JP2013118802A - ロータ及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を抑えつつ、モータの高出力化に寄与できるロータ、及びそのロータを備えたモータを提供すること。
【解決手段】ロータ11は、それぞれ第1及び第2コアベース21a,22aの外周部に複数の第1及び第2爪状磁極21b,22bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成された第1及び第2ロータコア21,22と、第1及び第2コアベース21a,22aの軸方向の間に配置され、第1爪状磁極21bを第1の磁極として機能させ、第2爪状磁極22bを第2の磁極として機能させる環状磁石とを備える。又、第1及び第2爪状磁極21b,22bの周方向の間に設けられた第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27bと、第1及び第2コアベース21a,22aの軸方向外表面を覆うように設けられた第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27cとが一体成形されてなる第1及び第2一体補助磁石26,27を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロータ及びモータに関するものである。
モータに使用されるロータとしては、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされるロータコアを備え、それらの間に界磁磁石を配置して各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させる所謂永久磁石界磁のランデル型構造のロータがある(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−43749号公報
ところで、上記のようなロータを採用したモータでは、出力の向上が望まれる一方で、必要となる部品点数を少なく抑えたいという要望がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、部品点数の増加を抑えつつ、モータの高出力化に寄与できるロータ、及びそのロータを備えたモータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを備えたロータであって、前記爪状磁極同士の周方向の間に設けられ周方向に磁化された少なくとも2以上の極間磁石部を一体成形してなる一体補助磁石を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、爪状磁極同士の周方向の間には周方向に磁化された極間磁石部が設けられるため、その部分での漏れ磁束を低減することができる。その結果、例えば、高出力化を図ることができる。更に、複数の極間磁石部が該極間磁石部の軸端側で一体成形されるため、それらを別々で成形して設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑えることができる。その結果、例えば、部品管理や組み付けが容易となる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のロータにおいて、前記一体補助磁石は、前記コアベースの軸方向外表面を覆うように設けられ軸方向に磁化されるとともに、前記極間磁石部と一体成形される軸方向被覆磁石部を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、コアベースの軸方向外表面には、軸方向外表面を覆い軸方向に磁化された軸方向被覆磁石部が設けられるため、その部分での漏れ磁束を低減することができる。しかも、極間磁石部を別体として組み付ける場合、その部材の径方向外側への飛び出しを防止する何らかの構成が必要となるが、その構成を不要とすることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のロータにおいて、前記軸方向被覆磁石部は、軸方向の両端面に設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、軸方向被覆磁石部は、軸方向の両端面に設けられるため、軸方向の両端面からの漏れ磁束が低減され、例えば、軸方向の一端面にのみ設けた場合に比べて、より漏れ磁束を低減することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のロータにおいて、前記一体補助磁石は、同じ形状で一対設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、一体補助磁石は、同じ形状で一対設けられるため、異なる形状とした場合に比べて、例えば、その製造が容易となる。
請求項5に記載の発明では、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記爪状磁極の径方向内側には、径方向に磁化された背面補助磁石が設けられ、前記軸方向被覆磁石部は、前記背面補助磁石と軸方向に重ならない形状に形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、爪状磁極の径方向内側には、径方向に磁化された背面補助磁石が設けられるため、その部分での漏れ磁束を低減することができる。その結果、例えば、更に高高出力化を図ることができる。しかも、前記軸方向被覆磁石部は、背面補助磁石と軸方向に重ならない形状に形成されるため、効率良く(必要以上に使用する磁石を増加させることなく)漏れ磁束を低減することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1に記載のロータにおいて、前記極間磁石部は、軸方向に延出される爪状磁極の延出部の延出方向先端側で連結部によって連結されて予め一体的に成形されることを要旨とする。
