JPWO2015004745A1 - 回転電機、及びエレベータ用巻上機 - Google Patents

回転電機、及びエレベータ用巻上機 Download PDF

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Abstract

回転電機では、ロータヨークにそれぞれ設けられた複数のロータ磁極部が、ロータヨークとステータとの間の空間で周方向について互いに間隔を置いて配置されている。各ロータ磁極部は、ロータヨークの表面に設けられた永久磁石と、磁性材料により構成され、永久磁石のステータ側の面に重なる磁極片とを有している。磁極片は、同一の磁性材料で構成された単一片である。

Description

この発明は、例えばモータや発電機等として用いられ、ステータに対して回転するロータに永久磁石が含まれている回転電機、及びこの回転電機を含むエレベータ用巻上機に関するものである。
従来、ロータコアに複数の永久磁石用穴を設け、永久磁石を各永久磁石用穴に挿入することにより、複数の永久磁石をロータコア内に埋めた回転電機(埋め込み磁石型回転電機)が知られている(特許文献1参照)。また、従来、複数の単位コアを継ぎ合わせて円環状のロータコアを構成し、ロータコアに複数の永久磁石を埋めてロータを構成した回転電機も知られている(特許文献2参照)。
特開2010−142032号公報 特開2008−259359号公報
しかし、特許文献1及び2に示されている従来の回転電機では、ステータの反磁界による永久磁石の減磁は緩和されるが、ロータコアに永久磁石用穴を設ける必要があるので、回転電機の製造に手間がかかってしまう。特に、ロータコアが鋳物である場合には、ロータコアに永久磁石用穴を形成する加工を行う手間が極端に大きくなってしまう。また、特許文献1及び2に示されている従来の回転電機では、各永久磁石がロータコア内に埋められているので(埋め込み磁石型)、各永久磁石間の漏れ磁束が多くなり、回転電機の出力トルクが低下してしまうだけでなく、ロータコアとステータの反磁界との吸引力によりトルクリップルも大きくなってしまう。さらに、特許文献2に示されている従来の回転電機では、ロータコアを製造するときに、複数の単位コアを継ぎ合わせる工程が生じてしまい、回転電機の製造の手間がさらにかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、永久磁石の減磁を抑制することができるとともに、トルクの低下の抑制及びコストの低減を図ることができ、製造を容易にすることができる回転電機、及びエレベータ用巻上機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、ステータコアと、ステータコアに周方向へ並べられた複数のステータコイルとを有するステータ、及び径方向についてステータに対向するロータヨークと、ロータヨークにそれぞれ設けられ、ロータヨークとステータとの間の空間で周方向について互いに間隔を置いて配置された複数のロータ磁極部とを有し、ステータに対して回転可能なロータを備え、各ロータ磁極部は、ロータヨークの表面に設けられた永久磁石と、磁性材料により構成され、永久磁石のステータ側の面に重なる磁極片とを有し、磁極片は、同一の磁性材料で構成された単一片である。
また、この発明による回転電機は、ステータコアと、ステータコアに周方向へ並べられた複数のステータコイルとを有するステータ、及び径方向についてステータに対向するロータヨークと、ロータヨークにそれぞれ設けられ、ロータヨークとステータとの間の空間で周方向について互いに間隔を置いて配置された複数のロータ磁極部とを有し、ステータに対して回転可能なロータを備え、各ロータ磁極部は、ロータヨークの表面に設けられた永久磁石と、磁性材料により構成され、永久磁石のステータ側の面に重なる磁極片とを有し、磁極片は、ロータの軸線に対して垂直なスキュー基準面を境界として連続する一対の対称部を持つスキュー部を有し、一対の対称部は、ロータの軸線とスキュー基準面との交点を通りスキュー基準面上に存在する直線のうち、ロータの周方向についての永久磁石の中心を通る直線であるスキュー基準線に関して対称に形成され、かつスキュー基準面に関して非対称となっている。
この発明による回転電機によれば、永久磁石の減磁を抑制することができるとともに、トルクの低下の抑制及びコストの低減を図ることができ、回転電機の製造を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す縦断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2のロータを示す断面図である。 図3のロータ磁極部を示す拡大図である。 図4のロータ磁極部を示す上面図である。 スキュー角度αとスキュー係数との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図7のロータ磁極部を示す上面図である。 図8の磁極片をロータに用いたときのスキュー角度αとスキュー係数との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態3による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図11のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態5による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図13のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態6による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図15のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態7による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図17のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態8による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図19のロータ磁極部を示す上面図である。 図20の磁極片をロータに用いたときのスキュー角度βとスキュー係数との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態9による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図22のロータ磁極部を示す上面図である。 実施の形態10による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図24のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態11による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図26のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態12による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図28のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態13による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図30のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態14による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図32のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態15による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図34のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態16による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図36のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態17による回転電機のロータの要部を示す断面図である。 図38のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態18による回転電機を適用したエレベータ用巻上機を示す縦断面図である。 図40の磁極片に生じる鉄損が巻上機全体の鉄損に占める割合と、ロータの電気角周波数fとの関係を示すグラフである。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による回転電機を示す縦断面図である。また、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。さらに、図3は、図2のロータを示す断面図である。図において、回転電機1は、円環状のステータ2と、ステータ2の内側に配置され、ステータ2に対して回転可能なロータ3と、ステータ2及びロータ3を支持するハウジング4とを有している。
