JP2019004588A - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

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神谷 良久
Yoshihisa Kamiya
良久 神谷
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Abstract

【課題】良好な磁気特性を維持しつつ容易に製造可能な磁心を備えるアキシャルギャップ型モータを提供する。【解決手段】環状の磁心としてのステータコア(111)及び複数個のコイル(112)を含むステータ(110)と環状の磁心としてのバックヨーク(121)及び偶数個の永久磁石(122)をそれぞれが含む一対のロータ(120)とを備え、一対のロータは共通の回転軸の方向においてギャップを介してステータを挟んで互いに対向するように配置されており、ステータコアは一対のロータのそれぞれとステータとの間のギャップに面し且つ上記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置された複数個の突極部を備えるアキシャルギャップ型モータ(100)において、ステータコア及びバックヨークの何れか一方又は両方が軟磁性粉末からなる圧紛磁心であり且つ当該モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材に分割されている。【選択図】図4

Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関する。より具体的には、本発明は、良好な磁気特性を維持しつつ容易に製造可能な磁心を備えるアキシャルギャップ型モータに関する。
アキシャルギャップ型モータは、例えば、ロータの回転軸の方向においてギャップを介してステータを挟んで一対のロータが互いに対向するように配置された構成を有する。それぞれのロータは、上記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置された偶数個の永久磁石と、それら偶数個の永久磁石のステータとは反対側の面に接合された環状の磁心としてのバックヨークを備える。ステータは、上記ギャップに面し且つ上記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置された複数個の突極部を備える環状の磁心としてのステータコアと、隣接する突極部の間の領域に巻回された複数個のコイルを備える。このような構成を有するアキシャルギャップ型モータは、例えばアクチュエータ等への搭載性に優れる薄型の形状を実現することができる。
そこで、当該技術分野においては、小型化、高効率(低損失)及び高出力(高密度)を同時に達成し得るアキシャルギャップ型モータの開発が盛んに行われている。例えば、ヨーク及びティースを有する励磁機において、方向性電磁鋼板を積層してヨークを構成し、ティース及びティースとヨークとの接合部は二方向性電磁鋼板を積層して構成することにより、励磁機(ステータ)及び界磁機(ロータ)を小型化すると共に磁気抵抗及び鉄損を低減して磁束(B)を増大させることが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
更に、アウターロータ式の永久磁石型同期電動機において、電機子の外径側のラジアル面と、電機子の両側のアキシャル面とに、それぞれエアギャップを介してロータを対向して配置し、電機子から空間的及び時間的に同一極性となる回転磁界を発生させると共に、ロータから空間的に同一極性となる磁界を発生させ、ラジアル面側のエアギャップ及びアキシャル面の2つのエアギャップを含む3つのエアギャップにおいて同一回転方向のトルク及び回転出力を得ることにより。トルク密度及び出力密度を増大させることが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
加えて、固定子と回転子とが間隙を設けて対向配置されるアキシャルギャップ型モータにおいて、アモルファス箔帯を巻き取った巻鉄心によって構成される固定子ティース胴部と、圧粉磁心の成形体によって構成される固定子ティース端部と、固定子ティース胴部の周囲に配置される固定子コイルと、を備える固定子ティースにより固定子を構成することにより、トルク脈動の低減、誘起電圧の正弦波化、及び設計自由度の向上を同時に満足し、低鉄損(高効率)且つ低コストを達成する事が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
特許第4323941号公報 特開2014−230390号公報 特許第5567311号公報
上述したように、当該技術分野においては、小型化、高効率(低損失)及び高出力(高密度)を同時に達成し得るアキシャルギャップ型モータの開発が盛んに行われている。ところで、上述したような構成を有するアキシャルギャップ型モータにおいては、三次元的に磁束が流れる複雑な磁気回路が形成される。
