JPWO2014073545A1 - 電気ヒーター並びにこれを備えた加熱装置及び半導体製造装置 - Google Patents

電気ヒーター並びにこれを備えた加熱装置及び半導体製造装置 Download PDF

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Abstract

発熱体の短絡を防止し且つ加熱効率の良い電気ヒーター並びにこれを備えた加熱装置及び半導体製造装置を提供すること。スリット14を形成することにより電流路を形成した板状の発熱体10と、この発熱体10を支持する板状の絶縁体20とを備える。発熱体10を絶縁体20上に支持する。この絶縁体20上にスリット14内に位置して発熱体10の電流路の短絡を防ぐピン23a,23bを突出させる。複数の絶縁棒30を設けてこの絶縁棒30と絶縁体20とで発熱体10を挟持する。【選択図】 図3

Description

本発明は、電気ヒーター並びにこれを備えた加熱装置及び半導体製造装置に関する。さらに詳しくは、スリットを形成することにより電流路を形成した板状の発熱体と、この発熱体を支持する板状の絶縁体とを備えた電気ヒーター並びにこれを備えた加熱装置及び半導体製造装置に関する。
従来、上述の如き電気ヒーターとして、例えば特許文献1に記載の如きものが知られている。この電気ヒーターは、載置ウェブが立設されたベースプレート上に蛇行したヒータエレメントを載置している。しかし、ベースプレートに石英ガラスからなるカバープレートを被せるため、ヒータエレメントの上面は開放されておらず、加熱効率が未だ不十分であった。
特開2006−164974号公報
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、発熱体の短絡を防止し且つ加熱効率の良い電気ヒーター並びにこれを備えた加熱装置及び半導体製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気ヒーターの特徴は、スリットを形成することにより電流路を形成した板状の発熱体と、この発熱体を支持する板状の絶縁体とを備えた構成において、前記発熱体を前記絶縁体上に支持し、この絶縁体上に前記スリット内に位置して前記発熱体の電流路の短絡を防ぐピンを突出させ、複数の絶縁棒を設けてこの絶縁棒と前記絶縁体とで前記発熱体を挟持することにある。
上記構成によれば、板状の絶縁体上に設けたピンを発熱体のスリット間に位置させるので、電流路の不測の接触を防止し、発熱体の短絡を防止することができる。しかも、絶縁棒と絶縁体とで発熱体を挟持するので、発熱体上面の大部分が開放され、発熱体からの熱線や輻射熱を直接加熱面へ放射することができる。従って、熱エネルギーのロスを抑制し、被加熱物を効率よく加熱することができる。
前記絶縁体が石英板であり、前記絶縁棒が石英管であるとよい。係る場合、前記石英板及び前記石英管は、透明の石英より構成することが望ましい。これにより、発熱体からの熱線及び輻射熱は、石英板及び石英管に殆ど吸収されることなく透過するので、これらの部材の熱容量による問題が軽減され、被加熱物を効率よく加熱することができる。
また、上記構成において、前記石英管の中に制御用の温度センサを配置することが望ましい。これにより、発熱体近傍に温度センサを位置させることができ、精度良く発熱体の加熱温度を測定することができる。
前記絶縁体が石英板であり、前記石英板と前記発熱体との間にスペーサーを配置してもよい。これにより、発熱体が石英板に直接接触して加熱することがなく、特に高温(約1000℃)となるような環境下において発熱体と石英体との接触に起因する石英の失透を抑制することができ、長期にわたり加熱効率を持続することが可能となる。また、失透の発生を抑制するので、失透部分の生成による部分的な加熱効率の低下を防止し、加熱の面内均一性も維持できる。
係る場合、前記スペーサーは、棒状体であるとよい。これにより、発熱体により加熱されるスペーサーと石英板との接触は線接触となるので、直接加熱される部分が最小限に抑えられ、石英の失透をさらに抑制することができる。
前記スペーサーは、前記発熱体の一部を保持する保持部を有するとよい。これにより、発熱体の脱落を防止でき、発熱体と石英との接触を回避して石英の失透を防止することができる。さらに、発熱体の電流路間での接触による短絡をも防止することができる。
前記スペーサーの表面には、石英と反応しない材料よりなるコーティング層が形成されているとよい。上記構成によれば、石英と接触する部分が石英と反応しない材料で覆われているので、失透の発生をさらに抑制することができ、失透部分の生成による部分的な加熱効率の低下を防止し、加熱の面内均一性も維持される。
ヒーター全体が円盤状を呈し、前記発熱体は、少なくとも円盤の内周部、中央部及び外周部に区分けされて個別に加熱制御されるようにしてもよい。これにより、各区分がヒーターの中心に対し同心円状に配置でき、ヒーターの径方向に対して加熱が均一化される。そして、これらの各区分毎に加熱制御することで、ヒーター全体で径方向における温度差を低減するように加熱をより均一化させることが可能となる。
また、ヒーター全体が放射方向に境界を有するように区分けされる複数区分よりなり、前記発熱体は、各区分で少なくとも内周部、中央部及び外周部に区分けされているとよい。これにより、各区分がヒーターの中心に対し点対称に配置され、ヒーターの円周方向に対して加熱が均一化される。しかも、発熱体は少なくとも各区分で円盤の内周部、中央部及び外周部に区分けされているので、ヒーターの径方向に対しても加熱が均一化される。よって、ヒーター全体で加熱をより均一化させることが可能となる。
上記構成において、前記内周部、中央部及び外周部毎に隣接する各区分に属する発熱体を直列に接続し、前記内周部、中央部及び外周部毎に個別に加熱制御されることが望ましい。内周部、中央部及び外周部毎に隣接する各区分に属する発熱体を直列に接続しているので、加熱制御のための制御器の個数を従来より大幅に減らし、制御装置の構成が簡素化される。
前記絶縁体の一方の外面に薄膜状の金属層を形成するとよい。これにより、被加熱物とは反対側へ放射される輻射熱を効率よく反射させることができ、さらに加熱効率を向上させることができる。
前記金属層は、箔接着、蒸着、CVD、PVD、スパッタリング、イオンプレーティング、メッキ、塗布及び印刷法の群より選ばれる成膜手段によって形成される。これにより、簡便に薄膜状の金属膜を形成することができる。また、前記金属層が白金よりなるとよい。白金を用いることでより反射効率を向上させることができる。
また、上記いずれかに記載の電気ヒーターは、これを備えた加熱装置又は半導体製造装置として実施することができる。
