JPWO2014097846A1 - マルチバンド用アンテナ - Google Patents
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Abstract
多層基板(2)には、2個の高周波アンテナ(6)が設けられる。各高周波アンテナ(6)は、放射素子(7)、高周波給電線路(8)および高周波給電部(9)によって構成される。低周波アンテナ(10)は、直列放射素子(11)、低周波給電線路(13)および低周波給電部(14)によって構成される。直列放射素子(11)は、放射素子接続線路(12)によって接続された2個の放射素子(7)によって形成される。直列放射素子(11)の一端側は、低周波給電線路(13)を介して低周波給電部(14)に接続される。放射素子接続線路(12)および低周波給電線路(13)には、高周波信号(SH)の伝送を遮断するオープンスタブ(15)が接続される。高周波給電線路(8)には、低周波信号(SL)の伝送を遮断するショートスタブ(16)が接続される。
Description
本発明は、周波数帯の異なる複数の信号に用いることができるマルチバンド用アンテナに関する。
特許文献1には、例えば波長に比べて薄い誘電体を挟んで互いに対向する放射素子と接地層を設けると共に、放射素子の放射面側に無給電素子を設けたマイクロストリップアンテナ(パッチアンテナ)が開示されている。また、特許文献2には、誘電体基板に設けられた励振素子に2点の給電点を設け、互いに直交した2種類の偏波が放射可能な平面アンテナ装置が開示されている。
ところで、特許文献1,2に記載されたアンテナは、いずれも高周波アンテナ単独の構成であり、単一バンドや近接バンドで使用するものである。一方、近年の通信では、周波数帯の異なる複数の帯域で使用可能なマルチバンド化が進む傾向があり、単一バンドや近接バンドのみの使用は非効率である。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、周波数帯の異なる複数の信号で使用可能なマルチバンド用アンテナを提供することにある。
(1).上述した課題を解決するために、本発明によるマルチバンド用アンテナは、少なくとも2個の放射素子と、該放射素子のそれぞれに高周波信号を給電する高周波給電部と、前記放射素子を直列接続して直列放射素子を形成する放射素子接続線路と、前記直列放射素子の一端側に低周波給電線路を介して接続され、低周波信号を給電する低周波給電部と、前記放射素子接続線路および前記低周波給電線路に接続され、前記高周波信号の伝送を遮断する高周波遮断回路とを備え、各前記放射素子から前記高周波信号を放射し、前記直列放射素子から前記低周波信号を放射する。
本発明によれば、高周波給電部から放射素子に高周波信号を給電することによって、放射素子から高周波信号を放射することができる。一方、低周波給電部から直列放射素子に低周波信号を給電することによって、直列放射素子から低周波信号を放射することができる。
また、放射素子接続線路および低周波給電線路には高周波遮断回路を接続したから、放射素子接続線路および低周波給電線路における高周波信号の伝送を、高周波信号遮断回路によって遮断することができる。このとき、高周波信号の帯域では直列放射素子は不整合に見える。このため、放射素子を直列接続して直列放射素子を構成しても、これらを別個に機能させることができるから、周波数帯の異なる複数の信号に使用可能なマルチバンド用アンテナを構成することができる。
(2).本発明では、各前記放射素子と前記高周波給電部とは高周波給電線路によって接続され、該高周波給電線路のそれぞれに、前記低周波信号の伝送を遮断する低周波信号遮断回路を接続している。
本発明によれば、高周波給電線路には低周波信号遮断回路を接続したから、高周波給電線路における低周波信号の伝送を、低周波信号遮断回路によって遮断することができる。このとき、低周波信号の帯域では高周波給電部は不整合に見えるから、低周波信号が高周波給電線路を通じて高周波給電部に到達することがなくなる。このため、複数個の放射素子を直列接続して、低周波信号に用いる直列放射素子を構成することができる。
(3).本発明では、前記放射素子はパッチアンテナを構成している。
本発明によれば、放射素子はパッチアンテナを構成したから、小型のパッチアンテナを用いて高周波信号の送信または受信を行うことができる。
(4).本発明では、前記直列放射素子の他端と前記低周波給電部との間を、前記低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定し、前記直列放射素子から異なる波長の低周波信号を放射する。
本発明によれば、直列放射素子の他端と低周波給電部との間を、低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定したから、これら複数のモードに対応した異なる波長の低周波信号を、直列放射素子から放射することができる。
(5).本発明では、前記放射素子接続線路のいずれかに、前記高周波遮断回路の代わりに整合回路を少なくとも1つ設け、前記直列放射素子から異なる波長の低周波信号を放射する。
本発明によれば、放射素子接続線路のいずれかに、高周波遮断回路の代わりに整合回路を少なくとも1つ設けたから、直列放射素子は、整合回路と低周波給電部との間で低周波信号に共振すると共に、その全体でも別個の波長の低周波信号に共振する。このため、直列放射素子から異なる波長の低周波信号を放射することができる。
(6).本発明によるマルチバンド用アンテナは、少なくとも2個の放射素子と、該放射素子のそれぞれに高周波信号を給電する高周波給電部と、各前記放射素子に対向して設けられた無給電素子と、該無給電素子を直列接続して直列無給電素子を形成する無給電素子接続線路と、前記直列無給電素子の一端側に低周波給電線路を介して接続され、低周波信号を給電する低周波給電部と、前記無給電素子接続線路および前記低周波給電線路に接続され、前記高周波信号の伝送を遮断する高周波遮断回路とを備え、各前記放射素子から前記高周波信号を放射し、前記直列無給電素子から前記低周波信号を放射する。
