JPWO2014092137A1 - 多層プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

従来のビルトアップ法で得られる多層プリント配線板の「反り」・「捻れ」・「寸法変化」を、低減した多層プリント配線板及びその製造方法の提供を目的とする。この目的を達成するため、コア基板の両面に2層以上のビルトアップ配線層を設けた多層プリント配線板において、当該多層プリント配線板を構成する当該コア基板は、絶縁層の厚さが150μm以下であり、骨格材入り絶縁層の両面に内層回路を備え、且つ、当該骨格材入り絶縁層のX−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃であり、当該コア基板の両面に設ける第1ビルトアップ配線層及び第2ビルトアップ配線層は、銅回路層と、X−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃の絶縁樹脂層とからなり、且つ、当該絶縁樹脂層のX方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値との比が、0.9〜1.1の関係を満たす多層プリント配線板等を採用する。

Description

本件発明は、多層プリント配線板及びその製造方法に関する。特には、ビルトアップ法により製造した多層プリント配線板に関する。
従来から、多層プリント配線板は、信号伝達速度を速くし、プリント配線板としての搭載面積を小さくすると言う目的等を達成するため、広く使用されてきた。この多層プリント配線板は、種々の電子部品を実装して使用されるものである。この多層プリント配線板への電子部品の実装は、半田リフロー法、ワイヤーボンディング法等の種々の方法が使用される。このとき多層プリント配線板に、「反り」・「捻れ」・「寸法変化」があると、良好な電子部品の実装ができず好ましくない。特に、多層プリント配線板の製造方法としてビルトアップ法を用いたとき、加工途中においても、「反り」・「捻れ」・「寸法変化」が発生しやすいため、これらの現象を解消するための種々の技術が提唱されてきた。以下、このような先行技術を例示する。
特許文献1(特開平11−261228号公報)には、X−Y方向およびZ方向の寸法変化が小さく、表面のうねりおよび反りの少ない多層プリント配線板の提供を目的として、「コア基板に層間樹脂絶縁層と導体層を交互に積層されてなる多層プリント配線板において、コア基板を、ガラス布等の低熱膨張繊維の布にビスマレイミドトリアジン樹脂を含浸した厚さ0.15mm以下のプリプレグを6層以上積層して形成する。このとき樹脂含浸プリプレグの1枚あたり厚みを薄くして、枚数を増やすことにより、プリプレグを積層してなるコア基板、即ち、多層プリント配線板のX−Y方向の寸法変化、反りを防止する。」という手法を開示している。
特許文献2(特開2003−086941号公報)には、熱履歴による反りの発生を低減することができると共に、最外層の導体層をファインパターンで形成することが容易になるプリント配線板の提供を目的として、「内層回路基板の表面に複数層の絶縁樹脂層と導体層とを交互にビルドアップして設けることによって形成されるプリント配線板において、最外層の絶縁樹脂層はガラスクロスを基材として含有しない樹脂主体の層として形成されていると共に、最外層から2層目の絶縁樹脂層はガラスクロスを基材として含有する層として形成されていることを特徴とするプリント配線板。」を採用している。
特許文献3(特開2004−342827号公報)には、IVH内に樹脂が充填され、樹脂層のみでビルドアップ積層された多層プリント配線板に比べて反り・捻れが小さく、弾性率の高いものが得られ、プリプレグのみで作製された多層プリント配線板に比べて、表面凹凸に優れ、耐熱性、耐マイグレーション性に優れたプリント配線板を得ることを目的として、「IVHを有する内層板の表裏に有機フィルム基材樹脂組成物或いは基材補強のない樹脂組成物層を形成してIVHの充填を行い、少なくとも最外層は繊維不織布基材補強の樹脂組成物層が形成された構造のプリント配線板とする。」製造方法を採用している。
特許文献4(特開2008−307886号公報)には、反りを低減した金属張り積層板と多層積層板の製造方法を提供することを目的として、「プリプレグに金属箔を配置して形成される積層体を、所定の成形温度および所定の第1成形圧力で加熱加圧する第1工程と、前記第1工程による前記加熱加圧後における所定の時点から少なくとも5分間以上の期間、圧力比が前記第1成形圧力の0.4以下である第2成形圧力で前記積層体を加圧しつつ、前記積層体の温度を、前記プリプレグが最低溶融粘度となる温度より5℃低い温度以上に保持する第2工程と、前記所定の時点から30分以上経過した後、前記積層体を冷却して成形する第3工程とを含むことを特徴とする金属張り積層板の製造方法。」を採用する事が開示されている。
特開平11−261228号公報 特開2003−086941号公報 特開2004−342827号公報 特開2008−307886号公報
しかしながら、上述の特許文献1〜特許文献4のいずれに開示の発明に関しても、実操業の中での種々の問題があり、且つ、多層プリント配線板の「反り」・「捻れ」・「寸法変化」の各問題を完全に解決できていないとの指摘があった。上述の各引用文献に開示の発明の問題点を考えると、以下のようになる。
特許文献1に開示の技術では、「プリプレグを6層以上積層して形成する。}という制約があり、多層プリント配線板のZ方向の層構成に制約があるため、多層プリント配線板のX−Y方向の寸法変化、反りを防止することはできても、Z方向の厚さを薄くするには一定の限界があった。
また、特許文献2に開示の技術によれば、ビルドアップ法で得られるプリント配線板において、「最外層の絶縁樹脂層はガラスクロスを基材として含有しない樹脂主体の層として形成されていること」及び「最外層から2層目の絶縁樹脂層はガラスクロスを基材として含有する層として形成されていること」の2条件を満たす必要がある。
特許文献3に開示の技術によれば、「IVHを有する内層板の表裏に有機フィルム基材樹脂組成物或いは基材補強のない樹脂組成物層を形成した後にIVHの充填を行うこと。」、及び、「少なくとも最外層は繊維不織布基材補強の樹脂組成物層が形成していること。」の2条件を満たす必要がある。
更に、特許文献4に開示の技術によれば、「前記第1工程による前記加熱加圧後における所定の時点から少なくとも5分間以上の期間、圧力比が前記第1成形圧力の0.4以下である第2成形圧力で前記積層体を加圧しつつ、前記積層体の温度を、前記プリプレグが最低溶融粘度となる温度より5℃低い温度以上に保持する第2工程と、・・・」とあるように、製造工程が複雑化し、得られる製品の品質にばらつきが発生しやすくなる。
