JP2015154589A - アキシャルギャップ形モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転子の軸方向の移動を抑制できるアキシャルギャップ形モータを提供する。
【解決手段】回転子3は、磁石磁極部31および軟磁性体32よりも外周側に設けられる軟磁性の外環33を有する。外環33の外周面には、回転軸Pに沿う軸方向に沿って並んで設けられ、径方向外側に突出する複数の第1突部334が形成される。短絡用環36は、第1バックヨーク12および第2バックヨーク22の各々と、その外縁側において磁気的に短絡される。短絡用環36には、径方向内側に突出して、外環33と空隙を介して対向する複数の第2突部361が、複数の第1突部334と略等しいピッチで前記軸方向に沿って並んで設けられる。
【選択図】図1

Description

この発明はアキシャルギャップ形モータに関し、特にその界磁磁束を供給する技術に関する。
モータにおける界磁磁束の供給源として、永久磁石と界磁巻線とを併用する技術が公知である。界磁巻線に流れる電流によって強さが可変となる界磁磁束(以下、「副界磁磁束」と仮称する)は、永久磁石が供給して(減磁効果を考慮しなければ)強さが固定した界磁磁束(以下、「主界磁磁束」と仮称する)に対する、いわゆる弱め界磁、あるいは強め界磁として作用する。
主界磁磁束と共に副界磁磁束を採用することにより、副界磁磁束を採用しない場合と比較して、広い運転範囲(例えばトルクや回転速度の範囲)で、効率よく運転させることができる。
特開2006−141106号公報 特開2008−043099号公報 特開2008−187826号公報 特開2012−157182号公報 特開2012−182944号公報 特開2012−182945号公報
小坂、松井、「省希土類系磁石ハイブリッド界磁モータのHEV応用への可能性」、平成22年電気学会産業応用部門大会、2−S8−4、P.II-81−II-86、平成22年
他方、モータの用途によっては、例えばインホイールモータとして、その回転軸方向に扁平なモータが望まれる場合がある。かかる観点では、固定子たる電機子と、回転子たる界磁子とが回転軸方向において対向する、アキシャルギャップ形モータが適している。
このようなアキシャルギャップ形モータにおいては、固定子と回転子との間を軸方向に磁束が流れるので、回転子に軸方向のスラスト力が生じる。当該スラスト力によって、回転子が軸方向に移動、或いは、振動する。
そこでこの発明は、回転子の軸方向における移動(或いは振動)を抑制できるアキシャルギャップ形モータを提供することを目的とする。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第1の態様は、所定の回転軸(P)の周りで回転し、永久磁石を含む磁石磁極部(31)と、軟磁性体(32)と、前記磁石磁極部および前記軟磁性体よりも外周側に設けられる軟磁性の外側部材(33)とを有し、前記磁石磁極部と前記軟磁性体とが前記回転軸に対する周方向において交互に配列され、前記磁石磁極部(31)の全てが、前記回転軸の両側において同じ第1極性の極性面を、前記回転軸についての径方向の外側に向かって前記第1極性とは異なる第2極性の磁極面を、それぞれ呈し、前記外側部材の外周面には、前記回転軸に沿う軸方向に沿って並んで設けられ、前記径方向の外側に突出する複数の第1突部(334)が形成される回転子(3)と、前記回転軸の一方側から前記回転子に対向し、第1電機子巻線(13)と、前記第1電機子巻線が巻回される複数の第1ティース(11)と、前記回転子とは反対側で前記複数の第1ティースを磁気的に短絡させる第1バックヨーク(12)とを有する第1固定子(1)と、前記回転軸の他方側から前記回転子に対向し、第2電機子巻線(23)と、前記第2電機子巻線が巻回される複数の第2ティース(21)と、前記回転子とは反対側で前記複数の第2ティースを磁気的に短絡させる第2バックヨーク(22)とを有する第2固定子(2)と、前記第1バックヨークと前記回転子との間において前記回転軸の周りに配置され、前記回転軸に沿う第1方向に磁界を発生させる第1界磁巻線(41)と、前記第2バックヨークと前記回転子との間において前記回転軸の周りに配置され、前記第1方向とは反対方向に磁界を発生させる第2界磁巻線(42)と、前記第1バックヨークおよび前記第2バックヨークの各々と、その外縁側において磁気的に短絡されるとともに、前記径方向の内側に突出して、前記外側部材と空隙を介して対向する複数の第2突部(361)が、前記複数の第1突部と略等しいピッチで前記軸方向に沿って並んで設けられる、短絡用環(36)とを備える。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第2の態様は、第1の態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記外側部材(33)および前記短絡用環(36)の少なくともいずれか一方は、前記軸方向に積層した電磁鋼板によって形成される。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第3の態様は、第2の態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記第1突部(334)および前記第2突部(361)のうち、前記外側部材(33)および前記短絡用環(36)の前記少なくともいずれか一方に属する突部の、前記軸方向における厚みは、前記電磁鋼板の厚みの整数倍である。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第4の態様は、第1から第3のいずれか一つの態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記外側部材(33)のうち、前記磁石磁極部(31)と前記軟磁性体(32)との間に相当する部分には、非磁性体(335)が形成される。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第5の態様は、第1から第4のいずれか一つの態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記第1固定子(1)は、前記短絡用環(36)と前記第1バックヨーク(12)とを磁気的に短絡する第1環(14)を更に有し、前記第2固定子(2)は、前記短絡用環(36)と前記第2バックヨーク(22)とを磁気的に短絡する第2環(24)を更に有し、前記第1環または前記第2環は電磁鋼板を前記回転軸の周りで巻回した鉄心である。