JPWO2016143199A1 - 自動二輪車のエアクリーナ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記ケース本体の内側には前記コネクティングチューブに連通するエア通路が形成され、該エア通路は、前記ケース本体の一部であるエア通路構成部と、前記ケース本体とは別体の前記エア通路構成部に接合されるエア通路構成部材とからなることを特徴とする。
特許請求の範囲および本明細書の説明における前後左右上下の方向は、自動二輪車1の向きに従うものとし、図中の矢印FRは前方を、REは後方を、LTは左方を、RTは右方を、UPは上方を、DWは下方を、それぞれ示している。
車体フレーム10は、車体前半部1Aに配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から下方へ延出し水平に屈曲してフロア部1Bの下部にて後方へ延びるダウンチューブ12と、ダウンチューブ12の後端から後方斜め上方に延出し水平に屈曲して後方へ延びるメインパイプ13とを備えている。メインパイプ13の下端には、ブラケット13aが後方へ向けて突設されている。
また、図2も参照して、ケース本体30の後下部には、図示されない浄化室側ドレン管が後斜め下方へ向けて延出し、浄化室側ドレン管には、浄化室側ドレンチューブ38が接続されている。
図4も参照して、ケースカバー60の壁部61の前側壁61FRには、矩形筒状の空気流入管63が前後方向に開口してケースカバー60と一体に形成されている。空気流入管63の前端63aはケースカバー60の前側壁61FRから前方に延出され、空気流入管63の後端63bはケースカバー60の前側壁61FRからケースカバー60の内側中央に延出されている。
なお、空気流入管63は、ケースカバー60と別体に形成されて、ケースカバー60に取付けられても良い。
図2も参照して、ケースカバー60の壁部61の下側壁61DWの後端には、ケースカバー60の下側壁61DWから下方へ延出する未浄化室側ドレン管67が一体に形成されている。未浄化室側ドレン管67には、ドレン孔67aが開口するとともに、未浄化室側ドレンチューブ68が接続されている。
このように、エアクリーナエレメント70とケースカバー60をケース本体30に取付けることで、エアクリーナエレメント70は、ケース本体30とケースカバー60とにより挟持されて固定される。
ここで、本明細書および特許請求の範囲の記載において、エアクリーナエレメント70と平行な面X2とは、エアクリーナエレメント70のフィルタ部材71の複数の浄化室側端部71a(本実施の形態ではフィルタ部材71の山折り部)を通る面X1と平行な面をいう。
また、図4および図8に示されるように、エア通路50は、一方の開口端である流入側通路端部51の流入側通路開口51aがケース本体30の空気流入側開口34aに向き、他方の開口端である流出側通路端部53の流出側通路開口53aがケース本体30の空気流出側開口37aに向く、上方視で円弧状に湾曲した略円筒状に形成されている。
なお、図8において、30bは浄化室側ドレン管に連通するドレン孔であり、30cはチューブ接続管30aに連通するブローバイガス導入孔を示している。
一般に、プロポリピレン等の樹脂系材料は、ゴム系樹脂材料と比較して、成形性が良く比重も小さい傾向にある。そのため、エアクリーナ装置3のケース本体30をポリプロピレン等の熱硬化性樹脂で形成し、コネクティングチューブ27をゴム系樹脂材料で形成することで、エアクリーナ装置3とコネクティングチューブ27の総重量および総製造コストを低減することができる。また、コネクティングチューブ27が短くなることで、コネクティングチューブ27が負圧等により変形し難くなり、内燃機関20への安定した空気の供給が可能となる。
そのため、第一ケース本体部30Aに第二ケース本体部30Bを接合する前に、エア通路構成部材40をエア通路構成部39に接合することで、エア通路構成部材40をエア通路構成部39に接合するための作業スペースを確保することが可能となる。
すなわち、ケース接合部33は、上方視において、ケース接合部33の一部が、エア通路接合部54に沿って形成されている。
そのため、第一ケース本体部30Aに第二ケース本体部30Bを接合する前に、エア通路構成部材40をエア通路構成部39に接合することで、第一ケース本体部30Aの壁部31が接合作業の妨げになり難くなり、エア通路構成部材40をケース本体30のエア通路構成部39に接合するための作業スペースが確保されるようになっている。
エアクリーナ装置3のケース本体30の内側には、空気流出側端部37に連なりコネクティングチューブ27に連通するエア通路50が形成されている。エア通路50を区画するエア通路壁は、ケース本体30の壁部31の内の右側壁31RTの一部をエア通路構成部39として形成し、エア通路構成部39に別体のエア通路構成部材40が接合されて形成されている。
