JP2016127610A - 回転電気機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ティース(211)間にスロット(213)が形成された固定子コア(21)を設ける。ティース(211)に巻回されてスロット(213)に収容される巻線(23,24)を設ける。所定のスロット(213)内に、スロット(213)内の巻線(23)に面して永久磁石(22)を設ける。永久磁石(22)と、永久磁石(22)が面する巻線(23)との間には、巻線(23)から永久磁石(22)への伝熱を抑制する伝熱抑制部材(25)を設ける。
【選択図】図2
Description
円環状の固定子ヨーク(212)の周方向に所定間隔で並んだ複数のティース(211)を有し、これらのティース(211)間にスロット(213)が形成された固定子コア(21)と、
上記固定子コア(21)と所定のエアギャップをもって対向した回転子コア(11)と、
上記ティース(211)に巻回されて上記スロット(213)に収容された巻線(23,24)と、
所定のスロット(213)内に、該スロット(213)内の巻線(23)に面して設けられた永久磁石(22)と、
を備え、
上記永久磁石(22)と該永久磁石(22)が面する上記巻線(23)との間には、該巻線(23)から該永久磁石(22)への伝熱を抑制する伝熱抑制部材(25)が設けられていることを特徴とする。
上記スロット(213)には、該スロット(213)と巻線(23,24)とを電気的に絶縁するためのシート状の絶縁部材(25)が設けられており、
上記伝熱抑制部材(25)は、上記絶縁部材(25)が兼用されていることを特徴とする。
伝熱抑制部材(25)は、上記巻線(23)と上記永久磁石(22)との間において、二重以上に重ねられていることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態1に係る電動機(1)の構成を示す断面図である。電動機(1)は、図1に示すように、回転子(10)と固定子(20)を備え、ケーシング(図示は省略)に収容されている。この電動機(1)は、例えば自動車や、空気調和装置の圧縮機などに用いることができ、回転子(10)に設けられた駆動軸(12)によって、自動車のトランスミッションや空気調和装置の圧縮機などを駆動する。
回転子(10)は、回転子コア(11)及び駆動軸(12)を備えている。回転子コア(11)は、軟磁性体によって形成されている。具体的には、回転子コア(11)は、電磁鋼板をプレス加工によって打ち抜いて作成した多数のコア部材を軸方向に積層した積層コアである。回転子コア(11)には、図1に示すように、駆動軸(12)を挿入する貫通孔(113)が中心に形成されている。
固定子(20)は、固定子コア(21)、永久磁石(22)、界磁巻線(23)、及び電機子巻線(24)を備えている。
固定子(20)の巻線には、界磁巻線(23)と電機子巻線(24)の2種類がある。
界磁巻線(23)は、ティース(211)に巻回されて、界磁スロット(213a)に収容されている。より具体的には、界磁巻線(23)は、周方向において互いに隣り合う一対の界磁スロット(213a)によって挟まれる一対のティース(211)(以下、一対の界磁ティース(211a)とも呼ぶ)に対して巻回されている。詳しくは、界磁巻線(23)は、径方向に沿う軸を巻回軸として、この一対の界磁ティース(211a)に巻回されている。つまり、一対の界磁ティース(211a)を一つのティースとみなして、これに界磁巻線(23)が集中巻で巻回されているのである。これらの界磁巻線(23)は、後述するように、直流励磁される。
電機子巻線(24)は、ティース(211)に巻回されて、電機子スロット(213b)に収容されている。より具体的には、電機子巻線(24)は、周方向において隣り合う一対の電機子スロット(213b)によって挟まれる一対のティース(211)(以下、一対の電機子ティース(211b)とも呼ぶ)に対して巻回されている。詳しくは、電機子巻線(24)は、径方向に沿う軸を巻回軸として、一対の電機子ティース(211b)に巻回されている。つまり、一対の電機子ティース(211b)を一つのティースとみなして、これに電機子巻線(24)が集中巻で巻回されているのである。
