JP2003168404A - 非水電解質電池 - Google Patents

非水電解質電池

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JP2003168404A
JP2003168404A JP2001367972A JP2001367972A JP2003168404A JP 2003168404 A JP2003168404 A JP 2003168404A JP 2001367972 A JP2001367972 A JP 2001367972A JP 2001367972 A JP2001367972 A JP 2001367972A JP 2003168404 A JP2003168404 A JP 2003168404A
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aqueous electrolyte
battery
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Dan Ishizaki
段 石崎
Hideyuki Inomata
秀行 猪俣
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池が水中に浸漬されたような場合であって
も、封口体や外装缶が腐食して腐食孔が生じるのを抑制
し、電池内に水が侵入することによる負極と水との反応
ガス発生や、電池の劣化が生じるのを防止しうる非水電
解質電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 正極と、負極と、非水電解質と、セパレ
ータとを備えた電極体7を有し、この電極体7がアルミ
ニウム又はアルミニウム合金から成る有底筒状の外装缶
8内に配置され、この外装缶8の開口部には封口体6が
溶接されると共に、この封口体6には、上記外装缶8及
び上記封口体6とは異なる極性の負極端子キャップ10
が封口体6と絶縁部材で電気的に絶縁された状態で設け
られる構造の非水電解質電池において、上記溶接部1お
よび/または上記絶縁部材と上記封口体6の間は、上記
負極端子キャップ10と上記外装缶8又は上記封口体6
とが液絡した場合に、溶接部1が腐食するのを防止する
ための保護膜2により覆われていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正極と、負極と、
非水電解質と、セパレータとを備えた電極体を有し、こ
の電極体がアルミニウム又はアルミニウム合金から成る
有底筒状の外装缶内に配置され、この外装缶の開口部に
は封口体が溶接されると共に、この封口体には、上記外
装缶及び上記封口体とは異なる極性の端子が封口体と電
気的に絶縁された状態で設けられる構造の非水電解質電
池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LiCoO2 やLiMn24等の
リチウム含有複合酸化物を正極材料とする一方、リチウ
ムイオンを吸蔵、放出し得るリチウム−アルミニウム合
金、炭素材料等を負極材料とする非水電解質電池が、高
容量化が可能な電池として注目されている。この非水電
解質電池のうちで、角型の非水電解質電池においては、
アルミニウム又はアルミニウム合金から成る有底筒状の
外装缶内に電極体が配置され、上記外装缶の開口部には
封口体が溶接されると共に、この封口体には、上記外装
缶及び上記封口体とは異なる極性の端子が封口体と電気
的に絶縁された状態で設けられる構造となっている。
【0003】ここで、上記構造の非水電解質電池では、
上述の如く、外装缶や封口体としてアルミニウムやアル
ミニウム合金が用いられているため、外装缶や封口体に
鉄又はステンレスを用いたニッケル−カドミウム電池や
ニッケル−水素電池の如く、外装缶等が錆びて腐食する
といった問題は生じない。したがって、上記構造の非水
電解質電池においては、外装缶や封口体の表面は、いか
なる処理もなされていないのが通常である。
【0004】しかしながら、上記構造の非水電解質電池
が誤って水中に浸漬されたような場合には、電池が放電
状態であっても電圧が2V以上であり、外装缶及び封口
体とは異なる極性の端子と封口体等とが、水を介して液
絡するため、水の電気分解が起こるのと同時に、封口体
や外装缶が腐食して腐食孔が生じる。この結果、当該腐
食孔から電池内に水が侵入して、負極と水との反応によ
るガス発生による外装缶の膨れや、電池の劣化、電解液
の漏出という課題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に鑑みなされたものであって、電池が水中に浸漬された
ような場合であっても、封口体や外装缶が腐食して腐食
孔が生じるのを抑制し、電池内に水が侵入することによ
