JPWO2015125223A1 - 二次電池 - Google Patents

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昭 海野
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Abstract

溶接部(W1,W2)を有する金属製の電池容器(10)と、電池容器の外側に絶縁部材(2)を介して配置される外部端子(20A,20B)と、を備え、溶接部を含む電池容器の外側金属表面を密封する絶縁性の保護膜(1)が形成された二次電池である。溶接部を有する電池容器と外部端子との間の短絡をより確実に防止することができる。

Description

本発明は、電池容器の外表面に絶縁性の保護膜を備えた二次電池に関する。
例えば、電子機器や電気自動車等の駆動電源として二次電池が用いられている。一般に、二次電池は、金属製の電池容器の内部に収容した電極と、電池容器の外部に配置した外部端子とが電気的に接続され、この電極および外部端子が電池容器に対して電気的に絶縁された構成を有している。また、電池容器の内部には電解液が注入されている。
例えば、アルミニウム含有材料からなる有底筒状の外装缶を有し、外装缶の開口部が封口板によって封口されている素電池が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載の素電池は、外装缶の外表面における底面を含み、かつ前記外表面の側壁における前記底面側の端部から前記開口部側の端部に至る領域が陽極酸化処理されている。
特開2007‐287514公報
前記特許文献1に記載の素電池は、電気的な絶縁を目的として外装缶の外表面に陽極酸化処理を行っているが、この外装缶に溶接されて外装缶と共に電池容器を構成する封口板の外表面には絶縁処理が行われていない。そのため、この封口板の外表面と正極端子または負極端子との間が短絡する虞がある。陽極酸化処理は、素電池の組立後に行うことはできないため、外装缶と封口板とを溶接する前に行われる。そのため、たとえ封口板の外表面に陽極酸化処理を行ったとしても、外装缶と封口板との溶接部において金属材料が電池容器の外表面に露出する。よって、この溶接部を介して正極端子または負極端子と電池容器との間が短絡する虞がある。
前記の端子と溶接部との間の短絡は、例えば、これらの間が電解質を含む水を介して電気的に導通することによって生じ得る。また、例えば、複数の二次電池を直列または並列に接続して組電池を構成する際に、隣接する二次電池の相互間で前記の端子と前記の溶接部とが接触することによっても、前記の短絡が生じ得る。
本発明は、前記した課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、溶接部を有する金属製の電池容器と外部端子との間の短絡をより確実に防止することができる二次電池を提供することにある。
前記目的を達成する本発明の二次電池は、溶接部を有する金属製の電池容器と、前記電池容器の外側に絶縁部材を介して配置される外部端子と、を備えた二次電池であって、前記溶接部を含む前記電池容器の外側金属表面を密封する絶縁性の保護膜が形成されていることを特徴とする。
本発明の二次電池によれば、溶接部を含む電池容器の外側金属表面を密封する絶縁性の保護膜が形成されているので、溶接部を含む電池容器の外側金属表面に電解質を含む水等の導電性を有する物質や他の二次電池の外部端子が接触することが防止され、電池容器と外部端子との間の短絡をより確実に防止することができる。
本発明の実施形態1に係る二次電池を示す外観斜視図。 図1に示す二次電池の分解斜視図。 図1に示す二次電池が備える電極群の分解斜視図。 図1に示す二次電池が備える外部端子近傍の断面図。 図1に示す二次電池が備える注液口近傍の断面図。 図1に示す二次電池の製造工程を示すフロー図。 本発明の実施形態2に係る二次電池の外部端子近傍の断面図。 本発明の実施形態3に係る二次電池の外部端子近傍の断面図。
以下、図面を参照して本発明の二次電池の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る二次電池100Aの外観斜視図である。図2は、図1に示す二次電池100Aの分解斜視図である。なお、図2は、電池容器10を構成する電池缶11および電池蓋12の外表面に、未だ保護膜1が形成されていない状態を示している。
本実施形態の二次電池100Aは、後述する溶接部W1,W2(図4および図5を参照)を含む電池容器10の外側金属表面である外表面10a全体を密封する絶縁性の保護膜1が形成されていることを最大の特徴としている。以下、本実施形態の二次電池100Aの構成について、詳細に説明する。