本発明によれば、高周波給電部から放射素子に高周波信号を給電することによって、放射素子から高周波信号を放射することができる。ここで、放射素子に対向して無給電素子を設けたから、無給電素子を省いた場合に比べて、高周波用のアンテナを広帯域化することができる。一方、低周波給電部から直列無給電素子に低周波信号を給電することによって、直列無給電素子から低周波信号を放射することができる。
また、無給電素子接続線路および低周波給電線路には高周波遮断回路を接続したから、無給電素子接続線路および低周波給電線路における高周波信号の伝送を、高周波信号遮断回路によって遮断することができる。このとき、高周波信号の帯域では直列無給電素子は不整合に見える。このため、無給電素子を直列接続して直列無給電素子を構成しても、これらを別個に機能させることができ、周波数帯の異なる複数の信号に使用可能なマルチバンド用アンテナを構成することができる。
(7).本発明では、各前記放射素子と前記高周波給電部とは高周波給電線路によって接続され、該高周波給電線路のそれぞれに、前記低周波信号の伝送を遮断する低周波信号遮断回路を接続している。
本発明によれば、高周波給電線路には低周波信号遮断回路を接続したから、高周波給電線路における低周波信号の伝送を、低周波信号遮断回路によって遮断することができる。このとき、低周波信号の帯域では高周波給電部は不整合に見えるから、低周波信号が高周波給電線路を通じて高周波給電部に到達することがなくなる。このため、複数個の無給電素子を直列接続して、低周波信号用に直列無給電素子を構成することができる。
(8).本発明では、各前記放射素子と前記直列無給電素子との間に絶縁層を設けている。
本発明によれば、放射素子と直列無給電素子との間に絶縁層を設けたから、絶縁層を挟んで放射素子と直列無給電素子を積層することができる。このため、多層基板に放射素子、直列無給電素子等を形成することができる。
(9).本発明では、前記直列無給電素子の他端と前記低周波給電部との間を、前記低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定し、前記直列無給電素子から異なる波長の低周波信号を放射する。
本発明によれば、直列無給電素子の他端と低周波給電部との間を、低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定したから、これら複数のモードに対応した異なる波長の低周波信号を、直列無給電素子から放射することができる。
(10).本発明では、前記無給電素子接続線路のいずれかに、前記高周波遮断回路の代わりに整合回路を少なくとも1つ設け、前記直列無給電素子から異なる波長の低周波信号を放射する。
本発明によれば、無給電素子接続線路のいずれかに、高周波遮断回路の代わりに整合回路を少なくとも1つ設けたから、直列無給電素子は、整合回路と低周波給電部との間で低周波信号に共振すると共に、その全体でも別個の波長の低周波信号に共振する。このため、直列無給電素子から異なる波長の低周波信号を放射することができる。
以下、本発明の実施の形態によるマルチバンド用アンテナについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図4に、第1の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ1を示す。マルチバンド用アンテナ1は、多層基板2、高周波アンテナ6、低周波アンテナ10、オープンスタブ15、ショートスタブ16等を備えている。
多層基板2は、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸方向のうち、XY平面に平行な平板状に形成される。この多層基板2は、表面2A側から裏面2B側に向け、例えば、絶縁層として薄い絶縁性の樹脂層3,4を2層積層してなるプリント基板である。樹脂層3,4の間には、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成された接地層5が設けられ、この接地層5は外部のグランドに接続される。
なお、多層基板2として樹脂基板を例示するが、これに限られず、絶縁層として絶縁性のセラミックス層を積層したセラミックス多層基板でもよく、低温同時焼成セラミックス多層基板(LTCC多層基板)でもよい。
高周波アンテナ6は、例えばWiGig(Wireless Gigabit)で使用される60GHz帯の高周波信号SHに用いられるダイポールアンテナである。高周波アンテナ6は、放射素子7、高周波給電線路8および高周波給電部9を備えている。
放射素子7は、例えばX軸方向に対して高周波信号SHの半波長の長さ寸法を有している。この放射素子7は、多層基板2の表面2Aに設けられ、細長い帯状の導体パターン(金属薄膜)によって形成されている。放射素子7の中心部分には、多層基板2の厚さ方向(Z軸方向)に貫通したビアからなる高周波給電線路8が接続されている。ここで、ビアは、内径が数十〜数百μm程度の貫通孔に、例えば、銅、銀等の導電性材料を設けた柱状の導体である。
また、高周波アンテナ6は、多層基板2に複数個(例えば2個)設けられている。これらの高周波アンテナ6の放射素子7は、X軸方向に並んで直線状に延びている。なお、高周波アンテナ6は、ダイポールアンテナに限らず、モノポールアンテナでもよく、他の形式の線状アンテナでもよい。
