JP2013183618A - ロータ及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータコアから回転軸への短絡磁束を減少させることができるロータを提供する。
【解決手段】環状磁石40の貫通孔41の直径D1は、回転軸12の直径D4よりも大きく設定される。そして、第1及び第2挿通孔22,32は、回転軸12に固定された固定部22a,32aと、固定部22a,32aの環状磁石40側に形成され回転軸12に対して径方向に離間する離間部22b,32bとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロータ及びモータに関するものである。
モータに使用されるロータとしては、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされる対となるロータコアを備え、それらの間に界磁磁石を配置して各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させる所謂ランデル型構造のロータがある(例えば、特許文献1参照)。このようなロータの回転軸は、一対のロータコアにそれぞれ挿通固定され、回転軸とロータコアとが一体回転するように構成されている。
実開平5−43749号公報
ところで、上記のようなランデル型構造のロータでは、界磁磁石からロータコアの爪状磁極に流れる磁束がロータの回転力を発生させるための有効磁束となる。一方で、ロータコアから回転軸へと流れる磁束が短絡磁束となるため、この短絡磁束の分だけ上記の有効磁束が減少してしまい、これがモータ出力の低下を招いていた。ランデル型構造のロータでは、界磁磁石から爪状磁極までの磁路よりも界磁磁石からロータコアを介した回転軸までの磁路の方が短くなる傾向があるため、ロータコアから回転軸への短絡磁束が増加する傾向があり、モータ出力の低下の問題が特に顕著となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロータコアから回転軸への短絡磁束を減少させることができるロータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、略円盤状の第1コアベースの外周部に、等間隔に複数の第1爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成された第1ロータコアと、略円盤状の第2コアベースの外周部に、等間隔に複数の第2爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、前記各第2爪状磁極がそれぞれ対応する前記第1ロータコアの各第1爪状磁極間に配置された第2ロータコアと、前記第1コアベースと第2コアベースとの軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、前記第1爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と、前記第1及び第2コアベースにそれぞれ形成された挿通孔及び前記界磁磁石に形成された貫通孔に軸方向に挿通されるとともに、前記挿通孔に固定された回転軸とを備えたロータであって、前記界磁磁石の前記貫通孔の直径は、前記回転軸の直径よりも大きく設定され、前記各コアベースの前記挿通孔は、前記回転軸に固定された固定部と、前記固定部の前記界磁磁石側に形成され前記回転軸に対して径方向に離間する離間部とを有していることを特徴とする。
この発明では、回転軸に対する離間部を各コアベースの挿通孔に形成することで、挿通孔と回転軸との接触面積が減少し、これにより、第1及び第2コアベースの挿通孔と回転軸との間の磁気抵抗が増加する。その結果、第1及び第2ロータコアから回転軸への短絡磁束を減少させることができるため、界磁磁石の磁束を有効利用して、モータ出力を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロータにおいて、前記第1コアベース側の前記離間部と前記第2コアベース側の前記離間部とは、互いに同径に設定され、前記各離間部の内径は、前記界磁磁石の前記貫通孔の直径と一致、若しくは該貫通孔の直径よりも大きく設定されていることを特徴とする。
この発明では、第1コアベースと第2コアベースとを軸方向に対向させずに構成することが可能となる。これにより、第1及び第2コアベース間の短絡磁束を抑えることができ、その結果、モータ出力をより向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のロータにおいて、前記各離間部の内径D2と前記界磁磁石の前記貫通孔の直径D1の差と、前記界磁磁石の軸方向厚さTとの比(D2−D1)/Tが、0<(D2−D1)/T<1.05となるように設定されていることを特徴とする。
この発明では、各離間部の内径D2と界磁磁石の貫通孔の直径D1の差と、界磁磁石の軸方向厚さTとの比(D2−D1)/Tが、0<(D2−D1)/T<1.05となるように設定される。これにより、(D2−D1)/T=0、即ち、各離間部の内径D2と界磁磁石の貫通孔の直径D1とが等しい構成と比較して、ロータの平均トルクの増加を図ることができる(図4参照)。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータを備えたことを特徴とするモータである。