以上のことから理解できるように、従来のビルトアップ法を用いて得られる多層プリント配線板の「反り」・「捻れ」・「寸法変化」という現象を低減し、且つ、これらの現象のばらつきの少ない多層プリント配線板、及び、その製造方法の簡略化が望まれてきた。
そこで、鋭意研究の結果、本件発明者等は、単なる製造方法の変更、多層プリント配線板の層構成の変更では、ビルトアップ法を用いて得られる多層プリント配線板の「反り」・「捻れ」・「寸法変化」を、ばらつき無く抑制することは困難との認識に達した。その結果、以下の技術思想を採用することで、当該多層プリント配線板に軽度の「反り」・「捻れ」・「寸法変化」があったとしても、プリント配線板製品間におけるばらつきを少なくできることに想到した。以下、本件出願に係る発明の概要に関して述べる。
1.多層プリント配線板
本件出願に係る多層プリント配線板は、コア基板の両面に2層以上のビルトアップ配線層を設けた多層プリント配線板において、当該多層プリント配線板を構成する当該コア基板は、絶縁層の厚さが150μm以下であり、骨格材入り絶縁層の両面に内層回路を備え、且つ、当該骨格材入り絶縁層のX−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃であり、当該コア基板の両面に設ける第1ビルトアップ配線層及び当該第1ビルトアップ配線層の表面に設ける第2ビルトアップ配線層は、銅回路層と、X−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃の絶縁樹脂層とからなり、且つ、当該絶縁樹脂層のX方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値が、[Bx]/[By]=0.9〜1.1の関係を満たすことを特徴とする。
本件出願に係る多層プリント配線板の前記第1ビルトアップ配線層及び第2ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層は、25℃における引張弾性率が5GPa〜10GPaであることが好ましい。
本件出願に係る多層プリント配線板の前記第1ビルトアップ配線層及び第2ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層は、厚さが20μm〜80μmであることが好ましい。
本件出願に係る多層プリント配線板の前記第1ビルトアップ配線層及び第2ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層は、比誘電率が3.5以下であることが好ましい。
本件出願に係る多層プリント配線板の最外層に、25℃における引張弾性率が5.0GPa未満の絶縁樹脂層を備えるビルトアップ配線層を設けることが好ましい。
2.多層プリント配線板の製造方法
本件出願に係る多層プリント配線板の製造方法は、以下の2つの製造方法の概念を含んでいる。よって、第1製造方法と第2製造方法と称する。
<第1製造方法>
この第1製造方法は、以下の工程1〜工程3を備えることを特徴とする上述の多層プリント配線板の製造方法である。
工程1: 絶縁層の厚さが150μm以下であり、X−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃の骨格材入り絶縁層の表面に銅箔層を備える銅張積層板を用いて、内層回路を形成して、コア基板を得る。
工程2: 銅箔の表面に、硬化後の絶縁樹脂層のX−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃となる半硬化樹脂層を形成した半硬化樹脂層付銅箔を用いて、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層側を、前記コア基板の両面に当接させ積層し、回路形成を行うことで第1ビルドアップ配線層付積層板を得る。
工程3: 第1ビルドアップ配線層付積層板の表面に、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層を当接させ、絶縁樹脂層と銅箔層とからなるビルトアップ層を更に形成し、回路形成を行う操作を第1単位工程として、当該第1ビルドアップ配線層付積層板の両面に対して、この第1単位工程をn回(n≧1の整数)繰り返して行い、コア基板の両面に(4+2n)層の層構成のビルトアップ層を備える多層プリント配線板を得る。
<第2製造方法>
この第2製造方法は、以下の工程1〜工程4を備えることを特徴とする上述の多層プリント配線板の製造方法である。
工程1: 絶縁層の厚さが150μm以下であり、X−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃の骨格材入り絶縁層の表面に銅箔層を備える銅張積層板を用いて、内層回路を形成して、コア基板を得る。
工程2: 銅箔の表面に、硬化後の絶縁樹脂層のX−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃となる半硬化樹脂層を形成した半硬化樹脂層付銅箔を用いて、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層側を、前記コア基板の両面に当接させ積層し、回路形成を行うことで第1ビルドアップ配線層付積層板を得る。
工程3: 第1ビルドアップ配線層付積層板の表面に、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層を当接させ、絶縁樹脂層と銅箔層とからなるビルトアップ層を更に形成し、回路形成を行う操作を第1単位工程として、当該第1ビルドアップ配線層付積層板の両面に対して、この第1単位工程をn回(n≧1の整数)繰り返して行い、コア基板の両面に(4+2n)層のビルトアップ配線層を備える多層プリント配線板を得る。
工程4: 当該第1単位工程を用いて形成した(4+2n)層のビルトアップ配線層の表面に、硬化後に25℃における引張弾性率が5.0GPa未満となる半硬化樹脂層を形成した半硬化樹脂層付銅箔を用いて、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層側を当接させ積層し、回路形成を行う操作を第2単位工程として、この第2単位工程をn回(n≧1の整数)繰り返して行い、コア基板の両面に{4+2(n+n)}層の層構成のビルトアップ層を備え、且つ、最外層に25℃における引張弾性率が5.0GPa未満の絶縁樹脂層を備えるビルトアップ配線層を配した多層プリント配線板を得る。
