JPWO2015019750A1 - ポリ乳酸系樹脂、ポリ乳酸系樹脂組成物および船底塗料 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロジン化合物(B)との混合性が良く、溶剤溶解物においてさえも分離等の現象がおきない、アビエチン酸共重合ポリ乳酸系樹脂を提供することを課題とする。【解決手段】1個以上の水酸基を有するアビエチン酸系化合物(A)を重合開始剤として用いて重合されたポリ乳酸系樹脂であり、該アビエチン酸系化合物(A)残基濃度が、70〜600eq/106gの範囲にあり、乳酸残基が70wt%以上、かつ該乳酸残基中のL−乳酸残基とD−乳酸残基のモル比(L/D)が50/50〜85/15の範囲にあり、還元粘度が0.15dl/g〜0.7dl/gの範囲にあることを特徴とするポリ乳酸系樹脂。【選択図】なし
Description
本発明は、アビエチン酸系化合物を共重合させたポリ乳酸系樹脂に関するものであり、これらのポリ乳酸系樹脂に対して、ロジン化合物をブレンドさせたポリ乳酸系樹脂組成物、溶剤溶解物であり、船底塗料等のコーティング分野での利用が可能である。
近年の環境問題に対する意識の高まりから、天然素材またはバイオマス由来原料からなる合成樹脂を利用した商品の開発が盛んに行われている。ポリ乳酸系樹脂もとうもろこし澱粉等のバイオマスを発酵させて得られる乳酸を合成原料として重合される樹脂であることから、各種用途開発が実施されている。
一方、ロジン化合物は、古くから知られている天然物系の化合物であり、ポリ乳酸系樹脂とブレンドし、バイオマス材料としての特性を活かしつつ、さまざまな特性を付与することが検討されてきた。(特許文献1,2,3)
しかしながら、ポリ乳酸系樹脂とロジン化合物のブレンド性が悪く、任意に配合することが難しく、各種用途開発を阻害するという問題点があった。
本発明の課題は、ロジン化合物(B)との混合性が良く、溶剤溶解物においてさえも分離等の現象がおきない、アビエチン酸共重合ポリ乳酸系樹脂を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、1個以上の水酸基を有するアビエチン酸系化合物(A)を重合開始剤として用いたポリ乳酸系樹脂が、通常のポリ乳酸系樹脂と比較して、溶剤溶解物中においてさえも、ロジン化合物(B)とポリ乳酸系樹脂が安定的に混合できることを発見し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、以下の構成からなる。
(1)1個以上の水酸基を有するアビエチン酸系化合物(A)を重合開始剤として用いて重合されたポリ乳酸系樹脂であり、該アビエチン酸系化合物(A)残基濃度が、70〜600eq/106gの範囲にあり、乳酸残基が70重量%以上、かつ該乳酸残基中のL−乳酸残基とD−乳酸残基のモル比(L/D)が50/50〜85/15の範囲にあり、還元粘度が0.15dl/g〜0.7dl/gの範囲にあることを特徴とするポリ乳酸系樹脂。
(2)前記D−乳酸残基において、メソラクチド由来のD−乳酸残基を主成分とすることを特徴とする(1)記載のポリ乳酸系樹脂。
(3)ロジン化合物(B)と(1)又は(2)記載のポリ乳酸系樹脂が含有されてなるポリ乳酸系樹脂組成物であり、該ロジン化合物(B)/ポリ乳酸系樹脂が重量比で80/20〜40/60の範囲で配合されたことを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物。
(4)(3)記載のポリ乳酸系樹脂組成物がさらに溶剤(C)を含有してなる樹脂溶解組成物であることを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物
(5)(4)に記載のポリ乳酸系樹脂組成物を用いてなる船底塗料。