このような構成によれば、ケース本体30内の先細りになる部分にエア通路50が設けられることになり、簡素な構成でケース本体30の内部に取り入れられる空気を効率よくエア通路50へ収束させることができる。また、ケース本体30の内側にエア通路50を形成しつつ、ケース本体30の大型化を抑制することができる。
また、本実施の形態において、エア通路50は円弧状に湾曲した略円筒状に形成されているが、エア通路50によって吸気管長が確保されるのであれば、エア通路50を湾曲しない円筒状に形成しても良い。
さらに、本実施の形態において、エア通路50は、エア通路横断面視において、エア通路50の内壁面50aの形状が円形状に形成されていれば良く、エア通路50の形状は筒状に限定されない。
また、本実施の形態において、第一ケース本体部30Aと第二ケース本体部30Bとは、左右方向に分けて構成されているが、上下方向に分けて構成しても良い。この場合、エア通路構成部39とエア通路構成部材40についても、一方向である左方向視において、上下方向に分けて構成されると好適である。
第二の実施の形態において、前述した第一の実施の形態と同一の部材については、同じ符号を付して説明を省略する。
レゾネータ100は、レゾネータ室101と、レゾネータ室101とエア通路50の内側とを連通させる連通管102とを備えている。
レゾネータ室101は、ケース本体30の一部であるレゾネータ底壁部104およびレゾネータ周壁部105とから構成されるレゾネータ壁106と、レゾネータ壁106の開口(すなわちレゾネータ周壁部105の開口105b)を右側方から覆う蓋部材103とにより区画されて形成されている。
例えば、本実施の形態において、レゾネータ100は、ケース本体30の右方ではなく、上方や下方に突出して形成されても良い。
また、レゾネータ周壁部105は矩形状に形成されているが、円筒状等であっても良い。
第三の実施の形態において、前述した第一の実施の形態と同一の部材については、同じ符号を付して説明を省略する。
サブエアクリーナ110は、排気管28内の排気ガスを浄化するために、排気管28へ排気二次エアを浄化して供給するもので、サブエアクリーナ室111と、サブエアクリーナ室111を区画するサブエアクリーナケース117と、サブエアクリーナケース117の内側に配置されるサブエアフィルタ112とを備えている。
なお、サブエアフィルタ112には、エアクリーナエレメント70のフィルタ部材71と同様に、蛇腹状に複数回折り返した濾紙を用いても良い。
サブエアクリーナケース117の内、サブエアクリーナ底壁部113のエア通路構成部39の一部ではない領域113aには、ケース本体30の内側の浄化室32の一部32aと連通してサブエアクリーナケース117の内側の未浄化室111aに空気を流入させる空気流入孔118が形成されている。
ケース本体30の内側の浄化室32から空気流入孔118を介してエアクリーナ室111の未浄化室111aに流入した空気は、サブエアフィルタ112により浄化されて空気流出孔119から接続管120を介して排気二次エア導入管121へ流出し、エアサクションバルブによって排気管28へと導入される。
また、本実施の形態では、サブエアクリーナ110の空気流入孔118は、ケース本体30の内側の浄化室32と連通しているが、浄化室32と連通せずに直接外気をサブエアクリーナ室111に流入させても良い。
蓋部材115は、溶着ではなく、嵌め込み等により取外し可能に、サブエアクリーナ周壁部114の右端114aに取付けられても良い。
また、本実施の形態では、空気流入孔118はサブエアクリーナ底壁部113に、空気流出孔119は蓋部材115にそれぞれ形成されているが、サブエアフィルタ112の配置により、サブエアクリーナケース117の他の部分に形成されても良い。
第四の実施の形態において、前述した第一の実施の形態と同様の機能の部材については、同じ符号を付して説明を省略する。
したがって、エア通路50とコネクティングチューブ27の接続部は高いシール性を確保したものとなる。
膨出部131には、空間部129に連通するブローバイガス導入口130cを備えたチューブ接続管130aが取付けられており、内燃機関20の図示されないブリーザ室からブローバイガスをケース本体30の内側に導入する図示されないブローバイガス戻りチューブが接続されている。
そして、流入側筒状部41の外面が壁部31の内面31aと接する接合部31bからは、壁部31の内面31aからエア通路構成部39が立ち上がるように形成されて、立ち上げ接合部54′によってエア通路構成部材40に接合され、立ち上げ接合部54′はエア流れ下流側に向けて延在し上記の2つ割り部のエア通路接合部54に達して、エア通路50全体が形成される。
そのように構成されたことにより、エア通路50の流入側通路端部51側の形状が安定しエアの流れが安定するほか、エア通路50の組み立てにおいてエア通路構成部材40の形状が安定し組立容易となる。