二次電池100Aは、例えば、扁平角形の電池缶11と、二次電池100Aの幅方向に延びる矩形板状の電池蓋12とによって構成された箱状の電池容器10を備える角形リチウムイオン二次電池である。電池缶11は、厚さ方向に対向する相対的に面積の広い一対の広側面11aと、幅方向に対向する相対的に面積の狭い一対の狭側面11bと、幅方向に延びる矩形の底面11cとを有している。電池缶11および電池蓋12は、例えば、アルミニウム等の金属材料によって製作されている。
電池容器10の外側で、電池蓋12の上面の長手方向両端には、概ね直方体形状のブロック状に形成された外部端子20A,20Bが、電池蓋12との間に絶縁部材であるガスケット2を介して配置されている。正極側の外部端子20Aは、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって製作され、負極側の外部端子20Bは、例えば銅または銅合金によって製作されている。電池蓋12の長手方向中央部には、ガス排出弁13が設けられ、ガス排出弁13と一方の外部端子20Aとの間には注液口14が設けられている。
ガス排出弁13は、例えば電池容器10の内部空間の圧力が所定値を超えて上昇すると開裂するように薄肉化され、開裂時に応力を集中させて破断させる溝13a等が形成されている。ガス排出弁13が開裂することで、電池容器10の内部空間からガスが排出されて内部空間の圧力が低減され、二次電池100Aの安全性が確保される。
注液口14は、電池容器10内へ電解液を注入するために設けられた電池蓋12を貫通する貫通孔である。注液口14は、電解液の注入後に、例えば、レーザ溶接によって注液栓15が接合されて封止されている。電池容器10内に注入する電解液としては、例えばエチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液が用いられる。
本実施形態の二次電池100Aは、電池容器10の外表面10a全体に密着する絶縁性の保護膜1を備えている。電池容器10は、外表面10a全体が保護膜1によって密封され、外部環境から隔離および遮断されている。保護膜1は、例えば、エポキシ、アクリル、ウレタン、ゴム等の絶縁性を有する材料によって形成されている。保護膜1は、単層であってもよく、多層であってもよい。また、保護膜1の厚さは、例えば、電池モジュールを構成した時の総電圧に対する絶縁耐圧を得る観点から、下限を10μmから20μm程度の範囲とし、電池容器10の厚さの増大を抑制する観点から、上限を100μmから200μm程度の範囲とすることが好ましい。
保護膜1は、前記のような絶縁材料を含む絶縁性塗料を、電池容器10の外表面10a全体に塗布することによって形成した塗装膜であることが好ましい。保護膜1を塗装膜とすることで、電池容器10の外表面10a全体に保護膜1を密着させて形成することができる。この場合、塗装欠陥による電池容器10と外部端子20A,20Bとの間の短絡を防止する観点から、保護膜1は多層膜であることが好ましい。例えば、一層目にエポキシ樹脂を塗布し、二層目にウレタン樹脂を塗布して多層の保護膜1を形成することで、塗装欠陥を効果的に防止することができる。
ここで、電池容器10の外表面10aすなわち外側金属表面とは、保護膜1が形成されていない状態の組立後の二次電池100Aにおいて、大気等の外部環境に対して露出する電池容器10の表面である。より詳細には、電池容器10の外表面10aは、電池蓋12の外表面すなわち電池蓋12の上面のガスケット2から露出した部分および周側面と、電池缶11の外表面すなわち広側面11a、狭側面11b、および底面11cと、後述するような電池容器10の溶接部W1,W2(図4および図5参照)の外表面と、を含む。
外部端子20A,20Bは、それぞれ、バスバー200(図8参照)等に溶接接合される溶接接合部21を有している。溶接接合部21は、概ね直方体形状を有するブロック状に形成され、下端面21b(図4参照)が電池蓋12の上面に対向し、上端面21a(図4参照)が電池蓋12の上面と平行になっている。溶接接合部21の下端面21bには、電池蓋12の上面に垂直な軸方向に延びる柱状の接続部22が設けられている。
電池蓋12と溶接接合部21との間には、絶縁部材であるガスケット2が配置され、溶接接合部21と電池蓋12とが電気的に絶縁されている。電池蓋12の内表面すなわち下面と、電池容器10内部に収容される集電板30A,30Bのそれぞれの基部31との間には絶縁板3が配置され、電池蓋12と集電板30A,30Bとが電気的に絶縁されている。ガスケット2および絶縁板3は、例えばポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂材料によって構成されている。