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第6の態様は、第1から第5の何れか一つの態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記磁石磁極部(32)の各々は、第2軟磁性体(317)と、前記第2軟磁性体よりも外周側に位置し、前記径方向に着磁された第1永久磁石(316)とを有する。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第7の態様は、第6の態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記磁石磁極部(31)の各々は、前記第2軟磁性体(317)に対して前記周方向の一方側から隣り合う第2の永久磁石(314)と、前記第2軟磁性体に対して前記周方向の他方側から隣り合う第3の永久磁石(314)とを更に有し、前記第2および前記第3の永久磁石は、前記第1永久磁石が前記第2軟磁性体に向ける磁極面と同じ極性の磁極面を前記第2軟磁性体に向けて配置される。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第8の態様は、第1から第5の何れか一つの態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記磁石磁極部の各々は、第2軟磁性体(313)と、前記第2軟磁性体よりも前記第1固定子(1)側に位置した第1永久磁石(311)と、前記第2軟磁性体よりも前記第2固定子(2)側に位置した第2永久磁石(312)とを有し、前記第2永久磁石は、前記第1永久磁石が前記第2軟磁性体に向ける磁極面と同じ極性の磁極面を、前記第2軟磁性体に向けて配置される。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第9の態様は、第1から第8のいずれか一つの態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記第1突部(334)同士の間および前記第2突部(361)同士の間の少なくともいずれか一方には、樹脂が設けられる。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第10の態様は、第1から第9のいずれか一つの態様にかかるアキシャルギャップ形モータであって、前記外側部材(33)と前記短絡用環(36)との間の前記径方向の距離は、前記回転子(3)と前記第1固定子(1)または前記第2固定子(2)との間のエアギャップよりも小さい。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第1の態様によれば、外側部材と短絡用環との間に磁束が流れるので、回転子が突部に対して軸方向の一方側に移動すると、回転子には、軸方向の他方側に向かう力が働く。しかもこの磁束は複数の第1突部と複数の第2突部との間をそれぞれ流れる。これにより、実施の形態で示すように、軸方向の他方側の力を増大することができ、回転子の軸方向における移動を抑制できる。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第2の態様によれば、主界磁磁束または副界磁磁束に起因して生じる渦電流を低減できる。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第3の態様によれば、製造が容易である。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第4の態様によれば、磁石磁極部から外側部材へと流れる磁束を、軟磁性体よりも短絡用環へと流しやすい。よって、外側部材と短絡用環との間の磁束を増やすことができ、ひいては、当該磁束に起因して回転子に生じる力(軸方向の他方側の力)を増大させることができる。したがって回転子の移動を更に抑制できる。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第5の態様によれば、電磁鋼板を巻回した鉄心は軸方向において小さい磁気抵抗を有するので、第1および第2のバックヨークの各々と、突部との磁気的な短絡に適している。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第6の態様によれば、第1永久磁石からの磁束が回転子と突部との間を流れる。よって回転子に生じる力(軸方向の他方側の力)が増大する。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第7の態様によれば、第2および第3の永久磁石は軟磁性体の着磁に寄与する。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第8の態様によれば、比較的簡単な構成で磁石磁極部を構成できる。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第9の態様によれば、回転子あるいは短絡用環の強度を向上することができる。
本発明にかかるアキシャルギャップ形モータの第10の態様によれば、回転子と突部との間の磁気抵抗を低減できるので、回転子と突部との間の磁束を増やすことができ、ひいては、当該磁束に起因して回転子に生じる力(他方側の力)を増大させることができる。よって回転子の移動を更に抑制できる。
第1の実施の形態にかかるアキシャルギャップ形モータの構成を示す斜視図である。 界磁子の構成の一部を示す斜視図である。 保持体の構成の一部を示す斜視図である。 第1の実施の形態にかかるアキシャルギャップ形モータの構成を例示する断面図である。 界磁子の断面を展開した図である。 界磁子と短絡用環とを概念的に示す断面図である。 界磁子と短絡用環とを概念的に示す断面図である。 界磁子と短絡用環とを概念的に示す断面図である。 界磁子と短絡用環とを概念的に示す断面図である。 界磁子と短絡用環とを概念的に示す断面図である。 界磁子と短絡用環とを概念的に示す断面図である。 界磁子と短絡用環とを概念的に示す断面図である。 界磁子に作用する力を示すグラフである。 第2の実施の形態にかかる界磁子の構成の一部を示す斜視図である。 第2の実施の形態にかかるアキシャルギャップ形モータの構成を例示する断面図である。 界磁子の断面を展開した図である。 第3の実施の形態にかかるアキシャルギャップ形モータの界磁子の構成を示す斜視図である。
第1の実施の形態.