ハウジング4は、ステータ2を囲む円筒状のハウジング筒部5を有している。また、ハウジング4には、図1に示すように、ハウジング筒部5の中心軸線上に配置された支軸6が固定されている。ロータ3は、ベアリング7を介して支軸6に回転自在に取り付けられている。また、ロータ3は、支軸6を介してハウジング4に支持されている。
ステータ2は、ロータ3と同軸に配置されている。また、ステータ2は、ロータ3の外周を囲む円環状のステータコア8と、ステータコア8にそれぞれ設けられ、ステータコア8の周方向へ並べられた複数のステータコイル9と、ステータコア8に設けられ、ステータコア8と各ステータコイル9との間に介在するインシュレータ10とを有している。ステータ2は、ステータコア8がハウジング筒部5内に嵌められた状態でハウジング4に支持されている。また、各ステータコイル9とステータコア8との間の絶縁状態は、インシュレータ10により確保される。
ステータコア8は、支軸6の軸線方向に積層された複数枚の鋼板(磁性体)により構成されている。また、ステータコア8は、ハウジング筒部5の内周面に沿った円環状のバックヨーク部11と、バックヨーク部11から径方向内側へそれぞれ突出し、ステータコア8の周方向について互いに間隔を置いて配置された複数の磁極ティース部12とを有している。各磁極ティース部12は、ステータコア8の周方向について等間隔に配置されている。
ステータコイル9は、各磁極ティース部12に個別に設けられている。従って、各ステータコイル9は、ステータコア8の周方向について等間隔に配置されている。ステータ2には、各ステータコイル9への通電により回転磁界が発生する。ロータ3は、ステータ2の回転磁界の発生により支軸6の軸線を中心に回転される。
ロータ3は、ロータヨーク13と、ロータヨーク13にそれぞれ設けられた複数のロータ磁極部14とを有している。
ロータヨーク13は、鋳鉄で構成された鋳物とされている。また、ロータヨーク13は、支軸6と同軸に配置された円筒状のロータ筒部15を有している。さらに、ロータヨーク13は、ロータ3の径方向についてロータ筒部15の外周面をステータ2に対向させた状態で、ステータ2の内側に配置されている。これにより、ロータ筒部15の外周面は、径方向について各磁極ティース部12の先端面に対向している。
各ロータ磁極部14は、ロータ筒部15の外周面にそれぞれ設けられている。また、各ロータ磁極部14は、ロータ筒部15とステータ2との間の空間でロータ3の周方向(ロータ3の回転方向)について互いに間隔を置いて配置されている。この例では、各ロータ磁極部14がロータ3の周方向について等間隔に配置されている。
ここで、図4は、図3のロータ磁極部14を示す拡大図である。また、図5は、図4のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図4は、図5のIV−IV線に沿った断面図となっている。各ロータ磁極部14は、ロータ筒部15の外周面(表面)に固定された板状の永久磁石16と、永久磁石16のステータ2側の面に重なる板状の磁極片17とを有している。各永久磁石16は、ロータ3の周方向について極性を交互に異ならせて配置されている。従って、各ロータ磁極部14の極性も、ロータ3の周方向について交互に異なっている。
永久磁石16の長さ方向は、ロータ3の軸線方向に一致している。永久磁石16の形状は、永久磁石16の長さ方向について均一の厚さ及び均一の幅を持つ平板状とされている。永久磁石16の厚さ方向は、ロータ3の軸線に沿ってロータ3を見たときに、永久磁石16の中心とロータ3の軸線とを結ぶ直線の方向(中心径方向)に一致している。永久磁石16は、ロータ筒部15に接着剤により固定されている。
磁極片17の外周面(即ち、磁極片17のステータ2側の面)は、ステータ2の内周面(即ち、各磁極ティース部12の先端面が存在する仮想円筒面)に沿った円弧状面となっている。これにより、各磁極ティース部12の先端面と各磁極片17の外周面との間の空間の寸法は、ロータ3の周方向について均一になっている。各磁極片17の永久磁石16側の面は、永久磁石16のステータ2側の面に沿った平面となっている。従って、各磁極片17の厚さ寸法は、ロータ3の周方向について、磁極片17の中心から磁極片17の両端部に向かって連続的に小さくなっている。磁極片17の厚さ寸法は、ロータ3の軸線方向のどの位置でも永久磁石16の厚さ寸法よりも薄くなっている。
また、磁極片17は、磁性材料(例えば鉄等)により構成されている。これにより、磁極片17の透磁率は、永久磁石16よりも高くなっている。さらに、磁極片17は、積層体でない単一の板材に対する塑性加工により作製されている。これにより、磁極片17は、同一の磁性材料で構成された単一片となっている。この例では、磁極片17が、冷間圧延鋼板材(SPCC)に例えばプレス加工(打ち抜き加工又はプレス成形加工)や鍛造等を行うことによって作製されている。また、磁極片17は、永久磁石16に接着剤により固定されている。
磁極片17は、ロータ3の軸線方向についてのロータ磁極部14の着磁状態をロータ3の周方向へ変化させるスキュー部21となっている。スキュー部21は、図5に示すように、ロータ3の軸線方向について永久磁石16の全範囲に配置されている。また、スキュー部21は、ロータ3の軸線方向についての永久磁石16の中心を通りロータ3の軸線に対して垂直な仮想平面であるスキュー基準面S1を境界として連続する一対の対称部22を有している。
スキュー基準面S1には、ロータ3の軸線とスキュー基準面S1との交点と、ロータ3の周方向についての永久磁石16の中心とを通る直線であるスキュー基準線L1が存在している。一対の対称部22は、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。これにより、一対の対称部22同士の関係は、ロータ3の軸線方向について、いわゆる段スキューされている関係にある。
各対称部22の断面の形状及び大きさは、ロータ3の軸線方向についてのどの位置でも同一となっている。これにより、ロータ3の径方向に沿って見たときの各対称部22のそれぞれの形状は、図5に示すように、ロータ3の軸線方向に沿った中心線を持つ矩形状となっている。従って、各対称部22の周方向両端部には、ロータ3の軸線方向に沿った端面が形成されている。
ロータ3の周方向についての各対称部22の寸法(各対称部22の周方向寸法)Wyは、図4に示すように、ロータ3の周方向についての永久磁石16の寸法(永久磁石16の周方向寸法)Wmよりも大きくなっている(Wy>Wm)。一対の対称部22のそれぞれの中心線は、スキュー基準線L1に対して、ロータ3の周方向について互いに逆方向へずれている。これにより、共通のスキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部に対してずれている。スキュー部21は、図5に示すように、一方の対称部22の周方向両端部のうち右側端部を左側端部よりも永久磁石16から大きく突出させ、他方の対称部22の周方向両端部のうち左側端部を右側端部よりも永久磁石16から大きく突出させた状態で、永久磁石16に重なっている。なお、図4では、ロータ3の軸線方向に沿って見たときの一対の対称部22の中心線のそれぞれとロータ3の軸線とを結ぶ2本の直線がなす角度が、スキュー角度αとして示されている。
ロータ筒部15の外周面には、ロータ筒部15に対する永久磁石16の位置決めをロータ3の周方向について行うとともに、永久磁石16に作用する回転トルクの反力を受ける複数のロータヨーク突起18が設けられている。
各ロータヨーク突起18は、ロータ筒部15の外周面から径方向外側へ突出した状態で各永久磁石16間に介在している。各ロータヨーク突起18の高さ寸法Hrは、永久磁石16の厚さ寸法(永久磁石16の径方向寸法)Hmよりも小さくなっている(Hr<Hm)。この例では、Hr≦(Hm/5)とされている。これにより、各磁極片17は、ロータ筒部15及びロータヨーク突起18から空間を介して離れて配置されている。
次に、スキュー部21におけるスキュー角度αについて説明する。