電池蓋12の長手方向両端には、外部端子20A,20Bのそれぞれの接続部22を挿通させる一対の貫通孔12aが設けられている。また、ガスケット2、絶縁板3および集電板基部31は、それぞれ電池蓋12の貫通孔12aに対応する位置に外部端子20Aまたは20Bの接続部22を挿通させる貫通孔2aを有している。外部端子20A,20Bのそれぞれの接続部22は、ガスケット2、電池蓋12、絶縁板3および集電板基部31のそれぞれの貫通孔2a,12a,3a,31aに通され、先端がかしめられて拡径するように塑性変形することで、かしめ部22c(図4参照)が形成されている。
これにより、電池蓋12に対して、外部端子20A,20B、ガスケット2、絶縁板3、および集電板30A,30Bが一体的にかしめ固定されている。そして、正極側および負極側それぞれの外部端子20A,20Bと集電板30A,30Bとが電気的に接続されている。電池容器10は、ガスケット2,2および絶縁板3,3によって外部端子20A,20Bおよび集電板30A,30Bと電気的に絶縁され、外部端子20A,20Bおよび集電板30A,30Bとは電位が異なり、極性を持たず、電気的な中性を維持している。
集電板30A,30Bは、それぞれ、電池蓋12の下面に対向して配置される矩形板状の集電板基部31と、集電板基部31の側端で折曲されて電池缶11の広側面11aに沿って底面11cに向かって延びる接続端部32とを有している。集電板30A,30Bは、それぞれの接続端部32が、例えば、超音波溶接等によって後述する電極群40の箔露出部41c,42cに接合されている。これにより、集電板30A,30Bは、電極群40と電気的に接続され、電極群40を電池容器10内部の所定位置に支持している。正極側の集電板30Aは、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって製作され、負極側の集電板30Bは、例えば銅または銅合金によって製作されている。
電池缶11は、上部が開放されて矩形の開口部11dが形成されている。電極群40は、箔露出部41c,42cがそれぞれ集電板30A,30Bに接合され、例えばポリプロピレン等の合成樹脂製の絶縁保護フィルム4によって包まれて電池缶11と電気的に絶縁された状態で、電池缶11の開口部11dから電池缶11内部に挿入されている。そして、電池缶11の開口部11dが電池蓋12によって封止されることで、電極群40が電池容器10の内部に収容されている。電池蓋12は、周側面の全周に亘って、例えばレーザ溶接によって電池缶11に接合されている。
図3は、図2に示す電極群40の一部を展開した分解斜視図である。
電極群40は、セパレータ43,44を介在させて積層させた正負の電極41,42を捲回軸に平行な軸心の周りに捲回して扁平形状に成形した捲回電極群である。電極群40は、電池缶11の広側面11aに対向して配置される平坦な一対の平面部40aと、電池蓋12および電池缶11の底面11cに対向して配置される半円筒状の一対の湾曲部40bを有している。セパレータ43,44は、正極電極41と負極電極42との間を絶縁すると共に、最外周に捲回された負極電極42の外側にもセパレータ44が捲回されている。
正極電極41は、正極集電体である正極箔41aと、正極箔41aの両面に塗布された正極活物質合剤からなる正極合剤層41bとを有している。正極電極41の幅方向の一側は、正極合剤層41bが形成されず、正極箔41aが露出した箔露出部41cとされている。正極電極41は、箔露出部41cが負極電極42の箔露出部42cと捲回軸方向の反対側に配置されて、捲回軸の周りに捲回されている。
正極電極41は、例えば、正極活物質に導電材、結着剤および分散溶媒を添加して混練した正極活物質合剤を、幅方向の一側を除いて正極箔41aの両面に塗布し、乾燥、プレス、裁断することによって製作することができる。正極箔41aとしては、例えば、厚さ約20μmのアルミニウム箔を用いることができる。正極箔41aの厚みを含まない正極合剤層41bの厚さは、例えば、約90μmである。
正極活物質合剤の材料としては、例えば、正極活物質として100重量部のマンガン酸リチウム(化学式LiMn)を、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛を、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を、分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を、それぞれ用いることができる。正極活物質は、前記したマンガン酸リチウムに限定されず、例えば、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウム、一部を金属元素で置換またはドープしたリチウムマンガン複合酸化物を用いてもよい。また、正極活物質として、層状結晶構造を有するコバルト酸リチウムやチタン酸リチウム、およびこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム−金属複合酸化物を用いてもよい。