図1は第1の実施の形態にかかるアキシャルギャップ形モータの構成を概念的に示す斜視図である。構造の理解を容易にするため、モータを回転軸Pに沿って分解して示している。但し、モータの分野の通常の技術知識を有する者であれば、当該アキシャルギャップ形モータの構造を図1から認識することができる。
当該アキシャルギャップ形モータは、固定子たる電機子1,2と、回転子たる界磁子3と、界磁巻線41,42と、短絡用環36とを備える。電機子1,2が供給する回転磁界と、主界磁磁束と、副界磁磁束とによって界磁子3は回転軸Pの周りで回転する。
電機子1は回転軸Pの一方側(図1では上側)から界磁子3に、電機子2は回転軸Pの他方側(図1では下側)から界磁子3に、それぞれいわゆるエアギャップと称される空隙を空けて対向する。
界磁子3は保持体30と、永久磁石を有する磁石磁極部31と、軟磁性体32とを有する。磁石磁極部31は、減磁を考慮しなければ大きさが一定となる、主界磁磁束を供給する。
磁石磁極部31と軟磁性体32とは、回転軸Pに対する周方向において交互に配列される。本実施の形態では磁石磁極部31と軟磁性体32とはそれぞれ10個設けられる場合を例示する。
保持体30は例えば軟磁性であり、外環33(外側部材に相当)、内環34、隔壁35を有している。隔壁35は磁石磁極部31と軟磁性体32との間に位置してこれらを周方向で保持する。外環33は回転軸Pの径方向の外側から、内環34は回転軸Pの径方向の内側から、それぞれ磁石磁極部31と軟磁性体32を保持する。
図2は界磁子3のより詳細な構成の一部を示す斜視図である。ここでは当該構成を視認し易くするため、周方向において180°で拡がる部分を除去して示した。図2では、磁石磁極部31の断面が現れている。図3は、図2の界磁子3において、磁石磁極部31と軟磁性体32とを省略した図である。図3は保持体30の一部を示す斜視図としても把握することができる。
図4は当該アキシャルギャップ形モータの構成を例示する断面図である。当該断面は回転軸Pを含み、回転軸Pに平行な面であり、かつ磁石磁極部31が現れる位置にある。
回転軸Pの一方側において磁石磁極部31の全てが同じ第1の極性(図2ではN極)の磁極面を呈する。また回転軸Pの他方側においても、磁石磁極部31の全てが同じ第1の極性の磁極面を呈する。また磁石磁極部31は、径方向外側に向かって、第1の極性とは異なる第2の極性(例えばS極)の磁極面を呈する。例えば磁石磁極部31の各々は、永久磁石311,312と軟磁性体313とを備えている。永久磁石311,312および軟磁性体313は、いずれも平板の形状を有しており、軸方向において互いに重ね合わさって配置される。軟磁性体313は軸方向において永久磁石311,312の間に位置する。永久磁石311,312はいずれも軸方向に着磁されており、軟磁性体313へと、互いに同じ第2の極性(例えばS極)の磁極面を向けて、配置される。
図3の例示では、隔壁35の各々は、上隔壁351と下隔壁352と中隔壁353とを有している。上隔壁351および下隔壁352は軸方向において互いに離間しており、内環34と一体に形成されて、径方向に延在する。中隔壁353は、上隔壁351と下隔壁352との間に設けられて、径方向に延在する。
図3の例示では、外環33は、上外環331と下外環332と主外環333とを有している。上外環331は、内環34とは反対側において、上隔壁351の各々と一体で形成される。上外環331は上隔壁351を周方向で連結する。下外環332は、内環34とは反対側において、下隔壁352の各々と一体で形成される。下外環332は、下隔壁352を周方向で連結する。主外環333は、上外環331と下外環332との間から、外周側へと張り出しており、軟磁性体313と径方向で隣接する(図2も参照)。
内環34、上隔壁351、下隔壁352、上外環331および下外環332は、任意の材質で形成されてもよいものの、比較的強度の高い材質(例えばステンレス鋼など)で形成されるとよい。これにより、界磁子3の強度を向上できる。この場合、内環34は、軸方向で2つに分離されてもよい。これにより、内環34の上部と上隔壁351と上外環331との第1部材と、内環34の下部材と下隔壁352と下外環332との第2部材とで、主外環333の一部を軸方向で挟み込んで、保持体30を組み立てることができる。
中隔壁353は周方向で軟磁性体313と隣接しており、中隔壁353には、後に詳述するように、主界磁磁束φmの一部が流れる(図5)。よって中隔壁353は、軟磁性材によって形成されることが望ましい。これにより、中隔壁353が非磁性材で形成される場合に比して、主界磁磁束φmを増大させることができる。また中隔壁353は例えば軸方向または径方向に積層した電磁鋼板によって形成されてもよい。これにより、主界磁磁束φmに起因する渦電流の発生を低減できる。
