JPWO2014118918A1 - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

数値制御装置において、系統毎の加工プログラムを記憶するプログラム記憶部(25)と、系統毎の加工プログラムを解析することによって、系統毎に独立して加工プログラムを実行するプログラム解析部(3A)と、を備え、プログラム解析部(3A)は、何れの系統の加工プログラム内でも制御変数を実行していない場合に、何れかの系統の加工プログラム内で制御変数を実行すると、実行した系統にのみ制御変数の実行を許可するとともに、実行した系統以外の他系統の加工プログラム内で制御変数を実行しようとしても制御変数の実行を許可せず、実行中の加工プログラム内で制御変数が完了すると、何れかの系統の加工プログラムに制御変数を許可する。

Description

本発明は、複数の系統に対して系統毎に制御を行う数値制御装置に関する。
複合加工として多系統の加工を行う場合には、系統毎に異なる加工プログラムを作成しておき、各加工プログラムを実行することで加工が行なわれている。このような加工を行う多系統の数値制御装置には、1つの系統が加工プログラムを実行している間、他の系統はプログラムを停止させている場合と、複数の系統が同時に加工プログラムを実行する場合とがある。複数の系統で異なるプログラムを同時に実行させる場合には、加工時間を短縮することが可能となる。
複数の系統の加工プログラムを同時に実行させる際に用いるプログラム内の指令(データ)には、系統間で同じ指令であっても系統毎に異なる値を保存可能な指令と、系統に共通で1つの値(系統間で1つの値)を保存可能な指令と、が存在する(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平5−143130号公報 特開平3−196306号公報
しかしながら、複数の系統で異なる加工プログラムを同時に実行する場合、共通の指令に対して複数の系統から同時にアクセスが行なわれたり、ある系統が共通の指令に値をセットした後、他の系統がすぐにその指令に対し値を上書きしたりする場合がある。このような場合、使用したい値が使われる前に他の系統で書き換えられてしまい、所望の動作を実行できなくなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の系統の加工プログラムを同時に実行する際に、系統間で同じ指令を用いて系統間で共通の1つの値を保存する場合であっても、系統毎に所望の動作を実行できる数値制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、系統毎の加工プログラムを記憶するプログラム記憶部と、前記系統毎の加工プログラムを解析することによって、系統毎に独立して加工プログラムを実行するプログラム解析部と、を備え、前記プログラム解析部は、何れの系統の加工プログラム内でも制御変数を実行していない場合に、何れかの系統の加工プログラム内で制御変数を実行すると、前記実行した系統にのみ前記制御変数の実行を許可するとともに、前記実行した系統以外の他系統の加工プログラム内で前記制御変数を実行しようとしても前記制御変数の実行を許可せず、前記加工プログラム内で前記制御変数の実行が完了すると、加工プログラムの何れか1つに前記制御変数の実行を許可する、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の系統の加工プログラムを同時に実行する際に、系統間で同じ指令を用いて系統間で共通の1つの値を保存する場合であっても、系統毎に所望の動作を実行することが可能になるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るNC装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1のNC装置で用いる排他制御変数を説明するための図である。 図3は、排他制御変数に値をセットする処理の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、排他制御変数に「0」をセットする処理の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、排他制御変数を参照する処理の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施の形態に係るNC装置で用いられる加工プログラムの一例を示す図である。 図7は、図6に示した加工プログラムを実行した場合の系統毎の動作処理手順を示すフローチャートである。 図8は、図6に示した加工プログラムを実行した場合の系統bitのタイミングチャートである。 図9は、実施の形態2に係るNC装置の構成を示すブロック図である。 図10は、排他制御変数に値をセットする処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、第2の実施の形態に係るNC装置で用いられる加工プログラムの一例を示す図である。 図12は、図11に示した加工プログラムを実行した場合の系統毎の動作処理手順を示すフローチャートである。 図13は、図11に示した加工プログラムを実行した場合の系統bitのタイミングチャートである。 図14は、実施の形態3に係るNC装置の構成を示すブロック図である。 図15は、排他制御指定パラメータの指定処理を説明するための図である。 図16は、排他制御変数特定部の構成を示す図である。 図17は、従来の加工プログラムの一例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る数値制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るNC装置の構成を示すブロック図である。NC(Numerical Control)装置(数値制御装置)1Aは、複数の系統を備える多系統の機械の制御を行う装置である。NC装置1Aは、複数の系統が同時に各加工プログラムを実行する際に、系統毎に排他的な動作を行う。NC装置1Aは、メモリ2、プログラム解析部3A、補間処理部4、画面処理部5、機械制御信号処理部6、PLC7、入力制御部8、軸データ出力部9を備えている。