負極電極42は、負極集電体である負極箔42aと、負極箔42aの両面に塗布された負極活物質合剤からなる負極合剤層42bとを有している。負極電極42の幅方向の一側は、負極合剤層42bが形成されず、負極箔42aが露出した箔露出部42cとされている。負極電極42は、その箔露出部42cが正極電極41の箔露出部41cと捲回軸方向の反対側に配置されて、捲回軸周りに捲回されている。
負極電極42は、例えば、負極活物質に結着剤および分散溶媒を添加して混練した負極活物質合剤を、幅方向の一側を除く負極箔42aの両面に塗布し、乾燥、プレス、裁断することによって製作することができる。負極箔42aとしては、例えば、厚さ約10μmの銅箔を用いることができる。負極箔42aの厚みを含まない負極合剤層42bの厚さは、例えば、約70μmである。
負極活物質合剤の材料としては、例えば、負極活物質として100重量部の非晶質炭素粉末を、結着剤として10重量部のPVDFを、分散溶媒としてNMPをそれぞれ用いることができる。負極活物質は、前記した非晶質炭素に限定されず、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、またはそれらの複合材料を用いてもよい。負極活物質の粒子形状についても特に限定されず、鱗片状、球状、繊維状または塊状等の粒子形状を適宜選択することができる。
なお、前記した正極および負極の合剤層41b,42bに用いる結着材は、PVDFに限定されない。前記した結着材として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いてもよい。
また、セパレータ43,44を介在させて正極電極41および負極電極42を重ねて捲回する際の軸芯は、例えば、正極箔41a、負極箔42a、セパレータ43,44のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回したものを用いることができる。
電極群40の捲回軸方向において、負極電極42の負極合剤層42bの幅は、正極電極41の正極合剤層41bの幅よりも広くなっている。また、電極群40の最内周と最外周には負極電極42が捲回されている。これにより、正極合剤層41bは、電極群40の最内周から最外周まで負極合剤層42bの間に挟まれている。
正極電極41および負極電極42の箔露出部41c,42cはそれぞれ電極群40の平面部40aで束ねられ、例えば超音波溶接等によって正極側、負極側の集電板30A,30Bのそれぞれの接続端部32にそれぞれ接合される。これにより、正極側および負極側において、それぞれ、外部端子20A,20Bが、それぞれ集電板30A,30Bを介して、電極群40を構成する電極41,42とそれぞれ電気的に接続される。
なお、電極群40の捲回軸方向において、セパレータ43,44の幅は負極合剤層42bの幅よりも広いが、正極電極41および負極電極42の箔露出部41c,42cは、それぞれセパレータ43,44の幅方向端部よりも幅方向外側に突出している。したがって、セパレータ43,44は、箔露出部41c,42cを束ねて溶接する際の支障にはならない。
図4は、図1に示す二次電池100Aの外部端子20B近傍の断面図である。図4は、負極側の構成を示しているが、正極側についても負極側と同様の構成を有している。そのため、以下では、主に負極側の構成について説明し、正極側の構成についての説明は適宜省略する。
電池缶11は、開口部11dの内側に電池蓋12の下面の凸部12bが嵌合し、開口部11dが電池蓋12によって閉塞されている。この状態で、電池蓋12は、電池缶11の開口部11dの全周に亘って、例えばレーザ溶接によって接合されている。これにより、電池容器10の外表面10aに溶接部W1が形成され、電池缶11と電池蓋12からなる電池容器10が密閉されている。溶接部W1は、電池容器10の外表面10aである電池缶11の広側面11aおよび狭側面11bと、電池蓋12の周側面との間に形成されている。
電池容器10の外側で電池蓋12の上面には、絶縁部材であるガスケット2を介して外部端子20B(20A)が配置されている。外部端子20B(20A)の溶接接合部21の下端面21bには、電池蓋12の上面に垂直に延びる円柱状の接続部22が設けられている。接続部22は、溶接接合部21の下端面21bに近い基端部22aと、基端部22aよりも縮径された先端部22bとを有している。接続部22は、基端部22aがガスケット2の貫通孔2aと絶縁板3の貫通孔3aに通され、先端部22bが集電板基部31の貫通孔31aに通され、先端が拡径されてかしめ部22cが形成されている。これにより、外部端子20B(20A)、ガスケット2、絶縁板3および集電板30B(30A)が、電池蓋12と一体にかしめ固定されている。
