JP3838208B2 - 半導体ウェハの熱処理装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体ウェハの熱処理装置および熱処理方法に関し、特に化学増幅型のレジスト膜のPEB(post exposure bake)処理工程などの半導体装置の製造工程において用いられる半導体ウェハの熱処理装置および熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程において、フォトレジスト膜をパターン形成するフォトリソグラフィ技術は半導体装置のさらなる微細化を実現するために益々重要な技術となってきている。
【0003】
例えば、化学増幅型のレジスト膜の場合、レジスト膜の露光処理の後、現像処理を行う前に、PEB処理と呼ばれる熱処理を行う。これは、露光された領域に発生した酸を熱処理により増幅し、露光線幅を得るためのものである。
【0004】
図5は、上記のPEB処理などの熱処理を行うための熱処理装置の模式構成図である。
例えば化学増幅型のレジスト膜が形成され、所定のパターンに露光された半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する加熱板100に、例えば7つの領域に分割されたヒータ101が内蔵されている。
各ヒータ101には温度設定ができる電源スイッチ102が接続されており、スイッチを入れることにより加熱板が設定温度(例えば130℃)に加熱される。
【0005】
上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施すには、例えば電源スイッチ102において設定温度を130℃とし、スイッチを入れて設定温度まで加熱された状態の加熱板100上に露光後の半導体ウェハを戴置して、半導体ウェハに所定時間の熱処理を施す。熱処理時間は、例えば90秒とする。
そして、この熱処理時間の経過後には、半導体ウェハを60〜90秒間冷却して略23℃の常温にする(下記特許文献1参照)。この際、加熱板100から水冷管を内蔵する不図示の冷却板上に半導体ウェハを移動させることで、半導体ウェハを冷却する。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−23893号公報(特に段落番号0033)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の熱処理装置を用いてPEB処理を行う場合、PEB処理を行った結果生じるレジスト膜の線幅について、これまでは線幅のばらつき許容度が大きかったために、PEB処理の温度のばらつきは特に考慮されておらず、半導体ウェハの面内での線幅制御性に問題があった。特に0.1μm世代以降の微細化に向けて、上記の従来の熱処理装置では線幅のばらつきを抑制できないという問題が顕著になってきている。
【0008】
例えば、図6はPEB処理における温度ばらつきのプロファイルであり、縦軸は温度ばらつきの大きさ、横軸は処理時間を示す。
0〜約20秒のPEB処理の初期における温度ばらつきは、所定温度へ昇温するときの温度ばらつきであり、90秒以降における温度ばらつきはPEB処理温度から冷却するときの温度ばらつきである。
【0009】
図7(a)〜(c)は、半導体ウェハの各位置で測定したPEB処理中における温度をプロットした図であり、図7(a)は0〜約20秒の昇温期間、図7(b)は約20〜90秒までの所定のPEB処理温度に安定している期間、図7(c)は90秒以降の冷却期間をそれぞれ示している。
半導体ウェハの中心部から外周部にわたって測定し、それぞれの測定点を全てプロットしているので、プロファイルは温度のばらつきに相当する幅を持っている。
例えば、昇温期間における温度ばらつきの幅は21.2℃あり、昇温しきった直後のオーバーシューティング領域の温度ばらつきの幅は1.56℃、PEB処理の終了時点(90秒)での温度安定領域では温度ばらつきの幅は0.2℃である。また、冷却期間における温度ばらつきの幅は昇温期間よりも大きくなっている。
【0010】
例えば、図7(a)の昇温期間においては半導体ウェハの中心部よりも外周部の方が温度が高くなり、図7(c)の冷却期間においては半導体ウェハの外周部よりも中心部の方が温度が高くなる傾向にある。
以上のように、PEB処理においては、半導体ウェハの面内で処理温度のばらつきがあり、特に処理の昇温期間と冷却期間においてばらつきが大きくなることがわかる。
【0011】
図8(a)は、70nmの線幅の孤立パターンにおいて、PEB処理温度が最も高い温度を取った場合の線幅と最も低い温度を取った場合の線幅(CD(critical dimension)値)をシミュレーションにより求めたものであり、適正なドーズ量において、線幅の差は6.8nmに達する。
また、図8(b)は、90nmの線幅のライン・スペースのパターンにおいて、PEB処理温度が最も高い温度を取った場合の線幅と最も低い温度を取った場合の線幅(CD値)をシミュレーションにより求めたものであり、適正なドーズ量において、線幅の差は9.9nmに達する。
【0012】
上記のように、従来方法でのPEB処理においては、半導体ウェハの面内でのPEB処理温度のばらつきが大きく、ばらつきを抑制して熱処理を行うことが望まれている。
【0013】
また、PEB処理に限らず、例えばレジスト膜の成膜後にレジスト膜中の溶剤を蒸発させるプリベーク処理などのレジスト膜に対するその他の熱処理、あるいは加熱板を用いて行う半導体ウェハに対する熱処理に対しても、同様に半導体ウェハの面内でのばらつきを抑制して熱処理を行うことが望まれている。
【0014】