高周波給電部9は、高周波アンテナ6の放射素子7と対向した位置で多層基板2の裏面2Bに設けられている。高周波給電部9の個数は、高周波アンテナ6の個数と同数である。高周波給電部9は、例えば金属薄膜からなる電極パッドによって形成され、高周波給電線路8を介して放射素子7に電気的に接続されている。高周波給電部9は、高周波信号SHの入出力端子を構成し、高周波アンテナ6に対して60GHz帯の高周波信号SHを給電する。なお、高周波給電部9は、高周波信号SHを給電するものであればよく、その形式は問わない。このため、高周波給電部9は、コネクタ、プローブのように着脱可能なものでもよく、半田付け等によって接合されるものでもよく、高周波信号SHを生成する部品等でもよい。
低周波アンテナ10は、高周波信号SHよりも低周波(例えば数GHz〜数十GHz)の低周波信号SLに用いられるモノポールアンテナである。低周波アンテナ10は、直列放射素子11、低周波給電線路13および低周波給電部14を備えている。
直列放射素子11は、多層基板2の表面2Aに設けられ、複数個の放射素子7を直列接続することによって形成されている。このとき、隣合う2個の放射素子7の間は、放射素子接続線路12によって接続されている。また、直列放射素子11の一端側(図2中の直列放射素子11の右端側)には、低周波給電線路13を介して低周波給電部14が接続されている。
放射素子接続線路12および低周波給電線路13は、多層基板2の表面2Aに設けられ、細長い帯状の導体パターンによって形成されている。このとき、直列放射素子11の他端と低周波給電部14との間は、例えばX軸方向に対して低周波信号SLの1/4波長の長さ寸法に設定されている。
なお、図2では、直列放射素子11が直線状に延びる場合を例示したが、屈曲していてもよく、湾曲していてもよい。また、低周波アンテナ10は、モノポールアンテナに限らず、ダイポールアンテナでもよく、他の形式の線状アンテナでもよい。直列放射素子11および低周波給電線路13の形状や大きさは、低周波給電部14の電流分布が最大になるように設計される。
低周波給電部14は、例えば直列放射素子11の一端の周囲に位置して、多層基板2の表面2Aに設けられている。低周波給電部14は、例えば金属薄膜からなる電極パッドによって形成され、直列放射素子11および低周波給電線路13に電気的に接続されている。低周波給電部14は、低周波信号SLの入出力端子を構成し、低周波アンテナ10に対して低周波信号SLを給電する。なお、低周波給電部14は、低周波信号SLを給電するものであればよく、高周波給電部9と同様に、その形式は問わない。
オープンスタブ15は、放射素子接続線路12および低周波給電線路13にそれぞれ接続され、高周波信号SHの伝送を遮断する高周波信号遮断回路を構成する。具体的には、オープンスタブ15は、細長い帯状の導体パターンによって形成され、高周波信号SHの1/4波長の長さ寸法を有すると共に、その先端が開放されている。これにより、オープンスタブ15は、低周波信号SLを通過させ、高周波信号SHを遮断する帯域阻害フィルタとして機能する。
なお、高周波信号遮断回路をオープンスタブによって構成した場合を例示したが、ショートスタブによって構成してもよく、共振回路やフィルタ回路によって構成してもよい。即ち、高周波信号遮断回路は、高周波信号SHを遮断して低周波信号SLを通過させるものであればよく、分布定数回路、集中定数回路のいずれで構成してもよく、受動回路、能動回路のいずれで構成してもよい。このため、高周波信号遮断回路は、基板線路や導体パターンによって構成してもよく、インダクタ、キャパシタ等からなる部品によって構成してもよい。但し、低周波信号SLを通過させるショートスタブを形成した場合、ショートスタブの長さ寸法を低周波信号SLの1/4波長程度に設定する必要があり、大型化する傾向がある。この点を考慮すると、高周波信号SHを遮断するオープンスタブ15を適用するのが好ましい。
ショートスタブ16は、高周波給電線路8に接続され低周波信号SLの伝送を遮断する低周波信号遮断回路を構成する。ショートスタブ16は、樹脂層3,4の間に位置して、例えば先端が接地層5に接続されている。具体的には、ショートスタブ16は、細長い帯状の導体パターンによって形成され、高周波信号SHの1/4波長の長さ寸法を有すると共に、その先端が短絡されている。これにより、ショートスタブ16は、高周波信号SHを通過させ、低周波信号SLを遮断する帯域通過フィルタとして機能する。
なお、低周波信号遮断回路をショートスタブによって構成した場合を例示したが、オープンスタブによって構成してもよい。また、低周波信号遮断回路は、低周波信号SLを遮断して高周波信号SHを通過させるものであればよく、共振回路、フィルタ回路等によって構成してもよい。例えばLTCC等のように部品が内蔵可能な基板を用いた場合には、基板内に設けた共振回路等によって低周波信号遮断回路を構成することもできる。但し、低周波信号SLを遮断するオープンスタブを形成した場合、オープンスタブの長さ寸法を低周波信号SLの1/4波長程度に設定する必要があり、大型化する傾向がある。この点を考慮すると、高周波信号SHを通過させるショートスタブ16を適用するのが好ましい。
ミリ波IC17は、各種の信号処理回路等を集積化したもので、高周波信号SHを生成する。このミリ波IC17は、略平板状に形成され、その表面に高周波給電部9と対応した個数の電極パッド17Aを備える。そして、ミリ波IC17は、多層基板2の裏面2B側に配置され、その電極パッド17Aが高周波給電部9に接合される。これにより、ミリ波IC17は、高周波給電部9を介して高周波アンテナ6に電気的に接続され、高周波信号SHを放射素子7に供給すると共に、放射素子7によって受信した高周波信号SHに各種の信号処理を施す。
次に、本実施の形態によるマルチバンド用アンテナ1の作動について説明する。
高周波給電部9から放射素子7に向けて給電を行うと、放射素子7に電流が流れる。これにより、高周波アンテナ6は、放射素子7の長さ寸法に応じた高周波信号SHを多層基板2の表面2Aから上方に向けて放射すると共に、高周波信号SHを受信する。