同構成では、極間磁石部は、軸方向に延出される爪状磁極の延出部の延出方向先端側で連結部によって連結されるといった容易な構成によって一体的に成形することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のロータにおいて、前記連結部は、前記爪状磁極間毎に前記ロータの一端側と他端側の交互に配置されることを要旨とする。
同構成では、連結部は、爪状磁極間毎にロータの一端側と他端側の交互に配置されるため、極間磁石部と連結部とで各爪状磁極に沿うようなジグザグ形状とされ、第1及び第2ロータコアにより確実に極間磁石部を保持することが可能となる。
請求項8に記載の発明では、請求項6又は7に記載のロータにおいて、前記各爪状磁極は、前記延出部の先端側ほど周方向幅が狭くなるように形成され、前記極間磁石部は、径方向視において軸方向と交差し、各爪状磁極を周方向において挟む磁石部同士が周方向において挟む爪状磁極側に傾斜して前記延出部に沿うように構成されることを要旨とする。
同構成では、各爪状磁極部は、軸方向に延出される延出部の先端側ほど周方向幅が狭くなるように形成され、極間磁石部は、径方向視において軸方向と交差し、各爪状磁極を周方向において挟む磁石部同士が周方向において挟む爪状磁極側に傾斜して延出部に沿うように構成される。ここで、例えば2つのロータコアの各爪状磁極を周方向に交互配置するように組み付ける際に、爪状磁極を周方向において挟む磁石部同士が爪状磁極側に傾斜して延出部に沿うように形成されるため、爪状磁極同士で磁石を挟み込むことが容易となって組み付け性の向上に寄与することができる。
請求項9に記載の発明では、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記極間磁石部は、各爪状磁極間の全てに配置されることを要旨とする。
同構成では、極間磁石部は、各爪状磁極間の全てに配置されるため、各爪状磁極からの漏れ磁束をより抑えてモータの出力を高めることができる。
請求項10に記載の発明では、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記極間磁石部の全てが一体的に成形されることを要旨とする。
同構成では、極間磁石部の全てが一体的に成形されるため、極間同士が1つの部材とされて部品点数を抑えることができる。
請求項11に記載の発明では、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記一体補助磁石は、少なくとも周方向において前記各爪状磁極を挟む態様で配置される極間磁石部同士が2色成形にて一体的に成形されることを要旨とする。
同構成では、極間磁石部は、周方向において各爪状磁極を挟む態様で配置される磁石部同士が2色成形にて一体的に成形されて部品点数の増加を抑えることができる。
請求項12に記載の発明では、請求項1乃至11のいずれか1項に記載のロータを備えたモータを要旨とする。
同構成によれば、モータにおいて、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
本発明によれば、部品点数の増加を抑えつつ、モータの高出力化に寄与できるロータ、及びそのロータを備えたモータを提供することができる。
第1実施形態におけるモータの断面図。 第1実施形態におけるロータの斜視図。 第1実施形態におけるロータの一部分解斜視図。 第1実施形態におけるロータの断面図。 第2実施形態におけるロータの斜視図。 第2実施形態におけるロータの断面図。 第2実施形態におけるロータの側面図。 別例におけるロータの斜視図。 別例におけるロータの分解斜視図。 別例におけるロータの斜視図。 別例におけるロータの分解斜視図。 別例におけるロータの断面図。 別例におけるロータの斜視図。 別例におけるロータの分解斜視図。 別例におけるロータの斜視図。 別例におけるロータの分解斜視図。 別例におけるロータの斜視図。 別例におけるロータの分解斜視図。 別例におけるロータの側面図。 別例におけるロータの斜視図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、モータ1のモータケース2は、有底筒状に形成された筒状ハウジング3と、該筒状ハウジング3のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート4とを有している。また、筒状ハウジング3のリア側(図1中、右側)の端部には、回路基板等の電源回路を収容した回路収容ボックス5が取着されている。
筒状ハウジング3の内周面にはステータ6が固定されている。ステータ6は、径方向内側に延びる複数のティースを有する電機子コア7と、電機子コア7のティースに巻装されたセグメントコンダクタ(SC)巻線8とを有する。
モータ1のロータ11は回転軸12を有し、ステータ6の内側に配置されている。回転軸12は非磁性体の金属シャフトであって、筒状ハウジング3の底部3a及びフロントエンドプレート4に支持された軸受13,14により回転可能に支持されている。
ロータ11は、図2〜図4に示すように、第1及び第2ロータコア21,22と、界磁磁石としての環状磁石23(図4参照)と、背面補助磁石としての第1及び第2背面補助磁石24,25(図3及び図4参照)と、一体補助磁石としての第1及び第2一体補助磁石26,27とを備える。
第1ロータコア21は、略円板状のコアベースとしての第1コアベース21aの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の爪状磁極としての第1爪状磁極21bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。第1爪状磁極21bの周方向端面21c,21dは径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面とされ、第1爪状磁極21bは軸直交方向断面が扇形状とされている。又、各第1爪状磁極21bの周方向の幅(角度)、即ち前記周方向端面21c,21dの幅(角度)は、周方向に隣り合う第1爪状磁極21b同士の隙間の幅(角度)より小さく設定されている。又、第1爪状磁極21bは、径方向外側から見て長方形形状に形成されている。