具体的には、ステータが備えるステータコアにおいては、隣接する突極部の間に巻回されたコイルにより円周方向に流れる磁束が発生する。この磁束は、隣接するコイルによって発生した円周方向における逆向きの磁束と突極部において相対し、ロータの回転軸の方向へ向きを変えてギャップへと向かう(例えば、図4を参照)。ステータの軸方向における両面のギャップにおいては、対向する永久磁石との引力及び/又は斥力により回転トルクが発生する。
一方、ロータが備えるバックヨークにおいては、隣接する永久磁石の間を繋ぐ三次元的な磁気回路が形成される。具体的には、永久磁石において発生する回転軸方向の磁束は、当該永久磁石に接合されたバックヨーク内で円周方向へと向きを変え、隣接する永久磁石とバックヨークとの接合部において再び回転軸方向へと向きを変え、当該隣接する永久磁石へと進入する(例えば、図7を参照)。
従って、アキシャルギャップ型モータにおいて小型化、高効率(低損失)及び高出力(高密度)を同時に達成するためには、上記のような複雑な磁気回路における磁束の流れをできる限り妨げないように磁心を構成する必要がある。
しかしながら、上述した先行技術文献に記載された発明を始めとする従来技術において磁心を構成する材料として多用されている電磁鋼板積層コアには、磁束の流れ易い方向(鋼板の面内方向)と磁束の流れ難い方向(鋼板の積層方向)とがある。その結果、電磁鋼板積層コアにおいては、鋼板の面内方向における磁気特性は優れるものの、鋼板の積層方向における透磁率が極端に低く、鉄損が増大する。このため、上記のような三次元的な磁気回路が形成されるモータにおける磁心として電磁鋼板積層コアをそのまま使用すると、モータ性能が低下する虞がある。
従って、上記のように複雑な磁気回路における磁束の流れをできる限り妨げないようにしつつ電磁鋼板積層コアを磁心として使用するためには、磁気回路における磁束の方向と電磁鋼板積層コアにおける磁束が流れ易い方向とが一致するように電磁鋼板積層コアを組み合わせて接合する必要がある。しかしながら、電磁鋼板積層コア同士の接合面には隙間が必ず生じ、この隙間を磁束が貫くことになるため、磁気抵抗の増大に繋がる。
ところで、上述した電磁鋼板積層コアとは異なり、例えば軟磁性粉末等の磁性材料粉末からなる圧粉成形体(圧粉磁心)は、三次元的に等方な磁気特性を有するので、三次元的な磁気回路が形成されるアキシャルギャップ型モータにおける磁心として好適である。従って、磁心を構成する材料として、電磁鋼板積層コアに代えて或いは電磁鋼板積層コアと組み合わせて、圧粉磁心を採用することも考えられる。しかしながら、圧粉磁心同士の接合面或いは圧粉磁心と電磁鋼板積層コアとの接合面においても、やはり隙間が生じ、この隙間を磁束が貫くことになるため、磁気抵抗の増大に繋がる。
一方、軟磁性粉末を圧紛成形することによって得られる圧紛磁心は、電磁鋼板積層コアに比べて、その形状における自由度が高いという特徴を有する。また、圧紛磁心は、例えば、所謂「ネットシェイプ成形」等の手法により、高い歩留まり及び低い製造コストにて製造することができる。従って、軟磁性粉末の圧粉成形により磁心全体を一体成形することにより上記のような隙間を排除して磁気抵抗の増大を低減することも可能である。
しかしながら、アキシャルギャップ型モータ用の磁心は複雑な形状を有するので、現実には、例えば金型の構造及び強度の面における制約から、圧粉成形によって高密度な(稠密な)成形体を得ることは困難であり、結果として得られる磁心の磁気特性も低い。
上記のように、当該技術分野においては、良好な磁気特性を維持しつつ容易に製造可能なアキシャルギャップ型モータ用圧粉磁心が求められている。本発明は、このような要求に対処するために為されたものである。即ち、本発明は、良好な磁気特性を維持しつつ容易に製造可能な磁心を備えるアキシャルギャップ型モータを提供することを1つの目的とする。
本発明者は、鋭意研究の結果、アキシャルギャップ型モータが備えるステータコア及び/又はバックヨークを当該モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材に分割し、これらの部材を軟磁性粉末からなる圧紛磁心として成形することにより、上記目的を達成し得ることを見出した。
上記に鑑み、本発明に係るアキシャルギャップ型モータ(以降、「本発明モータ」と称される場合がある。)は、環状の磁心としてのステータコア及び複数個のコイルを含むステータと、環状の磁心としてのバックヨーク及び偶数個の永久磁石をそれぞれが含む一対のロータと、を備える。一対のロータは、共通の回転軸の方向においてギャップを介してステータを挟んで互いに対向するように配置されている。ステータコアは、一対のロータのそれぞれとステータとの間のギャップに面し且つ上記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置された複数個の突極部を備える。複数個のコイルは、ステータコアの隣接する突極部の間の領域にそれぞれ巻回されている。偶数個の永久磁石は、上記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置されている。バックヨークは、偶数個の永久磁石のステータとは反対側の面に接合されている。