入力制御部8は、入力操作部41に接続されている。入力制御部8は、入力操作部41がオペレータによって操作されると、スイッチ信号等の変化や加工プログラムの編集・パラメータの変更等を検知する。入力制御部8は、検知した内容に基づいて、メモリ2内の各部にアクセスしてメモリ2が記憶する情報を書き換える処理や読み出す処理等を行う。入力操作部41は、マウスやキーボードなどを備えて構成されている。
メモリ2は、加工プログラム記憶部25、パラメータ記憶部26、画面表示データ記憶部27、共有エリア28を有している。加工プログラム記憶部25は、ワーク(被加工物)の加工に用いる加工プログラムを記憶する。加工プログラムには、ワークを加工するのに必要な、機械の動作内容や刃物の移動経路等が、NC装置1Aで解読できるフォーマットで記述されている。本実施の形態の加工プログラム記憶部25は、系統毎の加工プログラムを1つの加工プログラムとして記憶しておく。
パラメータ記憶部26は、被加工物の加工に用いるパラメータを記憶する。パラメータ記憶部26に記憶されているパラメータには、NC装置1Aの仕様を決定するデータや、機械制御に必要な条件データ等が含まれている。
画面表示データ記憶部27は、画面に表示するデータを記憶する。画面表示データ記憶部27は、工具などの現在位置に関する情報、主軸の回転位置に関する情報、NC装置1Aの制御モード、各種選択信号の出力状態等、種々のデータを記憶している。共有エリア28は、加工プログラムの解析に必要な一時的なデータや、機械動作を制御中のシステム制御に必要な一時的なデータなどを記憶する。
画面処理部5は、表示部42に接続されている。画面処理部5は、画面表示データ記憶部27内のデータを読み取り、表示部42にデータ表示を行なわせる。表示部42は、画面処理部5によって指示されたデータを表示する液晶モニタなどの表示装置である。
プログラム解析部3Aは、加工プログラム記憶部25に記憶されている加工プログラムのうち、入力操作部41で指定された加工プログラムを先頭から順次読み出す。プログラム解析部3Aは、各種NC指令毎に指定された処理手順に従って、加工プログラムを解析し実行していく。プログラム解析部3Aは、解析処理中のデータ等を共有エリア28に一時記憶させながら加工プログラムを解析し、解析結果を補間処理部4に渡す。本実施の形態のプログラム解析部3Aは、系統毎に加工プログラムを解析して系統毎に処理を実行する。
また、本実施の形態のプログラム解析部3Aは、排他制御解析部33を有している。排他制御解析部33は、排他制御変数を解析する。排他制御変数は、複数の系統の加工プログラムを同時に実行させる際に用いる加工プログラム内の指令(データ)である。
排他制御解析部33は、何れかの系統に共通データへのアクセス許可を与えた状態では、他の系統に対して共通データへのアクセスを禁止する。排他制御解析部33は、他の系統に対して共通データへのアクセスを禁止した状態で、他の系統にアクセスが許可されるまで、アクセスを望んでいる他の系統にアクセス許可の確認を繰り返させる。排他制御解析部33は、共通データへのアクセスを許可された系統が、共通データへのアクセスを完了した後、アクセスを望んでいる他の系統の何れか1つに対して共通データへのアクセスを許可する。
補間処理部4は、各軸(1軸目〜n軸目(nは自然数))に対し、加工プログラムから求められる相対移動量に直線や円弧等の補間処理を行なう。補間処理部4は、補間処理を行った相対移動量を、出力データとして、軸データ出力部9に送る。
軸データ出力部9は、各軸の主軸アンプ43およびサーボアンプ44に、補間処理された相対移動量を入力する。主軸アンプ43は、補間処理された相対移動量に応じた駆動電力を、主軸モータ45に出力することによって、主軸モータ45に加工を行なわせる。サーボアンプ44は、補間処理された相対移動量に応じた駆動電力を、サーボモータ46に出力することによって、サーボモータ46に加工を行なわせる。
機械制御信号処理部6は、プログラム解析部3Aがメモリ2に出力した機械周辺装置の制御に関する情報を読み取る。機械制御信号処理部6は、読み取った情報をPLC(Programmable Logic Controller)7に出力してラダー回路に制御情報を与える。また、機械制御信号処理部6は、図示しない外部入出力信号I/Fから送られてくる各種オン/オフ等の制御信号を、機械側に出力する。また、機械制御信号処理部6は、PLC7を経由して機械側から入力される外部信号を、メモリ2内の共有エリア28に書き込む。これにより、機械制御信号処理部6は、制御用の信号や外部信号を、NC装置1Aの制御に作用させる。この結果、機械への制御が正しく進行することとなる。
つぎに、本実施の形態のNC装置1Aで用いる排他制御変数について説明する。図2は、実施の形態1のNC装置1Aで用いる排他制御変数を説明するための図である。排他制御変数11は、セット値を記憶するセット値記憶領域12と、系統bit記憶領域13と、を含んで構成されている。
セット値記憶領域12は、各系統への共通指令にセットする値を記憶する領域である。各系統への共通指令は、各系統に共通で1つの値(系統間で1つの値)が保存可能な指令である。図2では、排他制御変数11において、共通指令である排他制御変数#3101に「1」の値がセットされている場合を示している。