上記本発明に係る電気ヒーター並びにこれを備えた加熱装置及び半導体製造装置の特徴によれば、発熱体の短絡を防止し且つ加熱効率を向上させることが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
本発明に係る電気ヒーターの平面図である。 本発明に係る電気ヒーターを用いた半導体ウエハ加熱用ヒーターの概略正面図である。 加熱ユニットを示す平面図である。 加熱ユニットの発熱体を示す平面図である。 加熱ユニットの下石英板を示す平面図である。 図3のA−A線拡大断面図である。 発熱体の接続を模式的に示す図である。 電気ヒーターを用いた半導体ウエハ加熱用ヒーターの分解図である。 本発明の第二実施形態における図6相当図である。 他の態様に係る電気ヒーターの上石英板を省略した概略斜視図である。 図10の電気ヒーターの裏面側を示す斜視図である。 図10の電気ヒーターの分解斜視図である。 図10の電気ヒーターの断面斜視図である。 図10の電気ヒーターの部分拡大断面斜視図である。 (a)は図10の他の態様に係る第二の実施形態に係る電気ヒーターの上石英板を省略した概略斜視図、(b)は(a)のA部部分拡大図である。 図15の電気ヒーターの分解斜視図である。 (a)は図16のB部部分拡大図、(b)は図16のC部部分拡大図である。 (a)は図15の電気ヒーターの平面図、(b)は(a)のD−D線の部分拡大断面図である。 図15の電気ヒーターにおける発熱体の平面図である。 図19の発熱体の碍子との係合を示す部分拡大図であり、(a)はE部、(b)はF部、(c)はG部を示す。 (a)は図10の他の態様に係る第三の実施形態に係る電気ヒーターの上石英板を省略した概略斜視図、(b)は(a)のH部部分拡大図である。 図21の電気ヒーターにおける発熱体の平面図である。 図22の発熱体の碍子との係合を示す部分拡大図であり、(a)はI部、(b)はJ部を示す。 他の態様に係る電気ヒーターの碍子の改変例を示す模式図である。
次に、図1〜8を参照しながら、本発明の第一実施形態をさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本発明に係る電気ヒーター1は、ヒーター全体が放射方向に境界2xを有するように区分けされた複数区分としての複数の加熱ユニット2よりから構成され、略円盤状に形成されている。加熱ユニット2は、加熱ユニット2毎に被加熱物として例えば半導体ウエハ等の枚葉物Wを加熱する。本実施形態では、第一〜第五加熱ユニット2a〜2eを組み合わせて電気ヒーター1を構成し、5枚のウエハWを同時に加熱する。
この電気ヒーター1は、例えば図2に示すように、載置台3の円形状のテーブル4上でカーボン製のカバー部材6を介して固定され、半導体ウエハ加熱用ヒーター200として実施される。この半導体ウエハ加熱用ヒーター200は、例えば成膜処理やエッチング処理等の半導体製造工程に用いられる半導体製造装置の加熱手段として用いられる。
図3に示すように、各加熱ユニット2a〜2eは、板状の発熱体10と、この発熱体10を支持する絶縁体としての石英板20と、石英板20と共に発熱体10を挟持する絶縁棒としての石英管30からなる。各加熱ユニット2a〜2eは、電気ヒーター1を略5等分する大きさの略扇状に形成されており、いずれも同様の構成である。以下、第一加熱ユニット2aを例に説明する。
図3,4に示すように、発熱体10は、電気ヒーター1の内周部A1、中間部A2及び外周部A3の一部となる領域a1〜a3に区分けされた第一〜第三発熱体11〜13から構成されている。各発熱体11〜13は、例えばFe−Cr−Al合金やニッケルクロム合金等の板状体より製作され、スリット14を形成することにより蛇行状の電流路11a,12a,13aを形成している。発熱体10を板状に形成することで、ウエハWが載置される加熱面近傍に配置でき、且つ加熱面をほぼ覆うように熱線を放射させることが可能となり、効率よく且つ均一に加熱することが可能となる。
第一発熱体11は、第一加熱ユニット2aの内周領域a1に配置されている。電流路11aは、電気ヒーター1の円周の一部となる加熱ユニット2aの円弧に沿う円弧状の複数の円弧状部11bと、円弧状部11bの両端部で折り返され隣接する各円弧状部11bを連続させる複数の折返部11cとからなる。各円弧状部11bは、加熱ユニット2aの円弧に対し互いに略平行となるよう円盤の径方向Rに適宜間隔をおいて配置されている。
第二発熱体12は、第一加熱ユニット2aの中間領域a2に配置されている。電流路12aは、加熱ユニット2aの円弧に沿う円弧状の複数の第一、第二円弧状部12b,12cと、この第一、第二円弧状部12b,12cを加熱ユニット2aの外周側で周方向Cに連続させる円弧状の第三円弧状部12dを備えている。各第一、第二円弧状部12b,12cは、中間領域a2において、円周方向Cにおける中央線Mに対し線対称に配置されている。第一〜第三円弧状部12b〜12dは、加熱ユニット2aの円弧に対し互いに略平行となるよう円盤の径方向Rに適宜間隔をおいて配置されている。また、第一〜第三円弧状部12b〜12dには、各両端部で折り返され隣接する各円弧状部12b〜12dを連続させる折返部12eが形成されている。第二発熱体12を第一発熱体11と同様に加熱ユニット2aの円弧に沿う円弧状部とした場合、その長さが長くなるため、発熱体の発熱による膨張や変形がより大きくなり、隣接する円弧状部が接触しやすくなり、短絡が生じやすくなる。そこで、中心線M近傍の折返部12eで折り返して第一、第二円弧状部12b、12cとすることで、円弧状部の長さを短くし、熱変形を抑制して短絡を防止する。また、円弧状部の長さを短くすることで、短絡を防止するためのピン23の本数を抑えることができる。
第三発熱体13は、第一加熱ユニット2aの外周領域a3に配置されている。電流路13aは、第二発熱体12の電流路12aと同様に構成されており、複数の第一、第二円弧状部13b,13cと、この第一、第二円弧状部13b,13cを加熱ユニット2aの最外周側で周方向Cに連続させる円弧状の第三円弧状部13dと、各円弧状部13b〜13dを連続させる折返部13eとからなる。第三発熱体13においても、上記第二発熱体12と同様に中心線M近傍の折返部13eで折り返して円弧状部を短くしている。
