JPWO2016013244A1 - バッグの提げ手の構造及びその取り付け方法 - Google Patents
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Abstract
Description
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのび、提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項2にかかるバッグの提げ手の構造は、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成された、請求項1に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項3にかかるバッグの提げ手の構造は、前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備え、
わん曲領域と、重ね合わせ領域と、架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成された、請求項1又は2に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項4にかかるバッグの提げ手の構造は、バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、重ね合わせ領域より下方にのび、下方にのびた部分の提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項5にかかるバッグの提げ手の構造は、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成された、請求項4に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項6にかかるバッグの提げ手の構造は、前記支持部材は、重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された支持領域と、該支持領域に続いて形成された固着領域とを備え、
重ね合わせ領域と、支持領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成された、請求項4又は5に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項7にかかる発明は、提げ手部材を、わん曲領域と、一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域と、一方の架設領域及び他方の架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成し、
帯状体の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、一方の長手端縁及び他方の長手端縁より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを縫合してなる閉合部と、一方の長手端縁及び他方の長手端縁に続く膨大部及び膨大部と、頂部とを形成して提げ手部材を成形する、提げ手部材成形ステップと、
帯状体の幅方向における中央において、帯状体を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、一方の長手端縁と他方の長手端縁より内側を外側方向すなわち帯状体側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを縫合してなる閉合部と、一方の長手端縁及び他方の長手端縁に続く膨大部及び膨大部と、帯状体が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域の頂部とを形成して、支持部材を成形する、支持部材成形ステップと、
前記提げ手部材の、一方の架設領域及び他方の架設領域における帯状体の両長手端縁の間すなわち一方の長手端縁と他方の長手端縁との間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるために、支持部材の、重ね合わせ領域の両手長手端縁すなわち一方の長手端縁及び他方の長手端縁を、提げ手部の一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域に沿って一方の重ね合わせ領域と他方の重ね合わせ領域との間に介装する、支持部材介装ステップと、
提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域とを縫合して支持部材を提げ手部材に連結する、支持部材連結ステップと、
前記支持部材を、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状に成形し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着する、支持部材の固着ステップと、
前記提げ手部材を、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域固着領域より下方にのばし、提げ手部材の一方の固着領域及び他方の固着領域においてバッグ本体に固着する、提げ手部材の固着ステップとを含む、バッグの提げ手の取り付け方法である。
この発明の請求項8にかかるバッグの提げ手の構造は、 バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
バッグ本体を構成する前胴部及び後胴部に、それぞれ提げ手部材を取り付けられ、
前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備える長手方向を有する帯状体であり、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、わん曲領域において両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前胴部及び後胴部に取り付けられた提げ手部材のうち、一方の提げ手部材のわん曲領域には、磁石片が内設され、他方の提げ手部材のわん曲領域には磁性体片及び/又は磁石片が内設され、
重ねられた一方の提げ手部材の少なくとも頂上と他方の提げ手部材の少なくとも頂上とは引き寄せられて引っ着くように形成された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項9にかかるバッグの提げ手の構造は、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのび、提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項10にかかるバッグの提げ手の構造は、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、帯状体の幅方向における中央において、帯状体を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、わん曲された領域と閉じ合わせた領域との間において、一方の提げ手部材の磁石片の平面と他方の提げ手部材の磁石体片又は磁石片の平面とが拡がるように内設され、重ねられた一方の提げ手部材の磁石片の平面と他方の提げ手部材の磁石体片又は磁石片の平面とが略々平行になるように形成された、
バッグの提げ手の構造である。
請求項2の発明によれば、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成されているので、提げ手部材を上方に立ち上げることをできる。
請求項3の発明によれば、前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備え、
わん曲領域と、重ね合わせ領域と、架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成されているので、提げ手部材が上方に立ち上げられる。
請求項4の発明によれば、バッグを置いた際、提げ手の上方に向けて立ち上がった状態を保つことができ、バッグ本体が型崩れしにくいバッグを提供することができる。
請求項5の発明によれば、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成されているので、提げ手部材が上方に立ち上げられる。
請求項6の発明によれば、前記支持部材は、重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された支持領域と、該支持領域に続いて形成された固着領域とを備え、
重ね合わせ領域と、支持領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成されているので、提げ手部材が上方に立ち上げられる。
請求項7の発明によれば、バッグを置いた際、提げ手の上方に向けて立ち上がった状態を保つことができ、バッグ本体が型崩れしにくいバッグを提供することができる。
請求項9の発明によれば、
請求項10の発明によれば、一方の提げ手部材と他方の提げ手部材とが重ねられた状態で引っ着き、肩に掛けた状態で一方の提げ手部材が肩からずれ落ちにくい。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、本発明の一実施形態のバッグの提げ手の構造を用いた鞄の斜視図解図であり、図2は、図1の鞄の背面側の斜視図解図であり、図3は、図1の鞄の提げ手の構造を示す背面図解図であり、図4は、図1の鞄の提げ手の構造を示す斜視図解図であり、図5は、図1の鞄の提げ手の構造を示す斜視図解図であり、図6は、図1の鞄の提げ手の構造を示す斜視図解図であり、図7は、図1の鞄の提げ手の構造を示す断面図解図である。
底部材32は、全体が皿状であって、周縁を一定幅の底部材接合領域34で、前胴部20,後胴部22及び襠部24と縫合されている。
提げ手部材50は、わん曲領域60から左右に分かれてのびる延長領域にある一方の架設領域66及び一方の固着領域70と他方の架設領域68及び他方の固着領域72とを、適宜な間隔をあけて、バッグ本体12の外側において取り付けられている。
提げ手部材50は、わん曲領域60と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64)と、前記架設領域(一方の架設領域66及び他方の架設領域68)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成されている。
支持部材100は、バッグ本体12より上方に向けて提げ手部材50を立ち上げるために、提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64に沿ってのびるように形成されている。
帯状体130及び帯状体140は、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を貼着してなる。
帯状体130と帯状体140とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材100を成形するように、構成されている。
帯状体80は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材50を成形するように構成されている。
外側の提げ手部材50と内側の支持部材100とは、その幅が略々同じである。
外側の提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64は、バッグ本体12の外側に向けて膨出している。
支持部材100は、重ね合わされた領域すなわち提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64と支持部材100の重ね合わせ領域110とにおいて、帯状体130を幅方向における中央の近傍において湾曲させられている。
支持部材100の重ね合わせ領域110は、バッグ本体12側に向いて膨出している。
提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62(及び他方の重ね合わせ領域64)における一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54は、支持部材100の重ね合わせ領域110における頂部150の近傍に至る。
縫合部160は、提げ領域A1より延びた領域の提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62と支持部材100の重ね合わせ領域110との重ね合わせ領域及び提げ手部材50の他方の重ね合わせ領域64と支持部材100の重ね合わせ領域110との重ね合わせ領域において、提げ手部材50一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54に沿って、提げ手部材50の一方の長手端縁52及び他方の重ね合わせ領域64の近傍と支持部材100の頂部150とを縫合されている。
支持部材100の支持領域112は、重ね合わせ領域110と内側の支持部材100がバッグ本体12の表面に取り付けられる固着領域114との間にあり、支持領域112の部分を縫合しないで、帯状体130及び帯状体140が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域112を形成されている。
この実施の形態においては、内側の支持部材100は、その一方端の重ね合わせ領域110が、前胴部20の開口部28の近傍で襠部24を構成する左側の襠部24A(右側の24B)の近傍の提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64に縫合され、且つその他方端の固着領域114が、前胴部20の開口部28の近傍で襠部24を構成する右側の襠部24Bの近傍に縫合されている。
内側の支持部材100は、それを構成する長尺帯状体(帯状体130及び帯状体140)の平坦な状態における固着領域114の裏面側を、バッグ本体12の外表面に接し合わせて縫合されている。
内側の支持部材100は、外側の提げ手部材50と縫合されていない非縫合領域A2の固着領域114の近傍側が、内側の支持部材100を構成する長尺帯状体の平坦な状態の帯状体130及び帯状体140の態様である。
前記外側の提げ手部材50は、前記内側の支持部材100と重ね合わせられた一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64からバッグ本体12の底方向に延びた、延長領域において、バッグ本体12の外表面との間に適宜な間隔を空けて、バッグ本体12の外側において取り付けられている。