系統bit記憶領域13は、系統毎のbit(系統bit)を記憶する領域である。系統bitは、排他制御変数11に値をセットしてよい系統であるか否かを示している。系統bitは、「0」である場合に、排他制御変数11に値をセットできない系統であることを示し、「1」である場合に、排他制御変数11に値をセットできる系統であることを示す。図2では、1系統目の系統bitに「1」が設定され、他の系統の系統bitには、「0」が設定されている状態を示している。なお、排他制御変数11では、排他制御変数11の種類毎に各系統の系統bitが設定されている。
図3は、排他制御変数に値をセットする処理の処理手順を示すフローチャートである。何れかの系統で排他制御変数11に値(処理開始を示す値)をセットしようとした場合、排他制御解析部33は、排他制御変数11に格納されている系統bitが全て「0」であるか、または排他制御変数11を実行(開始)した系統bitが「1」となっているかを確認する(ステップS1)。
排他制御変数11に格納されている系統bitが全て「0」である場合、または排他制御変数11を実行(開始)した系統bitが「1」となっている場合(ステップS1、Yes)、排他制御解析部33は、排他制御変数11のセット値記憶領域12に値をセットし、指令を行った系統bitを「1」にする(ステップS2)。
例えば、1系統目で排他制御変数に値をセットした際に、系統bitが全て「0」または1系統目の系統bitが「1」の場合、排他制御解析部33は、セット値記憶領域12に値をセットする。また、排他制御解析部33は、1系統目の系統bitが「0」であれば、系統bitに「1」を立てる。なお、1系統目を実行した際に、1系統目の系統bitが既に「1」となっていても、系統bitに「1」を立てる動作は行われる。
一方、排他制御変数11に値をセットしようとした際に、排他制御変数11を実行した系統以外の系統bitが「1」となっている場合(ステップS1、No)、排他制御解析部33は、セット値記憶領域12に値をセットせず、さらに系統bitを「0」のままにする。例えば、2系統目の実行が開始された際に、1系統目の系統bitが「1」であれば、排他制御解析部33は、セット値記憶領域12に値をセットせず、2系統目の系統bitを「0」のままとする。
このように、排他制御解析部33は、何れかの系統の排他制御変数11に値がセットされると、他の系統からは排他制御変数11に対して値をセットさせなくする。このように、NC装置1Aでは、他の系統から排他制御変数11に値をセット可能にするためには、値をセットした系統で排他制御変数11に「0」をセットしなければならない。
図4は、排他制御変数に「0」をセットする処理の処理手順を示すフローチャートである。排他制御解析部33は、何れかの系統で排他制御変数11を実行して値をセットした後に、排他制御変数11の値を「0」にしたい場合、排他制御変数11の値に「0」をセットしたい系統の系統bitが、「1」となっているか否かを確認する(ステップS3)。
排他制御変数11の値に「0」をセットしたい系統の系統bitが、「1」となっている場合(ステップS3、Yes)、排他制御解析部33は、排他制御変数11に「0」をセットし、排他制御変数11を行った系統の系統bitを「0」にする(ステップS4)。
一方、排他制御変数11の値に「0」をセットしたい系統の系統bitが、「1」となっていなければ(ステップS3、No)、排他制御解析部33は、排他制御変数11および排他制御変数11を行った系統bitを変化させない。このため、排他制御変数11には、「1」がセットされたままとなり、排他制御変数11を行った系統bitは「1」のままである。
このように、何れかの系統で排他制御変数11が実行されて値がセットされた後に、その排他制御変数11の値を「0」にする場合、排他制御変数11の系統bitが「1」となっている系統のみ排他制御変数11にセットした値を「0」にすることが許可される。換言すると、排他制御変数11を実行した系統のみが、ステップS4の処理として、排他制御変数11にセットされている値を「0」にし、指令した系統bitを「0」にすることができる。
図5は、排他制御変数を参照する処理の処理手順を示すフローチャートである。排他制御解析部33は、何れかの系統に排他制御変数11を実行して値をセットした後に、その排他制御変数11の値(セット値)を参照する場合、排他制御変数11の値を参照したい系統の系統bitが「1」であるか否かを確認する(ステップS11)。
排他制御変数11の値を参照したい系統の系統bitが「1」である場合(ステップS11、Yes)、排他制御解析部33は、排他制御変数11にセットされている値を、参照値として返す(ステップS12)。一方、排他制御変数11の値を参照したい系統の系統bitが「1」でなければ(ステップS11、No)、排他制御解析部33は、参照値として「0」を返す(ステップS13)。
このように、何れかの系統で排他制御変数11が実行されて値がセットされた後に、その排他制御変数11の値を参照する場合、排他制御解析部33は、系統bitが「1」となっている系統にのみ排他制御変数11にセットされた値(有効)を返し、系統bitが「0」となっている系統には「0」(無効)を返す。
別言すれば、排他制御解析部33は、何れかの系統(第1の系統)の加工プログラム内で排他制御変数11が実行されると、この系統以外の他系統(第2の系統)の加工プログラムで排他制御変数11を参照しても排他制御変数を無効とし、かつ第1の系統の加工プログラム内で排他制御変数11を参照した場合に排他制御変数11を有効としてセット値を返す。
このように、何れの系統の加工プログラム内でも排他制御変数を実行していない場合に、第1の系統の加工プログラム内で排他制御変数を実行すると、第1の系統にのみ排他制御変数の実行を許可する。そして、第1の系統以外の他系統の加工プログラム内で排他制御変数を実行しようとしても排他制御変数の実行を許可しない。