主外環333は軟磁性材によって形成される。例えば主外環333は軸方向に積層された電磁鋼板によって形成される。主外環333には、後に詳述するように、主界磁磁束φmの他の一部および副界磁磁束φaが流れる(図4)ところ、主外環333が電磁鋼板で形成されることにより、主界磁磁束φmおよび副界磁磁束φaの少なくともいずれか一方に起因する渦電流の発生を低減できる。
また主外環333の外周面には複数の突部334が形成される。複数の突部334は軸方向に沿って間隔を空けて設けられ、径方向外周側に突出する。図2から図4の例示では、突部334は3個設けられており、またそれぞれが全周に渡って連続する。
主外環333が軸方向に沿った電磁鋼板で形成される場合には、突部334の各々の軸方向における幅、および、突部334同士の間の軸方向における間隔は、電磁鋼板1枚あたりの厚みの整数倍であることが望ましい。これにより、突部334形成のために電磁鋼板を厚み方向で削る必要がなく、単に径の大きい電磁鋼板と、径の小さい電磁鋼板とを積み重ねることで、突部334および突部334同士の間の部分(凹部)を形成できる。よって製造が容易である。
内環34には回転シャフトが挿入され、かつ固定される。図1から図4では回転シャフトは省略される。当該回転シャフトは界磁子3の回転と共に回転する。
電機子1は、ティース11と、バックヨーク12と、電機子巻線13とを備える。ティース11は環状に複数設けられる。ティース11には電機子巻線13が巻回される。バックヨーク12は界磁子3とは反対側でティース11を磁気的に短絡させる。
例えばティース11はバックヨーク12に対して貫通する底部を有しており、図1ではその底部が現れている。
バックヨーク12は回転軸Pにおいて内環34と対向する位置に孔10が空いている。回転シャフト(不図示)が孔10において回転可能に挿入される。電機子巻線13には交流電流が流れ、界磁子3に対して回転磁界を供給する。
電機子2は、ティース21と、バックヨーク22と、電機子巻線23とを備える。ティース21は環状に複数設けられる。ティース21には電機子巻線23が巻回される。バックヨーク22は界磁子3とは反対側でティース21を磁気的に短絡させる。バックヨーク22は回転軸Pにおいて内環34と対向する位置に孔20が空いている。回転シャフト(不図示)が孔20において回転可能に挿入される。電機子巻線23には交流電流が流れ、界磁子3に対して回転磁界を供給する。
本実施の形態ではティース11,21のいずれもが24個設けられる場合を例示する。
電機子1はその外縁に短絡用環14を、電機子2はその外縁に短絡用環24を、それぞれ更に備える。短絡用環36は、界磁子3と径方向において間隙を介して対向する。換言すれば、短絡用環36は界磁子3よりも外周側に配置される。短絡用環14,24,36は図1では回転軸Pに沿って離れて示されるが、実際のアキシャルギャップ形モータでは互いに接触して短絡する。
ただし、短絡用環14,24の各々は、短絡用環36とバックヨーク12,22の各々とを磁気的に短絡させるためのものである。よって、必ずしも短絡用環14,24の各々と短絡用環36との接触を前提としない。
短絡用環36の径方向内側の端面は、短絡用環14,24の各々の径方向内側の端面よりも回転軸Pに近い。換言すれば、短絡用環36は短絡用環14,24よりも界磁子3へと突出する突出部と把握することができる。
短絡用環36の径方向内側の端面には、内周側に突出する複数の突部361が形成されている。複数の突部361は、軸方向に沿って並んで形成される。短絡用環36は径方向において空隙を介して主外環333と対向する。主外環333の突部334同士のピッチと、短絡用環36の突部361同士のピッチは同程度である。図2から図4の例示では、突部361は、突部334と同じく3個設けられている。図2から図4の例示では、突部334の各々は突部361の各々と対向しており、また互いに対向する突部334と突部336との軸方向における幅は同程度である。
また当該アキシャルギャップ形モータのケースがバックヨーク12,22をその径方向外側から保持する場合、当該ケースによって、バックヨーク12,22の各々と短絡用環36とを磁気的に短絡してもよい。この場合、短絡用環14,24は省略可能である。また短絡用環36を当該ケースの一部として構成してもよい。
本実施の形態において、界磁巻線41はバックヨーク12と界磁子3との間において回転軸Pの周りに配置される。より詳細には、周方向に配置された一群の電機子巻線13よりも径方向外側に設けられ、短絡用環14よりも回転軸P寄りに配置される。界磁巻線42はバックヨーク22と界磁子3との間において回転軸Pの周りに配置される。より詳細には、周方向に配置された一群の電機子巻線23よりも径方向外側に設けられ、短絡用環24よりも回転軸P寄りに配置される。換言すれば、短絡用環14,24は界磁巻線41,42の径方向外側に位置する。