又、第2ロータコア22は、第1ロータコア21と同形状であって、略円板状のコアベースとしての第2コアベース22aの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の爪状磁極としての第2爪状磁極22bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。又、第2爪状磁極22bの周方向端面22c,22dは径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面とされ、第2爪状磁極22bは軸直交方向断面が扇形状とされている。又、各第2爪状磁極22bの周方向の幅(角度)、即ち前記周方向端面22c,22dの幅(角度)は、周方向に隣り合う第2爪状磁極22b同士の隙間の幅(角度)より小さく設定されている。又、第2爪状磁極22bは、径方向外側から見て長方形形状に形成されている。そして、第2ロータコア22は、各第2爪状磁極22bがそれぞれ対応する各第1爪状磁極21b間に(即ち、第1爪状磁極21bと周方向に交互に)配置され、又、図4に示すように、対向する第1コアベース21aと第2コアベース22aとの軸方向の間に環状磁石23が配置(挟持)されるようにして第1ロータコア21に対して組み付けられる。尚、この際、第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bとの周方向の間には、径方向外側から見て長方形の溝が形成されることになる(図3参照)。
環状磁石23は、その外径が第1及び第2コアベース21a,22aの外径と同じに設定され、第1爪状磁極21bを第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、第2爪状磁極22bを第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。
又、図3、及び図4に示すように、各第1爪状磁極21bの背面(径方向内側の面)と第2コアベース22aの外周面との間には、第1背面補助磁石24が配置されている。第1背面補助磁石24は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、その部分での漏れ磁束を低減すべく、第1爪状磁極21bの背面に当接する側が第1爪状磁極21bと同極のN極に、第2コアベース22aに当接する側が同第2コアベース22aと同極のS極となるように径方向に磁化されている。
又、図3、及び図4に示すように、各第2爪状磁極22bの背面(径方向内側の面)と第1コアベース21aの外周面との間には、第2背面補助磁石25が配置されている。第2背面補助磁石25は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、その部分での漏れ磁束を低減すべく、第2爪状磁極22bの背面に当接する側が第2爪状磁極22bと同極のS極に、第1コアベース21aに当接する側が同第1コアベース21aと同極のN極となるように径方向に磁化されている。
又、第1背面補助磁石24と第2背面補助磁石25とは、図4に示すように、環状磁石23が配置される軸方向位置で互いに軸方向に重なるように、言い換えると環状磁石23が配置される軸方向位置にも配置されるように設定されている。
又、第1及び第2ロータコア21,22には、第1及び第2一体補助磁石26,27が組み付けられる。
第1一体補助磁石26は、図2及び図3に示すように、第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bとの周方向の間に設けられた極間磁石部としての第1及び第2極間磁石部26a,26bと、前記第1コアベース21aの軸方向外表面を覆うように設けられた軸方向被覆磁石部としての第1軸方向被覆磁石部26cとが一体成形されてなる。
第1軸方向被覆磁石部26cは、前記回転軸12が貫通される中央孔を有した円板状に形成され、その外径は第1及び第2ロータコア21,22(ロータ11)の外径と同じに設定されている。第1軸方向被覆磁石部26cは、第1ロータコア21における第1爪状磁極21bが突出していない側の平面(第1コアベース21aを含む軸方向の一端面)を全て覆うように設けられる。そして、第1軸方向被覆磁石部26cは、その部分での(第1コアベース21aの軸方向端面からの)漏れ磁束を低減すべく軸方向に磁化されている。
又、第1極間磁石部26aは、第1軸方向被覆磁石部26cの平面における外周側から軸方向に延びて形成され、等間隔に複数(本実施形態では5つ)形成されている。又、第1極間磁石部26aの軸方向長さは、第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さの半分の長さに設定されている。そして、第1極間磁石部26aは、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、第1爪状磁極21bの一方の周方向端面21cと第1背面補助磁石24の周方向端面とで形成される平坦面と、第2爪状磁極22bの他方の周方向端面22dと第2背面補助磁石25の周方向端面とで形成される平坦面との間に配置されている。
又、第2極間磁石部26bは、第1軸方向被覆磁石部26cの平面における外周側から軸方向に延びて形成され、前記第1極間磁石部26a同士の間の位置であって、等間隔に複数(本実施形態では5つ)形成されている。又、第2極間磁石部26bの軸方向長さは、第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さの半分の長さに設定されている。そして、第2極間磁石部26bは、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、第1爪状磁極21bの他方の周方向端面21dと第1背面補助磁石24の周方向端面とで形成される平坦面と、第2爪状磁極22bの一方の周方向端面22cと第2背面補助磁石25の周方向端面とで形成される平坦面との間に配置されている。そして、前記第1及び第2極間磁石部26a,26bは、その部分での漏れ磁束を低減すべく、第1及び第2爪状磁極21b,22bとそれぞれ同じ磁極となるように(第1爪状磁極21b側がN極で、第2爪状磁極22b側がS極となるように)周方向に磁化されている。