更に、本発明モータにおいては、ステータコア及びバックヨークの何れか一方又は両方が、軟磁性粉末からなる圧紛磁心であり、且つ、当該アキシャルギャップ型モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材に分割されている。尚、ステータコア及び/又はバックヨークの具体的な分割様式については、後に詳しく説明する。
本発明モータにおいては、当該モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によってステータコア及び/又はバックヨークが複数の部材に分割されている。これにより、個々の部材の形状を単純化することができるので、これらの部材を軟磁性粉末からなる圧紛磁心として容易に成形することができる。また、ステータコア及び/又はバックヨークを構成する複数の部材の間に生ずる隙間は当該モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面上に形成されることとなるので、この隙間を磁束が貫くことに起因する磁気抵抗の増大を招く虞が低い。
即ち、本発明によれば、良好な磁気特性を維持しつつ容易に製造可能な磁心を備えるアキシャルギャップ型モータを提供することができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の各実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ(第1モータ)の模式的な(a)平面図及び(b)断面図である。 第1モータから、ケース、ケースカバー、軸受け、及びシャフト等を取り除き、ステータ及び一対のロータのみとした状態を示す模式的な斜視図である。 第1モータが備えるステータの外観を示す模式的な斜視図である。 第1モータが備えるステータコアの外観及び当該ステータコアにおける磁束の流れを示す模式的な斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ(第2モータ)が備えるステータコアを構成するコア部品の外観を示す模式的な斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ(第3モータ)が備えるステータコアを構成するサブコア部品の外観を示す模式的な斜視図である。 第1モータが備えるロータの部分的な外観及び当該ロータにおける磁束の流れを示す模式的な斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ(第4モータ)が備えるバックヨークを構成するヨーク部品の外観を示す模式的な斜視図である。
《第1実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ(以降、「第1モータ」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
図1は、第1モータの模式的な(a)平面図及び(b)断面図である。図1の(a)に示すように、第1モータ100は、シャフト133に垂直な主面をケースカバー131によって覆われた円盤状の外観を有する。図1の(b)のシャフト133よりも左側は(a)における線Aによって示される平面による断面を、図1の(b)のシャフト133よりも右側は(a)における線A’によって示される平面による断面を、それぞれ示す。
更に、図2は、第1モータ100から、ケース130、ケースカバー131、軸受け132、及びシャフト133等を取り除き、ステータ110及び一対のロータ120のみとした状態を示す模式的な斜視図である。第1モータ100は、環状の磁心としてのステータコア111及び複数個(本例においては12個)のコイル112を含むステータ110と、環状の磁心としてのバックヨーク131及び偶数個(本例においては16個)の永久磁石122をそれぞれが含む一対のロータ120と、を備える。更に、一対のロータ120は、共通の回転軸の方向(シャフトの長手方向)において(黒い直線の矢印によって示されている)ギャップを介してステータ110を挟んで互いに対向するように配置されている。
図3は、第1モータ100が備えるステータ110の外観を示す模式的な斜視図である。ステータコア111は、一対のロータ120のそれぞれとステータ110との間のギャップに面し且つ上記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置された複数個の突極部113を備える。更に、複数個のコイル112は、ステータコア111の隣接する突極部113の間の領域にそれぞれ巻回されている。
