JPWO2015137089A1 - 弾性波装置 - Google Patents

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Abstract

IDT電極のAl換算波長規格化厚みが従来よりも厚く、かつ、温度特性が良好であり、製造容易な弾性波装置を提供する。LiTaO3基板2の主面2aにIDT電極3が設けられており、SH波が主体の基本モードであるSH0モードの板波を利用している、弾性波装置1。LiTaO3基板2のIDT電極3の電極指ピッチで定まる波長により規格化したLiTaO3基板2の波長規格化厚みと、IDT電極3のAl換算波長規格化厚みとが、下記の表1に示すいずれかの組み合わせを満たしている。【表1】

Description

本発明は、板波を利用した弾性波装置に関し、より詳細には、LiTaO基板を用いた弾性波装置に関する。
従来、LiTaOを用いたSH波素子が得られている。例えば下記の特許文献1には、SH波の基本モードである、SH0モードを利用したSH波素子が開示されている。特許文献1では、LiTaO基板の厚みを所定の厚みとすることにより、遅延時間温度係数TCDをほぼ0とし得ることが開示されている。また、10MHz帯で用いるSH波素子の場合、金やアルミニウムなどの電極材料膜を膜厚0.2μm程度に形成すれば、TCDをほぼ0とし得ることが示されている。
特開2004−260381号公報
特許文献1に記載の電極膜厚は、SH波素子の電極指ピッチで定まる波長で規格化すると、IDT電極のAl換算波長規格化厚みが0.000625λと非常に薄くなる。すなわち、波長の0.1%以下の非常に薄い電極膜を形成しなければならない。特許文献1の実施例のように、10MHz程度の周波数で用いる場合には、電極の膜厚は0.2μm程度とさほど薄くはならない。しかしながら、500MHzのような高周波帯で用いようとした場合には、電極膜厚は4nm、1GHz帯で用いるには電極膜厚は約2nmとなる。このように電極膜厚が薄くなると、電極指の抵抗が非常に大きくなる。そのため、損失が大きくなるという問題があった。加えて、電極膜厚が薄くなり過ぎると、微細なピッチの電極指を高精度に形成することも非常に困難となる。
本発明の目的は、LiTaO基板を伝搬するSH0モードの板波を利用しており、IDT電極のAl換算波長規格化厚みが従来よりも厚く、かつ、温度特性が良好であり、しかも製造が容易な弾性波装置を提供することにある。
本願の第1の発明に係る弾性波装置は、LiTaO基板と、該LiTaO基板の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用している。第1の発明では、前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のAl換算波長規格化厚みとが、下記の表1に示すいずれかの組み合わせを満たしている。
Figure 2015137089
本願の第2の発明に係る弾性波装置は、LiTaO基板と、該LiTaO基板の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用している。
第2の発明では、前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のデューティとが、下記の表2に示すいずれかの組み合わせを満たしている。
Figure 2015137089
本願の第3の発明に係る弾性波装置は、第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiTaO基板と、前記LiTaO基板の前記第1の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極と、前記LiTaO基板の前記第2の主面に設けられており、前記IDT電極と前記LiTaO基板を介して対向するように設けられた導電膜とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用している。前記導電膜は短絡されていない。
第3の発明では、前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のAl換算波長規格化厚みとが、下記の表3に示すいずれかの組み合わせを満たしている。
Figure 2015137089
本願の第4の発明に係る弾性波装置は、第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiTaO基板と、前記LiTaO基板の前記第1の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極と、前記LiTaO基板の前記第2の主面に設けられており、前記IDT電極と前記LiTaO基板を介して対向するように設けられた導電膜とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用している。前記導電膜は短絡されていない。
本願の第4の発明では、前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のデューティとが、下記の表4に示すいずれかの組み合わせを満たしている。
Figure 2015137089