一方、低周波給電部14から直列放射素子11に向けて給電を行うと、直列放射素子11に電流が流れる。これにより、低周波アンテナ10は、直列放射素子11の他端(図2中の直列放射素子11の左端)と低周波給電部14との間の長さ寸法に応じた低周波信号SLを多層基板2の表面2Aから上方に向けて放射すると共に、低周波信号SLを受信する。
また、放射素子接続線路12および低周波給電線路13にはオープンスタブ15を接続したから、オープンスタブ15によって高周波信号SHの伝送を遮断することができる。このため、高周波信号SHが放射素子接続線路12や低周波給電線路13を通じて低周波給電部14に到達することがなく、低周波アンテナ10の特性や動作が安定する。このとき、高周波信号SHの帯域では低周波アンテナ10は不整合に見えるため、高周波アンテナ6は低周波アンテナ10とは独立して構成することができる。
これに加えて、高周波給電線路8にはショートスタブ16を接続したから、ショートスタブ16によって低周波信号SLの伝送を遮断することができる。このとき、低周波信号SLの帯域では高周波給電部9は不整合に見えるから、低周波信号SLが高周波給電線路8を通じて高周波給電部9に到達することがなく、高周波アンテナ6の特性や動作が安定する。
この結果、複数個の放射素子7を直列接続して直列放射素子11を形成しても、これらを別個に機能させることができる。また、低周波アンテナ10と高周波アンテナ6を同じ多層基板2に一緒に設けることができるから、これらを別個に設けた場合に比べて多層基板2におけるアンテナの実装面積を小さくすることができる。これに加えて、オープンスタブ15によって2個の高周波アンテナ6も分離して動作させることができるから、2個の高周波アンテナ6の放射素子7を直列に接続して低周波アンテナ10の直列放射素子11を構成することができる。これにより、高周波アンテナ6および低周波アンテナ10の実装効率をさらに高めることができるから、アンテナ6,10を実装したモジュールの小型化やモジュールを装着する端末の省スペース化を図ることができる。
また、低周波アンテナ10の直列放射素子11には高周波アンテナ6の放射素子7を複数個接続したから、複数個の高周波アンテナ6によってアレーアンテナを構成することができる。このため、個々の高周波アンテナ6に供給する高周波信号SHの位相や振幅を調整することによって、高周波信号SHの指向性や利得を適宜調整することができる。
次に、図5ないし図8に、本発明の第2の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ21を示す。マルチバンド用アンテナ21の特徴は、高周波アンテナをパッチアンテナによって構成したことにある。なお、マルチバンド用アンテナ21の説明に際し、第1の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
マルチバンド用アンテナ21は、多層基板2、高周波アンテナ23、低周波アンテナ10、オープンスタブ15、ショートスタブ16等を備えている。
また、多層基板2の内部には、樹脂層3,4の間に位置して接地層22が設けられる。この接地層22は、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成され、樹脂層4の略全面を覆うと共に、外部のグランドに接続される。
高周波アンテナ23は、例えば60GHz帯の高周波信号SHに用いられるパッチアンテナである。高周波アンテナ23は、放射素子24、高周波給電線路25および高周波給電部26を備えている。
放射素子24は、例えばX軸方向に対して高周波信号SHの半波長の長さ寸法を有している。この放射素子24は、多層基板2の表面2Aに設けられ、略四角形の導体パターンによって形成されている。放射素子24の中心からX軸方向に位置ずれしたX軸方向の途中位置には、多層基板2の厚さ方向に貫通したビアからなる高周波給電線路25が接続されている。この高周波給電線路25は、多層基板2の裏面2Bに設けられた高周波給電部26に接続されると共に、その途中にはショートスタブ16が接続されている。高周波給電線路25を介して高周波信号SHが給電されると、放射素子24にはX軸方向の電流が流れる。
また、高周波アンテナ23は、多層基板2に複数個(例えば2個)設けられている。これらの高周波アンテナ23の放射素子24は、X軸方向に並んで直線状に延びている。そして、これらの放射素子24は、放射素子接続線路12によって接続されて、低周波アンテナ10の直列放射素子11を形成している。また、直列放射素子11の一端側には、低周波給電線路13を介して低周波給電部14が接続されている。
高周波給電部26は、高周波アンテナ23の放射素子24と対向した位置で多層基板2の裏面2Bに設けられている。高周波給電部26の個数は、高周波アンテナ23の個数と同数である。高周波給電部26は、例えば金属薄膜からなる電極パッドによって形成され、高周波給電線路25を介して放射素子24に電気的に接続されている。高周波給電部26は、例えば半田等の接合手段を用いてミリ波IC17の電極パッド17Aに接合され、高周波アンテナ23に対して60GHz帯の高周波信号SHを給電する。
かくして、マルチバンド用アンテナ21においても、第1の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ1と同様の作用効果を得ることができる。また、高周波アンテナ23を放射素子24が平面状のパッチアンテナによって構成したから、小型のパッチアンテナを用いて高周波信号SHの送信または受信を行うことができる。さらに、低周波アンテナ10にはパッチアンテナの放射素子24を接続したから、放射素子24に高周波信号SHが供給されるときでも、この高周波信号SHの伝送をオープンスタブ15によって遮断することができ、低周波アンテナ10と高周波アンテナ23を別個に機能させることができる。
