JP6219650B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、落下に強く防水性を有する電子機器に関する。
従来から電子機器に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、携帯電話機に関する技術が開示されている。
特開2011−61316号公報
携帯電話機などの電子機器には、近年、防水性能を有するものが求められている。また、電子機器には、落下衝撃に強いものも求められている。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、防水性および耐落下衝撃性に優れた電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一例である電子機器は、内部に電子部品を有するケーシングと、第一の辺と、前記第一の辺を横辺としたときに縦辺に該当する第二の辺を有するカバーパネルと、前記ケーシングと前記カバーパネルとの間であって前記第一の辺の近傍に位置する貼付部と、前記ケーシングと前記カバーパネルとの間であって前記第二の辺の近傍に位置する第一の接着部と、前記ケーシングと前記カバーパネルとの間であって前記貼付部に囲まれるように位置する第二の接着部と、を有する。
前述のように、第二の接着部が特定位置に配置されていることにより、防水性および耐落下衝撃性に優れた電子機器を提供することができる。
電子機器1の外観のうち前面を示す図である。 電子機器の外観のうち裏面を示す図である。 電子機器前面側からカバーパネル1を透過視したときのケーシング2の平面図である。 電子機器裏面側からケーシング2を透過視したときのカバーパネル1の平面図である。 (a)はケーシング2およびカバーパネル1を図3および4における点線Aで切断したときの断面図である。(b)はケーシング2およびカバーパネル1を図3および4における点線Bで切断したときの断面図である。 図1とは別の態様の電子機器1の外観のうち前面を示す図である。 図6に記載の電子機器前面側からケーシング2を透過視したときのカバーパネル1の平面図である。 ケーシング2およびカバーパネル1を図7における点線Aで切断したときの断面図である。 電子機器の電気的構成を示すブロック図である。 圧電振動素子を示す平面図である。 圧電振動素子を示す側面図である。 圧電振動素子が撓む様子を示す図である。 圧電振動素子が撓む様子を示す図である。 気導音及び伝導音を説明するための図である。
<電子機器の外観>
図面に示す本実施の形態に係る電子機器100は、例えば携帯電話機である。
図1に示されるように、電子機器100は、振動部としてのカバーパネル1と外装部としてのケーシング2を備えており、カバーパネル1とケーシング2とが組み合わされることによって、平面視で略長方形の板状を成す機器ケース3が構成されている。
カバーパネル1は、平面視において略長方形を成しており、電子機器100の前面部分における、周縁部分以外の部分を構成している。
カバーパネル1は透明であり、例えば、ガラス、アクリル樹脂、サファイア結晶などで形成されている。ここで、透明とは、可視光に対する透過率が70%〜100%であることをいう。また、前述のサファイア結晶とは、酸化アルミニウム(AlO)結晶からなり、工業的に製造されたものをいう。
ケーシング2は、電子機器100の前面部分の周縁部分、側面部分及び裏面部分を構成している。ケーシング2は、例えばポリカーボネート樹脂で形成されている。筐体3を形成する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂あるいはナイロン系樹脂が採用される。ケーシング2は、1つの部材のみで構成されても良いし、複数の部材が組み合わされて構成されても良い。
カバーパネル1には、文字、記号、図形等の各種情報が表示される表示部分が設けられている。表示部分は例えば平面視で長方形を成している。カバーパネル1における、表示部分を取り囲む周縁部分は、例えばフィルム等が貼られることによって黒色となっており、情報が表示されない非表示部分となっている。カバーパネル1の内側主面には後述するタッチパネル53が貼り付けられており、使用者は、カバーパネル1の表示部分を指等で操作することによって、電子機器100に対して各種指示を与えることができる。