この発明では、第1及び第2ロータコアから回転軸への短絡磁束を減少させることで界磁磁石の磁束を有効利用して、モータ出力を向上させることができる。
従って、上記記載の発明によれば、ロータコアから回転軸への短絡磁束を減少させることができる。
実施形態のモータの断面図。 同上のロータの斜視図。 (a)同上のロータの断面図、(b)同図(a)の要部拡大図。 離間部の内径D2と貫通孔の直径D1の差と環状磁石の軸方向厚さTとの比(D2−D1)/Tと、モータの平均トルクとの関係を示すグラフ。 別例のロータの断面図。 別例のロータの断面図。 別例のロータの断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、モータ1のモータケース2は、有底筒状に形成された筒状ハウジング3と、該筒状ハウジング3のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート4とを有している。また、筒状ハウジング3のリア側(図1中、右側)の端部には、回路基板等の電源回路を収容した回路収容ボックス5が取り付けられている。筒状ハウジング3の内周面にはステータ6が固定されている。ステータ6は、径方向内側に延びる複数のティースを有する電機子コア7と、電機子コア7のティースに巻装されたセグメントコンダクタ(SC)巻線8とを有する。モータ1のロータ11は回転軸12を有し、ステータ6の内側に配置されている。回転軸12は、磁性体よりなる円柱状の金属シャフトであって、筒状ハウジング3の底部3a及びフロントエンドプレート4に支持された軸受13,14により回転可能に支持されている。
ロータ11は、図2及び図3(a)に示すように、回転軸12と、第1ロータコア20と、第2ロータコア30と、界磁部材としての環状磁石40(図3参照)とを備える。
第1ロータコア20は、略円盤状の第1コアベース21を有している。第1コアベース21の中心部には、回転軸12が挿通される第1挿通孔22が軸方向に貫通形成されている。この第1挿通孔22には、図3(b)に示すように、回転軸12の軸方向に並ぶ固定部22aと離間部22bとが形成されている。固定部22aと離間部22bは、第1挿通孔22において内径の異なる部位である。
詳述すると、固定部22a及び離間部22bは、軸方向から見て回転軸12の軸線Lを中心とする円形をなし、離間部22bの内径D2(直径)は、固定部22aの内径D3(直径)よりも大きく設定されている。離間部22bは、第1コアベース21の軸方向内側(環状磁石40側)に形成され、固定部22aは、第1コアベース21の軸方向外側に形成されている。固定部22aの内径D3は、回転軸12の直径D4よりも若干小さい値となっており、この固定部22aには回転軸12が圧入固定されている。つまり、離間部22bは、回転軸12の外周面に対して径方向に離間するように構成されている。第1挿通孔22の固定部22aにて第1コアベース21と回転軸12とが固定されることで、第1ロータコア20と回転軸12とが一体回転可能となっている。なお、固定部22aの軸方向長さと離間部22bの軸方向長さとは、互いに略等しくなるように構成されている。
図2に示すように、第1コアベース21の外周部には、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の第1爪状磁極23が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。第1爪状磁極23の周方向端面23a,23bは径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面とされ、第1爪状磁極23は軸直交方向断面が扇形状とされている。各第1爪状磁極23の周方向の角度、即ち前記周方向端面23a,23b間の角度は、周方向に隣り合う第1爪状磁極23同士の隙間の角度より小さく設定されている。
第2ロータコア30は、第1ロータコア20と同形状であって、略円盤状の第2コアベース31の中心部には、図3(a)(b)に示すように、第1ロータコア20の第1挿通孔22と同形状の第2挿通孔32が形成されている。即ち、第2挿通孔32には、上記の第1挿通孔22の固定部22a及び離間部22bと同形状(同径)の固定部32a及び離間部32bが形成されている。なお、第2挿通孔32の固定部32a及び離間部32bは、第1挿通孔22の固定部22a及び離間部22bと同径であるため、説明の便宜上、固定部32aの内径及び離間部32bの内径もそれぞれ内径D3及び内径D2として説明する。この第2挿通孔32の固定部32aにて第2コアベース31と回転軸12とが固定され、第2ロータコア30と回転軸12とが一体回転可能となっている。
また、第2コアベース31の外周部には、等間隔に複数の第2爪状磁極33が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。第2爪状磁極33の周方向端面33a,33bは径方向に延びる平坦面とされ、第2爪状磁極33は軸直交方向断面が扇形状とされている。各第2爪状磁極33の周方向の角度、即ち前記周方向端面33a,33b間の角度は、周方向に隣り合う第2爪状磁極33同士の隙間の角度より小さく設定されている。