本件出願に係る多層プリント配線板は、当該コア基板の絶縁層のX−Y方向線膨張率と、その両面に設けるビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層のX−Y方向線膨張率とが、上述の条件及び関係を捉えることで、コア基板の両面に2層以上のビルトアップ配線層を備える多層プリント配線板の「反り」・「捻れ」・「寸法変化」を、ばらつき無く確実に低減したものとなる。
本件出願に係る多層プリント配線板の模式断面図である。 本件出願に係る多層プリント配線板の製造工程を説明するための模式図である。 本件出願に係る多層プリント配線板の製造工程を説明するための模式図である。 本件出願に係る多層プリント配線板の製造工程を説明するための模式図である。 本件出願に係る多層プリント配線板の製造工程を説明するための模式図である。 本件出願に係る8層の多層プリント配線板の模式断面図である。
以下、本件出願に係る多層プリント配線板の形態と、本件出願に係る多層プリント配線板の製造方法の形態に関して述べる。
1.多層プリント配線板の形態
本件出願に係る多層プリント配線板1は、コア基板2の両面に2層以上の第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を備え、図1に断面模式図として示す層構成を備えている。この本件出願に係る多層プリント配線板1を構成する「第1ビルトアップ配線層Bu1」と「第2ビルトアップ配線層Bu2」とが、以下に述べる条件を満たしていれば、第3層目以降のビルトアップ配線層が、本件発明で言う好ましい条件を満たしていなくとも、「反り」・「捻れ」・「寸法変化」を低減することが可能となる。
以下、図1を参照しつつ、本件出願に係る多層プリント配線板1の説明を行う。なお、この図1においては、2層の第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を備える層構成として、そこに層間導通手段としてのスキップドビア21を備える形態を示している。以下の説明においては、できる限り本件出願に係る多層プリント配線板1の構成要素毎に説明する。
コア基板: ここで、本件出願に係る多層プリント配線板1を構成する当該コア基板2は、絶縁層の厚さが150μm以下であり、骨格材入り絶縁層の両面に内層回路を備え、且つ、当該骨格材入り絶縁層のX−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃であることが好ましい。この当該骨格材入り絶縁層のX−Y方向線膨張率の下限を0ppm/℃としているのは、コア基板2を構成する絶縁層構成樹脂11及び骨格材12の種類の組み合わせを考慮しても、この値以下とすることが困難だからである。一方、当該骨格材入り絶縁層のX−Y方向線膨張率が20ppm/℃を超えると、「反り」も「捻れ」も顕著になる傾向が高く、プリント配線板としての寸法安定性を確保できなくなる傾向が高くなるため好ましくない。なお、ここで「X−Y方向線膨張率」として表示しているのは、平面的に見て四角板状のコア基板を想定したときの一辺に沿った方向における膨張率を「X方向線膨張率」と称し、当該一辺に対する垂直方向の膨張率を「Y方向線膨張率」と称している。
以上に述べた骨格材入り絶縁層のX−Y方向線膨張率の測定は、骨格材入り絶縁層の両面に銅箔を積層した後、銅箔をエッチング除去して、硬化したシート状の骨格材入り絶縁層を得て、これを試料として、TMA試験装置を用い、引張荷重法で昇温速度5℃/分の条件で2回測定し、2回目の測定の室温からガラス転移温度までの線膨張率の平均値を算出した値である。
そして、本件出願に係る多層プリント配線板1の前記コア基板2は、通常、その両面に内層回路22を備える。この内層回路22と、コア基板2の外層側に位置する第1ビルトアップ配線層Bu1の銅回路23とが、ビアホール、スルーホール等の任意の層間導通手段(図示を省略)で接続して用いられる。
また、本件出願に係る多層プリント配線板1の前記コア基板2は、絶縁層の厚さが150μm以下であることが好ましい。コア基板2の絶縁層の厚さが150μmを超えると、薄いプリント配線板に対する要求は満足し得なくなるため好ましくない。なお、ここで下限値を定めていないが、最も薄い骨格材12を考えると、現段階では15μmが下限値と考える。そして、市場におけるプリント配線板の薄層化要求を考慮すると、前記コア基板2の厚さを100μm以下、更に好ましくは80μm以下である。
そして、ここで言う骨格材12には、プリント配線板の絶縁層の構成材料として使用されるガラスクロス、ガラス不織布の使用が可能であり、ガラスの材質に関して特段の限定は無い。また、コア基板2の絶縁層構成樹脂11としては、プリント配線板の絶縁層の構成材料として使用されるエポキシ系樹脂、シアネート系樹脂、マレイミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリブタジエン系樹脂、アクリレート系樹脂等の使用が可能であり、特段の限定は無い。
ビルトアップ配線層: この第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2は、図1から理解できるように、コア基板の内層回路22を形成した表面に設けるものである。そして、このときの本件出願に係る多層プリント配線板を構成する当該第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2は、銅回路層23,24と、X−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃の絶縁樹脂層30,31とからなるものである。ここで、絶縁樹脂層30,31のX−Y方向線膨張率の下限を1ppm/℃としているのは、現実的にみて、この値以下とすることが困難だからである。一方、当該絶縁樹脂層30,31のX−Y方向線膨張率が50ppm/℃を超えると、「反り」も「捻れ」も顕著になる傾向があり、プリント配線板としての寸法安定性の確保が困難となり好ましくない。
ここで言う第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2の絶縁樹脂層30,31を構成する樹脂としては、エポキシ系樹脂、シアネート系樹脂、マレイミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリブタジエン系樹脂、アクリレート系樹脂等を使用することが可能である。