<カバーパネル1とケーシング2との取り付け方法について>
本実施の形態では、カバーパネル1とケーシング2との間に、貼付部601および接着部602が設けられることにより、ケーシング2にカバーパネル1が取り付けられる。例えば、接着部材600がカバー部材2の内側主面21に設けられる。
貼付部601としては、例えば、両面テープなどが採用される。両面テープとしては、例えば、発泡体を基材とし、当該基材の両面にアクリル系粘着剤が設けられた両面テープなどが挙げられる。
接着部602としては、例えば、接着剤などが採用される。接着剤としては、防水用接着剤などが用いられ、例えば、熱硬化性樹脂から成る接着剤が使用される。
貼付部601としては、接着部材602よりも柔らかい部材が採用されてもよい。貼付部601としては、例えば、クッション材(弾性材)の両面に両面テープが貼り付けられた部材が採用される。貼付部601は、クッション材の一方の面に貼り付けられた両面テ
ープによってカバーパネル2の内側主面に貼り付けられる。そして、貼付部601は、クッション材の他方の面に貼り付けられた両面テープによって筐体3の内側の面に貼り付けられる。
図3は、カバーパネル1を透過視したときのケーシング2の平面図である。図3に示すように、カバーパネル1とケーシング2との間には、貼付部601および接着部602が設けられる。図3に示すように、ケーシング2のうちカバーパネル1の周縁と対向する取り付け部に、貼付部601および接着部602が位置する。具体的には、ケーシング2の取り付け部の縦辺に沿って接着部602(第一の接着部に該当)が設けられている。この接着部602は、ケーシング2の取り付け部の左および右の縦辺ならびに下の横辺に連続して設けられる。また、貼付部601は、ケーシング2の取り付け部の横辺に沿って設けられる。
なお、図4は、ケーシング2を透過視したときのカバーパネル1の平面図である。ケーシング2側と対応するように、カバーパネル1の縦辺に沿って接着部602が設けられ、カバーパネル1の横辺に沿って貼付部601が設けられる。
図3および図4に示すように、接着部602は、貼付部601側に延長するように延長部602a(第二の接着部に該当)を有している。そして、この延長部602aは、カバーパネル1の縦辺と横辺との間の角部付近において、外側に貼付部601が位置してその貼付部601よりも内側に位置している。なお、ここに示す例では、第二の接着部について、延長部602として接着部602と一体化した具体例を示しているが、本発明はこれに限定されず、別体であってもよい。
図5には、それぞれ図3および4の点線AおよびBでの切断面を示す図である(図5(a)および(b))。図5(a)に示すように、電子機器の上部中心には、貼付部601が設けられているのに対して、図5(b)では、電子機器の上部の端側には、延長部602aが設けられている。また、カバーパネル1の裏面側には、タッチパネル53、液晶パネル52が設けられている。タッチパネル53は、表示パネル52との間に隙間を有していてもよく、また、表示パネル52と接触していてもよい。本実施の形態のように、タッチパネル53と表示パネル52との間に隙間を設ける場合には、カバーパネル1が使用者によって指等で押されて、当該カバーパネル1が表示パネル52側に撓み、当該カバーパネル1が表示パネル52に当たって(より正確にはタッチパネルが表示パネル52に当たって)当該表示パネル52の表示が乱れることを抑制することができる。
図3〜図5に示すように、延長部602aは、その周囲を貼付部601と接している。延長部602aと貼付部601との接触面積が大きいほど防水性を向上させることができる。
ここで、本発明の比較として、図3〜5に示す態様から延長部602aを削除した比較例を考える。この比較例の場合、カバーパネル1の縦辺と横辺との間の角部付近には、貼付部601のみが位置しており、接着剤などの接着部602が設けられた場合よりも落下衝撃には強くなる。接着剤などの場合、接着した方向から逆の力に弱く、電子機器が落下したときに、ケーシング2が外側に開くように変形した場合、接着力が下がってしまう。そのため、落下時に特に衝撃を受けやすいカバーパネル1の縦辺と横辺との間の角部付近には、貼付部601が設けられることが好適である。