上述したように、NC装置1Aは、排他制御変数11に系統毎のbitを設定しておき、系統毎のbitに基づいて、1つの系統にのみ排他制御変数11の値をセットさせるので、系統毎の排他的な指令が可能となる。
図6は、第1の実施の形態に係るNC装置で用いられる加工プログラムの一例を示す図である。図7は、図6に示した加工プログラムを実行した場合の系統毎の動作処理手順を示すフローチャートである。図8は、図6に示した加工プログラムを実行した場合の系統bitのタイミングチャートである。
加工プログラム51は、1系統目を制御するための加工プログラムであり、加工プログラム52は、2系統目を制御するための加工プログラムである。加工プログラム51,52では、排他制御変数#3100を用いる。また、加工プログラム51,52では、排他制御変数#40000への同時アクセスおよび使用前の上書きをさせないように、各系統を制御する。換言すると、排他制御変数11として、排他制御変数#3100が用いられる。本実施の形態では、排他制御解析部33が加工プログラム51,52の処理を実行する。
加工プログラム51,52を同時に実行すると、1系統目による処理P1と2系統目による処理P2とが同時に実行される。この時の動作では、図7に示すように、1系統目によって排他制御変数#3100に「1」がセットされる。この動作の前は、排他制御変数#3100の系統bitの状態は全て「0」なので、排他制御解析部33は、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitに「1」をセットする。
一方、排他制御解析部33は、2系統目によって排他制御変数#3100に「1」をセットしようとしても、セットさせない。なぜなら、処理P1で1系統目から排他制御変数#3100へ「1」をセットし、1系統目の系統bitが「1」(有効)となっているからである。このため、2系統目では#3100に値をセットすることはできず、2系統目における排他制御変数#3100は「0」となる(ステップS41)。
これにより、ステップS41の段階で、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「0」から「1」になり、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitは「0」のままである。
この後、1系統目の加工プログラム51では、処理P2が実行され、2系統目の加工プログラム52では、処理P12が実行される。具体的には、1系統目の加工プログラム51では、排他制御変数#3100が参照されて、「1」の値が返ってくる。一方、2系統目の加工プログラム52では、排他制御変数#3100が参照されて、「0」の値が返ってくる。換言すると、1系統目以外の加工プログラムで排他制御変数#3100を参照すると「0」の値が返ってくる。
このため、1系統目では、#3100=0が成立しないので、次の処理である処理P3に進む。一方、2系統目では、#3100=0が成立するので、処理P10に戻る(ステップS42)。
そして、1系統目の加工プログラム51では、処理P3として、排他制御変数#40000にデータ(100などの値)がセットされる。一方、2系統目の加工プログラム52では、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「1」であるので、2系統目は値をセットすることができず、処理P10〜P12を繰り返している状態である(ステップS43)。
さらに、1系統目の加工プログラム51では、セットした1系統目で使用したい#40000の値を用いて、1系統目で独自の動作が行なわれる(処理P4)。一方、2系統目の加工プログラム52では、処理P10〜P12を繰り返している状態である(ステップS44)。
すなわち、図8に示したようにステップS41〜S44の間は、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「1」であり、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitは「0」である。
この後、1系統目の加工プログラム51では、処理P5として、「1」がセットされている排他制御変数#3100に「0」がセットされ、これにより、1系統目独自の動作が完了する(ステップS45)。そして、ステップS45の段階で、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「1」から「0」になる。
これにより、2系統目の加工プログラム52では、排他制御変数#3100に「1」がセット可能となる(ステップS45)。2系統目の加工プログラム52では、処理P11として、排他制御変数#3100に「1」がセットされる。そして、ステップS45の段階で、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitが「0」から「1」になる。
この後、2系統目の加工プログラム52では、処理P12が実行される。具体的には、2系統目の加工プログラム52では、排他制御変数#3100が参照されて、「1」の値が返ってくる。このため、2系統目では、#3100=0が成立しないので、次の処理である処理P13に進む(ステップS46)。
そして、2系統目の加工プログラム52では、処理P13として、排他制御変数#40000にデータ(200などの値)がセットされる(ステップS47)。さらに、2系統目の加工プログラム52では、セットした2系統目で使用したい#40000の値を用いて、2系統目で独自の動作が行なわれる(処理P14)(ステップS48)。
すなわち、図8に示したようにステップS45〜S48の間は、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「0」であり、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitは「1」である。
