JPWO2016159303A1 - ねじ軸及びその製造方法、並びにボールねじ装置 - Google Patents

ねじ軸及びその製造方法、並びにボールねじ装置 Download PDF

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Abstract

ボールねじ装置のねじ軸の少なくとも一部を、フィラメントワインディング法やシートワインディング法で作製した円筒体の外周面に、ねじ溝を構成する金属ばね製の螺旋状部材または分割螺旋状部材を固定する。

Description

本発明は、工作機械、建設機械などに用いられ、回転運動を直線運動に変換するボールねじ装置、並びにそのねじ軸及びねじ軸の製造方法に関する。
工作機械や建設機械などに用いられるボールねじ装置では、一般的に高炭素クロム軸受鋼やステンレス鋼、肌焼鋼のような硬度の高い金属材料が採用されてきた。しかし、近年、軽量化の要請が強く、ボールねじ装置を構成する部材の中で、大部分の重量を占めるねじ軸を前記のような鋼材から繊維強化プラスチック(FRP)に変えて軽量化を図ることが行われている。
例えば、特許文献1には、アルミニウムや鉄からなる芯材に、有機繊維からなるフィラメント束を液状熱硬化性樹脂に含浸させながらヘリカル巻きまたはパラレル巻きに巻き付け、熱硬化させて柱状体にし、その後、ねじ軸の形状に切削加工することが記載されている。
また、特許文献2には、転動体転走面近傍が金属材料によって構成され、その他の部分がFRPによって構成されている運動案内装置が記載されている。
更に、特許文献3には、X線を取り扱う機械装置に使われる運動案内装置において、軌道部材、移動部材及び転動体の少なくとも1つを、X線透過材料であるFRPにすること、及び転動体転走面にスチールテープを貼り付けて寿命の改善を図ることが記載されている。
日本国特許第5146293号公報 日本国特許第4813373号公報 日本国特許第4842954号公報
しかしながら、特許文献1のねじ軸は、その外周面がフィラメント束をバインダー樹脂で結着したものであり、ボールの転動による摩耗は避けられない。また、芯材を残したままであり、更なる軽量化が望まれている。
また、ねじ軸は長尺であり、曲がりを抑えるために高強度である必要があるが、特許文献2、3のねじ軸は、強化繊維を樹脂に分散させたFRPであり、十分な強度が得られず、あまり長いねじ軸には対応できない。
このような問題に鑑みて、本発明は、更なる軽量化を図りつつ、高強度で耐摩耗性にもこれまでよりも優れたねじ軸を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では、下記のねじ軸及びその製造方法、並びにボールねじ装置を提供する。
(1)外周面にねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ溝上に配置される複数のボールと、前記ボールを介して前記ねじ軸に外嵌されるナットとを備え、前記ねじ軸上を前記ナットが移動するボールねじ装置を構成する前記ねじ軸であって、
前記ねじ軸の少なくとも一部が、
強化繊維のフィラメント束からなる円筒状巻回物、または強化繊維のフィラメントのシートからなる円筒状巻回物、または前記シートからなる層と前記フィラメント束からなる層との積層体である円筒状巻回物と、前記円筒状巻回物を結着している樹脂とで構成される円筒体と、
前記円筒体の外周面に固定され、前記ねじ溝を形成する金属製の螺旋状部材と、
を有することを特徴とするねじ軸。
(2)前記螺旋状部材が、螺旋の長さ方向に分割された複数の分割螺旋状部材からなり、前記分割螺旋状部材同士が長さ方向に隙間を開けて連なっていることを特徴とする上記(1)記載のねじ軸。
(3)前記分割螺旋状部材同士の螺旋の長さ方向の隙間が、前記ボールの直径の0.3%以上13%以下であることを特徴とする上記(2)記載のねじ軸。