このように、各発熱体11〜13の主要部となる各円弧状部11b,12b〜12d,13b〜13dは、加熱ユニット2aの円弧に沿うように互いに略平行となるように円盤の径方向Rに配置され、蛇行状の電流路を形成する。ここで、円盤状のヒーターでは、外周部に向かうほど多くの熱が放出される。よって、上述の蛇行形状により、加熱ユニット2a上で各発熱体11〜13の電流路11a〜13aを略均等に配置することができ、後述する加熱制御によりヒーター全体で均一な加熱を行うことが可能となる。しかも、第一〜第三発熱体11〜13は、加熱ユニット2aの円周方向Cの中央線Mに対し線対称となるように配置しているので、加熱ユニット2a全体においても加熱の均一化が図られる。なお、仮に、各発熱体11〜13の折返部11c,12e,13eを加熱ユニット2aの径方向に対向するように設けた場合、各領域内a1〜3は外周に向かうに従い広がる扇形であるので、各領域内a1〜3を均一に加熱可能となるように各発熱体11〜13を配置、形成することは困難となる。
石英板20は、例えば透明の石英ガラスより製作され、その表面20aに上述の発熱体10が載置される。透明の石英ガラスは熱伝導率が低く、発熱体10からの熱線を殆ど吸収することなく透過させる。これにより、石英板20の熱容量を小さくすることができ、石英板20への蓄熱を抑制することができる。従って、ヒーターの昇降温に対するレスポンスを向上させることができ、ウエハWの加熱効率が向上する。しかも、石英ガラスは熱膨張率が極めて低いので、急速な昇温及び降温による熱衝撃の影響は極めて小さい。よって、下述の如きゾーン制御を行っても、石英板20によって加熱の均一性が影響されることはほとんどない。
図5に示すように、石英板20の表面20a上には、第一〜第三ピン23a〜23cがそれぞれ複数立設されている。これらの第一〜第三ピン23a〜23cは、例えば石英等の絶縁材料からなり、略円筒状に形成されている。また、各ピン23a〜23cは、図6に示すように、石英板20に載置される発熱体10よりも高く且つ後述の石英管30とほぼ同等の高さとなるように形成されている。
第一ピン23aは、図3,5に示すように、上述の第一〜第三発熱体11〜13の各折返部11c,12e,13eの内側近傍のスリット14内に位置するように設けられている。これにより、主に各発熱体11〜13の加熱ユニット2aの径方向Rへの膨張や移動を制限する。また、第二ピン23bは、第一〜第三発熱体11〜13の各円弧状部11b,12b〜12d,13b〜13dのスリット14内の略中央に設けられている。これにより、各円弧状部11b,12b〜12d,13b〜13dの径方向Rへの膨張や移動を制限する。第三ピン23cは、各発熱体11〜13の最外周側の円弧状部の略中央近傍に位置するように加熱ユニット2aの中央線M上に設けられている。これにより、各発熱体11〜13の最外周側の円弧状部の径方向への膨張や移動を制限する。この第一〜第三ピン23a〜23cにより、表面20a内での各発熱体11〜13の移動が防止され、各発熱体11〜13の接触による短絡を防止する。また、発熱体11〜13自身の熱変形による隣接する各円弧状部11b,12b〜12d,13b〜13d間及び各発熱体11〜13間での接触も防止される。
図6に示すように、石英板20の裏面20bには、薄膜状の金属層としての白金箔24が貼着され形成されている。この白金箔24の厚さは約0.3μmであり、白金箔24の熱容量は極めて小さくなる。また、石英板20を熱伝導率が低い石英ガラスにより構成しているので、石英板20の熱容量も小さい。よって、発熱体10から加熱面とは反対側に放射される熱線及び輻射熱は、石英板20に殆ど吸収(蓄熱)されることなく透過し、白金箔24により加熱面側に反射される。しかも、図3,6に示すように、発熱体10の上面の大部分は加熱面に対し開放されている。従って、石英板20の裏面20bに直接薄膜状の金属層24を形成することで、発熱体10からの輻射熱のエネルギーのロスを抑制させて効率よく反射させることができ、迅速に昇温・降温制御を行うことができる。その結果、ヒーターの加熱効率をさらに向上させることができる。なお、薄膜状の金属層24は、箔を接着させて形成させる他、蒸着、CVD、PVD、スパッタリング、イオンプレーティング、メッキ、塗布及び印刷法等の成膜手段によっても形成することができる。
また、図5に示すように、石英板20には、各発熱体11〜13の各端部11x〜13x,11y〜13yを貫通させる第一貫通孔25aと、ウエハWを持ち上げるリフターピンを貫通させる第二貫通孔25bとが形成されている。
石英管30は、本実施形態の例では、径方向Rに沿って放射状に4本配置されている。この第一〜第四石英管30a〜30dは第一ピン23aの近傍に配置され、先の石英板20と共に発熱体10を挟持する。石英管30は、例えば石英板20と同様に透明の石英ガラスより製作されている。透明の石英ガラスを用いることで、加熱面側に放射される発熱体10からの熱線や輻射熱を殆ど吸収することなく透過させることができるので、効率よく加熱することができる。また、第一〜第四石英管30a〜30dは、加熱ユニット2aの中央線Mに対して線対称となるように配置されている。これにより、加熱ユニット2a内での面内温度を均一にすることができる。
図3,5に示すように、第一〜第三石英管30a〜30cの内部には、それぞれ温度センサ31a〜31cが設けられている。第一温度センサ31aは、第一加熱ユニット2aの内周領域a1に位置するように、例えば第三石英管30cに挿入されている。また、第二、第三温度センサ31b,31cは、第一加熱ユニット2aの中間領域a2及び外周領域a3に位置するように、例えば第二、第一石英管30b,30aにそれぞれ挿入されている。
各石英管30は、上述の如く発熱体10を挟持するために発熱体10上面に位置させるので、各温度センサ31a〜31cを各領域a1〜a3の発熱体11〜13の近傍に配置することができる。よって、発熱体10の温度を精度良く測定することができ、後述のゾーン制御を高精度に行うことができる。但し、本実施形態において、これらの温度センサ31a〜31cは、第一加熱ユニット2aにのみ設けている。なお、他の加熱ユニット2b〜2eには、温度センサ31を設けない点を除いて、第一加熱ユニット2aと同様に石英管30が設けられる。
各温度センサ31a〜31cのリード線32は、加熱ユニット2aの内周縁部21側へ延長させている。そして、各加熱ユニット2a〜2eの内周縁部21により形成される開口部1aを介して外部へ延長する。なお、温度センサ31a〜31cとしては、例えば、各種の熱電対、サーミスタ、抵抗測温体等が用いられる。
本発明に係る電気ヒーター1は、上述の如く構成した第一〜第五加熱ユニット2a〜2eを同一平面上で周方向Cに組み合わせることで構成される。円周方向区分としての各加熱ユニット2a〜2eは、互いを溶着され円盤状に連結固定される。そして、各加熱ユニット2a〜2eの各石英管30を発熱体10上面に配置させて、石英板20及び石英管30により発熱体10を挟持する。