本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、従って本発明の目的は、半導体ウェハの面内での線幅などのばらつきを抑制するように熱処理を行うことができる半導体ウェハの熱処理装置と、熱処理方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る半導体ウェハの熱処理装置は、半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する加熱板と、前記加熱板上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を加熱処理するときの温度を複数の領域に分割して測定する温度測定部と、前記半導体ウェハの温度を制御する制御部とを有し、前記温度測定部による温度の測定結果に応じて前記制御部により前記半導体ウェハを加熱するときの温度を前記複数の領域毎に制御する。
【0016】
また、上記の目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る半導体ウェハの熱処理装置は、半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する加熱板と、前記所定の温度に加熱処理された前記半導体ウェハを冷却する冷却板と、前記冷却板上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定する温度測定部と、前記半導体ウェハの温度を制御する制御部とを有し、前記温度測定部による温度の測定結果に応じて前記制御部により前記半導体ウェハを冷却するときの温度を前記複数の領域毎に制御する。
【0017】
また、上記目的を達成するための本発明の第3の観点に係る半導体ウェハの熱処理装置は、上述した第1の観点と第2の観点とに係る半導体半導体ウェハの熱処理装置が備えた部材の両方を備えている。
【0018】
また、上記の目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法は、半導体ウェハを加熱処理する半導体ウェハの熱処理方法であって、加熱板上に半導体ウェハ相当物を戴置し、前記半導体ウェハ相当物を加熱するときの温度を複数の領域に分割して測定する工程と、前記加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記温度の測定結果に応じて前記半導体ウェハを加熱するときの温度を前記複数の領域毎に制御しながら前記半導体ウェハを加熱処理する工程とを有する。
【0019】
また、上記の目的を達成するため、本発明の第5の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法は、半導体ウェハを加熱処理する半導体ウェハの熱処理方法であって、加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域に分割して測定し、前記温度の測定結果に応じて前記半導体ウェハを加熱するときの温度を前記複数の領域毎に制御しながら前記半導体ウェハを加熱処理する。
【0020】
また、上記の目的を達成するため、本発明の第6の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法は、半導体ウェハを加熱処理した後に冷却する半導体ウェハの熱処理方法であって、冷却板上に所定の温度に加熱された半導体ウェハ相当物を戴置し、前記半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定する工程と、加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを前記所定の温度に加熱処理する工程と、前記冷却板上に前記所定の温度に加熱された半導体ウェハを戴置し、前記温度の測定結果に応じて前記半導体ウェハを冷却するときの温度を前記複数の領域毎に制御しながら前記半導体ウェハを冷却する工程とを有する。
【0021】
また、上記の目的を達成するため、本発明の第7の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法は、半導体ウェハを加熱処理した後に冷却する半導体ウェハの熱処理方法であって、加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する工程と、冷却板上に前記所定の温度に加熱された前記半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定し、前記温度の測定結果に応じて前記半導体ウェハを冷却するときの温度を前記複数の領域毎に制御しながら前記半導体ウェハを冷却する工程とを有する。
【0022】
そして、上記の目的を達成するため、本発明の第8の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法は、半導体ウェハを加熱処理した後に冷却する半導体ウェハの熱処理方法であり、加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを領域毎に温度制御しながら加熱する工程と、前記加熱された半導体ウェハを冷却板上に戴置し、前記半導体ウェハを領域毎に温度制御しながら冷却する工程とを有する。
【0023】
上記の本発明の第1の観点に係る半導体ウェハの熱処理装置の作用は、加熱板により半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する際に、温度測定部により加熱板上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を加熱処理するときの温度を複数の領域に分割して測定し、この温度の測定結果に応じて制御部により半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域毎に制御する。
【0024】
上記の本発明の第2の観点に係る半導体ウェハの熱処理装置の作用は、加熱板により半導体ウェハを所定の温度に加熱処理した後、冷却板により冷却する際に、温度測定部により冷却板上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定し、この温度の測定結果に応じて制御部により半導体ウェハを冷却するときの温度を複数の領域毎に制御する。
