JP2824921B2 - 多系列制御nc装置 - Google Patents

多系列制御nc装置

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JP2824921B2
JP2824921B2 JP33500089A JP33500089A JP2824921B2 JP 2824921 B2 JP2824921 B2 JP 2824921B2 JP 33500089 A JP33500089 A JP 33500089A JP 33500089 A JP33500089 A JP 33500089A JP 2824921 B2 JP2824921 B2 JP 2824921B2
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machining
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、3つ以上の系列のNC加工プログラムを同時
に実行できる多系列制御NC装置に関する。
〔従来の技術〕 従来、2つの系列のNC加工プログラムを同時に実行す
る場合、同一番号のMコード指令を各系列に指令する方
法がとられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、この方法では系列が3つ以上になった場
合、どの系列とどの系列が同期をとりプログラム実行の
待ち合わせを行なうのか、あるいは全系列でプログラム
実行の待ち合わせを行なうのかの判別ができない。
本発明の目的は、3系列以上の任意の系列間でのNC加
工プログラムの実行の待ち合わせを容易に、かつ時間的
にどの順序に実行されるかを意識せずに行なうことがで
きる多系列制御NC装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の多系列制御NC装置は、 複数系列のNC加工プログラム中に指令された同一の特
定コードに対応して、これら複数の系列から共通に参
照、更新される特定コードカウンタが設けられ、 NC加工プログラムに特定コードが指令された系列のプ
ログラム実行部には、該特定コードに対応する特定コー
ドカウンタが、該特定コードが挿入された複数系列のNC
加工プログラム中で該特定コードが実行される順番に応
じて所定の値をとるように該特定コードカウンタを参
照、更新し、該特定コードカウンタの値を判別して自系
列の該特定コードが、該特定コードが指令された複数系
列のNC加工プログラム中で最後に実行されたものでなけ
れば、該特定コードより以降の自系列のNC加工プログラ
ムの実行の中断を自系列のプログラム実行部に指示し、
最後に実行されたものであればNC加工プログラムの実行
を中断している、該特定コードと同一の特定コードが指
令されている他系列のNC加工プログラムの実行再開を該
他系列に通知するよう自系列のプログラム実行部に指示
する待ち合わせ処理プログラムと、実行中の自系列のNC
加工プログラムを監視し、特定コードを実行すると該特
定コードに対応する前記待ち合わせ処理プログラムを起
動する手段が設けられている。
〔作 用〕
複数系列間でNC加工プログラムの実行の待ち合わせを
行なう場合、各系列の待ち合わせを行ないたいプログラ
ムの箇所に同一の特定コードを指令する。この特定コー
ドに対応して複数の系列から共通に参照、更新される特
定コードカウンタが設けられる。この特定コードカウン
タは、特定コードが指令されたNC加工プログラム中で該
特定コードが実行される順番に応じて所定の値をとるよ
うに参照、更新されるので、今実行された特定コードが
複数系列間で最後に実行された特定コードかどうかがわ
かる。最後に実行されたものでなければ、そのNC加工プ
ログラムの実行は中断され、他系列からの中断解除待ち
となり、最後に実行されたものであれば、プログラム実
行を中断している他系列に対して中断解除を指示し、プ
ログラム実行を再開させる。この時点で複製系列のNC加
工プログラムは再び全て実行状態となる。
待ち合わせを行なう系列の数に応じた待ち合わせ処理
プログラムを予め用意しておけば、後は特定コードをNC
加工プログラムに指令する位置を変えるだけで、どのNC
加工プログラムの実行を中断させ、どのNC加工プログラ
ムが実行を中断しているNC加工プログラムを再開させる
かを自由に決めることができ、3系列以上の待ち合わせ
制御を容易に、しかもNC加工プログラムを作成する際、
時間的にどの系列がさきに特定コードを実行するかとい
うことを意識することなく行なうことができる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示す多系列制御NC装置の
ブロック図、第2図は、第1系列、第2系列、第3系列