一方、ロータ120については、図2に示したように、偶数個(本例においては16個)の永久磁石122が上記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置されている。更に、バックヨーク121は偶数個の永久磁石122のステータ110とは反対側の面に接合されている。
上記のような構成を有する第1モータ100の稼働時においては、前述したように、三次元的に磁束が流れる複雑な磁気回路が形成される。図4は、第1モータ100が備えるステータコア111の外観及び第1モータ100の稼働時におけるステータコア111中の磁束の流れを示す模式的な斜視図である。また、図7は、第1モータ100が備えるロータ120の部分的な外観及びロータ120における磁束の流れを示す模式的な斜視図である。
ステータコア111においては、図4における破線の矢印によって示されているように、隣接する突極部113の間(領域112a)に巻回されたコイル112により円周方向に流れる磁束が発生する。この磁束は、隣接するコイル112によって発生した円周方向における逆向きの磁束と突極部113において相対し、ロータ110の回転軸の方向へ向きを変えてギャップへと向かう。
一方、ロータ120においては、バックヨーク121によって隣接する永久磁石122の間が繋がれた三次元的な磁気回路が形成される。具体的には、図7における破線の矢印によって示されているように、永久磁石122において発生する回転軸方向の磁束は、永久磁石122に接合されたバックヨーク121内で円周方向へと向きを変え、隣接する永久磁石122とバックヨーク121との接合部において再び回転軸方向へと向きを変え、当該隣接する永久磁石122へと進入する。
前述したように、アキシャルギャップ型モータにおいて小型化、高効率(低損失)及び高出力(高密度)を同時に達成するためには、上記のような複雑な磁気回路における磁束の流れをできる限り妨げないように磁心を構成する必要がある。そこで、第1モータ100においては、ステータコア111及びバックヨーク121の何れか一方又は両方が、軟磁性粉末からなる圧紛磁心であり且つ第1モータ100の稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材に分割されている。
具体的には、例えば上述した図4及び図7において破線の矢印によって示した磁束の流れを遮らないように、ステータコア111及びバックヨーク121の何れか一方又は両方を複数の部材に分割し、それらの部品を軟磁性粉末からなる圧紛磁心として構成する。
〈効果〉
第1モータ100においては、上記のようにステータコア111及び/又はバックヨーク121が複数の部材に分割される。従って、個々の部材については、より単純な形状を有し且つより小さいサイズの部品とすることができる。その結果、それらの部品を軟磁性粉末からなる圧紛磁心として容易且つ高密度(稠密)に構成することができる。
更に、ステータコア111及び/又はバックヨーク121は、第1モータ100の稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材に分割される。従って、これら複数の部材の接合面に隙間が生ずるものの、この隙間を磁束が貫くことは実質的に無いため、磁気抵抗の増大に繋がる虞を低減することができる。
加えて、第1モータ100が備えるステータコア111及び/又はバックヨーク121は上記のように複数の部材の組み合わせによって構成される。従って、例えば、高いトルクが要求される大出力モータ用の大きい径を有するステータコア及び/又はバックヨークもまた、大型のプレス機等を必要とすること無く、比較的小型の汎用のプレス機によって容易に構成することができる。
《第2実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ(以降、「第2モータ」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
第2モータは、ステータコア111が軟磁性粉末からなる圧紛磁心であり且つ第2モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材であるコア部品に分割されている点において、図1乃至図4及び図7を参照しながら上述した第1モータと同様である。更に、第2モータにおいては、図5に示すように、上記コア部品が、ロータ120の回転軸(シャフトの軸)に垂直な平面を対称面としてステータコア111を面対称な2つの部材に分割することによって得られる面対称な形状を有する2つの部材である。
