JPWO2015093269A1 - 電子機器および透光性カバー基板 - Google Patents

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Abstract

画像表示面を有する画像表示デバイス(52)と、前記画像表示デバイスの周囲の少なくとも一部に配置されるケーシング(2)と、前記画像表示面に対向する一方主面(1A)を有し、少なくとも前記一方主面の周縁領域(11A)が前記ケーシングに接合された透光性カバー基板(1)と、前記一方主面の周縁領域と前記ケーシングとを接合する、前記透光性カバー基板よりもヤング率が小さい接合部材(3)とを備える電子機器(100)であって、前記透光性カバー基板は、周縁領域最外周部(1E)に近づくにつれて厚みが漸減する漸減領域(1α)を有し、前記周縁領域の少なくとも一部が前記漸減領域に含まれることを特徴とする電子機器を提供する。

Description

本発明は、電子機器および透光性カバー基板に関する。
従来より、いわゆる液晶パネルや有機ELパネル等の画像表示デバイスを内蔵した、デジタルカメラや携帯電話等の電子機器が用いられている。近年では、比較的大きな画像を表示するとともにタッチパネル等の入力装置を備える、いわゆるスマートフォン端末やタブレット端末といわれる携帯型の電子機器が急速に普及し始めている。例えば特許文献1には、このようないわゆるスマートフォンに関する技術が開示されている。これら携帯型の電子機器には、内蔵された液晶パネルや有機ELパネル等の画像表示デバイスの画像表示面を保護する透光性カバー基板が、電子機器の外装の一部に配置されて用いられている。この透光性カバー基板のうち特に画像表示デバイスの画像表示面を保護する透光性カバー基板には、例えばアルミノケイ酸ガラス等からなるいわゆる強化ガラスが主に用いられている。
特開2011−61316号公報
強化ガラスは通常のガラスよりも割れ難いが、例えば電子機器を落下させてしまった場合など、比較的高い衝撃力が加わった場合にその衝撃力で強化ガラスからなる透光性カバー基板に割れやひびが発生してしまうことも多かった。
電子機器の一実施形態は、画像表示面を有する画像表示デバイスと、前記画像表示デバイスの周囲の少なくとも一部に配置されるケーシングと、前記画像表示面に対向する一方主面を有し、少なくとも前記一方主面の周縁領域が前記ケーシングに接合された透光性カバー基板と、前記一方主面の周縁領域と前記ケーシングとを接合する、前記透光性カバー基板よりもヤング率が小さい接合部材とを備える電子機器であって、前記透光性カバー基板は、周縁領域最外周部に近づくにつれて厚みが漸減する漸減領域を有し、前記一方主面の前記周縁領域の少なくとも一部が前記漸減領域に含まれる。
透光性カバー基板の一実施形態は、一方主面と他方主面と、前記一方主面と前記他方主面の間に設けられた周縁領域最外周部とを備え、該周縁領域最外周部に近づくにつれて厚みが漸減する漸減領域を有する。
電子機器に衝撃が加わった際に生じる透光性カバー基板のひびや割れを抑制することができる。
電子機器の一実施形態について説明する概略前面図である。 電子機器の外観を示す裏面図である。 電子機器の拡大断面図である。 電子機器が備える透光性カバー基板の一実施形態について示す図であり、(a)は概略斜視図であり、(b)は拡大断面図である。 従来の電子機器の一例の拡大断面図である。 透光性カバー基板の周縁領域の近傍領域の表面形状の測定結果である。 電子機器の他の実施形態の拡大断面図である。 (a)および(b)はそれぞれ、は、透光性カバー基板の他の実施形態の拡大断面図である 電子機器の電気的構成を示すブロック図である。 圧電振動素子を示す平面図である。 圧電振動素子を示す側面図である。 圧電振動素子が撓む様子を示す図である。 圧電振動素子が撓む様子を示す図である。 透光性カバー基板を示す平面図である。 気導音及び伝導音を説明するための図である。
以下、図面を参照して本願発明の実施携帯について説明する。
<電子機器の外観>
図1は、電子機器100の一実施形態について説明する概略前面図であり、図2は電子機器100の裏面図であり、図3は電子機器100の一部の拡大断面図である。また図4は電子機器100が備える透光性カバー基板1の一実施形態について示す図であり、(a)は概略斜視図であり、(b)は透光性カバー基板1の一部の拡大断面図である。
<電子機器の外観>
図1〜4に示す本実施の形態に係る電子機器100は、いわゆるスマートフォンと呼ばれる通信機能を備えた携帯型電子端末機である。