この後、2系統目の加工プログラム52では、処理P15として、「1」がセットされている排他制御変数#3100に「0」がセットされ、これにより、2系統目独自の動作が完了する(ステップS49)。そして、ステップS49の段階で、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitが「1」から「0」になり、これにより全ての系統bitが「0」になる。この後、排他制御変数#3100へは、何れの系統からでも指令可能となる。
このように、NC装置1Aでは、排他制御変数#3100を用いることにより、排他制御変数を先に実行した系統でしか値の参照や、変更、クリアができない。このため、系統間の動作のタイミングによって、例えば1系統目が実行中に2系統目が実行されたりするようなことがなくなる。したがって、共通データである排他制御変数#40000を使用している間に、#40000に同時にアクセスされたり、予期しないタイミングで上書きされたりすることを防止できる。したがって、各系統が所望の動作にならなくなることを容易に防止できる。これにより、系統独自の意図した動作を加工プログラムで実行することが可能となる。
このように、実施の形態1によれば、共通データへのアクセス許可を示す系統bitを系統毎に設定しておき、何れかの系統にアクセス許可を与えた場合には、他の系統にアクセス許可を与えないので、共通データへの同時アクセスおよび使用前の上書きを防止することが可能となる。これにより、複数の系統の加工プログラムを同時に実行する際に、系統間で同じ指令を用いて系統間で共通の1つの値を保存する場合であっても、系統毎に所望の動作を実行することが可能になる。
実施の形態2.
つぎに、図9〜図13を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、共通データにアクセスを望んでいる系統に対し、アクセスが許可されるまで加工プログラムを停止させる。
図9は、実施の形態2に係るNC装置の構成を示すブロック図である。図9の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1のNC装置1Aと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
NC装置1Bは、NC装置1Aと比較して、プログラム解析部3Aの代わりにプログラム解析部3Bを備えている。プログラム解析部3Bは、排他制御解析部33の代わりにプログラム停止制御部34を有している。
プログラム停止制御部34は、何れかの系統に共通データへのアクセス許可を与えた状態では、他の系統に対して共通データへのアクセスを禁止する。具体的には、プログラム停止制御部34は、他の系統に対して共通データへのアクセスを禁止した状態では、他の系統にアクセスが許可されるまで、アクセスを望んでいる他の系統のプログラムを停止させる。共通データへのアクセスを許可された系統が、共通データへのアクセスを完了した後、プログラム停止制御部34は、アクセスを望んでいる他の系統の何れか1つに対して加工プログラムの停止を解除(再開)させる。
図10は、排他制御変数に値をセットする処理の処理手順を示すフローチャートである。図10に示す処理のうち、図3に示す実施の形態1のデータセット処理と同様の処理については、その説明を省略する。
何れかの系統で排他制御変数11に値をセットしようとした場合、プログラム停止制御部34は、排他制御変数11に格納されている系統bitが全て「0」であるか、または排他制御変数11の実行を開始した系統bitが「1」となっているかを確認する(ステップS21)。
排他制御変数11に格納されている系統bitが全て「0」である場合、または排他制御変数11の実行を開始した系統bitが「1」となっている場合(ステップS21、Yes)、プログラム停止制御部34は、排他制御変数11に値をセットし、指令を行った系統bitを「1」にする(ステップS22)。
一方、排他制御変数11に値をセットしようとした際に、排他制御変数11の実行を開始した系統以外の系統bitが「1」となっている場合(ステップS21、No)、プログラム停止制御部34は、排他制御変数11に格納されている系統bitが全て「0」であるか否かを確認する(ステップS23)。
排他制御変数11に格納されている系統bitが全て「0」となっていなければ(ステップS23、No)、プログラム停止制御部34は、排他制御変数11に値をセットしようとしている系統の次の命令を実行せず加工プログラムを停止させる。換言すると、排他制御変数を実行した際に、既に他の系統の系統bitに「1」が設定されていた場合、排他制御変数11に値をセットしようとしている系統は、加工プログラムが停止させられる。
排他制御変数11に格納されている系統bitが全て「0」となれば(ステップS23、Yes)、プログラム停止制御部34は、加工プログラムを停止させていた系統に次の処理を実行させる。換言すると、プログラム停止制御部34は、停止させていた加工プログラムを再開する。
このように、何れかの系統の排他制御変数11に値がセットされると、他の系統からは排他制御変数11に対して値をセットすることができなくなる。他の系統から排他制御変数11に値をセット可能にするためには、値をセットした系統で排他制御変数11に「0」をセットしなければならない。排他制御変数をクリアする際のフローは、実施の形態1と同様に図4である。
図11は、第2の実施の形態に係るNC装置で用いられる加工プログラムの一例を示す図である。図12は、図11に示した加工プログラムを実行した場合の系統毎の動作処理手順を示すフローチャートである。図13は、図11に示した加工プログラムを実行した場合の系統bitのタイミングチャートである。