磁極片17がスキューされていない回転電機(即ち、磁極片17がロータ3の周方向へずれることなくロータ3の軸線方向に沿って配置されている回転電機)のトルクT(θ,t)は、式(1)〜式(4)に示すように、パーミアンスA(θ)と、ステータ2の起磁力Ns(θ,t)及びロータ3の起磁力Nr(θ,t)の合計との積である磁束密度B(θ,t)に比例する。ここで、θはステータ2及びロータ3に共通する周方向の角度、tは時間、ωは電気角の角速度、ai、kAi、φAiはパーミアンスA(θ)の定数、nsi、kNsi、φNsiはステータ2の起磁力Ns(θ,t)の定数、nri、kNri、φNri、kωiはロータ3の起磁力Nr(θ,t)の定数である。
Figure 2015004745
Figure 2015004745
Figure 2015004745
Figure 2015004745
次に、スキュー部21における一対の対称部22のスキュー角度がαである場合を考える。この場合、一方の対称部22のパーミアンスをA(θ)、他方の対称部22のパーミアンスをA(θ+α)とすると、回転電機のトルクT(θ,t)に比例する磁束密度B(θ,t)は、式(5)で表される。
Figure 2015004745
従って、式(5)により、スキュー角度がα=180×m/kAi[°](mは正の整数)で表されるとき、トルクリップルのkAi次成分をキャンセルして0に近い値にすることができる。例えば、トルクリップルの6次成分(kAi=6)をキャンセルしたい場合には、α=30×m[°](mは正の整数)がスキュー角度として理想の値となる。
図6は、スキュー角度αとスキュー係数との関係を示すグラフである。なお、スキュー係数は、スキューしない場合に対してスキューした場合におけるトルクリップルの特定成分の割合を表す係数である。図6からも、スキュー角度がα=30×m[°](mは正の整数)であるときに、トルクリップルの6次成分がほぼ0になることが分かる。即ち、磁極片17のスキュー角度αを調整することにより、回転電機1のトルクリップルの特定成分がキャンセルされることが分かる。
このような回転電機1では、各ロータ磁極部14が、永久磁石16と、磁性材料により構成されて永久磁石16のステータ2側の面に重なる磁極片17とを有しているので、磁極片17によって永久磁石16からの磁束を通す磁路を構成することができ、パーミアンスを向上させることもできる。これにより、ステータ2の反磁界による永久磁石16の減磁を抑制することができる。磁極片17を構成する磁性材料としては、ステータ2の反磁界の影響を低減するために、透磁率又は飽和磁束密度の小さい材料が望ましく、例えば、電磁鋼板よりも透磁率又は飽和磁束密度の小さい圧延鋼板又は機械構造用炭素鋼等が挙げられる。
また、磁極片17によって永久磁石16の減磁を抑制することができるので、保磁力を向上させた高価な永久磁石をロータ3に用いる必要がなくなり、製造コストの低減を図ることもできる。例えば、高価な希土類材料(例えばジスプロシウム等)の添加量を減らしたネオジム焼結磁石を永久磁石16として用いることができ、コストの低減を図ることもできる。さらに、ロータヨーク13に永久磁石16を埋めるための永久磁石用穴を設ける必要がないので、ロータヨーク13の加工を容易にすることができ、回転電機1の製造を容易にすることができる。特に、ロータヨーク13が鋳物である場合には、製造が容易になる効果が大きくなる。
また、永久磁石16とステータ2との間の空間に永久磁石16よりも透磁率の高い磁極片17が介在することにより、永久磁石16とステータ2との間の空間が同じ寸法であっても、永久磁石16とステータ2との間における磁気抵抗を減らすことができ、ステータ2及びロータ3間の磁束量を増加させることができる。さらに、各ロータ磁極部14が互いに間隔を置いて配置されているので、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量を低減することができる。このようなことから、回転電機1のトルクの低下を抑制することができる。
また、磁極片17は、同一の磁性材料により構成された単一片となっているので、例えば単一の板材(金属板)をプレス加工や鍛造により磁極片17を容易に作製することができる。これにより、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。さらに、薄板の積層体をかしめて作製した磁極片の積層方向の占積率は、薄板の絶縁被膜の厚さや、かしめによる薄板間の隙間の発生等によって100%未満となるが、同一材料により構成された単一片を磁極片17とすることにより、磁極片17の占積率を100%にすることができる。また、磁極片17を単一片とすると、薄板を積層してかしめることによって形成されるかしめ部が磁極片17に生じないので、磁極片17の厚さの縮小化を図ることができるとともに、かしめ部による磁極片17の劣化もなくすことができる。このようなことから、回転電機1の特性を向上させることができる。
また、スキュー基準面S1を境界として連続する一対の対称部22が、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっているので、ロータ3の軸線方向について磁極片17を段スキューさせることができ、永久磁石16から磁極片17を通ってステータ2に流れる磁束のロータ3の周方向の位相をずらすことができる。これにより、トルク波形をロータ3の周方向へずらして重ね合わせることができ、トルクリップルの低減を図ることができる。さらに、上記のように、永久磁石16をロータ3の周方向にずらすことなく磁極片17のパーミアンスA(θ)の周方向角度をずらすだけでトルクリップルを低減することができるので、ロータヨーク突起18を段スキューさせる加工が不要になる。また、永久磁石を埋め込んだ一対のロータコア(薄板の積層体)をロータの周方向へ互いにずらして段スキューさせた構造では、永久磁石をそれぞれ埋め込んだ一対のロータコアをロータの周方向へずらしてロータの回転軸に位置決めする必要があるが、本実施の形態では、その必要はなく、段スキューさせた磁極片17を1つの金型で作製すればよく、製造工程数を削減することができる。またロータコアを周方向にずらす代わりに、ロータコアの薄板の外周を異なる金型で周方向にずらす形状で打ち抜いて積層する構造に対しても、本実施の形態では、段スキューさせた磁極片17を1つの金型で作製すればよく、製造コストを削減することができる。このようなことから、回転電機1の製造を容易にすることができ、コストの低減を図ることができる。
また、磁極片17は、永久磁石16のステータ2側の平らな面に重なっているので、磁極片17と永久磁石16との接着剤による接着を容易にすることができる。
また、磁極片17における各対称部22の周方向寸法Wyは、永久磁石16の周方向寸法Wmよりも大きくなっているので、ステータ2と永久磁石16との間に磁極片17をより確実に介在させることができ、パーミアンスの向上をより確実に図ることができる。さらに、反磁界が図4の磁極片17の一方の端部から他方の端部へ、又はその逆の方向へ通るため、永久磁石16が反磁界の影響を受けにくくなる。これにより、ステータ2の反磁界による永久磁石16の減磁をさらに確実に抑制することができる。
また、永久磁石16の形状が平板状とされているので、例えば仕上げの研磨等を容易にすることができ、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。また、材料の歩留まりも向上させることができる。
また、ロータヨーク13に対する各永久磁石16の位置決めをロータ3の周方向について行う複数のロータヨーク突起18がロータヨーク13に設けられているので、ロータヨーク13に対する各永久磁石16の位置ずれをより確実に防止することができる。さらに、各永久磁石16の位置決めを行うための他の部品を用いる必要がなくなり、部品点数の増加を抑制することができる。
また、各ロータヨーク突起18の高さ寸法Hrが永久磁石16の厚さ寸法Hmよりも小さくされている(Hr<Hm)ので、磁極片17とロータヨーク突起18とが空間を介して互いに離れた状態を保つことができ、磁極片17とロータヨーク突起18との間を磁気的に絶縁させることができる。これにより、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量の増加を抑制して、トルクの向上を図ることができる。なお、磁極片17とロータヨーク突起18との間に非磁性部材(例えば樹脂又はステンレス等)が介在していてもよい。
なお、上記の例では、ステータ2の内周面(各磁極ティース部12の先端面が存在する仮想円筒面)と各磁極片17の外周面(各磁極片17のステータ2側の面)との間の空間の寸法がロータ3の周方向について均一になっているが、ステータ2の内周面と磁極片17の外周面との間の空間の寸法が磁極片17の中心から両端部に向かって連続的に大きくなるように、各磁極片17の外周面の形状を、ロータ3の軸線を中心とする円弧状よりも曲率半径の小さい円弧状としてもよい。このようにすれば、上記の式(1)で表されるパーミアンスA(θ)の周方向角度θに対する分布を磁極の正弦波状に近づけることができ、磁束密度B(θ,t)の高次成分を小さくすることができる。これにより、トルクリップルの低減をさらに図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、スキュー部21が、ロータ3の軸線方向について一対の対称部22によって2段の段スキューとなっているが、一対の対称部22によってスキュー部21をロータ3の軸線方向について3段の段スキューとしてもよい。
