本発明は、底部を閉じた袋体容器の開口部上縁に取付ける持ち手機構であって、袋対に収容する収容物や携帯方法によって袋体のデザインが大幅に変化しないようにすることの可能な持ち手取付け機構を提供することを課題とする。
特に、袋体の上縁の直線性を保つことの可能な持ち手取付け機構を提供することを課題とする。更に、このように直線性を保つことにより袋体に整った外見を与え、更に高級感をかもし出すことの可能な持ち手取付け機構を提供する。
さらにまた、袋体の重量を増加させることなく、袋体携帯者や至近者にぶつかって不快感や痛みを与えることの無いようにすることの可能な持ち手取付け機構を提供することをも課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、柔軟性のある布状素材である第1の素材、持ち手である第2の素材、垂直方向に剛性を有する帯状素材である第3の素材が任意の順で重ねられて第1の接合点にて接合され、前記第1の素材及び前記第2の素材が前記第3の素材の下端より下部にある第2の接合点にて接続され、前記第1の接合点にかかる前記第1の素材の荷重及び該第1の素材が支える荷重が前記第2の接合点にかかる前記第1の素材の荷重及び該第1の素材が支える荷重よりも大きくないことを特徴とする持ち手取付機構として実現される。
この場合に、前記第1の素材が上部において1重もしくは多重の折り返し部分を形成し、前記折り返し部分に前記第3の素材が挿入もしくは接合される態様とすることもできる。
さらに上記の場合に、上部が開口、下部が閉じられた袋体を成している構成を採用してもよい。
同様に、前記第1の素材が多重に形成され、該多重のうちの内側の布状素材に前記第2の素材が接続される構成を採用してもよい。
同様に、前記多重に形成される前記第1の素材のうち、内側の布状素材に係る垂直方向寸法が外側の布状素材に係る垂直方向寸法より小である構成を採用してもよい。
同様に、前記第2の素材が前記第1の素材の内面及び/又は外面に沿って延伸される構成を採用してもよい。
同様に、前記第2の素材が複数の持ち手原料素材で構成され、該複数の持ち手原料素材のそれぞれが少なくとも前記第2の接合点において前記第1の素材に接続される構成を採用してもよい。
同様に、前記第1の接合点或いは前記第2の接合点にもしくは前記第1、第2、第3の素材の少なくともいずれかに係る任意の部位に、袋体の覆いとなる布状素材が接合される構成を採用してもよい。
同様に、前記第1の素材が1重もしくは多重にて形成され、前記1重に係る前記第1の素材或いは前記多重に係る前記第1の素材の少なくともいずれかの層が延伸し、袋体の覆いを形成するような構成を採用してもよい。
同様に、前記第1の素材が上部において1重もしくは多重の折り返し部分を形成し、前記折り返し部分が袋体の覆いを形成するような構成を採用してもよい。
同様に、前記第1の素材の上部部分の略全周に亘り締め付け紐が取り付けられる構成を採用してもよい。
また、前記第3の素材は水平方向に剛性を持つ構成を採用してもよい。
さらに、前記第3の素材は水平方向に柔軟性を持つ構成を採用してもよい。
さらにまた、前記第1の素材にて袋体が形成され、該袋体の開口端部をなす前記第1の素材の互いに対向する箇所に接合手段が付されるような構成を採用してもよい。
また、前記袋体の覆いに係る開口端部の互いに対向する箇所に接合手段が付されるような構成を採用してもよい。
この場合に、前記接合手段は、前記互いに対向する箇所の一方にボタンを付し他方に該ボタンを通す穴を設けた第1の接合手段、前記互いに対向する箇所の一方に面ファスナーのループ部を設けた方に該面ファスナーの引っ掛け部を設けた第2の接合手段、前記互いに対向する箇所に互いに吸着する磁石を設けた第3の接合手段、前記互いに対向する箇所にジッパー構造を設けた第4の接合手段、前記互いに対向する箇所に留め金構造を設けた第5の接合手段の少なくともいずれかであるとしてもよい。
本発明は上記のとおりの構成を有することから、本発明に係る形態保持持ち手機構を、例えばトートバッグや手提袋の持ち手の取り付けに応用すれば、バッグの収容物の如何に係らずバッグの形態を保持し、ファッションデザインを崩すことが少ない。
更に、バッグの上縁の直線性が保たれるためバッグ自体の高級感をかもし出すことができる。また、柔軟性のある布状素材を多重にして内側素材にのみ荷重がかかるようにすることにより、表面の布状素材が歪を覆い隠してバッグのデザインを害することがない。