のNC加工プログラム71,72,73を示す図、第3図,第4
図,第5図はそれぞれ第1系列,第2系列,第3系列の
待ち合わせ制御プログラムの流れ図、第6図,第7図,
第8図はそれぞれ待ち合わせ処理サブプログラム21,24,
23の流れ図、第9図は第1系列,第2系列,第3系列間
の待ち合わせ制御のタイムチャートである。
本実施例のNC装置は3系列制御NC装置で、かつ各系列
X軸,Z軸の2軸ずつの制御を行なうもので、第1図に示
すように、第1系列,第2系列、第3系列のNC加工プロ
グラム71,72,73が格納されている不揮発性メモリ1と、
不揮発性メモリ1からそれぞれNC加工プログラム71,72,
73を読出し、解析するプログラム解析部21、22,23と、
複数系列間の待ち合わせ制御を行なう待ち合わせ処理プ
ログラム群81,82,83をそれぞれ含み、解析されたNC加工
プログラムを実行するプログラム実行部31,32,33と、補
間処理部41,42,43と、X軸モータ6x1,6x2,6x3をそれぞ
れ制御するX軸サーボ制御部5x1,5x2,5x3と、Z軸モー
タ6z1,6z2,6z3をそれぞれ制御するZ軸サーボ制御部5
z1,5z2,5z3とで構成されている。
第1系列,第2系列、第3系列のNC加工プログラム
71,72,73には、第2図に示すように、第1系列と第2系
列の間でプログラム実行の待ち合わせを行なうための特
定コードM900、第2系列と第3系列の間でプログラム実
行の待ち合わせを行なうための特定コードM800、第1系
列と第3系列の間でプログラム実行の待ち合わせを行な
うための特定コードM700、第1系列,第2系列、第3系
列の間でプログラム実行の待ち合わせを行なうため特定
コードM600が指令されている。また、第1系列,第2系
列、第3系列のプログラム実行部31,32,33はそれぞれ待
ち合わせ制御プログラムを含んでおり、これら待ち合わ
せ制御プログラムはそれぞれ第3図,第4図,第5図に
示す処理を行なう。プログラム実行部31内の待ち合わせ
制御プログラムはNC加工プログラム71の各ステップをそ
れぞれ特定コードM900,M700,M600と比較し(ステップ1
1,12,13)、特定コードM900であれば第2系列のNC加工
プログラム71との間の待ち合わせ処理プログラム21を、
特定コードM700であれば第3系列のNC加工プログラム73
との間の待ち合わせ処理プログラム22を、特定コードM6
00であれば第1系列,第2系列、第3系列のNC加工プロ
グラム71,72,73間の待ち合わせ処理プログラム23をそれ
ぞれ実行する。プログラム実行部32内の待ち合わせ制御
プログラムは、NC加工プログラム72の各ステップを特定
コードM900,M800,M600と比較し(ステップ14,15,16)、
特定コードM900であれば第1系列のNC加工プログラム71
との待ち合わせ処理プログラム24を、特定コードM800で
あれば第3系列のNC加工プログラム73との待ち合わせ処
理プログラム25を、特定コードM600であれば第1系列,
第2系列、第3系列のNC加工プログラム71,72,73間の待
ち合わせ処理プログラム23をそれぞれ実行する。プログ
ラム実行部33内の待ち合わせ制御プログラムは、NC加工
プログラム73の各ステップを特定コードM800,M700,M600
と比較し(ステップ17,18,19)、特定コードM800であれ
ば第2系列のNC加工プログラム72との待ち合わせ処理プ
ログラム26を、特定コードM700であれば第1系列のNC加
工プログラム71との待ち合わせ処理プログラム27を、特
定コードM600であれば第1系列,第2系列、第3系列の
NC加工プログラム71,72,73間の待ち合わせ処理プログラ
ム23を実行する。待ち合わせ処理プログラム21は、第6
図に示すように、特定コードM900に対するM900カウンタ
(初期値は0)を+1し(ステップ31)、M900カウンタ
が0かどうか判定し(ステップ32)、0でないならばNC
加工プログラム71の実行を中断するようプログラム実行
部31に指示して第2系列からの「解除待ち」となり(ス
テップ33)、第2系列の待ち合わせ制御プログラム82
らプログラム実行部32を介して「待ち解除」がくるまで
NC加工プログラム71の実行を中断し、0ならば「解除待
ち」になっている第2系列のプログラム実行部32に「待
ち解除」を通知するよう第1系列のプログラム実行部31
に指示し(ステップ34)、特定コードM900の次のステッ
プからNC加工プログラム72の実行を再開させる。待ち合
わせ処理プログラム24は、第7図に示すように、M900カ
ウンタを−1し(ステップ41)、M900カウンタが0かど
うかを判定し(ステップ42)、M900カウンタが0でない