界磁巻線41,42に電流が流れることにより、回転軸Pに沿って磁界を発生させる。当該磁界によって副界磁磁束が得られるので、以下では簡単に、界磁巻線41,42によって副界磁磁束が発生する、との表現を採用する。
但し、界磁巻線41,42によって発生する副界磁磁束は、回転軸Pに沿った方向において互いに反対である。
なお、電機子巻線13,23及び界磁巻線41,42は、これを構成する導線の一本一本を指すのではなく、導線が一纏まりに巻回された態様を指す。これは図面においても同様である。また、巻き始め及び巻き終わりの引き出し線、及びそれらの結線も図面においては省略した。
図5は界磁子3の、隔壁35が存在する径方向の位置での周方向の断面を展開した図であり、電機子巻線13,23が省略される。
図4および図5では主界磁磁束φmの流れと、副界磁磁束φaの流れとを、模式的に示している。
主界磁磁束φmの一部は、ティース11,21、バックヨーク12,22を介して、磁石磁極部31と軟磁性体32との間を流れる。これにより軟磁性体32は主界磁磁束φmによって着磁される。
他方、副界磁磁束φaの大部分は、ティース11,21、バックヨーク12,22及び短絡用環14,24,36を介して、軟磁性体32を流れる。これにより、軟磁性体32は副界磁磁束φaの大部分によっても着磁される。
即ち、軟磁性体32は、主界磁磁束φmの一部と副界磁磁束φaの大部分とによって着磁され、誘発された磁極(以下「軟磁性極」と仮称)として機能する。よって副界磁磁束φaの大きさや向きを変えることにより、軟磁性極の強さは増減する。副界磁磁束φaは界磁巻線41,42に流れる電流によって制御されるので、当該電流によって界磁子3に対して弱め界磁、あるいは強め界磁を施すことができる。
図5で示された態様では、ティース11と軟磁性体32とに流れる主界磁磁束φmの向きと、ティース11と軟磁性体32とに流れる副界磁磁束φaの向きとは互いに反対であり、ティース21と軟磁性体32とに流れる主界磁磁束φmの向きと、ティース21と軟磁性体32とに流れる副界磁磁束φaの向きとは、互いに反対である。よって、図5の副界磁磁束φaは、弱め界磁が施されている場合に対応する。
上述のように、副界磁磁束φaは界磁子3と短絡用環36との間を流れる。また主界磁磁束φmの一部は上述の経路を流れるものの、他の一部は副界磁磁束φaと同じ経路を流れる。よって、界磁子3と短絡用環36との間には、主界磁磁束φmと副界磁磁束φaとの両方が流れる。
図6および図7は、径方向に沿った断面図であって、両図は、界磁子3と短絡用環36との軸方向の位置関係が異なった状態における、界磁子3と短絡用環36とを示している。また磁束の流れを模式的に破線で示している。以下では、3個の突部334を、軸方向の一方から突部334A〜334Cと呼び、3個の突部361を、軸方向の一方から突部361A〜361Cと呼ぶ。またここでは、図6に示すように、突部334A〜334Cがそれぞれ突部361A〜361Cと軸方向において同じ高さに位置する状態を、基準状態と仮定する。
基準状態において磁束は、突部334A,361Aの間、突部334B,361Bの間および突部334B,361Bの間を、それぞれ略径方向に沿って流れる。
図7の例示では、界磁子3が短絡用環36よりも軸方向の一方側(紙面上側)に位置している。つまり、突部334A〜334Cは、それぞれ突部361A〜361Cよりも軸方向の一方側に位置する。ただし、突部334Bは突部361Aよりも突部361Bに近く、突部334Cは突部361Bよりも突部361Cに近い。
この場合にも、磁束は、突部334A,361Aの間、突部334B,361Bの間および突部334B,361Bの間を流れる。ただし、磁束はこれらの間を斜めに流れることになる。
一般的に、磁束が流れる2つの磁性体には、当該磁束の経路を最小化するように、即ち互いが近づくように力が作用する。よって、図7の場合にも、界磁子3が短絡用環36に近づくように、力が作用する。よって界磁子3には、基準状態に戻ろうとする力、即ち軸方向の他方側に力(以下、抑制力と呼ぶ)が作用する(図7においてブロック矢印参照)。これにより、界磁子3の軸方向における移動(或いは振動、以下同様)を抑制することができる。
図8の例示でも、界磁子3が短絡用環36よりも軸方向の一方側に位置する。ただし、突部334Bは突部361Bよりも突部361Aに近く、突部334Cは突部361Cよりも突部361Bに近い。磁束は最短距離を流れるので、図7とは違って、磁束は、突部334B,361Aの間、および突部334C,361Bの間を流れる。よってこの場合には、当該磁束に起因して、軸方向の一方側に向かう力が界磁子3に作用する(図8においてブロック矢印参照)。これは、界磁子3が基準状態から遠ざかる力であるので好ましくない。