(4)前記円筒体の外周面と、前記螺旋状部材または前記分割螺旋状部材とが、接着剤により固定されていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1項に記載のねじ軸。
(5)外周面にねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ溝上に配置される複数の転動体と、前記転動体を介して前記ねじ軸に外嵌されるナットとを備え、前記ねじ軸上を前記ナットが移動するボールねじ装置を構成する前記ねじ軸の製造方法であって、
強化繊維のフィラメント束を用いてフィラメントワインディング法により円筒体とするか、前記フィラメント束からなるシートを用いてシートワインディング法により円筒体とするか、前記シートワインディング法による層と、前記フィラメントワインディング法による層とを積層して円筒体とする円筒体製造工程と、
前記円筒体の外周面に、前記ねじ溝を形成する金属製の螺旋状部材を固定する一体化工程と、
を有することを特徴とするねじ軸の製造方法。
(6)前記螺旋状部材が、その長さ方向に分割された分割螺旋状部材であり、かつ、
前記一体化工程において、前記分割螺旋状部材を複数、長さ方向に隙間を開けて前記円筒体の外周面に連ね、該外周面に固定することを特徴とする上記(5)記載のねじ軸の製造方法。
(7)前記分割螺旋状部材同士の螺旋の長さ方向の隙間を、前記ボールの直径の0.3%以上13%以下にすることを特徴とする上記(6)記載のねじ軸の製造方法。
(8)前記一体化工程において、接着剤により前記円筒体の外周面に前記螺旋状部材または前記分割螺旋状部材を接着することを特徴とする上記(5)〜(7)の何れか1項に記載のねじ軸の製造方法。
(9)前記一体化工程において、前記円筒体の外周面に前記螺旋状部材を配置し、加熱して前記螺旋状部材全体をその径方向に収縮させることを特徴とする上記(5)記載のねじ軸の製造方法。
(10)外周面にねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ溝上に配置される複数のボールと、前記ボールを介して前記ねじ軸に外嵌されるナットとを備え、前記ねじ軸上を前記ナットが移動するボールねじ装置であって、
前記ねじ軸が、上記(1)〜(4)の何れか1項に記載のねじ軸であることを特徴とするボールねじ装置。
本発明によれば、より軽量でありながらも、これまでよりも高強度で、耐摩耗性にも優れるねじ軸が得られる。また、本発明のボールねじ装置は、このようなねじ軸を備えることにより軽量で、かつ、これまでよりも耐久性に優れたものとなる。
ボールねじ装置を示す平面図である。 フィラメントワインディング法を説明するための装置構成を示す模式図である。 フィラメントワインディング法におけるフィラメント束の巻き方を説明する模式図であり、同図(a)はヘリカル巻き、同図(b)はパラレル巻きをそれぞれ示す図である。 シートワインディング法を説明するための模式図である。 第1実施形態において、ねじ軸の一例を示す一部切り欠き平面図である。 第1実施形態において、螺旋状部材をフィラメントワインディング法により固定する方法を説明する断面図である。 第1実施形態において、螺旋状部材をフィラメントワインディング法により固定する他の方法を説明する断面図である。 第1実施形態において、ねじ軸の他の例を示す一部切り欠き平面図である。 螺旋状部材の断面形状の一例を示す断面図である。 螺旋状部材の他の例を示す一部切り欠き平面図である。 図10に示す螺旋状部材をフィラメントワインディング法により固定する方法を説明する断面図である。 螺旋状部材の更に他の例を示す一部切り欠き平面図である。 螺旋状部材の更に他の例を示す一部切り欠き平面図である。 図12または図13に示す螺旋状部材をフィラメントワインディング法により固定する方法を説明する断面図である。 第2実施形態において、ねじ軸の一例を示す一部切り抜き平面図である。 分割螺旋状部材間の隙間(a)と、ボールの直径(Dw)との関係を説明するための模式図である。 第2実施形態において、ねじ軸の他の例を示す一部切り欠き平面図である。