それに対して、防水性を考えたとき、貼付部601から水がしみ込み、内部の電子機器まで到達する場合があった。
そこで、本発明では、カバーパネル1の縦辺と横辺との間の角部付近において、貼付部601の内部に延長部602aが入りこむように設けられることにより、貼付部601と延長部602aとの接触面積が十分に確保される。そのため、仮に貼付部601から水が浸入したとしても接着部602の延長部602aが、水を電子機器内部まで到達させないような効果を奏することができる。
また、落下衝撃に対しても貼付部601が位置しているため、衝撃に対しても強い。
なお、図3〜4に示すように、延長部602aは、縦辺から離れるように延長したあと、横辺に近付くように曲がる構成を有している。このように延長部602aを特徴的な構造にすることにより接着部602として接着剤を貼付部601に設ける際に液ダレや液だまりを抑制することができる。また、電子機器の上辺の角から水が浸入したとしても、その水は延長部602aの曲面に沿うように電子機器の外側に排除されるため好適である。なお、延長部602aの構造は上記に限定されない。
本実施の形態に係る電子機器1では、図6および図7に示すように、カバーパネル1の裏面にさらに圧電振動素子55を設けてもよい。本発明は、圧電振動素子55をさらに設けた場合でも好適である。特に、図8に示すように、貼付部601の近傍に圧電振動素子55を設けることが好適である。このような構成を採ることにより、貼付部601が接着部に比べてフレキシブルであるため圧電振動素子55によりカバーパネル1を十分に振動させることができる。
圧電振動素子55は、両面テープ、接着剤などの部材によって、カバーパネル1の裏面に貼り付けられている。
圧電振動素子55について詳しくは後に示す。
カバーパネル1の裏面(主面)には、衝撃を緩和するようなクッションなどの緩衝部が接していてもよい。なお、「接している」とは、カバーパネル1の裏面と緩衝部との間に、何も介在していなくてもよいし、また、両面テープや接着材などを設けていてもよい。緩衝部は、カバーパネル1の裏面の周縁(横辺および縦辺)から離間して位置している。緩衝部とカバーパネル1の裏面の上の横辺との間には圧電振動素子55が設けられてもよい。緩衝部がこのように配置していることにより、緩衝部が設けられていない場合と比較して、カバーパネル1における音量最大となるポイントの位置を、電子機器の長手方向の上側になるように制御することもできる。
例えば、電子機器の下部に、無線通信を行うアンテナが設けられている場合、SAR(Specific Absorption Rate)の課題があり、音量最大となるポイントは、できるだけ電子機器の上部に位置することが好ましい。
また、通話などの際にユーザが耳を電子機器につけて音を聞く場合、耳の位置を鑑みると、できるだけ電子機器の上部に音量最大となるポイントがあることが好ましい。
そこで、前述のように、緩衝部とカバーパネル1の裏面の周縁部との間に圧電振動素子55が位置するように緩衝部が位置することにより、カバーパネル1における音量最大ポイントが、従来の場合よりも電子機器の長手方向の上側に移る。よって、音量最大となるポイントは、できるだけ電子機器の上部に位置することが可能となる。
<電子機器の電気的構成>
図9は電子機器100の電気的構成を示すブロック図である。図9に示されるように、
電子機器100は、制御部50、無線通信部51、表示部としての表示パネル52、近接検出部としてのタッチパネル53、操作部54、圧電振動素子55、外部スピーカ56、マイク57、撮像部58及び電池59を備えており、これらの構成要素は、機器ケース3内に収められている。
制御部50は、CPU50a及び記憶部50b等を備えており、電子機器100の他の構成要素を制御することによって、電子機器100の動作を統括的に管理する。記憶部50bは、ROM及びRAM等で構成されている。制御部50には、CPU50aが記憶部50b内の各種プログラムを実行することによって、様々な機能ブロックが形成される。