第2一体補助磁石27は、図2及び図3に示すように、前記第1一体補助磁石26と同じ形状に形成されている。即ち、第2一体補助磁石27は、第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bとの周方向の間に設けられた極間磁石部としての第1及び第2極間磁石部27a,27bと、前記第2コアベース22aの軸方向外表面を覆うように設けられた軸方向被覆磁石部としての第2軸方向被覆磁石部27cとが一体成形されてなる。
第2軸方向被覆磁石部27cは、前記回転軸12が貫通される中央孔を有した円板状に形成され、その外径は第1及び第2ロータコア21,22(ロータ11)の外径と同じに設定されている。第2軸方向被覆磁石部27cは、第2ロータコア22における第2爪状磁極22bが突出していない側の平面(第2コアベース22aを含む軸方向の一端面)を全て覆うように設けられる。そして、第2軸方向被覆磁石部27cは、その部分での(第2コアベース22aの軸方向端面からの)漏れ磁束を低減すべく軸方向に磁化されている。
又、第1極間磁石部27aは、第2軸方向被覆磁石部27cの平面における外周側から軸方向に延びて形成され、等間隔に複数(本実施形態では5つ)形成されている。又、第1極間磁石部27aの軸方向長さは、第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さの半分の長さに設定されている。そして、第1極間磁石部27aは、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、第1爪状磁極21bの一方の周方向端面21cと第1背面補助磁石24の周方向端面とで形成される平坦面と、第2爪状磁極22bの他方の周方向端面22dと第2背面補助磁石25の周方向端面とで形成される平坦面との間に配置されている。
又、第2極間磁石部27bは、第2軸方向被覆磁石部27cの平面における外周側から軸方向に延びて形成され、前記第1極間磁石部27a同士の間の位置であって、等間隔に複数(本実施形態では5つ)形成されている。又、第2極間磁石部27bの軸方向長さは、第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さの半分の長さに設定されている。そして、第2極間磁石部27bは、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、第1爪状磁極21bの他方の周方向端面21dと第1背面補助磁石24の周方向端面とで形成される平坦面と、第2爪状磁極22bの一方の周方向端面22cと第2背面補助磁石25の周方向端面とで形成される平坦面との間に配置されている。そして、前記第1及び第2極間磁石部27a,27bは、その部分での漏れ磁束を低減すべく、第1及び第2爪状磁極21b,22bとそれぞれ同じ磁極となるように(第1爪状磁極21b側がN極で、第2爪状磁極22b側がS極となるように)周方向に磁化されている。
次に、上記のように構成されたモータ1の作用について説明する。
ロータ11では、第1及び第2背面補助磁石24,25と、第1及び第2一体補助磁石26,27(第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27b、第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27c)が設けられることで、それぞれの配置箇所で漏れ磁束が低減され、ひいては環状磁石23の磁束をモータ1の出力に有効利用することができる。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)第1及び第2爪状磁極21b,22bの周方向の間には周方向に磁化された第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27bが設けられるため、その部分での(第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22b間での)漏れ磁束を低減することができる。又、第1及び第2コアベース21a,22aの軸方向外表面には、軸方向外表面を覆い軸方向に磁化された第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27cが設けられるため、その部分での(第1及び第2コアベース21a,22aの軸方向端面からの)漏れ磁束を低減することができる。その結果、環状磁石23の磁束をモータ1の出力に有効利用することができ、例えば、高効率化及び高出力化を図ることができる。更に、多数となる第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27bと第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27cとが第1及び第2一体補助磁石26,27として一体成形されるため、それらを別々で成形して設ける場合に比べて、部品点数を低減することができる。その結果、例えば、部品管理や組み付けが容易となる。しかも、極間磁石部(第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27b)を別体として組み付ける場合、その部材の径方向外側への飛び出しを防止する何らかの構成が必要となるが、その構成を不要とすることができる。
(2)第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27cがロータ11の軸方向の両端面に設けられるため、軸方向の両端面からの漏れ磁束が低減され、例えば、軸方向の一端面にのみ設けた場合に比べて、より漏れ磁束を低減することができる。