加工プログラム61は、1系統目を制御するための加工プログラムであり、加工プログラム62は、2系統目を制御するための加工プログラムである。加工プログラム61,62では、排他制御変数#3100を用いる。また、加工プログラム61,62では、排他制御変数#40000への同時アクセスおよび使用前の上書きをさせないように、各系統を制御する。本実施の形態では、プログラム停止制御部34が加工プログラム61,62の処理を実行する。
加工プログラム61,62を同時に実行すると、1系統目による処理P21と2系統目による処理P31とが同時に実行される。この時の動作では、図13に示すように、1系統目によって排他制御変数#3100に「1」がセットされる。この動作の前は、排他制御変数#3100の系統bitの状態は全て「0」なので、プログラム停止制御部34は、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitに「1」をセットする。
一方、プログラム停止制御部34は、2系統目によって排他制御変数#3100に「1」をセットしようとしても、セットさせない。なぜなら、処理P1で1系統目から排他制御変数#3100へ「1」をセットし、1系統目の系統bitが「1」となっているからである。このため、2系統目では#3100に値をセットすることはできない。このとき、プログラム停止制御部34は、2系統目の加工プログラム62を停止させる(ステップS51)。
これにより、ステップS51の段階で、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「0」から「1」になり、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitは「0」のままである。
そして、1系統目の加工プログラム61では、処理P22として、排他制御変数#40000にデータ(100などの値)がセットされる。一方、2系統目の加工プログラム62では、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「1」であるので、2系統目は値をセットすることができず、加工プログラム62が停止されたままである。2系統目では、1系統目で排他制御変数#3100の系統bitが「0」とならない限り、加工プログラム62を停止した状態が維持される(ステップS52)。
さらに、1系統目の加工プログラム61では、セットした1系統目で使用したい#40000の値を用いて、1系統目で独自の動作が行なわれる(処理P23)。一方、2系統目の加工プログラム62では、加工プログラム62が停止されたままである(ステップS53)。
すなわち、図13に示したようにステップS51〜S53の間は、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「1」であり、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitは「0」である。
この後、1系統目の加工プログラム61では、処理P24として、「1」がセットされた排他制御変数#3100に「0」がセットされ、これにより、1系統目独自の動作が完了する(ステップS54)。そして、ステップS54の段階で、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「1」から「0」になる。
これにより、2系統目の加工プログラム62では、排他制御変数#3100に「1」がセット可能となる。2系統目の加工プログラム62では、処理P31として、排他制御変数#3100に「1」がセットされる(ステップS54)。そして、ステップS54の段階で、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitが「0」から「1」になる。
そして、2系統目の加工プログラム62では、処理P32として、排他制御変数#40000にデータ(200などの値)がセットされる(ステップS55)。さらに、2系統目の加工プログラム62では、セットした2系統目で使用したい#40000の値を用いて、2系統目で独自の動作が行なわれる(処理P33)(ステップS56)。
すなわち、図13に示したようにステップS54〜S57の間は、排他制御変数#3100の1系統目の系統bitが「0」であり、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitは「1」である。
この後、2系統目の加工プログラム62では、処理P34として、「1」がセットされた排他制御変数#3100に「0」がセットされ、これにより、2系統目独自の動作が完了する(ステップS57)。そして、ステップS57の段階で、排他制御変数#3100の2系統目の系統bitが「1」から「0」になり、これにより全ての系統bitが「0」になる。この後、排他制御変数#3100へは、何れの系統からでも指令可能となる。
このように、NC装置1Bでは、排他制御変数に対してある系統で系統bitに「1」がセットされていると、他の系統で排他制御変数にデータをセットしようとした場合に、データセット可能となるまで加工プログラムを停止させておく。そして、加工プログラムを停止させておくので、加工プログラム61,62のように、排他制御変数に対してデータセット可能になるまで何もしない動作を繰り返す加工プログラムを作成する必要がない。したがって、系統毎に排他的な動作を実行する加工プログラムのプログラミングが容易になる。
このように、実施の形態2によれば、共通データへのアクセス許可を示す系統bitを系統毎に設定しておき、何れかの系統にアクセス許可を与えた場合には、アクセスを望んでいる他の系統の加工プログラムを停止させる。これにより、共通データへの同時アクセスおよび使用前の上書きを防止することが可能となる。したがって、簡易な加工プログラムで系統毎に所望の動作を実行することが可能になる。
実施の形態3.