無線通信部51は、電子機器100とは別の携帯電話機あるいはインターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置からの信号を、基地局を介してアンテナ51aで受信する。無線通信部51は、受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバートを行って制御部50に出力する。制御部50は、入力される受信信号に対して復調処理等を行って、当該受信信号に含まれる、音声や音楽などを示す音信号などを取得する。また無線通信部51は、制御部50で生成された、音信号等を含む送信信号に対してアップコンバート及び増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ51aから無線送信する。アンテナ51aからの送信信号は、基地局を通じて、電子機器100とは別の携帯電話機あるいはインターネットに接続された通信装置で受信される。
表示部としての表示パネル52は、例えば、液晶表示パネルあるいは有機ELパネルであって、制御部50によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示する。表示パネル52に表示される情報は、カバーパネル1の表示部分に表示されることによって、当該情報は電子機器100の使用者に視認可能となる。なお、本実施形態では、電子機器の表面に表示するための表示パネルを表示部としているが、本発明ではこれに限定されず、例えば、電子機器の裏面に表示させるための表示部も含まれる。
近接検出部としてのタッチパネル53は、例えば、投影型静電量容量方式のタッチパネルであって、カバーパネル1の表示部分に対する使用者の操作を検出する。タッチパネル53は、カバーパネル1の内側主面に貼り付けられており、互いに対向配置されたシート状の2つの電極センサーを備えている。2つの電極センサーは透明粘着性シートによって貼り合わされている。
一方の電極センサーには、それぞれがX軸方向(例えば電子機器100の左右方向)に沿って延在し、かつ互いに平行に配置された複数の細長いX電極が形成されている。他方の電極センサーには、それぞれがY軸方向(例えば電子機器100の上下方向)に沿って延在し、かつ互いに平行に配置された複数の細長いY電極が形成されている。カバーパネル1の表示部分に対して使用者の指が接触すると、その接触箇所の下にあるX電極及びY電極の間の静電容量が変化することによって、タッチパネル53においてカバーパネル1の表示部分に対する操作が検出される。タッチパネル53において生じる、X電極及びY電極の間の静電容量変化は制御部50に伝達され、制御部50は当該静電容量変化に基づいてカバーパネル1の表示部分に対して行われた操作の内容を特定し、それに応じた動作を行う。
なお、近接検出部として、前述のようにタッチパネルを挙げたが、本実施の形態はそれに限定されない。例えば、ユーザの指の接触に対して、振動する、或いは突起などの触感を指に伝える触覚センサーも近接検出部には含まれる。また、タッチパネルのように接触を検知するものに限定されず、接触しなくても近接を検知するものも近接検出部に含む。例えば、近接センサーなどが挙げられる。他に、静電容量式タッチパネルよりも静電容量の変化をより敏感に受信できる静電容量式の近接検出装置であってもよい。
操作部54は、操作ボタンが使用者によって押下されると、操作ボタンが押下されたことを示す操作信号を制御部50に出力する。制御部50は、入力される操作信号に基づいて、操作ボタンが操作されたかを特定し、操作された操作ボタンに応じた動作を行う。
圧電振動素子55は、受話音を電子機器100の使用者に伝えるためのものである。圧電振動素子55は、制御部50から与えられる駆動電圧によって振動させられる。制御部50は、受話音を示す音信号に基づいて駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を圧電振動素子55に印加する。圧電振動素子55が、制御部50によって受話音を示す音信号に基づいて振動させられることによって、電子機器100の使用者には受話音が伝達される。このように、制御部50は、音信号に基づいて圧電振動素子55を振動させる駆動部として機能する。圧電振動素子55については後で詳細に説明する。