本願の第5の発明に係る弾性波装置は、第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiTaO基板と、前記LiTaO基板の前記第1の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極と、前記LiTaO基板の前記第2の主面に設けられており、前記IDT電極と前記LiTaO基板を介して対向するように設けられた導電膜とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用している。前記導電膜は短絡されている。
第5の発明では、前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のAl換算波長規格化厚みとが、下記の表5に示す組み合わせを満たしている。
Figure 2015137089
本願の第6の発明に係る弾性波装置は、第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiTaO基板と、前記LiTaO基板の前記第1の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極と、前記LiTaO基板の前記第2の主面に設けられており、前記IDT電極と前記LiTaO基板を介して対向するように設けられた導電膜とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用している。前記導電膜は短絡されている。
第6の発明では、前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のデューティとが、下記の表6に示すいずれかの組み合わせを満たしている。
Figure 2015137089
本発明(第1〜第6の発明)によれば、SH0モードの板波を利用しており、しかも温度特性が良好であり、かつ製造容易な弾性波装置を提供することが可能となる。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図であり、図1(b)はその電極構造を示す模式的平面図である。 図2(a)〜図2(f)は、順に、S0モード、S1モード、A0モード、A1モード、SH0モード、SH1モードを説明するための模式図である。 図3は、第2の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図である。 図4は、第3の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図である。 図5は、第1の実施形態の弾性波装置におけるAl膜の波長規格化厚みと、LiTaO基板の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す図である。 図6は、第1の実施形態の弾性波装置におけるデューティと、LiTaO基板の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す図である。 図7は、第2の実施形態の弾性波装置におけるAl膜の波長規格化厚みと、LiTaO基板の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す図である。 図8は、第2の実施形態の弾性波装置におけるデューティと、LiTaO基板の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す図である。 図9は、第3の実施形態の弾性波装置におけるAl膜の波長規格化厚みと、LiTaO基板の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す図である。 図10は、第3の実施形態の弾性波装置におけるデューティと、LiTaO基板の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図及び電極構造を模式的に示す模式的平面図である。
弾性波装置1は、LiTaO基板2を有する。LiTaO基板2のオイラー角は、(0°±5°,120°±10°,0°±5°)の範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、板波としてのSH0モードを効率良く励振し得る。
LiTaO基板2は、第1の主面2aと、第1の主面2aとは反対側の第2の主面2bとを有する。
第1の主面2a上に、IDT電極3が形成されている。図1(b)は、IDT電極3の電極構造を示す。IDT電極3は、複数本の電極指3aと、複数本の電極指3bとを有する。複数本の電極指3aと複数本の電極指3bとが間挿し合っている。
なお、特に図示はしないが、第2の主面2bにも、IDT電極3とLiTaO基板2を介して対向するようにIDT電極を設けてもよい。
IDT電極3は、本実施形態では、Alからなる。もっとも、IDT電極3は、Alを主体としていてもよい。ここで、Alを主体とするとは、Alを50重量%以上含む合金からなる構成、あるいはAlと他の金属膜との積層構造においてAlが50重量%以上を含む構成をいうものとする。
弾性波装置1は、SH成分が主体であるSH波の基本モードであるSH0モードの板波を利用している。なお、SH波が主体とするモードには、SH0モードの他、SH波が主体であるSH1モードなどの高次モードも存在する。SH波が主体であると表現しているのは、励振される板波が、SH波以外の成分をも含むためである。