外側の提げ手部材50は、内側の支持部材100との接合領域A3である一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64から延びた延長領域である一方の架設領域66及び他方の架設領域68において、バッグ本体12と接合する位置まで支持部材100及びバッグ本体12と縫合されない非縫合領域A2を形成されている。
外側の提げ手部材50は、内側の支持部材100と縫合されていない非縫合領域A2の一部(一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64より下方の一方端及び他方端側の部分)が、外側の提げ手部材50を構成する長尺帯状体80の平坦な状態の帯状体の態様である。
この実施の形態においては、外側の提げ手部材50は、その一方端の一方の固着領域70を、左側の襠部24Aの近傍で底部材32と前胴部20との底部材接合領域34との間で、前胴部20及び底部材32に跨って縫合されている。
具体的には、底部材32と前胴部20とを底部材接合領域34で縫合するときに、前胴部20と底部材32との間に挟まれた外側の提げ手部材50の一方端の一方の固着領域70を縫合して、取り付けられている。
更に、その他方端の他方の固着領域72を、右側の襠部24Bの近傍で底部材32と前胴部20との底部材接合領域34との間で、前胴部20及び底部材32に跨って縫合されている。
具体的には、底部材32と前胴部20とを底部材接合領域34で縫合するときに、前胴部20と底部材32との間に挟まれた外側の提げ手部材50の他方端の固着領域72を縫合して、取り付けられている。
外側の提げ手部材50は、一方の固着領域70及び他方の固着領域72を構成する領域が、外側の提げ手部材50を構成する長尺帯状体80の平坦な状態における裏面側をバッグ本体12の外表面に接し合わせて縫合されている。
外側の提げ手部材50は、内側の支持部材100及びバッグ本体12と縫合されていない非接合領域A4が、外側の提げ手部材50を構成する長尺帯状体80の平坦な状態の帯状体の態様である。
外側の提げ手部材50の延長領域である非接合領域A4は、その内側とバッグ本体12の外表面との間における空所によって物品を挟持するための一方の架設領域66及び他方の架設領域68を形成されている。
提げ手部材50は、革又は布帛からなる帯状体80を、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を貼着してなる。
帯状体80は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材50を成形するように構成されている。
提げ手部材50は、わん曲領域60と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64)と、前記架設領域(一方の架設領域66及び他方の架設領域68)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成する。
わん曲領域60と他方の重ね合わせ領域64とを、一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54の近傍において縫合する。
提げ手部材50は、帯状体80の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁52と他方の長手端縁54とを閉じ合わせ、一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁52と他方の長手端縁54とを縫合してなる閉合部96と、一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54に続く膨大部92及び膨大部94と、頂部90とを形成する。(提げ手部材成形ステップ)
支持部材100は、バッグ本体12より上方に向けて提げ手部材50を立ち上げるために、提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64に沿って一方の重ね合わせ領域62と他方の重ね合わせ領域64との間に介装する。(支持部材介装ステップ)
帯状体130と帯状体140とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材100を成形するように、構成されている。
支持部材100は、帯状体130及び帯状体140の幅方向における中央において、帯状体140を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁102と他方の長手端縁104とを閉じ合わせ、一方の長手端縁102と他方の長手端縁104より内側を外側方向すなわち帯状体130側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁102と他方の長手端縁104とを縫合してなる閉合部156と、一方の長手端縁102及び他方の長手端縁104に続く膨大部152及び膨大部154と、帯状体130及び帯状体140が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域112の頂部150とを形成する。(支持部材成形ステップ)
提げ領域A1より延びた領域における提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62と支持部材100の重ね合わせ領域110との重ね合わせ領域及び提げ手部材50の他方の重ね合わせ領域64と支持部材100の重ね合わせ領域110との重ね合わせ領域において、提げ手部材50の一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54に沿って、提げ手部材50の一方の長手端縁52及び他方の重ね合わせ領域64の近傍と支持部材100の頂部150とを縫合して、縫合部160を形成する。
この実施の形態においては、内側の支持部材100の一方端の重ね合わせ領域110を、前胴部20の開口部28の近傍で襠部24を構成する左側の襠部24A(右側の24B)の近傍の提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64に縫合し、且つその他方端の固着領域114を、前胴部20の開口部28の近傍で襠部24を構成する右側の襠部24Bの近傍に縫合する。
内側の支持部材100を構成する長尺帯状体(帯状体130及び帯状体140)の平坦な状態における固着領域114の裏面側を、バッグ本体12の外表面に接し合わせて縫合する。
而して、本発明のバッグの提げ手14の構造を備えたバッグを形成できる。
バッグ本体212に取り付けられる、提げ手部材250を支持する提げ手の構造は、
長手方向を有する帯状の提げ手部材250が、両長手端縁(一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254)を合わせて断面略C字型アーチ状に成形されている。
前記提げ手部材250は、両長手端縁の間に、バッグ本体212より上方に向けて提げ手部材250を立ち上げるための支持部材300を介装されている。
また、前記実施の形態の提げ手214と比較して、提げ手部材250は、短くなっており、逆に、支持部材300は、長くなっている。
前記支持部材300は、重ね合わせ領域310の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材250の両長手端縁の間(一方の長手端縁252と他方の長手端縁254との間)に介装されている。
前記支持部材300は、提げ手部材250の頂部290とは反対側に支持部材300の頂部350が位置するように対向して、支持部材300の重ね合わせ領域310と提げ手部材250の重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264)とを縫合されて、連結されている。
支持部材300の支持領域312は、バッグ本体212の高さ方向において長くのびている。
提げ手部材250の一方の架設領域266及び他方の架設領域268は、バッグ本体212の上部において、その下部の一方の固着領域270及び他方の固着領域272により固着されるように、その長さは短い。
底部材232は、全体が皿状であって、周縁を一定幅の底部材接合領域234で、前胴部20,後胴部222及び襠部224と縫合されている。
提げ手部材250は、わん曲領域260から左右に分かれてのびる延長領域にある一方の架設領域266及び一方の固着領域270と他方の架設領域268及び他方の固着領域272とを、適宜な間隔をあけて、バッグ本体212の上部の外側において取り付けられている。
支持部材300は、バッグ本体212より上方に向けて提げ手部材250を立ち上げるために、提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264に沿ってのびるように形成されている。
外側の提げ手部材250と内側の支持部材300とは、その幅が略々同じである。
外側の提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264は、バッグ本体212の内側に向けて膨出している。
提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262(及び他方の重ね合わせ領域264)における一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254は、支持部材300の重ね合わせ領域310における頂部350の近傍に至る。
縫合部360は、提げ領域A1より延びた領域の提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262と支持部材300の重ね合わせ領域310との重ね合わせ領域及び提げ手部材250の他方の重ね合わせ領域264と支持部材300の重ね合わせ領域310との重ね合わせ領域において、提げ手部材250一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254に沿って、提げ手部材250の一方の長手端縁252及び他方の重ね合わせ領域264の近傍と支持部材300の頂部350とを縫合されている。
支持部材300の支持領域312は、重ね合わせ領域310と内側の支持部材300がバッグ本体212の表面に取り付けられる固着領域314との間にあり、支持領域312の部分を縫合しないで、帯状体330及び帯状体340が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域312を形成されている。
提げ手部材250は、革又は布帛からなる帯状体280を、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を貼着してなる。
帯状体280は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材250を成形するように構成されている。
提げ手部材250は、わん曲領域260と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264)と、前記架設領域(一方の架設領域266及び他方の架設領域268)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成する。
わん曲領域260と他方の重ね合わせ領域264とを、一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254の近傍において縫合する。
提げ手部材250は、帯状体280の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁252と他方の長手端縁254とを閉じ合わせ、一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254より内側を内側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁252と他方の長手端縁254とを縫合してなる閉合部296と、一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254に続く膨大部292及び膨大部294と、頂部290とを形成する。(提げ手部材成形ステップ)
支持部材300は、バッグ本体212より上方に向けて提げ手部材250を立ち上げるために、提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264に沿って一方の重ね合わせ領域262と他方の重ね合わせ領域264との間に介装する。(支持部材介装ステップ)
帯状体330と帯状体340とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材300を成形するように、構成されている。
支持部材300は、帯状体330及び帯状体340の幅方向における中央において、帯状体340を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁302と他方の長手端縁304とを閉じ合わせ、一方の長手端縁302と他方の長手端縁304より内側を外側方向すなわち帯状体330側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁302と他方の長手端縁304とを縫合してなる閉合部156と、一方の長手端縁302及び他方の長手端縁304に続く膨大部352及び膨大部354と、帯状体330及び帯状体340が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域312の頂部350とを形成する。(支持部材成形ステップ)
提げ領域A1より延びた領域における提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262と支持部材300の重ね合わせ領域310との重ね合わせ領域及び提げ手部材250の他方の重ね合わせ領域264と支持部材300の重ね合わせ領域310との重ね合わせ領域において、提げ手部材250の一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254に沿って、提げ手部材250の一方の長手端縁252及び他方の重ね合わせ領域264の近傍と支持部材300の頂部350とを縫合して、縫合部360を形成する。(支持部材の固着ステップ)