また、図7に示すように、隣接する第一〜第五加熱ユニット2a〜2eに属する各第一発熱体11は、直列に接続されると共に端部11x、11yを介して外部の第一温度制御器CL1に接続される。この温度制御器CL1には、第一温度センサ31aも接続されている。同様に、第二、第三発熱体12,13も隣接する各加熱ユニット2a〜2e間で直列に接続され、外部の第二、第三温度制御器CL2,CL3にそれぞれ第二、第三温度センサ31b,31cと共に接続される。各発熱体11〜13を直列に接続することで、電気ヒーター1の内周部A1、中間部A2及び外周部A3毎に各温度センサ31a〜31cの測定結果に基づくゾーン制御が可能となる。従って、各加熱ユニット2a〜2eで加熱される各ウエハWを同時に且つ同様の条件で均一に加熱するように加熱制御を行うことが可能となる。しかも、同心円状のゾーン(放射方向区分)毎に加熱制御する温度制御器は3つで足り、制御機構が簡素化され、加熱制御を容易に行うことができる。
上述の如く組み付けられた電気ヒーター1は、図8に示すように、載置台3上に載置される。載置台3の円形のテーブル4には、例えばステンレス板やアルミニウム板等の補強部材としての金属板41と、断熱部材としてのセラミッククロス42とが積層されている。これらの金属板41及びセラミッククロス42には、電気ヒーター1の開口部1a及び載置台3の円筒状の支柱5の内部5aとを連通させる貫通孔41a,42aが設けられている。これにより、図2に示す如く、温度センサ31a〜31cの各リード線32は支柱5の内部5aに挿通され、外部と接続される。また、セラミッククロス42により、テーブル4や金属板41への熱伝導を防止し、電気ヒーター1の加熱効率の低下を防止する。
そして、カーボン製のカバー部材6の嵌合部6aに石英管30と石英板20とで挟持した発熱体10をを嵌め合わせて固定する。このカバー部材6上には、ウエハWを載置するための複数の凹部6bが形成されており、各加熱ユニット2a〜2eの対応する凹部6bにウエハWが載置される。このカバー部材6がウエハWの加熱面となる。
次に、本発明に係る第二実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において、上記実施形態と同様の部材には同一の符号を付してある。
上記第一実施形態では、板状の絶縁体としての石英板20と絶縁棒としての石英管30とで発熱体10を挟持した。ここで、高温加熱処理(例えば、約1000℃以上)の場合、石英板20が発熱体10の高熱に起因して結晶化する失透が生じる場合がある。そこで、第二実施形態では、発熱体10と発熱体10の下側に位置する石英板20との間に絶縁性のスペーサー50を設け、石英管30とスペーサー50とで発熱体10を挟持する。
図9に示すように、第二実施形態において、スペーサー50として第二の石英管を用いている。この第二の石英管50は、石英管30と同様に透明の石英ガラスより製作されている。
また、第二の石英管50は、発熱体10の裏面側に設けられている。これにより、石英板20と発熱体4とは直接接触して加熱されることはない。そのため、石英が高温となって失透することを抑制することができる。しかも、石英管30及び第二の石英管50と発熱体10との接触は線接触となるので、発熱体10が直接接触し加熱される部分は最小となる。よって、石英管30及び第二の石英管50の失透をさらに抑制することができ、長期にわたって加熱効率を維持できる。また、失透が生じると、失透部分によって熱線及び輻射熱の透過にムラが生じ、加熱効率が低下すると共に加熱面内での均一な加熱が困難となる。失透を抑制することで加熱の効率性及び均一性も維持される。
加えて、石英管30及び第二の石英管50で発熱体4を挟持するように保持するので、発熱体10の大部分が開放され、発熱体10からの熱線や輻射熱を直接加熱面へ放射することができる。従って、熱エネルギーのロスを抑制し、枚葉物を効率よく加熱することができる。
さらに、第二の石英管50の表面には、コーティング層が形成されている。コーティング層により、発熱体10と第二の石英管50本体との直接接触を回避し、石英管50の失透を抑制することができる。これにより、失透による第二の石英管50の破損を防止し寿命を延ばすことができる。コーティング層は、例えば、ディッピング、塗布等の既知の方法により形成される。また、このコーティング層には、例えば、SiC、ムライト、石英の混合物が用いられる。なお、石英管30にも同様のコーティング層を設けることは可能である。
第二実施形態において、スペーサー50として透明石英ガラスよりなる石英管を用いた。しかし、スペーサーとしては、透明石英ガラスに限らず、他の材料により構成しても構わない。例えば、棒状(又は管状)の碍子より構成してもよい。また、スペーサー50の形状は、発熱体10と石英板20との接触を回避できる形状であればよく、例えば、図17や図24の如く発熱体の電流路の一部を保持する保持部を有する碍子150,150’をスペーサーとして用いることも可能である。碍子は、例えば、アルミナ質、アルミナシリカ質、ムライト質、ジルコン質又はコージライトを主体とするいわゆるセラミックス材料や窒化珪素質材料等の絶縁性、耐熱性を有する材料より構成される。但し、碍子を用いる場合にも、碍子表面に上記のコーティング層を設ける。これにより、碍子本体と石英板20との直接接触を回避し、接触部分からの失透を抑制することができる。よって、熱効率の低下を抑制すると共に失透による石英板20の破損を防止することができる。なお、石英管30に替えて第二の石英管50に制御用の温度センサを配置することも可能である。
最後に、本発明のさらに他の実施形態の可能性について説明する。
上記各実施形態において、発熱体10を第一〜第三発熱体11〜13により構成することで円盤の内周部A1、中間部A2及び外周部A3の3つの区分(放射方向区分)に区分けした。しかし、発熱体10を区分けする態様は上記態様に限られるものではなく、4以上の区分に区分けしても構わない。但し、区分の数を増加させるに従い加熱制御が煩雑となるため、この点で上記実施形態が優れている。
また、発熱体10を円盤状の電気ヒーター1に対し同心円状に3つの区分に区分けした。しかし、発熱体10の区分の形状や配置は上記実施形態に限られるものではない。但し、被加熱物Wの面内温度を均一化させるためには、電気ヒーター1の中心に対し点対称となるように区分けされていることが望ましい。
上記各実施形態において、ヒーター全体を区分けする複数区分を5つの扇状の加熱ユニット2a〜2eにより構成した。しかし、加熱ユニット2の数や形状は上記実施形態に限られるものではなく、同時に加熱処理する被加熱物Wの数や大きさに応じて適宜設定可能である。但し、各被加熱物Wの面内温度を均一化させるためには、電気ヒーター1の中心に対し点対称となるように区分けされていることが望ましい。