図3に示されるように、電子機器100は、画像表示面52aを有する画像表示デバイス52と、画像表示デバイス52の周囲の少なくとも一部に配置されるケーシング2と、画像表示面52aに対向する一方主面1Aおよび一方主面1Aと反対の他方主面1Bを有し、少なくとも一方主面1Aの周縁領域11Aがケーシング2に接合された透光性カバー基板1と、一方主面1Aの周縁領域11Aとケーシング2とを接合する、透光性カバー基板1よりもヤング率が小さい接合部材3とを備える。透光性カバー基板1は、周縁領域最外周面1Eに近づくにつれて厚みが漸減する漸減領域1αを有し、周縁領域11Aの少なくとも一部が前記漸減領域1αに含まれる。漸減領域1αは、少なくとも一方主面1Aの周辺領域11Aが、周縁領域最外周部1Eに近づくにつれて透明性カバー基板1の他方主面1Bに近づくことで厚みが漸減している。漸減領域1αは例えば幅Wが0.1〜5mm程度であることが好ましい。周縁領域最外周部1Eとは、一方主面1Aに垂直な方向から平面視した場合の透光性カバー基板1の最外周線に対応する部分である。本実施形態では透光性カバー基板1は平面状の側面1Cを有し、周縁領域最外周部1Eはこの側面1Cを含む。周縁領域最外周部1Eの厚さは、中央領域1βの厚さに比べて0.01mm〜1mm程度小さいことが好ましい。また接合部材3は、一方主面1Aの周縁領域11Aから周縁領域最外周部1Eである側面1Cまで連続して回りこむように配置されており、側面1Cも接合部材3を介してケーシング2と接合している。ケーシング2に透光性カバー基板1が接合されることで、ケーシング2と透光性カバー基板1とからなる筐体構造が形成されている。
透光性カバー基板1は透光性を有し、アルミナ(Al)を主成分とする単結晶体を主成分とする。アルミナ(Al)を主成分とする単結晶は、一般的にはサファイアと呼ばれ、強化ガラス等と比較して傷がつき難く、割れ難く、かつ熱伝導性が高くひいては放熱性が高い等の特徴を有している。また、ヤング率の大きさが380〜240GPa程度と大きく、変形し難い。透光性カバー部材1は、アルミナ(Al)を主成分とする単結晶体であることに限定されない。透光性カバー部材1は、例えば、ガラス、アクリル樹脂等で形成されていてもよいが、より傷がつき難く割れ難い等の観点で、アルミナ(Al)を主成分とする単結晶体であることが好ましい。なお、本明細書において、「透光性」とは、可視光に対する透過率が50%以上であることをいう。本実施形態の透光性カバー基板1の中央領域1βの厚さは例えば4mm程度である。
また、透光性カバー基板1の一方主面1Aは、漸減領域1αの算術平均粗さ(Ra)の値が、漸減領域1αよりも一方主面1Aの中央側に位置する中央領域1βの算術平均粗さ(Ra)に比べて大きい。例えば一方主面1Aの中央領域1βでは算術平均粗さ(Ra)が約0.05〜0.08(nm)であるのに対し、一方主面1Aの漸減領域1αに対応する領域では算術平均粗さ(Ra)が約0.1〜0.2(nm)と中央領域1βに比べて比較的大きい。本明細書において、算術平均粗さ(Ra)は、例えば後述の原子間力顕微鏡を用いて測定すればよい。
本実施形態においては、ケーシング2は、ポリカーボネート樹脂等を主成分としている。ケーシング2の主成分としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂あるいはナイロン系樹脂等の樹脂材料、例えばマグネシウム合金などの金属材料、あるいは透光性カバー基板と同じ材料などの当業者が通常用いる部材であればよく、特に制限されない。ケーシング2は、1つの部材のみで構成されても良いし、複数の部材が組み合わされて構成されても良い。
画像表示デバイス52は、例えば、いわゆる液晶表示パネルであって、図示しないバックライトユニットと図示しない液晶層とを有している。画像表示デバイス52の画像表示面52aに表示される画像情報は、バックライトユニットのLEDランプから発せられた白色光が、画像表示デバイス52が備える液晶層を透過することで部分的に着色されることで形成されている。すなわち、LEDランプから発せられた白色光が液晶層を通過する際に、透過する光の波長範囲が部分毎に制限されることで透過光の色が変更され、様々な色や形をもつ文字、記号、図形などを表す画像情報が画像表示面52aに形成される。このように画像表示面52aに形成された画像情報を表す光は、透光性カバー部材1の一方主面1Aから入射して他方主面1Bから出射して電子機器100の操作者(使用者)の眼に入り、この操作者は画像情報が表す文字、記号、図形等を認識する。