ならばNC加工プログラム72の実行を中断するようプログ
ラム実行部32に指示して第1系列からの「解除待ち」と
なり(ステップ43)、第1系列の待ち合わせ処理プログ
ラム81からプログラム実行部31を介して「待ち解除」が
くるまでNC加工プログラム72の実行を中断し、0ならば
「解除待ち」になっている第1系列のプログラム実行部
31に「待ち解除」を通知するようプログラム実行部32
指示し(ステップ44)、特定コードM900の次のステップ
からNC加工プログラム71の実行を再開させる。待ち合わ
せ処理プログラム22,25,27も待ち合わせ処理プログラム
21,24と同様の構成であり、特定コードM800,M700にそれ
ぞれ対応するM800カウンタ,M700カウンタが設けられて
いる。待ち合わせ処理プログラム23は、第8図に示すよ
うに、まず、特定コードM600に対応するM600カウンタ
(初期値は0)を判定し(ステップ51)、0ならばM600
カウンタに2をセットし(ステップ52)、自系列からの
加工プログラムの実行中断を自系列のプログラム実行部
に指示して、他系列からの「解除待ち」となり(ステッ
プ53)、2ならばM600カウンタに1をセットし(ステッ
プ54)、同様に他系列からの「解除待ち」となり(ステ
ップ53)、1ならばM600カウンタに0をセットし(ステ
ップ55)、「解除待ち」になっている他系列のプログラ
ム実行部に「待ち解除」を通知するよう自系列のプログ
ラム実行部に指示し(ステップ56)、特定コードM600の
次のステップからNC加工プログラムの実行を再開させ
る。なお、M900カウンタ,M800カウンタ,M700カウンタ,M
600カウンタの値は複数の系列間で参照、更新されるた
め、複数の系列に共通のデータエリア(図示せず)に格
納され、かつNC装置のリセット操作で動作するリセット
処理部により初期化される。
次に、本実施例の動作を説明する。
NC加工プログラム71,72,73が不揮発性メモリ1から読
出され、それぞれプログラム解析部21,22,23で解析され
プログラム実行部31,32,33でプログラムの実行が開始さ
れたとする。まず、プログラム実行部32内の待ち合わせ
制御プログラムが特定コードM900を検出し、待ち合わせ
処理プログラム24(第7図)が起動される。待ち合わせ
処理プログラム24では、ステップ41によりM900カウンタ
の値は−1となるため、ステップ42によりステップ43に
分岐し、第1系列から「解除待ち」となり、NC加工プロ
グラム72の実行が中断される。その後、プログラム実行
部31内の待ち合わせ制御プログラムが特定コードM900を
検出し、待ち合わせ処理プログラム21(第6図)が起動
される。待ち合わせ処理プログラム21では、ステップ31
によりM900カウンタの−1が1に加算されて0となるた
め、ステップ32によりステップ34に分岐し、プログラム
実行部31は解除待ちになっている第2系列のプログラム
実行部32に「待ち解除」を通知する。これにより、プロ
グラム実行部32は特定コードM900の次のステップからNC
加工プログラム72の実行を再開し、NC加工プログラム71
と72は再び共に実行状態となる。以後、特定コードM800
がNC加工プログラム73と72で検出され、特定コードM700
がNC加工プログラム73と71で検出され、同様の待ち合わ
せ制御が行なわれる。さらに、NC加工プログラム71,72,
73の実行が行なわれていくと(以後の説明では第9図を
参照のこと、プログラム実行部31内の待ち合わせ制御プ
ログラムが時刻t1に特定コードM600を検出し、待ち合わ
せ処理プログラム23が起動される。待ち合わせ処理プロ
グラム23では、M600カウンタの値は0(初期値)である
ので、ステップ51によりステップ52に分岐し、M600カウ
ンタに2をセットし(ステップ52)、NC加工プログラム
71の実行が中断され、他系列からの「解除待ち」とな
る。時刻t2にプログラム実行部32内の待ち合わせ制御プ
ログラムが特定コードM600を検出し、待ち合わせ処理プ
ログラム23が起動される。このときM600カウンタの値は
2になっているので、ステップ51によりステップ54に分
岐し、M600カウンタに1がセットされ、ステップ53によ
り、同様に、NC加工プログラム72の実行が中断され、他
系列からの「解除待ち」となる。そして時刻t3にプログ
ラム実行部33内の待ち合わせ制御プログラムが特定コー
ドM600を検出し、待ち合わせ処理プログラム23が起動さ
れる。このときM600カウンタの値は1になっているの
で、ステップ51によりステップ55に分岐し、M600カウン
タに0がセットされ、プログラム実行部33は解除待ちに
なっている第1系列、第2系列のプログラム実行部31,3
2に「待ち解除」を通知する。これにより、プログラム