また、上記各実施形態において、電気ヒーター1の外形を円盤状に形成した。しかし、外形形状は円盤状に限られず、例えば三角形、矩形、多角形等に形成しても構わない。但し、加熱ユニット2a〜2eの対称配置や加熱面の面内温度の均一性の点で、円盤状に形成した上記実施形態が優れている。
上記各実施形態では、加熱ユニット2毎に略扇状の石英板20を用いた。しかし、石英板20を一枚の円盤状に形成し、ヒーター全体を区分けする複数区分を仮想的に形成しても構わない。但し、製作公差やヒーターの昇温・降温による石英板の歪み等の変形を抑制可能な点で上記実施形態が優れている。
上記各実施形態において、薄膜状の金属層を白金箔24を接着させることで形成した。しかし、金属層は、白金の他、金、銀等の貴金属類や、アルミニウム、クロム、ニッケル等の金属も適用可能である。但し、この金属層は必須の構成ではなく、昇降温のレスポンスをより向上させる点で設けることが望ましい。
上記各実施形態において、各発熱体11〜13をスリット14により蛇行状の電流路11a〜13aを形成すると共に、その電流路11a〜13aの各折返部11c,12e,13e近傍及び各円弧状部11b,12b〜12d,13b〜13dの中央部近傍のスリット14内に第一〜第三ピン23a〜23cを配置した。しかし、各発熱体11〜13の形状は蛇行状に限られず、面内温度の均一性が確保される形状であれば、上記実施形態に限定されるものではない。
また、第一〜第三ピン23a〜23cの位置や数も上記各実施形態に限られるものではなく、各発熱体11〜13の不測の接触等による短絡を防止できる態様であれば、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、間欠的に設けてもよい。
上記各実施形態において、絶縁棒としての石英管30を4本設けた。しかし、石英管30の本数はこれに限られず、発熱体10の大きさや形状に応じて挟持可能な本数であればよい。また、中空の石英管に限らず中空でない中実の棒状体であってもよく、これらを組み合わせても構わない。但し、面内温度均一性の観点から、各石英管30は電気ヒーター1の中心に対し点対称となるように放射状に配置することが望ましい。
上記各実施形態において、電気ヒーター1を被加熱物Wとして複数枚のウエハを同時に加熱可能な半導体ウエハ加熱用ヒーター100として説明した。しかし、被加熱物Wは、複数枚のウエハに限られるものではなく、例えば図1の二点鎖線で示す如き単一のウエハ等の被加熱物W’を加熱するようにしても構わない。
また、上記各実施形態とは異なり、例えば各加熱ユニット2a〜2eの各発熱体11〜13を並列に接続しても構わない。係る場合、細分化された各ゾーンに対応して石英管30に温度センサ31を設けるとよい。これにより、より細分化されたゾーン毎に加熱制御を行うことができる。但し、ゾーンを細分化するに従い温度制御が煩雑となるため、加熱制御の簡便性の点で上記実施形態が優れている。
また、発熱体10の挟持する絶縁体及び絶縁棒として、透明の石英ガラスとよりなる石英板20及び石英管30を用いた。しかし、これら部材の素材は透明石英ガラスに限られるものではなく、少なくとも絶縁性を有する材料であればよい。但し、昇降温のレスポンスを向上させる点及び熱衝撃性の点で、熱伝導率及び熱膨張率の低い透明石英ガラスが優れている。
本発明に係る実施形態は上述の如く構成されるが、さらに包括的には次に列挙するような態様であってもよい。
第一の態様に係る電気ヒーターの特徴は、蛇行状の電流路を形成した板状の発熱体と、この発熱体を挟み込んで保持する一対の石英板とを備え、半導体ウエハ等の枚葉物を加熱する構成において、前記一対の石英板は双方とも透明の石英ガラスであり、石英板の一方の外面に薄膜状の金属層を形成し、他側の石英板近傍の前記枚葉物を加熱することにある。
上記構成によれば、発熱体を保持する一対の石英板を透明の石英ガラスで構成することで、発熱体からの熱線及び輻射熱は一対の石英板に殆ど吸収されることなく透過するので、熱容量による問題が軽減される。しかも、石英板の一方の外面に薄膜状の金属層を形成することで、枚葉物とは反対側へ放射される輻射熱を効率よく反射させることができる。
前記金属層は、箔接着、蒸着、CVD、PVD、スパッタリング、イオンプレーティング、メッキ、塗布及び印刷法の群より選ばれる成膜手段によって形成される。これにより、簡便に薄膜状の金属膜を形成することができる。また、前記金属層が白金よりなるとよい。白金を用いることでより反射効率を向上させることができる。
また、半導体ウエハ加熱用のヒーターであって、ヒーター全体が放射方向に区分けされる複数区分よりなり、各区分内で1枚のウエハを加熱するものであるとよい。これにより、複数のウエハを同時に加熱、処理することができる。上記いずれかに記載の電気ヒーターは、これを備えた半導体製造装置として実施することができる。
上記第一の態様に係る電気ヒーター及びこれを備えた半導体製造装置の特徴によれば、昇温及び降温のレスポンスに優れ、加熱効率を向上させることが可能となる。なお、第一の態様に係る電気ヒーターの実施の形態としては、上記第一、第二実施形態が適用可能である。
第二の態様に係る電気ヒーターの特徴は、面状の発熱体と、この発熱体を挟み込んで保持する一対の石英板とを備え、枚葉物を加熱する構成において、少なくとも下石英板と前記発熱体との間にスペーサーを配置したことにある。
上記構成によれば、面状(板状)の発熱体の下側に配置される下石英板と発熱体との間にスペーサーが配置されるので、発熱体が下石英板に直接接触して加熱することがなく、特に高温(約1000℃)となるような環境下において発熱体と石英体との接触に起因する石英の失透を抑制することができ、長期にわたり加熱効率を持続することが可能となる。また、失透の発生を抑制するので、失透部分の生成による部分的な加熱効率の低下を防止し、加熱の面内均一性も維持できる。
係る場合、前記スペーサーは、棒状体であるとよい。これにより、発熱体により加熱されるスペーサーと下石英板との接触は線接触となるので、直接加熱される部分が最小限に抑えられ、失透部分の生成による部分的な加熱効率の低下を防止し、石英の失透をさらに抑制することができる。
上記第二の態様に係る電気ヒーターの特徴によれば、簡素な構成でありながら高い加熱効率を長期にわたり持続させることが可能となる。
ここで、図10〜14を参照しながら、第二の態様に係る電気ヒーターの第一実施形態をさらに詳しく説明する。