以下図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主の説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1は、柔軟性布状素材から構成されるバッグに、従来の方法で持ち手を付けた例を示す概略図である。柔軟性素材のため、図1に示す如くバッグの上縁部が重力で垂れ下がったり、撓んだりして、折角のバッグのデザインや模様を保つことができない。
図2は、本発明の一実施形態に係る持ち手取付け部の説明図である。図2(a)は、柔軟性のある布状素材21の端部たとえば上端に、合成樹脂板或いは皮革のような垂直方向に剛性があり水平方向に柔軟性があるリブ(帯状素材)22を取り付け、リブ22の下端より下部の取付点24に持ち手23を取り付けた例である。以下、リブ(帯状素材)22としては垂直方向に剛性があり水平方向に柔軟性がある態様を好適とするが、垂直方向及び水平方向に剛性を有する素材(たとえば木材、金属等)を用いてもよい。この場合には、使用者の快適性は若干損なわれるものの、袋体としての剛性をより確保できる。使用目的に応じてリブ(帯状素材)22の材質を選択すればよい。以下では、垂直方向に剛性があり水平方向に柔軟性がある態様を例にとって説明を続ける。
図2(b)は、柔軟性のある布状素材21の端部にて1重の折り返しを形成し、折込中にリブ22を挟み込んだ例であり、図2(c)は柔軟性のある布状素材の端部を更に織り込んだで2重の折り返しを形成した例である。なお、このような折り返しを形成する場合に、リブ22は必ずしも折り返しの中に挿入されていなくてもよく、折り返しの外側或いは内側に取り付けられる態様(図示しない)をとってもよい。これらのように、柔軟性のある布状素材の端部の折り込み方は更に多重にする等いろいろ考えられるが、それ等は全て本発明の技術思想に含まれるものである。
図2(a),図2(b),図2(c)は持ち手23を、柔軟性のある布状素材21の内側に取り付けた例を示したが、図2(d)の如く外側に取付けてもよい。上記の1重或いは多重折り返し部分が図2(e)の様に、その重量で剥離しないよう、持ち手23に重量がかからない程度に図2(f)の如く持ち手23との接合部である矢印線のA−B部25をマジックテープ(登録商標)や柔軟性のある接着剤等で軽く接続しておく態様であってもよい。なお、図2−1(a)、(b)、(c)、(d)に示す如く袋体の重量は、持ち手23と布状素材21とのC−D接合部24に掛かり、A−B部25にはかからない。また、持ち手23と布状素材との結合方法は図2以外にも図2−2A、図2−2B、図2−2C、図2−2D、図2−2E、図2−2Fの如く各種考えられるが、これらはすべて本発明の技術思想に含まれるものである。
ここで、上記のA−B部25に荷重がかからない構造についてさらに詳細に説明する。図2−1(a)は、素材21に重量体20が懸下され、したがって重量が素材21を通じてかかる様子を示している。素材21にはA−B部25にてブロック体26が取り付けられるが、このA−B部25には重量がかからない。凡例として、図2−1(e)に示される27のような表記は第1素材の荷重がかからない状態、28は第2素材の荷重がかからない状態、図2−1(f)に示される29のような表記は上記第1素材に荷重がかかった状態、28は上記第2素材に荷重がかかった状態、をそれぞれ表す。
図2−1(b)は、素材21に重量体20が懸下され、さらに第2の素材23には素材21がA−B部25及びC−D部24に取り付けられる様子を示している。素材23におけるA−B部25及びC−D部24間の長さと素材21におけるA−B部25及びC−D部24間の長さとは等しい。したがって、重量は素材23の一部と素材21の一部とにシェアされてかかる。この場合に、素材21及び素材23にはA−B部25にてブロック体26が取り付けられるが、このA−B部25には重量がかからない。
