JP2015073394A - ロータ、モータ、及びロータの製造方法 - Google Patents

ロータ、モータ、及びロータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015073394A
JP2015073394A JP2013208493A JP2013208493A JP2015073394A JP 2015073394 A JP2015073394 A JP 2015073394A JP 2013208493 A JP2013208493 A JP 2013208493A JP 2013208493 A JP2013208493 A JP 2013208493A JP 2015073394 A JP2015073394 A JP 2015073394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnet
resin material
claw
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013208493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6148960B2 (ja
Inventor
洋次 山田
Hirotsugu Yamada
洋次 山田
智恵 森田
Chie Morita
智恵 森田
横山 誠也
Seiya Yokoyama
誠也 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2013208493A priority Critical patent/JP6148960B2/ja
Priority to US14/158,273 priority patent/US9859761B2/en
Priority to CN201410024953.1A priority patent/CN103986258B/zh
Publication of JP2015073394A publication Critical patent/JP2015073394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6148960B2 publication Critical patent/JP6148960B2/ja
Priority to US15/822,048 priority patent/US10326324B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】外部に露出した永久磁石の劣化を抑えることができるロータを提供すること。
【解決手段】ロータ11は、それぞれ第1及び第2コアベース21a,22aの外周部に、等間隔に複数の第1及び第2爪状磁極21b,22bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成された第1及び第2ロータコア21,22と、第1及び第2コアベース21a,22aの軸方向の間に配置され軸方向に磁化されることで第1爪状磁極21bを第1の磁極として機能させ、第2爪状磁極22bを第2の磁極として機能させる環状磁石23とを備える。又、第1及び第2爪状磁極21b,22bの周方向の各間に設けられ周方向に磁化された極間磁石24と、第1及び第2爪状磁極21b,22bの背面に設けられ径方向に磁化された背面磁石25とが一体形成された極間背面磁石26を備える。極間背面磁石26は外部に露出する表面を含む全面が樹脂材27によりコーティングされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータ、モータ、及びロータの製造方法に関するものである。
モータに使用されるロータとしては、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされる2つのロータコアと、それらの間に配置された主界磁磁石とを備え、各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させるいわゆる永久磁石界磁のランデル型構造のロータがある。
また、特許文献1のロータでは、爪状磁極同士の周方向の各間に周方向に磁化された極間磁石が設けられることで、ロータでの漏れ磁束が低減されている。
特開2012−115085号公報
しかしながら、上記のようなロータでは、主界磁磁石や極間磁石等の永久磁石において外部に露出した部分が吸湿や錆び等によって劣化し易いという問題があった。これは、永久磁石の欠けや減磁を発生させる原因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、外部に露出した永久磁石の劣化を抑えることができるロータ、モータ、及びロータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するロータは、それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる主界磁磁石を少なくとも含む永久磁石とを備えたロータであって、前記永久磁石の少なくとも一つは、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる。
同構成によれば、前記永久磁石の少なくとも一つは、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされるため、例えば、永久磁石の吸湿や錆び等による劣化を抑えることができる。これにより、例えば、永久磁石の欠けや減磁を抑えることができる。
上記ロータにおいて、前記永久磁石は、前記爪状磁極同士の周方向の各間に設けられ周方向に磁化された極間磁石を含み、該極間磁石における外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされることが好ましい。