よって、界磁子3が基準状態から軸方向に移動できる最大距離は、突部334,361のピッチの2分の1未満である必要がある。言い換えれば、突部334,361のピッチは上記最大距離の2倍を超えて設定される。この最大距離は、アキシャルギャップ形モータの仕様によって決定されるものであり、予めシミュレーションまたは実験により求めることができる。或いは、シャフトを支持する軸受によって、当該最大距離が規定されると考えてもよい。例えば軸受の外輪に対する内輪の軸方向における移動可能距離の半値を、当該最大距離と把握してもよい。
これにより図8の状態を回避することができ、図7に示すように界磁子3が基準状態に復帰しようとする力が作用する。
図9から図12は、それぞれ3〜5個の突部334,361が設けられたモータと、突部334,361が設けられないモータとについての、界磁子3および短絡用環36を概念的に示す断面図である。
図13は、図9から図12の界磁子3に働く抑制力が示されている。図13では、突部334,361が設けられていないモータと、それぞれ3〜5個の突部334,361が設けられたモータとを、A〜Dの符号で区別している。Aは突部334,361が設けられていないモータを示し、B〜Dは、それぞれ3〜5個の突部334,361が設けられたモータを示している。モータA〜Dの界磁子3および短絡用環36の軸方向における幅は14.5mmであり、モータA〜Cの突部334,361の軸方向の幅は、それぞれ2.0mm、1.5mmおよび1.2mmである。図13では、界磁子3に生じる力の正負の極性を次のように定義している。すなわち、界磁子3の軸方向における移動方向と同じ方向の力を正と定義している。
図13から理解できるように、突部334,336が設けられることによって、抑制力を大幅(約5倍)に増大することができる。
なお本実施の形態では、界磁巻線41,42に電流を流さないときであっても、即ち界磁子3と短絡用環36との間に副界磁磁束φaが流れないときであっても、界磁子3と短絡用環36との間には主界磁磁束φmが流れる。よって、主界磁磁束φmによって界磁子3の軸方向の移動を抑制できる。したがって、弱め界磁も強め界磁も行なわない場合であっても(即ち、界磁巻線41,42に電流を流さない場合であっても)、界磁子3の軸方向における移動は抑制される。
突部334と,361の間の径方向の距離は、界磁子3と電機子1,2との間の軸方向の距離(いわゆるエアギャップ)よりも短いことが望ましい。これにより、界磁子3と短絡用環36との間の磁気抵抗を低減することができ、界磁子3の軸方向の移動を効果的に抑制できる。
また上述の例において、複数の突部334の相互間を充填する非磁性の樹脂が設けられても良い。このような樹脂は、例えばモールド成形によって設けられる。より詳細には、複数の突部361の間に隙間を生じさせる金型に、界磁子3を収納し、当該隙間に樹脂を流し込んで、これを硬化させる。このように樹脂が設けられれば、界磁子3の強度を向上することができる。複数の突部361の相互間にも樹脂が設けられても良く、その場合には短絡用環36の強度を向上することができる。
第2の実施の形態.
第2の実施の形態にかかるアキシャルギャップ形モータは、界磁子3の構成という点で第1の実施の形態と相違する。
図14は第2の実施の形態にかかる界磁子3の構成の一部の一例を示す斜視図である。ここでは当該構成を視認し易くするため、周方向において180°で拡がる部分を除去して示した。図14の界磁子3は、磁石磁極部31の構成という点で図2の界磁子3と相違する。
図14の例示では、磁石磁極部31は、永久磁石314〜316と軟磁性体317とを備えている。軟磁性体317は周方向において永久磁石314,315の間に位置する。言い換えれば、永久磁石314は周方向において軟磁性体317の一方側から隣り合い、永久磁石315は周方向において軟磁性体317の他方側から隣り合う。例えば軸方向から見た軟磁性体317の面積は、軸方向から見た軟磁性体32の面積よりも小さい。
永久磁石314,315は例えば平板状の形状を有しており、径方向に延在する。永久磁石316は軟磁性体317よりも外周側に配置される。永久磁石316は例えば平板状の形状を有しており、周方向に延在する。
永久磁石314,315はいずれも軟磁性体317に対して互いに同じ第1極性の磁極面(例えばN極)を向けて配置される。例えば永久磁石314,315はいずれも周方向に着磁されてかかる配置が実現される。永久磁石316は軟磁性体317に対して第1極性の磁極面を向けて配置される。例えば永久磁石316は径方向に着磁されてかかる配置が実現される。これにより、軟磁性体317は軸方向の両側において互いに同じ第1極性の磁極面を呈することになる。