電気ヒーター100は、図10〜12に示すように、大略、略矩形の下石英板102と、この下石英板102に対向する上石英板103と、下石英板102の内部に設けられる発熱体104と、上下石英板102,103と発熱体104との間に設けれられるスペーサーとしての棒状体105とを有する。なお、説明の便宜上、図10において、下石英板102の凹部121を示すために上石英板103を省略して記載している。
この電気ヒーター100は、例えば、上石英板103の上面(加熱面)に載置された半導体ウエハ等の枚葉物を加熱する半導体ウエハ加熱用ヒーター(加熱装置)として実施される。この半導体ウエハ加熱用ヒーターは、例えば成膜処理やエッチング処理等の半導体製造工程に用いられる半導体製造装置の加熱手段として用いられる。
下石英板102は、図10〜13に示すように、大略、発熱体104を収容する凹部121と、発熱体104のリード線149を外部の電源に接続させるための接続部122とからなる。凹部121の周面(下石英板102の周縁部102a)には、発熱体104の端部141を収容する第一溝部121aと、棒状体105の端部を収容する第二溝部121bとが、適宜間隔をおいて形成されている。
接続部122は例えば円筒状を呈し、内部の貫通孔122aには、管状部材123が挿入されている。管状部材123は、凹部121の底面に係止し、上面に発熱体104の端部141が載置される略円形の台座部123aと、リード線149を挿通させる本体部123bとからなる。
図11に示すように、下石英板102の裏面102bには、薄膜状の金属層としての白金箔124が貼着され形成されている。この白金箔124の厚さは、例えば約0.3μmであり、白金箔124の熱容量は極めて小さくなる。また、下石英板102を熱伝導率が低い石英ガラスにより構成しているので、下石英板102の熱容量も小さい。よって、発熱体104から加熱面とは反対側に放射される熱線及び輻射熱は、下石英板102に殆ど吸収(蓄熱)されることなく透過し、白金箔124により加熱面側に反射される。従って、下石英板102の裏面102bに直接薄膜状の金属層124を形成することで、発熱体104からの輻射熱のエネルギーのロスを抑制させて効率よく反射させることができ、迅速に昇温・降温制御を行うことができる。その結果、ヒーターの加熱効率をさらに向上させることができる。なお、薄膜状の金属層124は、箔を接着させて形成させる他、蒸着、CVD、PVD、スパッタリング、イオンプレーティング、メッキ、塗布及び印刷法等の成膜手段によっても形成することができる。ここで、下石英板102には、透明な石英ガラスを用いる。上述したように、裏面102bに金属層124を設けている。不透明な石英ガラスの場合、発熱体104からの輻射熱及び金属層124からの反射熱が下石英板102に熱吸収され温度が高くなり、熱逃げが生じるため、熱効率が低下してしまう。透明な石英ガラスを用いることで熱効率の低下を抑制する。
図12に示すように、上石英体103は、下石英板102の周縁部102aに載置され固定される。上石英体103は、透明な石英ガラスで構成されている。このように、上下の各石英板102,103を構成する透明の石英ガラスは熱伝導率が低く、発熱体104からの熱線を殆ど吸収することなく透過させる。これにより、各石英板102,103の熱容量を小さくすることができ、各石英板102,103への蓄熱を抑制することができる。従って、ヒーターの昇降温に対するレスポンスを向上させることができ、枚葉物の加熱効率が向上する。しかも、石英ガラスは熱膨張率が極めて低いので、急速な昇温及び降温による熱衝撃の影響は極めて小さい。
図10,12〜14に示すように、発熱体104は、例えばFe−Cr−Al合金やニッケルクロム合金等の板状体より製作され、スリット145により蛇行状の電流路142が形成されている。電流路142は、大略、直線状部144と直線状部144を接続する折り返し部143を有し、端部141を介して外部と電気的に接続される。発熱体104を板状(面状)に形成することで、枚葉物が載置される加熱面近傍に配置でき、且つ加熱面をほぼ覆うように熱線を放射させることが可能となり、効率よく且つ均一に加熱することが可能となる。
本実施形態において、スペーサーとしての棒状体105には、石英管を用いている。石英管105は、例えば上下石英板102,103と同様に透明の石英ガラスより製作されている。透明の石英ガラスを用いることで、加熱面側に放射される発熱体104からの熱線や輻射熱を殆ど吸収することなく透過させることができるので、効率よく加熱することができる。このように、各石英板102,103及び棒状体105を透明石英ガラスで構成することで、発熱体104からの熱線及び輻射熱は、これら部材に殆ど吸収されることなく透過するので、これらの部材の熱容量による問題が軽減され、枚葉物(被加熱物)を効率よく加熱することができる。
図10,12〜14に示すように、石英管105は、発熱体電流路142の折り返し部143の端部から適宜間隔をおいて複数本が並行して設けられている。石英管105は、電流路142の直線状部144の長手方向に直交する又は交差するように配置される。特に、折り返し部143に石英管105を配置することで、発熱体104の端部104a(折り返し部143の先端)の熱変形による垂れを抑制することができる。
また、石英管105は、発熱体104を挟んで上下に対向して設けられている。これにより、上下石英板102,103と発熱体104とは直接接触して加熱されることはない。そのため、石英が高温となって失透することを抑制することができる。しかも、石英管105と発熱体104との接触は線接触となるので、発熱体104が直接接触し加熱される部分は最小となる。よって、石英管105の失透をさらに抑制することができ、長期にわたって加熱効率を維持できる。また、失透が生じると、失透部分によって熱線及び輻射熱の透過にムラが生じ、加熱面内での均一な加熱が困難となる。失透を抑制することで加熱の均一性も維持される。
加えて、一対の石英管105で発熱体104を挟持するように保持するので、発熱体104の大部分が開放され、発熱体104からの熱線や輻射熱を直接加熱面へ放射することができる。従って、熱エネルギーのロスを抑制し、枚葉物を効率よく加熱することができる。
さらに、石英管105の表面には、コーティング層が形成されている。コーティング層により、発熱体104と石英管105本体との直接接触を回避し、石英管105の失透を抑制することができる。これにより、失透による石英管105の破損を防止し寿命を延ばすことができる。コーティング層は、例えば、ディッピング、塗布等の既知の方法により形成される。また、このコーティング層には、例えば、SiC、ムライト、石英等の混合物が用いられる。
次に、第二の態様に係る第二実施形態について、図15〜20を参照しながら説明する。なお、上述の実施形態と同様の部材には同一の符号を附してある。