実行部31と32は特定コードM600の次のステップからそれ
ぞれNC加工プログラム71,72の実行を再開し、NC加工プ
ログラム71,72,73は再び全て実行状態となる。
第10図,第11図はそれぞれ待ち合わせ処理プログラム
21,24の他の例を示す流れ図である。
待ち合わせ処理プログラム21では、まずM900カウンタ
(初期値0)の値を判定し(ステップ61)、0ならばM9
00カウンタに1をセットして(ステップ62)、第2系列
からの解除待ちとなり(ステップ63)、1ならばM900カ
ウンタに0をセットして(ステップ64)、第2系列の待
ちを解除する(ステップ65)。
待ち合わせ処理プログラム24では、まずM900カウンタ
の値を判定し(ステップ71)、0ならばM900カウンタに
1をセットして(ステップ72)、第1系列からの解除待
ちとなり(ステップ73)、1ならばM900カウンタに0を
セットして(ステップ74)、第1系列の待ちを解除する
(ステップ75)。
以上の実施例は3系列の場合であるが、4系列以上の
待ち合わせの場合も、第8図と同様のプログラムにより
容易に行なうことができる。また、特定コードとしてM
コードを使用したが、Gコードを使用してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、特定コードをNC加工プ
ログラム中に指令し、特定カードカウンタにより特定コ
ードが複数のNC加工プログラム間で実行された順番を判
別し、他系列からの解除待ち、および待ち解除を行なう
ことにより、時間的にどの系列が先にプログラムが実行
されるかを意識せずに、3系列以上の任意の系列間の待
ち合わせ制御を容易に行なえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す多系列制御NC装置のブ
ロック図、第2図は第1系列、第2系列、第3系列のNC
加工プログラム71,72,73を示す図、第3図,第4図,第
5図はそれぞれ第1系列、第2系列、第3系列の待ち合
わせ制御プログラムの流れ図、第6図,第7図,第8図
はそれぞれ待ち合わせ処理プログラム21,24,23の流れ
図、第9図は第1系列、第2系列、第3系列間の待ち合
わせ制御のタイミングチャート、第10図、第11図はそれ
ぞれ待ち合わせ処理プログラム21,24の他の例の流れ図
である。 1……不揮発性メモリ、 21,22,23……プログラム解析部、 31,32,33……プログラム実行部、 41,42,43……補間処理部、 5x1,5x2,5x3……X軸サーボ制御部、 5z1,5z2,5z3……Z軸サーボ制御部、 6x1,6x2,6x3……X軸モータ、 6z1,6z2,6z3……Z軸モータ、 71,72,73……NC加工プログラム、 81,82,83……待ち合わせ処理プログラム群、 11〜19,31〜34,41〜44,51〜56,61〜65,71〜75……ステ
ップ、 21〜27……待ち合わせ処理プログラム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つ以上の系列のNC加工プログラムを同時
    に実行できる多系列制御NC装置において、 複数系列のNC加工プログラム中に指令された同一の特定
    コードに対応して、これら複数の系列から共通に参照、
    更新される特定コードカウンタが設けられ、 NC加工プログラムに特定コードが指令された系列のプロ
    グラム実行部には、該特定コードに対応する特定コード
    カウンタが、該特定コードが指令された複数系列のNC加
    工プログラム中で該特定コードが実行される順番に応じ
    て所定の値をとるように該特定コードカウンタを参照、
    更新し、該特定コードカウンタの値を判別して自系列の
    該特定コードが、該特定コードが指令された複数系列の
    NC加工プログラム中で最後に実行されたものでなけれ
    ば、該特定コードより以降の自系列のNC加工プログラム
    の実行の中断を自系列のプログラム実行部に指示し、最
    後に実行されたものであればNC加工プログラムの実行を
    中断している、該特定コードと同一の特定コードが指令
    されている他系列のNC加工プログラムの実行再開を該他
    系列に通知するよう自系列のプログラム実行部に指示す
    る待ち合わせ処理プログラムと、実行中の自系列のNC加
    工プログラムを監視し、特定コードを実行すると、該特
    定コードに対応する前記待ち合わせ処理プログラムを起
    動する手段が設けられていることを特徴とする多系列制
    御NC装置。
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