外部スピーカ56は、制御部50からの電気的な音信号を音に変換して出力する。外部スピーカ56から出力される音は、電子機器100の裏面101に設けられたスピーカ穴20から外部に出力される。図2に示されるように、電子機器100の裏面101、言い換えれば機器ケース3の裏面には、スピーカ穴21が設けられている。
マイク57は、電子機器100の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部50に出力する。電子機器100の外部からの音は、当該電子機器100の裏面101に設けられたマイク穴21から当該電子機器100の内部に取り込まれて、マイク57に入力される。図1に示されるように、機器ケース3には、マイク穴20が設けられている。
撮像部58は、撮像レンズ58a及び撮像素子などで構成されており、制御部50による制御に基づいて、静止画像及び動画像を撮像する。また電子機器100の裏面101からは、後述する撮像部58が有する撮像レンズ58aが露出している。
電池59は、電子機器100の電源を出力する。電池59から出力された電源は、電子機器100が備える制御部50や無線通信部51などに含まれる各電子部品に対して供給される。
なお、上述の例として、スピーカの音を出すためにスピーカ穴21が示されているが、スピーカとして圧電振動素子を設けたフィルムスピーカなどを採用した場合は、スピーカ穴21を設けなくてもよい。
また、図1および図6の例では、マイクに音を集めるためにマイク穴20を設けていたが、穴を設けずとも音を電気信号に変換できるのであれば、マイク穴21を設ける必要はない。
<圧電振動素子の詳細>
図10,11は、それぞれ、圧電振動素子55の構造を示す上面図及び側面図である。図10,11に示されるように、圧電振動素子55は一方向に長い形状を成している。具体的には、圧電振動素子55は、平面視で長方形の細長い板状を成している。
圧電振動素子55の厚みは0.5〜0.8mmである。また、圧電振動素子55を平面視したとき、長辺の長さは10〜20mm、短辺の長さは2〜5mmである。
圧電振動素子55は、例えばバイモルフ構造を有しており、シム材55cを介して互いに貼り合わされた第1圧電板55a及び第2圧電板55bを備えている。
圧電振動素子55では、第1圧電板55aに対して正の電圧を印加し、第2圧電板55bに対して負の電圧を印加すると、第1圧電板55aは長手方向に沿って伸び、第2圧電板55bは長手方向に沿って縮むようになる。これにより、図12に示されるように、圧電振動素子55は、第1圧電板55aを外側にして山状に撓むようになる。
一方で、圧電振動素子55では、第1圧電板55aに対して負の電圧を印加し、第2圧電板55bに対して正の電圧を印加すると、第1圧電板55aは長手方向に沿って縮み、第2圧電板55bは長手方向に沿って伸びるようになる。これにより、図13に示されるように、圧電振動素子55は、第2圧電板55bを外側にして山状に撓むようになる。
圧電振動素子55は、図12の状態と図13の状態とを交互にとることによって、撓み振動を行う。制御部50は、第1圧電板55aと第2圧電板55bとの間に、正の電圧と負の電圧とが交互に現れる交流電圧を印加することによって、圧電振動素子55を撓み振動させる。
なお、図11〜13に示される圧電振動素子55では、シム材55cを間に挟んで貼り合わされた第1圧電板55a及び第2圧電板55bから成る構造が一つだけ設けられていたが、複数の当該構造を積層させても良い。
圧電振動素子55としては、圧電セラミックス材料、または、ポリフッ化ビニリデン、ポリ乳酸などの有機圧電材料などから構成されてもよい。具体的には、有機圧電材料から圧電振動素子55の場合は、例えば、ポリ乳酸フィルムを第1圧電板55aおよび第2圧電板55bとして用い、それらが積層することで構成されている。なお、電極も例えばITO(Indium−Tin−Oxide、すなわちインジウム錫酸化物)など透明電極が用いられることも可能である。
<圧電振動素子の振動による受話音の発生について>