ガスケット2は、電池蓋12の上面と溶接接合部21の下端面21bとの間に配置されると共に、一部が溶接接合部21の側周面21cに沿って溶接接合部21の下端面21bから上端面21aに向かって延び、溶接接合部21の側周面21c下部を覆っている。また、ガスケット2は、貫通孔2aの内径が接続部22の基端部22aの外径と略等しくされ、一部が接続部22の軸方向に沿って延び、接続部22の基端部22aの外周面と電池蓋12の貫通孔12aの内周面との間に介在されている。これにより、外部端子20B(20A)の接続部22は、電池蓋12と電気的に絶縁されている。
絶縁板3は、電池蓋12と集電板基部31との間に配置されると共に、貫通孔3aの内径が接続部22の基端部22aの外径と略等しくされ、接続部22の基端部22aの周囲に配置されている。集電板基部31に設けられた貫通孔31aの内径は、接続部22の先端部22bの外径よりも僅かに大きくされ、接続部22の基端部22aの外径よりも小さくされている。これにより、集電板基部31は、接続部22の基端部22aと先端部22bとの間に形成された段部22dと、接続部22の先端に設けられたかしめ部22cとの間に配置されている。
この接続部22の段部22dは、接続部22の先端を加圧および塑性変形させてかしめ部22cを形成する際の荷重を受け止め、ガスケット2および絶縁板3が、溶接接合部21および集電板基部31と電池蓋12との間で過度に圧縮されることを防止している。これにより、ガスケット2および絶縁板3は、それぞれ適度な面圧で電池蓋12に密着している。
本実施形態の二次電池100Aは、前記したように、電池蓋12と電池缶11との間の溶接部W1を含む電池容器10の外表面10a全体を密封する絶縁性の保護膜1が形成されていることを最大の特徴としている。また、本実施形態の保護膜1は、絶縁部材であるガスケット2と密着して電池容器10の溶接部W1を含む外表面10a全体を覆っている。本実施形態では、電池蓋12の上面において、保護膜1の端縁1aが、ガスケット2の周縁部に密着している。
本実施形態のガスケット2は、外部端子20B(20A)の溶接接合部21の側周面21cに沿う部分と下端面21bに沿う部分との境界部分に形成される角部2cが凸曲面状に丸みを帯びている。そのため、この角部2cの近傍において、ガスケット2と電池蓋12との間に空間が形成されている。保護膜1は、このガスケット2と電池蓋12との間の空間を埋めるように充填され、角部2cの曲面に沿ってガスケット2と面接触している。
図5は、図1に示す二次電池100Aの注液口14近傍の断面図である。
前記したように、電池蓋12は、電池缶11内に電解液を注入する注液口14と、注液口14を封止する注液栓15とを備えている。本実施形態において、注液栓15は、注液口14に嵌合する有底円筒状の栓部15aと、栓部15aの上端に設けられて注液口14の径方向外側に延びる平面視円環状の縁部15bとを有している。また、電池蓋12の上面の注液口14の周囲には、注液栓15の縁部15bを収容する凹部14aが設けられ、注液栓15が電池蓋12の上面から突出することを防止している。
注液栓15の栓部15aを注液口14に嵌合させて、縁部15bを電池蓋12の凹部14aに係合させることで、注液口14が注液栓15によって閉塞された状態になる。この状態で、例えばレーザ溶接によって、注液栓15を縁部15bの周縁部の全周に亘って電池蓋12に接合することで、電池蓋12と注液栓15との間に溶接部W2が形成される。図示は省略するが、図1に示すガス排出弁13と電池蓋12との間にも、同様の溶接部が形成される場合がある。本実施形態の二次電池100では、これらの溶接部W1,W2を含む電池容器10の外表面10a全体を密封する絶縁性の保護膜1が形成されている。
図6は、図1に示す二次電池100Aの製造工程の概略を示すフロー図である。
前工程では、前述した正極電極41および負極電極42を製作し、セパレータ43,44を介してこれらを重ねた状態で、軸芯の周りに捲回して扁平な形状に成形することで、電極群40を製作する。また、電池蓋12に外部端子20A,20B、ガスケット2、絶縁板3、集電板30A,30Bを一体に固定して蓋組立体を構成し、電極群40の箔露出部41c,42cをそれぞれ束ねて集電板30A,30Bの接続端部32に接合することで、蓋組立体と電極群40を一体化させる。なお、本実施形態において、ガス排出弁13は、予め電池蓋12を薄肉化することによって形成されている。