なお、エア通路接合部54において、凹部と凸部を逆に形成して嵌合接合させてもよい。
Claims (7)
- ケース本体(30)と、
該ケース本体(30)の空気流入側端部(34)に取付けられるエアクリーナエレメント(70)と、
該エアクリーナエレメント(70)を覆って前記ケース本体(30)に取付けられるケースカバー(60)と、を備え、
前記ケース本体(30)の空気流出側端部(37)にコネクティングチューブ(27)が取付けられる自動二輪車(1)のエアクリーナ装置(3)において、
前記ケース本体(30)の内側には前記コネクティングチューブ(27)と連通するエア通路(50)が形成され、
該エア通路(50)は、前記ケース本体(30)の一部であるエア通路構成部(39)と、該エア通路構成部(39)とは別体の前記エア通路構成部(39)に接合されるエア通路構成部材(40)とからなることを特徴とする自動二輪車のエアクリーナ装置。 - 前記ケース本体(30)は、前記エア通路構成部(39)が形成される第一ケース本体部(30A)と、該第一ケース本体部(30A)とは別体の第二ケース本体部(30B)とが接合されて形成され、
前記第一ケース本体部(30A)と前記第二ケース本体部(30B)との接合部(33)は、一方向視において前記接合部(33)の一部が、前記エア通路構成部(39)と前記エア通路構成部材(40)との接合部(55)に沿って形成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のエアクリーナ装置。 - 前記エア通路(50)は、該エア通路(50)の内側の空気の流れ(F1)に垂直な面(X3)で切断した断面視において、前記エア通路(50)の内壁面(50a)の断面の形状が円形状に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動二輪車のエアクリーナ装置。
- 前記ケース本体(30)は、前記空気流入側端部(34)から前記空気流出側端部(37)に向うに従って、前記エアクリーナエレメント(70)と平行な面(X2)で切断した前記ケース本体(30)内の空間断面積が減少する先細り形状に形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動二輪車のエアクリーナ装置。
- 前記ケース本体(30)には、前記自動二輪車(1)の吸気音を低減させるレゾネータ(100)が設けられ、
該レゾネータ(100)は、前記エア通路(50)の内側に連通管(102)を介して連通するレゾネータ室(101)を備え、
該レゾネータ室(101)は、前記エア通路構成部(39)の一部を含む前記ケース本体(30)の一部(104,105)であるレゾネータ壁(106)と、該レゾネータ壁(106)の開口(105b)を覆う蓋部材(103)により区画されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動二輪車のエアクリーナ装置。 - 前記ケース本体(30)には、排気二次エア供給用のサブエアクリーナ(110)が設けられ、 該サブエアクリーナ(110)は、サブエアクリーナ室(111)と、該サブエアクリーナ室(111)を区画するサブエアクリーナケース(117)と、該サブエアクリーナケース(117)の内側に配設されるサブエアフィルタ(112)とを備え、
前記サブエアクリーナケース(117)は、前記ケース本体(30)の一部(113,114)であるサブエアクリーナ壁部(116)と、サブエアクリーナ壁部(116)の開口(116b)を覆う蓋部材(115)とからなり、
前記サブエアクリーナ室(111)は、前記サブエアフィルタ(112)により二分され、
前記サブエアクリーナケース(117)には、二分される前記サブエアクリーナ室(111)の一方(111a)に空気を流入させる空気流入孔(118)と、二分される前記サブエアクリーナ室(111)の他方(111b)から前記サブエアフィルタ(112)を通過して浄化された空気を流出させる空気流出孔(119)とが形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動二輪車のエアクリーナ装置。 - 前記コネクティングチューブ(27)は前記ケース本体(30)内に延出する流入側端延出部(127)を有し、
同流入側端延出部(127)は、前記エア通路構成部(39)と前記エア通路構成部材(40)とによって形成された前記エア通路(50)の流出側通路端部(53)に、外側から嵌合して接合されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動二輪車のエアクリーナ装置。
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