以下、本発明に関して図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、ボールねじ装置1を示す平面図である。図示されるように、ボールねじ装置1は、棒状のねじ軸2と、ねじ軸2に外嵌したナット3とを有している。
ねじ軸2は、外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ溝部2aと、ねじ溝部2aの一方の端部に連続して形成された駆動側端部2bと、ねじ溝部2aの他方の端部に連続して形成された反駆動側端部2cとを有している。
ナット3は、内側をねじ軸2が通る筒状部3aと、筒状部3aの一方の端部に一体的に形成されたフランジ3bとを有する。筒状部3aの内周面には、ねじ溝部2aに形成されたねじ溝に対応するねじ溝が形成されている。
筒状部3aとねじ溝部2aの間には、複数のボールが介在している(図4、5参照;符号7)。
ナット3の筒状部3aには、径方向に貫通した貫通孔に、上記転動体を循環させるコマ4a、4bが挿入されている。コマ4a、4bは、樹脂から形成されており、筒状部3aの内側に形成されたねじ溝の2箇所をつなぐ通路を構成し、ボールが循環する無限循環路を構成する。
以上の構成により、ボールねじ装置1は、ねじ軸2とナット3とが相対回転することで、ねじ軸2とナット3が軸方向に相対移動する。
本発明では、ねじ軸2のねじ溝部2aを以下のようにして製造する。
先ず、強化繊維のフィラメント束を用いてフィラメントワインディング法により円筒体を製造する。または、強化繊維のフィラメント束からなるシートを用いてシートワインディング法により円筒体としてもよい。あるいは、シートワインディング法による層と、フィラメントワインディング法により層とを積層して円筒体とすることもできる。尚、積層する場合、強度的に、シートワインディング法による層を下層とし、その上にフィラメントワインディング法により巻き付けを行うことが好ましい。
図2は、フィラメントワインディング法を説明するための装置構成を示す模式図であるが、複数本の強化繊維フィラメントを、液状のバインダー樹脂が貯蔵された樹脂槽に通してバインダー樹脂を塗布または含浸させながら束ねて一本のフィラメント束とし、この強化繊維フィラメント束を回転するマンドレル(芯棒)に所定の角度で巻き付ける。強化繊維フィラメント束は、トラバース装置により、マンドレル上を往復して移動する。そして、目的の巻付厚になった時点で、マンドレルごと装置から取り外し、硬化炉にてバインダー樹脂を硬化させ、硬化後にマンドレルを引き抜くことにより、強化繊維フィラメント束からなる円筒状巻回物を、バインダー樹脂で結着した円筒体が得られる。尚、マンドレルの引き抜きを容易にするために、予めマンドレルに離形剤を塗布しておくことが好ましい。尚、後述するように、円筒体の外周面にはねじ溝を形成する螺旋状部材が固定されるが、螺旋状部材を固定した後にマンドレルを抜き取ることもできる。
強化繊維フィラメント束の巻き方は、図3(a)に示すように、下層のフィラメント束に対してある角度(図の例ではθ=15°)で交差するように巻き付けるヘリカル巻き、図3(b)に示すように、マンドレルに対して垂直となるように巻き付けるパラレル巻きとに大別することができるが、強度的にはヘリカル巻きの方が優れており好ましい。尚、ヘリカル巻きにおける交差角度(θ)は10°〜85°が好適であり、45°が特に好ましい。
上記のフィラメントワインディング法において、円筒体の端部をパラレル巻きとし、端部以外をヘリカル巻きとしてもよい。ねじ軸の軸長を調整するために、円筒体を切断する場合があるが、端部をパラレル巻きにすることにより、切断面がフィラメント束と平行になり、ヘリカル巻きした場合と比べて、フィラメント束の切断箇所を少なくすることができる。端部もヘリカル巻きにすると、フィラメント束の全てが切断されることになる。
また、シートワインディング法は、図4に示すように、強化繊維をシート状に編み、バインダー樹脂で結着してシート状としたプリプレグを、回転ローラでマンドレルに巻き付ける方法であり、バインダー樹脂の硬化後にマンドレルを引き抜くことにより円筒体が得られる。