即ち、図7は、この発明の実施の形態2による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図8は、図7のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図7は、図8のVII−VII線に沿った断面図となっている。磁極片17は、スキュー基準面S1を境界として連続する一対の対称部22を有するスキュー部21となっている。一対の対称部22は、実施の形態1と同様に、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。しかし、各対称部22の形状は、実施の形態1と異なる形状となっている。
スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部の一部が他方の対称部22の両端部に対してずれている。この例では、各対称部22の形状が、スキュー基準面S1に近い部分を残し、スキュー基準面S1から離れた部分のみをロータ3の周方向へずらした形状となっている。これにより、この例では、3つの段スキュー形成部25がスキュー部21に一対の対称部22によって形成されている。ロータ3の径方向に沿って見たときの各段スキュー形成部25の形状は、ロータ3の軸線方向に沿った中心線を持つ矩形状となっている。ロータ3の軸線方向についての各段スキュー形成部25の寸法は互いに同一となっている。また、ロータ3の周方向についての各段スキュー形成部25の寸法も互いに同一となっている。
スキュー部21では、3つの段スキュー形成部25のうち、中央の段スキュー形成部25の中心線の位置がロータ3の周方向についてスキュー基準線L1の位置と一致し、両側に位置する一方及び他方の段スキュー形成部25の中心線がスキュー基準線L1に対してロータ3の周方向について互いに逆方向へずれている。
スキュー部21は、図8に示すように、中央の段スキュー形成部25の周方向両端部を永久磁石16から均等に突出させるとともに、一方の段スキュー形成部25の周方向両端部のうち右側端部を左側端部よりも永久磁石16から大きく突出させ、他方の段スキュー形成部25の周方向両端部のうち左側端部を右側端部よりも永久磁石16から大きく突出させた状態で、永久磁石16に重なっている。なお、図7では、ロータ3の軸線方向に沿って見たときのロータ3において、中央の段スキュー形成部25の中心線とロータ3の軸線とを結ぶ直線(即ち、スキュー基準線L1)と、一方の段スキュー形成部25の中心線とロータ3の軸線とを結ぶ直線とがなす角度、及び、中央の段スキュー形成部25の中心線とロータ3の軸線とを結ぶ直線(即ち、スキュー基準線L1)と、他方の段スキュー形成部25の中心線とロータ3の軸線とを結ぶ直線とがなす角度が、スキュー角度αとしてそれぞれ示されている。
スキュー部21における各段スキュー形成部25のスキュー角度がそれぞれαである場合、中央の段スキュー形成部25のパーミアンスをA(θ)、一方及び他方の段スキュー形成部25のそれぞれのパーミアンスをA(θ−α)及びA(θ+α)とすると、回転電機のトルクT(θ,t)に比例する磁束密度B(θ,t)は、式(6)で表される。
Figure 2015004745
従って、式(6)により、スキュー角度がα=(180×(2×m−1)±60)/kAi[°](mは正の整数)で表されるとき、トルクリップルのkAi次成分をキャンセルして0に近い値にすることができる。例えば、トルクリップルの6次成分(kAi=6)をキャンセルしたい場合には、α=30×(2×m−1)±10[°](mは正の整数)がスキュー角度として理想の値となる。
図9は、図8の磁極片17をロータ3に用いたときのスキュー角度αとスキュー係数との関係を示すグラフである。図9からも、スキュー角度がα=30×(2×m−1)±10[°](mは正の整数)であるときに、トルクリップルの6次成分がほぼ0になることが分かる。即ち、磁極片17のスキュー角度αを調整することにより、回転電機1のトルクリップルの特定成分がキャンセルされることが分かる。また、例えば、図9において、スキュー角度がα=20[°]のときには、トルクリップルの6次成分及び12次成分を同時に低減することができることから、段スキューの段数が増加すると、高次のトルクリップルの成分を同じスキュー角度で同時に低減することができる。
このようにスキュー部21における段スキュー形成部25の段数を3段に増加させると、上記と同様の効果を得ることができるだけでなく、高次のトルクリップルの成分の低減も図ることができる。
なお、段スキュー形成部25の段数は、2段又は3段に限定されず、4段以上であってもよい。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。図10において、各磁極片17の形状は、永久磁石16の厚さよりも薄い均一の厚さを持つ平板状とされている。これにより、各磁極片17の永久磁石16側の面及びステータ2側の面がいずれも平面となっている。他の構成は図4と同様である。
このように、磁極片17の形状が平板状とされているので、例えば板材(金属板)のプレス加工や鍛造により磁極片17の作製をさらに容易にすることができ、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4による回転電機のロータ3の要部を示す断面図である。また、図12は、図11のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図11は、図12のXI−XI線に沿った断面図となっている。図において、ロータ3の軸線方向についての磁極片17の両端部(磁極片17の軸線方向両端部)には、ロータ3の周方向について永久磁石16を挟む一対の磁極片突起31が1組ずつ設けられている。また、ロータ3の軸線方向についての磁極片17の中間部(磁極片17の軸線方向中間部)は、実施の形態1と同様のスキュー部21とされている。磁極片17の軸線方向両端部の周方向寸法は、磁極片17の軸線方向中間部の周方向寸法よりも小さくなっている。各磁極片突起31は、磁極片17の軸線方向両端部における周方向両端部から、ロータ筒部15に向けてそれぞれ突出している。この例では、各磁極片17の軸線方向中間部には磁極片突起31が設けられていない。各磁極片17は、鋼板に対してプレス加工を行うことにより作製されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような回転電機1では、ロータ3の周方向について永久磁石16を挟む一対の磁極片突起31が磁極片17に設けられているので、永久磁石16に対する磁極片17の位置決めをロータ3の周方向について容易に行うことができ、磁極片17を永久磁石16に取り付けやすくすることができる。これにより、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。
実施の形態5.
実施の形態4では、一対の磁極片突起31が磁極片17の軸方向両端部にのみ設けられているが、一対の磁極片突起31を、ロータ3の軸線方向について、磁極片17の全範囲に亘って配置してもよい。
即ち、図13は、この発明の実施の形態5による回転電機のロータ3の要部を示す断面図である。また、図14は、図13のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図13は、図14のXIII−XIII線に沿った断面図となっている。磁極片17には、ロータ3の周方向について永久磁石16を挟む一対の磁極片突起31が設けられている。各磁極片突起31は、磁極片17からロータ筒部15に向けてそれぞれ突出している。また、各磁極片突起31は、永久磁石16の両側面に沿ってロータ3の軸線方向へ磁極片17の全範囲に亘って配置されている。さらに、磁極片17では、ロータ3の周方向についての各対称部22の範囲よりも内側に各磁極片突起31がそれぞれ配置されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようにすれば、永久磁石16に対する磁極片17の位置決めをさらに容易に行うことができ、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。また、ロータ3の周方向について永久磁石16に対する磁極片17の段スキュー角度をより正確に調整することができるので、トルクリップルをさらに確実に低減することができる。さらに、ステータ2に対して磁極片17で永久磁石16を覆うことによりパーミアンスが向上するため、ステータ2の反磁界による永久磁石16の減磁の抑制をより確実に図ることができる。
実施の形態6.