図2−1(c)は、素材21に重量体20が懸下され、さらに第2の素材23には素材21がA−B部25及びC−D部24に取り付けられる様子を示している。素材23におけるA−B部25及びC−D部24間の長さは素材21におけるA−B部25及びC−D部24間の長さより長い。したがって、A−B部25及びC−D部24間において重量は素素材21を通じてかかることになるが、このA−B部25及びC−D部24間における素材23は重量の負担とは切り離されている。この場合に、素材21及び素材23にはA−B部25にてブロック体26が取り付けられるが、このA−B部25には重量がかからない。
図2−1(d)は、素材21に重量体20が懸下され、さらに第2の素材23には素材21がA−B部25及びC−D部24に取り付けられる様子を示している。素材23におけるA−B部25及びC−D部24間の長さは素材21におけるA−B部25及びC−D部24間の長さより短い。したがって、A−B部25及びC−D部24間において重量は素素材23を通じてかかることになるが、このA−B部25及びC−D部24間における素材21は重量の負担とは切り離されている。この場合に、素材21及び素材23にはA−B部25にてブロック体26が取り付けられるが、このA−B部25には重量がかからない。
本願発明に係る技術思想を実際に適用する場合には、請求項1に記載されるような構造体の構成において、上述の議論の理解が本願発明が構成される構造体の要素の次元を決定するのに重要である。この点を念頭に、図2−1(b)、図2−1(c)、図2−1(d)を用いて本願発明の要素を次に詳述する。
図2−1(b)は、重量がかかっている袋体に係る布状素材21が対象物重量体20を支えており、かかる布状素材21がC−D部24にて持ち手(ストラップ)23に接続され、さらにその上部においてリブ22、素材21、持ち手(ストラップ)23がA−B部25にて連結される態様を示している。
同図において、A−B部25及びC−D部24の両箇所で連結される両要素、すなわち素材21の一部であるA−B部25及びC−D部24間の長さと素材22の一部であるA−B部23及びC−D部24間の長さとは等しい。したがって、重量は素材22の一部と素材21の一部とにシェアされてかかる。しかしこの場合に、リブ22はA−B部23にのみ取り付けられるため重量がかからない。
図2−1(c)は、重量がかかっている袋体に係る布状素材21が対象物重量体20を支えており、かかる布状素材21がC−D部24にて持ち手(ストラップ)23に接続され、さらにその上部においてリブ22、素材21、持ち手(ストラップ)23がA−B部25にて連結される態様を示している。
同図において、A−B部25及びC−D部24の両箇所で連結される両要素、すなわち素材21の一部であるA−B部25及びC−D部24間の長さと素材22の一部であるA−B部23及びC−D部24間の長さとは等しくない。したがって、重量は素材22の一部と素材21の一部とにシェアされない。同図において、素材21におけるA−B部23及びC−D部24間の長さは持ち手(ストラップ)23におけるA−B部23及びC−D部24間の長さはより短い。したがって、重量は素材21を通じてかかり、持ち手(ストラップ)23におけるA−B部23及びC−D部24間の部分には重量がかからない。 リブ22はA−B部23にのみ取り付けられるため重量がかからない。
図2−1(d)は、重量がかかっている袋体に係る布状素材21が対象物重量体20を支えており、かかる布状素材21がC−D部24にて持ち手(ストラップ)23に接続され、さらにその上部においてリブ22、素材21、持ち手(ストラップ)23がA−B部25にて連結される態様を示している。
同図において、上記と同様に、A−B部25及びC−D部24の両箇所で連結される両要素、すなわち素材21の一部であるA−B部25及びC−D部24間の長さと素材22の一部であるA−B部23及びC−D部24間の長さとは等しくない。したがって、重量は素材22の一部と素材21の一部とにシェアされない。同図において、素材21におけるA−B部23及びC−D部24間の長さは持ち手(ストラップ)23におけるA−B部23及びC−D部24間の長さはより長い。したがって、重量は持ち手(ストラップ)23を通じてかかり、素材21におけるA−B部23及びC−D部24間の部分には重量がかからない。リブ22はA−B部23にのみ取り付けられるため重量がかからない。