以上に述べたビルトアップ配線層のX−Y方向線膨張率の測定は、第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2の絶縁樹脂層30,31の形成に用いる上述の樹脂成分を用いて、後述する2枚の半硬化樹脂層付銅箔を製造し、これらの樹脂面同士を当接させて積層した後、銅箔をエッチング除去して、硬化したシート状の絶縁樹脂層を得て、上述のTMA試験装置及び試験条件で測定した値である。
以上に述べてきた第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31のX−Y方向線膨張率は、上述のように四角状のビルトアップ配線層を想定したときには、X方向線膨張率(Bx)と、Y方向線膨張率(By)とに分離して考えることができる。このときのX方向線膨張率(Bx)の値と、Y方向線膨張率(By)の値とが、[Bx]/[By]=0.9〜1.1の関係を満たすことが好ましく、[Bx]/[By]=0.95〜1.05の関係を満たすことが、より好ましい。この[Bx]/[By]の値が、この範囲を外れると、第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2自体の中で、X方向とY方向とで線膨張率が大きく異なることとなり、「反り」・「捻れ」・「寸法変化」の小さな多層プリント配線板1を得ることができなくなり、好ましくない。
この第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31のX−Y方向線膨張率を調整するため、当該絶縁樹脂層にフィラーとして、シリカ粒子、中空シリカ粒子、アルミナ粒子、タルク等を含有させることも好ましい。このときのフィラーは、平均粒径として20nm〜1μmのものを用いることが好ましい。このとき、フィラーの平均粒径の下限値に特段の限定は無いが、工業製品としての実状を考慮して20nmとしている。一方、当該フィラーの平均粒径が1μmを超えると、銅箔の粗面の突起部分と、絶縁樹脂層中のフィラーとが接触する可能性が高く、密着性を低下させる傾向があり、好ましくない。そして、当該第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31にフィラーを含有させる場合、当該絶縁樹脂層30,31に対し、フィラーを30重量%〜70重量%の範囲で含有させることが好ましい。このフィラー含有量が30重量%未満の場合には、第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31のX−Y方向線膨張率を調整することが困難となるため好ましくない。一方、当該フィラー含有量が70重量%を超える場合には、コア基板の備える内層回路間を、フィラーを含有した絶縁樹脂層が埋設することが困難となるため好ましくない。
以下、本件出願に係る多層プリント配線板1の前記第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31を特徴付ける物理的特性等に関して述べる。当該絶縁樹脂層30,31は、25℃における引張弾性率が5GPa〜10GPaであることが好ましい。この絶縁樹脂層30,31の25℃における引張弾性率が5GPa未満の場合には、多層プリント配線板1としたときの「反り」・「捻れ」・「寸法変化」が大きくなる傾向にあるため好ましくない。一方、この絶縁樹脂層30,31の25℃における引張弾性率が10GPaを超えると、当該絶縁樹脂層30,31が脆くなるため、多層プリント配線板1としたときの僅かな「反り」又は「捻れ」が原因で、部品実装時にビルトアップ配線層にクラックが生じる傾向が高くなり好ましくない。
なお、ここでいう「25℃における引張弾性率」は、の測定は、第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2の絶縁樹脂層30,31の形成に用いる上述の樹脂成分を用いて、後述する2枚の半硬化樹脂層付銅箔を製造し、これらの樹脂面同士を当接させて積層した後、銅箔をエッチング除去して、硬化したシート状の絶縁樹脂層を得て、これを試料として、粘弾性測定装置(DMA)を用いて測定した値である。
そして、本件出願に係る多層プリント配線板1の前記第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31の、比誘電率は3.5以下であることが好ましい。以下、この比誘電率を規定した理由に関して説明する。携帯電話等の高周波シグナルを使用する場合の高密度プリント配線板のインピーダンスコントロールを考えると、良好な層間のクロストーク特性の制御が求められる。このクロストーク特性を左右する要素として、回路幅、層間の絶縁距離、絶縁層に用いる樹脂成分の比誘電率等がある。この内、層間の絶縁距離が短い場合、ストリップラインの回路幅を細くする必要があるため、回路形成が困難となる。従って、層間の絶縁距離が短く、太いストリップラインを使用するためには、低い比誘電率の絶縁層を用いる必要がある。即ち、層間の絶縁距離の短い基板(薄いプリント配線板)を用いる場合のインピーダンスコントロールを行うには、低い比誘電率の薄いプリント配線板を用いることが好ましい。このような理由から、本件出願に係る多層プリント配線板1の前記第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31の比誘電率を3.5以下とすることで、高密度プリント配線板のインピーダンスコントロールが行いやすくなる。そして、好ましくは、当該比誘電率を3.1以下にすると、インピーダンスコントロール精度が一段と向上する。更に、当該比誘電率を3.0以下にすると、市場要求を殆ど満たすインピーダンスコントロール精度が確保できるようになる。ここで、第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2の比誘電率は、第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2の絶縁樹脂層30,31の形成に用いる上述の樹脂成分を用いて、後述する2枚の半硬化樹脂層付銅箔を製造し、これらの樹脂面同士を当接させて積層した後、銅箔をエッチング除去して、硬化したシート状の絶縁樹脂層を得て、これを試料として、スプリットポスト誘電体共振法(使用周波数:1GHz)で測定した値である。