つぎに、図14および図15を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、排他制御変数にしたい変数を、例えば、#3100、#3101のように設定しておき、設定された変数を排他制御変数として扱うとともに、設定されていない変数を通常の制御変数として扱う。
図14は、実施の形態3に係るNC装置の構成を示すブロック図である。図14の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1のNC装置1Aと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
NC装置1Cは、NC装置1Aと比較して、プログラム解析部3Aの代わりにプログラム解析部3Cを備えている。プログラム解析部3Cは、排他制御解析部33の代わりに排他制御変数特定部35を有している。
また、本実施の形態では、パラメータ記憶部26に排他制御変数に指定する制御指令の変数(排他制御指定パラメータ29)を設定しておく。排他制御変数に指定される制御変数は、例えば、実施の形態1,2で説明した排他制御変数である。パラメータ記憶部26において排他制御変数に指定されなかった制御変数は、通常の制御変数として扱われる。
排他制御変数特定部35は、パラメータ記憶部26に設定されている排他制御指定パラメータ29に基づいて、実行する制御変数が、排他制御変数であるか、通常の制御変数であるかの切替えを行う。
排他制御変数特定部35は、排他制御指定パラメータ29で指定されている排他制御変数に対しては、排他制御解析部33またはプログラム停止制御部34と同様の処理によって、加工プログラムを実行する。
図15は、排他制御指定パラメータの指定処理を説明するための図である。NC装置1Cは、「排他制御変数1」、「排他制御変数2」などのパラメータ項目を表示部42に表示する。オペレータは、排他制御変数に指定したい変数(排他制御指定パラメータ29)をパラメータ項目に、#3100、#3101のように設定する。オペレータは、入力操作部41を用いて、排他制御変数に指定したい変数を設定する。このとき、オペレータからの外部入力によって指定された排他制御指定パラメータ29は、パラメータ記憶部26によって記憶される。これにより、パラメータ記憶部26の排他制御指定パラメータ29に設定された変数は、排他制御変数として用いられることとなる。
図16は、排他制御変数特定部35の構成を示す図である。排他制御変数特定部35に制御変数が入力されると、排他制御変数特定部35は、排他制御指定パラメータ29に基づいて、排他制御と通常制御の替えを行う。
具体的には、排他制御変数特定部35は、入力された制御変数が、排他制御指定パラメータ29として指定されている制御変数であれば、排他制御変数を用いた排他制御に切替える。一方、排他制御変数特定部35は、入力された制御変数が、排他制御指定パラメータ29として指定されていない制御変数であれば、通常の制御変数を用いた通常制御に切替える。
このように、制御の切替えを可能とすることにより、現在、排他制御変数として作られているプログラムに対しても、新しく排他制御変数の変数に加工プログラムを書き換えることなく、排他制御指定パラメータ29を切替えることで加工プログラムを使用することが可能となる。したがって、現在、通常の制御変数として作られている加工プログラムに対しても、容易に実施の形態1,2で説明した排他制御変数を実行することが可能となる。
このように、実施の形態3によれば、排他制御変数にしたい変数を、排他制御指定パラメータ29として設定しているので、設定された変数を排他制御変数として扱うとともに、設定されていない変数を通常の制御変数として扱うことができる。したがって、現在、排他制御変数として作られている加工プログラムに対しても、排他制御指定パラメータ29を切替えることで、容易に実施の形態1,2で説明した排他制御変数を実行することが可能となる。
ここで、従来の加工プログラムを用いて排他制御を行った場合の動作について説明する。図17は、従来の加工プログラムの一例を示す図である。ここでは、排他制御を行うための2系統の加工プログラム71,72を示している。加工プログラム71は、1系統目の加工プログラムであり、加工プログラム72は、2系統目の加工プログラムである。
これらの加工プログラム71,72では、系統共通の変数である#1709を用いて、処理P43〜処理P48の箇所と、処理P53〜処理P58の箇所と、で系統共通の変数#40000に異なる値をセットする。これにより、系統毎に独自の#40000の値が使用されて、系統毎の動作が行なわれる。
加工プログラム71,72において、先に1系統目が処理P41を実行した場合、#1709の値が「0」であれば、条件が成立するので処理P43が実行される。これにより、#1709の値が「1」となる。処理P43が実行された後に、2系統目にて処理P51が実行されると、処理P51では条件が不成立となる。
1系統目で#1709が「0」となるまで処理P51の条件が成立せず、2系統目では処理P51〜処理P53が繰り返される。2系統目が処理P51〜処理P53を繰り返している間に、1系統目では処理P45にて#40000に1系統目で使用したい値である「16」がセットされ、これにより、1系統目独自の動作が行なわれる。そして、1系統目の処理P48にて#1709が「0」になると、2系統目の処理P51の条件が成立し、処理P55にて今度は#40000に2系統目で使用したい値である「30」がセットされる。これにより、2系統目独自の動作が行なわれる。このようにして、系統毎の独自の動作を行っている。
しかしながら、加工プログラム71,72では、処理43と処理53の何れかの行を実行する前に、処理P41と処理P51との両方の行が実行される場合がある。この場合、#1709が「0」なので、処理P41と処理P51との両方の条件が成立してしまい、この結果、処理P43と処理P53との両方が実行されてしまう。