図2−1(b)に示される状況は、持ち手(ストラップ)23及び素材21が袋体の懸下する重量体によって同程度に伸びる素材でできているのであれば、本願発明では許容範囲内である。というのは、持ち手(ストラップ)23のA−B部25及びC−D部24間の部分の伸び及び素材21のA−B部25及びC−D部24間の部分の伸びは等しくなるから、持ち手(ストラップ)23のA−B部25及びC−D部24間の部分が素材21のA−B部25及びC−D部24間の部分より長くなって図2−1(c)に示されるような結果を招来しないからである。
図2−1(d)に示される状況は、持ち手(ストラップ)23を構成する素材が及び素材21を構成する素材よりも若干でも長く伸びる材質であれば、本願発明では許容範囲内である。というのは、持ち手(ストラップ)23のA−B部25及びC−D部24間の部分の当該若干の伸び代が素材21のA−B部25及びC−D部24間の部分の伸び代より長くなって図2−1(c)に示されるような結果を招来しないからである。
そうはいっても、上述したように伸びる結果、図2−1(b)に示されるように素材21の当該部分及び持ち手(ストラップ)23の当該部分の両者が同一長となることによって、持ち手(ストラップ)23のA−B部25及びC−D部24間の部分及び素材21のA−B部25及びC−D部24間の部分が重量をシェアすることになる可能性もある。
上記の図2−1(b)及び図2−1(d)に示される状況についての記述において、当該状況について上記述べた利点は、仮にかなりの重量物が袋体に入れられたために構成体の諸要素が伸びる状況になったとしても、図2−1(c)に示されるような状況は決して起こらない、ということである。
結論として、図2−1(c)に示されるような状況は、本願発明においては許容される割合が最も低いものである。というのは、持ち手(ストラップ)23のA−B部25及びC−D部24間の部分の長さが素材21のA−B部25及びC−D部24間の部分の長さよりも長いときには、素材21のA−B部25及びC−D部24間の当該伸びた部分に繋がっている素材21は(この場合、接着剤や縫製によって接続されている素材であれば、特に)そのA−B部25及びC−D部24間の部分が伸びてリブ材の表面領域のいずれかの部分が伸びることになる結果、リブが変形を起こし、それに伴って袋体の上端部分が変形してしまうからである。
本願発明において最も好適なのは、図2−1(d)に示されるような、持ち手(ストラップ)23を構成する素材がA−B部25及びC−D部24間において、素材21のA−B部25及びC−D部24間の部分の長さよりも長くは伸びず、したがって、図2−1(c)に示されるような状況には決してならず、かといって図2−1(b)に示されるような状況にもならないためにリブ部分が伸びるという恐れが決してない、というものである。
なお、本願発明において、図2−1(b)に示されるような態様は、持ち手(ストラップ)23が垂直方向に伸びない素材(たとえば金属、木材、プラスチック等)によってなっている場合には許容されるものである。というのは、持ち手(ストラップ)23におけるA−B部25及びC−D部24間の部分の伸び代はゼロとなることから、素材21のA−B部25及びC−D部24間の部分の伸びもゼロとなるため、リブ(帯状素材)22は変形することから保護されることになるからである。持ち手(ストラップ)23におけるA−B部25及びC−D部24間の部分と、素材21のA−B部25及びC−D部24間の部分とで略均等に荷重を負担する態様も本願において許容され、したがってこれらはすべて本願に係る技術思想に包含されるものである。
図3は、本発明による持ち手取付機構をトートバッグのようなバッグの持ち手の取付に応用した例を示している。図3に示すようにバッグの重量は取付点24にかかるためバッグの上縁は撓むことなく直線性を保ち、バッグのデザインや形態を崩すことが無い。
図4は、本発明による持ち手取付機構によるバッグを肩にかけた例を示している。図4の如く、バッグの上縁は直線性を保ちながらバッグ携帯者41の身体に沿って柔軟に曲がり、携帯者に痛みを与えたり不快感を与えたりすることが無い。
図5は、本発明の持ち手取付機構を1重の柔軟性布状素材から構成されるバッグに応用した場合の例を示している。図5ではバッグに重量物を入れた場合の例であり、バッグ上縁は直線性を保っているが、柔軟性布状素材の外面に撓みが出てバッグのデザインをゆがめてしまう可能性がゼロとはいえない場合がある。そこで、図6に示されるような本願の第2の態様が考えられる。
