JPWO2015008649A1 - 含フッ素重合体水性分散液の製造方法、含フッ素重合体水性分散液および含フッ素重合体 - Google Patents

含フッ素重合体水性分散液の製造方法、含フッ素重合体水性分散液および含フッ素重合体 Download PDF

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Abstract

生産性に優れ、分子量の高い含フッ素重合体が分散した安定な含フッ素重合体水性分散液を製造する方法、該方法で得られた含フッ素重合体水性分散液および含フッ素重合体の提供。水性媒体中で、臨界ミセル濃度が0.09質量%以下の炭化水素系アニオン性乳化剤の存在下に、少なくとも1種の含フッ素モノマーを含む単量体を乳化重合し、含フッ素重合体の水性分散液を製造する、含フッ素重合体水性分散液の製造方法。

Description

本発明は、含フッ素重合体水性分散液の製造方法、含フッ素重合体水性分散液および含フッ素重合体に関する。
含フッ素重合体は、優れた耐薬品性、耐溶剤性、耐熱性等を示すことから、これらの特性を活かし、自動車工業、半導体工業、化学工業、塗料等の幅広い産業分野において、種々の製品の原料として使用されている。
従来、含フッ素重合体の製造には、水性媒体中で、含フッ素モノマーを含む単量体を乳化重合させる方法が広く用いられている。該方法で使用される乳化剤については、種々の提案がなされており(例えば、特許文献1及び2参照。)、例えば、パーフルオロオクタン酸アンモニウム(以下、「APFO」ともいう。)は、分子量の高い含フッ素重合体を製造できる乳化剤として、広く知られている。
しかし、APFOは、環境に影響を及ぼすことが懸念されている。そのため、環境適合性に優れるフッ素系乳化剤(例えば、特許文献3参照。)や、種々の炭化水素系乳化剤が検討されている。炭化水素系乳化剤としては、例えば特許文献4に、ジオクチルスルホコハク酸塩が提案されている。
米国特許第3271341号明細書 日本特開2002−317003号公報 日本特許第5061446号公報 日本特開2012−92285号公報
しかし、本発明者らの知見によれば、ジオクチルスルホコハク酸塩を乳化剤として用いた場合、分子量の高い含フッ素重合体が得られなかった。
本発明は、生産性に優れ、分子量の高い含フッ素重合体が分散した安定な含フッ素重合体水性分散液を製造する方法、該方法で得られた含フッ素重合体水性分散液および含フッ素重合体の提供を目的とする。
本発明は、以下の[1]〜[10]の構成を有する含フッ素重合体水性分散液の製造方法、該方法で得られた含フッ素重合体水性分散液および含フッ素重合体を提供する。
[1]水性媒体中で、臨界ミセル濃度が0.09質量%以下の炭化水素系アニオン性乳化剤の存在下に、少なくとも1種の含フッ素モノマーを含む単量体を乳化重合し、含フッ素重合体の水性分散液を製造することを特徴とする含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
[2]前記炭化水素系アニオン性乳化剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸エステル塩およびアルキルベンゼンスルホン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも一種である、上記[1]に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
[3]前記炭化水素系アニオン性乳化剤が、下記の式(1)または(2)で表される乳化剤である、上記[2]に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
Figure 2015008649
(式(1)中、Rαは炭素数4〜24のアルキル基を示し、mは2〜20の整数を示し、Mα は陽イオンを示す。)
Figure 2015008649
(式(2)中、RβおよびRγはそれぞれ独立に炭素数4〜12のアルキル基を示し、Mβ は陽イオンを示す。)
[4]前記単量体が、前記含フッ素モノマーと必要に応じてオレフィンを含有し、
前記含フッ素モノマーが、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル及びクロロトリフルオロエチレンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
[5]前記単量体が、テトラフルオロエチレンとプロピレンを含む、上記[4]に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
[6]前記含フッ素重合体が、含フッ素弾性重合体である、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
[7]前記含フッ素弾性重合体の貯蔵弾性率G’が、530kPa以上である、上記[6]に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
[8]前記炭化水素系アニオン性乳化剤の使用量が、水性媒体の100質量部に対して、0.001〜5質量部である、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
[9]上記[1]〜[8]のいずれかに記載の製造方法で製造された含フッ素重合体水性分散液。
[10]上記[9]の含フッ素重合体水性分散液を凝集し、乾燥してなる、含フッ素重合体。
本発明の製造方法は、生産性に優れ、分子量の高い含フッ素重合体が分散した安定な含フッ素重合体水性分散液を製造できる。