図15は、この発明の実施の形態6による回転電機のロータ3の要部を示す断面図である。また、図16は、図15のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図15は、図16のXV−XV線に沿った断面図である。スキュー部21は、スキュー基準面S1を境界として連続する一対の対称部22を有している。一対の対称部22は、各対称部22のステータ2側の部分の形状を左右非対称にすることにより、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。
ロータ3の軸線に垂直な平面における対称部22の断面形状は、ロータ3の軸線方向についてのどの位置でも同一となっている。また、スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部と同位置に存在している。即ち、一対の対称部22のそれぞれの両端部は、図16に示すように、ロータ3の軸線方向に沿った2本の平行な直線上に配置されている。さらに、各対称部22の周方向寸法Wyは、永久磁石16の周方向寸法Wmよりも大きくなっている。各対称部22は、ロータ3の周方向について両端部を永久磁石16から均等に突出させた状態で永久磁石16に重ねられている。
各対称部22のステータ2側の部分には、第1のステータ対向面41、第2のステータ対向面42及び第3のステータ対向面43と、第1及び第2のステータ対向面41,42間の境界に存在する稜線部44と、第2及び第3のステータ対向面42,43間の境界に存在する谷線部45とが形成されている。
稜線部44及び谷線部45はいずれも、対称部22の中心線よりもロータ3の周方向へずれた位置にロータ3の軸線方向に沿って形成されている。また、稜線部44は、図16に示すように、ロータ3の径方向に沿ってロータ磁極部14を見たとき、永久磁石16の範囲内に形成されている。谷線部45は、ロータ3の径方向に沿ってロータ磁極部14を見たとき、永久磁石16の範囲外に形成されている。この例では、稜線部44が第1及び第2のステータ対向面41,42間を滑らかに繋ぐ曲面となっており、谷線部45が第2及び第3のステータ対向面42,43間を滑らかに繋ぐ曲面となっている。
第1のステータ対向面41は対称部22の周方向一端部に形成され、第3のステータ対向面43は対称部22の周方向他端部に形成されている。第2のステータ対向面42は、第1及び第3のステータ対向面41,43間に形成されている。
対称部22は、第1のステータ対向面41が形成された磁極片厚肉部46と、第3のステータ対向面43が形成され、磁極片厚肉部46よりも厚さが薄くなっている磁極片薄肉部47と、第2のステータ対向面42が形成され、磁極片厚肉部46から磁極片薄肉部47に向かって連続的に厚さが薄くなる磁極片肉厚変化部48とを有している。
第1のステータ対向面41は、ステータ2の内周面に沿った円弧状面となっている。これにより、磁極片厚肉部46の厚さは、対称部22の周方向端部に向かって連続的に小さくなっている。第3のステータ対向面43は、対称部22の裏面(永久磁石16側の面)と平行になっている。これにより、磁極片薄肉部47の厚さは、均一の厚さとなっている。第2のステータ対向面42は、第1のステータ対向面41から第3のステータ対向面43に向かって対称部22の裏面に対して傾斜している。対称部22の厚さは、稜線部44の位置で最も大きく、磁極片薄肉部47で最も小さくなっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、各対称部22のステータ2側の部分に稜線部44及び谷線部45を形成することによっても、磁極片17を段スキューさせることができ、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部と同位置に存在しているので、磁極片17の周方向位置をロータ3の軸線方向について一定にすることができ、各磁極片17と各永久磁石16との間の磁束の漏れをロータ3の軸線方向のどの位置でも抑制することができる。これにより、回転電機1のトルクの低減を抑制することができる。
また、各対称部22の周方向中間部に稜線部44が形成され、各対称部22の周方向端部が磁極片薄肉部47とされているので、磁極片17全体としてみると、磁極片17の周方向両端部での磁気抵抗を、磁極片17の周方向中間部での磁気抵抗よりも大きくすることができる。これにより、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量を低減することができ、回転電機1のトルクの向上をさらに図ることができる。
なお、上記の例では、各対称部22の周方向寸法Wyが永久磁石16の周方向寸法Wmよりも大きくなっている(Wy>Wm)が、各対称部22の周方向寸法Wyを永久磁石16の周方向寸法Wmと等しくしてもよい(Wy=Wm)。このようにすれば、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量をさらに低減することができ、回転電機1のトルクの向上をさらに図ることができる。
実施の形態7.
実施の形態6では、第1〜第3のステータ対向面41〜43と、稜線部44及び谷線部45とが磁極片17のステータ2側の部分に形成されているが、第1及び第2のステータ対向面41,42と、第1及び第2のステータ対向面41,42間の境界に存在する稜線部44とを磁極片17のステータ2側の部分に形成するだけで、第3のステータ対向面43及び谷線部45をなくしてもよい。
即ち、図17は、この発明の実施の形態7による回転電機のロータ3の要部を示す断面図である。また、図18は、図17のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図17は、図18のXVII−XVII線に沿った断面図となっている。各対称部22のステータ2側の部分には、第1のステータ対向面41及び第2のステータ対向面42と、第1及び第2のステータ対向面41,42間の境界に存在する稜線部44とが形成されている。磁極片17は、第1のステータ対向面41が形成された磁極片厚肉部46と、第2のステータ対向面42が形成された磁極片肉厚変化部48とを有している。第3のステータ対向面43及び谷線部45は各対称部22のステータ2側の部分に形成されておらず、磁極片17は磁極片薄肉部47を有していない。他の構成は実施の形態6と同様である。
このように、磁極片17が磁極片薄肉部47を有していないので、ロータ3の周方向について永久磁石16から突出させる磁極片17の寸法を磁極片薄肉部47の寸法分だけ短くすることができ、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量を低減することができる。これにより、回転電機1のトルクの向上をさらに図ることができる。
実施の形態8.
実施の形態6では、稜線部44及び谷線部45がロータ3の軸線方向に沿って対称部22のステータ2側の部分に形成されているが、対称部22のステータ2側の部分に稜線部44及び谷線部45をロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜させて形成してもよい。
即ち、図19は、この発明の実施の形態8による回転電機のロータ3の要部を示す断面図である。また、図20は、図19のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図19は、図20のXIX−XIX線に沿った断面図となっている。各対称部22のステータ2側の部分に形成された稜線部44及び谷線部45は、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜して形成されている。また、稜線部44及び谷線部45は、互いに平行になっている。
各対称部22に形成された稜線部44は、スキュー基準線L1を通っている。これにより、各稜線部44は、一対の対称部22間で連続し、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜する1本の直線上に形成されている。即ち、スキュー部21は、いわゆる連続スキューとなっている。なお、図19では、ロータ3の軸線方向に沿って見たときの稜線部44の一端部及び他端部のそれぞれとロータ3の軸線とを結ぶ2本の直線がなす角度が、スキュー角度βとして示されている。他の構成は実施の形態6と同様である。
このように、一対の対称部22に形成された稜線部44がロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜されているので、永久磁石16か磁極片17を通ってステータ2に流れる磁束のロータ3の周方向の位相を連続的にずらすことができ、トルク波形を周方向に連続的にずらして重ね合わせることができる。これにより、回転電機1のトルクリップルの低減をさらに図ることができる。
ここで、スキュー部21における各対称部22のスキュー角度がβである場合、磁極片17のパーミアンスをA(θ+β)とすると、回転電機のトルクT(θ,t)に比例する磁束密度B(θ,t)は、式(7)で表される。
Figure 2015004745
従って、式(7)により、スキュー角度がβ=360×m/kAi[°](mは正の整数)で表されるとき、トルクリップルのkAi次成分をキャンセルして0に近い値にすることができる。例えば、トルクリップルの6次成分(kAi=6)をキャンセルしたい場合には、β=60×m[°](mは正の整数)がスキュー角度として理想の値となる。
図21は、図20の磁極片17をロータ3に用いたときのスキュー角度βとスキュー係数との関係を示すグラフである。図21からも、スキュー角度がβ=60×m[°](mは正の整数)であるときに、トルクリップルの6次成分がほぼ0になることが分かる。即ち、磁極片17のスキュー角度βを調整することにより、回転電機1のトルクリップルの特定成分がキャンセルされることが分かる。また、磁極片17は連続スキューされているので、図21に示すように、高次のトルクリップルの成分を同じスキュー角度で同時に低減することができる。
このように、一対の対称部22に形成された稜線部44をロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜させることにより、上記と同様の効果を得ることができるだけでなく、高次のトルクリップルの成分の低減も図ることができる。
実施の形態9.