板波は、変位成分に応じてラム波(弾性波伝搬方向、および圧電体厚み方向の成分が主)とSH波(SH成分が主)に分類される。更に、ラム波は対称モード(Sモード)と反対称モード(Aモード)に分類される。圧電体厚みの半分のラインで折り返したとき、変位が重なるものを対称モード、変位が反対方向のものを反対称モードとしている。数値は厚み方向の節の数を示している。ここで、A1モードラム波とは、1次反対称モードラム波である。図2に、これらラム波のSモードとAモード、およびSH波の伝搬モードの様子を示す。図2の(a)〜図2(d)においては矢印の向きが、図2(e)、図2(f)においては紙面厚み方向が、それぞれ弾性波の変位方向を示す。
本願発明者らは、LiTaO基板と、Alを主体とする電極とを用い、温度特性の改善と製造工程の簡略化を図るべく種々検討した。その結果、LiTaO基板の厚みすなわち波長規格化厚みと、IDT電極の厚みもしくはデューティを特定の範囲とすれば、上記課題を達成し得ることを見出し、本発明をなすに至った。以下、これを具体的に説明する。
図5は、第1の実施形態の弾性波装置において、LiTaO基板2の波長規格化厚みと、IDT電極3を構成しているAl膜の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す。
上記実施形態の弾性波装置1においては、LiTaO基板2のオイラー角は(0°,120°,0°)とした。また、IDT電極3のデューティは0.5とした。
なお、波長規格化厚みとは、IDT電極3の電極指ピッチで定まる波長をλとし、このλでLiTaO基板やAlを主体とする電極の厚みを規格化した値である。
温度特性改善度(TCFSH0−TCFSAW)/TCFSAWとは、周波数温度係数TCFの改善度を示す。より詳細には、従来通信用に用いられている弾性表面波装置を基準デバイスとして用意した。この基準デバイスとしての弾性表面波装置の仕様は以下の通りである。
基板:オイラー角(0°,132°,0°)のLiTaO基板。
IDT電極:Al膜からなり、波長規格化厚みh/λ=0.1。
IDT電極のデューティ=0.5。
上記基準デバイスとしての弾性表面波装置の共振周波数の周波数温度特性をTCFSAWとした。上記温度特性改善度におけるTCFSH0は、本実施形態のSH0モードを利用した弾性波装置の周波数温度係数を示す。従って、(TCFSH0−TCFSAW)/TCFSAWは、上記基準デバイスのTCFに対する本実施形態の弾性波装置のTCF改善度を示すこととなる。上記弾性波装置1の温度特性TCFSH0の方が良好であれば、図5の温度特性改善度は負の値となる。逆に、従来の弾性表面波装置の周波数温度係数TCFの方が良好であれば、図5の縦軸は正の値となる。
例えば、上記実施形態の弾性波装置のTCFSH0が−20ppm/℃であり、上記弾性表面波装置のTCFSAWが−50ppm/℃とする。この場合、上記温度特性改善度は{−20−(−50)}/(−50)=−0.6となる。すなわち、この場合には、弾性波装置1は、従来の弾性表面波装置に比べて、TCFが60%分改善されていることになる。
図5から明らかなように、Alの厚みと、LiTaO基板の厚みを変化させれば、温度特性改善度が変化することがわかる。そして、下記の表7に示すいずれかの組み合わせを満たせば、図5の温度特性改善度が0よりも小さいことがわかる。従って、下記の表7に示すいずれかの組み合わせを満たすように、LiTaO基板2の波長規格化厚みと、Alの波長規格化厚みを選択することにより、温度特性の改善を図り得ることがわかる。しかも、この場合、Alの波長規格化厚みは、0.04以上であり、従って、高周波化を図った場合においても、製造が容易となる。
Figure 2015137089
図6は、IDT電極のデューティと、LiTaO基板の厚みを変化させた場合の温度特性改善度の変化を示す。なお、デューティは0.3〜0.7の間で変化させ、IDT電極3を構成しているAlの波長規格化厚みは0.1とした。LiTaO基板2のオイラー角は(0°,120°,0°)とした。
図6から明らかなように、LiTaO基板の厚みと、デューティを下記の表8に示すいずれかの組み合わせとすることにより、温度特性改善度が0よりも小さいことがわかる。
Figure 2015137089
従って、表8に示すいずれかの組み合わせを採用することにより、温度特性を改善できる。しかも、Alの波長規格化厚みは0.1であるため、製造容易な弾性波装置を提供し得ることもわかる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態の弾性波装置の正面断面図である。第2の実施形態の弾性波装置11では、LiTaO基板2の第2の主面2b上に導電膜4が設けられている。導電膜4が設けられていることを除いては、構造的には、弾性波装置11は弾性波装置1と同様である。第2の実施形態では、導電膜4は短絡されていない。すなわち浮いた状態とされている。
導電膜4は、Alからなる。もっとも、導電膜4はAlを主体とするものであってもよい。さらに導電膜4は、AlまたはAlを主体とするものに限らず、他の金属からなるものであってもよい。
第2の実施形態の弾性波装置11においても、IDT電極3に交流電圧を印加することにより、SH0モードの板波を励振することができる。この場合においても、LiTaO基板2のオイラー角が(0°±5°,120°±10°,0°±5°)であれば、SH波を効率よく励振することができる。
図7は、第2の実施形態の弾性波装置において、LiTaO基板2の厚みすなわち波長規格化厚みと、IDT電極3を構成しているAl膜の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す。