本発明の含フッ素重合体水性分散液は、分子量の高い含フッ素重合体を含有し、安定性に優れる。
本発明の含フッ素重合体水性分散液の製造方法は、水性媒体中で、臨界ミセル濃度が0.09質量%以下の炭化水素系アニオン性乳化剤の存在下に、少なくとも1種の含フッ素モノマーを含む単量体を乳化重合し、含フッ素重合体の水性分散液(ラテックス)を製造する方法である。
<単量体>
単量体としては、含フッ素モノマーと、必要に応じてその他のモノマー(オレフィン等)を使用する。単量体の組成は、製造する含フッ素重合体の種類に応じて、決定される。
(含フッ素モノマー)
含フッ素モノマーとしては、モノフルオロエチレン、フッ化ビニリデン(以下、「VDF」ともいう。)、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン(以下、「TFE」ともいう。)、3,3,3−トリフルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピレン、2,2,2−トリフルオロメチル−3,3,3−トリフルオロプロピレン、ヘキサフルオロプロピレン(以下、「HFP」ともいう。)、クロロトリフルオロエチレン(以下、「CTFE」ともいう。)、ポリフルオロアルキルエチレン、CF=CFOR(式中、Rは、エーテル性の酸素原子を含んでもよい炭素数1〜16のパーフルオロアルキル基である。)で表されるパーフルオロアルキルビニルエーテル(以下、「PAVE」ともいう。)、パーフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)、パーフルオロ(4−アルキル−1,3−ジオキソール)およびCF=CFO(CFCF=CF(式中、nは1または2である。)からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
CF=CFOR中のRとしては、得られるポリマーの柔軟性が向上する点で、エーテル性の酸素原子を含んでもよい炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基が好ましく、炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基がより好ましい。パーフルオロアルキル基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。Rの具体例としては、CF、C、CFCFCF、(CFCFCFCF、CFCFOCFCF、CFCFCFOCF(CF)CF等が挙げられる。
ポリフルオロアルキルエチレンとしては、CH=CR−(CF(ただし、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子またはフッ素原子であり、aは1〜12の整数である。)で表される化合物が好ましい。該化合物の具体的としては、CFCFCH=CH、CFCFCFCFCH=CH、CFCFCFCFCFCFCH=CH、CFCFCFCFCF=CH、CFHCFCFCF=CH等が挙げられる。なかでも、Rが水素原子で、Rがフッ素原子である単量体がより好ましく、CFCFCFCFCH=CHまたはCFCFCFCFCFCFCH=CHが特に好ましい。
(他のモノマー(オレフィン等))
本発明で使用する単量体は、上述の含フッ素モノマーに加えて、その他のモノマーを含有することが好ましい。
その他のモノマーとしては、エチレン(以下、「E」ともいう。)、プロピレン(以下、「P」ともいう。)、ブテン等の炭化水素系のオレフィンが好ましい。Pを使用すると、含フッ素重合体にゴム物性を付与できる。Eを使用すると、含フッ素重合体に、溶融成形性や融点、機械的特性等の樹脂的特性を付与できる。
該オレフィンとしては、E及びPが好ましい。ゴム状の含フッ素重合体を得る場合には、Pがより好ましい。
含フッ素モノマーとオレフィンとを併用する場合、含フッ素モノマーとしては、含フッ素重合体が重合性に優れる点で、TFE、VDF、HFP、PAVEおよびCTFEからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、TFE、PAVEおよびCTFEからなる群より選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
含フッ素モノマーとオレフィンとの比率は、製造する含フッ素重合体の種類に応じて、決定される。
<乳化重合>
(炭化水素系アニオン性乳化剤)
本発明では、臨界ミセル濃度(以下、「CMC」ともいう。)が0.09質量%以下の炭化水素系アニオン性乳化剤を用いて、上述の単量体の乳化重合を行う。CMCが上記範囲の炭化水素系アニオン性乳化剤を用いると、該炭化水素系アニオン性乳化剤の使用量を低減できる。そのため、重合中において、炭化水素系アニオン性乳化剤による連鎖移動を抑制でき、分子量が高い含フッ素重合体を製造できる。また、生産性に優れ、分子量の高い含フッ素重合体が分散した安定な含フッ素重合体水性分散液を製造できる。より安定な含フッ素重合体水性分散液を製造できる点からは、炭化水素系アニオン性乳化剤のCMCの下限値は、0.0001質量%が好ましく、0.001質量%がより好ましい。
CMCとは、乳化剤(以下、「界面活性剤」ともいう。)がミセルを形成するために必要な最低限の濃度をいう。界面活性剤の水溶液中における溶存状態は、水溶液における界面活性剤の濃度によって異なり、ある濃度を超えると界面活性剤分子が会合して熱力学的に安定なミセルを形成する。該ミセルを形成する時の最も低い濃度がCMCである。