具体的には、第2モータにおいては、上述した図4において一点鎖線にて示した平面によって、ステータコア111が面対称な2つの部材であるコア部品111a及び111bに分割されている。即ち、第2モータが備えるステータコア111は、図5に示すように一方の主面が平面であるコア部品111aと、コア部品111aと面対称な形状を有するコア部品111bと、によって構成することができる。尚、コア部品111aは図5において一点鎖線にて示した平面によって、より小さく且つ単純な形状を有する部品(サブコア部品111a1)に更に分割することができるが、このような実施形態については本発明の第3実施形態として後に詳細に説明する。
〈効果〉
2つのコア部品111a及び111bは、上記のように、ステータコア111を1つの対称面(平面)によって分割することによって得られる形状を有する。即ち、図5に示したように、コア部品111a及び111bの一方の主面は平面であり、突極部113を両側に形成する必要が無い。従って、両方の主面が突極部113を有する複雑な形状を有する一体的な(即ち、分割されていない)ステータコア111と比較して、コア部品111a及び111bは極めて容易且つ高密度(稠密)に成形することができる。
《第3実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第3実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ(以降、「第3モータ」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
第3モータは、上述した第2モータにおいて、上記回転軸を通り且つ突極部113を面対称に分割する平面によってコア部品111a及び/又は111bを分割することによって得られる形状を有する複数の部材であるサブコア部品によってコア部品111a及び/又は111bが構成されている。
具体的には、第3モータにおいては、コア部品111a及び又は111bが、例えば、上述した図5において一点鎖線にて示した平面によって複数の部材であるサブコア部品(例えば、図6に示す111a1他)に分割されている。
〈効果〉
第3実施形態においては、図5において一点鎖線にて示した複数(本例においては6つ)の対称面(平面)によって、コア部品111aが面対称に分割されている。その結果として得られるサブコア部品111a1は、図6に示すような形状を有する。即ち、サブコア部品111a1は小さく且つ単純な形状を有する。従って、サブコア部品111a1は、軟磁性粉末からなる圧紛磁心として、大型のプレス機等を必要とすること無く、比較的小型の汎用のプレス機により、極めて容易且つ高密度(稠密)に成形することができる。
尚、本例においては、上記のように上記回転軸を通り且つ突極部113を面対称に分割する全ての平面によって図5に示したコア部品111aを分割することにより、12個の図6に示したサブコア部品111a1を得た。このように分割することにより全てのサブコア部品の形状を同一にすることができるので、例えばサブコア部品を成形するための金型を1種類に限定することができる。製造コストの削減という観点からは、このように全てのサブコア部品が同一の形状を有するようにすることが好ましい。
しかしながら、第3モータが備えるステータコアを構成するサブコア部品は必ずしも同一の形状となるように分割される必要は無く、上記回転軸を通り且つ突極部113を面対称に分割する平面である限り、何れの平面によって分割してもよい。
《第4実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第4実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ(以降、「第4モータ」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
第4モータは、上述した第1モータ乃至第3モータの何れかのアキシャルギャップ型モータであって、バックヨーク121が軟磁性粉末からなる圧紛磁心であり且つ第4モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材であるヨーク部品に分割されている。更に、第4モータにおいては、上記ヨーク部品が、上記回転軸を通り且つ永久磁石122を面対称に分割する平面によってバックヨーク121を分割することによって得られる形状を有する複数の部材である。
具体的には、第4モータにおいては、バックヨーク121が、例えば、上述した図7において一点鎖線にて示した平面によって、図8に示すような複数のヨーク部品121aに分割されている。
〈効果〉
図7に示した例においては、上記回転軸を通り且つ永久磁石122を面対称に分割する全ての平面によってバックヨーク121を分割した。その結果として得られるヨーク部品121aは何れも図8に示すような形状を有する。即ち、ヨーク部品121aは何れも小さく且つ単純な形状を有する。従って、ヨーク部品121aは、軟磁性粉末からなる圧紛磁心として、大型のプレス機等を必要とすること無く、比較的小型の汎用のプレス機により、極めて容易且つ高密度(稠密)に成形することができる。