透光性カバー基板1の一方主面1Aの周縁領域部11Aを含む一部の領域には、例えば黒色の遮光性フィルム層12が設けられており、この遮光性フィルム層12に対応する部分は情報が表示されない非表示部分となっている。遮光性フィルム層12は、例えばいわゆるスクリーン印刷法等を用いて、一方主面1Aの周縁領域部11Aを含む一部の領域に対して、例えば有機塗料等の遮光性材料を選択的に塗布することで形成することができる。本実施形態の遮光性フィルム12の厚さは、例えば0.01〜10μm程度となっている。なお、遮光性フィルム12の材質や形成方法、および厚さ等は特に限定されない。透光性カバー基板1の一方主面1Aには、後述するタッチパネル53が貼り付けられており、使用者は、透光性カバー基板1の他方主面1Bの表示部分に対応する領域を指等で触れることによって、電子機器100に対して各種指示を与えることができる構成となっている。
電子機器100の裏面101、いいかえればケーシング2の裏面101には、スピーカ穴21及びマイク穴20があけられている。また電子機器100の裏面101からは、後述する撮像部58が有する撮像レンズ58aがレンズカバー用の窓部材等を介して露出している。
図3に示すように、電子機器100のケーシング2は、透光性カバー基板1との接合部分に段差部22を有しており、透光性カバー基板1は一方主面1Aがこの段差部22の段差面22aと、接合部材3を介して接合されている。一方主面1Aの周縁領域11Aは、このように接合部材3と接する。
接合部材3は、いわゆる接着剤が硬化されて形成されている。例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂を主成分とする粘度の高い液状の樹脂(接着剤)が、例えば熱や紫外線によって硬化されることで形成されている。このような接合部材3のヤング率は0.1GPa未満ほどであり、接合部材3のヤング率は、アルミナ(Al)を主成分とする単結晶体(以下、単にサファイアともいう)と比べると非常に小さい。なお接合部材3として、例えば樹脂等を主成分とするシート状の基体の表面に、樹脂等を主成分とする粘着層が設けられた、いわゆるテープ部材を用いてもよく、接合部材3の材質については特に限定されない。
接合部材3は透光性カバー基板1に比べてヤング率が小さいので、例えばケーシング2の外面から、ケーシング2と接合部材3とを介して透光性カバー基板1の中央側に向かう方向の外力が加わった場合、接合部材3が変形することで、この外力を吸収し(外力のエネルギーが主に接合部材3の変形に使われ)、透光性カバー基板1に加わる外力が比較的少なくなる。例えば電子機器100を落下させた場合など、ケーシング2の側面や角部が地面に衝突しても、接合部材3が変形することで、透光性カバー基板1に加わる衝撃力(外力)は低減される。
図5では、従来の電子機器の一例である電子機器100’の拡大断面図を、本実施形態との比較のために示している。従来の電子機器100’は、透光性カバー基板1’の一方主面1A’と他方主面1B’との間の幅(厚さ)が、一方主面1A’の周縁領域11A’を含む全ての領域で一様である。周縁領域11A’に対応する領域でも、接合部材3’の厚さは比較的薄いままとなっている。このため、例えばケーシング2’の外側に、例えば図5中に矢印で示すような衝撃(外力)が加わった場合、接合部材3’の変形では充分にこの衝撃(外力)が吸収されず、比較的大きな衝撃(外力)が透光性カバー基板1’に伝わってしまい、透光性カバー基板1’にひびや割れが比較的生じ易かった。
一方、本実施形態では、透光性カバー基板1は、周縁領域最外周部1Eに近づくにつれて厚みが漸減する漸減領域1αを有し、一方主面1Aの周縁領域1Aが漸減領域1αに含まれる。電子機器100では、このような漸減領域1αにより、一方主面1Aの周縁領域11Aに対応する部分における接合部材3の厚みを大きくできる。これにより、例えば上述のように電子機器100を落下させた場合なども、この周縁領域11Aに対応する部分において接合部材3がより効率的に衝撃(外力)を吸収し、透光性カバー基板1にかかる衝撃力(外力)を抑制することができる。このため電子機器100では、透光性カバー基板1にひびや割れ等は比較的生じ難い。本実施形態では、漸減領域1αの幅Wは例えば0.1〜1mm程度であり、周縁領域最外周部1Eの厚さが、中央領域1βの厚さに比べて0.01mm程度小さくなっている。