そして、第2ロータコア30は、各第2爪状磁極33がそれぞれ対応する各第1爪状磁極23間に配置されるように第1ロータコア20に対して組み付けられている。詳しくは、第1爪状磁極23の一方の周方向端面23aと第2爪状磁極33の他方の周方向端面33bとが軸方向に沿って平行をなすように形成され、これにより、その各端面23a,33b間の間隙が軸方向に沿って略直線状をなすように形成される。また同様に、第1爪状磁極23の他方の周方向端面23bと第2爪状磁極33の一方の周方向端面33aとが軸方向に沿って平行をなすように形成され、これにより、その各端面23b,33a間の間隙が軸方向に沿って略直線状をなすように形成される。
第1コアベース21と第2コアベース31とは、第1及び第2挿通孔22,32の各離間部22b,32bが回転軸12の軸方向に向かい合うように対向配置されている。そして、第1コアベース21と第2コアベース31との軸方向の間には、環状磁石40が配置(挟持)されている。詳しくは、環状磁石40は、第1コアベース21の軸方向内側端面21aと、第2コアベース31の軸方向内側端面31aとにそれぞれ密着されている。なお、環状磁石40の軸方向両端面は、回転軸12の軸線Lに対して垂直な平面状をなしている。
環状磁石40は円環状をなし、その中央部には回転軸12が挿通される貫通孔41が形成されている。環状磁石40の外周面及び内周面(貫通孔41)は、軸方向から見て回転軸12の軸線Lを中心とする円形をなしている。環状磁石40の外径は、第1及び第2コアベース21,31の外径と等しく設定されている。一方、環状磁石40の内径(貫通孔41の直径D1)は、回転軸12の直径D4よりも大きく設定されている。即ち、回転軸12の外周面と貫通孔41とは径方向に離間されている。
環状磁石40の貫通孔41の軸方向両側に第1及び第2挿通孔22,32の離間部22b,32bがそれぞれ配置されている。即ち、回転軸12と環状磁石40との間の空隙が軸方向両側にそれぞれ延びて第1及び第2挿通孔22,32と回転軸12との間に入り込むような構成となっている。また、環状磁石40の内径、即ち、貫通孔41の直径D1は、第1及び第2挿通孔22,32の各離間部22b,32bの内径D2よりも小さく設定されている。
第1爪状磁極23は、第2コアベース31の外周面及び環状磁石40の外周面に対して径方向に離間されるとともに、第1爪状磁極23の先端面23cは、第2コアベース31の軸方向外側端面31bと面一となるように構成されている。また同様に、第2爪状磁極33は、第1コアベース21の外周面及び環状磁石40の外周面に対して径方向に離間されるとともに、第2爪状磁極33の先端面33cと第1コアベース21の軸方向外側端面21bと面一になるように構成されている。
環状磁石40は、第1爪状磁極23を第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、第2爪状磁極33を第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。従って、本実施形態のロータ11は、界磁磁石としての環状磁石40を用いた所謂ランデル型構造のロータである。ロータ11は、N極となる第1爪状磁極23と、S極となる第2爪状磁極33とが周方向に交互に配置されており、磁極数が10極(極対数が5個)となる。ここで、極対数が3以上の奇数であるため、ロータコア単位で見ると同極の爪状磁極同士が周方向180°対向位置とならないため、磁気振動に対して安定する形状となる。
次に、本実施形態のモータ1の作用について説明する。
回路収容ボックス5内の電源回路を介してセグメントコンダクタ(SC)巻線8に3相の駆動電流が供給されると、ステータ6でロータ11を回転させるための磁界が発生され、ロータ11が回転駆動される。このとき、環状磁石40の磁束は主に、第1及び第2コアベース21,31を介して第1及び第2爪状磁極23,33に作用し、この磁束がロータ11の回転力を発生させるための有効磁束F1となっている。また、環状磁石40の磁束の一部は、第1コアベース21の第1挿通孔22の固定部22aから回転軸12を通って、第2挿通孔32の固定部32aから第2コアベース31へと流れる短絡磁束F2となっている。
第1及び第2挿通孔22,32には、回転軸12に対する離間部22b,32bがそれぞれ形成されているため、各コアベース21,31の軸方向の厚みを確保しつつ各挿通孔22,32(固定部22a,32a)と回転軸12との接触面積が減少されている。これにより、固定部22a,32aで磁気飽和が生じて磁気抵抗が増加するため、短絡磁束F2が減少される。その結果、第1及び第2爪状磁極23,33に作用する有効磁束F1が増加し、モータ出力が向上されるようになっている。
また、本実施形態のロータ11では、各離間部22b,32bの内径D2は、環状磁石40の貫通孔41の直径D1よりも大きく設定されている。これに対し、各離間部22b,32bの内径D2が貫通孔41の直径D1よりも小さい構成では、第1及び第2コアベース21,31同士が貫通孔41の内側で軸方向に空隙を介して対向し、各コアベース21,31の対向面間で磁束が短絡してしまう。この点、本実施形態では、貫通孔41の直径D1が各離間部22b,32bの内径D2よりも小さいため、貫通孔41の内側で各コアベース21,31同士が軸方向に対向しない構成となっており、それにより、各コアベース21,31間の短絡磁束が抑えられている。