同構成によれば、永久磁石は、爪状磁極同士の周方向の各間に設けられ周方向に磁化された極間磁石を含み、該極間磁石における外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされるため、爪状磁極同士の周方向の間での漏れ磁束を抑えながら、その極間磁石の劣化を抑えることができる。
上記ロータにおいて、前記永久磁石は、前記爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面磁石を含み、該背面磁石における外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされることが好ましい。
同構成によれば、永久磁石は、爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面磁石を含み、該背面磁石における外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされるため、爪状磁極の径方向内側での漏れ磁束を抑えながら、その背面磁石の劣化を抑えることができる。
上記ロータにおいて、前記極間磁石と前記背面磁石とが一体形成されることが好ましい。
同構成によれば、極間磁石と背面磁石とが一体形成されるため、別体とされたものに比べて、部品点数を低減することができる。
上記ロータにおいて、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる前記永久磁石は、外部に露出しない部分を含む全面が樹脂材によりコーティングされることが好ましい。
同構成によれば、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる永久磁石は、外部に露出した表面だけでなく、外部に露出しない部分を含む全面が樹脂材によりコーティングされるため、例えば、組み付け時等に永久磁石が第1ロータコア又は第2ロータコアと衝突して破損するといったことを抑えることができる。又、例えば、別体の永久磁石同士はコーティングされた樹脂材を介して当接することになるため、互いに安定して(がたつきを抑えて)保持させることが可能となる。又、例えば、別体の永久磁石同士が組み付けられた後に着磁される場合であっても、永久磁石同士間に樹脂材が介在され永久磁石材が僅かに離間するため、それらの境界近傍部分で減磁してしまうことを抑えることができる。
上記ロータにおいて、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる前記永久磁石は、前記第1又は第2ロータコアと対向する面が外部に露出した表面よりも厚く樹脂材によりコーティングされることが好ましい。
同構成によれば、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる前記永久磁石は、前記第1又は第2ロータコアと対向する面が外部に露出した表面よりも厚く樹脂材によりコーティングされるため、例えば、組み付け時等に永久磁石が第1又は第2ロータコアと衝突して破損するといったことを抑えることができる。
上記ロータにおいて、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる前記永久磁石は、希土類の粉体を含んだナイロン系のボンド磁石であり、前記樹脂材はポリパラキシリレンであることが好ましい。
同構成によれば、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる永久磁石は、希土類の粉体を含んだナイロン系のボンド磁石であるため、コーティングされていないと吸水し易く劣化し易いが、その劣化を効果的に抑えることができる。しかも、樹脂材はポリパラキシリレンであるため、耐熱性や耐吸湿性を高くすることができる。
上記課題を解決するモータは、上記ロータを備える。
同構成によれば、モータにおいて、上記効果を得ることができる。
上記課題を解決するロータの製造方法は、上記ロータの製造方法であって、前記樹脂材のコーティングを化学蒸着により行う化学蒸着工程を備える。
同方法によれば、樹脂材のコーティングを化学蒸着により行う化学蒸着工程を備えるため、容易にムラを少なく樹脂材のコーティングを行うことができる。
本発明のロータ、モータ、及びロータの製造方法では、外部に露出した永久磁石の劣化を抑えることができる。
一実施形態におけるモータの断面図。 一実施形態におけるロータの分解斜視図。 (a),(b)は、一実施形態におけるロータの斜視図。 一実施形態におけるロータの断面図。 一実施形態における極間背面磁石の一部模式断面図。 (a),(b)は、別例におけるロータの斜視図。 別例におけるロータの分解斜視図。
以下、モータの一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、モータ1のモータケース2は、有底筒状に形成された筒状ハウジング3と、該筒状ハウジング3のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート4とを有している。また、筒状ハウジング3のリア側(図1中、右側)の端部には、回路基板等の電源回路を収容した回路収容ボックス5が取着されている。
筒状ハウジング3の内周面にはステータ6が固定されている。ステータ6は、径方向内側に延びる複数のティースを有する電機子コア7と、電機子コア7のティースに巻装されたセグメントコンダクタ(SC)巻線8とを有する。
モータ1のロータ11は回転軸12を有し、ステータ6の内側に配置されている。回転軸12は非磁性体の金属シャフトであって、筒状ハウジング3の底部3a及びフロントエンドプレート4に支持された軸受13,14により回転可能に支持されている。
図2、図3(a)、図3(b)及び図4に示すように、ロータ11は、第1及び第2ロータコア21,22と、主界磁磁石としての環状磁石23(図2及び図4参照)と、極間磁石24と背面磁石25とが一体形成された極間背面磁石26とを備える。