また、透光性カバー基板1の一方主面1Aは、漸減領域1αの算術平均粗さ(Ra)の値が、漸減領域1αよりも一方主面1Aの中央側に位置する中央領域1βの算術平均粗さ(Ra)に比べて大きい。このため、漸減領域1αは微細な凹凸によって表面積が比較的大きくなっている。この漸減領域1αには遮光性フィルム層12が設けられているが、漸減領域1αでは、遮光性フィルム層12が、一方主面1Aのこの微細な凹凸に食い込んでいわゆるアンカー効果が生じており、遮光性フィルム層12と透光性カバー基板1との接合強度が比較的高くなっている。また、漸減領域1αでは、遮光性フィルム層12の表面にも、一方主面1Aの微細な凹凸に応じた微細な凹凸が形成されている。接合部材3は、遮光性フィルム層12の表面のこの微細な凹凸に食い込んでいわゆるアンカー効果を生じている。このように、遮光性フィルム層12が設けられた透光性カバー基板1(の一方主面1A)と接合部材3との接合強度が比較的高く、透光性カバー基板1がケーシング2から外れ難くなっている。本実施形態では遮光性フィルム層12が透光性カバー基板1の一方主面1Aに設けられているが、遮光性フィルム層12は透光性カバー基板1の他方主面1Bに設けてもよい。この場合も、透光性カバー基板1の一方主面1Aの漸減領域1αの微細な凹凸に、接合部材3が直接食い込んでいわゆるアンカー効果を生じ、透光性カバー基板1(の一方主面1A)と接合部材3との接合強度が比較的高い。
一方で、中央領域1βの大部分は、画像表示面52aに形成された、文字、記号、図形等の画像情報を表す光が透過する表示部に対応しており、この画像情報を表す光の散乱等を抑制するために、算術平均粗さ等の表面粗さを極力小さくすることが求められる場合が多い。透光性カバー基板1で、この中央領域1βの算術平均粗さ(Ra)は約0.05〜0.08(nm)と非常に小さくしつつ、一方で、漸減領域1αに対応する領域では算術平均粗さ(Ra)を約0.1〜0.2(nm)と中央領域1βに比べて比較的大きくし、接合部材3との接合強度を比較的高くしている。
透光性カバー基板1の漸減領域1αは、機械加工等によって表面の一部を削ることで作製してもよい。アルミナ(Al)を主成分とする単結晶(以降、単にサファイアともいう)等の比較的高い硬度を有する材質を主成分とする基板については、例えば研磨パッドによって基板の表面を研磨する研磨工程において、研磨パッドの押し当て圧力(研磨圧力)を比較的高く設定して研磨することで、漸減領域を形成することもできる。研磨パッドを基板表面に押し当てて研磨する工程では、研磨圧力を比較的高くした場合は特に、基板の周縁領域にかかる研磨圧力が中央部にかかる研磨圧力に比べて大きくなる傾向があり、この傾向を利用して基板の周縁領域に、周縁領域最外周部に近づくにつれて厚みが漸減する漸減領域を形成することができる。
以下、サファイアを主成分とする透光性カバー基板1の製造工程の一例について説明する。例えば透光性カバー基板がサファイアを主成分とする基板である場合、まず、一方主面1Aの研磨を行う。第1の研磨として、研磨パッドとして銅板を用いるとともに、研磨用砥粒として粒径が約1〜3μmのダイヤモンド砥粒を用いた機械的研磨を行う。この際、研磨パッドの押し当て圧力(研磨圧力)を100g/cm〜500g/cmと比較的高くし、30〜100rpmの回転数で研磨パッドを回転させる。第1の研磨の後、研磨用砥粒として粒径が約20〜80μmのコロイダルシリカ砥粒を用いた化学機械研磨(いわゆるCMP)を行う。この化学機械研磨でも、研磨パッドの押し当て圧力(研磨圧力)を100g/cm〜500g/cmと比較的高くし、30〜100rpmの回転数で研磨パッドを回転させる。このような第1の研磨と第2の研磨を他方主面1Bにも行い、漸減領域1αを形成することができる。サファイアは非常に硬く、このように比較的強い研磨圧力で研磨して漸減領域を形成しつつ表面を高精度に平坦化することができる。
図6は、このような研磨工程を経て形成した透光性カバー基板1の一方端面1αの周縁領域11Aを含む近傍領域の表面形状の測定結果である。図6のグラフは、表面段差計を用いて測定して得られた形状曲線であり、透光性カバー基板1について、周縁領域最外周部1Eから中央に近い側に向けて1.5mm離れた範囲までを含む領域について測定して得られた表面プロファイルである。測定は先端径φ12.5μmの触針にて、150μm/secで走査した形状断面測定にて実施した。図6に示す例では、漸減領域1αは例えば幅Wが0.35mm程度であり、一方主面1αの周縁領域11Aでは中心部に比べて厚みが0.01mm〜0.05mm程度小さい。また、図6に示す実施例において、デジタルインストルメンツ社製原子間力顕微鏡(AFM)装置を用いて表面粗さを計測したところ、一方主面1Aの中央領域1Aでは算術平均粗さ(Ra)が約0.05〜0.08(nm)であったのに対し、一方主面1Aの漸減領域1αに対応する領域では算術平均粗さ(Ra)が約0.1〜0.2(nm)と比較的大きかった。