る負極と水との反応ガス発生による外装缶の膨れや、電
池の劣化、電解液の漏出が生じるのを防止しうる非水電
解質電池を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1記載の発明は、正極と、負
極と、非水電解質と、セパレータとを備えた電極体を有
し、この電極体がアルミニウム又はアルミニウム合金か
ら成る有底筒状の外装缶内に配置され、この外装缶の開
口部には封口体が溶接されると共に、この封口体には、
上記外装缶及び上記封口体とは異なる極性の端子が封口
体と絶縁部材で電気的に絶縁された状態で設けられる構
造の非水電解質電池において、上記溶接部および/また
は上記絶縁部材と上記封口体の境界は、上記端子と上記
外装缶又は上記封口体とが液絡した場合に、溶接部およ
び/または上記絶縁部材と上記封口体の境界が腐食する
のを防止するための保護膜により覆われていることを特
徴とする。
【0007】上記端子と上記外装缶又は上記封口体とが
液絡した場合には、溶接部や上記絶縁部材と上記封口体
の境界が最も腐食し易くなる。これは、封口体や外装缶
は表面の凹凸が小さいのに対して、溶接部は表面の凹凸
が大きいという理由によるものと考えられる。また、絶
縁部材と上記封口体の境界おいては、端子をかしめるた
めの加工で生じたエッジ部分で腐食反応が起こりやす
い。そこで、溶接部および/または絶縁部材と封口体の
境界が保護膜により覆われていれば、非水電解質電池が
誤って水中に浸漬されて、外装缶及び封口体とは異なる
極性の端子と溶接部を含む封口体等とが水を介して液絡
した場合であっても、溶接部が腐食して腐食孔が生じる
のを抑制することができる。この結果、電池内に水が侵
入して、負極と水とが反応することによるガス発生や、
電池の劣化を防止することができる。
【0008】尚、円筒型電池等に用いられる熱収縮チュ
ーブ等で電池覆っても、熱収縮チューブと電池本体との
間に隙間が存在するため、当該隙間から水が侵入する。
したがって、当該構造では、溶接部の腐食による腐食孔
の生成を十分に抑制することはできない。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記封口体の全面が保護膜により覆われて
いることを特徴とする。上記構成の如く、封口体の全面
が保護膜により覆われていれば、端子と封口体とが液絡
することはなく、液絡は端子と外装缶との間でしか生じ
ない。したがって、例え液絡が生じた場合であっても、
電流の流れる経路が長くなるため、微小な電流しか流れ
ず、腐食を一層抑制することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、上記外装缶の側面も保護膜により覆われて
いることを特徴とする。上記構成の如く、外装缶の側面
も保護膜により覆われていれば、例え液絡が生じた場合
であっても、電流の流れる経路が極めて長くなる。した
がって、外装缶等の腐食を略確実に防止することができ
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載
の発明において、上記保護膜として絶縁性樹脂を用いる
ことを特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明において、上記絶縁性樹脂として、熱硬化性樹
脂、フッ素樹脂、又は接着剤が用いられることを特徴と
する。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、上記熱硬化性樹脂として、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アリル樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリイミ
ド樹脂、及びポリウレタン樹脂から成る群から選択され
る少なくとも一種を用いることを特徴とする。請求項7
記載の発明は、請求項5記載の発明において、上記接着
剤として、シアノアクリレート、ポリエステル、及びク
ロロプレンゴムから成る群から選択される少なくとも一
種を用いることを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1〜7記載
の発明において、負極の電位が水素発生電位よりも卑で
あることを特徴とする。上記構成の如く、負極の電位が
水素発生電位よりも卑であれば、正負極間の電位差が大
きくなるため、端子と溶接部を含む封口体等とが水を介
して液絡した場合に、水の電気分解と同時に、封口体や
外装缶が腐食し易くなる。しかし、このような場合であ
っても、保護膜が形成されていれば、封口体や外装缶が
腐食するのを防止することができる。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1〜8記載