第1ロータコア21は、略円板状のコアベースとしての第1コアベース21aの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の爪状磁極としての第1爪状磁極21bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。詳しくは、第1爪状磁極21bは、第1コアベース21aの外周部から径方向外側に突出した突出部21cと、該突出部21cの先端に設けられ軸方向に延びる爪部21dとを有する。突出部21cは、軸方向から見て扇形状に形成されている。爪部21dは、軸直交方向断面が扇形状とされ、径方向外側から見て長方形形状に形成されている。
又、第2ロータコア22は、第1ロータコア21と同形状であって、略円板状のコアベースとしての第2コアベース22aの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の爪状磁極としての第2爪状磁極22bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。詳しくは、第2爪状磁極22bは、第2コアベース22aの外周部から径方向外側に突出した突出部22cと、該突出部22cの先端に設けられ軸方向に延びる爪部22dとを有する。突出部22cは、第1ロータコア21の突出部21cと同様に、軸方向から見て扇形状に形成されている。爪部22dは、軸直交方向断面が扇形状とされ、径方向外側から見て長方形形状に形成されている。そして、第2ロータコア22は、各第2爪状磁極22bがそれぞれ対応する各第1爪状磁極21b間に(即ち、第1爪状磁極21bと周方向に交互に)配置され、又、図4に示すように、対向する第1コアベース21aと第2コアベース22aとの軸方向の間に環状磁石23が配置(挟持)されるようにして第1ロータコア21に対して組み付けられる。
環状磁石23は、その外径が第1及び第2コアベース21a,22aの外径と同じに設定され、第1爪状磁極21bを第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、第2爪状磁極22bを第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。尚、環状磁石23は、永久磁石であって、詳しくは、フェライトの焼結磁石である。
又、各第1爪状磁極21b(爪部21d)の背面(径方向内側の面)と第2コアベース22aの外周面との間、及び、各第2爪状磁極22b(爪部22d)の背面(径方向内側の面)と第1コアベース21aの外周面との間には、前記極間背面磁石26における背面磁石25が配置されている。背面磁石25は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされ、その部分での漏れ磁束を低減すべく、径方向に磁化されている。詳しくは、背面磁石25において、第1爪状磁極21b(爪部21d)の背面に当接する側は第1爪状磁極21bと同極のN極に、第2コアベース22aに当接する側は同第2コアベース22aと同極のS極となるように径方向に磁化されている。又、背面磁石25において、第2爪状磁極22b(爪部22d)の背面に当接する側は第2爪状磁極22bと同極のS極に、第1コアベース21aに当接する側は同第1コアベース21aと同極のN極となるように径方向に磁化されている。
又、背面磁石25は、図4に示すように、環状磁石23が配置される軸方向位置で互いに軸方向に重なるように、言い換えると環状磁石23が配置される軸方向位置にも配置されるように設定されている。
そして、第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bとの周方向の間には、極間背面磁石26における極間磁石24が配置されている。詳しくは、本実施形態の極間磁石24の軸方向長さは、第1及び第2爪状磁極21b,22bの軸方向長さと同じに設定されている。又、極間磁石24は、軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状とされている。そして、極間磁石24は、その周方向端面が前記背面磁石25の周方向端面と連結され、背面磁石25と共に環状の極間背面磁石26を構成している。
そして、極間磁石24は、第1及び第2爪状磁極21b,22bとそれぞれ同じ磁極となるように(第1爪状磁極21b側がN極で、第2爪状磁極22b側がS極となるように)周方向に磁化されている。尚、極間背面磁石26は、永久磁石であって、希土類のボンド磁石であり、より詳しくは、ネオジムの粉体を含んだナイロン系のボンド磁石である。
ここで、図5に示すように、極間背面磁石26は、外部に露出した(他の部材によって隠れない)表面を含む全面が樹脂材27によりコーティングされている。又、本実施形態の樹脂材27はポリパラキシリレンである。尚、図2〜図4では、樹脂材27によりコーティングされる前の極間背面磁石26(ネオジムの粉体を含んだナイロン系のボンド磁石そのもの)を視覚的に分かり易くするために模式的に破線で図示している。
又、ロータ11の製造方法は、前記樹脂材27のコーティングを化学蒸着により行う化学蒸着工程を備え、樹脂材27は化学蒸着によって極間背面磁石26にコーティングされている。尚、外部に露出する表面がない(他の部材によって隠れる)環状磁石23は、コーティングされていない。
次に、上記のように構成されたモータ1の作用について説明する。
ステータ6のセグメントコンダクタ(SC)巻線8に駆動電流が供給されると、回転磁界が発生されて、ロータ11が回転駆動される。このとき、ロータ11では、背面磁石25と、極間磁石24とが設けられていることで、それぞれの配置箇所で漏れ磁束が低減され、環状磁石23の磁束をモータ1の出力に有効利用することができる。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)極間背面磁石26は、外部に露出した表面が樹脂材27によりコーティングされるため、例えば、極間背面磁石26の吸湿や錆び等による劣化を抑えることができる。これにより、例えば、極間背面磁石26の欠けや減磁を抑えることができる。
(2)極間背面磁石26の極間磁石24における外部に露出した表面が樹脂材27によりコーティングされるため、第1爪状磁極21bと第2爪状磁極22bの周方向の間での漏れ磁束を抑えながら、その極間磁石24の劣化を抑えることができる。