CMCの代表的な測定方法としては、電気伝導度法、粘度法、色素法、表面張力法、光散乱法、可溶化法等があり、本明細書においてCMCとは、表面張力法(25℃)で測定した値を意味する。
炭化水素系アニオン性乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸モノエステル塩、アシルサルコシン塩、リン酸モノエステル、リン酸ジエステル等が挙げられる。
本発明においては、炭化水素系アニオン性乳化剤のうち、CMCが0.09質量%以下の炭化水素系アニオン性乳化剤を用いる。
炭化水素系アニオン性乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸エステル塩、およびアルキルベンゼンスルホン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも一種が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、またはジアルキルスルホコハク酸塩がより好ましい。
塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等。)、アミン塩等が挙げられ、アルカリ金属塩が好ましい。
炭化水素系アニオン性乳化剤としては、乳化性に優れ、分子量の高い含フッ素重合体が得られやすい点で、下記の式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩または下記の式(2)で表されるジアルキルスルホコハク酸塩が特に好ましい。
Figure 2015008649
式(1)中、Rαは炭素数4〜24のアルキル基を示し、mは2〜20の整数を示し、Mα は陽イオンを示す。mは2〜15が好ましく、4〜10がより好ましい。
αは、直鎖状でも、分岐状でも、環状でもよい。Rαの炭素数は4〜20が好ましく、8〜18がより好ましく、10〜16が最も好ましい。
Figure 2015008649
式(2)中、RβおよびRγはそれぞれ独立に炭素数4〜12のアルキル基を示し、Mβ は陽イオンを示す。RβおよびRγは、直鎖状でも、分岐状でも、環状でもよく、環状が好ましい。RβおよびRγの炭素数はそれぞれ独立に5〜10がより好ましい。
乳化重合において、炭化水素系アニオン性乳化剤の使用量は、含フッ素重合体の分子量が高い点で、水性媒体の100質量部に対して、0.001〜5質量部であることが好ましく、0.01〜3質量部がより好ましく、0.01〜2質量部が最も好ましい。また、含フッ素重合体水性分散液が安定性に優れる点で、単量体の全量の100質量部に対して、0.01〜3質量部であることが好ましく、0.1〜2質量部がより好ましい。
(水性媒体)
乳化重合で使用する水性媒体としては、水、または、水と水溶性有機溶剤との混合物が好ましい。水溶性有機溶剤としては、公知のものを適宜用いることができる。水溶性有機溶剤の具体例としては、tert−ブタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール等のアルコール類が挙げられる、好ましくは、tert−ブタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、またはジプロピレングリコールモノメチルエーテルであり、tert−ブタノールが特に好ましい。
水溶性有機溶剤を使用する場合、水性媒体中の水溶性有機溶剤の含有量は少ない方が好ましい。具体的には、水の100質量部に対して、水溶性有機溶剤は1質量部未満が好ましく、0.5質量部以下がより好ましく、0.1質量部以下が最も好ましい。
水性媒体は、水溶性有機溶剤を含まないことが好ましい。
(他の成分)
乳化重合においては、ラジカル重合開始剤、キレート剤、pH調整剤等を使用できる。
ラジカル重合開始剤としては、水溶性開始剤を使用することが好ましい。
水溶性開始剤としては、過硫酸塩類(過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸アルカリ金属塩等。);有機系開始剤(ジコハク酸過酸化物等の有機過酸化物、アゾビスイソブチルアミジン二塩酸塩等。);等が挙げられる。これらのうち、過硫酸アンモニウム塩などの過硫酸塩類が好ましい。
ラジカル重合開始剤は、酸化還元系触媒(レドックス触媒ともいう。)と組み合わされ、レドックス系重合開始剤として使用されることが好ましい。レドックス系重合開始剤としては、例えば、過硫酸塩類と還元剤の組み合わせが挙げられる。還元剤としては、例えば、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物(以下、ロンガリットともいう。)等のスルフィン酸金属塩が挙げられる。
レドックス系重合開始剤で使用するラジカル重合開始剤としては、例えば0℃〜50℃の重合温度で、TFE及びP等の単量体を重合可能にする重合開始剤が好ましい。
レドックス系重合開始剤では、第三成分として、少量の鉄、第一鉄塩等の鉄塩、硫酸銀等を共存させることが好ましく、水溶性鉄塩を共存させることがより好ましい。
水溶性鉄塩としては、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硝酸第一鉄、硝酸第二鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄アンモニウム、硫酸第二鉄アンモニウム等が挙げられる。
また、レドックス重合開始系には、キレート剤を加えることが特に好ましい。キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩2水和物が好ましい。