尚、本例においては、上記のように上記回転軸を通り且つ永久磁石122を面対称に分割する全ての平面によって図7に示したバックヨーク121を分割することにより、図8に示したヨーク部品121aを得た。このように分割することにより全てのヨーク部品の形状を同一にすることができるので、例えばヨーク部品を成形するための金型を1種類に限定することができる。製造コストの削減という観点からは、このように全てのヨーク部品が同一の形状を有するようにすることが好ましい。
しかしながら、第4モータが備えるバックヨークを構成するヨーク部品は必ずしも同一の形状となるように分割される必要は無く、上記回転軸を通り且つ永久磁石122を面対称に分割する平面である限り、何れの平面によって分割してもよい。
以上、本発明を説明することを目的として、特定の構成を有する幾つかの実施形態につき、添付図面を参照しながら説明してきたが、本発明の範囲は、これらの例示的な実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲及び明細書に記載された事項の範囲内で、適宜修正を加えることが可能であることは言うまでも無い。
100…アキシャルギャップ型モータ、110…ステータ、111…ステータコア、111a及び111b…コア部品、111a1…サブコア部品、112…コイル、120…ロータ、121…バックヨーク、121a…ヨーク部品、122…永久磁石、130…ケース…131…ケースカバー、132…軸受け、並びに133…シャフト。

Claims (4)

  1. 環状の磁心としてのステータコア及び複数個のコイルを含むステータと、環状の磁心としてのバックヨーク及び偶数個の永久磁石をそれぞれが含む一対のロータと、を備え、
    前記一対のロータは、共通の回転軸の方向においてギャップを介して前記ステータを挟んで互いに対向するように配置されており、
    前記ステータコアは、前記一対のロータのそれぞれと前記ステータとの間の前記ギャップに面し且つ前記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置された複数個の突極部を備え、
    前記複数個のコイルは、前記ステータコアの隣接する前記突極部の間の領域にそれぞれ巻回されており、
    前記偶数個の永久磁石は、前記回転軸を中心とする円周方向において等間隔に配置されており、
    前記バックヨークは、前記偶数個の永久磁石の前記ステータとは反対側の面に接合されている、
    アキシャルギャップ型モータであって、
    前記ステータコア及び前記バックヨークの何れか一方又は両方は、軟磁性粉末からなる圧紛磁心であり且つ前記アキシャルギャップ型モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材に分割されている、
    アキシャルギャップ型モータ。
  2. 請求項1に記載されたアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ステータコアは、軟磁性粉末からなる圧紛磁心であり且つ前記アキシャルギャップ型モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材であるコア部品に分割されており、
    前記コア部品は、前記回転軸に垂直な平面を対称面として前記ステータコアを面対称な2つの部材に分割することによって得られる面対称な形状を有する2つの部材である、
    アキシャルギャップ型モータ。
  3. 請求項2に記載されたアキシャルギャップ型モータであって、
    前記コア部品は、前記回転軸を通り且つ前記突極部を面対称に分割する平面によって前記コア部品を分割することによって得られる形状を有する複数の部材であるサブコア部品によって構成されている、
    アキシャルギャップ型モータ。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載されたアキシャルギャップ型モータであって、
    前記バックヨークは、軟磁性粉末からなる圧紛磁心であり且つ前記アキシャルギャップ型モータの稼働時における磁気回路と交差しない平面によって複数の部材であるヨーク部品に分割されており、
    前記ヨーク部品は、前記回転軸を通り且つ前記永久磁石を面対称に分割する平面によって前記バックヨークを分割することによって得られる形状を有する複数の部材である、
    アキシャルギャップ型モータ。
JP2017116702A 2017-06-14 2017-06-14 アキシャルギャップ型モータ Pending JP2019004588A (ja)

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