更には、シートワインディング法による下層の上に、フィラメントワインディング法でフィラメント束を巻き付けてもよい。
何れの場合も、円筒体の肉厚を、ねじ軸2として十分な強度が得られるように、ねじ軸の全長や、ねじ軸に負荷される荷重等を考慮して、フィラメント束やシートの巻き数や積層数により肉厚を調整する。
フィラメント束及びシートを形成する強化繊維は、引張強度500MPa以上、好ましくは3920MPa以上で、引張弾性率が30GPa以上、好ましくは235GPa以上の有機繊維または無機繊維である。具体的には、下記表に示す繊維を挙げることができるが、中でも、軽量で、高強度であることから炭素繊維(CF)が好ましい。尚、炭素繊維はPAN系、ピッチ系の何れも使用可能である。
Figure 2016159303
その他、好ましい強化繊維としては、ガラス繊維(GF)、アラミド繊維(AF)、ボロン繊維(BF)、ポリアリレート繊維(PARF)、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維(PBOF)、超高分子量ポリエチレン繊維(UHPEF)等を挙げることができる。
また、強化繊維は、バインダー樹脂との接着性を高めるために、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ビスマレイミド樹脂等のサイジング剤で表面処理することも好ましい。
強化繊維の平均直径は、5〜21μmが好ましく、7〜15μmがより好ましい。平均直径が5μmよりも細くなると、1本当たりの強度が低く安定した製造が困難になり、大幅なコストアップになるので実用性が低い。平均直径が21μmよりも太くなると、1本当たりの強度が高まるものの、フィラメント束が太くなりすぎて緻密な巻き付けが困難になる。
尚、繊維には短繊維と長繊維があるが、長繊維は短繊維に比べて強度、耐衝撃、寸法精度、導電性等に優れるため好ましい。
バインダー樹脂は、エポキシ樹脂やビスマレイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂等を使用でき、強化繊維との接着性を考慮して選択される。例えば、炭素繊維の場合、エポキシ樹脂を用いることができる。また、バインダー樹脂の塗布または含浸量は、強化繊維のフィラメント束またはシートとの合計量に対して、15〜45質量%が好ましく、20〜40質量%がより好ましく、24〜33質量%が更に好ましい。バインダー樹脂量が15質量%より少なくなるとフィラメント束やシートの結着が十分ではなく、45質量%より多くなると強化繊維量が少なすぎて十分な強度が得られない。尚、バインダー樹脂量が、得られるねじ軸中の樹脂量になり、残部が強化繊維量、あるいはサイジング剤との合計量になる。
そして、図5に示すように、フィラメントワインディング法やシートワインディング法により作製した繊維強化プラスチック製の円筒体5の外周面に、ねじ溝に相当する金属製の螺旋状部材8が固定される。その際、円筒体5の外周面には、ねじ溝に対応する凹部6を螺旋状に形成し、螺旋状部材8の一部(底部)をこの凹部6に外嵌して位置規制することが好ましい。凹部6は、切削加工や塑性加工により形成することができる。
螺旋状部材8は、弾性力により一定の間隔を保つため、凹部6を形成しなくてもボール7が走行する一定間隔の軌道溝を形成することができる。しかし、凹部6を形成して位置規制することにより、ボール7がより安定して走行するようになる。
螺旋状部材8は、金属製の線材を螺旋状に加工したものであり、例えば金属ばねを用いることができる。図5に示すように、この螺旋状部材8は、ねじ軸2のねじ溝部2aの外周面において、一対の螺旋状部材8a,8bで1条のねじ溝を形成し、ボール7の転動部となる。そのため、螺旋状部材8は、耐摩耗性に優れる材料、好ましくはボール7の材質よりも耐摩耗性に優れる材料であることが重要であり、表面硬さがHV400以上であることが好ましく、例えばばね鋼や硬鋼線、ピアノ線、ステンレス鋼等からなるコイルばねを用いることができる。また、図5に示すような断面形状、あるいは後述する図7や図9、図11、図14に示すような断面形状に加工されるが、加工方法としては切削加工や研削加工により実施することができる。