(3)極間背面磁石26の背面磁石25における外部に露出した表面が樹脂材27によりコーティングされるため、第1及び第2爪状磁極21b,22bの径方向内側での漏れ磁束を抑えながら、その背面磁石25の劣化を抑えることができる。
(4)極間磁石24と背面磁石25とが一体形成され(極間背面磁石26とされ)るため、別体とされたものに比べて、部品点数を低減することができる。
(5)極間背面磁石26(極間磁石24及び背面磁石25)は、外部に露出した表面だけでなく、全面が樹脂材27によりコーティングされるため、例えば、組み付け時等に極間背面磁石26が第1ロータコア21又は第2ロータコア22と衝突して破損するといったことを抑えることができる。又、例えば、極間背面磁石26と環状磁石23は樹脂材27を介して当接することになるため、互いに安定して(がたつきを抑えて)保持させることが可能となる。又、例えば、別体の永久磁石(極間背面磁石26と環状磁石23)同士が組み付けられた後に着磁される場合であっても、それらの間に樹脂材27が介在され永久磁石材が僅かに離間するため、それらの境界近傍部分で減磁してしまうことを抑えることができる。
(6)樹脂材27はポリパラキシリレンであるため、耐熱性や耐吸湿性を高くすることができる。
(7)極間背面磁石26は、希土類のボンド磁石(詳しくは、ネオジムの粉体を含んだナイロン系のボンド磁石)であるため、コーティングされていないと吸水し易く劣化し易いが、その劣化を効果的に抑えることができる。
(8)ロータ11の製造方法は、樹脂材27のコーティングを化学蒸着により行う化学蒸着工程を備えるため、容易にムラを少なく樹脂材27のコーティングを行うことができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、極間磁石24と背面磁石25とが一体形成され(極間背面磁石26とされ)るとしたが、これに限定されず、それぞれ別体で構成してもよい。
例えば、図6(a),(b)に示すように、極間磁石31と、背面磁石32とをそれぞれ別体で形成してそれぞれ組み付けてもよい。尚、この例(図6参照)では、極間磁石31及び背面磁石32の外部に露出した表面を含む全面が樹脂材27によりコーティングされている。又、図6では、樹脂材27によりコーティングされる前の極間磁石31と、背面磁石32を視覚的に分かり易くするために模式的に破線で図示している。
又、極間磁石24と背面磁石25(即ち極間背面磁石26)と共に環状磁石23を一体形成してもよい。このようにすると、環状磁石23が別体とされたもの(上記実施形態)に比べて、部品点数を更に低減することができる。
・上記実施形態では、極間背面磁石26(極間磁石24及び背面磁石25)を備えたロータ11としたが、これに限定されず、環状磁石23を少なくとも備えていれば、極間磁石24や背面磁石25を備えていないロータとしてもよい。
例えば、図7に示すように、極間磁石24及び背面磁石25を共に備えずに環状磁石23のみを備えたロータ41としてもよい。この場合、環状磁石23の外周面は、外部に露出する。このことから、この例では、環状磁石23の外部に露出した表面(外周面)を含む全面が樹脂材27によりコーティングされている。尚、図7では、樹脂材27によりコーティングされる前の環状磁石23を視覚的に分かり易くするために模式的に破線で図示している。このようにすると、環状磁石23の吸湿や錆び等による劣化を抑えることができる。
・上記実施形態では、極間背面磁石26(極間磁石24及び背面磁石25)は、外部に露出した表面だけでなく全面が樹脂材27によりコーティングされるとしたが、これに限定されず、外部に露出した表面の少なくとも一部がコーティングされた構成であれば、変更してもよい。例えば、極間背面磁石26の外部に露出した表面のみがコーティングされた構成としてもよい。又、第1及び第2ロータコア21,22、環状磁石23、及び極間背面磁石26(極間磁石24及び背面磁石25)が全て組み付けられた状態で、その外部に露出した表面全て(第1及び第2ロータコア21,22の表面を含む)が樹脂材27によりコーティングされた構成としてもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、外部に露出した表面が樹脂材27によりコーティングされる永久磁石(極間背面磁石26)において、第1又は第2ロータコア21,22と対向する面を外部に露出した表面よりも厚く(例えば多層として)樹脂材27によりコーティングしてもよい。
このようにすると、例えば、組み付け時等に永久磁石(極間背面磁石26)が第1又は第2ロータコア21,22と衝突して破損するといったことを更に抑えることができる。
・上記実施形態では、樹脂材27はポリパラキシリレンであるとしたが、これに限定されず、他の樹脂材に変更してもよい。例えば、樹脂材27をフッ素樹脂やアクリル樹脂やエポキシ樹脂としてもよい。このようにしても、耐熱性や耐吸湿性を高くすることができる。
・上記実施形態では、外部に露出した表面が樹脂材27によりコーティングされる永久磁石(極間背面磁石26)は、希土類のボンド磁石であるとしたが、これに限定されず、例えば、フェライトの焼結磁石やフェライトボンド磁石や希土類の焼結磁石としてもよい。また、上記実施形態では、希土類磁石として、ネオジム磁石であるとしたが、サマリウム鉄窒素磁石やサマリウムコバルト磁石やプラセオジム磁石としてもよい。
・上記実施形態では、ロータ11の製造方法は、コーティングを化学蒸着により行う化学蒸着工程を備えるとしたが、これに限定されず、例えば、塗布やスプレーの吹き付け等の工程を備えた方法としてもよい。
上記実施形態等から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項4に記載のロータにおいて、前記極間磁石と前記背面磁石と共に前記主界磁磁石が一体形成されたことを特徴とするロータ。
同構成によれば、極間磁石と背面磁石と共に主界磁磁石が一体形成されるため、別体とされたものに比べて、部品点数を更に低減することができる。