なお、LiTaO基板2のオイラー角は(0°,120°,0°)とした。また、IDT電極3のデューティは0.5とした。導電膜4はAlからなり、その厚みは50nmとした。温度特性改善度の評価におけるTCFSAWは、第1の実施形態の実験例で用いた基準デバイスの周波数温度係数を用いた。
図7から明らかなように、Alの厚みと、LiTaO基板の厚みを変化させれば、温度特性改善度が変化することがわかる。そして、下記の表9に示すいずれかの組み合わせを満たせば、図7の温度特性改善度が0よりも小さいことがわかる。従って、下記の表9に示すいずれかの組み合わせを満たすように、LiTaO基板2の波長規格化厚みと、Alの波長規格化厚みを選択することにより、温度特性の改善を図り得ることがわかる。しかも、この場合、Alの波長規格化厚みは、0.04以上であり、従って、高周波化を図った場合においても、製造が容易となる。
Figure 2015137089
図8は、IDT電極のデューティと、LiTaO基板の厚みを変化させた場合の温度特性改善度の変化を示す。なお、デューティは0.3〜0.7の間で変化させ、IDT電極3を構成しているAlの波長規格化厚みは0.1とした。
なお、LiTaO基板2のオイラー角は(0°,120°,0°)とした。導電膜4は、Al膜により形成し、その厚みは50nmとした。
図8から明らかなように、LiTaO基板の厚みと、デューティを下記の表10に示すいずれかの組み合わせとすることにより、温度特性改善度が0よりも小さいことがわかる。
Figure 2015137089
従って、表10に示すいずれかの組み合わせを採用することにより、温度特性を改善できる。しかも、Alの波長規格化厚みが0.1であるため、製造容易な弾性波装置を提供し得ることがわかる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図である。弾性波装置21では、LiTaO基板2の第2の主面2bに導電膜4が設けられている。この導電膜4は、グラウンド電位に接続され、短絡されている。構造的には、導電膜4が設けられていることを除いては、弾性波装置21は弾性波装置1と同様である。従って同一部分については同一の参照番号を付することにより、その説明を省略する。
導電膜4は、Alからなる。もっとも、導電膜4はAlを主体とするものであってもよい。さらに導電膜4は、AlまたはAlを主体とするものに限らず、他の金属からなるものであってもよい。
図9は、第3の実施形態の弾性波装置において、LiTaO基板2の厚みすなわち波長規格化厚みと、IDT電極3を構成しているAl膜の波長規格化厚みと、温度特性改善度との関係を示す。
第3の実施形態では、LiTaO基板2のオイラー角は(0°,120°,0°)とした。また、IDT電極3のデューティは0.5とした。導電膜4はAl膜からなり、その厚みは50nmとした。
図9から明らかなように、Alの厚みと、LiTaO基板の厚みを変化させれば、温度特性改善度が変化することがわかる。そして、下記の表11に示す組み合わせを満たせば、図9の温度特性改善度が0よりも小さいことがわかる。従って、下記の表11に示す組み合わせを満たすように、LiTaO基板2の波長規格化厚みと、Alの波長規格化厚みを選択することにより、温度特性の改善を図り得ることがわかる。しかも、この場合、Alの波長規格化厚みは、0.04以上であり、従って、高周波化を図った場合においても、製造が容易となる。
Figure 2015137089
図10は、IDT電極のデューティと、LiTaO基板の厚みを変化させた場合の温度特性改善度の変化を示す。なお、デューティは0.3〜0.7の間で変化させ、IDT電極3を構成しているAlの波長規格化厚みは0.1とした。
図10から明らかなように、LiTaO基板の厚みと、デューティを下記の表12に示すいずれかの組み合わせとすることにより、温度特性改善度が0よりも小さいことがわかる。
Figure 2015137089
従って、表12に示すいずれかの組み合わせを採用することにより、温度特性を改善でき、しかも製造容易な弾性波装置を提供し得ることがわかる。
前述したように、本実施形態におけるIDT電極はAlを主体とする限り、Al膜と他の金属膜との積層体であってもよい。その場合には、IDT電極の波長規格化厚みとして、Al換算波長規格化厚みを用いればよい。Al換算波長規格化厚みとは、Alを主体とする場合Al膜厚相当の換算膜厚を用いた厚みを意味する。例えば、Al膜とPt膜との積層体からなる場合、Al膜の波長規格化厚みを0.05、Pt膜の波長規格化厚みを0.005とする。この場合、IDT電極全体のAl換算波長規格化厚みは、0.05+0.005×7.926=0.0896となる。ここで、7.926は、Ptの密度とAlの密度との比=21400/2700=7.926で求められる比である。なお、当然のことながら、Alのみからなる場合、Al換算波長規格化厚みはAl膜の波長規格化厚みと等しい。
なお、上記実施形態では、弾性波共振子を例にとり説明したが、本発明は、弾性波共振子に限らず、複数のIDT電極が設けられた弾性波フィルタなどの適宜の電極構造の弾性波装置に広く適用することができる。
また、導電膜4は、TiAu,Ni,Crなどの他の金属で形成されていてもよい。また、導電膜4は、金属だけでなく、ZnOやITOなどの導電性化合物を用いて形成されていてもよい。