(1)1個以上の水酸基を有するアビエチン酸系化合物(A)を重合開始剤として用いて重合されたポリ乳酸系樹脂であり、該アビエチン酸系化合物(A)残基濃度が、70〜600eq/106gの範囲にあり、乳酸残基が70重量%以上、かつ該乳酸残基中のL−乳酸残基とD−乳酸残基のモル比(L/D)が50/50〜85/15の範囲にあり、還元粘度が0.15dl/g〜0.7dl/gの範囲にあることを特徴とするポリ乳酸系樹脂。
(2)前記D−乳酸残基において、メソラクチド由来のD−乳酸残基を主成分とすることを特徴とする(1)記載のポリ乳酸系樹脂。
(3)ロジン化合物(B)と(1)又は(2)記載のポリ乳酸系樹脂が含有されてなるポリ乳酸系樹脂組成物であり、該ロジン化合物(B)/ポリ乳酸系樹脂が重量比で80/20〜40/60の範囲で配合されたことを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物。
(4)(3)記載のポリ乳酸系樹脂組成物がさらに溶剤(C)を含有してなる樹脂溶解組成物であることを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物
(5)(4)に記載のポリ乳酸系樹脂組成物を用いてなる船底塗料。
本発明によれば、長期間保存した場合もポリ乳酸系樹脂とロジン化合物の分離現象が起こることのない溶剤溶解品を得ることができる。
本発明における1個以上の水酸基を有するアビエチン酸系化合物(A)としては、構造式I、II、III、IV、Vに挙げられる化合物等が該当するが、特にこれらに限定されるものでは無い。
また、本発明における水酸基を有するアビエチン酸系化合物(A)としては、アビエチン酸と類似の構造を有するパラストリン酸、ネオアビエチン酸、ピマール酸、イソピマール酸等の構造と1個以上の水酸基を有する化合物も使用可能である。
該アビエチン酸系化合物(A)としては、下記構造式I〜Vの化合物が好ましい。
該アビエチン酸系化合物(A)としては、下記構造式I〜Vの化合物が好ましい。
本発明におけるポリ乳酸系樹脂におけるアビエチン酸濃度は、70〜600eq/106gの範囲であり、アビエチン酸濃度が低くすぎると、ロジン系化合物(B)との混合性がわるくなり、特に、キシレン溶剤系の溶解物において安定性が確保できない。また、600eq/106gを越えると、ポリ乳酸系樹脂の分子量が低くなり、膜強度が確保できない。
本発明における乳酸系樹脂の乳酸残基としては、70wt%が必要であり、好ましくは、80wt%である。乳酸残基が70wt%以上であれば、良好な生分解性が確保できる。
本発明におけるポリ乳酸系樹脂は、L−乳酸とD−乳酸のモル比(L/D)が50/50〜85/15の範囲にある必要がある。L−乳酸が過剰な場合、樹脂の溶剤溶解性が低下して、塗料用樹脂溶解物として使用できなくなる。
本発明におけるD−乳酸残基の由来としては、D−ラクチドではなく、メソラクチドを主成分とすることが好ましく、メソラクチドのみでなることがより好ましい。該メソラクチドを主成分とするとは、D−乳酸残基中にメソラクチド由来のD−乳酸残基を50重量%以上含有することをさす。メソラクチドを使用することにより、樹脂溶融粘度の低下や溶解性向上が期待できる。
本発明におけるポリ乳酸系樹脂の還元粘度としては、0.15dl/g〜0.7dl/gの範囲にあることが好ましく、0.15dl未満であると、コーティング膜強度や接着強度が不足するという問題があり、0.7dl/g以上であると、コーティング適性が悪いという問題がある。尚、当該還元粘度は、サンプル濃度0.125g/25ml、測定溶剤クロロホルム、測定温度25℃でウベローデ粘度管を用いて測定した値である。
船底塗料用途の場合、本発明におけるポリ乳酸系樹脂の還元粘度は、0.15dl/g〜0.4dl/gの範囲にあることが、膜強度、重ね塗り適性、セルフポリッシング速度のバランスの観点から好ましい。