固定子(20)では、固定子コア(21)とそれぞれの巻線(23,24)との電気的絶縁を確保するために、全ての界磁スロット(213a)及び電機子スロット(213b)には、絶縁フィルム(以下、絶縁部材(25)という)が設けられている。この例では、絶縁部材(25)として、薄いシート状の樹脂部材(例えばポリエチレンテレフタレート)を帯状に加工した絶縁フィルムを用いている。図2は、界磁スロット(213a)付近の拡大図である。界磁スロット(213a)では、図2に示すように、絶縁部材(25)、すなわち絶縁フィルムは、界磁巻線(23)を取り囲むように界磁スロット(213a)内に配置されており、界磁巻線(23)は、絶縁部材(25)を介して界磁スロット(213a)の壁面(つまりティース(211)の側面)に面している。
固定子(20)には、複数の永久磁石(22)が設けられている。それぞれの永久磁石(22)は、希土類元素を用いたいわゆる希土類磁石であり、この例では、ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とした焼結磁石である。この永久磁石(22)は、軸心(P)に直交する方向の断面(図1で見える面)が方形(この例では概ね正方形)である。また、永久磁石(22)の軸方向の長さは、固定子コア(21)の軸方向長さと概ね同じである。つまり、本実施形態の永久磁石(22)は、直方体である。
各永久磁石(22)は、界磁スロット(213a)内にそれぞれ配置されている。つまり、界磁スロット(213a)には、永久磁石(22)と界磁巻線(23)とが配置されることになる。図1に示したように、固定子(20)では、永久磁石(22)が界磁巻線(23)よりも内周側(回転子(10)側)となるように、両者が径方向に隣り合っており、永久磁石(22)の外周側の一面(S)が界磁巻線(23)に面している。
そして、本実施形態では、界磁巻線(23)から永久磁石(22)に伝わる熱を抑制するために、永久磁石(22)と界磁巻線(23)との間には伝熱抑制部材が設けられている。本実施形態では、伝熱抑制部材には、固定子コア(21)と巻線(23,24)との電気的絶縁に使用する絶縁部材(25)が兼用されている。より具体的には、図2に示すように、界磁スロット(213a)の絶縁部材(25)が、永久磁石(22)と界磁巻線(23)との間に介在するように、界磁巻線(23)の周囲を全周に渡って取り囲むように配置され、永久磁石(22)と界磁巻線(23)の間の絶縁部材(25)が、界磁巻線(23)から永久磁石(22)への伝熱を抑制している。
図3は、界磁巻線(23)に電流が流れていない状態における永久磁石(22)の磁束(以下、磁石磁束とも呼ぶ)を示す。図3では、軸心(P)に垂直な断面における電動機(1)の一部(駆動軸(12)を中心とした4分の1)を図示してあり、磁石磁束を実線矢印で示してある。図3に示すように、界磁巻線(23)に電流が流れていないときには、磁石磁束の多くは一対の電機子ティース(211b)と固定子ヨーク(212)の一部とを経由して流れる。すなわち、界磁巻線(23)に電流が流れていないときには、固定子コア(21)から回転子コア(11)へと流れる磁束の量は小さい。
上記のように、電動機(1)では、界磁巻線(23)に供給する直流を制御することによって界磁磁束の大きさを制御している。そして、界磁巻線(23)に電流が流れている間は、界磁巻線(23)が発熱する。界磁巻線(23)の熱の一部は、絶縁部材(25)を介して固定子コア(21)に伝わり、該固定子コア(21)は、例えば周りの空気や電動機(1)のケーシングに放熱しながら永久磁石(22)に熱を伝える。
以上のように本実施形態では、界磁巻線(23)の熱による永久磁石(22)の減磁の抑制が可能になる。そのため、重希土類元素による永久磁石(22)の減磁対策を省略したり、永久磁石(22)に導入する重希土類元素の量を低減したりすることが可能になる。それにより、本実施形態では、電動機(回転電気機械)のコスト低減が可能になる。
