JP5300381B2 - 直流直巻モータおよびスタータ - Google Patents

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本発明は直流直巻モータに関し、特にエンジン始動用などに用いられる大きな始動トルクを必要とする直流直巻モータおよびスタータに関する。
エンジン始動装置用など、大きな始動トルクを必要とする用途のモータとしては、その始動トルクの大きさから直流直巻モータが採用される場合が多い。しかし直流直巻モータには直巻特性により低負荷時において回転数が上昇し過ぎるという問題がある。過度の回転数上昇は、回転子の遠心力増大やブラシ磨耗の増加を招き、モータ構成部品の安全性や寿命を低下させるため、問題となる。
低負荷時における回転数上昇を抑制してこの問題を解決するための従来技術としては、特許文献1に開示されているように、界磁極の一部を巻線から永久磁石に置き換える構成が考案されている。
特開平5-91705号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような、界磁極のうちいくつかを巻線から永久磁石に置き換える構成では、始動時に大電流で界磁して高磁束を発生するという直巻モータ相当の磁場を永久磁石で代替するために、大きな永久磁石が必要となる。そのためモータの材料コストが高くなってしまう。本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、低負荷時における回転数上昇を抑制でき、かつ低コストの直流直巻モータおよびスタータを得ることを目的とする。
本発明における直流直巻モータおよびスタータは、回転子と、継鉄と、上記継鉄の内側に、前記回転子の周方向に並べて配置された複数の磁極鉄心と、上記複数の磁極鉄心の各々に交互に逆向きに巻かれた界磁巻線と、上記界磁巻線間の少なくとも一箇所に配置される前記回転子の周方向に着磁された補助永久磁石とを備え、上記補助永久磁石は、上記界磁巻線の磁束を補う方向の回転方向に磁束を発生させ、上記補助永久磁石の両側に上記補助鉄心が設けられ、それら補助鉄心は上記継鉄と上記補助永久磁石との間を通る架橋部により互いに接続されているものである
本発明によれば、巻線を巻回した界磁極により大きな磁場を得ると共に、回転数上昇を抑制するための磁場を永久磁石により補助的に得るので、永久磁石の使用量を抑制しつつ、回転数の上昇を抑制でき、低コストの直流直巻モータおよびスタータを得ることができる。
実施の形態1.
図1(a)はこの実施の形態における直流直巻モータの断面図、図1(b)は図1(a)中の補助永久磁石4の拡大図である。図中の矢印は補助永久磁石の着磁方向(S極からN極へ向かう方向)を示している。
図1に示した直流直巻モータは固定子10と回転子100から構成される。固定子10は、筒状の継鉄1の内周面に、複数の磁極鉄心2がモータ周方向(回転子100の周方向)に並べて配置され、上記複数の磁極鉄心2の各々には、N極とS極を交互に発生するように、界磁巻線3が交互に逆向きに巻かれている。さらに上記界磁巻線3間の一箇所に、モータ周方向に着磁された補助永久磁石4が配置され、その周方向両端に略当接するように補助鉄心6が設けられている。また、上記補助鉄心6と上記磁極鉄心2との間には非磁性ギャップとして空隙5を設けてある。
一方、回転子100は電機子鉄心103に電機子巻線102を巻装した構成を有しており、図示しない軸受を介して回転自在に保持されている。界磁巻線3にはDC電流が供給され、回転子100の電機子巻線102には、回転子100の回転位置によって定められる方向にDC電流が流れてトルクを発生する。補助永久磁石4は電機子巻線102による磁束を強める方向に着磁されている。
図1では、複数の磁極鉄心2は全て同一形状を有し、等間隔に配置されている。磁極鉄心2は継鉄1と一体に形成され、あるいは継鉄1にカシメなどにより固定されている。ここでは4極モータの場合を示しており、図8に示す4つのコイルが、図1に示す4つの磁極鉄心2に対し、モータ周方向に順次に巻回されている。これら4つのコイルへの給電は回転子100が回転するように制御される。