本実施の形態では、圧電振動素子55がカバーパネル1を振動させることによって、当該カバーパネル1から気導音及び伝導音が使用者に伝達されるようになっている。言い換えれば、圧電振動素子55自身の振動がカバーパネル1などの振動部に伝わることにより、当該カバーパネル1から気導音及び伝導音が使用者に伝達されるようになっている。
ここで、気導音とは、外耳道孔(いわゆる「耳の穴」)に入った音波(空気振動)が鼓膜を振動させることによって、人の脳で認識される音である。一方で、伝導音とは、耳介軟骨が振動させられ、その耳介軟骨の振動が鼓膜に伝わって当該鼓膜が振動することによって、人の脳で認識される音である。以下に、気導音及び伝導音について詳細に説明する。
図14は気導音及び伝導音を説明するための図である。図14には、電子機器100の使用者の耳の構造が示されている。図14においては、波線400は気導音が脳で認識される際の音信号(音情報)の伝導経路を示しており、実線410が、伝導音が脳で認識される際の音信号の伝導経路を示している。
カバーパネル1に取り付けられた圧電振動素子55が、受話音を示す電気的な音信号に基づいて振動させられると、カバーパネル1が振動して、当該カバーパネル1から音波が出力される。使用者が、電子機器100を手に持って、当該電子機器100のカバーパネル1を当該使用者の耳介200に近づけると、あるいは当該電子機器100のカバーパネル1を当該使用者の耳介200に当てると、当該カバーパネル1から出力される音波が外耳道孔210に入る。カバーパネル1からの音波は、外耳道孔210内を進み、鼓膜22
0を振動させる。鼓膜220の振動は耳小骨230に伝わり、耳小骨230が振動する。そして、耳小骨230の振動は蝸牛240に伝わって、蝸牛240において電気信号に変換される。この電気信号は、聴神経250を通って脳に伝達され、脳において受話音が認識される。このようにして、カバーパネル1から使用者に対して気導音が伝達される。
また、使用者が、電子機器100を手に持って、当該電子機器100のカバーパネル1を当該使用者の耳介200に当てると、耳介軟骨200aが、圧電振動素子55によって振動させられているカバーパネル1によって振動させられる。耳介軟骨200aの振動は鼓膜220に伝わり、鼓膜220が振動する。鼓膜220の振動は耳小骨230に伝わり、耳小骨230が振動する。そして、耳小骨230の振動は蝸牛240に伝わり、蝸牛240において電気信号に変換される。この電気信号は、聴神経250を通って脳に伝達され、脳において受話音が認識される。このようにして、カバーパネル1から使用者に対して伝導音が伝達される。
なお、ここでの伝導音は、骨導音(「骨伝導音」とも呼ばれる)とは異なるものである。骨導音は、頭蓋骨を振動させて、頭蓋骨の振動が直接蝸牛などの内耳を刺激することによって、人の脳で認識される音である。図8においては、例えば下顎骨300を振動させた場合において、骨伝導音が脳で認識される際の音信号の伝達経路を複数の円弧420で示している。
このように、本実施の形態に係る電子機器100では、圧電振動素子55が前面のカバーパネル1を適切に振動させることによって、言い換えれば圧電振動素子55自身の振動を前面のカバーパネル1に適切に伝えることによって、カバーパネル1から電子機器100の使用者に対して気導音及び伝導音を伝えることができる。本実施の形態に係る圧電振動素子55では、使用者に対して適切に気導音及び伝導音を伝達できるように、その構造が工夫されている。使用者に対して気導音及び伝導音を伝えることができるように電子機器100を構成することによって様々なメリットが発生する。
また、使用者は、周囲の騒音が大きい場合には、耳をカバーパネル1に強く押し当てることによって、伝導音の音量を大きくしつつ、周囲の騒音を聞こえにくくすることができる。よって、使用者は、周囲の騒音が大きい場合であっても、適切に通話を行うことができる。
また、使用者は、耳栓やイヤホンを耳に取り付けた状態であっても、カバーパネル1を耳(より詳細には耳介)に当てることによって、電子機器100からの受話音を認識することができる。また、使用者は、耳にヘッドホンを取り付けた状態であっても、当該ヘッドホンにカバーパネル1を当てることによって、電子機器100からの受話音を認識することができる。
<受話口の穴(レシーバ用の穴)について>