図7は、電子機器の他の実施形態の拡大断面図である。図7では図1に示す実施形態と同様の構成について、図1と同じ符号を用いて示している。図1に示す実施形態では、一方主面1Aの周縁領域11Aの全部が漸減領域1αに含まれるが、図7に示すように一方主面1Aの周縁領域11Aの一部のみが漸減領域1αに含まれてもよい。すなわち、図7に示すように、周縁領域11Aに比べて漸減領域1αが小さくてもよい。また図8(a)および(b)はそれぞれ、透光性カバー基板1の他の実施形態の拡大断面図である。図8では図4に示す実施形態と同様の構成について、図4と同様の符号を付して示している。透光性カバー基板1は、図8(a)に示すように一方主面1Aの側のみが曲面となることで漸減領域1αが形成されていてもよい。また、一方主面1Aまたは他方主面1Bの少なくとも一方を傾斜した平面として、漸減領域1αを構成してもよい。また図8(b)に示すように、平面状の側面1Cを有さず、周縁領域最外周部において厚みがゼロ(0)となるように周縁領域11Aの近傍全体が曲面状となっていてもよい。
<電子機器の電気的構成>
図9は電子機器100の電気的構成の一例を示すブロック図である。図9に示されるように、電子機器100は、制御部50、無線通信部51、画像表示デバイス52、タッチパネル53、圧電振動素子55、外部スピーカ56、マイク57、撮像部58及び電池59を備えており、これらの構成要素は、透光性カバー基板1とケーシング2とが接合して構成された筐体構造内に配置されている。
制御部50は、CPU50a及び記憶部50b等を備えており、電子機器100の他の構成要素を制御することによって、電子機器100の動作を統括的に管理する。記憶部50bは、ROM及びRAM等で構成されている。制御部50には、CPU50aが記憶部50b内の各種プログラムを実行することによって、様々な機能ブロックが形成される。
無線通信部51は、電子機器100とは別の携帯電話機あるいはインターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置からの信号を基地局を介してアンテナ51aで受信する。無線通信部51は、受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバートを行って制御部50に出力する。制御部50は、入力される受信信号に対して復調処理等を行って、当該受信信号に含まれる、音声や音楽などを示す音信号などを取得する。また無線通信部51は、制御部50で生成された、音信号等を含む送信信号に対してアップコンバート及び増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ51aから無線送信する。アンテナ51aからの送信信号は、基地局を通じて、電子機器100とは別の携帯電話機あるいはインターネットに接続された通信装置で受信される。
画像表示デバイス52は、上述のように例えば、液晶画像表示デバイスであって、制御部50によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を画像表示面52aに表示する。画像表示デバイス52に表示される画像情報を表す光は、透光性カバー基板1を透過して電子機器100の使用者(操作者)の眼に入ることで、当該情報は電子機器100の使用者に視認可能となる。
タッチパネル53は、例えば、投影型静電量容量方式のタッチパネルである。タッチパネル53は、互いに対向配置されたシート状の2つの電極センサー(図示せず)を備えている。2つの電極センサーは透明粘着性シート(図示せず)によって貼り合わされている。透光性カバー基板1の一方主面1Aの側に貼り付けられており、透光性カバー基板1の他方主面1Bに対する使用者の操作を検出する。
一方の電極センサーには、それぞれがX軸方向(例えば図1における電子機器100の左右方向)に沿って延在し、かつ互いに平行に配置された複数の細長いX電極が形成されている。他方の電極センサーには、それぞれがY軸方向(例えば図1における電子機器100の上下方向)に沿って延在し、かつ互いに平行に配置された複数の細長いY電極が形成されている。透光性カバー基板1の他方主面1Bに対して使用者の指が接触すると、その接触箇所の下にあるX電極及びY電極の間の静電容量が変化することによって、タッチパネル53において透光性カバー基板1の他方主面1Bに対する操作が検出される。タッチパネル53において生じる、X電極及びY電極の間の静電容量変化は制御部50に伝達され、制御部50は当該静電容量変化に基づいて透光性カバー基板1の他方主面1Bに対して行われた操作の内容を特定し、それに応じた動作を行う。