また、螺旋状部材8をばね状に加工する際、残留応力が残っているとへたりや折損が起こりやすくなる。そこで、ばね状に加工した後、低温焼きなましを行い、残留応力を減少しておくことが好ましい。尚、処理温度や処理時間は、材料によって種々設定する。
螺旋状部材8の固定方法としては、円筒体5に螺旋状部材8を外嵌し、両者の当接部の縁に接着剤を塗布し、接着剤を硬化させる。円筒体5に凹部6を形成した場合は、凹部6に接着剤を塗布しておき、そこへ螺旋状部材8の内周面の一部を埋め込み、接着剤を硬化させる。尚、接着剤は、円筒体5を作製するためのフィラメントワインディング法やシートワインディング法で使用したバインダー樹脂と同種にすることが好ましい。接着剤とバインダー樹脂とを同種にすることにより、螺旋状部材8と円筒体5との接着性が高まる。
ところで、図1に示すように、反駆動側端部2c(図1参照)が自由端である場合、ボールねじ装置1の駆動によりねじ軸2の温度が上昇すると、反駆動側端部2cが軸方向外側に伸び、それに伴って螺旋状部材8もその長さ方向に伸びる。そのため、反駆動側端部2cの近傍に接着剤により固定されている螺旋状部材8は比較的に大きく伸ばされるため、ねじ軸2から剥がれやすい。そこで、反駆動側端部2cの近傍での接着剤量を多くし、具体的には駆動側端部2cの部分よりも5%増量することが好ましい。
また、ボールねじ装置によっては、駆動側端部2bと反駆動側端部2cとが共に固定端の場合もある。その場合、ねじ軸2を支持している不図示の軸受の回転及びナット3の走行により、ねじ軸2はその軸方向中央部が伸縮する。それに伴って、螺旋状部材8も伸びるため、ねじ軸2の中央部に接着している螺旋状部材8が剥がれやすく、中央部の接着剤量を駆動側端部2bと反駆動側端部2cでの接着剤よりも多く、具体的には5%増量することが好ましい。
また、固定方法として、螺旋状部材8を外嵌した状態で全体を加熱し、螺旋状部材全体をその径方向に収縮させてもよい。螺旋状部材8が径方向に収縮して円筒体5の外周面や、凹部6に強固に巻き付き、この強固な巻き付き状態を維持する。その際、接着剤を併用してもよい。
螺旋状部材8は金属製であり、その線膨張係数は10〜12×10−6mm/℃程度であるのに対し、円筒体5の線膨張係数は、例えば炭素繊維強化プラスチックの場合−1.3×10−6〜0.4×10−6mm/℃程度であるため、円筒体5に螺旋状部材8を外嵌した状態で全体を加熱すると、円筒体5がフィラメント束に沿って収縮し、全体として縮径する。これに対し、螺旋状部材8は螺旋の長さ方向に大きく膨張し、それとともに径方向では収縮して円筒体5の外周面を締め付ける。その結果、螺旋状部材8が円筒体5の外周面に強固に固定される。尚、加熱温度としては80℃前後が適当である。また、円筒体5の凹部6に接着剤を塗布した場合には、円筒体5が収縮するため、凹部6から接着剤がはみ出ることはない。
あるいは、図6、7に示すように、隣接する螺旋状部材同士の隙間に、フィラメントワインディング法によりフィラメント束を再度巻き付けてもよい。図6は、その一例を示す断面図であり、螺旋状部材8a,8bの下方部分を覆うようにフィラメント束10を巻き付けている。また、図7に示すように、螺旋状部材8a,8bの下部に、それぞれ外方に向かう延出部8a′,8b′を設け、延出部8a′,8b′にフィラメント束10を巻き付けてもよい。その際、接着剤を併用してもよい。
以上により、円筒体5からなる軸部材の外周面に、ねじ溝となる螺旋状部材8が固定された本発明のねじ軸2が得られる。本発明のねじ軸2は、強化繊維を分散させた繊維強化プラスチック製のねじ軸に比べて大幅に強度が高められており、ねじ溝の耐摩耗性も向上して耐久性に優れるようになる。