(3)第1及び第2一体補助磁石26,27は、同じ形状で一対設けられるため、それら2つの部材を異なる形状とした場合に比べて、例えば、その製造が容易となる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図5〜図7に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
ロータ11は、図5〜図7に示すように、第1及び第2ロータコア31,32と、界磁磁石としての環状磁石33(図6参照)と、一体補助磁石としての連結磁石34とを備える。尚、図5〜図7中の実線で示す矢印は各磁石33,34の磁化方向(S極からN極向き)を示している。
図5に示すように、第1ロータコア31は、略円盤状のコアベースとしての第1コアベース31aの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では7つ)の爪状磁極としての第1爪状磁極31bが形成されている。第1爪状磁極31bは、第1コアベース31aに対して径方向外側に突出された突出部31cと、この突出部31cから軸方向に延出形成された爪部31dとを有する。
第1爪状磁極31bの周方向端面31e,31fは径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面とされ、突出部31cは軸直交方向断面が扇形状とされている。突出部31cの径方向外側の端部部分には、爪部31dが周方向の幅を一定として軸方向に沿って延出形成されている。各第1爪状磁極31bの周方向の角度、即ち前記周方向端面31e,31f間の角度は、周方向に隣り合う第1爪状磁極31b同士の隙間の角度より小さく設定されている。
図5及び図6に示すように、第2ロータコア32は、第1ロータコア31と略同形状であって、略円盤状のコアベースとしての第2コアベース32aの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極としての第2爪状磁極32bの突出部32cが形成されている。突出部32cは、軸直交方向断面が扇形状とされ、径方向外側の端部部分には爪部32dが軸方向に沿って延出形成されている。
第2爪状磁極32bの周方向端面32e,32fは径方向に延びる平坦面とされ、第2爪状磁極32bは軸直交方向断面が扇形状とされている。各第2爪状磁極32bの周方向の角度、即ち前記周方向端面32e,32f間の角度は、周方向に隣り合う第2爪状磁極32b同士の隙間の角度より小さく設定されている。
そして、第2ロータコア32は、各第2爪状磁極32bの爪部32dがそれぞれ対応する各第1爪状磁極31bの爪部31d間に配置されるようにして、第1コアベース31aと第2コアベース32aとの軸方向の間に環状磁石33(図6参照)が配置(挟持)されるようにして第1ロータコア31に対して組み付けられる。このとき、第1爪状磁極31bの一方の周方向端面31eと第2爪状磁極32bの他方の周方向端面32fとが軸方向に沿って平行をなすように形成されるため、各端面31e,32f間の間隙が軸方向に沿って略直線状をなすように形成されることとなる。また、第1爪状磁極31bの他方の周方向端面31fと第2爪状磁極32bの一方の周方向端面32eとが軸方向に沿って平行をなすように形成されるため、各端面31f,32e間の間隙が軸方向に沿って略直線状をなすように形成されることとなる。
図6に示すように、環状磁石33は、その外径が第1及び第2コアベース31a,32aの外径と同じに設定され、第1爪状磁極31bを第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、第2爪状磁極32bを第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。従って、本実施形態のロータ11は、界磁磁石としての環状磁石33を用いた所謂ランデル型構造のロータである。ロータ11は、N極となる第1爪状磁極31bと、S極となる第2爪状磁極32bとが周方向に交互に配置されており、磁極数が14極(極対数が7個)となる。なお、環状磁石33としては、例えばネオジム磁石を用いることができる。
連結磁石34は、図5及び図7に示すように、第1爪状磁極31bと第2爪状磁極32bとの周方向の間に配置される極間磁石部としての第1及び第2極間磁石部34a,34bと、これら極間磁石部34a,34bの軸方向端部同士を周方向において連結する連結部34cとで構成される。
図5に示すように第1極間磁石部34aは、第1爪状磁極31bの一方の周方向端面31eと、第2爪状磁極32bの他方の周方向端面32fとの間に軸方向に沿って嵌合され固定される。第2極間磁石部34bは、第1爪状磁極31bの他方の周方向端面31fと、第2爪状磁極32bの一方の周方向端面32eとの間に軸方向に沿って嵌合され固定される。
第1及び第2極間磁石部34a,34bは、第1及び第2爪状磁極31b,32bのそれぞれと同極性が対向するように(第1爪状磁極31b側がN極で、第2爪状磁極32b側がS極となるように)周方向に磁化されている。
連結部34cは、図5及び図6に示すように前記第1爪状磁極31bの軸方向端部31g(ロータ11の一端側)と、第2爪状磁極32bの軸方向端部32g(ロータ11の他端側)と当接するように構成された平板状をなすように構成される。そして連結部34cは、第1及び第2爪状磁極31b,32bを周方向において挟む態様の第1及び第2極間磁石部34a,34bを連結するように第1及び第2極間磁石部34a,34bと予め(組み付ける前段階で)一体的に成形される。このとき、連結部34cは、前述したように爪状磁極31b,32b間毎にロータ11の一端側と他端側の交互に配置されるため、極間磁石部34a,34bと連結部34cとで各爪状磁極31b,32bに沿うようなジグザグ形状とされる。
