド面62bの幅Sと第2ガイド面64bの幅Tの比率は、形成する第1ガイド面62a,62bの面の方向、および形成する第2ガイド面64a,64bの面の方向に応じて、最適な比率になるように設計する必要があるが、一例として、S:T=3:7に設定される。
以上説明したように、実施例1に係る車両用デフダクト構造を有する車両用空調装置100によれば、デフダクト54(54a,54b)は、車両95の左右中心線Xからフロントウインドウ3の車両幅方向左部に向けて湾曲した左側デフダクト54aと、左右中心線Xからフロントウインドウ3の車両幅方向右部に向けて湾曲した右側デフダクト54bと、を有して、左側デフダクト54aと右側デフダクト54bの左右中心線X側の内壁面61a,61bに、それぞれ、空調風をフロントウインドウ3の車両幅方向下部に導く第1ガイド面62a,62bと、空調風をフロントウインドウ3の上部に導く第2ガイド面64a,64bと、を車両95の前後方向にずらして形成したため、デフ吹出口60(60a,60b)の幅W1が小さい場合であっても、フロントウインドウ3の左右側部からフロントウインドウ3の上部に亘って高い晴れ性能を得ることができる。
また、実施例1に係る車両用デフダクト構造を有する車両用空調装置100によれば、第1ガイド面62a,62bは、第2ガイド面64a,64bよりも車両前方側に形成したため、デフ吹出口60(左側デフ吹出口60a,右側デフ吹出口60b)から吹き出した空調風は、フロントウインドウ3の車室内側表面に沿って、フロントウインドウ3の左外側下部90a,右外側下部90b,中央上部91に達するため、フロントウインドウ3の広範囲に亘って、空調風を効率的に送風することができる。
さらに、実施例1に係る車両用デフダクト構造を有する車両用空調装置100によれば、デフダクト54の内部に仕切板や送風板を設置する必要がないため、通気抵抗が増加せず、騒音の悪化を抑えることができる。また、付加部品がないため、コストアップなしに、高い晴れ性能を有するデフダクト構造を実現することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
40・・・・・・・・・・・空調ユニット
60・・・・・・・・・・・デフ吹出口
65・・・・・・・・・・・デフダクト
95・・・・・・・・・・・車両
X・・・・・・・・・・・・左右中心線
3・・・・・・・・・・・・フロントウインドウ
54a・・・・・・・・・・左側デフダクト
54b・・・・・・・・・・右側デフダクト
61a,61b・・・・・・内壁面
62,62a,62b・・・第1ガイド面
64,64a,64b・・・第2ガイド面

Claims (2)

  1. 空調風を生成する空調ユニットに接続されて、前記空調ユニットからの空調風をデフ吹出口に導くデフダクトを有する車両用デフダクト構造であって、
    前記デフダクトは、車両の左右中心線からフロントウインドウの車両幅方向左側に向けて湾曲されている左側デフダクトと、
    前記左右中心線からフロントウインドウの車両幅方向右側に向けて湾曲されている右側デフダクトと、を有して、
    前記左側デフダクトと前記右側デフダクトの前記左右中心線側の内壁面に、それぞれ、前記空調風を湾曲形状に沿ってフロントウインドウの車両幅方向外側下部に導く第1ガイド面と、前記空調風をフロントウインドウの中央上部に導く第2ガイド面と、が車両の前後方向にずらして設けられていることを特徴とする車両用デフダクト構造。
  2. 前記第1ガイド面は、前記第2ガイド面よりも車両前方側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用デフダクト構造。
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