さらに、IDT電極3の上面の全面または一部を保護するように被覆膜が形成されていてもよい。このような膜としては、スパッタリングにより容易に形成し得る材料からなるものが好ましい。従って、例えば、SiO、SiNまたはAlNなどが好ましい。
また、オイラー角(φ,θ,ψ)は、下記の式(A)によって板波特性が実質上等価となるオイラー角であってもよい。
式(A)
F(φ,θ,ψ)=F(60°+φ,−θ,ψ)
=F(60°−φ,−θ,180°−ψ)
=F(φ,180°+θ,180°−ψ)
=F(φ,θ,180°+ψ)
1…弾性波装置
2…LiTaO基板
2a,2b…第1,第2の主面
3…IDT電極
3a,3b…電極指
4…導電膜
11,21…弾性波装置

Claims (6)

  1. LiTaO基板と、該LiTaO基板の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用しており、
    前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のAl換算波長規格化厚みとが、下記の表1に示すいずれかの組み合わせを満たしている、弾性波装置。
    Figure 2015137089
  2. LiTaO基板と、該LiTaO基板の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用しており、
    前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のデューティとが、下記の表2に示すいずれかの組み合わせを満たしている、弾性波装置。
    Figure 2015137089
  3. 第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiTaO基板と、
    前記LiTaO基板の前記第1の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極と、
    前記LiTaO基板の前記第2の主面に設けられており、前記IDT電極と前記LiTaO基板を介して対向するように設けられた導電膜とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用しており、前記導電膜が短絡されておらず、
    前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のAl換算波長規格化厚みとが、下記の表3に示すいずれかの組み合わせを満たしている、弾性波装置。
    Figure 2015137089
  4. 第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiTaO基板と、
    前記LiTaO基板の前記第1の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極と、
    前記LiTaO基板の前記第2の主面に設けられており、前記IDT電極と前記LiTaO基板を介して対向するように設けられた導電膜とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用しており、前記導電膜が短絡されておらず、
    前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のデューティとが、下記の表4に示すいずれかの組み合わせを満たしている、弾性波装置。
    Figure 2015137089
  5. 第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiTaO基板と、
    前記LiTaO基板の前記第1の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極と、
    前記LiTaO基板の前記第2の主面に設けられており、前記IDT電極と前記LiTaO基板を介して対向するように設けられた導電膜とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用しており、前記導電膜が短絡されており、
    前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のAl換算波長規格化厚みとが、下記の表5に示す組み合わせを満たしている、弾性波装置。
    Figure 2015137089
  6. 第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiTaO基板と、
    前記LiTaO基板の前記第1の主面に設けられており、AlまたはAlを主体とするIDT電極と、
    前記LiTaO基板の前記第2の主面に設けられており、前記IDT電極と前記LiTaO基板を介して対向するように設けられた導電膜とを備え、SH波が主体の基本モードである、SH0モードの板波を利用しており、前記導電膜が短絡されており、
    前記LiTaO基板の前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長により規格化した前記LiTaO基板の波長規格化厚みと、前記IDT電極のデューティとが、下記の表6に示すいずれかの組み合わせを満たしている、弾性波装置。
    Figure 2015137089
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