船底塗料用途の場合、本発明において配合されるロジン化合物(B)の配合量は、ロジン/ポリ乳酸系樹脂重量比において、20/80〜60/40が好ましい。ロジン化合物が20未満であるとセルフポリッシング性が不足し、防汚性が悪化するという問題が発生し、60を越えると、膜強度が不足するという問題が発生する。
本発明における水酸基を有しないロジン化合物(B)としては、アビエチン酸、パラストリン酸、ネオアビエチン酸、ピマール酸、イソピマール酸、或いはデヒドロアビエチン酸などの樹脂酸を主成分とするトール油ロジン、ガムロジン、ウッドロジンなどの未変性ロジンを初め、不均化ロジン、重合ロジン、水素化ロジン、或いはその他化学的に修飾されたロジンなどが挙げられるが特に限定されるものでは無い。
本発明における溶剤(C)としては、溶解性、乾燥性等の観点から、酢酸エチル、酢酸プロピル、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の単独溶剤やこれらの溶剤が主成分である混合溶剤が好ましいが、特にこれらに限定されるものでは無い。船底塗料用途においては、キシレンを溶剤(C)として用いることが特に好ましい。なお、本発明における溶剤(C)を含有した樹脂溶解組成物において、後述の実施例の評価方法にて完全分離の現象が発生しないものを樹脂溶解組成物と称する。
本発明におけるポリ乳酸系樹脂において、乳酸以外の使用可能な共重合成分としては、ε−カプロラクトン、グリコール酸、2−ヒドロキシイソ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、2−ヒドロキシ−2−メチル酪酸、10−ヒドロキシステアリン酸、リンゴ酸、クエン酸等のオキシ酸やコハク酸等のジカルボン酸、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類が挙げられる。
以下に、実施例にて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは無い。
実施例1
ポリ乳酸系樹脂Aの重合
Lラクチド600g、メソラクチド400g、アビエチン酸系化合物(構造式VI)50g、オクチル酸スズ250mgをフラスコに加え、窒素雰囲気下、180℃に加熱、2時間開環重合をさせ、その後、未反応モノマーを減圧下留去させることにより、ポリ乳酸系樹脂Aを得た。分析結果を表1に示す。
ポリ乳酸系樹脂Aの重合
Lラクチド600g、メソラクチド400g、アビエチン酸系化合物(構造式VI)50g、オクチル酸スズ250mgをフラスコに加え、窒素雰囲気下、180℃に加熱、2時間開環重合をさせ、その後、未反応モノマーを減圧下留去させることにより、ポリ乳酸系樹脂Aを得た。分析結果を表1に示す。
ポリ乳酸系樹脂A溶解物の調整
上記ポリ乳酸系樹脂A500gとキシレン500gをフラスコに加え、60℃で5時間攪拌することにより、ポリ乳酸系樹脂A溶解物を得た。
上記ポリ乳酸系樹脂A500gとキシレン500gをフラスコに加え、60℃で5時間攪拌することにより、ポリ乳酸系樹脂A溶解物を得た。
ロジン溶解物の調整
アビエチン酸500gとキシレン500gをフラスコに加え、60℃で5時間攪拌することにより、ロジン化合物A溶解物を得た。
アビエチン酸500gとキシレン500gをフラスコに加え、60℃で5時間攪拌することにより、ロジン化合物A溶解物を得た。
ロジンとポリ乳酸系樹脂の混合性評価:
上記ポリ乳酸系樹脂A溶解物80gとアビエチン酸溶解物20gを25℃において、フラスコ中で攪拌し、混合物を取り出し、室温、静置下において、1週間後の溶液状態を目視にて観察し評価。結果を表2に示す。
上記ポリ乳酸系樹脂A溶解物80gとアビエチン酸溶解物20gを25℃において、フラスコ中で攪拌し、混合物を取り出し、室温、静置下において、1週間後の溶液状態を目視にて観察し評価。結果を表2に示す。
実施例2
ポリ乳酸系樹脂Bの重合:
Lラクチド600g、メソラクチド400g、アビエチン酸系化合物(構造式III)200g、オクチル酸スズ250mgをフラスコに加え、窒素雰囲気下、180℃にて、2時間開環重合を実施させ、その後、未反応モノマーを減圧下留去させることによりポリ乳酸系樹脂Bを得た。分析結果を表1に示す。
ポリ乳酸系樹脂Bの重合:
Lラクチド600g、メソラクチド400g、アビエチン酸系化合物(構造式III)200g、オクチル酸スズ250mgをフラスコに加え、窒素雰囲気下、180℃にて、2時間開環重合を実施させ、その後、未反応モノマーを減圧下留去させることによりポリ乳酸系樹脂Bを得た。分析結果を表1に示す。
ポリ乳酸系樹脂B溶解物の調整:
ポリ乳酸系樹脂B500gとキシレン500gをフラスコに加えて60℃にて5時間加熱攪拌することによりポリ乳酸系樹脂B溶解物を得た。
ポリ乳酸系樹脂B500gとキシレン500gをフラスコに加えて60℃にて5時間加熱攪拌することによりポリ乳酸系樹脂B溶解物を得た。
ロジンとポリ乳酸系樹脂の混合性評価
実施例1の評価と同様の評価を実施した。結果を表2に示す。
実施例1の評価と同様の評価を実施した。結果を表2に示す。
比較例1
Lラクチド600g、メソラクチド400g、エチレングリコール1.5g、オクチル酸スズ250mgをフラスコに加え、窒素雰囲気下、180℃にて、2時間環開重合を実施させ、その後、未反応モノマーを減圧下留去させることにより、ポリ乳酸系樹脂Cを得た。分析結果を表1に示す。
Lラクチド600g、メソラクチド400g、エチレングリコール1.5g、オクチル酸スズ250mgをフラスコに加え、窒素雰囲気下、180℃にて、2時間環開重合を実施させ、その後、未反応モノマーを減圧下留去させることにより、ポリ乳酸系樹脂Cを得た。分析結果を表1に示す。
ポリ乳酸系樹脂C溶解物の調整:
ポリ乳酸系樹脂C600gとキシレン400gをフラスコに加えて60℃にて5時間加熱攪拌することによりポリ乳酸系樹脂C溶解物を得た。
ポリ乳酸系樹脂C600gとキシレン400gをフラスコに加えて60℃にて5時間加熱攪拌することによりポリ乳酸系樹脂C溶解物を得た。
ロジンとポリ乳酸系樹脂との混合性評価
実施例1と同様の評価を実施した。評価結果を表2に示す。
実施例1と同様の評価を実施した。評価結果を表2に示す。
(樹脂分析結果)
(キシレン溶液での安定性)
本発明のロジン共重合ポリ乳酸系樹脂は、コーティング剤、インキ、接着剤等の用途に使用できる。特に、生分解性基材(生分解性フィルムや紙)の接着や船底塗料分野における利用価値が高い。
Claims (5)
- 1個以上の水酸基を有するアビエチン酸系化合物(A)を重合開始剤として用いて重合
されたポリ乳酸系樹脂であり、該アビエチン酸系化合物(A)残基濃度が、70〜600eq/106gの範囲にあり、乳酸残基が70重量%以上、かつ該乳酸残基中のL−乳酸残基とD−乳酸残基のモル比(L/D)が50/50〜85/15の範囲にあり、還元粘度が0.15dl/g〜0.7dl/gの範囲にあることを特徴とするポリ乳酸系樹脂。 - 前記D−乳酸残基において、メソラクチド由来のD−乳酸残基を主成分とすることを特徴とする請求項1記載のポリ乳酸系樹脂。
- ロジン化合物(B)と請求項1又は2記載のポリ乳酸系樹脂が含有されてなるポリ乳酸系樹脂組成物であり、該ロジン化合物(B)/ポリ乳酸系樹脂が重量比で80/20〜40/60の範囲で配合されたことを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物。
- 請求項3記載のポリ乳酸系樹脂組成物がさらに溶剤(C)を含有してなる樹脂溶解組成物であることを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物。
- 請求項4に記載のポリ乳酸系樹脂組成物を用いてなる船底塗料。
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