また、離間部22b,32bの内径D2と貫通孔41の直径D1の差と環状磁石40の軸方向厚さTとの比(D2−D1)/Tと、モータ1の平均トルクとの関係を図4に示す。同図では、(D2−D1)/T=0、即ち、離間部22b,32bの内径D2と貫通孔41の直径D1とが互いに等しくしたときの平均トルクを100%としている。同図に示すように、(D2−D1)/Tが0から小さくなるに連れて(即ち、各離間部22b,32bの内径D2が貫通孔41の直径D1よりも小さくなるに連れて)平均トルクは減少する。つまり、(D2−D1)/T<0の範囲では平均トルクは100%未満となる。
一方、(D2−D1)/Tが0から大きくなるに連れて(即ち、各離間部22b,32bの内径D2が貫通孔41の直径D1よりも大きくなるに連れて)平均トルクは一端増加し、最大値を経て再び減少するように変化する。詳しくは、(D2−D1)/Tが0から0.5までは平均トルクが増加する範囲であり、(D2−D1)/Tが0.5に近づくほど増加幅が次第に小さくなっていき、(D2−D1)/T=0.5で平均トルクが約100.7%の最大値となる。(D2−D1)/Tが0.5よりも大きくなると、平均トルクは最大値から減少していき、(D2−D1)/T=1.05で平均トルクは100%となる。そして、(D2−D1)/Tがそれ以上の範囲では、平均トルクが100%未満となる。即ち、0<(D2−D1)/T<1.05の範囲は、平均トルクが100%を越える範囲である。従って、離間部22b,32bの内径D2、貫通孔41の直径D1及び環状磁石40の軸方向厚さTを0<(D2−D1)/T<1.05の範囲内に設定すれば、平均トルクの向上が見込め、(D2−D1)/T=0.5では平均トルクの向上効果が最も大きくなる。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)環状磁石40の貫通孔41の直径D1は、回転軸12の直径D4よりも大きく設定される。そして、第1及び第2挿通孔22,32は、回転軸12に固定された固定部22a,32aと、固定部22a,32aの環状磁石40側に形成され回転軸12に対して径方向に離間する離間部22b,32bとを有する。このため、各コアベース21,31の軸方向の厚みを確保してロータ性能の低下を回避しつつも、各挿通孔22,32の固定部22a,32aと回転軸12との接触面積を減少させることができ、これにより、固定部22a,32aと回転軸12との間の磁気抵抗が増加する。その結果、回転軸12を通過する短絡磁束F2を減少させることができるため、環状磁石40の磁束を有効利用して、モータ出力を向上させることができる。
(2)第1コアベース21側の離間部22bと第2コアベース31側の離間部32bとは、互いに同径に設定され、各離間部22b,32bの内径D2が貫通孔41の直径D1よりも大きく設定されるため、第1コアベース21と第2コアベース31とを軸方向に空隙を介して対向させずに構成することが可能となる。これにより、第1及び第2コアベース21,31間の短絡磁束を抑えることができ、その結果、モータ出力をより向上させることができる。
(3)各離間部22b,32bの内径D2と貫通孔41の直径D1の差と、環状磁石40の軸方向厚さTとの比(D2−D1)/Tが、0<(D2−D1)/T<1.05となるように設定される。これにより、(D2−D1)/T=0、即ち、各離間部22b,32bの内径D2と環状磁石40の貫通孔41の直径D1とが等しい構成と比較して、ロータ11の平均トルクの増加を図ることができる(図4参照)。
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の離間部22b,32bを、例えば図5や図6に示すような形状としてもよい。図5に示す例では、離間部22b,32bは、コアベース21,31の軸方向内側に向かうに連れて拡径するテーパ形状とされている。また、図6に示す例では、固定部22a,32aからコアベース21,31の軸方向内側端面21a,31aにかけての角部に形成されたアール部分を離間部22b,32bとしている。図5や図6に示すような構成によっても、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、各コアベース21,31を一部材で構成したが、これに特に限定されず、例えば図7に示すような構成としてもよい。同図では、第1コアベース21は、各第1爪状磁極23が一体形成されてなるベース本体部21cと、そのベース本体部21cとは別体をなす第1介在部材21dとからなる。第1介在部材21dは、円環状の磁性体よりなり、ベース本体部21cと環状磁石40との軸方向間に介在されている。この第1コアベース21において回転軸12が挿通される挿通孔は、ベース本体部21cに形成された固定部22aと、第1介在部材21dに貫通形成された離間部21e(孔)とからなる。即ち、同図に示す構成では、上記実施形態とは異なり、第1コアベース21の挿通孔の固定部22aと離間部21eとが別体をなしている。
また、第2コアベース31も第1コアベース21と同様の構成を有しており、ベース本体部31cと第2介在部材31dとからなる。第2介在部材31dには、第1介在部材21dの離間部21eと同様の離間部31eが形成され、第2コアベース31の挿通孔の固定部32aと離間部31eとは別体で構成されている。