図22は、この発明の実施の形態9による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図23は、図22のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図22は、図23のXXII−XXII線に沿った断面図となっている。磁極片17は、スキュー基準面S1を境界として連続する一対の対称部22を有するスキュー部21となっている。一対の対称部22は、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。
スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部に対してずれている。各対称部22の周方向両端部には、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜する互いに平行な端面が形成されている。各対称部22の周方向両端部に形成された端面は、一対の対称部22間で連続している。これにより、スキュー部21の周方向両端部は、スキュー基準面S1の位置で段差が形成されることなくロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜している。即ち、スキュー部21は、いわゆる連続スキューとなっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、スキュー部21は連続スキューとなっているので、スキュー部21が段スキューとなっている場合に比べて、高次のトルクリップルの成分の低減を図ることができる。
実施の形態10.
図24は、実施の形態10による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図25は、図24のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図24は、図25のXXIV−XXIV線に沿った断面図となっている。スキュー部21は、スキュー基準面S1を境界として連続する一対の対称部22を有している。一対の対称部22は、各対称部22のステータ2側の部分の形状を左右非対称にすることにより、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。
ロータ3の軸線に垂直な平面における各対称部22の断面形状は、ロータ3の軸線方向についてのどの位置でも同一となっている。また、スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部と同位置に存在している。即ち、一対の対称部22のそれぞれの両端部は、図25に示すように、ロータ3の軸線方向に沿った2本の平行な直線上に配置されている。さらに、各対称部22の周方向寸法は、永久磁石16の周方向寸法よりも大きくなっている。各対称部22は、ロータ3の周方向について両端部を永久磁石16から均等に突出させた状態で永久磁石16に重ねられている。
各対称部22のステータ2側の部分には、対称部22の厚さ方向に深さを持つ溝51がロータ3の軸線方向に沿って形成されている。これにより、対称部22の溝51が形成されている部分の厚さは、対称部22の他の部分の厚さよりも薄くなっている。溝51は、スキュー基準線L1を通る対称部22の中心線からロータ3の周方向へずれた位置に形成されている。この例では、溝51は、ロータ3の軸線方向についての対称部22の全範囲に設けられている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、各対称部22のステータ2側の部分に溝51をロータ3の軸線方向に沿って形成することによっても、磁極片17を段スキューさせることができ、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部と同位置に存在しているので、磁極片17の周方向位置をロータ3の軸線方向について一定にすることができ、各磁極片17と各永久磁石16との間の磁束の漏れをロータ3の軸線方向のどの位置でも抑制することができる。これにより、回転電機1のトルクの低減を抑制することができる。
実施の形態11.
実施の形態10では、溝51がロータ3の軸線方向に沿って対称部22のステータ2側の部分に形成されているが、対称部22のステータ2側の部分に溝51をロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜させて形成してもよい。
即ち、図26は、この発明の実施の形態11による回転電機のロータ3の要部を示す断面図である。また、図27は、図26のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図26は、図27のXXVI−XXVI線に沿った断面図となっている。各対称部22のステータ2側の部分には、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜する溝51が形成されている。各対称部22に形成された溝51は、スキュー基準線L1を通っている。これにより、各溝51は、一対の対称部22間で連続し、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜する1本の直線上に形成されている。即ち、スキュー部21は、いわゆる連続スキューとなっている。他の構成は実施の形態10と同様である。
このように、一対の対称部22に形成された溝51がロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜されているので、永久磁石16か磁極片17を通ってステータ2に流れる磁束のロータ3の周方向の位相を連続的にずらすことができ、トルク波形を周方向に連続的にずらして重ね合わせることができる。これにより、回転電機1のトルクリップルの低減をさらに図ることができる。また、スキュー部21が連続スキューとなっているので、スキュー部21が段スキューとなっている場合に比べて、高次のトルクリップルの成分の低減を図ることができる。
実施の形態12.
図28は、この発明の実施の形態12による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図29は、図28のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図28は、図29のXXVIII−XXVIII線に沿った断面図となっている。磁極片17は、ロータ3の軸線に対して垂直な仮想平面であるスキュー境界面S2を境界として連続する一対のスキュー部21を有している。各スキュー部21は、スキュー基準面S1を境界として連続する一対の対称部22を有している。従って、磁極片17には、一対のスキュー基準面S1と、一対のスキュー基準面S1間の中央位置に存在するスキュー境界面S2とが設定されている。
一対のスキュー部21は、スキュー境界面S2に関して対称となっている。各スキュー部21では、一対の対称部22が、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。各スキュー部21の構成は、実施の形態1と同様である。従って、ロータ3の径方向に沿って見たときの各対称部22の形状は矩形状であり、一対の対称部22の周方向両端部はロータ3の周方向について互いにずれている。また、各対称部22の周方向両端部に形成された端面は、ロータ3の軸線方向に沿って形成されている。ロータ3の径方向に沿って磁極片17を見たときには、図29に示すように、各スキュー部21における4つの対称部22のうち、スキュー境界面S2に近い一方の2つの対称部22同士と、スキュー境界面S2から離れた他方の2つの対称部22同士とが、ロータ3の周方向について互いに逆方向へずれている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような回転電機1では、一対のスキュー部21がスキュー境界面S2に関して対称となっており、各スキュー部21では、一対の対称部22が、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっているので、永久磁石16から磁極片17を通ってステータ2に流れる磁束のロータ3の周方向の位相を各スキュー部21のそれぞれでずらすことができ、各スキュー部21のそれぞれにおいてトルク波形を周方向にずらして重ね合わせることができる。これにより、トルクリップルの低減をさらに図ることができる。また、トルクを発生する力のうち、ロータ3の軸線方向成分であるスラスト力が各スキュー部21によって生じるが、スラスト力の方向がスキュー境界面S2を境界として互いに逆方向となるので、スラスト力を打ち消すことができる。これにより、ロータ3を支える支持物(例えばベアリング7及びハウジング4等)にかかる力を抑制することができ、回転電機1の小形化を図ることができる。
実施の形態13.
実施の形態12では、ロータ3の径方向に沿って見たときの各対称部22の周方向両端部にロータ3の軸線方向に沿った端面が形成されているが、各対称部22の周方向両端部に形成された端面をロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜させてもよい。
即ち、図30は、この発明の実施の形態13による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図31は、図30のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図30は、図31のXXX−XXX線に沿った断面図となっている。一対のスキュー部21は、スキュー境界面S2に関して対称となっている。各スキュー部21では、一対の対称部22が、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。各スキュー部21の構成は、実施の形態9のスキュー部21の構成と同様である。即ち、各対称部22の周方向両端部には、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜する端面が形成されている。ロータ3の径方向に沿って磁極片17を見たときには、図31に示すように、各スキュー部21における4つの対称部22のうち、スキュー境界面S2に近い一方の2つの対称部22同士と、スキュー境界面S2から離れた他方の2つの対称部22同士とが、ロータ3の周方向について互いに逆方向へずれている。他の構成は実施の形態12と同様である。
このように、対称部22の周方向両端部に形成された端面をロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜させることにより各スキュー部21を連続スキューとしても、スキュー境界面S2を境界としてロータ3に生じるスラスト力の方向を逆方向にすることができ、スラスト力を打ち消すことができる。これにより、回転電機1の小形化を図ることができる。また、各スキュー部21を連続スキューとすることにより高次のトルクリップルの低減も図ることができる。
実施の形態14.