尚、図5は、一対の螺旋状部材8a、8bを凹部6a,6bに固定した1条のねじ溝を形成した場合であるが、ねじ溝はこれに限らず、多条にすることができる。例えば、図8に示すように、螺旋状部材8a〜8dで2条のねじ溝を形成することもできる。この場合、円筒体5には、対応する凹部6a〜6dを形成しておく。
また、螺旋状部材8は、ボール7がねじ軸2の凹部6の底面6e(図9参照)に接触しないように、ねじ軸2からの突出高さや、ボール7が転動する面の傾斜角度を調整する。ボール7が転動して凹部6の底面6eと接触すると、繊維強化プラスチック製である凹部6の底面6eが摩耗する。そこで、螺旋状部材8の突出高さや傾斜面を調整する。例えば、図9に示すように、螺旋状部材8a,8bのボール7が転動する面の傾斜角度を、円筒体5の外周面に対して45°にすることにより、ボール7を点A,Bの2点で支持して、凹部6の底面6eと接触しないようにすることができる。
更に、螺旋状部材8は上記に限らず、例えば図10に示すように、円筒体5側となる下半分が円弧状で、上部に向かうほど縮径した略「なす型」の断面形状を持つ構成としてもよい。図示されるように、この断面「なす型」の螺旋状部材8では、両側にねじ溝を持ち、3本の螺旋状部材8により2条のねじ溝を形成する。そのため、螺旋状部材8の数を減らすことができ、結果として軽量化することができる。また、螺旋状部材8の数が減ることから、凹部6の数も減ってその加工箇所も減り、更には接着剤の使用量も減じることかでき、結果として製造コストを低減することもできる。また、螺旋状部材8の間隔を狭くすることができ、その分ボール数を増やすことができるため、一対の螺旋状部材8でねじ溝を形成したねじ軸よりも負荷容量を増すことができる。
そして、この断面「なす型」の螺旋状部材8を、図11に示すように、フィラメントワインディグ法によりフィラメント束10で円筒体5に固定する。あるいは、接着剤を用いたり、熱収縮させて円筒体5に固定してもよい。
また、上記では一対の螺旋状部材8a,8bで一条のねじ溝を形成していたが、図12に示すように、円筒体5側となる下方部分で連結した、「三日月型」の断面形状を持つ構成とし、一つの螺旋状部材で一条のねじ溝にすることもできる。この断面「三日月型」の螺旋状部材8では、両先端8c,8cがボール7と接触する。尚、両先端部8c,8cで形成される溝形状は、円弧状の他、ゴシックアーチ状等にすることもできる。この断面「三日月型」の螺旋状部材8により、その数を最小限にすることができ、更なる軽量化や低コスト化を実現することができる。
更に、この断面「三日月型」の螺旋状部材8を用いて、図13に示すように、多条のねじ溝を形成することもできる。多条にすることにより、有効巻数の増加と、ボールサイズを小さくすることにより、ボール数が増えて、高リードでありながら高剛性、高負荷容量にすることができる。
尚、この断面「三日月型」の螺旋状部材8も、図14に示すように、フィラメントワインディグ法によりフィラメント束10で円筒体5に固定したり、接着剤を用いたり、熱収縮させて円筒体5に固定することができる。
また、ナット3は金属製でも構わないが、ボールねじ装置全体としての軽量化のためには繊維強化プラスチック製、更にはねじ軸2と同様にフィラメントワインディング法やシートワインディング法により作製することが好ましい。
(第2実施形態)
図15〜17に示す本第2実施形態では、上記した第1実施形態の螺旋状部材8に代えて、その長さ方向に分割した分割螺旋状部材18を用いる。
尚、円筒体は、第1実施形態と同様にして、フィラメントワインディング法やシートワインディング法に従い作製する。
そして、円筒体5の外周面に、この分割螺旋状部材18を、その長さ方向に隙間を開けて連ねて一本の螺旋状部材8(例えば8aや8b)として固定する。連ねた状態を図15に示されており、図示の例では、個々の分割螺旋状部材18は、凹部6に沿って螺旋状に円筒体5をほぼ2周する長さを有するように記載されているが、分割螺旋状部材18の長さはこれに制限されるものではない。