また、本件出願に係る多層プリント配線板1の前記第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31は、硬化後のガラス転移温度(Tg)に特段の限定は無いが、160℃未満であることが好ましい。このガラス転移温度(Tg)を160℃未満とすることにより、絶縁樹脂層30,31の高温領域で低弾性となる傾向にあり、反りが発生しにくくなるため好ましい。なお、ここでいう「ガラス転移温度」は、第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2の絶縁樹脂層30,31の形成に用いる上述の樹脂成分を用いて、後述する2枚の半硬化樹脂層付銅箔を製造し、これらの樹脂面同士を当接させて積層した後、銅箔をエッチング除去して、硬化したシート状の絶縁樹脂層を得て、これを試料として、粘弾性測定装置(DMA)を用いて、昇温速度5℃/分の条件で測定した値である。
更に、本件出願に係る多層プリント配線板1の前記第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31は、厚さが20μm〜80μmであることが好ましい。この絶縁樹脂層30,31の厚さが20μm未満の場合には、絶縁性を確保することも困難となり、且つ、「反り」・「捻れ」・「寸法変化」が大きくなる傾向にあるため好ましくない。一方、この絶縁樹脂層30,31の厚さが80μmを超える場合には、薄いプリント配線板に対する要求を満たすことが困難となり、絶縁樹脂層30,31の厚さばらつきも大きくなり、むしろ「反り」・「捻れ」・「寸法変化」が大きくなる傾向にあるため好ましくない。そして、前記第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ配線層Bu2を構成する絶縁樹脂層30,31の厚さは、市場におけるプリント配線板の薄層化要求を考慮すると、50μm以下がより好ましく、40μm以下とすることが更に好ましい。
8層以上の多層プリント配線板: 本件出願に係る多層プリント配線板は、最も少ない層構成が6層であり、この6層の多層プリント配線板の外層に、新たなビルトアップ配線層を設けたものであり、この8層以上の多層プリント配線板の最外層に、以下に述べるビルトアップ配線層を設けることが好ましい。
この最外層に配置するビルトアップ配線層は、当該ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層を25℃における引張弾性率を5.0GPa未満の低弾性とすることが好ましい。このように低弾性率の絶縁樹脂層を採用したのは、以下の理由からである。半田ボール等を用いて多層プリント配線板に部品実装を行った後に、誤って当該実装基板を落下させ、床面に衝突した場合、実装基板が非常に強い落下衝撃を受ける。係る場合に、部品実装に用いた半田ボールを配置した実装用回路と絶縁樹脂基材とが接触する面において、上述の落下の如き強い衝撃を受けると、実装部品の重量が、実装用回路を強く押し、回路の縁端部から絶縁樹脂層内へのクラック発生、実装部品の剥離脱落、回路断線等が起こる場合がある。このような不具合を解消するためには、最外層のビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層を低弾性に設計することが好ましいからである。当該引張弾性率が5.0GPa未満になると、実装基板となった後に落下が起きても、クラック発生・実装部品の剥離脱落・回路断線等を効果的に防止し、実装基板に良好な耐ドロップ性能を付与できる。このとき、当該引張弾性率が3.5GPa未満になると、実装基板の耐ドロップ性能が格段に上昇し、当該引張弾性率が3.0GPa未満になると、更に当該耐ドロップ性能が向上し、実装基板の取り扱い時に落下しても殆ど損傷は起こらなくなる。なお、ここで、当該引張弾性率の下限に関して述べていないが、経験的に見て0.1GPa程度である。この引張弾性率が0.1GPa未満の場合には、部品実装時に使用するボンダーの圧力により、実装する位置の回路が押し込まれて沈み込むため好ましくない。
また、この最外層に配置するビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層は、破断伸び率が5%以上であることが好ましい。破断伸び率が5%未満の場合、ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層が脆くなり、上述の引張弾性率が5.0GPa未満であっても、上述の実装基板の耐ドロップ性能にばらつきが生じる場合がある。ところが、当該絶縁樹脂層の破断伸び率が5%以上になると、ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層が、衝撃に対する十分な柔軟性を備えることとなり、良好な耐ドロップ性能が得られる傾向にあるからである。
ここでいう最外層に配置するビルトアップ配線層の絶縁樹脂層を構成する低弾性の樹脂として、エポキシ系樹脂、シアネート系樹脂、マレイミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリブタジエン系樹脂、アクリレート系樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂等を使用できる。
2.多層プリント配線板の製造形態
<第1製造方法>
この多層プリント配線板の第1製造方法は、以下の工程1〜工程3を備えることを特徴とする。以下、図2〜図4を参照しつつ、工程毎に説明する。
工程1: この工程では、図2(a)に示すような、骨格材12とX−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃の絶縁樹脂11とからなる骨格材入り絶縁層10の表面に銅箔層14を備える銅張積層板40を用意する。そして、この銅張積層板40の銅箔層14に、必要に応じて、ビアホール加工、層間導通めっき加工、エッチング加工等を施し、所定の内層回路22を形成して、図2(b)に示した絶縁層の厚さが150μm以下のコア基板2を得る。
工程2: この工程では、図3(c)に示すように、半硬化樹脂層付銅箔50の半硬化樹脂層側15を、図2(b)に示すコア基板2の表面に当接させ積層し、図3(d)に示すように、コア基板2の両面に絶縁樹脂層30と銅箔層14とからなる第1ビルトアップ層3aを形成する。そして、このときの当該絶縁樹脂層30は、X−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃であり、且つ、当該絶縁樹脂層のX方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値が、[Bx]/[By]=0.9〜1.1の関係を満たすものである。なお、この半硬化樹脂層付銅箔50は、銅箔14の表面に、絶縁樹脂層を形成するための樹脂ワニスを塗布し、乾燥させることで製造されるものである。この半硬化樹脂層付銅箔50の製造方法に関しては、プリント配線板の製造分野における当業者であれば、容易に理解できるため、図面を使用しての説明は省略する。