図9に示す例においては、電子機器100は圧電振動素子55を備えている。圧電振動素子55は、受話音を電子機器100の使用者に伝えるためのものである。圧電振動素子55は透光性カバー基板1の一方主面1Aに貼り付けられており、圧電振動素子55は、音情報を表す信号に基いて振動することで、透光性カバー基板1を音情報に応じて振動させる。具体的には、圧電振動素子55は、制御部50から与えられる駆動電圧によって振動させられる。制御部50は、音情報(以降、受話音ともいう)を示す音信号に基づいて駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を圧電振動素子55に印加する。圧電振動素子55が、制御部50によって受話音を示す音信号に基づいて振動させられることによって、電子機器100の使用者には受話音が伝達される。このように、制御部50は、音信号に基づいて圧電振動素子55を振動させる駆動部として機能する。圧電振動素子55については後で詳細に説明する。
外部スピーカ56は、制御部50からの電気的な音信号を音に変換して出力する。外部スピーカ56から出力される音は、電子機器100の裏面101に設けられたスピーカ穴20から外部に出力される。
マイク57は、電子機器100の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部50に出力する。電子機器100の外部からの音は、当該電子機器100の裏面101に設けられたマイク穴21から当該電子機器100の内部に取り込まれて、マイク57に入力される。
撮像部58は、撮像レンズ58a及び撮像素子などで構成されており、制御部50による制御に基づいて、静止画像及び動画像を撮像する。
電池59は、電子機器100の電源である。電池59から出力された電流は、電子機器100が備える制御部50や無線通信部51などに含まれる各電子部品に対して供給される。
<圧電振動素子の詳細>
図10、11は、それぞれ、圧電振動素子55の構造を示す上面図及び側面図である。図10、11に示されるように、圧電振動素子55は一方向に長い形状を成している。具体的には、圧電振動素子55は、平面視で長方形の細長い板状を成している。圧電振動素子55は、例えばバイモルフ構造を有しており、シム材55cを介して互いに貼り合わされた第1圧電セラミック板55a及び第2圧電セラミック板55bを備えている。
圧電振動素子55では、第1圧電セラミック板55aに対して正の電圧を印加し、第2圧電セラミック板55bに対して負の電圧を印加すると、第1圧電セラミック板55aは長手方向に沿って伸び、第2圧電セラミック板55bは長手方向に沿って縮むようになる。これにより、図12に示されるように、圧電振動素子55は、第1圧電セラミック板55aを外側にして山状に撓むようになる。
一方で、圧電振動素子55では、第1圧電セラミック板55aに対して負の電圧を印加し、第2圧電セラミック板55bに対して正の電圧を印加すると、第1圧電セラミック板55aは長手方向に沿って縮み、第2圧電セラミック板55bは長手方向に沿って伸びるようになる。これにより、図13に示されるように、圧電振動素子55は、第2圧電セラミック板55bを外側にして谷状に撓むようになる。
圧電振動素子55は、図12の状態と図13の状態とを交互にとることによって、撓み振動を行う。制御部50は、第1圧電セラミック板55aと第2圧電セラミック板55bとの間に、正の電圧と負の電圧とが交互に現れる交流電圧を印加することによって、圧電振動素子55を撓み振動させる。
なお、図11〜13に示される圧電振動素子55では、シム材55cを間に挟んで貼り合わされた第1圧電セラミック板55a及び第2圧電セラミック板55bから成る構造が一つだけ設けられていたが、複数の当該構造を積層させても良い。また、シム材55cがなく、圧電セラミック板と電極とが交互に積層され、厚み方向の上側の圧電セラミク板と下側のセラミック板とで分極方向を異ならせた積層型圧電振動素子でもよい。
<圧電振動素子の配置位置>
図14は、透光性カバー基板1を一方主面1A側から見た際の平面図である。圧電振動素子55は、両面テープ等の接着剤によって、透光性カバー基板1の一方主面1Aに貼り付けられている。圧電振動素子55は、透光性カバー基板1の一方主面1Aにおいて、この透光性カバー基板1を一方主面1A側から見た平面視で画像表示デバイス52及びタッチパネル53とは重ならない位置に配置されている。
<圧電振動素子の振動による受話音の発生について>