レドックス系重合開始剤の具体例としては、過硫酸アンモニウムとロンガリットとエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩2水和物と硫酸第一鉄とを併用する系、過マンガン酸カリウムとシュウ酸とを併用する系、臭素酸カリウムと亜硫酸アンモニウムとを併用する系、または過硫酸アンモニウムと亜硫酸アンモニウムとを併用する系が好ましい。これらのうちで、適切な重合速度が得られることから、特に過硫酸アンモニウムとロンガリットとエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩2水和物と硫酸第一鉄とを併用する系がより好ましい。
レドックス系重合開始剤における、過硫酸塩の使用量は、乳化重合に用いる単量体の全質量の100質量部に対して、0.0001〜3質量部が好ましく、0.001〜2部がより好ましく、0.05〜1質量部が特に好ましい。還元剤の使用量は、乳化重合に用いる単量体の全質量の100質量部に対して、0.001〜3質量部が好ましく、0.01〜1質量部がより好ましく、0.1〜0.5質量部が特に好ましい。また、第三成分の使用量は、乳化重合に用いる単量体の全質量の100質量部に対して、0.0001〜0.3質量部が好ましく、0.001〜0.1質量部がより好ましく、0.01〜0.1質量部が特に好ましい。
pH調整剤は、重合速度の調整、得られる含フッ素重合体水性分散液の安定性の向上等を目的として使用することが好ましい。pH調整剤としては、乳化重合において使用される公知のpH調整剤を使用でき、なかでも無機塩が好ましい。pH調整剤としては、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムなどのリン酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩;などが挙げられる。リン酸塩としては、リン酸水素二ナトリウム2水和物、またはリン酸水素二ナトリウム12水和物が好ましい。所望のpHに調整するために、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基類;硫酸、塩酸、硝酸等の酸類;等を併用してもよい。
(乳化重合の操作手順)
乳化重合の操作手順としては、例えば、以下のような公知の操作手順が用いられる。
耐圧反応器を脱気した後、該反応器内に水性媒体、炭化水素系アニオン性乳化剤、ラジカル重合開始剤、必要に応じてレドックス触媒、上述の第三成分及びpH調整剤を仕込む。水性媒体中のpHは、4〜12が好ましく、6〜11がより好ましい。次いで、所定の重合温度に昇温させた後、初期仕込みの単量体を導入する。その後、還元剤を添加することで重合を開始させ、圧力の低下に伴い単量体を供給する。
単量体の重合反応が開始されると、反応器内の圧力が低下し始める。このように重合反応の開始(反応時間の始点)は、反応器内の圧力低下によって確認できる。
重合温度は、0℃〜100℃が好ましく、10℃〜90℃がより好ましく、20℃〜60℃が最も好ましい。重合温度がこの範囲であると、重合速度が適切で制御しやすく、含フッ素重合体水性分散液の生産性と安定性が優れる。
重合圧力は1.0〜10MPaGが好ましく、1.5〜5.0MPaGがより好ましく、1.7〜3.0MPaGが最も好ましい。重合圧力が1.0MPaG未満であると、重合速度が遅い場合がある。上記の範囲であると重合速度が適切で制御しやすく、含フッ素重合体水性分散液の生産性に優れる。なお、「MPaG」の「G」は、ゲージ圧を意味する。
反応器内の圧力低下を確認してから、単量体を追加供給し、所定の重合温度及び所定の重合圧力を保ちながら、重合反応を行って含フッ素重合体を生成させることが好ましい。重合反応を進行させながら単量体を徐々に供給することにより、得られる含フッ素重合体の共重合組成のばらつきが低減し、含フッ素重合体の品質が安定する。
重合反応期間で追加供給される単量体の合計量が所定の値に達したら、反応器内を冷却して重合反応を停止させて(反応時間の終点)、含フッ素重合体水性分散液を得る。
こうして得られる含フッ素重合体水性分散液は、水性媒体中に、含フッ素重合体の粒子及び乳化剤を含有する。
重合反応期間において追加供給される単量体の合計量は、重合反応で消費された単量体の合計量に等しく、また、乳化重合で生成される含フッ素重合体の合計量と等しいとみなすことができる。
<含フッ素重合体水性分散液>
上述のようにして得られた含フッ素重合体水性分散液の固形分濃度は、10〜45質量%が好ましく、15〜40質量%がより好ましく、20〜35質量%が最も好ましい。固形分濃度がこの範囲にあると、含フッ素重合体水性分散液をバインダー(例えば蓄電用デバイスバインダー等。)として用いたときに、良好な粘度が得られやすく、塗工性に優れる。
<凝集および乾燥>
含フッ素重合体水性分散液を公知の方法で凝集、乾燥させることにより、本発明の含フッ素重合体を単離できる。
凝集方法としては、金属塩を添加して塩析する方法、塩酸等の無機酸を添加する方法、機械的せん断による方法、凍結/解凍による方法等が挙げられる。塩析に用いる金属塩としては、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カリウムアルミニウム等が挙げられる。
凝集後に乾燥し、得られた含フッ素重合体は、クラム状、板状の製品として販売される。
<含フッ素重合体>
本発明の含フッ素重合体としては、含フッ素弾性重合体、含フッ素樹脂が挙げられる。含フッ素弾性重合体は、一般に、フッ素ゴムまたは含フッ素エラストマーとも称される含フッ素重合体である。
(含フッ素弾性重合体)