ボールねじ装置1では、ねじ軸2の回転やナット3の移動によりボール7が転動するが、それに伴って温度上昇が起こり、ねじ軸2の径が膨張または収縮する。例えば、一般的な炭素繊維強化プラスチックでは、線膨張係数が−1.3×10−6〜0.4×10−6mm/℃程度である。そこで、図16に示すように、ねじ軸2の膨張または収縮に対応して、分割螺旋状部材間の隙間19の寸法(a)を、ボール7の直径(Dw)の0.3%以上13%以下にすることが好ましく、3%以上10%以下がより好ましい。(a/Dw)が13%を超えると、ボール7の転動性が悪くなる。(a/Dw)が0.3%よりも狭くなると膨張分を吸収しきれずに凹部6との固定状態が悪くなる。一例として、Dw=3.175mmの場合のaとの関係を表2に示す。
Figure 2016159303
ねじ軸2を作製するには、円筒体5に、複数の分割螺旋状部材18を順次外嵌させ、隙間19の寸法を調整しながら固定する。その際、凹部6に分割螺旋状部材18の内周面の一部を埋め込み、凹部6に固定する。分割螺旋状部材18の固定方法としては、凹部6に接着剤を塗布しておき、そこへ分割螺旋状部材18の内周面の一部を埋め込み、接着剤を硬化させる。尚、接着剤は、円筒体5を作製するためのフィラメントワインディング法やシートワインディング法で使用したバインダー樹脂と同種にすることが好ましい。接着剤とバインダー樹脂とを同種にすることにより、分割螺旋状部材18と円筒体5との接着性が高まる。
また、ねじ軸2を支持している不図示の軸受の回転及びナット3の走行による発熱による分割螺旋状部材18の伸びを考慮して、その長さ方向中央部を固定する接着剤量を、隙間側の両端部よりも多くすることが好ましく、具体的には5%増量することが好ましい。
あるいは、図6と同様に、凹部6に分割螺旋状部材18の内周面の一部を埋め込んだ状態で、隣接する分割螺旋状部材18との隙間に、フィラメントワインディング法によりフィラメント束を再度巻き付けでもよい。また、図7と同様に、分割螺旋状部材18の下部に、それぞれ外方に向かう延出部(図7の8a′、8b′)を設け、この延出部にフィラメント束を巻き付けてもよい。
尚、図15は、一対の螺旋状部材8a、8bを凹部6a,6bに固定した1条のねじ溝を形成した場合であるが、ねじ溝はこれに限らず、多条にすることができる。例えば、図17に示すように、螺旋状部材8a〜8dで2条のねじ溝を形成することもできる。この場合、円筒体5には、対応する凹部6a〜6dを形成しておく。
また、図9と同様に、分割螺旋状部材18にも、ボールが転動する面を45°の傾斜面とし、ボールと凹部の底面と接触しないようにすることもできる。
更に、分割螺旋状部材18を、図10に示したような断面「なす型」としてもよく、図12及び図13に示したような断面「三日月型」とすることもできる。
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変更が加工である。例えば、螺旋状部材8の断面形状を「三日月型」において断面がゴシックアーチ状の溝形状にすることを示したが、このゴシックアーチ状は、一対の螺旋状部材8a,8bで構成されるねじ溝にも応用することができる。即ち、例えば図9において、一対の螺旋状部材8a,8bの個々の対向面(ボール7と接する点A、点Bを有する側の面)を、両者を対向した状態で、全体として断面がゴシックアーチ状になるようにする。
また、上記では、円筒体5の凹部6に螺旋状部材8を埋め込んで位置規制しているが、円筒体5に凹部6を形成せずに螺旋状部材8を外嵌することもできる。上記したように、螺旋状部材8は金属製のばね部材であり、弾性力によりほぼ一定の間隔を保つことができる。例えば、図7に螺旋状部材8a,8bでは、延出部8a′,8b′を備えるとともに、延出部8a′,8b′を含めて円筒体側の面(底部)が平坦であり、円筒体5の外周面との接触面積が広くなっている。そのため、円筒体5の外周面に凹部6を形成しなくても、円筒体5の外周面に安定して存在することができる。従って、円筒体5に凹部6を形成するための溝加工を削減でき、製造コストを低減することができる。
1 ボールねじ装置
2 ねじ軸