保持体30の隔壁35は、永久磁石314〜316と軟磁性体32,317との相互間に設けられ、外環33および内環34と協働して、これらを保持する。
外環33の外周面には図2と同様に突部334が設けられる。
図15は当該アキシャルギャップ形モータの構成を例示する断面図である。当該断面は回転軸Pを含み、回転軸Pに平行な面であり、かつ軟磁性体317が現れる位置にある。図16は界磁子3の、軟磁性体317が存在する径方向の位置での周方向の断面を展開した図であり、電機子巻線13,23が省略される。
図15および図16では、主界磁磁束φmの流れと、副界磁磁束φaの流れとを、模式的に示している。主界磁磁束φmの一部は、ティース11,21、バックヨーク12,22を介して磁石磁極部31と軟磁性体32との間を流れる。この主界磁磁束φmは主として永久磁石314,315によって生じる。よって永久磁石314,315は、軟磁性体32の着磁に寄与する。主界磁磁束φmの他の一部は、ティース11,21、バックヨーク12,22、短絡用環14,24を介して、界磁子3と短絡用環36との間を流れる。この主界磁磁束φmの一部は、主として永久磁石316によって生じる。
副界磁磁束φaは、ティース11,21、バックヨーク12,22、短絡用環14,24を介して、界磁子3と短絡用環36との間を流れる。
以上のように、界磁子3と短絡用環36との間に磁束が流れるので、界磁子3が短絡用環36に対して軸方向の一方側に移動した場合に、軸方向の他方側に向かう力が界磁子3に作用する。これにより、図7と同様にして、界磁子3を軸方向の移動を抑制できる。
また、図15および図16に示すように、軟磁性体317の外周側において、径方向に着磁された永久磁石316が設けられているので、界磁子3と短絡用環36との間を流れる主界磁磁束φmを増大させることができる。これにより、界磁子3と短絡用環36とを流れる磁束に起因して界磁子3に生じる力が増大する。よって、図2の界磁子3に比して、界磁子3の軸方向の移動を更に抑制することができる。
第3の実施の形態.
第3の実施の形態にかかるアキシャルギャップ形モータは、界磁子3の構成という点で第1の実施の形態と相違する。
第2の実施の形態では、図17に例示するように、保持体30の外環33に、非磁性部335が設けられている。図17の例示では、非磁性部335は、外環33の外周側表面に形成される凹部によって形成される。ただし、非磁性部335はこれに限らず、樹脂等であってもよい。非磁性部335は、周方向における磁石磁極部31と軟磁性体32との間(境界)に相当する位置に設けられており、軸方向において例えば外環33の端から端まで延在する。
外環33付近を流れる主界磁磁束φmは、次の2つの経路を流れることができる。第1の経路は、外環33において、磁石磁極部31と軟磁性体32との間を周方向に沿って流れる経路である。第2の経路は、外環33を径方向に沿って流れて、空隙を介して短絡用環36へと流れる経路(副界磁磁束φaが流れる経路)である。
第2の実施の形態では、外環33のうち、磁石磁極部31と軟磁性体32との間(境界)には、非磁性部335が設けられているので、外環33付近を流れる主界磁磁束φmは、第2経路を通りやすい。したがって、界磁子3と短絡用環36との間を流れる磁束を増大することができる。ひいては界磁子3に作用する力を増大させることができ、界磁子3の軸方向における移動を更に抑制することができる。
上記いずれの実施の形態においても、短絡用環14,24としては、回転軸Pの周りで電磁鋼板を巻回した鉄心を採用することができる。かかる鉄心は軸方向において磁気抵抗が小さいためバックヨーク12,22の各々と、短絡用環36との磁気的な短絡に適している。
上述の例では、主外環333および短絡用環36の両方が全周に渡って設けられているものの、いずれか一方のみが周方向において分離して形成されてもよい。例えば主外環333が全周に渡って設けられ、短絡用環36が周方向で分離してもよい。この場合、短絡用環36は、周方向において互いに等間隔に分離されることが望ましい。これにより、界磁子3に対して回転対称に力を作用させることができるからである。
同様に、短絡用環36が全周に渡って設けられ、主外環333が周方向で分離しても良い。この場合も、主外環333は周方向において互いに等間隔に分離されることが望ましい。これにより、界磁子3に対して回転対称に力を作用させることができるからである。
また、主外環333および短絡用環36の両方が全周に渡って設けられていれば、界磁子3には全周に渡って抑制力が作用する。よって、バランスよく界磁子3の軸方向への移動を抑制できる。
上記の種々の実施の形態は、互いの機能を損なわない限り、適宜に組み合わせることができる。
適用.