本発明における含フッ素弾性重合体の具体例としては、VDF/HFP共重合体、VDF/HFP/TFE共重合体、TFE/P共重合体、TFE/HFP共重合体、TFE/P/VDF共重合体、TFE/MVE共重合体、TFE/EVE共重合体、TFE/BVE共重合体、TFE/EVE/BVE共重合体、TFE/PAVE共重合体、VDF/PAVE共重合体、E/PAVE共重合体、E/HFP共重合体、VDF/クロロトリフルオロエチレン共重合体等が挙げられる。
含フッ素弾性重合体としては、耐油性、耐アルカリ性等の耐薬品性、耐熱性、耐候性等に優れる点で、VDF/HFP共重合体、VDF/HFP/TFE共重合体、TFE/P共重合体、またはTFE/PAVE共重合体が好ましく、VDF/HFP共重合体、VDF/HFP/TFE共重合体、またはTFE/P共重合体がより好ましく、TFE/P共重合体が最も好ましい。
VDF/HFP共重合体としては、VDFに基づく単位/HFPに基づく単位のモル比が、45/55〜85/15が好ましく、50/50〜80/20がより好ましい。
VDF/HFP/TFE共重合体としては、VDFに基づく単位/HFPに基づく単位/TFEに基づく単位のモル比が、40〜80/10〜35/10〜25が好ましく、55〜65/20〜25/15〜20がより好ましい。
TFE/PAVE共重合体としては、TFEに基づく単位/PAVEに基づく単位のモル比が、85/15〜25/75が好ましく、75/2〜40/60がより好ましい。
TFE/P共重合体としては、TFEに基づく単位/Pに基づく単位のモル比が、40/60〜75/25が好ましく、50/50〜75/25がより好ましく、53/47〜75/25がさらに好ましい。特に、耐熱性、耐薬品性を要求される用途では、TFEに基づく単位/Pに基づく単位のモル比の下限が、60/40が好ましく、63/37がより好ましく、65/35が最も好ましい。
TFE/P共重合体は、TFEに基づく単位及びPに基づく単位に加えて、その他のモノマーに基づく単位を含有できる。その他のモノマーに基づく単位の含有量は、TFE/P共重合体がその他のモノマーに基づく単位を含有する場合には、TFE/P共重合体中のモノマーに基づく全単位に対して、0.1〜30モル%が好ましく、0.1〜10モル%がより好ましい。
その他のモノマーとしては、モノフルオロエチレン、VDF、トリフルオロエチレン、3,3,3−トリフルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピレン、HFP、2,2,2トリフルオロメチル−3,3,3トリフルオロプロピレン等のフルオロオレフィン;パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)、パーフルオロ(3,6−ジオキサ−5−メチル−オクテン)、パーフルオロ(エトキシエチルビニルエーテル)等のPAVE;E、1−ブテン、イソブチレン等の炭化水素系オレフィン(ただし、Pは除く);メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;塩化ビニル、塩化ビニリデン、トリフルオロスチレン等が挙げられる。
その他のモノマーとしては、フルオロオレフィンまたはPAVEが好ましく、VDFまたはPAVEがより好ましい。PAVEとしては、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)またはパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)がより好ましい。
本発明において、TFE/P共重合体としては、耐アルカリ性、ゴム物性に優れる点で、その他のモノマーに基づく単位を含まない共重合体が好ましい。
本発明の含フッ素弾性重合体の貯蔵弾性率G’は、530kPa以上が好ましく、550kPa以上がより好ましく、580kPa以上がさらに好ましく、600kPa以上が最も好ましい。貯蔵弾性率G’は、含フッ素弾性重合体の分子量の尺度であり、分子量が高い含フッ素弾性重合体は、大きな貯蔵弾性率G’を示す。貯蔵弾性率G’が上記範囲であると、含フッ素弾性重合体は、金属への密着性、機械特性、耐薬品性、耐熱性に優れ、例えば、蓄電用デバイスバインダー等のバインダーへの使用に好適である。含フッ素弾性重合体の貯蔵弾性率G’の上限は、通常、700kPaである。
本明細書において、貯蔵弾性率G’は、ASTM D6204に準拠して測定される値である。
含フッ素弾性共重合体は、架橋反応により、架橋ゴムにすることができる。該架橋ゴムは、O−リング、シート、ガスケット、オイルシール、ダイヤフラム、V−リング等の材料に好適である。また、耐熱性耐薬品性シール材、耐熱性耐油性シール材、電線被覆材、半導体装置用シール材、耐食性ゴム塗料、耐ウレア系グリース用シール材等の用途等に適用できる。
(含フッ素樹脂)
含フッ素樹脂としては、溶融成形可能なフッ素樹脂が挙げられる。溶融成形可能なフッ素樹脂の具体例としては、TFE/HFP共重合体(以下、「FEP」ともいう。)、TFE/パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)共重合体(以下、「PFA」ともいう。)、TFE/E共重合体(以下、「ETFE」ともいう。)、ポリフッ化ビニリデン(以下、「PVDF」ともいう。)、クロロトリフルオロエチレン/E共重合体(以下、「ECTFE」ともいう。)、TFE/HFP/VDF共重合体(以下、「THV」ともいう。)、TFE/HFP/E共重合体(以下、「EFEP」ともいう。)、TFE/HFP/PAVE共重合体(以下、「EPA」ともいう。)、クロロトリフルオロエチレン/E共重合体(以下、ECTFEともいう。)が挙げられる。