次に、図9ないし図13に、本発明の第3の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ31を示す。マルチバンド用アンテナ31の特徴は、無給電素子を備えたスタック型パッチアンテナによって高周波アンテナを構成すると共に、複数個の無給電素子を直列接続して低周波アンテナの直列無給電素子を形成したことにある。なお、マルチバンド用アンテナ31の説明に際し、第1の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
マルチバンド用アンテナ31は、多層基板32、高周波アンテナ37、低周波アンテナ42、オープンスタブ15、ショートスタブ16等を備えている。
多層基板32は、第1の実施の形態による多層基板2とほぼ同様に、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸方向のうち、XY平面に平行な平板状に形成される。但し、多層基板32は、表面32A側から裏面32B側に向け、例えば、絶縁層としての樹脂層33〜35を3層積層してなるプリント基板である。そして、樹脂層34,35の間には、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成された接地層36が略全面を覆って設けられ、この接地層36は外部のグランドに接続される。
高周波アンテナ37は、例えば60GHz帯の高周波信号SHに用いられるスタック型パッチアンテナである。高周波アンテナ37は、放射素子38、無給電素子39、高周波給電線路40および高周波給電部41を備えている。
放射素子38は、第2の実施の形態による放射素子24とほぼ同様に構成され、例えばX軸方向に対して高周波信号SHの半波長の長さ寸法を有している。この放射素子38は、多層基板32の樹脂層33,34の間に設けられ、略四角形の導体パターンによって形成されている。放射素子38の中心からX軸方向に位置ずれしたX軸方向の途中位置には、樹脂層34,35に貫通したビアからなる高周波給電線路40が接続されている。この高周波給電線路40は、多層基板32の裏面32Bに設けられた高周波給電部41に接続されると共に、その途中にはショートスタブ16が接続されている。このとき、ショートスタブ16は、接地層36と共に樹脂層34,35の間に設けられている。
無給電素子39は、放射素子38の表面に樹脂層33を介して積層されている。この無給電素子39は、多層基板32の表面32A、即ち、樹脂層33の表面に、放射素子38と同じ略四角状に形成される。樹脂層33を挟んで対向する放射素子38と無給電素子39との間には、電磁界結合が生じる。なお、図10には、無給電素子39が放射素子38よりも小さい場合を例示したが、無給電素子39のX軸方向とY軸方向の寸法は、例えば放射素子38のX軸方向とY軸方向の寸法よりも大きくてもよく、小さくてもよい。放射素子38および無給電素子39の大小関係やこれらの具体的な形状は、高周波アンテナ37の放射パターンや帯域等を考慮して適宜設定されるものである。
高周波アンテナ37は、多層基板32に複数個(例えば2個)設けられている。これらの高周波アンテナ37の放射素子38および無給電素子39は、X軸方向に並んで直線状に延びている。
高周波給電部41は、高周波アンテナ37の放射素子38と対向した位置で多層基板32の裏面32Bに設けられている。高周波給電部41の個数は、高周波アンテナ37の個数と同数である。高周波給電部41は、例えば金属薄膜からなる電極パッドによって形成され、高周波給電線路40を介して放射素子38に電気的に接続されている。高周波給電部41は、ミリ波IC17の電極パッド17Aに接合され、高周波アンテナ37に対して60GHz帯の高周波信号SHを給電する。
低周波アンテナ42は、第1の実施の形態による低周波アンテナ10とほぼ同様に構成され、高周波信号SHよりも低周波(例えば数GHz〜数十GHz)の低周波信号SLに用いられるモノポールアンテナである。低周波アンテナ42は、直列無給電素子43、低周波給電線路45および低周波給電部46を備えている。
直列無給電素子43は、多層基板32の表面32Aに設けられ、複数個の無給電素子39を直列接続することによって形成されている。このとき、隣合う2個の無給電素子39の間は、無給電素子接続線路44によって接続されている。また、直列無給電素子43の一端側(図10中の直列無給電素子43の右端側)には、低周波給電線路45を介して低周波給電部46が接続されている。
無給電素子接続線路44および低周波給電線路45は、多層基板32の表面32Aに設けられ、細長い帯状の導体パターンによって形成されている。このとき、直列無給電素子43の他端と低周波給電部46との間は、例えばX軸方向に対して低周波信号SLの1/4波長の長さ寸法に設定されている。また、無給電素子接続線路44および低周波給電線路45には、オープンスタブ15が接続されている。
低周波給電部46は、第1の実施の形態による低周波給電部14とほぼ同様に構成される。この低周波給電部46は、例えば直列無給電素子43の一端の周囲に位置して、多層基板32の表面32Aに設けられている。低周波給電部46は、例えば金属薄膜からなる電極パッドによって形成され、低周波給電線路45を介して直列無給電素子43に電気的に接続されている。低周波給電部46は、低周波信号SLの入出力端子を構成し、低周波アンテナ42に対して低周波信号SLを給電する。