この実施の形態においては、内側の提げ手部材250の一方端の重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264)を、前胴部220の開口部228の近傍で襠部224を構成する左側の襠部224A(右側の224B)の近傍の支持部材300の一方の長手端縁302及び他方の重ね合わせ領域264に縫合し、且つその他方端の固着領域(一方の固着領域270及び他方の固着領域272)を、前胴部220の開口部228の近傍で襠部224を構成する右側の襠部224Bの近傍に縫合する。
外側の支持部材300を構成する長尺帯状体(帯状体330及び帯状体340)の平坦な状態における固着領域314の裏面側を、バッグ本体212の外表面に接し合わせて縫合する。
而して、本発明のバッグの提げ手214の構造を備えたバッグを形成できる。
図26は、本発明の他の実施形態のバッグの提げ手の構造を用いた鞄の斜視図解図である
図27は、図26図示鞄の正面側の斜視図解図である。
図28は、図26図示鞄の提げ手の構造を示す向こう側の斜視図解図である。
肩掛けバッグは、通常、提げ手が、バッグ本体の前胴部と後胴部との両側から上方に向けてのびるように取り付けられている。通常、その前後二本の提げ手を重ね合わせて肩に掛けるが、二本の提げ手は、肩掛けバッグを肩に掛けて歩行する等したときに、重ね合わせた二本の提げ手が分かれて一本の提げ手が肩からずれ落ち易い。
一本の提げ手が、肩から外れると、肩掛けバッグがそれに伴い肩からずれ落ちるようになる等不便である。
この実施の形態のバッグの提げ手の構造によれば、二本のバッグの提げ手が肩に重ね合さった状態で掛かり、バッグが肩からずれ落ちにくい。
バッグ本体512は、前胴部520と、前記前胴部520と対向する後胴部522と、前記前胴部520と後胴部522との間に介在する襠部524と、前記前胴部520,後胴部522及び襠部524の下端に設けられた底部526とを備える。
底部材532は、全体が皿状であって、周縁を一定幅の底部材接合領域534で、前胴部520,後胴部522及び襠部524と縫合されている。
提げ手514を構成する提げ手部材550は、前胴部520に取り付けられた一方の(すなわち手前側の)第1提げ手部材550Aと、後胴部522側に取り付けられた他方の(すなわち向こう側)の第2提げ手部材550Bとを備える。
そこで、以下、主として、第1提げ手部材550Aについて説明する。
前記第1提げ手部材550Aは、わん曲領域560と、該わん曲領域560の両端に続いて形成された一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564と、該重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564)に続いて形成された架設領域(一方の架設領域566及び他方の架設領域568)と、該架設領域を構成する一方の架設領域566及び他方の架設領域568に続いて形成された固着領域(一方の固着領域570及び他方の固着領域572)とを備える。
提げ手部材550は、わん曲領域560から左右に分かれてのびる延長領域にある一方の架設領域566及び一方の固着領域570と他方の架設領域568及び他方の固着領域572とを、適宜な間隔をあけて、バッグ本体512の外側において取り付けられている。
提げ手部材550は、わん曲領域560と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564)と、前記架設領域(一方の架設領域566及び他方の架設領域568)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成されている。
弾力性材582は、弾力性材582と略々同じ幅を有する布帛からなる長手方向を有する直線状の帯状体であって、両長手端縁すなわち一方の長手端縁582aと他方の長手端縁582bとを合わせて、提げ手部材550の内側において提げ手部材550とともに断面略C字型アーチ状に成型されている。
弾力性材582は、提げ手部材550のわん曲領域560に対応する長さを備える。それゆえに、弾力性材582は、提げ手部材550のわん曲領域560にのみ添設されている。
支持部材600は、バッグ本体512より上方に向けて提げ手部材550を立ち上げるために、提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564に沿ってのびるように形成されている。
支持部材600は、固着領域614において、バッグ本体512に逢着して固着されるとともに、鋲で固定されている。
帯状体630及び帯状体640は、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を貼着してなる。
帯状体630と帯状体640とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材600を成形するように、構成されている。
帯状体580は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材550を成形するように構成されている。
外側の提げ手部材550と内側の支持部材600とは、その幅が略々同じである。
外側の提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564は、バッグ本体512の外側に向けて膨出している。
支持部材600は、重ね合わされた領域すなわち提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564と支持部材600の重ね合わせ領域610とにおいて、帯状体630を幅方向における中央の近傍において湾曲させられている。
支持部材600の重ね合わせ領域610は、バッグ本体512側に向いて膨出している。
提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562(及び他方の重ね合わせ領域564)における一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554は、支持部材600の重ね合わせ領域610における頂部650の近傍に至る。
縫合部660は、提げ領域A1より延びた領域の提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562と支持部材600の重ね合わせ領域610との重ね合わせ領域610及び提げ手部材550の他方の重ね合わせ領域564と支持部材600の重ね合わせ領域610との重ね合わせ領域において、提げ手部材550一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554に沿って、提げ手部材550の一方の長手端縁552及び他方の重ね合わせ領域564の近傍と支持部材600の頂部650とを縫合されている。
支持部材600の支持領域612は、重ね合わせ領域610と内側の支持部材600がバッグ本体512の表面に取り付けられる固着領域614との間にあり、支持領域612の部分を縫合しないで、帯状体630及び帯状体640が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域612を形成されている。
この実施の形態においては、内側の支持部材600は、その一方端の重ね合わせ領域610が、前胴部520の開口部528の近傍で襠部224を構成する左側の襠部524A(右側の24B)の近傍の提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564に縫合され、且つその他方端の固着領域614が、前胴部520の開口部528の近傍で襠部524を構成する右側の襠部524Bの近傍に縫合されている。
内側の支持部材600は、それを構成する長尺帯状体(帯状体630及び帯状体640)の平坦な状態における固着領域614の裏面側を、バッグ本体512の外表面に接し合わせて縫合されている。
内側の支持部材600は、外側の提げ手部材550と縫合されていない非縫合領域A2の固着領域614の近傍側が、内側の支持部材600を構成する長尺帯状体の平坦な状態の帯状体630及び帯状体640の態様である。
前記外側の提げ手部材550は、前記内側の支持部材600と重ね合わせられた一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564からバッグ本体512の底方向に延びた、延長領域において、バッグ本体512の外表面との間に適宜な間隔を空けて、バッグ本体512の外側において取り付けられている。
外側の提げ手部材550は、内側の支持部材600との接合領域A3である一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564から延びた延長領域である一方の架設領域566及び他方の架設領域568において、バッグ本体512と接合する位置まで支持部材600及びバッグ本体512と縫合されない非縫合領域A2を形成されている。
外側の提げ手部材550は、内側の支持部材600と縫合されていない非縫合領域A2の一部(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564より下方の一方端及び他方端側の部分)が、外側の提げ手部材550を構成する長尺帯状体580の平坦な状態の帯状体の態様である。
この実施の形態においては、外側の提げ手部材550は、その一方端の一方の固着領域570を、左側の襠部524Aの近傍で底部材532と前胴部520との底部材接合領域534との間で、前胴部520及び底部材532に跨って縫合されている。
具体的には、底部材532と前胴部520とを底部材接合領域534で縫合するときに、前胴部520と底部材532との間に挟まれた外側の提げ手部材550の一方端の一方の固着領域570を縫合して、取り付けられている。
更に、その他方端の他方の固着領域572を、右側の襠部524Bの近傍で底部材532と前胴部520との底部材接合領域534との間で、前胴部520及び底部材532に跨って縫合されている。
具体的には、底部材532と前胴部520とを底部材接合領域534で縫合するときに、前胴部520と底部材532との間に挟まれた外側の提げ手部材550の他方端の固着領域572を縫合して、取り付けられている。
外側の提げ手部材550は、一方の固着領域570及び他方の固着領域572を構成する領域が、外側の提げ手部材550を構成する長尺帯状体580の平坦な状態における裏面側をバッグ本体512の外表面に接し合わせて縫合されている。
外側の提げ手部材550は、内側の支持部材600及びバッグ本体512と縫合されていない非接合領域A4が、外側の提げ手部材550を構成する長尺帯状体580の平坦な状態の帯状体の態様である。
外側の提げ手部材550の延長領域である非接合領域A4は、その内側とバッグ本体512の外表面との間における空所によって物品を挟持するための一方の架設領域566及び他方の架設領域568を形成されている。
例えば、手提げ鞄510を左肩に掛けるときは、後胴部522を身体の胸側にし前胴部520を反対側にして、後胴部522に取り付けられた第2提げ手部材550Bを肩側すなわち下側にし、前胴部520に取り付けられた第1提げ手部材550Aを先に肩に掛けられた第2提げ手部材550Bの上に重ねて、肩に掛けられる。第1提げ手部材550Aの下側の膨大部594及び閉合部596と第2提げ手部材550Bの上側の膨大部592及び閉合部596とが重ね合わされる。
第1提げ手部材550Aと第2提げ手部材550Bとが上下方向において重ねられる頂上の肩掛け領域B1には、第1提げ手部材550Aと第2提げ手部材550Bとを引っ着けるための永久磁石片680と該永久磁石片680に引っ着く強磁性体片690とが、配設されている。
磁石片680及び磁性体片690は、提げ手部材550を構成する帯状体580との間に挟持されている。
第2提げ手部材550Bのわん曲領域560に内設された磁性体片690は、鉄、コバルト、ニッケルなどの磁性体を円盤状に成型されてなるものであり、第2提げ手部材550Bを肩掛けするに適する大きさを有する。具体的には、磁性体片690は、直径15〜25mmで、厚さ2〜3mmである。
第1提げ手部材550Aの磁石片680と第2提げ手部材550Bbの磁性体片690とは、頂部590と一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554との間において、磁石片680及び磁性体片690の径方向がのびるように、向き合う一方の膨大部592と他方の膨大部594との間に介装されている。磁石片680及び磁性体片690の厚さ方向は、向き合う一方の膨大部592と他方の膨大部594とが向き合う方向にのびる。
而して、第1提げ手部材550Aの磁石片680と第2提げ手部材550Bの磁性体片690とは、第1提げ手部材550Aと第2提げ手部材550Bを重ねたとき、磁石片680の平面部と磁性体片690の平面部とが略々平行になる。
長手方向を有する帯状の提げ手部材550を形成する、革又は布帛からなる長手方向を有する帯状体580及び布帛等の弾力性を有する弾力性材582を準備するとともに、磁石片680及び磁性体片690を準備する。
帯状体580の内側面に弾力性材582を重ね合わせる。
提げ手部材550は、革又は布帛からなる帯状体580を、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を縫合又は貼着してなる。
帯状体580は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材550を成形するように構成されている。
提げ手部材550は、わん曲領域560と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564)と、前記架設領域(一方の架設領域566及び他方の架設領域568)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成するが、その前に磁石片680を、わん曲領域560に置ける膨大部592と膨大部594との間に配設する。
磁性体片690も、同様に第2提げ手部材550Bを構成する帯状体580のわん曲領域560における膨大部592と膨大部594との間に配設する。
そのとき、磁石片680は、帯状体580に重ねられた弾力性材582の内側に配設される。磁石片680は、帯状体580と弾力性材582との間に配設されてもよい。
一方、磁性体片690は、帯状体580に重ねられた弾力性材582の内側に配設される。磁石片690は、帯状体580と弾力性材582との間に配設されてもよい。
次に、わん曲領域560と他方の重ね合わせ領域564とを、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554の近傍において縫合する。