FEPの組成は、TFE/HFPのモル比が97/3〜80/20が好ましく、さらに好ましくは95/5〜90/10である。
PFAの組成は、TFE/パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)のモル比が99.9/0.1〜95/5が好ましく、さらに好ましくは99.7/0.3〜97/3である。
ETFEの組成は、TFE/Eのモル比が70/30〜40/60が好ましく、さらに好ましくは65/35〜50/50である。
THVの組成は、TFE/HFP/VDFのモル比が25〜85/5〜15/10〜60が好ましく、さらに好ましくは35〜75/5〜15である。
EFEPの組成は、TFE/HFP/Eのモル比が20〜75/5〜20/20〜60が好ましく、35〜65/5〜15/30〜50がより好ましい。
EPAの組成は、TFE/HFP/PAVEのモル比が82〜96.9/3〜15/0.1〜3が好ましく、さらに好ましくは88〜94.8/5〜10/0.2〜2である。ECTFEの組成は、クロロトリフルオロエチレン/Eのモル比が70/30〜40/60が好ましく、さらに好ましくは65/35〜50/50である。
溶融成形可能な含フッ素樹脂の分子量の目安としては、MFR(メルトフローレート)が一般に用いられている。MFRが小さい程、分子量が大きいことを表す。MFRの測定温度は融点以上、分解点以下の温度で測定可能であるが、含フッ素樹脂の種類により一定の温度が通常用いられる。例えば、PFA、FEP、EPAでは372℃、ETFE、ECTFEでは297℃、THVでは265℃、EFEPでは230℃、PVDFでは235℃が通常用いられる。MFRの範囲は、好ましくは0.1〜100g/分、さらに好ましくは0.5〜50g/分、最も好ましくは1〜30g/分、である。
溶融成形可能な含フッ素樹脂の室温での引張強度は、10MPa以上が好ましく、15MPa以上がより好ましく、20MPa以上が最も好ましい。室温での引張伸度は、100%以上が好ましく、150%以上がより好ましく、200%以上が最も好ましい。
以上説明したように、水性媒体中で、CMCが0.09質量%以下の炭化水素系アニオン性乳化剤の存在下に、少なくとも1種の含フッ素モノマーを含む単量体を乳化重合し、含フッ素重合体の水性分散液を製造する方法によれば、分子量の高い含フッ素重合体が分散した安定な含フッ素重合体水性分散液を製造できる。また、該方法は、生産性にも優れる。該方法により得られた分子量の高い含フッ素弾性重合体は、金属への密着性、機械特性、耐薬品性、耐熱性に優れ、例えば、蓄電用デバイスバインダー等のバインダーへの使用に好適である。また、含フッ素弾性共重合体を架橋して得られた架橋ゴムは、O−リング、シート、ガスケット、オイルシール、ダイヤフラム、V−リング等の材料に好適であり、また、耐熱性耐薬品性シール材、耐熱性耐油性シール材、電線被覆材、半導体装置用シール材、耐食性ゴム塗料、耐ウレア系グリース用シール材等の用途等に適用できる。
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
各実施例および比較例で用いた測定方法は以下のとおりである。
[含フッ素重合体の組成の測定方法]
含フッ素重合体の19F−NMR分析、赤外吸収スペクトル分析、フッ素含有量分析等により測定した。
特に、含フッ素弾性重合体は、次の手順で測定試料を調製し、分析した。
含フッ素弾性共重合体の水性分散液を、塩化カルシウムの1.5質量%水溶液に添加して、塩析させて含フッ素弾性重合体を凝集析出させ、イオン交換水により洗浄後、100℃のオーブンで15時間乾燥させ含フッ素弾性重合体を得た。
[含フッ素弾性共重合体の貯蔵弾性率G’の測定方法]
Alpha Technologies社製RPA2000を用いて、ASTM D6204に従い、温度100℃、振幅0.5度、振動数50回/分で測定した値を貯蔵弾性率とした。
[重合特性(重合速度(g/L・Hr)]
耐圧反応器に追加圧入した単量体の総量(g)を、耐圧反応器の単位内容積(L)および圧入に要した単位時間(Hr)で除した値を重合速度(g/L・Hr)とした。
[実施例1]
撹拌用アンカー翼を備えた内容積3200mLのステンレス鋼製の耐圧反応器の内部を脱気した後、該反応器に、1700gのイオン交換水、炭化水素系アニオン性乳化剤として、純分換算で1.61gのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(商品名「ニューコール1305−SN」:日本乳化剤社製:CMC=0.008質量%:式(1)のRαが炭素数13のアルキル基、Mα がナトリウムイオンである化合物に相当する。)、pH調整剤としてリン酸水素二ナトリウム12水和物の60g及び水酸化ナトリウムの0.9g、重合開始剤として過硫酸アンモニウムの4.2g(1時間半減期温度82℃)を加えた。さらに200gのイオン交換水に、0.4gのエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩2水和物(以下、EDTAと記す。)及び0.3gの硫酸第一鉄7水和物を溶解させた水溶液を反応器に加えた。このときの反応器内の水性媒体のpHは9.2であった。
ついで、25℃で、TFE/P=88/12(モル比)の単量体(TFEとPの混合ガス)を、反応器の内圧が2.50MPaGになるように圧入した。アンカー翼を300rpmで回転させ、水酸化ナトリウムでpHを10.0に調整したヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム2水和物の2.5質量%水溶液(以下ロンガリット2.5質量%水溶液と記す。)5gを反応器に加え、重合反応を開始させた。以降、ロンガリット2.5質量%水溶液を、高圧ポンプを用いて連続的に反応器に加えた。