2a ねじ溝部
2b 駆動側端部
2c 反駆動側端部
3 ナット
3a 筒状部
3b フランジ
4a、4b コマ
5 円筒体
6、6a〜6d 凹部
6e 底面
7 ボール
8、8a〜8d 螺旋状部材
10 フィラメント束
18 分割螺旋状部材
19 隙間

Claims (10)

  1. 外周面にねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ溝上に配置される複数のボールと、前記ボールを介して前記ねじ軸に外嵌されるナットとを備え、前記ねじ軸上を前記ナットが移動するボールねじ装置を構成する前記ねじ軸であって、
    前記ねじ軸の少なくとも一部が、
    強化繊維のフィラメント束からなる円筒状巻回物、または強化繊維のフィラメントのシートからなる円筒状巻回物、または前記シートからなる層と前記フィラメント束からなる層との積層体である円筒状巻回物と、前記円筒状巻回物を結着している樹脂とで構成される円筒体と、
    前記円筒体の外周面に固定され、前記ねじ溝を形成する金属製の螺旋状部材と、
    を有することを特徴とするねじ軸。
  2. 前記螺旋状部材が、螺旋の長さ方向に分割された複数の分割螺旋状部材からなり、前記分割螺旋状部材同士が長さ方向に隙間を開けて連なっていることを特徴とする請求項1記載のねじ軸。
  3. 前記分割螺旋状部材同士の螺旋の長さ方向の隙間が、前記ボールの直径の0.3%以上13%以下であることを特徴とする請求項2記載のねじ軸。
  4. 前記円筒体の外周面と、前記螺旋状部材または前記分割螺旋状部材とが、接着剤により固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のねじ軸。
  5. 外周面にねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ溝上に配置される複数の転動体と、前記転動体を介して前記ねじ軸に外嵌されるナットとを備え、前記ねじ軸上を前記ナットが移動するボールねじ装置を構成する前記ねじ軸の製造方法であって、
    強化繊維のフィラメント束を用いてフィラメントワインディング法により円筒体とするか、前記フィラメント束からなるシートを用いてシートワインディング法により円筒体とするか、前記シートワインディング法による層と、前記フィラメントワインディング法による層とを積層して円筒体とする円筒体製造工程と、
    前記円筒体の外周面に、前記ねじ溝を形成する金属製の螺旋状部材を固定する一体化工程と、
    を有することを特徴とするねじ軸の製造方法。
  6. 前記螺旋状部材が、その長さ方向に分割された分割螺旋状部材であり、かつ、
    前記一体化工程において、前記分割螺旋状部材を複数、長さ方向に隙間を開けて前記円筒体の外周面に連ね、該外周面に固定することを特徴とする請求項5記載のねじ軸の製造方法。
  7. 前記分割螺旋状部材同士の螺旋の長さ方向の隙間を、前記ボールの直径の0.3%以上13%以下にすることを特徴とする請求項6記載のねじ軸の製造方法。
  8. 前記一体化工程において、接着剤により前記円筒体の外周面に前記螺旋状部材または前記分割螺旋状部材を接着することを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載のねじ軸の製造方法。
  9. 前記一体化工程において、前記円筒体の外周面に前記螺旋状部材を配置し、加熱して前記螺旋状部材全体をその径方向に収縮させることを特徴とする請求項5記載のねじ軸の製造方法。
  10. 外周面にねじ溝が形成されたねじ軸と、前記ねじ溝上に配置される複数のボールと、前記ボールを介して前記ねじ軸に外嵌されるナットとを備え、前記ねじ軸上を前記ナットが移動するボールねじ装置であって、
    前記ねじ軸が、請求項1〜4の何れか1項に記載のねじ軸であることを特徴とするボールねじ装置。
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