磁極鉄心2の回転子100側の上面は回転子100の外周に沿って湾曲した形状を有しており、当該上面部は界磁巻線3と回転子100との間を伸延するフランジ部31を有している。補助永久磁石4は隣接する磁極鉄心2間の中央付近に設けられ、それら隣接する磁極鉄心2間において、界磁巻線3の間から回転子100側に突出している。
補助鉄心6は、当該突出部近傍(即ち、補助永久磁石4の回転子100側の端部付近)から磁極鉄心2のフランジ部31に向かって界磁巻線3と回転子100の間を伸延すると共に、界磁巻線3と補助永久磁石4の間を継鉄1に向かって伸延する断面構造を有する。このような補助鉄心2は、板状の鉄板を断面が略L字状になるように折り曲げて作ることができ、あるいは厚みが異なる2枚の鉄板を断面が略L字状になるように接続して作ることができる。当該補助鉄心6は、継鉄1と回転子100との間で補助永久磁石4を覆うように設けられ、例えば、図1では補助鉄心6の継鉄1側の端部は補助永久磁石4の継鉄1側の端部まで伸延し、補助鉄心6の回転子100側の端部は補助永久磁石4の回転子100側の端部まで伸延している。
補助鉄心6は、補助永久磁石4から発生する磁束の流れを制御するために設けられており、ここでは互いに隣接する二つの磁極鉄心2間において、なるべく広範囲に渡って当該磁束の流れを制御するために、補助永久磁石4のモータ周方向の幅を大きくしているが、例えば、補助鉄心6の幅をもっと小さくしてもよく、あるいは補助鉄心6自体を用いなくてもよい。ただし、補助鉄心6を用いる場合には、補助永久磁石4と補助鉄心6とを当接させた方が、補助鉄心6と補助永久磁石4を離間させる場合よりも、低負荷時における回転数上昇の抑制効果が大きいことを発明者は見出している。
次に図1に示した直流直巻モータの動作につき説明する。図2は図1に示した補助永久磁石4から発生する磁束の流れを示した図であり、図中の矢印は磁束の流れを示す。このように補助鉄心6は補助永久磁石4が発生する磁束の通り道となり、補助永久磁石4のN極から発生した磁束は補助鉄心6の形状に沿ってその内部を通る。磁束が非磁性ギャップ(ここでは空隙5)にぶつかると磁束の一部は回転子100側へ曲がり、回転子100の電機子巻線102に鎖交する。その後、反対側の非磁性ギャップ5を介して補助鉄心6を通り、補助永久磁石4のS極へ戻り、磁束の閉回路Aを形成する。なお、磁束が補助永久磁石4や補助鉄心6から継鉄1側へ漏れることを防ぐために、継鉄1と補助永久磁石4及び/又は補助鉄心6とのあいだにも、非磁性ギャップ(図2では空隙101)を設けて磁気的に絶縁しておくことが望ましい。
次にこの実施の形態の効果につき説明する。図3は界磁巻線3間に、永久磁石を追加しない場合の界磁磁場のおおまかな分布を表した図である。図中の矢印は磁束の方向を示す。点線で囲んだ領域Bは磁束密度が小さい低磁場領域を示している。この図からもわかるように隣接する磁極鉄心2の間に存在する界磁巻線3間の空隙付近では磁束密度が小さい。一般に直流直巻モータ用固定子では、隣接する磁極鉄心2間で磁束が漏れることを避けるため、それら磁極鉄心2間に一定の間隔を空け、設計される。そのため、それら隣接する磁極鉄心2間の界磁巻線3間付近には上述のような低磁場領域が存在する。本発明では上述の低磁場領域の磁場を補うことで、低負荷時における回転数上昇を効率的に抑制できることを見出し、補助永久磁石4をそれら隣接する磁極鉄心2の間の界磁巻線3の間に設けている。これにより磁束が図2に示すような閉回路Aから漏れにくく、補助永久磁石4から発生する磁束が無駄なく上述の閉回路Aに沿って回転子の電機子巻線102に鎖交する。結果として効率的に低負荷時における回転数上昇を抑制することができる。