図32は、この発明の実施の形態14による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図33は、図32のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図32は、図33のXXXII−XXXII線に沿った断面図となっている。一対のスキュー部21は、スキュー境界面S2に関して対称となっている。各スキュー部21では、一対の対称部22が、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。各スキュー部21の構成は、実施の形態10のスキュー部21の構成と同様である。即ち、各対称部22のステータ2側の部分には、ロータ3の軸線方向に沿った溝51が形成されている。また、溝51は、スキュー基準線L1を通る対称部22の中心線からロータ3の周方向へずれた位置に形成されている。さらに、スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部と同位置に存在している。ロータ3の径方向に沿って磁極片17を見たときには、図33に示すように、各スキュー部21における4つの溝51のうち、スキュー境界面S2に近い一方の2つの溝51同士と、スキュー境界面S2から離れた他方の2つの溝51同士とが、ロータ3の周方向について互いに逆方向へずれている。他の構成は実施の形態12と同様である。
このように、各対称部22のステータ2側の部分に溝51をロータ3の軸線方向に沿って形成することによっても、磁極片17を段スキューさせることができ、実施の形態10と同様の効果を得ることができる。また、スキュー境界面S2を境界としてロータ3に生じるスラスト力の方向を逆方向にすることができ、スラスト力を打ち消すことができる。これにより、回転電機1の小形化を図ることができる。
実施の形態15.
図34は、この発明の実施の形態15による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図35は、図34のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図34は、図35のXXXIV−XXXIV線に沿った断面図となっている。一対のスキュー部21は、スキュー境界面S2に関して対称となっている。各スキュー部21では、一対の対称部22が、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。
各スキュー部21の構成は、実施の形態11のスキュー部21の構成と同様である。即ち、各対称部22のステータ2側の部分には、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜する溝51が形成されている。各溝51は、一対の対称部22間及び一対のスキュー部21間のそれぞれで連続している。さらに、スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部と同位置に存在している。ロータ3の径方向に沿って磁極片17を見たときには、図35に示すように、各スキュー部21における4つの溝51のうち、スキュー境界面S2に近い一方の2つの溝51同士と、スキュー境界面S2から離れた他方の2つの溝51同士とが、ロータ3の周方向について互いに逆方向へ傾斜しながらずれることにより、4つの溝51が連続するV字状の溝が磁極片17に形成されている。他の構成は実施の形態12と同様である。
このように、各対称部22のステータ2側の部分に溝51をロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜させて形成することにより、磁極片17を連続スキューさせることができ、実施の形態11と同様の効果を得ることができる。また、スキュー境界面S2を境界としてロータ3に生じるスラスト力の方向を逆方向にすることができ、スラスト力を打ち消すことができる。これにより、回転電機1の小形化を図ることもできる。
実施の形態16.
図36は、この発明の実施の形態16による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図37は、図36のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図36は、図37のXXXVI−XXXVI線に沿った断面図となっている。一対のスキュー部21は、スキュー境界面S2に関して対称となっている。各スキュー部21では、一対の対称部22が、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関して非対称となっている。
各スキュー部21の構成は、実施の形態6のスキュー部21の構成と同様である。即ち、各対称部22のステータ2側の部分には、第1のステータ対向面41、第2のステータ対向面42及び第3のステータ対向面43と、第1及び第2のステータ対向面41,42間の境界に存在する稜線部44と、第2及び第3のステータ対向面42,43間の境界に存在する谷線部45とが形成されている。稜線部44及び谷線部45はいずれも、対称部22の中心線よりもロータ3の周方向へずれた位置にロータ3の軸線方向に沿って形成されている。スキュー部21では、ロータ3の周方向について、一方の対称部22の両端部が他方の対称部22の両端部と同位置に存在している。
ロータ3の径方向に沿って磁極片17を見たときには、図37に示すように、各スキュー部21における4つの稜線部44のうち、スキュー境界面S2に近い一方の2つの稜線部44同士と、スキュー境界面S2から離れた他方の2つの稜線部44同士とが、ロータ3の周方向について互いに逆方向へずれている。また、各スキュー部21における4つの谷線部45も、スキュー境界面S2に近い一方の2つの谷線部45同士と、スキュー境界面S2から離れた他方の2つの谷線部45同士とが、ロータ3の周方向について互いに逆方向へずれている。他の構成は実施の形態12と同様である。
このように、各対称部22のステータ2側の部分に稜線部44及び谷線部45をロータ3の軸線方向に沿って形成することによっても、磁極片17を段スキューさせることができ、実施の形態6と同様の効果を得ることができる。また、スキュー境界面S2を境界としてロータ3に生じるスラスト力の方向を逆方向にすることができ、スラスト力を打ち消すことができる。これにより、回転電機1の小形化を図ることもできる。
実施の形態17.
図38は、この発明の実施の形態17による回転電機1のロータ3の要部を示す断面図である。また、図39は、図38のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図38は、図39のXXXVIII−XXXVIII線に沿った断面図となっている。磁極片17は、スキュー基準面S1を境界として連続する一対の対称部22を有している。一対の対称部22は、スキュー基準線L1に関して対称に形成され、かつスキュー基準面S1に関しても対称となっている。従って、この例では、磁極片17及び永久磁石16がいずれもスキューされていない。この例では、ロータ3の径方向に沿って磁極片17を見たときの各対称部22の形状が矩形状となっている。
各磁極片17の外周面の形状は、ロータ3の軸線を中心とする円弧状よりも曲率半径の小さい円弧状となっている。これにより、ステータ2の内周面55と磁極片17の外周面との間の空間の寸法は、ロータ3の周方向について磁極片17の中心から両端部に向かって連続的に大きくなっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、ステータ2の内周面55と磁極片17の外周面との間の空間の寸法が、ロータ3の周方向について磁極片17の中心から両端部に向かって連続的に大きくなっているので、上記の式(1)で表されるパーミアンスA(θ)の周方向角度θに対する分布を磁極の正弦波状に近づけることができ、磁束密度B(θ,t)の高次成分を小さくすることができる。これにより、トルクリップルの低減をさらに図ることができる。
実施の形態18.