本実施の形態では、圧電振動素子55が透光性カバー基板1を振動させることによって、当該透光性カバー基板1から気導音及び伝導音が使用者に伝達されるようになっている。言い換えれば、圧電振動素子55自身の振動が透光性カバー基板1に伝わることにより、当該透光性カバー基板1から気導音及び伝導音が使用者に伝達されるようになっている。
ここで、気道音とは、外耳道孔(いわゆる「耳の穴」)に入った音波(空気振動)が鼓膜を振動させることによって、人の脳で認識される音である。一方で、伝導音とは、耳介が振動させられ、その耳介の振動が鼓膜に伝わって当該鼓膜が振動することによって、人の脳で認識される音である。以下に、気導音及び伝導音について詳細に説明する。
図15は気導音及び伝導音を説明するための図である。図15には、電子機器100の使用者の耳の構造が示されている。図15においては、波線400は気道音が脳で認識される際の音信号(音情報)の伝導経路を示しており、実線410は伝導音が脳で認識される際の音信号の伝導経路を示している。
透光性カバー基板1に取り付けられた圧電振動素子55が、受話音を示す電気的な音信号に基づいて振動させられると、透光性カバー基板1が振動して、当該透光性カバー基板1から音波が出力される。使用者が、電子機器100を手に持って、当該電子機器100の透光性カバー基板1を当該使用者の耳介200に近づけると、あるいは当該電子機器100の透光性カバー基板1を当該使用者の耳介200に当てると、当該透光性カバー基板1から出力される音波が外耳道孔210に入る。透光性カバー基板1からの音波は、外耳道孔210内を進み、鼓膜220を振動させる。鼓膜220の振動は耳小骨230に伝わり、耳小骨230が振動する。そして、耳小骨230の振動は蝸牛240に伝わって、蝸牛240において電気信号に変換される。この電気信号は、聴神経250を通って脳に伝達され、脳において受話音が認識される。このようにして、透光性カバー基板1から使用者に対して気導音が伝達される。
また、使用者が、電子機器100を手に持って、当該電子機器100の透光性カバー基板1を当該使用者の耳介200に当てると、耳介200が、圧電振動素子55によって振動させられている透光性カバー基板1によって振動させられる。耳介200の振動は鼓膜220に伝わり、鼓膜220が振動する。鼓膜220の振動は耳小骨230に伝わり、耳小骨230が振動する。そして、耳小骨230の振動は蝸牛240に伝伝わり、蝸牛240において電気信号に変換される。この電気信号は、聴神経250を通って脳に伝達され、脳において受話音が認識される。このようにして、透光性カバー基板1から使用者に対して伝導音が伝達される。図15では、耳介200内部の耳介軟骨200aも示されている。
なお、ここでの伝導音は、骨導音(「骨伝導音」とも呼ばれる)とは異なるものである。骨導音は、頭蓋骨を振動させて、頭蓋骨の振動が直接蝸牛などの内耳を刺激することによって、人の脳で認識される音である。図15においては、例えば下顎骨300を振動させた場合において、骨伝導音が脳で認識される際の音信号の伝達経路を複数の円弧420で示している。
このように、本実施の形態に係る電子機器100では、圧電振動素子55が前面の透光性カバー基板1を適切に振動させることによって、透光性カバー基板1から電子機器100の使用者に対して気導音及び伝導音を伝えることができる。本実施の形態に係る圧電振動素子55では、使用者に対して適切に気導音及び伝導音を伝達できるように、その構造が工夫されている。使用者に対して気導音及び伝導音を伝えることができるように電子機器100を構成することによって様々メリットが発生する。
例えば、使用者は、透光性カバー基板1を耳に当てれば音が聞こえることから、電子機器100において耳を当てる位置をそれほど気にすることなく通話を行うことができる。
また、使用者は、周囲の騒音が大きい場合には、耳を透光性カバー基板1に強く押し当てることによって、伝導音の音量を大きくしつつ、周囲の騒音を聞こえにくくすることができる。よって、使用者は、周囲の騒音が大きい場合であっても、適切に通話を行うことができる。
また、使用者は、耳栓やイヤホンを耳に取り付けた状態であっても、透光性カバー基板1を耳(より詳細には耳介)に当てることによって、電子機器100からの受話音を認識することができる。また、使用者は、耳にヘッドホンを取り付けた状態であっても、当該ヘッドホンに透光性カバー基板1を当てることによって、電子機器100からの受話音を認識することができる。
<受話口の穴(レシーバ用の穴)について>
携帯電話機などの電子機器では、当該電子機器の内部に設けられたレシーバ(受話用スピーカ)から出力される音を当該電子機器の外部に取り出すために、前面の透光性カバー基板1に受話口の穴があけられることがある。