の発明において、上記封口体の溶接には、エネルギービ
ーム法が用いられることを特徴とする。請求項10記載
の発明は、請求項9記載の発明において、上記エネルギ
ービーム法として、レーザービーム法が用いられること
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を、図1〜図9
に基づいて、以下に説明する。図1は第1の形態に係る
非水電解質電池の斜視図、図2は第1の形態に係る非水
電解液電池の平面図、図3は図2のA−A線矢視断面
図、図4は第2の形態に係る非水電解質電池の斜視図、
図5は第2の形態に係る非水電解液電池の平面図、図6
は図5のB−B線矢視断面図、図7は第3の形態に係る
非水電解質電池の斜視図、図8は第3の形態に係る非水
電解液電池の平面図、図9は図8のC−C線矢視断面図
である。
【0016】〔第1の形態〕図1及び図3に示すよう
に、本発明の非水電解液電池は、有底筒状の外装缶8を
有しており、この外装缶8内には、アルミニウム箔又は
アルミニウム合金箔から成る芯体にコバルト酸リチウム
(LiCoO2 )を主体とする活物質層が形成された正
極と、銅箔から成る芯体に天然黒鉛を主体とする活物質
層が形成された負極と、これら両電極を離間するセパレ
ータとから成る偏平渦巻き状の電極体7が収納されてい
る。また、上記外装缶8内には、エチレンカーボネート
(EC)とジメチルカーボネート(DMC)との等体積
混合溶媒に、LiPF6 が1M(モル/リットル)の割
合で溶解された電解液が注入されている。更に、上記外
装缶8の開口端には、図2に示すように、アルミニウム
合金から成る封口体6(厚さ:1mm)がレーザー溶接
されており、これによって電池が封口される。
【0017】上記封口体6は、絶縁部材としてガスケッ
ト11、電極体スペーサー12及び導電板14と共に、
挟持部材16により挟持されており、この挟持部材16
上には負極端子キャップ10が固定されている。また、
上記負極から延設される負極タブ15は、上記導電板1
4と挟持部材16とを介して、上記負極端子キャップ1
0と電気的に接続される一方、上記正極は正極タブ(図
示せず)を介して、上記外装缶8と電気的に接続されて
いる。
【0018】ここで、上記外装缶8と封口体6との溶接
部1及び上記負極端子キャップ(端子)10の近傍の封
口体6は、上記負極端子キャップ10と上記外装缶8又
は上記封口体6とが液絡した場合に、溶接部1及び負極
端子キャップ(端子)10の近傍の封口体6が腐食する
のを防止するための保護膜2(図1及び図2のハッチン
グ部分)により覆われている。この保護膜2は、例え
ば、エポキシ樹脂から成る。
【0019】上記構造の非水電解質電池を、以下のよう
にして作製した。先ず、正極活物質としてのコバルト酸
リチウム(LiCoO2 )を85質量部と、導電剤とし
てのアセチレンブラックを10質量部と、結着剤として
のポリフッ化ビニリデン(PVdF)粉末を5質量部と
を混合して、正極合剤を作製した。次に、この正極合剤
に、溶剤としてのN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)溶液を混合してスラリーを調製した後、上記スラリ
ーを正極集電体としてのアルミニウム箔又はアルミニウ
ム合金箔(厚み:20μm)の両面にドクターブレード
法により塗布した。その後、スラリーを乾燥し、圧縮ロ
ールを用いて所定の厚み(例えば、170μm)にまで
圧延した後、所定の幅(例えば、55mm)及び長さ
(例えば、500mm)になるように切断し、更にアル
ミニウム合金製の正極集電タブを溶接した。
【0020】これと並行して、負極活物質としての天然
黒鉛粉末を95質量部と、結着剤としてのポリフッ化ビ
ニリデン粉末を5質量部とを混合して、負極合剤を作製
した。次に、この負極合剤に、溶剤としてのNMP溶液
を混合してスラリーを調製した後、上記スラリーを負極
集電体としての銅箔(18μm)の両面に塗布した。そ
の後、スラリーを乾燥し、圧縮ロールを用いて所定の厚
み(例えば、155μm)にまで圧延した後、所定の幅
(例えば、57mm)及び長さ(例えば、550mm)
になるように切断し、更にニッケル製の負極集電タブを
溶接した。
【0021】次に、上記正極と負極とをポリプロピレン
製微多孔膜から成るセパレータを介して巻回して偏平渦
巻き状の電極体7を作製した後、この電極体7を外装缶
8内に挿入した。一方、上記の工程と並行して、封口体
6、ガスケット11、絶縁板12及び導電板14を挟持
部材16により挟持した。
【0022】しかる後、外装缶8と封口体6とをレーザ
ー溶接した後、外装缶8内に、エチレンカーボネート
(EC)とジメチルカーボネート(DMC)との等体積
混合溶媒に、LiPF6 が1M(モル/リットル)の割