そして、この工程2では、図3(d)に示す状態から、当該第1ビルトアップ層3aの表面にある銅箔層14に対し、必要に応じて、ビアホール加工、層間導通めっき加工、エッチング加工等を施して、回路23を形成し第1ビルトアップ配線層Bu1を設けることで、図3(e)に示す第1ビルドアップ配線層付積層板51を得る。
工程3: この工程では、当該第1ビルドアップ配線層付積層板51の両面にある回路形成面に対して、第1単位工程をn回(n≧1の整数)繰り返して行い、コア基板の両面に(4+2n)層のビルトアップ配線層を備える多層プリント配線板を得る。ここでいう第1単位工程とは、「ビルトアップ層の表面に、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層を当接させ、絶縁樹脂層と銅箔層とからなるビルトアップ層を更に形成し、回路形成を行う操作」のことである。
この第1単位工程は、図4(f)〜図5(h)に示す工程が該当する。即ち、図4(f)に示すように、当該第1ビルドアップ配線層付積層板51の第1ビルトアップ配線層Bu1の回路形成面に対して、当該半硬化樹脂層付銅箔50の半硬化樹脂層15を当接させ、絶縁樹脂層31と銅箔層14とからなる第2ビルトアップ層3bを形成し、図4(g)に示すように、コア基板2の両面に2層の第1ビルトアップ配線層Bu1,第2ビルトアップ層3bを備える多層銅張積層板52を得る。
そして、図4(g)に示す当該多層銅張積層板52の両面にある第2ビルトアップ層3bの銅箔層14に対し、ビアホール加工、層間導通めっき加工、エッチング加工等を必要に応じて施し、図5(h)に示すように回路24を形成して第2ビルトアップ配線層Bu2を設けた多層プリント配線板1を得る。なお、図5(h)に示したように、層間導通めっき20を施して、スッキプドビア21を形成すると、内層側の第1ビルトアップ配線層Bu1の孔明け加工が省略できるため、第1ビルトアップ配線層Bu1を形成する際の工程が削減できるため好ましい。
以上に述べた第1単位工程を、n回(n≧1の整数)繰り返して行うと、コア基板の両面に(4+2n)層のビルトアップ配線層を備える多層プリント配線板1を得ることができる。
<第2製造方法>
この多層プリント配線板の第2製造方法は、上述の多層プリント配線板の製造方法であり、以下の工程1〜工程4を備えることを特徴とする。ここで、工程1〜工程3に関しては、上述の第1製造方法と同様である。従って、ここでは異なる工程である工程4に関してのみ述べ、重複した説明は省略する。
工程4: この工程では、第1製造方法の工程3で得られた「コア基板の両面に(4+2n)層のビルトアップ配線層を備える多層プリント配線板」の両面の最外層にあるビルトアップ配線層の回路形成面に対して、最外層に25℃における引張弾性率が5.0GPa未満の絶縁樹脂層を備えるビルトアップ配線層を備える多層プリント配線板を得る。このとき、硬化後に25℃における引張弾性率が5.0GPa未満となる半硬化樹脂層を備える半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層側を、多層プリント配線板の表面に当接させ、積層するという第2単位工程を、n回(n≧1の整数)繰り返して行い、コア基板の両面に{4+2(n+n)}層の層構成のビルトアップ配線層を設けることができる。
この第2単位工程の製造プロセスは、第1単位工程の製造プロセスと同様である。しかし、ビルトアップ層の形成に用いる半硬化樹脂層付銅箔が異なる。即ち、第2単位工程で用いる半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層には、硬化後において、25℃における引張弾性率が5.0GPa未満となるものを用いて、絶縁樹脂層と銅箔層とからなるビルトアップ層を形成する。従って、図5(h)に示す状態から、両面に半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層を積層し、回路25を形成して第3ビルトアップ配線層Bu3を設けた、図5(i)に示す多層プリント配線板1が得られる。このときの第3ビルトアップ配線層Bu3の絶縁樹脂層32の25℃における引張弾性率が5.0GPa未満となっている。
この実施例1では、以下の工程を経て、図6に示す如き10層の多層プリント配線板を製造した。
工程1: 実施例1では、図2(a)に示す状態の、絶縁層の両面に、銅箔を備えた銅張積層板(銅箔厚さ:18μm、絶縁層厚さ:60μm、絶縁層:ガラスクロスを含有、X方向線膨張率が14.0ppm/℃、Y方向線膨張率が12.0ppm/℃)を準備した。そして、当該銅張積層板の外層の銅箔をエッチング加工して、両面に所定の内層回路22を形成し、図2(b)に示すような、絶縁層の厚さが150μm以下のコア基板2を得た。
工程2: この工程2では、図3(c)に示すように、半硬化樹脂層付銅箔50(厚さ:30μm、銅箔厚さ:18μm、半硬化樹脂層:エポキシ系樹脂を用いて形成した樹脂皮膜)の半硬化樹脂層側15を、図2(b)に示すコア基板2の表面に当接させ積層し、図3(d)に示すような、コア基板2の両面に絶縁樹脂層30と銅箔層14とからなる第1ビルトアップ層3aを形成した。このときの第1ビルトアップ層3aの絶縁樹脂層は、X−Y方向線膨張率が39ppm/℃、当該絶縁樹脂層のX方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値の比が[Bx]/[By]=1.0、25℃における引張弾性率が7.0GPa、比誘電率が3.1、ガラス転移温度(Tg)が150℃であった。
そして、この工程2では、図3(d)に示す状態から、当該第1ビルトアップ層3aの表面にある銅箔層14に対し、必要に応じて、ビアホール加工、層間導通めっき加工、エッチング加工等を施して、回路23を備える第1ビルトアップ配線層Bu1とし、図3(e)に示す第1ビルドアップ配線層付積層板51を得た。
工程3: この工程3では、当該第1ビルドアップ配線層付積層板51の両面にある回路形成面に対して、第1ビルトアップ層3aの形成に用いたと同様の半硬化樹脂層付銅箔50を用いて、上述の第1単位工程を2回繰り返して行い、2層の第2ビルトアップ配線層Bu2,第3ビルトアップ配線層Bu3を設け、当該コア基板2の両面にビルトアップ配線層Bu1〜Bu3を備える8層の多層プリント配線板を得た。