本実施の形態に係る電子機器100では、透光性カバー基板1が振動することによって受話音が発生することから、透光性カバー基板1に受話口の穴が無くても、受話音を適切に使用者に伝えることができる。透光性カバー基板1はアルミナ(Al)を主成分とする単結晶体であって、強化ガラス等とも比べて非常に硬い。さらに、各種薬品に対する耐性も非常に高い。このようなアルミナ(Al)を主成分とする単結晶体を加工して、例えが受話口の穴をあける加工を行う場合は、例えばレーザー加工装置等の高額な製造装置が必要となったり、加工に要する時間が長くなってしまい、製造コストが比較的大きくなる場合がある。本実施形態の透光性カバー基板1は受話口の穴を有さないので、この穴加工にかかるコストが生じず、電子機器100の製造コストが小さい。また、透光性カバー基板1に受話口の穴を有さないので、透光性カバー基板1の強度が比較的高く維持されている。また、本実施の形態では、電子機器100の表面に受話口の穴がないことから、受話口の穴から水やほこり等が入るといった問題が発生しない。よって、電子機器100では、この問題に対する防水構造や防塵構造が不要となり、電子機器100のさらなるコストダウンを図ることができる。
なお、上述の例では、本願発明を携帯電話機に適用する場合を例にあげて説明したが、本願発明は携帯電話機以外の電子機器にも適用することができる。例えば、本願発明は、ゲーム機、ノートパソコン、ポータブルナビゲーションシステムなどに適用することができる。また、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
1 透光性カバー基板
1A 一方主面
1B 他方主面
50 制御部
52 画像表示デバイス
52a 画像表示面
53 タッチパネル
55 圧電振動素子
100 電子機器

Claims (8)

  1. 画像表示面を有する画像表示デバイスと、
    前記画像表示デバイスの周囲の少なくとも一部に配置されるケーシングと、
    前記画像表示面に対向する一方主面を有し、少なくとも前記一方主面の周縁領域が前記ケーシングに接合された透光性カバー基板と、
    前記一方主面の周縁領域と前記ケーシングとを接合する、前記透光性カバー基板よりもヤング率が小さい接合部材とを備える電子機器であって、
    前記透光性カバー基板は、周縁領域最外周部に近づくにつれて厚みが漸減する漸減領域を有し、前記周縁領域の少なくとも一部が前記漸減領域に含まれることを特徴とする電子機器。
  2. 前記漸減領域は、少なくとも前記一方主面の前記周縁領域が、前記周縁領域最外周部に近づくにつれて前記透明性カバー基板の他方主面に近づくことで厚みが漸減していることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記接合部材は、前記一方主面の前記周縁領域から前記周縁領域最外周部の少なくとも一部まで連続して回りこむように配置されており、前記周縁領域最外周部の少なくとも一部も前記接合部材を介して前記ケーシングと接合していることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器。
  4. 前記透光性カバー基板はアルミナ(Al)を主成分とする単結晶体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記一方主面は、前記漸減領域の算術平均粗さ(Ra)の値が、前記漸減領域よりも前記一方主面の中央側に位置する中央領域の算術平均粗さ(Ra)に比べて大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 音情報を使用者に伝えるための圧電振動素子をさらに備え、
    前記圧電振動素子は前記透光性カバー基板の前記一方主面に貼り付けられており、前記圧電振動素子は、前記音情報を表す信号に基いて振動することで、前記透光性カバー基板を前記音情報に応じて振動させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 一方主面と他方主面と、前記一方主面と前記他方主面の間に設けられた周縁領域最外周部とを備え、該周縁領域最外周部に近づくにつれて厚みが漸減する漸減領域を有することを特徴とする透光性カバー基板。
  8. 前記漸減領域は、少なくとも前記一方主面の前記周縁領域が、前記周縁領域最外周部に近づくにつれて前記透明性カバー基板の他方主面に近づくことで厚みが漸減していることを特徴とする請求項7記載の電子機器。
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