携帯電話機などの電子機器では、当該電子機器の内部に設けられたレシーバ(受話用スピーカ)から出力される音を当該電子機器の外部に取り出すために、前面のカバーパネル1に受話口の穴があけられることがある。
本実施の形態に係る電子機器100では、音を出力するカバーパネル1には、受話口の穴(レシーバ用の穴)があけられていない。つまり、電子機器100の表面においては受話口の穴が設けられていない。したがって、カバーパネル1に受話口の穴をあける加工が不要となる。その結果、電子機器100の製造コストを低減することができ、電子機器100のコストダウンを図ることが可能となる。特に、カバーパネル1がガラス、サファイアなどで形成されている場合には、カバーパネル1に対する穴加工は困難であることから
、カバーパネル1に受話口の穴をあけないことによって、電子機器100の製造コストをさらに低減することができる。また、カバーパネル1に受話口の穴をあけないことによって、カバーパネル1の強度を向上することができる。また、カバーパネル1に受話口の穴をあけないことによって、カバーパネル1の前面のデザイン性の自由度が向上する。特に、本実施の形態のように、電子機器100の前面の大部分をカバーパネル1が占める場合には、カバーパネル1に受話口の穴を設けないことはデザイン性の観点から非常に有効である。また、本実施の形態では、電子機器100の表面に受話口の穴がないことから、受話口の穴から水やほこり等が入るといった問題が発生しない。よって、電子機器100では、この問題に対する防水構造や防塵構造が不要となり、電子機器100のさらなるコストダウンを図ることができる。
なお、本実施の形態では、カバーパネル1が振動することによって受話音が発生することから、電子機器100に受話口の穴が無くても、受話音を適切に使用者に伝えることができる。
なお、上述の例では、本願発明を携帯電話機に適用する場合を例にあげて説明したが、本願発明は携帯電話機以外の電子機器にも適用することができる。例えば、本願発明は、ゲーム機、ノートパソコン、ポータブルナビゲーションシステムなどに適用することができる。
また、上述の例では、電子機器100としてタッチパネル53を有する携帯電話機を示したが、本実施の態様ではこれに限定されず、タッチパネル53を設けずに、ハードキーだけで入力できる電子機器100に対して入力を行っても良い。
1 カバーパネル
2 ケーシング
50 制御部
52 表示パネル
53 タッチパネル
55 圧電振動素子
100 電子機器
601 貼付部
602 接着部
602a 延長部

Claims (7)

  1. 内部に電子部品を有するケーシングと、
    第一の辺と、前記第一の辺を横辺としたときに縦辺に該当する第二の辺を有するカバーパネルと、
    前記ケーシングと前記カバーパネルとの間であって前記第一の辺の近傍に位置する貼付部と、
    前記ケーシングと前記カバーパネルとの間であって前記第二の辺の近傍に位置する第一の接着部と
    前記ケーシングと前記カバーパネルとの間であって、前記第一の接着部と連続し、一定以上の周囲が前記貼付部に囲まれように位置する第二の接着部と、
    を有する電子機器。
  2. 前記第二の接着部は、前記第二の辺から離れるように延長し、前記第一の辺に近付くように曲がる請求項1記載の電子機器。
  3. 前記第二の接着部は、該第二の接着部の一定以上の外縁部が前記貼付部と接する請求項1または2記載の電子機器。
  4. 前記カバーパネルに位置する圧電振動素子をさらに備える請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記貼付部は、両面テープであり、
    前記第一の接着部及び前記第二の接着部は、接着剤である請求項1乃至4のいずれか記載の電子機器。
  6. 前記貼付部は、発泡体であり、
    前記第一の接着部及び前記第二の接着部は、接着剤である請求項1乃至4のいずれか記載の電子機器。
  7. 前記第二の接着部は、該第二の接着部における前記第一の接着部と接する部分を除く全周囲が前記貼り付け部に囲まれるように位置する請求項1乃至6のいずれか記載の電子機器。
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