上記実施の形態1〜17による回転電機1をエレベータ用巻上機に適用してもよい。
即ち、図40は、この発明の実施の形態18による回転電機を適用したエレベータ用巻上機を示す縦断面図である。図において、エレベータ用巻上機は、実施の形態1と同様の回転電機であるモータ71と、モータ71の駆動力により回転される駆動シーブ72とを有している。
駆動シーブ72は、ベアリング7を介して支軸6に回転自在に支持されている。駆動シーブ72は、ロータヨーク13と一体に成形されている。この例では、駆動シーブ72及びロータヨーク13を構成する材料が鋳鉄とされている。駆動シーブ72は、支軸6の軸線方向について、ステータ2の範囲から外れた位置に設けられている。駆動シーブ72及びロータ3は、ステータコイル9への通電により、支軸6の軸線を中心に一体に回転される。駆動シーブ72の外周面には、複数本の主索用溝73が駆動シーブ72の周方向に沿って設けられている。
かご及び釣合おもり(いずれも図示せず)を吊り下げる複数本の主索は、各主索用溝73に沿って駆動シーブ72に巻き掛けられる。かご及び釣合おもりは、駆動シーブ72の回転により昇降路内を昇降される。
ロータ筒部15の内側には、駆動シーブ72及びロータ3に対して制動力を与えるブレーキ装置74が設けられている。ブレーキ装置74は、ロータ筒部15に対してロータ3の径方向へ変位可能なブレーキシュー(図示せず)を有している。ブレーキ装置74は、ブレーキシューをロータ筒部15の内周面に接触させることにより駆動シーブ72及びロータ3に制動力を与え、ブレーキシューをロータ筒部15から離すことにより駆動シーブ72及びロータ3に対する制動力を解除する。
このようなエレベータ用巻上機では、実施の形態1による回転電機がモータ71として用いられているので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。即ち、永久磁石16の減磁を抑制することができるとともに、モータ71のトルクの向上及びコストの低減を図ることができ、エレベータ用巻上機の製造を容易にすることができる。
ここで、エレベータ用巻上機のロータ3の回転速度と鉄損との関係について説明する。エレベータ用巻上機に適用される回転電機1に発生する鉄損Wは、ヒステリシス損Wh及び渦損Weの和で表される。即ち、鉄損Wは、式(8)で表される。
Figure 2015004745
また、ヒステリシス損Whは、鉄損係数kh、磁極片17等の磁性体に流れる磁束密度Bのnh乗、ロータ3の電気角周波数f、質量Mにそれぞれ比例する。さらに、渦損Weは、鉄損係数ke、磁束密度Bのne乗、ロータ3の電気角周波数fのnf乗、質量Mにそれぞれ比例する。従って、ヒステリシス損Whは式(9)で表され、渦損Weは式(10)で表される。
Figure 2015004745
Figure 2015004745
式(8)〜式(10)により、渦損Weが電気角周波数fのnf乗に比例し、nfの値が通常1.7〜2の値となることから、ロータ3の電気角周波数fが増加すると、渦損Weが鉄損Wの中で支配的になることが分かる。
図41は、図40の磁極片17に生じる鉄損が巻上機全体の鉄損に占める割合と、ロータ3の電気角周波数fとの関係を示すグラフである。図41に示すように、巻上機のロータ3の回転速度を表す電気角周波数を約260[Hz]以下に抑制すれば、磁極片17に発生する渦損が巻上機全体の鉄損に対して50%を超えずに支配的にならない。従って、電気角周波数を約260[Hz]以下に抑制すれば、渦損の発生を抑制できるため、巻上機全体の温度上昇を抑制する必要がある場合に有利となる。また磁極片17が、磁性板の積層体ではなく、同一の磁性材料で構成した単一片の場合でも、巻上機全体の温度上昇を抑制できるため、積層体でない単一の板材を塑性加工することにより磁極片17を容易に作製することができる。また、図41の巻上機全体の鉄損は回転電機1に発生する鉄損と等しいため、巻上機全体の鉄損を回転電機の鉄損に置き換えられることは言うまでもない。
なお、上記の例では、実施の形態1と同様の回転電機が巻上機のモータ71とされているが、実施の形態2〜17のいずれかと同様の回転電機を巻上機のモータ71としてもよい。
また、実施の形態1〜17では、磁極片17の周方向寸法Wyが永久磁石16の周方向寸法Wmよりも小さくはなっていないが、磁極片17の周方向寸法Wyを永久磁石16の周方向寸法Wmよりも小さくしてもよい(Wy<Wm)。
また、実施の形態1〜17では、磁極片17の周方向寸法Wyが永久磁石16の周方向寸法Wmよりも大きくなっている(Wy>Wm)が、実施の形態2と同様に、磁極片17の周方向寸法Wyを永久磁石16の周方向寸法Wmとほぼ同一(完全同一を含む)にしてもよい(Wy=Wm)。
また、実施の形態2及び4〜17では、磁極片17の外周面が円弧状の面とされているが、実施の形態3と同様に、磁極片17の外周面を平面とすることにより磁極片17の形状を平板状としてもよい。
また、実施の形態2〜3及び6〜17では、実施の形態4又は5での一対の磁極片突起31を磁極片17に設けることにより、永久磁石16に対する磁極片17の周方向の位置決めを行ってもよい。
また、実施の形態1〜16では、磁極片17が同一の磁性材料で構成された単一片とされているが、これに限定されず、磁性材料でそれぞれ構成された複数の部分片を組み合わせて形成された複合片を磁極片17としてもよい。
また、実施の形態1〜17では、複数のロータヨーク突起18がロータヨーク13に設けられているが、各永久磁石16がロータヨーク13に対して位置ずれしないのであれば、ロータヨーク突起18はなくてもよい。
また、実施の形態1〜17では、ロータ3の外周を環状のステータ2が囲むインナロータ型の回転電機にこの発明が適用されているが、ステータ2の外周を環状のロータ3が囲むアウタロータ型の回転電機にこの発明を適用してもよい。

Claims (13)

  1. ステータコアと、上記ステータコアに周方向へ並べられた複数のステータコイルとを有するステータ、及び
    径方向について上記ステータに対向するロータヨークと、上記ロータヨークにそれぞれ設けられ、上記ロータヨークと上記ステータとの間の空間で周方向について互いに間隔を置いて配置された複数のロータ磁極部とを有し、上記ステータに対して回転可能なロータ
    を備え、
    各上記ロータ磁極部は、上記ロータヨークの表面に設けられた永久磁石と、磁性材料により構成され、上記永久磁石の上記ステータ側の面に重なる磁極片とを有し、
    上記磁極片は、同一の磁性材料で構成された単一片である回転電機。
  2. ステータコアと、上記ステータコアに周方向へ並べられた複数のステータコイルとを有するステータ、及び
    径方向について上記ステータに対向するロータヨークと、上記ロータヨークにそれぞれ設けられ、上記ロータヨークと上記ステータとの間の空間で周方向について互いに間隔を置いて配置された複数のロータ磁極部とを有し、上記ステータに対して回転可能なロータ
    を備え、
    各上記ロータ磁極部は、上記ロータヨークの表面に設けられた永久磁石と、磁性材料により構成され、上記永久磁石の上記ステータ側の面に重なる磁極片とを有し、
    上記磁極片は、上記ロータの軸線に対して垂直なスキュー基準面を境界として連続する一対の対称部を持つスキュー部を有し、
    上記一対の対称部は、上記ロータの軸線と上記スキュー基準面との交点を通り上記スキュー基準面上に存在する直線のうち、上記ロータの周方向についての上記永久磁石の中心を通る直線であるスキュー基準線に関して対称に形成され、かつ上記スキュー基準面に関して非対称となっている回転電機。
  3. 上記スキュー部では、上記ロータの周方向について、一方の上記対称部の両端部が他方の上記対称部の両端部に対してずれている請求項2に記載の回転電機。
  4. 上記スキュー部では、上記ロータの周方向について、一方の上記対称部の両端部が他方の上記対称部の両端部と同位置にある請求項2に記載の回転電機。
  5. 上記対称部の断面形状は、上記ロータの軸線方向についてのどの位置でも同一である請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 上記対称部の上記ステータ側の部分には、第1のステータ対向面及び第2のステータ対向面と、上記第1のステータ対向面及び上記第2のステータ対向面間の境界に形成され、上記ロータの軸線方向に対して上記ロータの周方向へ傾斜する稜線部とが形成されている請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 上記対称部の上記ステータ側の部分には、上記ロータの軸線方向に対して上記ロータの周方向へ傾斜する溝が形成されている請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 上記磁極片は、上記ロータの軸線に対して垂直なスキュー境界面を境界として連続する一対の上記スキュー部を有し、
    一対の上記スキュー部は、上記スキュー境界面に関して対称となっている請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の回転電機。
  9. 上記磁極片には、周方向について上記永久磁石を挟む一対の磁極片突起が設けられている請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の回転電機。
  10. 上記磁極片突起は、上記ロータの軸線方向について、上記永久磁石の全範囲に亘って配置されている請求項9に記載の回転電機。
  11. 上記磁極片と上記ステータとの間の空間の寸法は、上記ロータの周方向について上記磁極片の両端部に向かって連続的に大きくなっている請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の回転電機。
  12. 上記ロータの回転速度である電気角周波数が260Hz以下であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の回転電機。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の回転電機であるモータ、及び
    上記モータの駆動力により回転される駆動シーブ
    を備えているエレベータ用巻上機。
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