かくして、マルチバンド用アンテナ31においても、第1の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ1と同様の作用効果を得ることができる。また、高周波アンテナ37は放射素子38の表面に無給電素子39が対向して設けられたスタック型パッチアンテナによって構成したから、無給電素子39を省いた場合に比べて、高周波アンテナ37を広帯域化することができる。また、無給電素子39を直列接続して低周波アンテナ42の直列無給電素子43を形成したから、低周波アンテナ42と高周波アンテナ37の放射素子38との間は直接的に接続されることはなく、放射素子38と無給電素子39との間の容量を介して間接的に接続されることになる。このため、高周波給電部41に向かう低周波信号SLを低減することができ、高周波アンテナ37の特性や動作をさらに安定させることができる。
次に、図14ないし図17に、本発明の第4の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ51を示す。マルチバンド用アンテナ51の特徴は、直列無給電素子から異なる波長の低周波信号を放射することにある。なお、マルチバンド用アンテナ51の説明に際し、第3の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ31と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
マルチバンド用アンテナ51は、多層基板32、高周波アンテナ37、低周波アンテナ52、オープンスタブ15、ショートスタブ16等を備えている。
高周波アンテナ37は、多層基板32にアレー状に並べて複数個設けられている。図15は、4行8列のアレー状に合計24個の高周波アンテナ37を設けた場合を例示している。
低周波アンテナ52は、高周波信号SHよりも低周波として例えばWi−Fi(Wireless fidelity)で使用される5GHz帯と2.4GHz帯の2つの低周波信号SL1,SL2に用いられるモノポールアンテナである。低周波アンテナ52は、直列無給電素子53、低周波給電線路55および低周波給電部56を備えている。
直列無給電素子53は、多層基板32の表面32Aに設けられ、複数個(例えば24個)の無給電素子39を直列接続することによって形成されている。このとき、隣合う2個の無給電素子39の間は、無給電素子接続線路54によって接続されている。これにより、直列無給電素子53は、例えばX軸方向に往復しながらミアンダ状に蛇行している。また、直列無給電素子53の一端側(図15中の直列無給電素子53の右上端側)には、低周波給電線路55を介して低周波給電部56が接続されている。
無給電素子接続線路54および低周波給電線路55は、多層基板32の表面32Aに設けられ、細長い帯状の導体パターンによって形成されている。無給電素子接続線路54および低周波給電線路55には、オープンスタブ15が接続されている。
このとき、直列無給電素子53の他端(図15中の直列無給電素子53の右下端)と低周波給電部56との間は、例えば2.4GHz帯の低周波信号SL2が複数のモードで共振する長さ寸法に設定されている。具体的には、直列無給電素子53の他端と低周波給電部56との間は、例えば2.4GHz帯の低周波信号SL2の略1/4波長の長さ寸法に設定されている。このため、直列無給電素子53および低周波給電線路55は、2.4GHz帯の低周波信号SL2に共振すると共に、2.4GHz帯の2倍の高調波付近の信号として5GHz帯の低周波信号SL1に共振する。これにより、直列無給電素子53は、周波数の異なる2つの低周波信号SL1,SL2を放射する。
低周波給電部56は、第1の実施の形態による低周波給電部14とほぼ同様に構成される。この低周波給電部56は、例えば直列無給電素子53の一端の周囲に位置して、多層基板32の表面32Aに設けられている。低周波給電部56は、例えば金属薄膜からなる電極パッドによって形成され、低周波給電線路55に介して直列無給電素子53に電気的に接続されている。低周波給電部56は、低周波信号SL1,SL2の入出力端子を構成し、低周波アンテナ52に対して低周波信号SL1,SL2を給電する。
かくして、マルチバンド用アンテナ51においても、第1,第3の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ1,31と同様の作用効果を得ることができる。また、複数個の高周波アンテナ37をX軸方向とY軸方向に広がる平面状に配置したから、高周波信号SHの放射方向をX軸方向に限らず、Y軸方向にも走査することができ、高周波信号SHに対する指向性等の調整範囲を広げることができる。さらに、低周波アンテナ52は周波数の異なる複数の低周波信号SL1,SL2に用いることができるから、高周波信号SHに加えて複数の低周波信号SL1,SL2に共用可能なマルチバンド用アンテナ51を構成することができる。
なお、前記第4の実施の形態では、第3の実施の形態による高周波アンテナ37を用いた場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、図18に示す変形例によるマルチバンド用アンテナ61のように、第2の実施の形態による高周波アンテナ23を用いてもよい。この場合、低周波アンテナ62は、放射素子接続線路64によって複数個の放射素子24を直列接続して直列放射素子63を形成すると共に、直列放射素子63の一端側は低周波給電線路65を介して低周波給電部66に接続する。また、直列放射素子63の他端と低周波給電部66との間を、低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定し、直列放射素子63から異なる波長の低周波信号を放射する。この変形例は、第1の実施の形態による高周波アンテナ6を用いて構成してもよい。
次に、図19および図20に、本発明の第5の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ71を示す。マルチバンド用アンテナ71の特徴は、無給電素子接続線路のいずれかに、高周波遮断回路の代わりに整合回路を設けたことにある。なお、マルチバンド用アンテナ71の説明に際し、第4の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ51と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