提げ手部材550は、帯状体580の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁552と他方の長手端縁554とを閉じ合わせ、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁552と他方の長手端縁554とを縫合してなる閉合部596と、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554に続く膨大部592及び膨大部594と、頂部590とを形成される。
提げ手部材550は、革又は布帛からなる帯状体580を、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を縫合又は貼着してなる。
帯状体580は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材550を成形するように構成されている。
提げ手部材550は、わん曲領域560と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564)と、前記架設領域(一方の架設領域566及び他方の架設領域568)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成する。
わん曲領域560と他方の重ね合わせ領域564とを、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554の近傍において縫合する。
提げ手部材550は、帯状体580の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁552と他方の長手端縁554とを閉じ合わせ、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁552と他方の長手端縁554とを縫合してなる閉合部596と、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554に続く膨大部592及び膨大部594と、頂部590とを形成する。(提げ手部材成形ステップ)
支持部材600は、バッグ本体512より上方に向けて提げ手部材550を立ち上げるために、提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564に沿って一方の重ね合わせ領域562と他方の重ね合わせ領域564との間に介装する。(支持部材介装ステップ)
帯状体630と帯状体640とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材600を成形するように、構成されている。
支持部材600は、帯状体630及び帯状体640の幅方向における中央において、帯状体640を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁602と他方の長手端縁604とを閉じ合わせ、一方の長手端縁602と他方の長手端縁604より内側を外側方向すなわち帯状体630側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁602と他方の長手端縁604とを縫合してなる閉合部656と、一方の長手端縁602及び他方の長手端縁604に続く膨大部652及び膨大部654と、帯状体630及び帯状体640が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域612の頂部650とを形成する。(支持部材成形ステップ)
提げ領域A1より延びた領域における提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562と支持部材600の重ね合わせ領域610との重ね合わせ領域及び提げ手部材550の他方の重ね合わせ領域564と支持部材600の重ね合わせ領域610との重ね合わせ領域において、提げ手部材550の一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554に沿って、提げ手部材550の一方の長手端縁552及び他方の重ね合わせ領域564の近傍と支持部材600の頂部650とを縫合して、縫合部660を形成する。
この実施の形態においては、内側の支持部材600の一方端の重ね合わせ領域610を、前胴部520の開口部528の近傍で襠部524を構成する左側の襠部524A(右側の24B)の近傍の提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564に縫合し、且つその他方端の固着領域614を、前胴部520の開口部528の近傍で襠部524を構成する右側の襠部524Bの近傍に縫合する。
内側の支持部材600を構成する長尺帯状体(帯状体630及び帯状体640)の平坦な状態における固着領域614の裏面側を、バッグ本体512の外表面に接し合わせて縫合する。
而して、本発明のバッグの提げ手514の提げ手部材550を支持する構造を備えたバッグを形成できる。
12,212 バッグ本体
14,214 提げ手
20,220 前胴部
22,222 後胴部
24,224 襠部
24A,224A左側の襠部
24B,224B右側の襠部
26,226底部
28,228開口部
30,230ファスナ
32,232底部材
34,234底部材接合領域
50,250 提げ手部材
50A 第1提げ手部材
50B 第2提げ手部材
52,252,102,302 一方の長手端縁
54,254,104,304 他方の長手端縁
60,260 わん曲領域
62,262一方の重ね合わせ領域
64,264他方の重ね合わせ領域
66,266一方の架設領域
68,268他方の架設領域
70,270 一方の固着領域
72,272 他方の固着領域
80,280 帯状体
92,94,152,154,292,294,352,354 膨大部
90,150,290,350 頂部
96,156,296,356 閉合部
100,300支持部材
110,310重ね合わせ領域
112,312支持領域
114,314固着領域
130,140,330,340 帯状体
160,360 縫合部
510 手提げ鞄
512 バッグ本体
514 提げ手
520 前胴部
522 後胴部
524 襠部
524A 左側の襠部
524B 右側の襠部
526 底部
528 開口部
530 ファスナ
532 底部材
534 底部材接合領域
550 提げ手部材
550A 第1提げ手部材
550B 第2提げ手部材
552 一方の長手端縁
554 他方の長手端縁
560 わん曲領域
562 一方の重ね合わせ領域
564 他方の重ね合わせ領域
566 一方の架設領域
568 他方の架設領域
570 一方の固着領域
572 他方の固着領域
580 帯状体
582 弾力性材
582a 一方の長手端縁
582b 他方の長手端縁
592,594,652,654 膨大部
590,650 頂部
596,656 閉合部
600 支持部材
602 一方の長手端縁
604 他方の長手端縁
610 重ね合わせ領域
612 支持領域
614 固着領域
630,640 帯状体
660 縫合部
670 ポケット開口部
672 ポケットファスナ
680 磁石片
690 磁性体片
A1 提げ領域
A2 非縫合領域
A3 接合領域
A4 非接合領域
B1 肩掛け領域
B2 非縫合領域
B3 接合領域
B4 非接合領域
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのび、提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項2にかかるバッグの提げ手の構造は、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成された、請求項1に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項3にかかるバッグの提げ手の構造は、前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備え、
わん曲領域と、重ね合わせ領域と、架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成された、請求項1又は2に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項4にかかるバッグの提げ手の構造は、バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、重ね合わせ領域より下方にのび、下方にのびた部分の提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項5にかかるバッグの提げ手の構造は、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成された、請求項4に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項6にかかるバッグの提げ手の構造は、前記支持部材は、重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された支持領域と、該支持領域に続いて形成された固着領域とを備え、
重ね合わせ領域と、支持領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成された、請求項4又は5に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項7にかかる発明は、提げ手部材を、わん曲領域と、一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域と、一方の架設領域及び他方の架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成し、
帯状体の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、一方の長手端縁及び他方の長手端縁より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを縫合してなる閉合部と、一方の長手端縁及び他方の長手端縁に続く膨大部及び膨大部と、頂部とを形成して提げ手部材を成形する、提げ手部材成形ステップと、
帯状体の幅方向における中央において、帯状体を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、一方の長手端縁と他方の長手端縁より内側を外側方向すなわち帯状体側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを縫合してなる閉合部と、一方の長手端縁及び他方の長手端縁に続く膨大部及び膨大部と、帯状体が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域の頂部とを形成して、支持部材を成形する、支持部材成形ステップと、
前記提げ手部材の、一方の架設領域及び他方の架設領域における帯状体の両長手端縁の間すなわち一方の長手端縁と他方の長手端縁との間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるために、提げ手部材の重ね合わせ領域の両手長手端縁すなわち一方の長手端縁及び他方の長手端縁を、提げ手部の一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域に沿って一方の重ね合わせ領域と他方の重ね合わせ領域との間に介装する、支持部材介装ステップと、
提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域とを縫合して支持部材を提げ手部材に連結する、支持部材連結ステップと、
前記支持部材を、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状に成形し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着する、支持部材の固着ステップと、
前記提げ手部材を、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのばし、提げ手部材の一方の固着領域及び他方の固着領域においてバッグ本体に固着する、提げ手部材の固着ステップとを含む、バッグの提げ手の取り付け方法である。
この発明の請求項8にかかるバッグの提げ手の構造は、 バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
バッグ本体を構成する前胴部及び後胴部に、それぞれ提げ手部材を取り付けられ、
前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備える長手方向を有する帯状体であり、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、わん曲領域において両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前胴部及び後胴部に取り付けられた提げ手部材のうち、一方の提げ手部材のわん曲領域には、磁石片が内設され、他方の提げ手部材のわん曲領域には磁性体片及び/又は磁石片が内設され、
重ねられた一方の提げ手部材の少なくとも頂上と他方の提げ手部材の少なくとも頂上とは引き寄せられて引っ着くように形成された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項9にかかるバッグの提げ手の構造は、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのび、提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項10にかかるバッグの提げ手の構造は、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、帯状体の幅方向における中央において、帯状体を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、わん曲された領域と閉じ合わせた領域との間において、一方の提げ手部材の磁石片の平面と他方の提げ手部材の磁性体片又は磁石片の平面とが拡がるように内設され、重ねられた一方の提げ手部材の磁石片の平面と他方の提げ手部材の磁性体片又は磁石片の平面とが略々平行になるように形成された、
バッグの提げ手の構造である。
請求項2の発明によれば、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成されているので、提げ手部材を上方に立ち上げることをできる。