図6は、本発明の持ち手取付機構を多重の柔軟性布状素材から構成されるとしたバッグのうち、2重の素材から成るバッグに応用した場合の例を示している。図6(a)の如く、持ち手61は布状素材の内側布状素材62に取付けられており、外側の布状素材63は内側の布状素材62を覆っている。この場合に、持ち手61は外側の布状素材63と接合されていても接合されていなくてもよいが、いずれにしても、荷重は内側の布状素材62にのみかかり外側の布状素材63には実質的にかからない。図6(b)はこの2重の柔軟性素材から構成されるバッグ全体の断面的概略図である。また、多重の布状素材と持ち手との接合方法は図6A−1〜図6A−14に示す如く種々考えられるが、これらは全て本発明の技術思想に含まれるものである。
図5で示したようにバッグの中に重量物を収容すると、図6(b)の如く内側布状素材62は、図6(a)の点線で示すように撓みが出る場合がある。しかし、外側布状素材63には持ち手が接続されていないか、もしくは持ち手が接続されていても荷重は内側の布状素材62にのみかかり外側の布状素材63には実質的にかからないので、外側布状素材63の撓みは殆ど現れない。特に内側布状素材62が構成する袋体の垂直方向寸法を図6(b)に示す如く、外側布状素材63の垂直方向寸法より小としておけばさらに良い。
図7(a)は、本発明の持ち手取付機構の持ち手71をバッグのような袋体の外側垂直方向に沿って延伸させた概略図である。かくの如くすることにより、バッグに係る重量は持ち手71が支えることになり、バッグが丈夫になることはもちろんバッグのデザインが崩れることも防止できる。図7では持ち手71をバッグの外側に沿って延伸させた例を示したが、同様にバッグの内側に延伸させても良く、内側と外側両方に同時に延伸させても良い。更に、図7(b)の如く外側と内側とに分割して延伸させても良く、これらはすべて本発明の技術思想に含まれるものである。
図8(a)は、柔軟性のある布状素材81の端部を1重或いは多重折り返し部分82として形成し、この1重或いは多重折り返し部分82に袋体の蓋(カバー)となる素材83を取り付けた断面図である。蓋となる素材83の取り付け方には図8(b)、図8(c)の如く種々方法があり、蓋となる素材83の蓋接合部84としてはジッパや留め金具、マグネット、ボタン及びボタン孔、紐等色々な方法があり、さらにはたとえば蓋となる素材83、83を双方の端部が重なるようにし、互いに接合されていないものの実質的に内容物が閉止される構造とすることもでき、それ等は全て本発明の技術思想に含まれるものである。
また、蓋となる素材83の取付け方は図8(b)、図8(c)の如く種々考えられるが、それらは全て本発明の技術思想に含まれるものである。
図9は、袋体を構成する柔軟性のある布状素材91と92とを上記1重或いは多重折り返し部分93より延長して、図8で説明した袋体の蓋とした例を示している。布状素材の延長方法は、図9(a)、図9(b)、図9(c)の如く、その他種々の方法が考えられるが、それ等は全て本発明の技術思想に含まれるものである。
図10(a)、(b)は、袋体の持ち手113を一つ以上とし、上記1重或いは多重折り返し部分111に紐112を通し、紐112を引き絞ることにより袋体の上部を閉ざすことができる概略図である。図10(a)、図10(b)で示した如く紐の通し方法や色々は袋体への応用が考えられるが、それ等は全て本発明の技術思想に含まれるものである。
また、本発明のバッグの上縁部直線性をさらに強調するため袋体の1重あるいは多重折り返し部分に垂直方向及び水平方向に剛性を持つ帯状素材を接合或いは挿入してもよい。
さらにまた、柔軟性のある布状素材21が袋体を形成する場合、かかる袋体についての開口端部をなす布状素材21の特定部位、たとえば上部エッジの互いに対向する箇所に、両者を接合(巾着、装着、連結を含む)する構造が付されるようにしてもよい。
この場合の接合の手段としては、互いに対向する箇所の一方にボタンを付し他方に該ボタンを通す穴を設けたボタン構造、互いに対向する箇所の一方に面ファスナーのループ部を設けた方に面ファスナーの引っ掛け部を設けた面ファスナー構造、互いに対向する箇所に互いに吸着する磁石を設けた磁石構造、互いに対向する箇所にジッパーを設けたジッパー構造、互いに対向する箇所に留め金具を設けた留め金具構造の少なくともいずれかを採用してもよい。