図5は、実施形態1の変形例に係る界磁スロット(213a)付近の拡大図である。同図に示すように、この変形例では、界磁スロット(213a)の絶縁部材(25)は、界磁巻線(23)と永久磁石(22)との間において二重に重ねられている。より具体的には、帯状に形成した絶縁部材(25)を、界磁スロット(213a)の内周面に沿って嵌め込み、その後、界磁巻線(23)をティース(211)に巻回し、次いで、絶縁部材(25)の一端と他端とが永久磁石(22)の面(S)に対応する箇所において二重に重ね合わせている。このように、絶縁部材(25)、すなわち伝熱抑制部材を二重に重ねることによって、面(S)から永久磁石(22)に入る熱量をより小さくでき、より確実に永久磁石(22)の減磁の抑制が可能になる。
図6は、本発明の実施形態2に係る電動機(1)の構成を示す断面図である。この例では、永久磁石(22)と界磁巻線(23)の位置関係が、実施形態1の例とは異なっている。本実施形態では、界磁巻線(23)が永久磁石(22)よりも内周側(回転子(10)側)となるように、両者が径方向に隣り合っており、永久磁石(22)の内周側の面(S)が界磁巻線(23)に面している。
図8は、実施形態2の変形例に係る界磁スロット(213a)付近の拡大図である。同図に示すように、界磁スロット(213a)の絶縁部材(25)は、界磁巻線(23)と永久磁石(22)との間において二重に重ねられている。より具体的には、帯状に形成した絶縁部材(25)を、界磁スロット(213a)の内周面に沿って嵌め込み、永久磁石(22)の面(S)(ここでは内周側を向いた面)において絶縁部材(25)の一端と他端とが二重に重ね合わせられている。そのため、本変形例では、絶縁部材(25)は、図8に示すように、界磁スロット(213a)の内周側の開口を塞ぎつつ、界磁巻線(23)の周囲を全周に渡って取り囲むことになる。つまり、図8のように絶縁部材(25)を界磁スロット(213a)にセットすると、一本の導線を集中巻方式で巻回することによって界磁巻線(23)を形成するが困難になる。
なお、伝熱抑制部材は、三重以上に重ねてもよい。
11 回転子コア
21 固定子コア
22 永久磁石
23 界磁巻線(巻線)
24 電機子巻線(巻線)
25 絶縁部材(伝熱抑制部材)
211 ティース
212 固定子ヨーク
213 スロット
Claims (3)
- 円環状の固定子ヨーク(212)の周方向に所定間隔で並んだ複数のティース(211)を有し、これらのティース(211)間にスロット(213)が形成された固定子コア(21)と、
上記固定子コア(21)と所定のエアギャップをもって対向した回転子コア(11)と、
上記ティース(211)に巻回されて上記スロット(213)に収容された巻線(23,24)と、
所定のスロット(213)内に、該スロット(213)内の巻線(23)に面して設けられた永久磁石(22)と、
を備え、
上記永久磁石(22)と該永久磁石(22)が面する上記巻線(23)との間には、該巻線(23)から該永久磁石(22)への伝熱を抑制する伝熱抑制部材(25)が設けられていることを特徴とする回転電気機械。 - 請求項1において、
上記スロット(213)には、該スロット(213)と巻線(23,24)とを電気的に絶縁するためのシート状の絶縁部材(25)が設けられており、
上記伝熱抑制部材(25)は、上記絶縁部材(25)が兼用されていることを特徴とする回転電気機械。 - 請求項2において、
伝熱抑制部材(25)は、上記巻線(23)と上記永久磁石(22)との間において、二重以上に重ねられていることを特徴とする回転電気機械。
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JP2014263816A JP2016127610A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 回転電気機械 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021201022A1 (ja) | 2020-03-31 | 2021-10-07 | ダイキン工業株式会社 | 回転電気機械、圧縮機、冷凍装置、車両 |
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2014
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