(ロ)請求項1乃至6及び上記(イ)のいずれか1つに記載のロータにおいて、前記樹脂材はポリパラキシリレン又はフッ素樹脂又はアクリル樹脂又はエポキシ樹脂であることを特徴とするロータ。
同構成によれば、樹脂材はポリパラキシリレン又はフッ素樹脂又はアクリル樹脂又はエポキシ樹脂であるため、耐熱性や耐吸湿性を高くすることができる。
(ハ)請求項1乃至6及び上記(イ)、(ロ)のいずれか1つに記載のロータにおいて、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる前記永久磁石は、希土類のボンド磁石であることを特徴とするロータ。
同構成によれば、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる永久磁石は、希土類のボンド磁石であるため、コーティングされていないと吸水し易く劣化し易いが、その劣化を効果的に抑えることができる。
11,41…ロータ、21…第1ロータコア、21a…第1コアベース(コアベース)、21b…第1爪状磁極(爪状磁極)、22…第2ロータコア、22a…第2コアベース(コアベース)、22b…第2爪状磁極(爪状磁極)、23…環状磁石(主界磁磁石)、24,31…極間磁石、25,32…背面磁石、26…極間背面磁石、27…樹脂材。

Claims (9)

  1. それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、
    前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる主界磁磁石を少なくとも含む永久磁石と
    を備えたロータであって、
    前記永久磁石の少なくとも一つは、外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされたことを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記永久磁石は、前記爪状磁極同士の周方向の各間に設けられ周方向に磁化された極間磁石を含み、該極間磁石における外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされたことを特徴とするロータ。
  3. 請求項1又は2に記載のロータにおいて、
    前記永久磁石は、前記爪状磁極の径方向内側に設けられ径方向に磁化された背面磁石を含み、該背面磁石における外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされたことを特徴とするロータ。
  4. 請求項2に従属する請求項3に記載のロータにおいて、
    前記極間磁石と前記背面磁石とが一体形成されたことを特徴とするロータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる前記永久磁石は、外部に露出しない部分を含む全面が樹脂材によりコーティングされたことを特徴とするロータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる前記永久磁石は、前記第1又は第2ロータコアと対向する面が外部に露出した表面よりも厚く樹脂材によりコーティングされたことを特徴とするロータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    外部に露出した表面が樹脂材によりコーティングされる前記永久磁石は、希土類の粉体を含んだナイロン系のボンド磁石であり、
    前記樹脂材はポリパラキシリレンであることを特徴とするロータ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のロータを備えたことを特徴とするモータ。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のロータの製造方法であって、
    前記樹脂材のコーティングを化学蒸着により行う化学蒸着工程を備えたことを特徴とするロータの製造方法。
JP2013208493A 2013-02-12 2013-10-03 ロータ、モータ、及びロータの製造方法 Active JP6148960B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208493A JP6148960B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 ロータ、モータ、及びロータの製造方法
US14/158,273 US9859761B2 (en) 2013-02-12 2014-01-17 Rotor and motor
CN201410024953.1A CN103986258B (zh) 2013-02-12 2014-01-20 转子以及电动机
US15/822,048 US10326324B2 (en) 2013-02-12 2017-11-24 Rotor and motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208493A JP6148960B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 ロータ、モータ、及びロータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015073394A true JP2015073394A (ja) 2015-04-16
JP6148960B2 JP6148960B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=53015400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013208493A Active JP6148960B2 (ja) 2013-02-12 2013-10-03 ロータ、モータ、及びロータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6148960B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0449836A (ja) * 1990-06-19 1992-02-19 Nippondenso Co Ltd 爪極型界磁鉄心及びその製造方法