請求項3の発明によれば、前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備え、
わん曲領域と、重ね合わせ領域と、架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成されているので、提げ手部材が上方に立ち上げられる。
請求項4の発明によれば、バッグを置いた際、提げ手の上方に向けて立ち上がった状態を保つことができ、バッグ本体が型崩れしにくいバッグを提供することができる。
請求項5の発明によれば、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成されているので、提げ手部材が上方に立ち上げられる。
請求項6の発明によれば、前記支持部材は、重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された支持領域と、該支持領域に続いて形成された固着領域とを備え、
重ね合わせ領域と、支持領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成されているので、提げ手部材が上方に立ち上げられる。
請求項7の発明によれば、バッグを置いた際、提げ手の上方に向けて立ち上がった状態を保つことができ、バッグ本体が型崩れしにくいバッグを提供することができる。
請求項9の発明によれば、
請求項10の発明によれば、一方の提げ手部材と他方の提げ手部材とが重ねられた状態で引っ着き、肩に掛けた状態で一方の提げ手部材が肩からずれ落ちにくい。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は、本発明の一実施形態のバッグの提げ手の構造を用いた鞄の斜視図解図であり、図2は、図1の鞄の背面側の斜視図解図であり、図3は、図1の鞄の提げ手の構造を示す背面図解図であり、図4は、図1の鞄の提げ手の構造を示す斜視図解図であり、図5は、図1の鞄の提げ手の構造を示す斜視図解図であり、図6は、図1の鞄の提げ手の構造を示す斜視図解図であり、図7は、図1の鞄の提げ手の構造を示す断面図解図である。
底部材32は、全体が皿状であって、周縁を一定幅の底部材接合領域34で、前胴部20,後胴部22及び襠部24と縫合されている。
提げ手部材50は、わん曲領域60から左右に分かれてのびる延長領域にある一方の架設領域66及び一方の固着領域70と他方の架設領域68及び他方の固着領域72とを、適宜な間隔をあけて、バッグ本体12の外側において取り付けられている。
提げ手部材50は、わん曲領域60と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64)と、前記架設領域(一方の架設領域66及び他方の架設領域68)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成されている。
支持部材100は、バッグ本体12より上方に向けて提げ手部材50を立ち上げるために、提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64に沿ってのびるように形成されている。
帯状体130及び帯状体140は、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を貼着してなる。
帯状体130と帯状体140とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材100を成形するように、構成されている。
帯状体80は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材50を成形するように構成されている。
外側の提げ手部材50と内側の支持部材100とは、その幅が略々同じである。
外側の提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64は、バッグ本体12の外側に向けて膨出している。
支持部材100は、重ね合わされた領域すなわち提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64と支持部材100の重ね合わせ領域110とにおいて、帯状体130を幅方向における中央の近傍において湾曲させられている。
支持部材100の重ね合わせ領域110は、バッグ本体12側に向いて膨出している。
提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62(及び他方の重ね合わせ領域64)における一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54は、支持部材100の重ね合わせ領域110における頂部150の近傍に至る。
縫合部160は、提げ領域A1より延びた領域の提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62と支持部材100の重ね合わせ領域110との重ね合わせ領域及び提げ手部材50の他方の重ね合わせ領域64と支持部材100の重ね合わせ領域110との重ね合わせ領域において、提げ手部材50一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54に沿って、提げ手部材50の一方の長手端縁52及び他方の重ね合わせ領域64の近傍と支持部材100の頂部150とを縫合されている。
支持部材100の支持領域112は、重ね合わせ領域110と内側の支持部材100がバッグ本体12の表面に取り付けられる固着領域114との間にあり、支持領域112の部分を縫合しないで、帯状体130及び帯状体140が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域112を形成されている。
この実施の形態においては、内側の支持部材100は、その一方端の重ね合わせ領域110が、前胴部20の開口部28の近傍で襠部24を構成する左側の襠部24A(右側襠部の24B)の近傍の提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64に縫合され、且つその他方端の固着領域114が、前胴部20の開口部28の近傍で襠部24を構成する右側の襠部24Bの近傍に縫合されている。
内側の支持部材100は、それを構成する長尺帯状体(帯状体130及び帯状体140)の平坦な状態における固着領域114の裏面側を、バッグ本体12の外表面に接し合わせて縫合されている。
内側の支持部材100は、外側の提げ手部材50と縫合されていない非縫合領域A2の固着領域114の近傍側が、内側の支持部材100を構成する長尺帯状体の平坦な状態の帯状体130及び帯状体140の態様である。
前記外側の提げ手部材50は、前記内側の支持部材100と重ね合わせられた一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64からバッグ本体12の底方向に延びた、延長領域において、バッグ本体12の外表面との間に適宜な間隔を空けて、バッグ本体12の外側において取り付けられている。
外側の提げ手部材50は、内側の支持部材100との接合領域A3である一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64から延びた延長領域である一方の架設領域66及び他方の架設領域68において、バッグ本体12と接合する位置まで支持部材100及びバッグ本体12と縫合されない非縫合領域A2を形成されている。
外側の提げ手部材50は、内側の支持部材100と縫合されていない非縫合領域A2の一部(一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64より下方の一方端及び他方端側の部分)が、外側の提げ手部材50を構成する長尺帯状体80の平坦な状態の帯状体の態様である。
この実施の形態においては、外側の提げ手部材50は、その一方端の一方の固着領域70を、左側の襠部24Aの近傍で底部材32と前胴部20との底部材接合領域34との間で、前胴部20及び底部材32に跨って縫合されている。
具体的には、底部材32と前胴部20とを底部材接合領域34で縫合するときに、前胴部20と底部材32との間に挟まれた外側の提げ手部材50の一方端の一方の固着領域70を縫合して、取り付けられている。
更に、その他方端の他方の固着領域72を、右側の襠部24Bの近傍で底部材32と前胴部20との底部材接合領域34との間で、前胴部20及び底部材32に跨って縫合されている。
具体的には、底部材32と前胴部20とを底部材接合領域34で縫合するときに、前胴部20と底部材32との間に挟まれた外側の提げ手部材50の他方端の固着領域72を縫合して、取り付けられている。
外側の提げ手部材50は、一方の固着領域70及び他方の固着領域72を構成する領域が、外側の提げ手部材50を構成する長尺帯状体80の平坦な状態における裏面側をバッグ本体12の外表面に接し合わせて縫合されている。
外側の提げ手部材50は、内側の支持部材100及びバッグ本体12と縫合されていない非接合領域A4が、外側の提げ手部材50を構成する長尺帯状体80の平坦な状態の帯状体の態様である。
外側の提げ手部材50の延長領域である非接合領域A4は、その内側とバッグ本体12の外表面との間における空所によって物品を挟持するための一方の架設領域66及び他方の架設領域68を形成されている。
提げ手部材50は、革又は布帛からなる帯状体80を、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を貼着してなる。
帯状体80は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材50を成形するように構成されている。
提げ手部材50は、わん曲領域60と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64)と、前記架設領域(一方の架設領域66及び他方の架設領域68)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成する。
わん曲領域60と他方の重ね合わせ領域64とを、一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54の近傍において縫合する。
提げ手部材50は、帯状体80の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁52と他方の長手端縁54とを閉じ合わせ、一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁52と他方の長手端縁54とを縫合してなる閉合部96と、一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54に続く膨大部92及び膨大部94と、頂部90とを形成する。(提げ手部材成形ステップ)
支持部材100は、バッグ本体12より上方に向けて提げ手部材50を立ち上げるために、提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64に沿って一方の重ね合わせ領域62と他方の重ね合わせ領域64との間に介装する。(支持部材介装ステップ)
帯状体130と帯状体140とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材100を成形するように、構成されている。
支持部材100は、帯状体130及び帯状体140の幅方向における中央において、帯状体140を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁102と他方の長手端縁104とを閉じ合わせ、一方の長手端縁102と他方の長手端縁104より内側を外側方向すなわち帯状体130側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁102と他方の長手端縁104とを縫合してなる閉合部156と、一方の長手端縁102及び他方の長手端縁104に続く膨大部152及び膨大部154と、帯状体130及び帯状体140が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域112の頂部150とを形成する。(支持部材成形ステップ)
提げ領域A1より延びた領域における提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62と支持部材100の重ね合わせ領域110との重ね合わせ領域及び提げ手部材50の他方の重ね合わせ領域64と支持部材100の重ね合わせ領域110との重ね合わせ領域において、提げ手部材50の一方の長手端縁52及び他方の長手端縁54に沿って、提げ手部材50の一方の長手端縁52及び他方の重ね合わせ領域64の近傍と支持部材100の頂部150とを縫合して、縫合部160を形成する。
この実施の形態においては、内側の支持部材100の一方端の重ね合わせ領域110を、前胴部20の開口部28の近傍で襠部24を構成する左側の襠部24A(右側襠部の24B)の近傍の提げ手部材50の一方の重ね合わせ領域62及び他方の重ね合わせ領域64に縫合し、且つその他方端の固着領域114を、前胴部20の開口部28の近傍で襠部24を構成する右側の襠部24Bの近傍に縫合する。
内側の支持部材100を構成する長尺帯状体(帯状体130及び帯状体140)の平坦な状態における固着領域114の裏面側を、バッグ本体12の外表面に接し合わせて縫合する。
而して、本発明のバッグの提げ手14の構造を備えたバッグを形成できる。
バッグ本体212に取り付けられる、提げ手部材250を支持する提げ手の構造は、
長手方向を有する帯状の提げ手部材250が、両長手端縁(一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254)を合わせて断面略C字型アーチ状に成形されている。
前記提げ手部材250は、両長手端縁の間に、バッグ本体212より上方に向けて提げ手部材250を立ち上げるための支持部材300を介装されている。
また、前記実施の形態の提げ手214と比較して、提げ手部材250は、短くなっており、逆に、支持部材300は、長くなっている。
前記支持部材300は、重ね合わせ領域310の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材250の両長手端縁の間(一方の長手端縁252と他方の長手端縁254との間)に介装されている。
前記支持部材300は、提げ手部材250の頂部290とは反対側に支持部材300の頂部350が位置するように対向して、支持部材300の重ね合わせ領域310と提げ手部材250の重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264)とを縫合されて、連結されている。