また、この実施の形態と比較するため、次のような構成の直流直巻モータを考える。すなわち、永久磁石を追加して回転数上昇を抑制するためには、例えば図4に示すように、磁極鉄心2の上面に、上記磁極鉄心2に巻かれた界磁巻線3の発生磁界と同一極性方向に着磁された補助永久磁石7を設けた構成を考える。図4(a)はこの直流直巻モータの断面図、図4(b)は図4(a)中の補助永久磁石7の拡大図である。図中の矢印は補助永久磁石7の着磁方向を示している。この構成でも巻線による界磁極が発生する磁束を永久磁石7が強めるため、低負荷時における回転数上昇の抑制効果がある。ただし、この構成では補助永久磁石7は既に磁場が飽和している領域に磁場を発生させようとすることになるため、磁束の漏れが多くなり効率が悪い。その点、上述のように隣接する磁極鉄心2間の界磁巻線3間付近を磁束の閉回路として利用する構成は効率がよく、有利である。
以上のように巻線3間付近を磁束の通り道として利用することで回転数上昇の抑制効率が高まり、使用する永久磁石が少量で済む。
なお、ここでは4極の直流モータ用固定子の場合を例にとり説明したが、極数を変えても同様の効果を得ることができる。また、ここでは複数ある界磁巻線3間のうち、一箇所にのみに補助永久磁石4を設ける場合を例示したが、二箇所以上、あるいは界磁巻線3間すべてに補助永久磁石4を設けることで低負荷時における回転数上昇抑制効果を更に大きくすることができる。また、ここでは隣接する磁極鉄心2間に設けられる2つの補助鉄心6の双方において、補助鉄心6と磁極鉄心2との間に非磁性ギャップ5を設けたが、どちらか一方のみに非磁性ギャップ5を設けてもよい。また、ここでは非磁性ギャップ5として空隙5を用いているが、樹脂などの他の非磁性体を用いてもよい。また、ここでは補助鉄心6の形状として断面が略L字状のものを用いたが、その他の形状としてもよい。また、ここでは、補助永久磁石4と磁極鉄心2との間に補助鉄心2を設けたが、補助鉄心2を設けず、補助永久磁石4と磁極鉄心2との間を非磁性ギャップ5のみとしてもよい。
また、隣接する界磁巻線3は互いに反対方向を向いた磁束を作り出す必要があるため、巻線を巻く方向が隣同士で互いに逆になっている。そのため、例えば図8に示す4コイル並列方式のように、巻線間の隙間として巻線が疎なところC1,C2と密なところD1,D2ができる場合がある。このような場合には、巻線が疎なところ(即ち、巻き数が少なく隙間が大きいところ)C1及び/又はC2に補助永久磁石4を配置し、密なところ(即ち、巻き数が多く隙間が小さいところ)D1及びD2に補助永久磁石4を配置しないようにすれば、補助永久磁石4の設置スペースを確保しつつ、直流直巻モータの大型化を避けることができる。あるいは、巻線が疎なところと密なところで配置する補助永久磁石4の大きさを異ならせてもよい。また、補助永久磁石4としてネオジウム磁石を用いることができ、ネオジウム磁石よりも安価なフェライト磁石を用いてもよい。
以上のように、この実施の形態においては、円筒状の継鉄1の内側に回転子100の周方向に並べて配置された複数の磁極鉄心2を設け、複数の磁極鉄心2の各々に隣接する磁極鉄心2が互いに逆向きの磁極を発生するように界磁巻線3を巻回した直流直巻モータにおいて、隣接する二つの磁極鉄心2の各々に巻回された界磁巻線3の間に、回転子100の周方向に着磁された補助永久磁石4を設けたので、少ない永久磁石の使用量で、回転子の回転数上昇を抑制することができる。
また、この実施の形態においては、それら隣接する二つの磁極鉄心2の少なくともいずれかと補助鉄心6との間に非磁性ギャップ5を設けたので、回転子の回転数上昇の抑制効果を更に高めることができる。
また、この実施の形態においては、継鉄1と補助永久磁石4及び/又は補助鉄心6との間に非磁性ギャップ101を設けたので、回転子の回転数上昇の抑制効果を更に高めることができる。
また、この実施の形態においては、補助永久磁石4と当該補助永久磁石4の両側に設けられた補助鉄心6とを当接するようにしたので、回転子の回転数上昇の抑制効果を更に高めることができる。
また、この実施の形態においては、界磁巻線3が疎な隙間に補助永久磁石4を配置し、密な隙間に設けないようにしたので、直流直巻モータの大型化を避けつつ、回転子の回転数上昇を抑制することができる。
実施の形態2.