マルチバンド用アンテナ71は、多層基板32、高周波アンテナ37、低周波アンテナ72、オープンスタブ15、ショートスタブ16等を備えている。
低周波アンテナ72の無給電素子接続線路44のいずれかには、オープンスタブ15の代わりに、低周波側の低周波信号SL2に対する整合回路として例えばインダクタLとキャパシタCからなる直列共振回路73を接続して設ける。
この直列共振回路73は、例えば直列無給電素子43のうち周波数の高い低周波信号SL1の1/4波長となる位置に配置される。このとき、低周波アンテナ72のうち低周波給電部56と直列共振回路73との間が5GHz帯の低周波信号SL1に共振し、低周波アンテナ72の全体が2.4GHz帯の低周波信号SL2に共振する。
この場合、直列共振回路73のキャパシタCのキャパシタンスを変化させることによって、使用する周波数の微調整を行うことができる。直列共振回路73の整合ロスにより特性が劣化することがあるが、低周波信号SL1と低周波信号SL2とが高調波の関係にならない場合でも、低周波アンテナ72を2つの低周波信号SL1,SL2に共振させることができる。
かくして、マルチバンド用アンテナ71においても、第1,第3の実施の形態によるマルチバンド用アンテナ1,31と同様の作用効果を得ることができる。
なお、整合回路は、直列共振回路73に限らず、例えば各種の集中定数回路、分布定数回路によって構成することができる。また、第5の実施の形態では、1個のオープンスタブ15を整合回路(直列共振回路73)に代えた場合を例示したが、2個以上のオープンスタブ15を整合回路に代えてもよい。この場合、複数個(例えば3個以上)の整合回路のそれぞれにスイッチ回路を並列に設け、スイッチ回路のONとOFFを適宜切換えることによって、低周波アンテナのアンテナ長を変化させてもよい。この結果、必要に応じて、複数の周波数を選択することができる。
第5の実施の形態は、第4の実施の形態に限らず、図18に示す変形例にも適用することができ、第1の実施の形態による高周波アンテナ6を用いたものにも適用することができる。
また、前記第4および第5の実施の形態では、高周波アンテナ37はX軸方向とY軸方向に広がる平面状に配置した場合を例示したが、第1ないし第3の実施の形態と同様に、1列に並んだ状態で直線状に配置してもよい。一方、第1ないし第3の実施の形態では、高周波アンテナ6,23,37を直線状に配置した場合を例示したが、第4および第5の実施の形態と同様に、平面状に配置してもよい。
また、前記各実施の形態では、高周波給電線路8,25,40に低周波信号遮断回路としてのショートスタブ16を接続する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第3ないし第5の実施の形態による高周波アンテナ37のように、放射素子38が低周波アンテナ42,52,72に間接的に接続され、高周波アンテナ37や高周波給電部9,26,41に対する低周波信号SLの影響が小さい場合には、ショートスタブ16を省いてもよい。
また、前記各実施の形態では、複数個の高周波アンテナ6,23,37の放射素子7,24,38には、いずれもX軸方向の電流が流れる構成としたが、互いに異なる方向に電流が流れる構成としてもよい。即ち、複数個の高周波アンテナは、互いに同じ偏波でもよく、異なる偏波でもよい。
また、前記第1および第2の実施の形態では、2層の絶縁層をなす樹脂層3,4を積層した多層基板2を用い、第3ないし第5の実施の形態では、3層の絶縁層をなす樹脂層33〜35を積層した多層基板32を用いたが、絶縁層の数は必要に応じて適宜変更することができる。
また、前記各実施の形態および変形例では、マルチバンド用アンテナ1,21,31,51,61,71を多層基板2,32に形成した場合を例に挙げて説明したが、単層の基板に形成してもよい。マルチバンド用アンテナは、基板を設けずに、金属板を曲げただけの構造でもよい。
さらに、例えば60GHz帯のミリ波に用いる高周波アンテナ6,23,37を例示したが、当然に、他の周波数帯のミリ波やマイクロ波等に用いてもよい。同様に、低周波アンテナ10,42,52,62,72も前述した周波数帯に限らず、他の周波数帯のミリ波やマイクロ波等に用いてもよい。
1,21,31,51,61,71 マルチバンド用アンテナ
2,32 多層基板
3,4,33〜35 樹脂層(絶縁層)
5,22,36 接地層
6,23,37 高周波アンテナ
7,24,38 放射素子
8,25,40 高周波給電線路
9,26,41 高周波給電部
10,42,52,62,72 低周波アンテナ
11,63 直列放射素子
12,64 放射素子接続線路
13,45,55,65 低周波給電線路
14,46,56,66 低周波給電部
15 オープンスタブ(高周波信号遮断回路)
16 ショートスタブ(低周波信号遮断回路)
17 ミリ波IC
39 無給電素子
43,53 直列無給電素子
44,54 無給電素子接続線路
73 直列共振回路(整合回路)
2,32 多層基板
3,4,33〜35 樹脂層(絶縁層)
5,22,36 接地層
6,23,37 高周波アンテナ
7,24,38 放射素子
8,25,40 高周波給電線路
9,26,41 高周波給電部
10,42,52,62,72 低周波アンテナ
11,63 直列放射素子
12,64 放射素子接続線路
13,45,55,65 低周波給電線路
14,46,56,66 低周波給電部
15 オープンスタブ(高周波信号遮断回路)
16 ショートスタブ(低周波信号遮断回路)
17 ミリ波IC
39 無給電素子
43,53 直列無給電素子
44,54 無給電素子接続線路
73 直列共振回路(整合回路)