工程Aでは、蓋組立体と一体化させた電極群40を絶縁保護シート4で覆って電池缶11内に挿入する。そして、電極群40と電池缶11との間を絶縁保護シート4によって電気的に絶縁し、電池蓋12の凸部12bを電池缶11の開口部11dの内側に嵌合させて開口部11dを閉塞する。電極群40は、捲回軸の方向が電池容器10の幅方向に沿うように一方の湾曲部40b側から電池缶11内に挿入され、電池容器10内に収容される。
工程Bでは、電池蓋12と電池缶11とを、例えばレーザ溶接によって接合して電池容器10内に絶縁板3、集電板30A,30Bおよび電極群40を封入する。これにより、電池容器10の外表面10aの電池缶11と電池蓋12との間に溶接部W1が形成される。
工程Cでは、注液口14から電池容器10内に電解液を注入する。これにより、電極群40の正極電極41と負極電極42との間に電解液が含浸された状態になる。
工程Dでは、注液口14を注液栓15によって閉塞し、例えば、レーザ溶接によって電池蓋12に注液栓15を接合する。これにより、電池容器10の外表面10aである電池蓋12の上面に溶接部W2が形成される。
工程Eでは、溶接部W1,W2を含む電池容器10の外表面10a全体に、絶縁材料を含む絶縁性塗料を塗布する塗装を行う。その後、電池容器10の外表面10a全体に塗布した絶縁性塗料を乾燥させ、塗装膜である絶縁性を有する保護膜1を形成する。
後工程では、前工程および工程Aから工程Eを経た二次電池100Aの充電等を行うことで、本実施形態の二次電池100Aが完成する。なお、充電等の後工程は、二次電池100Aの電池容器10の外表面10aに保護膜1を形成する工程Eの前に行ってもよい。
以下、本実施形態の二次電池100Aの作用について説明する。
例えば、電子機器または電気自動車等の駆動電源として、二次電池100Aが単体で使用され、または、複数の二次電池100Aが直列または並列に接続されて組電池として使用される。二次電池100Aは、外部電源または発電機等から供給された電力を、外部端子20A,20Bを介して電極群40に蓄える。また、二次電池100Aは、電極群40に蓄えた電力を、外部端子20A,20Bを介して、例えばモータ等の電力によって駆動される装置に供給する。ここで、二次電池100Aを含む装置の水没または装置内部での結露等によって、二次電池100Aの外部端子20A,20Bと電池容器10との間に電解質を含む水が介在する場合がある。
このような場合、従来の二次電池では、外部端子と電池容器とが電解質を含む水を介して短絡する虞があった。例えば、電池蓋および電池缶の外表面に、陽極酸化処理等の絶縁処理が施されていた場合であっても、電池蓋と電池缶との間の溶接部において溶融して凝固した金属材料が、電池容器の外表面に露出した状態になる。同様に、注液栓と電池蓋との間の溶接部、またはガス排出弁と電池蓋との間の溶接部においても、溶融して凝固した金属材料が電池容器の外表面に露出した状態になる。
したがって、従来の二次電池では、たとえ電池蓋および電池缶の外表面に、陽極酸化処理等の絶縁処理が施されていた場合であっても、外部端子と電池容器とが電池容器の外表面の溶接部を介して短絡する虞があった。また、従来の二次電池では、複数の二次電池を直列または並列に接続して組電池を構成する際に、隣接する二次電池の相互間で外部端子と溶接部とが接触することによっても、短絡が生じる虞があった。
これに対し、本実施形態の二次電池100Aの電池容器10には、溶接部W1,W2を含む電池容器10の外表面10a全体を密封する絶縁性の保護膜1が形成されている。これにより、溶接部W1,W2を含む電池容器10の外表面10aに、電解質を含む水等の導電性を有する物質や、他の二次電池100Aの外部端子20A,20Bが接触することが防止される。したがって、本実施形態の二次電池100Aによれば、電池容器10と外部端子20A,20Bとの間の短絡をより確実に防止することができる。
また、保護膜1は、絶縁部材であるガスケット2と密着して電池容器10の外表面10a全体を覆っている。これにより、ガスケット2と保護膜1との間に、電解質を含む水等の導電性を有する物質が浸透するのが防止され、外部端子20A,20Bと電池容器10との間に電気的な導通経路が形成されるのを確実に防止することができる。
このように、保護膜1によって外部端子20A,20Bと電池容器10の外表面10aの溶接部W1と間の短絡を防止することができるので、電池容器10を電池缶11と電池蓋12とによって構成し、これらの間に溶接部W1を形成することができる。したがって、二次電池100Aの製造工程における組立性および生産性を犠牲にすることなく、外部端子20A,20Bと電池容器10の外表面10aの溶接部W1と間の短絡を確実に防止することができる。