工程4: 工程4では、工程3で得られた8層の多層プリント配線板の最外層にある第3ビルトアップ配線層Bu3の回路形成面に対して、硬化後において、25℃における引張弾性率が5.0GPa未満となる半硬化樹脂層を備える半硬化樹脂層付銅箔(厚さ:40μm、銅箔厚さ:18μm)を用いて、上述の第2単位工程を1回行い、第4ビルトアップ配線層Bu4を設けることで、コア基板の両面に10層のビルトアップ配線層Bu1〜Bu4を備え、且つ、最外層に25℃における引張弾性率が5.0GPa未満の絶縁樹脂層を備えるビルトアップ配線層を配した10層の多層プリント配線板を得た。なお、この10層の多層プリント配線板に設けた回路は、高密度配線回路を模したテスト用回路パターンを形成した。
そして、ここで得られた10層の多層プリント配線板を4分割して、12cm×12cmの測定用試料とし、これをAkrometrix社製のTherMoire AXPで反り量を測定した。反り量は、4分割して得られた各測定用試料の30℃〜260℃までの加熱過程と、260℃〜30℃までの降温過程において、表1に示す各温度で4つの測定用試料の反り量を測定した。そして、この4つの測定値の内、最も最も反りの少ない測定データ(表1では、「最高データ」と表示している。)と、最も反りの発生していた測定データ(表1では、「最低データ」と表示している。)とを、表1に掲載した。以下の実施例及び比較例において、同様である。
この実施例2では、実施例1と同様の工程1〜工程4を経て、図6に示す如き10層の多層プリント配線板を製造し、実施例1と同様にして反り量を測定した。従って、異なる部分に関してのみ述べる。
この実施例2においては、半硬化樹脂層付銅箔50(厚さ:30μm、銅箔厚さ:18μm、半硬化樹脂層:エポキシ系樹脂とシアネート樹脂とビスマレイミド樹脂とを用いて形成した樹脂皮膜)を用い、実施例1と同様の工程1〜工程3を経て形成した第1ビルトアップ配線層Bu1〜第3ビルトアップ配線層Bu3の絶縁樹脂層32は、X−Y方向線膨張率が24ppm/℃、当該絶縁樹脂層のX方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値の比が[Bx]/[By]=1.0、25℃における引張弾性率が8.9GPa、比誘電率が3.2、ガラス転移温度(Tg)が270℃であった。
比較例
[比較例1]
この比較例1では、実施例1及び実施例2と同様の10層の多層プリント配線板を製造し、実施例1と同様にして反り量を測定した。
この比較例1では、実施例1で用いたコア基板2の両面に、厚さ20μmのガラスクロスを骨格材として含むプリプレグ(積層後に厚さ30μmとなるもの)と、厚さ18μmの銅箔とを重ねて積層し、テスト用回路パターンを形成するという工程を、4回繰り返して、絶縁層の全てをプリプレグで構成した10層の多層プリント配線板を製造した。このプリプレグで構成した絶縁樹脂層は、X方向線膨張率が14ppm/℃、Y方向線膨張率が12ppm/℃、当該X方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値の比が[Bx]/[By]=1.2、25℃におけるX方向引張弾性率が24GPa・Y方向引張弾性率が22GPa、比誘電率が4.6であった。
[比較例2]
この比較例2では、実施例1及び実施例2と同様の10層の多層プリント配線板を製造し、実施例1と同様にして反り量を測定した。
比較例2では、実施例1及び実施例2の最外層の形成に用いた「硬化後において、25℃における引張弾性率が5.0GPa未満となる半硬化樹脂層を備える半硬化樹脂層付銅箔(厚さ:40μm、銅箔厚さ:18μm)」を用いて、実施例1で用いたコア基板2の両面に、当該半硬化樹脂層付銅箔を積層し、テスト用回路パターンを形成するという工程を、4回繰り返して、10層の多層プリント配線板を製造した。このときの絶縁樹脂層は、X−Y方向線膨張率が70ppm/℃、当該X方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値の比が[Bx]/[By]=1.0、25℃における引張弾性率が3.2GPa、比誘電率が3.1であった。
なお、比較例2で得られた反り量の測定用試料は、作成直後の段階で1.0mm以上の反りが発生していたため、昇温・降温過程における反り量の測定は行わなかった。
[実施例と比較例との対比]
実施例と比較例とを対比可能なように、上述の特性値及び反り量を含め、表1に纏めて示す。
Figure 2014092137
表1を参照しつつ、実施例と比較例1との反り量を比較する。最初に、実施例と比較例1とを、最も反り量の少ない最高データをみると、比較例1の絶縁層の全てをプリプレグで構成した10層の多層プリント配線板が、最も反りが少なく、標準偏差も小さいため反りのばらつきが小さいことが分かる。ところが、実施例と比較例1との、最も反り量の多い最低データをみてみると、この関係が逆転する。実施例1の最低データの反り量をみると、最高値164μm、最低値126μm、平均値140μm、標準偏差が13.4μmであった。そして、実施例2の最低データの反り量をみると、最高値191μm、最低値124μm、平均値156μm、標準偏差が18.8μmであった。これに対し、比較例1のの最低データの反り量をみると、最高値227μm、最低値145μm、平均値164μm、標準偏差が25.2μmである。従って、最も反り量の多い最低データでみると、比較例1の絶縁層の全てをプリプレグで構成した10層の多層プリント配線板が、最も反り大きく、標準偏差も大きく、反りのばらつきが大きいと判断できる。
これらのことから理解できるのは、比較例1のようにプリプレグのみを使用して製造した多層プリント配線板の場合、同一ロットの製品間で反り量がばらつき、製品としての取り扱いが困難となることがある。これに対し、本件出願に係る多層プリント配線板のように「第1ビルトアップ層」と「第2ビルトアップ層」とが上述の条件を満たしていれば、第3層目以降のビルトアップ配線層にどのような種類の層を配置しても、「反り」・「捻れ」・「寸法変化」を軽減し、且つ、ばらつきが少なくなることで、「反り」・「捻れ」・「寸法変化」の予測が可能となり取り扱い性が向上する。
本件出願に係る多層プリント配線板は、従来のビルトアップ配線層を備える多層プリント配線板と比較して、「反り」・「捻れ」・「寸法変化」が小さく、ばらつきが少ないため、製造過程における誤差を予め想定することが可能で、製造過程での問題が生じにくくなる。そのため、本件出願に係る多層プリント配線板は、部品実装が容易であり、高品質のプリント配線板として市場に供給できる。また、本件出願に係る多層プリント配線板の製造方法は、従来のビルトアップ製造法を、そのまま使用することができるため、既存設備の有効利用性に優れている。
1 多層プリント配線板
2 コア基板
3a,3b ビルトアップ層
10 骨格材入り絶縁層
11 コア基板の絶縁層構成樹脂
12 骨格材
14 銅箔(層)