ここで、処理P43および処理P53にて、#1709を「1」としても処理P41および処理P51はともに既に実行されているので、両方の系統で処理P43および処理P53以降が排他的に実行されなくなる。このような場合、処理P45および処理P55において1系統目と2系統目とで#40000は異なる値を使用したいにもかかわらず、後に実行された方の値が使用されることとなってしまう。この結果、系統毎に所望の動作を実行することできなくなる。
一方、実施の形態1〜3では、何れかの系統にアクセス許可を与えた場合には、他の系統にアクセス許可を与えないので、共通データへの同時アクセスおよび使用前の上書きを防止することが可能となる。したがって、実施の形態1〜3では、系統毎に所望の動作を実行することが可能になる。
以上のように、本発明に係る数値制御装置は、系統毎の排他制御に適している。
1A〜1C NC装置、2 メモリ、3A〜3C プログラム解析部、6 機械制御信号処理部、9 軸データ出力部、11 排他制御変数、12 セット値記憶領域、13 系統bit記憶領域、25 加工プログラム記憶部、26 パラメータ記憶部、29 排他制御指定パラメータ、33 排他制御解析部、34 プログラム停止制御部、35 排他制御変数特定部、51,52,61,62,71,72 加工プログラム。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、系統毎の加工プログラムを記憶するプログラム記憶部と、前記系統毎の加工プログラムを解析することによって、系統毎に独立して加工プログラムを同時に実行するプログラム解析部と、を備え、前記各系統の加工プログラムは、前記各系統への共通指令である制御変数を含んでおり、前記制御変数には、前記各系統で共通な1つの値が保存され、前記プログラム解析部は、前記加工プログラムの同時実行中において、何れの系統の加工プログラム内でも前記制御変数を実行していない場合に、何れかの系統の加工プログラム内で前記制御変数実行を開始すると、前記実行を開始した系統にのみ前記制御変数の実行および上書きを許可するとともに、前記実行を開始した系統以外の他系統の加工プログラム内で前記制御変数を実行しようとしても前記制御変数の実行および上書きを許可せず、前記加工プログラム内で前記制御変数の実行が完了すると、加工プログラムの何れか1つに前記制御変数の実行および上書きを許可する、ことを特徴とする。

Claims (6)

  1. 系統毎の加工プログラムを記憶するプログラム記憶部と、
    前記系統毎の加工プログラムを解析することによって、系統毎に独立して加工プログラムを実行するプログラム解析部と、
    を備え、
    前記プログラム解析部は、
    何れの系統の加工プログラム内でも制御変数を実行していない場合に、何れかの系統の加工プログラム内で制御変数を実行すると、前記実行した系統にのみ前記制御変数の実行を許可するとともに、前記実行した系統以外の他系統の加工プログラム内で前記制御変数を実行しようとしても前記制御変数の実行を許可せず、
    前記加工プログラム内で前記制御変数の実行が完了すると、加工プログラムの何れか1つに前記制御変数の実行を許可する、
    ことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記プログラム解析部は、
    前記実行した系統にのみ前記制御変数の実行を許可している間は、前記他系統の加工プログラム内で前記制御変数を参照しても前記制御変数を無効として扱い、かつ前記加工プログラム内で前記制御変数を参照した場合には前記制御変数を有効として扱うことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記プログラム解析部は、
    前記系統毎に前記制御変数の実行が許可されているか否かを示す許可情報を管理し、
    前記許可情報に基づいて、前記有効および前記無効を判断することを特徴とする請求項2に記載の数値制御装置。
  4. 系統毎の加工プログラムを記憶するプログラム記憶部と、
    前記系統毎の加工プログラムを解析することによって、系統毎に独立して加工プログラムを実行するプログラム解析部と、
    を備え、
    前記プログラム解析部は、
    何れの系統の加工プログラム内でも制御変数を実行していない場合に、何れかの系統の加工プログラム内で制御変数を実行すると、前記実行した系統にのみ前記制御変数を実行させ、
    前記実行した系統以外の他系統のうち前記制御変数を実行しようとしている系統の加工プログラムを停止し、
    前記加工プログラム内で前記制御変数が完了すると、停止させていた加工プログラムの何れか1つを再開させる、
    ことを特徴とする数値制御装置。
  5. 前記プログラム解析部は、
    前記系統毎に前記制御変数が実行されているか否かを示す実行情報を管理し、
    前記実行情報に基づいて、前記加工プログラムを停止させるか否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の数値制御装置。
  6. 前記系統のうちの前記制御変数の実行を許可する排他制御変数のパラメータを記憶しておくパラメータ記憶部と、
    前記制御変数が前記排他制御変数であるか否かを前記パラメータに基づいて判断する排他制御判断部と、
    をさらに備え、
    前記制御変数が前記排他制御変数である場合には、何れか1つの系統にのみ前記制御変数を実行させることを特徴とする請求項1または4に記載の数値制御装置。
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