また、連結部34cは、図6に示すように径方向内側面34dが各コアベース31a,32aの外周面31h,32hと隙間無く、つまり当接するように配置される。このとき、連結部34cと略同一の径方向長さを有する第1及び第2極間磁石部34a,34bの内側面も同様に各コアベース31a,32aの外周面31h,32hと隙間無く、つまり当接するように配置されることとなる。
上記のように構成されたモータ1は、回路収容ボックス5内の電源回路を介してセグメントコンダクタ(SC)巻線8に駆動電流が供給されると、ステータ6でロータ11を回転させるための磁界が発生され、ロータ11が回転駆動される。
次に、上記のように構成されたモータ1の作用について説明する。
ロータ11では、第1及び第2爪状磁極31b,32bの周方向間に、同極性が対向するように磁化された極間磁石部34a,34bが配置されることで、爪状磁極31b,32b間での漏れ磁束が低減される。
ここで、上記したモータ1(ロータ11)において、例えば第1及び第2爪状磁極31b,32bの周方向間に配置される全ての極間磁石部34a,34bを連結部34cにて連結する態様で予め一体成形される。このため、各極間磁石部34a,34bを別体で第1及び第2爪状磁極31b,32bの周方向間に配置する場合と比較して部品点数を抑えることができる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(4)第1及び第2爪状磁極31b,32bの周方向の間に、各爪状磁極31b,32bのうちの少なくとも1つ(本実施形態では全て)を周方向において挟む態様で1組以上配置され、各爪状磁極31b,32bと同極性が対向するように磁化された極間磁石部34a,34bを備える。極間磁石部34a,34bの内で、周方向において各爪状磁極31b,32bを挟む態様で配置された第1及び第2極間磁石部34a,34b同士が予め一体的に成形される。このように第1及び第2極間磁石部34a,34bを配置したことにより各爪状磁極31b,32b間で発生しうる漏れ磁束を低減させてモータ出力の向上を図ることができる。また、第1及び第2極間磁石部34a,34bの内の周方向において各爪状磁極31b,32bを挟む態様で配置された第1及び第2極間磁石部34a,34b同士が予め一体的に成形されていることで、部品点数の増加を抑えることができる。
(5)第1及び第2極間磁石部34a,34bは、各爪状磁極31b,32b間の全てに配置されるため、各爪状磁極31b,32bからの漏れ磁束をより抑えてモータ1の出力をより高めることができる。
(6)第1及び第2極間磁石部34a,34bの全てが一体的に成形されるため、全ての極間磁石部34a,34b同士が1つの部材とされて部品点数を抑えることができる。
(7)連結部34cは、前述したように爪状磁極31b,32b間毎にロータ11の一端側と他端側の交互に配置されるため、極間磁石部34a,34bと連結部34cとで各爪状磁極31b,32bに沿うようなジグザグ形状とされ、第1及び第2ロータコア31,32により確実に極間磁石を保持することが可能となる。
(8)回転軸12は、非磁性体の金属シャフトであるため、磁性体と比較して磁気抵抗を高めることができ、第1及び第2爪状磁極31b,32b間で発生しうる漏れ磁束を抑えることができる。この結果、モータ1の出力をより高めることができる。
上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27bの軸方向長さが第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さの半分の長さに設定される(軸方向に並んで第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと同じになる)としたが、これに限定されず、例えば、図8及び図9に示すように変更してもよい。
即ち、この例(図8及び図9参照)では、第1一体補助磁石26は第1軸方向被覆磁石部26cと第1極間磁石部41とが一体成形されてなり、第2一体補助磁石27は第2軸方向被覆磁石部27cと第2極間磁石部42とが一体成形されてなる。第1極間磁石部41は、上記第1実施形態の第1極間磁石部26a,27aを合わせた形状であって、その軸方向長さが第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと同じに設定されている。又、第2極間磁石部42は、上記第1実施形態の第2極間磁石部26b,27bを合わせた形状であって、その軸方向長さが第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと同じに設定されている。このようにしても、上記第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記第1実施形態では、第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27cは、単純な円板状(第1及び第2背面補助磁石24,25の軸方向端面をも覆う形状)に形成されるとしたが、背面補助磁石(第1及び第2背面補助磁石24,25)と軸方向に重ならない形状に形成してもよい。
例えば、図10〜図12に示すように変更してもよい。この例(図10〜図12参照)では、上記第1実施形態(図1〜図4参照)の第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27cにおける前記第1及び第2背面補助磁石24,25と軸方向に重なる位置に切り欠き部43が形成されている。