支持部材300の支持領域312は、バッグ本体212の高さ方向において長くのびている。
提げ手部材250の一方の架設領域266及び他方の架設領域268は、バッグ本体212の上部において、その下部の一方の固着領域270及び他方の固着領域272により固着されるように、その長さは短い。
口縁とに付設されたファスナ230で開閉できるように構成されている。
底部材232は、全体が皿状であって、周縁を一定幅の底部材接合領域234で、前胴部20,後胴部222及び襠部224と縫合されている。
提げ手部材250は、わん曲領域260から左右に分かれてのびる延長領域にある一方の架設領域266及び一方の固着領域270と他方の架設領域268及び他方の固着領域272とを、適宜な間隔をあけて、バッグ本体212の上部の外側において取り付けられている。
支持部材300は、バッグ本体212より上方に向けて提げ手部材250を立ち上げるために、提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264に沿ってのびるように形成されている。
外側の提げ手部材250と内側の支持部材300とは、その幅が略々同じである。
外側の提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264は、バッグ本体212の内側に向けて膨出している。
提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262(及び他方の重ね合わせ領域264)における一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254は、支持部材300の重ね合わせ領域310における頂部350の近傍に至る。
縫合部360は、提げ領域A1より延びた領域の提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262と支持部材300の重ね合わせ領域310との重ね合わせ領域及び提げ手部材250の他方の重ね合わせ領域264と支持部材300の重ね合わせ領域310との重ね合わせ領域において、提げ手部材250一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254に沿って、提げ手部材250の一方の長手端縁252及び他方の重ね合わせ領域264の近傍と支持部材300の頂部350とを縫合されている。
支持部材300の支持領域312は、重ね合わせ領域310と内側の支持部材300がバッグ本体212の表面に取り付けられる固着領域314との間にあり、支持領域312の部分を縫合しないで、帯状体330及び帯状体340が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域312を形成されている。
提げ手部材250は、革又は布帛からなる帯状体280を、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を貼着してなる。
帯状体280は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材250を成形するように構成されている。
提げ手部材250は、わん曲領域260と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264)と、前記架設領域(一方の架設領域266及び他方の架設領域268)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成する。
わん曲領域260と他方の重ね合わせ領域264とを、一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254の近傍において縫合する。
提げ手部材250は、帯状体280の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁252と他方の長手端縁254とを閉じ合わせ、一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254より内側を内側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁252と他方の長手端縁254とを縫合してなる閉合部296と、一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254に続く膨大部292及び膨大部294と、頂部290とを形成する。(提げ手部材成形ステップ)
支持部材300は、バッグ本体212より上方に向けて提げ手部材250を立ち上げるために、提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264に沿って一方の重ね合わせ領域262と他方の重ね合わせ領域264との間に介装する。(支持部材介装ステップ)
帯状体330と帯状体340とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材300を成形するように、構成されている。
支持部材300は、帯状体330及び帯状体340の幅方向における中央において、帯状体340を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁302と他方の長手端縁304とを閉じ合わせ、一方の長手端縁302と他方の長手端縁304より内側を外側方向すなわち帯状体330側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁302と他方の長手端縁304とを縫合してなる閉合部356と、一方の長手端縁302及び他方の長手端縁304に続く膨大部352及び膨大部354と、帯状体330及び帯状体340が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域312の頂部350とを形成する。(支持部材成形ステップ)
提げ領域A1より延びた領域における提げ手部材250の一方の重ね合わせ領域262と支持部材300の重ね合わせ領域310との重ね合わせ領域及び提げ手部材250の他方の重ね合わせ領域264と支持部材300の重ね合わせ領域310との重ね合わせ領域において、提げ手部材250の一方の長手端縁252及び他方の長手端縁254に沿って、提げ手部材250の一方の長手端縁252及び他方の重ね合わせ領域264の近傍と支持部材300の頂部350とを縫合して、縫合部360を形成する。(支持部材の固着ステップ)
この実施の形態においては、内側の提げ手部材250の一方端の重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域262及び他方の重ね合わせ領域264)を、前胴部220の開口部228の近傍で襠部224を構成する左側の襠部224A(右側の襠部224B)の近傍の支持部材300の一方の長手端縁302及び他方の重ね合わせ領域264に縫合し、且つその他方端の固着領域(一方の固着領域270及び他方の固着領域272)を、前胴部220の開口部228の近傍で襠部224を構成する右側の襠部224Bの近傍に縫合する。
外側の支持部材300を構成する長尺帯状体(帯状体330及び帯状体340)の平坦な状態における固着領域314の裏面側を、バッグ本体212の外表面に接し合わせて縫合する。
而して、本発明のバッグの提げ手214の構造を備えたバッグを形成できる。
図26は、本発明の他の実施形態のバッグの提げ手の構造を用いた鞄の斜視図解図である
図27は、図26図示鞄の正面側の斜視図解図である。
図28は、図26図示鞄の提げ手の構造を示す向こう側の斜視図解図である。
肩掛けバッグは、通常、提げ手が、バッグ本体の前胴部と後胴部との両側から上方に向けてのびるように取り付けられている。通常、その前後二本の提げ手を重ね合わせて肩に掛けるが、二本の提げ手は、肩掛けバッグを肩に掛けて歩行する等したときに、重ね合わせた二本の提げ手が分かれて一本の提げ手が肩からずれ落ち易い。
一本の提げ手が、肩から外れると、肩掛けバッグがそれに伴い肩からずれ落ちるようになる等不便である。
この実施の形態のバッグの提げ手の構造によれば、二本のバッグの提げ手が肩に重ね合さった状態で掛かり、バッグが肩からずれ落ちにくい。
バッグ本体512は、前胴部520と、前記前胴部520と対向する後胴部522と、前記前胴部520と後胴部522との間に介在する襠部524と、前記前胴部520,後胴部522及び襠部524の下端に設けられた底部526とを備える。
底部材532は、全体が皿状であって、周縁を一定幅の底部材接合領域534で、前胴部520,後胴部522及び襠部524と縫合されている。
提げ手514を構成する提げ手部材550は、前胴部520に取り付けられた一方の(すなわち手前側の)第1提げ手部材550Aと、後胴部522側に取り付けられた他方の(すなわち向こう側)の第2提げ手部材550Bとを備える。
そこで、以下、主として、第1提げ手部材550Aについて説明する。
前記第1提げ手部材550Aは、わん曲領域560と、該わん曲領域560の両端に続いて形成された一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564と、該重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564)に続いて形成された架設領域(一方の架設領域566及び他方の架設領域568)と、該架設領域を構成する一方の架設領域566及び他方の架設領域568に続いて形成された固着領域(一方の固着領域570及び他方の固着領域572)とを備える。
提げ手部材550は、わん曲領域560から左右に分かれてのびる延長領域にある一方の架設領域566及び一方の固着領域570と他方の架設領域568及び他方の固着領域572とを、適宜な間隔をあけて、バッグ本体512の外側において取り付けられている。
提げ手部材550は、わん曲領域560と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564)と、前記架設領域(一方の架設領域566及び他方の架設領域568)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成されている。
弾力性材582は、弾力性材582と略々同じ幅を有する布帛からなる長手方向を有する直線状の帯状体であって、両長手端縁すなわち一方の長手端縁582aと他方の長手端縁582bとを合わせて、提げ手部材550の内側において提げ手部材550とともに断面略C字型アーチ状に成型されている。
弾力性材582は、提げ手部材550のわん曲領域560に対応する長さを備える。それゆえに、弾力性材582は、提げ手部材550のわん曲領域560にのみ添設されている。
支持部材600は、バッグ本体512より上方に向けて提げ手部材550を立ち上げるために、提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564に沿ってのびるように形成されている。
支持部材600は、固着領域614において、バッグ本体512に逢着して固着されるとともに、鋲で固定されている。
帯状体630及び帯状体640は、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を貼着してなる。
帯状体630と帯状体640とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材600を成形するように、構成されている。
帯状体580は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材550を成形するように構成されている。
外側の提げ手部材550と内側の支持部材600とは、その幅が略々同じである。
外側の提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564は、バッグ本体512の外側に向けて膨出している。
支持部材600は、重ね合わされた領域すなわち提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564と支持部材600の重ね合わせ領域610とにおいて、帯状体630を幅方向における中央の近傍において湾曲させられている。
支持部材600の重ね合わせ領域610は、バッグ本体512側に向いて膨出している。
提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562(及び他方の重ね合わせ領域564)における一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554は、支持部材600の重ね合わせ領域610における頂部650の近傍に至る。
縫合部660は、肩掛け領域B1より延びた領域の提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562と支持部材600の重ね合わせ領域610との重ね合わせ領域610及び提げ手部材550の他方の重ね合わせ領域564と支持部材600の重ね合わせ領域610との重ね合わせ領域において、提げ手部材550一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554に沿って、提げ手部材550の一方の長手端縁552及び他方の重ね合わせ領域564の近傍と支持部材600の頂部650とを縫合されている。
支持部材600の支持領域612は、重ね合わせ領域610と内側の支持部材600がバッグ本体512の表面に取り付けられる固着領域614との間にあり、支持領域612の部分を縫合しないで、帯状体630及び帯状体640が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域612を形成されている。
この実施の形態においては、内側の支持部材600は、その一方端の重ね合わせ領域610が、前胴部520の開口部528の近傍で襠部224を構成する左側の襠部524A(右側の襠部24B)の近傍の提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564に縫合され、且つその他方端の固着領域614が、前胴部520の開口部528の近傍で襠部524を構成する右側の襠部524Bの近傍に縫合されている。
内側の支持部材600は、それを構成する長尺帯状体(帯状体630及び帯状体640)の平坦な状態における固着領域614の裏面側を、バッグ本体512の外表面に接し合わせて縫合されている。