同様に、保護膜1によって外部端子20A,20Bと電池容器10の外表面10aの溶接部W2と間の短絡を防止することができるので、電池蓋12に注液口14を形成し、注液口14を閉塞する注液栓15と電池蓋12との間に溶接部W2を形成することができる。これにより、電池蓋12と電池容器10とを接合した後に、注液口14を介して電解液を注入することができる。したがって、二次電池100Aの製造工程における組立性および生産性を犠牲にすることなく、外部端子20A,20Bと電池容器10の外表面10aの溶接部W2と間の短絡を確実に防止することができる。
また、保護膜1は、電池容器10の外表面10aに塗布された絶縁性塗料によって形成されている。これにより、溶接部W1,W2を含む電池容器10の外表面10a全体を密封する絶縁性の保護膜1を容易に形成することができる。したがって、例えば絶縁性フィルム等によって保護膜1を形成する場合と比較して、二次電池100Aの生産性を向上させることができる。また、例えば約60℃程度の二次電池100Aの性能に影響を与えることのない低温で保護膜1を形成することができる。
また、保護膜1は、エポキシ、アクリル、ウレタンまたはゴムのいずれかの材料を含んでいる。これにより、耐久性に優れ、電気的な絶縁性に優れた保護膜1を容易に形成することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の二次電池100Aによれば、溶接部W1,W2を含む電池容器10の外表面10aを密封する保護膜1により、電池容器10の外表面10aと電解質を含む水や他の二次電池100Aの外部端子20A,20Bとの接触が防止され、電池容器10と外部端子20A,20Bとの間の短絡をより確実に防止することができる。
[実施形態2および実施形態3]
次に、本発明の二次電池の実施形態2および実施形態3について、図1から図3、ならびに図5および図6を援用し、図7および図8を用いて説明する。
図7は、実施形態1の図4に相当する、実施形態2に係る二次電池100Bの外部端子20A(20B)近傍の断面図である。図8は、実施形態1の図4に相当する、実施形態3に係る二次電池100Cの外部端子20A(20B)近傍の断面図である。
これらの二次電池100B,100Cは、保護膜1が外部端子20A,20Bの外表面の一部を覆っている点で、実施形態1の二次電池100Aと異なっている。これらの二次電池100B,100Cのその他の点は、実施形態1の二次電池100Aと同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
これらの二次電池100B,100Cでは、絶縁性の保護膜1によって外部端子20A,20Bの外表面の一部が覆われることで、短絡の可能性がある外部端子20A,20Bの外表面の面積が減少する。したがって、単体の二次電池100B,100Cを装置内に配置したり、複数の二次電池100B,100Cを配列して組電池を構成したりする際に、二次電池100B,100Cの外部端子20A,20Bと他の部材との短絡や、複数の二次電池間100B,100Cの外部端子20A,20B同士の短絡を防止することができる。
また、これらの二次電池100B,100Cでは、電池容器10の外表面10aと、絶縁部材であるガスケット2の外表面2bと、外部端子20A,20Bの外表面である側周面21cとの間に、保護膜1が連続して形成されている。これにより、電池蓋12の上面とガスケット2との間、および、ガスケット2と外部端子20A,20Bの周側面との間の微小な隙間を、保護膜1によって覆うことができ、電解質を含む水等が前記の隙間に浸透を防止することができる。したがって、外部端子20A,20Bと電池容器10との間の電気経路の形成をより確実に防止することができる。
実施形態1から実施形態3の二次電池100A,100B,100Cにおいて、外部端子20A,20Bの溶接接合部21は、上端面21aと周側面21cとの間に傾斜面21dが設けられている。図8に示すように、溶接接合部21の上端面21aには、バスバー200が溶接されている。すなわち、これらの実施形態において、溶接接合部21の上端面21aは、バスバー200が溶接される溶接領域であり、溶接接合部21の傾斜面21dと側周面21cの一部は、絶縁部材であるガスケット2およびバスバーから露出した露出領域である。
図8に示す実施形態3の二次電池100Cでは、傾斜面21dと側周面21cのガスケット2およびバスバー200から露出した部分、すなわち露出領域の全体が、保護膜1によって覆われている。したがって、実施形態3の二次電池100Cによれば、実施形態2の二次電池100Bと比較して、短絡の可能性がある外部端子20A,20Bの外表面の面積をさらに減少させて最小限にすることができる。よって、単体の二次電池100Cを装置内に配置したり、複数の二次電池100Cを配列して組電池を構成したりする際に、二次電池100Cの外部端子20A,20Bと他の部材との短絡や、複数の二次電池間100Cの外部端子20A,20B同士の短絡を、より確実に防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。前述の実施形態は本発明を解りやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されない。