JP2000032719A (ja) * 1998-07-09 2000-01-28 Mitsubishi Electric Corp 車両用交流発電機
JP2002044921A (ja) * 2000-07-25 2002-02-08 Mitsubishi Electric Corp 交流発電機
JP2004040895A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Seiko Epson Corp 永久磁石、モータ用部品およびモータ
JP2010183694A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Mitsubishi Electric Corp 回転電機
JP2013099107A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
JP2013099105A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
JP2013099096A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
JP2013118802A (ja) * 2011-10-31 2013-06-13 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
JP2013118801A (ja) * 2011-10-31 2013-06-13 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0449836A (ja) * 1990-06-19 1992-02-19 Nippondenso Co Ltd 爪極型界磁鉄心及びその製造方法
JP2000032719A (ja) * 1998-07-09 2000-01-28 Mitsubishi Electric Corp 車両用交流発電機
JP2002044921A (ja) * 2000-07-25 2002-02-08 Mitsubishi Electric Corp 交流発電機
JP2004040895A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Seiko Epson Corp 永久磁石、モータ用部品およびモータ
JP2010183694A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Mitsubishi Electric Corp 回転電機
JP2013099107A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
JP2013099105A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
JP2013099096A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
JP2013118802A (ja) * 2011-10-31 2013-06-13 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
JP2013118801A (ja) * 2011-10-31 2013-06-13 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6148960B2 (ja) 2017-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9018816B2 (en) Rotor of motor having interpole magnets in holding member
JP2013055872A (ja) スイッチドリラクタンスモータ
US9356479B2 (en) Hybrid excitation rotating electrical machine
JP2013188131A (ja) 永久磁石モータ
US20170117760A1 (en) Rotating electrical machine with flux choking features
JPWO2017175330A1 (ja) 電動機、送風機、圧縮機および空気調和装置
JP2012065512A (ja) Dcモータ
JP5869306B2 (ja) ロータ及びモータ
US20140077649A1 (en) Electric motor
JP2014192942A (ja) 回転機
JP2014039439A (ja) ロータ及びモータ
JP2013005627A (ja) ロータ及びモータ
JP2013099096A (ja) ロータ及びモータ
JP2013099102A (ja) ロータ及びモータ
JP5686547B2 (ja) アキシャルギャップモータ
JP6148960B2 (ja) ロータ、モータ、及びロータの製造方法
JP5968182B2 (ja) 回転電機
JP5855903B2 (ja) ロータ及びモータ
JP5300381B2 (ja) 直流直巻モータおよびスタータ
US9787153B2 (en) Outer rotor type dynamo
JP2013118802A (ja) ロータ及びモータ
JP2013169073A (ja) ロータ及びモータ
JP2014033530A (ja) モータ
JP2013183618A (ja) ロータ及びモータ
JP5814159B2 (ja) ロータ及びモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6148960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250