重合温度を25℃に維持して重合を進行させた。重合の進行に伴い、反応器内の圧力が低下するので、反応器の内圧が2.49MPaGに降下した時点で、TFE/P=56/44(モル比)の単量体(TFEとPの混合ガス)を自圧で追加圧入し、反応器の内圧を2.51MPaGまで昇圧させた。この操作を繰り返し、反応器の内圧を2.49〜2.51MPaGに保持し、重合反応を続けた。単量体(TFEとPの混合ガス)の追加圧入量の総量が800gとなった時点で、ロンガリット2.5質量%水溶液の添加を停止し、反応器の内温を10℃まで冷却し、重合反応を停止し、含フッ素弾性重合体(A)を含む水性分散液の2350gを得た。ロンガリット2.5質量%水溶液の添加量は40gであった。
水性分散液中における含フッ素弾性重合体(A)の含有量は34質量%であった。
使用した乳化剤は、含フッ素弾性重合体(A)の100質量部当たり、0.2質量部であった。
該水性分散液の500gを塩化カルシウムの1.5質量%水溶液750gに添加して、水性分散液を凝集させ、含フッ素弾性共重合体(A)を得た。析出した含フッ素弾性共重合体(A)を分離し、1回あたり500gの超純水により3回洗浄し、100℃のオーブンで12時間乾燥させて、白色の含フッ素弾性共重合体(A)の170gを得た。
含フッ素弾性重合体(A)の共重合組成は、TFE/P=56/44(モル比)であり、貯蔵弾性率G’は605kPaであった。結果を表1に示す。
[実施例2]
1.61gのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムを、純分換算で6.8gのジ−2−シクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム(商品名「ペレックスCS」:花王社製:CMC=0.09質量%、式(2)のRβおよびRγがシクロヘキシル基、Mβ がナトリウムイオンである化合物に相当する。)に変更した以外は、実施例1と同様にして重合反応を行い、含フッ素弾性重合体(B)の水性分散液の2400gを得た。
水性分散液中における含フッ素弾性重合体(B)の含有量は33質量%であった。
使用した乳化剤は、含フッ素弾性重合体(B)の100質量部当たり、1.4質量部であった。
該水性分散液の500gを塩化カルシウムの1.5質量%水溶液750gに添加して、水性分散液を凝集させ、含フッ素弾性共重合体(B)を得た。析出した含フッ素弾性共重合体(B)を分離し、1回あたり500gの超純水により3回洗浄し、100℃のオーブンで12時間乾燥させて、白色の含フッ素弾性共重合体(B)の165gを得た。
含フッ素弾性重合体(B)の共重合組成は、TFE/P=56/44(モル比)であり、貯蔵弾性率G’は559kPaであった。結果を表1に示す。
[比較例1]
1.61gのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムを、純分換算で7.6gのジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム(ペレックスOT−P:花王社製:CMC=0.1質量%、「ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム」ともいう。)に変更した以外は、実施例1と同様にして重合反応を行い、含フッ素弾性重合体(C)の水性分散液を得た。
水性分散液中における含フッ素弾性重合体(C)の含有量は34質量%であった。
該ラテックスの500gを塩化カルシウムの1.5質量%水溶液750gに添加して、水性分散液を凝集させ、含フッ素弾性共重合体(C)を得た。析出した含フッ素弾性共重合体(C)を分離し、1回あたり500gの超純水により3回洗浄し、100℃のオーブンで12時間乾燥させて、白色の含フッ素弾性共重合体(C)を得た。
含フッ素弾性重合体(C)の共重合組成は、TFE/P=56/44(モル比)であり、貯蔵弾性率G’は521kPaであった。
[比較例2]
1.61gのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムを、純分換算で17.7gのラウリル硫酸ナトリウム(商品名「エマール2FG」:花王社製:CMC=0.24質量%。)に変更した以外は、実施例1と同様にして、含フッ素弾性重合体(D)の水性分散液を得た。
水性分散液中における含フッ素弾性重合体(D)の含有量は34質量%であった。
該水性分散液の500gを塩化カルシウムの1.5質量%水溶液750gに添加して、水性分散液を凝集させ、含フッ素弾性共重合体(D)を得た。析出した含フッ素弾性共重合体(D)を分離し、1回あたり500gの超純水により3回洗浄し、100℃のオーブンで12時間乾燥させて、白色の含フッ素弾性共重合体(D)を得た。
含フッ素弾性重合体(D)の共重合組成は、TFE/P=56/44(モル比)であり、貯蔵弾性率G’は402kPaであった。
[比較例3]
1.61gのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムを、純分換算で16.2gのラウリル硫酸アンモニウム(商品名「ラテムルAD−25」:花王社製:CMC=0.22質量%。)に変更した以外は、実施例1と同様にして、含フッ素弾性重合体(E)の水性分散液を得た。
水性分散液中における含フッ素弾性重合体(E)の含有量は34質量%であった。