又、例えば、図13及び図14に示すように変更してもよい。この例(図13及び図14参照)では、上記別例(図8及び図9参照)の第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27cにおける前記第1及び第2背面補助磁石24,25と軸方向に重なる位置に切り欠き部44が形成されている。尚、この例(図13及び図14参照)の第1軸方向被覆磁石部26cにおける切り欠き部44は、前記第2極間磁石部42と対応した部分まで切り欠かれ、第2極間磁石部42の軸方向長さがその分長く(第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと第1軸方向被覆磁石部26cの厚さとを足し算した長さに)設定されている。又、この例(図13及び図14参照)の第2軸方向被覆磁石部27cにおける切り欠き部44は、前記第1極間磁石部41と対応した部分まで切り欠かれ、第1極間磁石部41の軸方向長さがその分長く(第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと第2軸方向被覆磁石部27cの厚さとを足し算した長さに)設定されている。
これら(図10〜図14参照)のようにしても、上記第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。しかも、被覆磁石部(第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27c)は、背面補助磁石(第1及び第2背面補助磁石24,25)と軸方向に重ならない形状に形成される(切り欠き部43,44を有する)ため、効率良く(必要以上に使用する磁石を増加させることなく)漏れ磁束を低減することができる。
・上記第1実施形態では、第1及び第2ロータコア21,22がそれぞれ1つ設けられるロータ11に具体化したが、これに限定されず、例えば、図15及び図16に示すように、第1及び第2ロータコア21,22が一対設けられるロータ51に具体化してもよい。詳しくは、この例(図15及び図16)では、上記第1実施形態の第1及び第2ロータコア21,22と、環状磁石23(図4参照)と、第1及び第2背面補助磁石24,25とによって構成される中間部材Wが一対設けられ、それらが軸方向に対称となるように積層されている。そして、上記別例(図13及び図14参照)の第1及び第2極間磁石部41,42の軸方向長さがその分長く設定されている。このようにしても、上記第1実施形態及び別例の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記第1実施形態では、軸方向被覆磁石部(第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27c)がロータ11の軸方向の両端面に設けられる構成としたが、これに限定されず、軸方向の一端面にのみ設けた構成としてもよい。尚、この場合、ロータに設けられる一体補助磁石を1つとすることができる。
例えば、図17及び図18に示すように変更してもよい。この例(図17及び図18参照)では、第1一体補助磁石26のみが設けられ、第2一体補助磁石27は設けられていない。第1一体補助磁石26は第1軸方向被覆磁石部26cと第1及び第2極間磁石部45,46とが一体成形されてなる。第1極間磁石部45は、上記第1実施形態の第1極間磁石部26a,27aを合わせた形状であって、その軸方向長さが第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと同じに設定されている。又、第2極間磁石部46は、上記第1実施形態の第2極間磁石部26b,27bを合わせた形状であって、その軸方向長さが第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと同じに設定されている。
・上記第1実施形態では、一体補助磁石(第1及び第2一体補助磁石26,27)は、同じ形状で一対設けられるとしたが、これに限定されず、それら2つの部材を異なる形状としてもよい。
・上記第1実施形態では、背面補助磁石(第1及び第2背面補助磁石24,25)を備えるロータ11としたが、これに限定されず、背面補助磁石を備えていないロータに変更してもよい。
・上記第2実施形態では、第1及び第2極間磁石部34a,34bを軸方向に沿うように配置したが、例えば図19に示すように第1及び第2極間磁石部34a,34bを径方向視(側面視)において軸方向と交差するように配置してもよい。図19では、第1及び第2爪状磁極31b,32bは、軸方向に延出される延出部としての爪部31d,32dの先端側ほど周方向幅が狭くなるように形成される。そして第1及び第2極間磁石部34a,34bは、各爪状磁極を周方向において挟む磁石部同士が周方向において挟む爪状磁極側に傾斜して延出部としての爪部31d,32dに沿うように構成される。ここで、各ロータコア31,32の第1及び第2爪状磁極31b,32bを周方向に交互配置するように組み付ける際に、爪状磁極31b,32bを周方向において挟む極間磁石部34a,34b同士が爪状磁極31b,32b側に傾斜して延出部に沿うように形成されるため、爪状磁極31b,32bを軸方向に近接するように移動させて環状磁石33を挟み込む際の組み付けを容易とすることができる。
・上記第2実施形態では、連結部34cの内側面34dと第1及び第2コアベース31a,32aの外周面31h,32hと当接する構成としたが、これに限らず、例えば図20に示すようにこれらの間に間隙Kを設ける構成を採用してもよい。例えば、第1コアベース31aの外周面31h(図20参照)を径方向内側に凹状をなすように形成し、第2コアベース32a外周面32h(図20では図示略)を径方向内側に凹状をなすように形成することで間隙Kを設けることができる。このように、ロータ11の径方向内側に磁束が漏れることを抑えることができる。
・上記第1実施形態では、2以上の第1及び第2極間磁石部26a,26bを第1軸方向被覆磁石部26cによってこれらの軸端側で一体成形するとともに、2以上の第1及び第2極間磁石部27a,27bを第2軸方向被覆磁石部27cによってこれらの軸端側で一体成形した。しかし、これに限らず、第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27bをこれらの軸端側以外(例えば軸方向中間部)の所定位置で一体成形してもよい。また、上記第2実施形態では、2以上の第1及び第2極間磁石部34a,34bを連結部34cによってこれらの軸端側で一体成形したが、これに限らず、第1及び第2極間磁石部34a,34bをこれらの軸端側以外(例えば軸方向中間部)の所定位置で一体成形してもよい。