上述した課題を解決するために、請求項1の発明によるマルチバンド用アンテナは、少なくとも2個の放射素子と、該放射素子のそれぞれに高周波信号を給電する高周波給電部と、各前記放射素子に対向して設けられた無給電素子と、該無給電素子を直列接続して直列無給電素子を形成する無給電素子接続線路と、前記直列無給電素子の一端側に低周波給電線路を介して接続され、低周波信号を給電する低周波給電部と、前記無給電素子接続線路および前記低周波給電線路に接続され、前記高周波信号の伝送を遮断する高周波遮断回路とを備え、各前記放射素子から前記高周波信号を放射し、前記直列無給電素子から前記低周波信号を放射する。
請求項2の発明では、各前記放射素子と前記高周波給電部とは高周波給電線路によって接続され、該高周波給電線路のそれぞれに、前記低周波信号の伝送を遮断する低周波信号遮断回路を接続している。
請求項3の発明では、各前記放射素子と前記直列無給電素子との間に絶縁層を設けている。
請求項4の発明では、前記直列無給電素子の他端と前記低周波給電部との間を、前記低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定し、前記直列無給電素子から異なる波長の低周波信号を放射する。
請求項5の発明では、前記無給電素子接続線路のいずれかに、前記高周波遮断回路の代わりに整合回路を少なくとも1つ設け、前記直列無給電素子から異なる波長の低周波信号を放射する。
本発明は、以下に説明する複数の発明を包含する発明群に属する発明であり、以下に、その発明群の実施の形態として、第1ないし第5の実施の形態について説明するが、そのうち、第3ないし第5の実施の形態が、本出願人が特許請求の範囲に記載した発明に対応するものである。
以下、本発明の実施の形態によるマルチバンド用アンテナについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
以下、本発明の実施の形態によるマルチバンド用アンテナについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、前記第4の実施の形態では、第3の実施の形態による高周波アンテナ37を用いた場合を例示した。図18に示す変形例によるマルチバンド用アンテナ61では、第2の実施の形態による高周波アンテナ23を用いている。この場合、低周波アンテナ62は、放射素子接続線路64によって複数個の放射素子24を直列接続して直列放射素子63を形成すると共に、直列放射素子63の一端側は低周波給電線路65を介して低周波給電部66に接続する。また、直列放射素子63の他端と低周波給電部66との間を、低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定し、直列放射素子63から異なる波長の低周波信号を放射する。この変形例は、第1の実施の形態による高周波アンテナ6を用いて構成してもよい。
Claims (10)
- 少なくとも2個の放射素子と、
該放射素子のそれぞれに高周波信号を給電する高周波給電部と、
前記放射素子を直列接続して直列放射素子を形成する放射素子接続線路と、
前記直列放射素子の一端側に低周波給電線路を介して接続され、低周波信号を給電する低周波給電部と、
前記放射素子接続線路および前記低周波給電線路に接続され、前記高周波信号の伝送を遮断する高周波遮断回路とを備え、
各前記放射素子から前記高周波信号を放射し、
前記直列放射素子から前記低周波信号を放射するマルチバンド用アンテナ。 - 各前記放射素子と前記高周波給電部とは高周波給電線路によって接続され、
該高周波給電線路のそれぞれに、前記低周波信号の伝送を遮断する低周波信号遮断回路を接続してなる請求項1に記載のマルチバンド用アンテナ。 - 前記放射素子はパッチアンテナを構成する請求項1に記載のマルチバンド用アンテナ。
- 前記直列放射素子の他端と前記低周波給電部との間を、前記低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定し、
前記直列放射素子から異なる波長の低周波信号を放射する請求項1に記載のマルチバンド用アンテナ。 - 前記放射素子接続線路のいずれかに、前記高周波遮断回路の代わりに整合回路を少なくとも1つ設け、
前記直列放射素子から異なる波長の低周波信号を放射する請求項1に記載のマルチバンド用アンテナ。 - 少なくとも2個の放射素子と、
該放射素子のそれぞれに高周波信号を給電する高周波給電部と、
各前記放射素子に対向して設けられた無給電素子と、
該無給電素子を直列接続して直列無給電素子を形成する無給電素子接続線路と、
前記直列無給電素子の一端側に低周波給電線路を介して接続され、低周波信号を給電する低周波給電部と、
前記無給電素子接続線路および前記低周波給電線路に接続され、前記高周波信号の伝送を遮断する高周波遮断回路とを備え、
各前記放射素子から前記高周波信号を放射し、
前記直列無給電素子から前記低周波信号を放射するマルチバンド用アンテナ。 - 各前記放射素子と前記高周波給電部とは高周波給電線路によって接続され、
該高周波給電線路のそれぞれに、前記低周波信号の伝送を遮断する低周波信号遮断回路を接続してなる請求項6に記載のマルチバンド用アンテナ。 - 各前記放射素子と前記直列無給電素子との間に絶縁層を設けた請求項6に記載のマルチバンド用アンテナ。
- 前記直列無給電素子の他端と前記低周波給電部との間を、前記低周波信号が複数のモードで共振する長さに設定し、
前記直列無給電素子から異なる波長の低周波信号を放射する請求項6に記載のマルチバンド用アンテナ。 - 前記無給電素子接続線路のいずれかに、前記高周波遮断回路の代わりに整合回路を少なくとも1つ設け、
前記直列無給電素子から異なる波長の低周波信号を放射する請求項6に記載のマルチバンド用アンテナ。
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