例えば、前述の実施形態においては、保護膜が塗装膜である場合について説明したが、保護膜は塗装膜に限定されない。例えば、溶接部を含む電池容器の外周面全体に絶縁性を有するフィルム貼着して外周面全体を密封するようにしてもよい。また、チューブ状または袋状に形成された熱可塑性の絶縁フィルムによって溶接部を含む電池容器の外周面全体を包み込むようにして、外周面全体を密封するようにしてもよい。
また、前述の実施形態においては、外部端子の外表面の一部が保護膜によって覆われている構成について説明したが、外部端子の外表面全体を保護膜によって覆うようにしてもよい。この場合、外部端子とバスバーの溶接前に、バスバーを溶接する領域の保護膜を除去すればよい。これにより、複数の二次電池を並べる際に、二次電池の外部端子が他の二次電池の電池容器と短絡することをより確実に防止することができる。
また、絶縁部材であるガスケットの外表面には、保護膜を形成しなくてもよい。また、外部端子の外表面の少なくとも一部を覆う保護膜は、電池容器の外側金属表面を密封する保護膜と異なる方法によって形成してもよい。例えば、電池容器の外側金属表面に塗装によって保護膜を形成し、その前後の工程で、外部端子の外表面の少なくとも一部に絶縁テープ、絶縁フィルム等を貼着することによって保護膜を形成してもよい。
また、前述の実施形態では、外部端子にバスバーが溶接される溶接領域が、溶接接合部の上端面である場合について説明したが、溶接領域は溶接接合部のその他の面であってもよい。
また、バスバーを外部端子に溶接した後に、電池容器の外表面の保護膜と同様の保護膜をバスバーの外表面全体に形成してもよい。これにより、バスバー同士の短絡またはバスバーとその他の部材との短絡を防止することができる。
1…保護膜、2…ガスケット(絶縁部材)、2b…外表面、10…電池容器、10a…外表面(外側金属表面)、11…電池缶、11d…開口部、12…電池蓋、14…注液口、15…注液栓、20A,20B…外部端子、21a…上端面(溶接領域)、21c…周側面(露出領域、外表面)、21d…傾斜面(露出領域)、100A,100B,100C…二次電池、W1,W2…溶接部

Claims (9)

  1. 溶接部を有する金属製の電池容器と、前記電池容器の外側に絶縁部材を介して配置される外部端子と、を備えた二次電池であって、
    前記溶接部を含む前記電池容器の外側金属表面を密封する絶縁性の保護膜が形成されていることを特徴とする二次電池。
  2. 前記保護膜は、前記絶縁部材と密着して前記電池容器の外側金属表面を覆うことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記保護膜は、前記外部端子の外表面の一部を覆うことを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記外部端子の前記外表面は、バスバーが溶接される溶接領域と該バスバーおよび前記絶縁部材から露出した露出領域を有し、
    前記保護膜は、前記露出領域全体を覆うことを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
  5. 前記保護膜は、前記電池容器の前記外側金属表面と前記絶縁部材の外表面と前記外部端子の前記外表面との間に連続して形成されていることを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
  6. 前記電池容器は、前記電極を収容する電池缶と該電池缶の開口部を封止する電池蓋とを備え、
    前記溶接部は、前記電池缶と前記電池蓋との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  7. 前記電池蓋は、前記電池缶内に電解液を注入する注液口と該注液口を封止する注液栓とを備え、
    前記溶接部は、前記電池蓋と前記注液栓との間に設けられることを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記保護膜は、前記電池容器の前記外側金属表面に塗布された絶縁性塗料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  9. 前記保護膜は、エポキシ、アクリル、ウレタンまたはゴムのいずれかの材料を含むことを特徴とする請求項8に記載の二次電池。
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