合で溶解された電解液を注入し、更に挟持部材16上に
負極端子キャップ10を固定した。最後に、外装缶8と
封口体6との溶接部1及び上記ガスケット11と封口体
6の間を覆うようにエポキシ樹脂を塗布して、当該部位
に保護膜2を形成することにより、厚さ4.2mm、高
さ48mm、幅3.0mmの角型非水電解液電池を作製
した。
【0023】〔第2の形態〕図4〜図6に示すように、
上記ガスケット11と封口体6の間を覆うようにエポキ
シ樹脂を塗布して、当該部位のみに保護膜2を形成する
他は、上記第1の形態と同様にして非水電解液電池を作
製した。
【0024】〔第3の形態〕図7〜図9に示すように、
外装缶8と封口体6との溶接部1及び上記ガスケット1
1と封口体6の間を覆うのみならず、封口体6の全面に
エポキシ樹脂を塗布して、当該部位に保護膜2を形成す
る他は、上記第1の形態と同様にして非水電解液電池を
作製した。
【0025】〔その他の事項〕保護膜の形成部位として
は、外装缶8と封口体6との溶接部1及び上記負極端子
キャップ(端子)10の近傍の封口体6(第1の形
態)、封口体6の全面(第2の形態)に限定するもので
はなく、外装缶8の側面に形成することもできる。
【0026】また、保護膜の材料としては、上記エポキ
シ樹脂に限定するものではなく、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂、アリル樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド樹脂、
及びポリウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、フッ素樹脂、
又はシアノアクリレート、ポリエステル、クロロプレン
ゴム等の接着剤でも良い。更に、上記封口体の溶接はレ
ーザービーム法に限定するものではなく、その他のエネ
ルギービーム法等であっても良い。
【0027】加えて、正極材料としては上記LiCoO
2 の他、例えば、LiNiO2 、LiMn24 或いは
これらの複合体等のリチウム含有複合酸化物が好適に用
いられ、また負極材料としては上記炭素材料の他、リチ
ウム金属、リチウム合金、或いは金属酸化物(スズ酸化
物等)等が好適に用いられる。更に、電解液の溶媒とし
ては上記のものに限らず、プロピレンカーボネート、エ
チレンカーボネート、ビニレンカーボネート、γ−ブチ
ロラクトンなどの比較的比誘電率が高い溶液と、ジエチ
ルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチル
カーボネート、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキ
シエタン、1,3−ジオキソラン、2−メトキシテトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル等の低粘度低沸点溶媒
とを適度な比率で混合した溶媒を用いることができる。
また、電解液の電解質としては、上記LiPF6 の他、
LiAsF6 、LiClO4 、LiBF4 、LiCF3
SO3 等を用いることができる。さらに、ポリマー電解
質、ポリマー電解質に非水電解液を含浸させたようなゲ
ル状電解質、固体電解質も用いることができる。
【0028】
【実施例】(実施例1)実施例1としては、上記発明の
実施の形態における第1の形態に示す方法と同様の方法
にて作製した電池を用いた。このようにして作製した電
池を、以下、本発明電池A1と称する。
【0029】(実施例2)実施例2としては、上記発明
の実施の形態における第2の形態に示す方法と同様の方
法にて作製した電池を用いた。このようにして作製した
電池を、以下、本発明電池A2と称する。
【0030】(実施例3)実施例3としては、上記発明
の実施の形態における第3の形態に示す方法と同様の方
法にて作製した電池を用いた。このようにして作製した
電池を、以下、本発明電池A3と称する。
【0031】(比較例)保護膜を形成しない他は、上記
実施例1と同様にして電池を作製した。このようにして
作製した電池を、以下、比較電池Xと称する。 (実験)上記本発明電池A1、A2、A3及び比較電池
Xについて、室温(25℃)にて水中で24時間保持
し、保持前後の電池厚みを測定したので、その結果を表
1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】上記表1から明らかなように、エポキシ樹
脂で封口体(溶接部を含む)の一部或いは全面を覆った
本発明電池A1、A2、A3では、液絡しても腐食が抑
制されているため、保持前後における電池厚みに殆ど変
化がないが、エポキシ樹脂で封口体を覆っていない比較
電池Xでは、液絡により封口体が腐食し、腐食孔より電