図5は図1に示した補助鉄心6の斜視図である。図5において図1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図5に示す補助鉄心6は、図中の上方を継鉄1側、下方を回転子100側として、補助永久磁石4を挟み込むようにして図1に示した直流直巻モータに組み込まれる。
図5に示す二つの補助鉄心6の各々は断面略L字状の形状を有し、それら補助鉄心6の間には、モータ外径側の端で部分的に架橋する架橋部8が設けられている。当該架橋部8は図1に示す直流直巻モータに組み込まれた状態において、補助永久磁石4と非磁性ギャップ101の間を貫通する。図5では架橋部8を一箇所のみに設けているが、複数箇所で架橋してもよい。
図5に示す二つの補助鉄心6と架橋部8との一体構造は、一枚の鉄板を金型などによりプレス加工(せん断、折り曲げ)することによって形成することが可能であり、当該架橋部8を図1の継鉄1に溶接などで固定することで、当該一組の補助鉄心6を継鉄1に容易に固定することが可能となる。
なお、これにより磁束が継鉄1側へ多少漏れるが、上記二つの補助鉄心6が架橋されるのは一部のみであり、それ以外の部分ではつながっていないので、漏れる磁束の量は最小限で済む。そのため、低負荷時における回転数上昇の抑制効果はほとんど変わらない。
以上のように、この実施の形態においては、補助永久磁石4の両側に当接する補助鉄心6は、架橋部8にて互いに架橋されるので、補助鉄心6の直流直巻モータへの組み込み作業が容易になる。また、二つの補助鉄心6と架橋部8を一体成形したので、当該部品部分に高い剛性を得ることができる。また、架橋部8を継鉄1に固定したので、補助鉄心6を継鉄1に容易に固定することができる。また、補助鉄心6の継鉄1側の全体ではなく、一部分のみを架橋したので、漏れる磁束量を少なくし、低負荷時における回転数上昇の抑制効果を減少させ難い。
実施の形態3.
図6(a)はこの実施の形態における直流モータ用モータ固定子の断面図、図6(b)は図6(a)中の永久磁石7の拡大図である。図6において、図1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。回転子は実施の形態1と同様の構成のため、ここでは図示を省略する。図中の矢印は補助永久磁石の着磁方向を示している。
この実施の形態における直流モータ用固定子は、継鉄1と、継鉄1の内側に、周方向に並べて配置された複数の磁極鉄心2と、複数の磁極鉄心2の各々に交互に逆向きに巻かれN極とS極を交互に発生する界磁巻線3とを備える点で実施の形態1と同様である。
一方、実施の形態1では、隣接する二つの磁極鉄心2の各々に巻回された二つの界磁巻線3の間に、回転子の周方向に着磁された補助永久磁石4を設けたが、この実施の形態では、磁極鉄心2の回転子側先端の回転子の周方向端部に、回転子の径方向に着磁された永久磁石7を設けている。
特に、図6(b)に示すように、互いに隣接する二つの磁極鉄心2の各々の互いに対向する位置に、互いに着磁方向が逆向きとなる永久磁石7a,7bが設けられている。このような構成によっても、界磁巻線3付近に実施の形態1と同様に、図2に示したような磁路を形成することができ、同様の効果を奏することができる。
なお、図6(a)では、隣接する磁極鉄心2に永久磁石7a,7bが設けられる例を示したが、その他の磁極鉄心2にも同様に永久磁石7a及び7bを設けてもよく、たとえば全ての磁極鉄心2の回転子側先端のモータ周方向両端に永久磁石7a及び7bを設けてもよい。
以上のように、この実施の形態においては、円筒状の継鉄1の内側に回転子の周方向に並べて配置された複数の磁極鉄心2を設け、複数の磁極鉄心2の各々にN極とS極の磁性が交互に異なって発生するように通電される界磁巻線3を巻回した直流直巻モータにおいて、当該複数の磁極鉄心2のうちの少なくとも一つの、回転子の径方向端の回転子の周方向端に、当該通電による発生磁界と同一極性方向に着磁された永久磁石を備えることにより、同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
図7(a)はこの実施の形態における直流モータ用モータ固定子の断面図、図7(b)は図7(a)中の永久磁石7の拡大図である。図7において、図1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。回転子の構成は実施の形態1と同様なので、ここでは図示を省略する。図中の矢印は永久磁石7の着磁方向を示している。