上記第一実施形態においてスペーサーとして石英管105を用いたが、第二実施形態では、略H字型を呈する碍子150をスペーサーとして用いる。
第二実施形態に係る電気ヒーター100’は、図15,16,18に示すように、上下の石英板102,103と、発熱体104と、上下の石英板102,103との間で発熱体104を収容する空間を形成するフレーム部材109と、スペーサーとしての碍子150とを有する。なお、内部構造を示すために、図15において、上石英板103を省略している。
図15〜18に示すように、下石英板102は、発熱体104の各スリット145に挿通されるピン129が立設されている。これにより、発熱体104の熱変形による直線状部144間の接触を防止し、短絡を防止する。また、このピン129は、後述の碍子150と同様の材料よりなり、上記実施形態と同様に表面にコーティング層が形成されている。これにより、ピン129との接触による石英の失透を防止することができる。なお、ピン129は、発熱体104の短絡を防止できればよく、必ずしも各スリット145に配置する必要はない。例えば、間欠的に配置してもよく、発熱体104の材質や形状(長さ)等に応じて個数を適宜設定すればよい。なお、下石英板102の裏面102b及び上石英板103の構成は上記第一実施形態と同様である。
図19,20に示すように、発熱体104の折り返し部143近傍の直線状部144には、スリット145側へ突出する突起部146が設けられている。この突起部146が後述の碍子150の連結部152の長手方向に位置するので、直線状部144及び碍子150の相対的な移動を制限する。これにより、碍子150の位置ずれを防止し、発熱体104の碍子150からの落下を防止する。また、直線状部144の長手方向への熱変形(膨張)、移動も防止する。よって、上下石英板102,103及びフレーム部材109に対する直接接触を回避し、石英の失透を防止することができる。また、発熱体104の角部に位置する折り返し部143には、切欠部147が形成されている。切欠部147は碍子150の連結部152の短手方向(厚さ方向)に位置し、碍子150の位置ずれ及び直線状部144の移動を制限する。なお、発熱体104の他の構成は、上記第一実施形態と同様である。
図15〜18に示すように、碍子150は、一対の平坦部151と、この平坦部151を連結する連結部152からなり、一対の平坦部151によって電流路142の一部を保持する保持部を構成し、発熱体104を挟持する。碍子150は、例えば、アルミナ質、アルミナシリカ質、ムライト質、ジルコン質又はコージライトを主体とするいわゆるセラミックス材料や窒化珪素質材料等の絶縁性、耐熱性を有する材料より構成される。また、碍子150表面には、上記第一実施形態と同様のコーティング層が形成されている。これにより、高温時における碍子150と石英材料との接触に起因する失透を防止する。
図15,16に示すように、フレーム部材109は、上下の石英板102,103に挟持されると共に発熱体104及び碍子150を収容する空間を形成する。このフレーム部材109は、上下の石英板102,103と同様に石英より構成されている。同種部材を溶接することで、気密性を向上させる。これにより、ウエハ等の枚葉物を処理する炉内雰囲気から発熱体104及び碍子150を隔離することができ、発熱体104及び碍子150から生じる酸化物や摩擦等により生じる微粒子の炉内雰囲気への流出を防止することができる。なお、気密性を確保できる態様であれば、フレーム部材109の材料や固定方法は、特に限定されない。
次に、第二の態様に係る第三の実施形態について、図21〜23を参照しながら、以下説明する。
上記第二実施形態において、電気ヒーター100’として、1枚の板状の発熱体104を用いた。第三実施形態では、複数枚の発熱体を用いて電気ヒーター100’’を構成する。なお、本実施形態では、4つの発熱体を並設すると共に接続部材180を介して電気的に直列に接続しているが、直列に接続せずに個別に制御してもよく、発熱体の枚数もこれに限定されるものではない。
図22に示すように、発熱体104は、第一発熱体Aと第二発熱体104Bとから構成されている。第一発熱体104Aの一方の角部に位置する折り返し部143には、凸部148が形成されている。また、他方の角部に位置する折り返し部143には、切欠部147が形成され、直線状部144には突出部146が形成されている。一方、第二発熱体104Bの一方の角部に位置する折り返し部143には、溝部149が形成されている。
第一発熱体104Aと第二発熱体104Bは、対向配置されると共にそれらが一組となって線対称に配置される。図23(a)に示すように、第一発熱体104Aの凸部148と第二発熱体104Bの切欠部147とが対向して段部を形成する。また、第一発熱体104Aの突出部146と第二発熱体104Bの突出部146とが対向し、連結部152を収容する空間を形成する。これらによって、碍子150は、第一発熱体104Aと第二発熱体104Bとを同時に保持すると共に、これらの接触による短絡をも防止する。さらに、図23(b)に示すように、第二発熱体104Bの各突出部146が対向し、連結部152を収容する空間を形成する。また、各溝部149が対向し、連結部152を収容する空間を形成する。これらによって、碍子150は、対向する第二発熱体104Bを同時に保持すると共に、これらの接触による短絡をも防止する。
次に、第二の態様のさらに他の実施形態の可能性について説明する。なお、上述の実施形態と同様の部材には同一の符号を附してある。
上記第一実施形態において、スペーサーとして透明石英ガラスよりなる石英管105を用いた。しかし、透明石英ガラスに限らず、他の材料により構成しても構わない。例えば、上述の碍子より構成してもよい。但し、碍子を用いる場合にも、石英と反応する材料であれば、碍子表面に上記実施形態と同様のコーティング層を設ける。碍子105は下石英板102と接触するので、当該接触部分から失透が生じる。コーティング層を設けることで、碍子本体と下石英板102との直接接触を回避し、接触部分からの失透を抑制することができる。よって、熱効率の低下を抑制すると共に失透による石英板の破損を防止することができる。
また、石英管105は中空の管状体に限らず、中実の棒状体であってもよい。管状体(石英管105)の中に制御用の温度センサを配置するとよい。これにより、発熱体104近傍に温度センサを位置させることができ、精度良く発熱体の加熱温度を測定することができる。なお、棒状体105の形状は特に限定させるものではない。また、棒状体105の材質は、透明石英ガラスに限られるものではないが、加熱効率の点で上記実施形態が好ましい。