15 絶縁樹脂層
20 層間導通めっき
21 スキップドビア
22 内層回路
23,24,25 銅回路層
30,31,32 絶縁樹脂層
40 銅張積層板
50 半硬化樹脂層付銅箔
51 第1ビルドアップ配線層付積層板
52 多層銅張積層板
Bun 第nビルトアップ配線層(n≧1)

Claims (7)

  1. コア基板の両面に2層以上のビルトアップ配線層を設けた多層プリント配線板において、
    当該多層プリント配線板を構成する当該コア基板は、絶縁層の厚さが150μm以下であり、骨格材入り絶縁層の両面に内層回路を備え、且つ、当該骨格材入り絶縁層のX−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃であり、
    当該コア基板の両面に設ける第1ビルトアップ配線層及び当該第1ビルトアップ配線層の表面に設ける第2ビルトアップ配線層は、銅回路層と、X−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃の絶縁樹脂層とからなり、且つ、当該絶縁樹脂層のX方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値が、[Bx]/[By]=0.9〜1.1の関係を満たすことを特徴とする多層プリント配線板。
  2. 前記第1ビルトアップ配線層及び第2ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層は、25℃における引張弾性率が5GPa〜10GPaである請求項1に記載の多層プリント配線板。
  3. 前記第1ビルトアップ配線層及び第2ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層は、厚さが20μm〜80μmである請求項1又は請求項2に記載の多層プリント配線板。
  4. 前記第1ビルトアップ配線層及び第2ビルトアップ配線層を構成する絶縁樹脂層は、比誘電率が3.5以下である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の多層プリント配線板。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の多層プリント配線板の最外層に、25℃における引張弾性率が5.0GPa未満の絶縁樹脂層を備えるビルトアップ配線層を設けたことを特徴とする多層プリント配線板。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    以下の工程1〜工程3を備えることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
    工程1: X−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃の骨格材入り絶縁層の表面に銅箔層を備える銅張積層板を用いて、内層回路を形成して、絶縁層の厚さが150μm以下のコア基板を得る
    工程2: 銅箔の表面に、硬化後の絶縁樹脂層のX−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃であり、且つ、当該絶縁樹脂層のX方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値が、[Bx]/[By]=0.9〜1.1の関係を満たす半硬化樹脂層を形成した半硬化樹脂層付銅箔を用いて、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層側を、前記コア基板の両面に当接させ積層し、回路形成を行うことで第1ビルドアップ配線層付積層板を得る。
    工程3: 第1ビルドアップ配線層付積層板の表面に、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層を当接させ、絶縁樹脂層と銅箔層とからなるビルトアップ層を更に形成し、回路形成を行う操作を第1単位工程として、当該第1ビルドアップ配線層付積層板の両面に対して、この第1単位工程をn回(n≧1の整数)繰り返して行い、コア基板の両面に(4+2n)層の層構成のビルトアップ層を備える多層プリント配線板を得る。
  7. 請求項5に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    以下の工程1〜工程4を備えることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
    工程1: X−Y方向線膨張率が0ppm/℃〜20ppm/℃の骨格材入り絶縁層の表面に銅箔層を備える銅張積層板を用いて、内層回路を形成して、絶縁層の厚さが150μm以下のコア基板を得る
    工程2: 銅箔の表面に、硬化後の絶縁樹脂層のX−Y方向線膨張率が1ppm/℃〜50ppm/℃であり、且つ、当該絶縁樹脂層のX方向線膨張率(Bx)の値とY方向線膨張率(By)の値が、[Bx]/[By]=0.9〜1.1の関係を満たす半硬化樹脂層を形成した半硬化樹脂層付銅箔を用いて、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層側を、前記コア基板の両面に当接させ積層し、回路形成を行うことで第1ビルドアップ配線層付積層板を得る。
    工程3: 第1ビルドアップ配線層付積層板の表面に、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層を当接させ、絶縁樹脂層と銅箔層とからなるビルトアップ層を更に形成し、回路形成を行う操作を第1単位工程として、当該第1ビルドアップ配線層付積層板の両面に対して、この第1単位工程をn回(n≧1の整数)繰り返して行い、コア基板の両面に(4+2n)層のビルトアップ配線層を備える多層プリント配線板を得る。
    工程4: 当該第1単位工程を用いて形成した(4+2n)層のビルトアップ配線層の表面に、硬化後に25℃における引張弾性率が5.0GPa未満となる半硬化樹脂層を形成した半硬化樹脂層付銅箔を用いて、当該半硬化樹脂層付銅箔の半硬化樹脂層側を当接させ積層し、回路形成を行う操作を第2単位工程として、この第2単位工程をn回(n≧1の整数)繰り返して行い、コア基板の両面に{4+2(n+n)}層の層構成のビルトアップ層を備え、且つ、最外層に25℃における引張弾性率が5.0GPa未満の絶縁樹脂層を備えるビルトアップ配線層を配した多層プリント配線板を得る。
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