・上記各実施形態では、界磁磁石として1つの環状磁石33を用いたが、複数に分割した永久磁石を回転軸12の周囲で第1及び第2コアベース31a,32aの軸方向間に配置する構成を採用してもよい。
・上記各実施形態では、特に言及していないが、第1及び第2ロータコア31,32と電機子コア7は、例えば磁性金属板材の積層や、磁性粉体の成形にて構成してもよい。
・上記各実施形態において、例えば第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27b,34a,34bを2色成形にて一体的に成形してもよい。この場合には、部品点数の増加を抑えることができる。
・上記第1実施形態ではロータ11の磁極数を10とし、上記第2実施形態ではロータ11の磁極数を14としたが、磁極数は適宜変更可能である。
・上記各実施形態では、一体補助磁石の種類について特に言及しなかったが、例えばボンド磁石(プラスチックマグネット、ゴムマグネット等)又は焼結磁石、あるいはこれらを組み合わせて用いてもよい。例えば、上記第1実施形態において、極間磁石部(第1及び第2極間磁石部26a,27a,26b,27b,34a,34b)に焼結磁石を用いるとともに軸方向被覆磁石部(第1及び第2軸方向被覆磁石部26c,27c)にボンド磁石を用いてもよい。また、一体補助磁石の組成(材質)についても、例えばフェライト系、SmFeN系、窒化鉄系、又はネオジム系、あるいはこれらの組み合わせを適宜採用可能である。これにより、モータの出力調整をすることができる。
11,51…ロータ、21,31…第1ロータコア、21a,31a…第1コアベース(コアベース)、21b,31b…第1爪状磁極(爪状磁極)、22,32…第2ロータコア、22a,32a…第2コアベース(コアベース)、22b,32b…第2爪状磁極(爪状磁極)、23,33…環状磁石(界磁磁石)、24…第1背面補助磁石(背面補助磁石)、25…第2背面補助磁石(背面補助磁石)、26…第1一体補助磁石(一体補助磁石)、26a,27a,34a,41,45…第1極間磁石部(極間磁石部)、26b,27b,34b,42,46…第2極間磁石部(極間磁石部)、26c…第1軸方向被覆磁石部(軸方向被覆磁石部)、27…第2一体補助磁石(一体補助磁石)、27c…第2軸方向被覆磁石部(軸方向被覆磁石部)、31d…爪部(延出部)、32d…爪部(延出部)、34…連結磁石(一体補助磁石)、34c…連結部。

Claims (12)

  1. それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、
    前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と
    を備えたロータであって、
    前記爪状磁極同士の周方向の間に設けられ周方向に磁化された少なくとも2以上の極間磁石部を一体成形してなる一体補助磁石を備えたことを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記一体補助磁石は、前記コアベースの軸方向外表面を覆うように設けられ軸方向に磁化されるとともに、前記極間磁石部と一体成形される軸方向被覆磁石部を備えたことを特徴とするロータ。
  3. 請求項2に記載のロータにおいて、
    前記軸方向被覆磁石部は、軸方向の両端面に設けられたことを特徴とするロータ。
  4. 請求項3に記載のロータにおいて、
    前記一体補助磁石は、同じ形状で一対設けられたことを特徴とするロータ。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記爪状磁極の径方向内側には、径方向に磁化された背面補助磁石が設けられ、
    前記軸方向被覆磁石部は、前記背面補助磁石と軸方向に重ならない形状に形成されたことを特徴とするロータ。
  6. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記極間磁石部は、軸方向に延出される爪状磁極の延出部の延出方向先端側で連結部によって連結されて予め一体的に成形されることを特徴とするロータ。
  7. 請求項6に記載のロータにおいて、
    前記連結部は、前記爪状磁極間毎に前記ロータの一端側と他端側の交互に配置されることを特徴とするロータ。
  8. 請求項6又は7に記載のロータにおいて、
    前記各爪状磁極は、前記延出部の先端側ほど周方向幅が狭くなるように形成され、
    前記極間磁石部は、径方向視において軸方向と交差し、各爪状磁極を周方向において挟む磁石部同士が周方向において挟む爪状磁極側に傾斜して前記延出部に沿うように構成されることを特徴とするロータ。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記極間磁石部は、各爪状磁極間の全てに配置されることを特徴とするロータ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記極間磁石部の全てが一体的に成形されることを特徴とするロータ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記一体補助磁石は、少なくとも周方向において前記各爪状磁極を挟む態様で配置される極間磁石部同士が2色成形にて一体的に成形されることを特徴とするロータ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のロータを備えたことを特徴とするモータ。
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JP2015073394A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 アスモ株式会社 ロータ、モータ、及びロータの製造方法

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