このような構成によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、同構成では、各介在部材21d,31dの内径の大きさ等の形状を変更するだけで、離間部21e,31eの変更が可能となる。このため、ベース本体部21c、31cに複雑な加工をせずとも離間部21e,31eの形状変更を容易に行うことが可能となる。
・上記実施形態では、各離間部22b,32bの内径D2が貫通孔41の直径D1よりも大きく設定されたが、これに特に限定されるものではなく、各離間部22b,32bの内径D2が貫通孔41の直径D1と等しい構成としてもよい。この構成によっても、上記実施形態の効果(2)と同様の効果を得ることができる。また、各離間部22b,32bの内径D2が貫通孔41の直径D1よりも大きい、又は一致する構成に限らず、各離間部22b,32bの内径D2を貫通孔41の直径D1よりも小さく設定してもよい。
・上記実施形態では、各離間部22b,32bを同径としたが、互いに異なる径としてもよい。
・上記実施形態において、離間部22b,32bと回転軸12との径方向の隙間を樹脂等よりなる非磁性体を満たし、その非磁性体が回転軸12の外周面と密着する構成としてもよい。このような構成によれば、第1及び第2ロータコア20,30と回転軸12との固定を強固にすることができる。
・上記実施形態において、各固定部22a,32aに、径方向内側に突出して回転軸12と当接する複数の支持凸部を設けてもよい。この構成によれば、各固定部22a,32aと回転軸12との接触面積が減少し、これにより、第1及び第2ロータコア20,30から回転軸12への短絡磁束F2をより減少させることができる。
・上記実施形態において、第1及び第2爪状磁極23,33の形状及び個数は、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、界磁磁石として1つの環状磁石40を用いたが、複数に分割した永久磁石を回転軸12の周囲で第1及び第2コアベース21,31の軸方向間に配置する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、第1及び第2ロータコア20,30と電機子コア7は、例えば磁性金属板材の積層や、磁性粉体の成形にて構成してもよい。
・上記実施形態では、ステータ6のティースへの巻線の巻回方法について特に言及していないが、集中巻や分布巻を用いてもよい。
1…モータ、11…ロータ、12…回転軸、20…第1ロータコア、21…第1コアベース、21e,22b,31e,32b…離間部、22…第1挿通孔、22a,32a…固定部、23…第1爪状磁極、30…第2ロータコア、31…第2コアベース、32…第2挿通孔、33…第2爪状磁極、40…環状磁石(界磁磁石)、41…貫通孔、D1…貫通孔の直径、D2…離間部の内径、D3…固定部の内径、D4…回転軸の直径、T…環状磁石の軸方向厚さ。

Claims (4)

  1. 略円盤状の第1コアベースの外周部に、等間隔に複数の第1爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成された第1ロータコアと、
    略円盤状の第2コアベースの外周部に、等間隔に複数の第2爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、前記各第2爪状磁極がそれぞれ対応する前記第1ロータコアの各第1爪状磁極間に配置された第2ロータコアと、
    前記第1コアベースと第2コアベースとの軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、前記第1爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と、
    前記第1及び第2コアベースにそれぞれ形成された挿通孔及び前記界磁磁石に形成された貫通孔に軸方向に挿通されるとともに、前記挿通孔に固定された回転軸と
    を備えたロータであって、
    前記界磁磁石の前記貫通孔の直径は、前記回転軸の直径よりも大きく設定され、
    前記各コアベースの前記挿通孔は、前記回転軸に固定された固定部と、前記固定部の前記界磁磁石側に形成され、前記回転軸に対して径方向に離間する離間部とを有していることを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記第1コアベース側の前記離間部と前記第2コアベース側の前記離間部とは、互いに同径に設定され、
    前記各離間部の内径は、前記界磁磁石の前記貫通孔の直径と一致、若しくは該貫通孔の直径よりも大きく設定されていることを特徴とするロータ。
  3. 請求項2に記載のロータにおいて、
    前記各離間部の内径D2と前記界磁磁石の前記貫通孔の直径D1の差と、前記界磁磁石の軸方向厚さTとの比(D2−D1)/Tが、
    0<(D2−D1)/T<1.05
    となるように設定されていることを特徴とするロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータを備えたことを特徴とするモータ。
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