該水性分散液の500gを塩化カルシウムの1.5質量%水溶液750gに添加して、水性分散液を凝集させ、含フッ素弾性共重合体(E)を得た。析出した含フッ素弾性共重合体(E)を分離し、1回あたり500gの超純水により3回洗浄し、100℃のオーブンで12時間乾燥させて、白色の含フッ素弾性共重合体(E)を得た。
含フッ素弾性重合体(E)の共重合組成は、TFE/P=56/44(モル比)であり、貯蔵弾性率G’は393kPaであった。
[比較例4]
1.61gのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムを、純分換算で50.2gのアルキルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム(商品名「ペレックスSS−L」:花王社製:CMC=0.68質量%。)に変更した以外は、実施例1と同様にして、含フッ素弾性重合体(F)の水性分散液を得た。
水性分散液中における含フッ素弾性重合体(F)の含有量は34質量%であった。
該水性分散液の500gを塩化カルシウムの1.5質量%水溶液750gに添加して、水性分散液を凝集させ、含フッ素弾性共重合体(F)を得た。析出した含フッ素弾性共重合体(F)を分離し、1回あたり500gの超純水により3回洗浄し、100℃のオーブンで12時間乾燥させて、白色の含フッ素弾性共重合体(F)を得た。
含フッ素弾性重合体(F)の共重合組成は、TFE/P=56/44(モル比)であり、貯蔵弾性率G’は215kPaであった。
Figure 2015008649
上記結果に示すとおり、実施例1及び2の含フッ素弾性重合体(A)及び(B)は、充分な貯蔵弾性率を有し、分子量が高かった。また、実施例1及び2は、重合時の重合速度が高く生産性に優れていた。一方、各比較例の含フッ素弾性重合体(C)、(D)、(E)及び(F)は、貯蔵弾性率が低く、分子量は低かった。
本発明の製造方法で得られた含フッ素重合体は分子量が高く、金属への密着性、耐薬品性、耐熱性、耐油性、耐候性等に優れる。
本発明の製造方法で得られた含フッ素重合体水性分散液は、蓄電用デバイスバインダー等のバインダーに適用できる。
本発明の製造方法で得られた含フッ素弾性共重合体は、架橋反応により、架橋ゴムにすることができる。該架橋ゴムは、O−リング、シート、ガスケット、オイルシール、ダイヤフラム、V−リング等の材料に好適であり、また、耐熱性耐薬品性シール材、耐熱性耐油性シール材、電線被覆材、半導体装置用シール材、耐食性ゴム塗料、耐ウレア系グリース用シール材等の用途等に適用できる。
なお、2013年7月18日に出願された日本特許出願2013−149660号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (10)

  1. 水性媒体中で、臨界ミセル濃度が0.09質量%以下の炭化水素系アニオン性乳化剤の存在下に、少なくとも1種の含フッ素モノマーを含む単量体を乳化重合し、含フッ素重合体の水性分散液を製造することを特徴とする含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
  2. 前記炭化水素系アニオン性乳化剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸エステル塩およびアルキルベンゼンスルホン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
  3. 前記炭化水素系アニオン性乳化剤が、下記の式(1)または(2)で表される乳化剤である、請求項2に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
    Figure 2015008649
    (式(1)中、Rαは炭素数4〜24のアルキル基を示し、mは2〜20の整数を示し、Mα は陽イオンを示す。)
    Figure 2015008649
    (式(2)中、RβおよびRγはそれぞれ独立に炭素数4〜12のアルキル基を示し、Mβ は陽イオンを示す。)
  4. 前記単量体が、前記含フッ素モノマーと必要に応じてオレフィンを含有し、
    前記含フッ素モノマーが、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル及びクロロトリフルオロエチレンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
  5. 前記単量体が、テトラフルオロエチレンとプロピレンを含む、請求項4に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
  6. 前記含フッ素重合体が、含フッ素弾性重合体である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
  7. 前記含フッ素弾性重合体の貯蔵弾性率G’が、530kPa以上である、請求項6に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
  8. 前記炭化水素系アニオン性乳化剤の使用量が、水性媒体の100質量部に対して、0.001〜5質量部である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の含フッ素重合体水性分散液の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法で製造された含フッ素重合体水性分散液。
  10. 請求項9の含フッ素重合体水性分散液を凝集し、乾燥してなる、含フッ素重合体。
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