この実施の形態における直流モータ用固定子は、実施の形態1における永久磁石4に代えて、ハルバック配列永久磁石を用いる。ハルバック配列とは、永久磁石を磁化の向きを変えて並べた配列であり、強い磁界を発生させる事が可能である。ここでは、実施の形態1から補助鉄心6を取り除き、非磁性ギャップ5としての空隙5の代わりにモータ内径方向に着磁された永久磁石7を設けている。
このような構成としても実施の形態1で述べた磁束の閉回路と同様なものを形成することができ、さらに実施の形態1よりも漏れる磁束が少なく、より効率が高まる。
以上のように、この実施の形態においては、円筒状の継鉄1の内側に回転子の周方向に並べて配置された複数の磁極鉄心2を設け、複数の磁極鉄心2の各々に隣接する磁極鉄心2が互いに逆向きの磁極を発生するように界磁巻線3を巻回した直流直巻モータにおいて、隣接する二つの磁極鉄心2の各々に巻回された界磁巻線3の間に、ハルバック配列の永久磁石を設けたので、少ない永久磁石の使用量で、回転子の回転数上昇を抑制することができる。なお、図9に直流直巻モータを用いたスタータの外観を示す。モータ1のロータは減速機構となる遊星ギア2で減速されて、出力される。シャフト先端3のギアがエンジンと接続される。
この発明の実施の形態1における直流直巻モータの断面図および補助永久磁石の着磁方向を示した図である。 この発明の実施の形態1における磁束の流れを示した図である。 界磁巻線3間に、永久磁石を追加しない場合の界磁磁場のおおまかな分布を表した図である。 永久磁石が界磁極に設けられた構成のモータ固定子の断面図および補助永久磁石の着磁方向を示した図である。 この発明の実施の形態2における補助鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態3における直流モータ用モータ固定子の断面図および補助永久磁石の着磁方向を示した図である。 この発明の実施の形態4における直流モータ用モータ固定子の断面図補助永久磁石の着磁方向を示した図である。 補助鉄心に巻回される巻線の疎密を例示する図である。 この発明の直流直巻モータを用いるスタータを示した図である。
符号の説明
1 継鉄 2 磁極鉄心 3 界磁巻線 4 補助永久磁石 5 空隙 6 補助鉄心 101 空隙 100 回転子 102 電機子巻線 7 永久磁石 8 架橋部

Claims (6)

  1. 回転子と、継鉄と、上記継鉄の内側に上記回転子の回転方向に並べて配置された複数の磁極鉄心と、上記複数の磁極鉄心の各々に巻回された界磁巻線と、互いに隣接する二つの磁極鉄心の間に配置される上記回転子の回転方向に着磁される補助永久磁石とを備え、
    上記補助永久磁石は、上記界磁巻線の磁束を補う方向の回転方向に磁束を発生させ
    上記補助永久磁石の両側に上記補助鉄心が設けられ、それら補助鉄心は上記継鉄と上記補助永久磁石との間を通る架橋部により互いに接続されている
    ことを特徴とする直流直巻モータ。
  2. 上記補助永久磁石は、上記互いに隣接する二つの磁極鉄心にそれぞれ巻回された二つの界磁巻線の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の直流直巻モータ。
  3. 上記補助永久磁石と上記隣接する二つの磁極鉄心のうちの少なくともいずれかとの間に非磁性ギャップを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の直流直巻モータ。
  4. 上記補助永久磁石と上記隣接する二つの磁極鉄心のうちの少なくともいずれかとの間に補助鉄心を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の直流直巻モータ。
  5. 回転子と、継鉄と、上記継鉄の内側に上記回転子の回転方向に並べて配置された複数の磁極鉄心と、上記複数の磁極鉄心の各々に巻回された界磁巻線と、互いに隣接する二つの磁極鉄心の間に設けられたハルバック配列の永久磁石とを備えたことを特徴とする直流直巻モータ。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載の直流直巻モータと減速機構とを備えたスタータ。
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