上述の実施の形態、変形はアキシャルギャップ形モータにおいて構成される。よってこれらは、例えばインホイールモータなど、自動車用モータに適用することができる。
1,2 電機子
11,21 ティース
12,22 バックヨーク
13,23 電機子巻線
14,24,36 短絡用環
3 界磁子
30 保持体
31 磁石磁極部
32 軟磁性体
33 外環
311,312,314〜316 永久磁石
313,317 軟磁性体
41,42 界磁巻線

Claims (10)

  1. 所定の回転軸(P)の周りで回転し、永久磁石を含む磁石磁極部(31)と、軟磁性体(32)と、前記磁石磁極部および前記軟磁性体よりも外周側に設けられる軟磁性の外側部材(33)とを有し、前記磁石磁極部と前記軟磁性体とが前記回転軸に対する周方向において交互に配列され、前記磁石磁極部(31)の全てが、前記回転軸の両側において同じ第1極性の極性面を、前記回転軸についての径方向の外側に向かって前記第1極性とは異なる第2極性の磁極面を、それぞれ呈し、前記外側部材の外周面には、前記回転軸に沿う軸方向に沿って並んで設けられ、前記径方向の外側に突出する複数の第1突部(334)が形成される回転子(3)と、
    前記回転軸の一方側から前記回転子に対向し、第1電機子巻線(13)と、前記第1電機子巻線が巻回される複数の第1ティース(11)と、前記回転子とは反対側で前記複数の第1ティースを磁気的に短絡させる第1バックヨーク(12)とを有する第1固定子(1)と、
    前記回転軸の他方側から前記回転子に対向し、第2電機子巻線(23)と、前記第2電機子巻線が巻回される複数の第2ティース(21)と、前記回転子とは反対側で前記複数の第2ティースを磁気的に短絡させる第2バックヨーク(22)とを有する第2固定子(2)と、
    前記第1バックヨークと前記回転子との間において前記回転軸の周りに配置され、前記回転軸に沿う第1方向に磁界を発生させる第1界磁巻線(41)と、
    前記第2バックヨークと前記回転子との間において前記回転軸の周りに配置され、前記第1方向とは反対方向に磁界を発生させる第2界磁巻線(42)と、
    前記第1バックヨークおよび前記第2バックヨークの各々と、その外縁側において磁気的に短絡されるとともに、前記径方向の内側に突出して、前記外側部材と空隙を介して対向する複数の第2突部(361)が、前記複数の第1突部と略等しいピッチで前記軸方向に沿って並んで設けられる、短絡用環(36)と
    を備える、アキシャルギャップ形モータ。
  2. 前記外側部材(33)および前記短絡用環(36)の少なくともいずれか一方は、前記軸方向に積層した電磁鋼板によって形成される、請求項1に記載のアキシャルギャップ形モータ。
  3. 前記第1突部(334)および前記第2突部(361)のうち、前記外側部材(33)および前記短絡用環(36)の前記少なくともいずれか一方に属する突部の、前記軸方向における厚みは、前記電磁鋼板の厚みの整数倍である、請求項2に記載のアキシャルギャップ形モータ。
  4. 前記外側部材(33)のうち、前記磁石磁極部(31)と前記軟磁性体(32)との間に相当する部分には、非磁性体(335)が形成される、請求項1から3のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ形モータ。
  5. 前記第1固定子(1)は、前記短絡用環(36)と前記第1バックヨーク(12)とを磁気的に短絡する第1環(14)を更に有し、
    前記第2固定子(2)は、前記短絡用環(36)と前記第2バックヨーク(22)とを磁気的に短絡する第2環(24)を更に有し、
    前記第1環または前記第2環は電磁鋼板を前記回転軸の周りで巻回した鉄心である、請求項1から4のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ形モータ。
  6. 前記磁石磁極部(32)の各々は、
    第2軟磁性体(317)と、
    前記第2軟磁性体よりも外周側に位置し、前記径方向に着磁された第1永久磁石(316)と
    を有する、請求項1から5の何れか一つに記載のアキシャルギャップ形モータ。
  7. 前記磁石磁極部(31)の各々は、前記第2軟磁性体(317)に対して前記周方向の一方側から隣り合う第2の永久磁石(314)と、前記第2軟磁性体に対して前記周方向の他方側から隣り合う第3の永久磁石(314)とを更に有し、
    前記第2および前記第3の永久磁石は、前記第1永久磁石が前記第2軟磁性体に向ける磁極面と同じ極性の磁極面を前記第2軟磁性体に向けて配置される、請求項6に記載のアキシャルギャップ形モータ。
  8. 前記磁石磁極部の各々は、
    第2軟磁性体(313)と、
    前記第2軟磁性体よりも前記第1固定子(1)側に位置した第1永久磁石(311)と、
    前記第2軟磁性体よりも前記第2固定子(2)側に位置した第2永久磁石(312)と
    を有し、
    前記第2永久磁石は、前記第1永久磁石が前記第2軟磁性体に向ける磁極面と同じ極性の磁極面を、前記第2軟磁性体に向けて配置される、請求項1から5の何れか一つに記載のアキシャルギャップ形モータ。
  9. 前記第1突部(334)同士の間および前記第2突部(361)同士の間の少なくともいずれか一方には、樹脂が設けられる、請求項1から8のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ形モータ。
  10. 前記外側部材(33)と前記短絡用環(36)との間の前記径方向の距離は、前記回転子(3)と前記第1固定子(1)または前記第2固定子(2)との間のエアギャップよりも小さい、請求項1から9のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ形モータ。
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