内側の支持部材600は、外側の提げ手部材550と縫合されていない非縫合領域B4の固着領域614の近傍側が、内側の支持部材600を構成する長尺帯状体の平坦な状態の帯状体630及び帯状体640の態様である。
前記外側の提げ手部材550は、前記内側の支持部材600と重ね合わせられた一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564からバッグ本体512の底方向に延びた、延長領域において、バッグ本体512の外表面との間に適宜な間隔を空けて、バッグ本体512の外側において取り付けられている。
外側の提げ手部材550は、内側の支持部材600との接合領域B3である一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564から延びた延長領域である一方の架設領域566及び他方の架設領域568において、バッグ本体512と接合する位置まで支持部材600及びバッグ本体512と縫合されない非縫合領域B2を形成されている。
外側の提げ手部材550は、内側の支持部材600と縫合されていない非縫合領域B2の一部(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564より下方の一方端及び他方端側の部分)が、外側の提げ手部材550を構成する長尺帯状体580の平坦な状態の帯状体の態様である。
この実施の形態においては、外側の提げ手部材550は、その一方端の一方の固着領域570を、左側の襠部524Aの近傍で底部材532と前胴部520との底部材接合領域534との間で、前胴部520及び底部材532に跨って縫合されている。
具体的には、底部材532と前胴部520とを底部材接合領域534で縫合するときに、前胴部520と底部材532との間に挟まれた外側の提げ手部材550の一方端の一方の固着領域570を縫合して、取り付けられている。
更に、その他方端の他方の固着領域572を、右側の襠部524Bの近傍で底部材532と前胴部520との底部材接合領域534との間で、前胴部520及び底部材532に跨って縫合されている。
具体的には、底部材532と前胴部520とを底部材接合領域534で縫合するときに、前胴部520と底部材532との間に挟まれた外側の提げ手部材550の他方端の固着領域572を縫合して、取り付けられている。
外側の提げ手部材550は、一方の固着領域570及び他方の固着領域572を構成する領域が、外側の提げ手部材550を構成する長尺帯状体580の平坦な状態における裏面側をバッグ本体512の外表面に接し合わせて縫合されている。
外側の提げ手部材550は、内側の支持部材600及びバッグ本体512と縫合されていない非接合領域B4が、外側の提げ手部材550を構成する長尺帯状体580の平坦な状態の帯状体の態様である。
外側の提げ手部材550の延長領域である非接合領域B4は、その内側とバッグ本体512の外表面との間における空所によって物品を挟持するための一方の架設領域566及び他方の架設領域568を形成されている。
例えば、手提げ鞄510を左肩に掛けるときは、後胴部522を身体の胸側にし前胴部520を反対側にして、後胴部522に取り付けられた第2提げ手部材550Bを肩側すなわち下側にし、前胴部520に取り付けられた第1提げ手部材550Aを先に肩に掛けられた第2提げ手部材550Bの上に重ねて、肩に掛けられる。第1提げ手部材550Aの下側の膨大部594及び閉合部596と第2提げ手部材550Bの上側の膨大部592及び閉合部596とが重ね合わされる。
第1提げ手部材550Aと第2提げ手部材550Bとが上下方向において重ねられる頂上の肩掛け領域B1には、第1提げ手部材550Aと第2提げ手部材550Bとを引っ着けるための永久磁石片680と該永久磁石片680に引っ着く強磁性体片690とが、配設されている。
磁石片680及び磁性体片690は、提げ手部材550を構成する帯状体580との間に挟持されている。
第2提げ手部材550Bのわん曲領域560に内設された磁性体片690は、鉄、コバルト、ニッケルなどの磁性体を円盤状に成型されてなるものであり、第2提げ手部材550Bを肩掛けするに適する大きさを有する。具体的には、磁性体片690は、直径15〜25mmで、厚さ2〜3mmである。
第1提げ手部材550Aの磁石片680と第2提げ手部材550Bの磁性体片690とは、頂部590と一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554との間において、磁石片680及び磁性体片690の径方向がのびるように、向き合う一方の膨大部592と他方の膨大部594との間に介装されている。磁石片680及び磁性体片690の厚さ方向は、向き合う一方の膨大部592と他方の膨大部594とが向き合う方向にのびる。
而して、第1提げ手部材550Aの磁石片680と第2提げ手部材550Bの磁性体片690とは、第1提げ手部材550Aと第2提げ手部材550Bを重ねたとき、磁石片680の平面部と磁性体片690の平面部とが略々平行になる。
長手方向を有する帯状の提げ手部材550を形成する、革又は布帛からなる長手方向を有する帯状体580及び布帛等の弾力性を有する弾力性材582を準備するとともに、磁石片680及び磁性体片690を準備する。
帯状体580の内側面に弾力性材582を重ね合わせる。
提げ手部材550は、革又は布帛からなる帯状体580を、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を縫合又は貼着してなる。
帯状体580は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材550を成形するように構成されている。
提げ手部材550は、わん曲領域560と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564)と、前記架設領域(一方の架設領域566及び他方の架設領域568)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成するが、その前に磁石片680を、わん曲領域560に置ける膨大部592と膨大部594との間に配設する。
磁性体片690も、同様に第2提げ手部材550Bを構成する帯状体580のわん曲領域560における膨大部592と膨大部594との間に配設する。
そのとき、磁石片680は、帯状体580に重ねられた弾力性材582の内側に配設される。磁石片680は、帯状体580と弾力性材582との間に配設されてもよい。
一方、磁性体片690は、帯状体580に重ねられた弾力性材582の内側に配設される。磁石片690は、帯状体580と弾力性材582との間に配設されてもよい。
次に、わん曲領域560と他方の重ね合わせ領域564とを、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554の近傍において縫合する。
提げ手部材550は、帯状体580の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁552と他方の長手端縁554とを閉じ合わせ、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁552と他方の長手端縁554とを縫合してなる閉合部596と、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554に続く膨大部592及び膨大部594と、頂部590とを形成される。
提げ手部材550は、革又は布帛からなる帯状体580を、帯状の革又は布帛の両長手縁の近傍を内側に折り重ね、折り重ねた部分を縫合又は貼着してなる。
帯状体580は、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の提げ手部材550を成形するように構成されている。
提げ手部材550は、わん曲領域560と、重ね合わせ領域(一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564)と、前記架設領域(一方の架設領域566及び他方の架設領域568)の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成する。
わん曲領域560と他方の重ね合わせ領域564とを、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554の近傍において縫合する。
提げ手部材550は、帯状体580の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁552と他方の長手端縁554とを閉じ合わせ、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁552と他方の長手端縁554とを縫合してなる閉合部596と、一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554に続く膨大部592及び膨大部594と、頂部590とを形成する。(提げ手部材成形ステップ)
支持部材600は、バッグ本体512より上方に向けて提げ手部材550を立ち上げるために、提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564に沿って一方の重ね合わせ領域562と他方の重ね合わせ領域564との間に介装する。(支持部材介装ステップ)
帯状体630と帯状体640とは、折り重ねた部分を対向させ、貼り合わせて一枚の支持部材600を成形するように、構成されている。
支持部材600は、帯状体630及び帯状体640の幅方向における中央において、帯状体640を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁602と他方の長手端縁604とを閉じ合わせ、一方の長手端縁602と他方の長手端縁604より内側を外側方向すなわち帯状体630側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁602と他方の長手端縁604とを縫合してなる閉合部656と、一方の長手端縁602及び他方の長手端縁604に続く膨大部652及び膨大部654と、帯状体630及び帯状体640が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域612の頂部650とを形成する。(支持部材成形ステップ)
提げ領域A1より延びた領域における提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562と支持部材600の重ね合わせ領域610との重ね合わせ領域及び提げ手部材550の他方の重ね合わせ領域564と支持部材600の重ね合わせ領域610との重ね合わせ領域において、提げ手部材550の一方の長手端縁552及び他方の長手端縁554に沿って、提げ手部材550の一方の長手端縁552及び他方の重ね合わせ領域564の近傍と支持部材600の頂部650とを縫合して、縫合部660を形成する。
この実施の形態においては、内側の支持部材600の一方端の重ね合わせ領域610を、前胴部520の開口部528の近傍で襠部524を構成する左側の襠部524A(右側の襠部524B)の近傍の提げ手部材550の一方の重ね合わせ領域562及び他方の重ね合わせ領域564に縫合し、且つその他方端の固着領域614を、前胴部520の開口部528の近傍で襠部524を構成する右側の襠部524Bの近傍に縫合する。
内側の支持部材600を構成する長尺帯状体(帯状体630及び帯状体640)の平坦な状態における固着領域614の裏面側を、バッグ本体512の外表面に接し合わせて縫合する。
而して、本発明のバッグの提げ手514の提げ手部材550を支持する構造を備えたバッグを形成できる。
12,212 バッグ本体
14,214 提げ手
20,220 前胴部
22,222 後胴部
24,224 襠部
24A,224A左側の襠部
24B,224B右側の襠部
26,226底部
28,228開口部
30,230ファスナ
32,232底部材
34,234底部材接合領域
50,250 提げ手部材
50A 第1提げ手部材
50B 第2提げ手部材
52,252,102,302 一方の長手端縁
54,254,104,304 他方の長手端縁
60,260 わん曲領域
62,262一方の重ね合わせ領域
64,264他方の重ね合わせ領域
66,266一方の架設領域
68,268他方の架設領域
70,270 一方の固着領域
72,272 他方の固着領域
80,280 帯状体
92,94,152,154,292,294,352,354 膨大部
90,150,290,350 頂部
96,156,296,356 閉合部
100,300支持部材
110,310重ね合わせ領域
112,312支持領域
114,314固着領域
130,140,330,340 帯状体
160,360 縫合部
510 手提げ鞄
512 バッグ本体
514 提げ手
520 前胴部
522 後胴部
524 襠部
524A 左側の襠部
524B 右側の襠部
526 底部
528 開口部
530 ファスナ
532 底部材
534 底部材接合領域
550 提げ手部材
550A 第1提げ手部材
550B 第2提げ手部材
552 一方の長手端縁
554 他方の長手端縁
560 わん曲領域
562 一方の重ね合わせ領域
564 他方の重ね合わせ領域
566 一方の架設領域
568 他方の架設領域
570 一方の固着領域
572 他方の固着領域
580 帯状体
582 弾力性材
582a 一方の長手端縁
582b 他方の長手端縁
592,594,652,654 膨大部
590,650 頂部
596,656 閉合部
600 支持部材
602 一方の長手端縁
604 他方の長手端縁
610 重ね合わせ領域
612 支持領域
614 固着領域
630,640 帯状体
660 縫合部
670 ポケット開口部
672 ポケットファスナ
680 磁石片
690 磁性体片
A1 提げ領域
A2 非縫合領域
A3 接合領域
A4 非接合領域
B1 肩掛け領域
B2 非縫合領域
B3 接合領域
B4 非接合領域
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、長手方向に延びる両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのび、提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項2にかかるバッグの提げ手の構造は、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成された、請求項1に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項3にかかるバッグの提げ手の構造は、前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備え、