池内に水が侵入した結果、水と負極とが反応してガスが
発生することにより、保持後の電池厚みが保持前の電池
厚みに比べて、大きく増加していることが認められる。
尚、実験後に各電池を解体したところ、本発明電池A
1、A2、A3では負極上に水との反応痕が認められな
かったのに対して、比較電池Xでは負極上に水との反応
痕が認められた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電池が水中に浸漬されたような場合であっても、封口体
や外装缶が腐食して腐食孔が生じるのを抑制し、電池内
に水が侵入することによる負極と水との反応ガス発生
や、電池の劣化が生じるのを確実に防止することができ
るといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の形態に係る非水電解質電池の斜視図。
【図2】第1の形態に係る非水電解液電池の平面図。
【図3】図2のA−A線矢視断面図。
【図4】第2の形態に係る非水電解質電池の斜視図。
【図5】第2の形態に係る非水電解液電池の平面図。
【図6】図5のB−B線矢視断面図。
【図7】第3の形態に係る非水電解質電池の斜視図。
【図8】第3の形態に係る非水電解液電池の平面図。
【図9】図8のC−C線矢視断面図。
【符号の説明】
1:溶接部 2:保護膜 6:封口体 7:電極体 8:外装缶 10:負極端子キャップ 11:ガスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA02 AA10 AA17 GG01 GG02 HH02 HH08 JJ03 JJ12 JJ14 JJ15 5H029 AJ13 AJ15 AK03 AL07 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ14 CJ05 DJ02 DJ03 EJ01 EJ04 EJ12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、負極と、非水電解質と、セパレ
    ータとを備えた電極体を有し、この電極体がアルミニウ
    ム又はアルミニウム合金から成る有底筒状の外装缶内に
    配置され、この外装缶の開口部には封口体が溶接される
    と共に、この封口体には、上記外装缶及び上記封口体と
    は異なる極性の端子が絶縁部材で封口体と電気的に絶縁
    された状態で設けられる構造の非水電解質電池におい
    て、 上記溶接部および/または上記絶縁部材と上記封口体の
    境界は、上記端子と上記外装缶又は上記封口体とが液絡
    した場合に、溶接部および/または上記絶縁部材と上記
    封口体の境界近傍が腐食するのを防止するための保護膜
    により覆われていることを特徴とする非水電解質電池。
  2. 【請求項2】 上記封口体の全面が保護膜により覆われ
    ている、請求項1記載の非水電解質電池。
  3. 【請求項3】 上記外装缶の側面も保護膜により覆われ
    ている、請求項2記載の非水電解質電池。
  4. 【請求項4】 上記保護膜として絶縁性樹脂を用いる、
    請求項1〜3記載の非水電解質電池。
  5. 【請求項5】 上記絶縁性樹脂として、熱硬化性樹脂、
    フッ素樹脂、又は接着剤が用いられる、請求項4記載の
    非水電解質電池。
  6. 【請求項6】 上記熱硬化性樹脂として、フェノール樹
    脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アリル樹脂、不飽和ポリ
    エステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリイミ
    ド樹脂、及びポリウレタン樹脂から成る群から選択され
    る少なくとも一種を用いる、請求項5記載の非水電解質
    電池。
  7. 【請求項7】 上記接着剤として、シアノアクリレー
    ト、ポリエステル、及びクロロプレンゴムから成る群か
    ら選択される少なくとも一種を用いる、請求項5記載の
    非水電解質電池。
  8. 【請求項8】 負極の電位が水素発生電位よりも卑であ
    る、請求項1〜7記載の非水電解質電池。
  9. 【請求項9】 上記封口体の溶接には、エネルギービー
    ム法が用いられる、請求項1〜8記載の非水電解質電
    池。
  10. 【請求項10】 上記エネルギービーム法として、レー
    ザービーム法が用いられる、請求項9記載の非水電解質
    電池。
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Cited By (11)

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