さらに、上記第二実施形態では、スペーサーとして略H型形状の碍子150棒状体を用いた。しかし、形状はこれに限られるものではなく、例えば、図24に示す如き碍子150’を用いてもよい。この碍子150は、電流路142の直線状部144の間のスリット(空隙)145にその長手方向に沿って適宜間隔をおいて配置される。例えば棒状に形成された枝部155が直線状部144を保持することで、発熱体104と下石英板102との接触を回避する。また、本体部157により、直線状部144同志の接触による短絡を防止することができる。
また、上記各実施形態において、電気ヒーター100の外形を矩形に形成した。しかし、外形形状は矩形に限られず、例えば三角形、円盤状、多角形等に形成しても構わない。発熱体104の形状も上記と同様であり、蛇行状でなくてもよい。
上記実施形態において、薄膜状の金属層を白金箔124を接着させることで形成した。しかし、金属層は、白金の他、金、銀等の貴金属類や、アルミニウム、クロム、ニッケル等の金属も適用可能である。
上記第一実施形態において、ピン129の記載が省略されているが、第二、第三実施形態と同様にピン129を設けて短絡を防止することも可能である。
上記第二、第三実施形態において、発熱体104と碍子150との係合は上記の例に限定されるものではなく、隣接する発熱体104及び/又は直線状部144間において接触が防止でき、発熱体104を下石英板102から離隔して保持することが可能な態様であれば、上記に限られるものではない。
本発明に係る電気ヒーターは、半導体ウエハ等の枚葉物を同時に加熱する半導体ウエハ加熱用のヒーターとして利用することができる。また、半導体ウエハを加熱処理する半導体製造装置に適用することも可能である。さらに、半導体ウエハの他、例えばガラス、セラミック、金属等の被加熱物の熱処理用のヒーターとして利用でき、被加熱物の加熱装置及び基板処理装置等にも適用可能である。
1:電気ヒータ、1a:開口部、2:加熱ユニット,2a〜2e:第一〜第五加熱ユニット(円周方向区分)、2x:境界、3:載置台、4:テーブル、5:支柱、5a:内部、6:カバー部材(加熱面)、6a:嵌合部、6b:凹部、10:発熱体、11:第一発熱体、11a:電流路、11b:円弧状部、11c:折返部、11x,11y:端部、12:第二発熱体、12a:電流路、12b:第一円弧状部、12c:第二円弧状部、12d:第三円弧状部、12e:折返部、12x,12y:端部、13:第二発熱体、13a:電流路、13b:第一円弧状部、13c:第二円弧状部、13d:第三円弧状部、13e:折返部、13x,13y:端部、14:スリット、20:石英板(板状絶縁体)、20a:表面(発熱体載置面)、20b:裏面、21:内周縁部、23,23a〜23c:ピン、24:白金層(金属層)、25a,25b:貫通孔、30:石英管(絶縁棒)、30a〜30e:第一〜第四石英管、31,31a〜31c:温度センサ、32:ケーブル、41:金属板(補強部材)、41a:貫通孔、42:セラミッククロス(断熱部材)、42a:貫通孔、50:スペーサー、100,100’,100’’:電気ヒーター、102:下石英板、102a:周縁部、102b:裏面、103:上石英板、104:発熱体、104a:端部、105,105’:石英管(棒状体、スペーサー)、109:フレーム部材、121:凹部、121a:第一溝部、121b:第二溝部、122:接続部、122a:貫通孔、123:管状部材、123a:台座部、123b:本体部、124:白金箔(金属層)、129:ピン、141:端部、142:電流路、143:折り返し部、144:直線状部、145:スリット(空隙)、146:突出部、147:切欠部、148:凸部、149:溝部、150,150’:スペーサー、151:平坦部、152:連結部、155:枝部、156:平坦部、157:本体部、180:接続部材、200:半導体ウエハ加熱用ヒーター、A1:内周部、a1:内周領域、A2:中間部、a1:中間領域、A3:外周部、a1:外周領域、C:周方向、CL1〜CL3:制御器、R:径方向、W,W’:ウエハ(枚葉物、被加熱物)

Claims (16)

  1. スリットを形成することにより電流路を形成した板状の発熱体と、この発熱体を支持する板状の絶縁体とを備えた電気ヒーターであって、
    前記発熱体を前記絶縁体上に支持し、この絶縁体上に前記スリット内に位置して前記発熱体の電流路の短絡を防ぐピンを突出させ、
    複数の絶縁棒を設けてこの絶縁棒と前記絶縁体とで前記発熱体を挟持する電気ヒーター。
  2. 前記絶縁体が石英板であり、前記絶縁棒が石英管である請求項1記載の電気ヒーター。
  3. 前記石英板及び前記石英管は、透明の石英よりなる請求項2記載の電気ヒーター。
  4. 前記石英管の中に制御用の温度センサを配置してある請求項2又は3記載の電気ヒーター。
  5. 前記絶縁体が石英板であり、前記石英板と前記発熱体との間にスペーサーを配置した請求項1〜4のいずれかに記載の電気ヒーター。
  6. 前記スペーサーは、棒状体である請求項5記載の電気ヒーター。
  7. 前記スペーサーは、前記発熱体の一部を保持する保持部を有する請求項5記載の電気ヒーター。
  8. 前記スペーサーの表面には、石英と反応しない材料よりなるコーティング層が形成されている請求項5〜7のいずれかに記載の電気ヒーター。
  9. ヒーター全体が円盤状を呈し、前記発熱体は、少なくとも円盤の内周部、中央部及び外周部に区分けされて個別に加熱制御される請求項1〜8のいずれかに記載の電気ヒーター。
  10. ヒーター全体が放射方向に境界を有するように区分けされる複数区分よりなり、前記発熱体は、各区分で少なくとも内周部、中央部及び外周部に区分けされている請求項1〜9のいずれかに記載の電気ヒーター。
  11. 前記内周部、中央部及び外周部毎に隣接する各区分に属する発熱体を直列に接続し、前記内周部、中央部及び外周部毎に個別に加熱制御される請求項10記載の電気ヒーター。
  12. 前記絶縁体の一方の外面に薄膜状の金属層を形成してある請求項1〜11のいずれかに記載の電気ヒーター。
  13. 前記金属層は、箔接着、蒸着、CVD、PVD、スパッタリング、イオンプレーティング、メッキ、塗布及び印刷法の群より選ばれる成膜手段によって形成される請求項12記載の電気ヒーター。
  14. 前記金属層が白金よりなる請求項12又は13記載の電気ヒーター。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の電気ヒーターを備えた加熱装置。
  16. 請求項1〜14のいずれかに記載の電気ヒーターを備えた半導体製造装置。
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