わん曲領域と、重ね合わせ領域と、架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成された、請求項1又は2に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項4にかかるバッグの提げ手の構造は、バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、長手方向に延びる両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、重ね合わせ領域より下方にのび、下方にのびた部分の提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項5にかかるバッグの提げ手の構造は、支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成された、請求項4に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項6にかかるバッグの提げ手の構造は、前記支持部材は、重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された支持領域と、該支持領域に続いて形成された固着領域とを備え、
重ね合わせ領域と、支持領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成された、請求項4又は5に記載のバッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項7にかかるバッグの提げ手の構造は、提げ手部材を、わん曲領域と、一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域と、一方の架設領域及び他方の架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成し、
帯状体の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、帯状体の長手方向に延びる一方の長手端縁と帯状体の長手方向に延びる他方の長手端縁とを閉じ合わせ、前記一方の長手端縁及び前記他方の長手端縁より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、前記一方の長手端縁と前記他方の長手端縁とを縫合してなる閉合部と、前記一方の長手端縁及び前記他方の長手端縁に続く膨大部及び膨大部と、頂部とを形成して提げ手部材を成形する、提げ手部材成形ステップと、
帯状体の幅方向における中央において、帯状体を内側にしてわん曲させ、帯状体の長手方向に延びる一方の長手端縁と帯状体の長手方向に延びる他方の長手端縁とを閉じ合わせ、前記一方の長手端縁と前記他方の長手端縁より内側を外側方向すなわち帯状体側に膨出させるようにわん曲させて、前記一方の長手端縁と前記他方の長手端縁とを縫合してなる閉合部と、前記一方の長手端縁及び前記他方の長手端縁に続く膨大部及び膨大部と、帯状体が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域の頂部とを形成して、支持部材を成形する、支持部材成形ステップと、
前記提げ手部材の、一方の架設領域及び他方の架設領域における帯状体の両長手端縁の間すなわち帯状体の長手方向に延びる一方の長手端縁と帯状体の長手方向に延びる他方の長手端縁との間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるために、提げ手部材の重ね合わせ領域の両手長手端縁すなわち一方の長手端縁及び他方の長手端縁を、提げ手部の一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域に沿って一方の重ね合わせ領域と他方の重ね合わせ領域との間に介装する、支持部材介装ステップと、
提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域とを縫合して支持部材を提げ手部材に連結する、支持部材連結ステップと、
前記支持部材を、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状に成形し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着する、支持部材の固着ステップと、
前記提げ手部材を、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのばし、提げ手部材の一方の固着領域及び他方の固着領域においてバッグ本体に固着する、提げ手部材の固着ステップとを含む、バッグの提げ手の取り付け方法である。
この発明の請求項8にかかるバッグの提げ手の構造は、バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
バッグ本体を構成する前胴部及び後胴部に、それぞれ提げ手部材を取り付けられ、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、長手方向に延びる両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、わん曲領域において両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのび、提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着され、
前胴部及び後胴部に取り付けられた提げ手部材のうち、一方の提げ手部材のわん曲領域には、磁石片が内設され、他方の提げ手部材のわん曲領域には磁性体片及び/又は磁石片が内設され、
重ねられた一方の提げ手部材の少なくとも頂上と他方の提げ手部材の少なくとも頂上とは引き寄せられて引っ着くように形成された、バッグの提げ手の構造である。
この発明の請求項9にかかるバッグの提げ手の構造は、長手方向を有する帯状の提げ手部材は、帯状体の幅方向における中央において、帯状体を内側にしてわん曲させ、長手方向に延びる一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、わん曲された領域と閉じ合わせた領域との間において、一方の提げ手部材の磁石片の平面と他方の提げ手部材の磁性体片又は磁石片の平面とが拡がるように内設され、重ねられた一方の提げ手部材の磁石片の平面と他方の提げ手部材の磁性体片又は磁石片の平面とが略々平行になるように形成された、請求項8に記載のバッグの提げ手の構造である。
請求項9の発明によれば、一方の提げ手部材と他方の提げ手部材とが重ねられた状態で引っ着き、肩に掛けた状態で一方の提げ手部材が肩からずれ落ちにくい。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
Claims (10)
- バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのび、提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造。 - 支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成された、請求項1に記載のバッグの提げ手の構造。
- 前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備え、
わん曲領域と、重ね合わせ領域と、架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成された、請求項1又は2に記載のバッグの提げ手の構造。 - バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、重ね合わせ領域より下方にのび、下方にのびた部分の提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、
バッグの提げ手の構造。 - 支持部材は、複数の帯状体を積層され、且つ、積層された帯状体をその幅においてわん曲されて断面略C字型アーチ状の重ね合わせ領域を形成された、請求項4に記載のバッグの提げ手の構造。
- 前記支持部材は、重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された支持領域と、該支持領域に続いて形成された固着領域とを備え、
重ね合わせ領域と、支持領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成された、請求項4又は5に記載のバッグの提げ手の構造。 - 提げ手部材を、わん曲領域と、一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域と、一方の架設領域及び他方の架設領域の前記重ね合わせ領域に続く近傍とを、断面略C字型アーチ状に形成し、
帯状体の幅方向における中央において、折り重ねた部分を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、一方の長手端縁及び他方の長手端縁より内側を外側方向すなわち折り重ね部分とは反対に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを縫合してなる閉合部と、一方の長手端縁及び他方の長手端縁に続く膨大部及び膨大部と、頂部とを形成して提げ手部材を成形する、提げ手部材成形ステップと、
帯状体の幅方向における中央において、帯状体を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、一方の長手端縁と他方の長手端縁より内側を外側方向すなわち帯状体側に膨出させるようにわん曲させて、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを縫合してなる閉合部と、一方の長手端縁及び他方の長手端縁に続く膨大部及び膨大部と、帯状体が幅方向における中央においてわん曲された状態の支持領域の頂部とを形成して、支持部材を成形する、支持部材成形ステップと、
前記提げ手部材の、一方の架設領域及び他方の架設領域における帯状体の両長手端縁の間すなわち一方の長手端縁と他方の長手端縁との間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるために、支持部材の、重ね合わせ領域の両手長手端縁すなわち一方の長手端縁及び他方の長手端縁を、提げ手部の一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域に沿って一方の重ね合わせ領域と他方の重ね合わせ領域との間に介装する、支持部材介装ステップと、
提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の一方の重ね合わせ領域及び他方の重ね合わせ領域とを縫合して支持部材を提げ手部材に連結する、支持部材連結ステップと、
前記支持部材を、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状に成形し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着する、支持部材の固着ステップと、
前記提げ手部材を、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域固着領域より下方にのばし、提げ手部材の一方の固着領域及び他方の固着領域においてバッグ本体に固着する、提げ手部材の固着ステップとを含む、バッグの提げ手の取り付け方法。 - バッグ本体に取り付けられる、提げ手部材を支持する提げ手の構造であって、
バッグ本体を構成する前胴部及び後胴部に、それぞれ提げ手部材を取り付けられ、
前記提げ手部材は、わん曲領域と、該わん曲領域の両端に続いて形成された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域に続いて形成された架設領域と、該架設領域に続いて形成された固着領域とを備える長手方向を有する帯状体であり、
長手方向を有する帯状の提げ手部材は、わん曲領域において両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前胴部及び後胴部に取り付けられた提げ手部材のうち、一方の提げ手部材のわん曲領域には、磁石片が内設され、他方の提げ手部材のわん曲領域には磁性体片及び/又は磁石片が内設され、
重ねられた一方の提げ手部材の少なくとも頂上と他方の提げ手部材の少なくとも頂上とは引き寄せられて引っ着くように形成された、バッグの提げ手の構造。 - 長手方向を有する帯状の提げ手部材は、両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形され、
前記提げ手部材は、両長手端縁の間に、バッグ本体より上方に向けて提げ手部材を立ち上げるための支持部材を介装され、
前記支持部材は、長手方向を有する帯状体であって、少なくともその上部が両長手端縁を合わせて断面略C字型アーチ状に成形された重ね合わせ領域と、該重ね合わせ領域より下方にのびる支持領域と、該支持領域より下方に形成された固着領域とを備え、
前記支持部材は、重ね合わせ領域の両手長手端縁を、断面略C字型アーチ状に成形された提げ手部材の両長手端縁の間に介装され、
前記支持部材は、提げ手部材の頂部とは反対側に支持部材の頂部が位置するように対向して、支持部材の重ね合わせ領域と提げ手部材の重ね合わせ領域とを縫合されて、連結され、
前記支持部材は、支持領域が少なくとも前記重ね合わせ領域の近傍においては断面略C字型ないしは略U字型アーチ状を形成し、支持領域より下方の固着領域において、バッグ本体に固着され、
前記提げ手部材は、バッグ本体に固着された前記支持部材の固着領域より下方にのび、提げ手部材の固着領域においてバッグ本体に固着された、請求項8に記載のバッグの提げ手の構造。 - 長手方向を有する帯状の提げ手部材は、帯状体の幅方向における中央において、帯状体を内側にしてわん曲させ、一方の長手端縁と他方の長手端縁とを閉じ合わせ、わん曲された領域と閉じ合わせた領域との間において、一方の提げ手部材の磁石片の平面と他方の提げ手部材の磁石体片又は磁石片の平面とが拡がるように内設され、重ねられた一方の提げ手部材の磁石片の平面と他方の提げ手部材の磁石体片又は磁石片の平面とが略々平行になるように形成された、請求項8又は9に記載のバッグの提げ手の構造。
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