【0025】
上記の本発明の第3の観点に係る半導体ウェハの熱処理装置の作用は、加熱板により半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する際、および、冷却板により半導体ウェハを冷却する際の半導体ウェハの温度が、複数に領域毎に制御される。
【0026】
上記の本発明の第4の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法の作用は、半導体ウェハを加熱処理する半導体ウェハの熱処理する際に、加熱板上に半導体ウェハ相当物を戴置し、半導体ウェハ相当物を加熱するときの温度を複数の領域に分割して測定し、次に、加熱板上に半導体ウェハを戴置し、温度の測定結果に応じて半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域毎に制御しながら半導体ウェハを加熱処理する。
【0027】
上記の本発明の第5の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法の作用は、半導体ウェハを加熱処理する半導体ウェハの熱処理する際に、加熱板上に半導体ウェハを戴置し、半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域に分割して測定し、温度の測定結果に応じて半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域毎に制御しながら半導体ウェハを加熱処理する。
【0028】
上記の本発明の第6の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法の作用は、加熱板により半導体ウェハを所定の温度に加熱処理した後、冷却板により冷却する際に、冷却板上に所定の温度に加熱された半導体ウェハ相当物を戴置し、半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定し、次に、加熱板上に半導体ウェハを戴置し、半導体ウェハを所定の温度に加熱処理し、次に、冷却板上に所定の温度に加熱された半導体ウェハを戴置し、温度の測定結果に応じて半導体ウェハを冷却するときの温度を複数の領域毎に制御しながら半導体ウェハを冷却する。
【0029】
上記の本発明の第7の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法の作用は、加熱板により半導体ウェハを所定の温度に加熱処理した後、冷却板により冷却する際に、加熱板上に半導体ウェハを戴置し、半導体ウェハを所定の温度に加熱処理し、次に、冷却板上に所定の温度に加熱された半導体ウェハを戴置し、半導体ウェハを冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定し、温度の測定結果に応じて半導体ウェハを冷却するときの温度を複数の領域毎に制御しながら半導体ウェハを冷却する。
【0030】
上記の本発明の第8の観点に係る半導体ウェハの熱処理方法では、複数の領域毎に温度制御しながら加熱された半導体ウェハが、複数の領域毎に温度制御しながら冷却される。このため、加熱から冷却までの一連の過程において、複数の領域毎に温度制御がなされた半導体ウェハの熱処理が行われる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0032】
第1実施形態
本実施形態にかかる半導体ウェハの熱処理装置および熱処理方法について説明する。
図1は、本実施形態に係る熱処理装置の模式構成図である。
半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する加熱板10と、加熱板10上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を加熱処理するときの温度を複数の領域に分割して測定する温度測定部13と、半導体ウェハの温度を制御する制御部12とを有する。
【0033】
加熱板10は、例えば複数(例えば7つ)の領域に応じて分割されているヒータ11が内蔵されている。
【0034】
温度測定部13は、例えば、ダミーの半導体ウェハに埋め込まれた熱電対であり、この半導体ウェハ相当物であるダミーの半導体ウェハを加熱板10上に戴置して加熱処理するときの温度を、加熱板10のヒータの分割領域に対応する複数の領域に分割して測定することができる。
または、温度測定部13は、半導体ウェハを加熱板10上に戴置して加熱処理するときの温度を実時間で測定する構成であってもよい。この場合の温度測定部13は、加熱板10上に載置された半導体ウェハの各領域の温度を測定可能なものであれば良く、例えば加熱板10のヒータ分割領域毎に埋め込まれた熱電対であり、半導体ウェハを加熱板10上に戴置して加熱処理するときの温度を、加熱板10のヒータの分割領域に対応する複数の領域に分割して測定することができる。
【0035】
制御部12は、加熱板10において加熱する温度を設定するとともに、加熱板10上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を加熱処理するときの温度を温度測定部13により複数の領域に分割して測定した測定結果に応じて、半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域毎に制御する。
【0036】
例えば、加熱板10において半導体ウェハを加熱処理する前に、半導体ウェハ相当物である熱電対が埋め込まれたダミーの半導体ウェハを加熱板10により加熱して、このときの温度を熱電対により測定しておく。
加熱板において半導体ウェハを加熱処理するときに、温度測定部による温度の測定結果に応じて、制御部により加熱板10中のヒータの温度を調節し、半導体ウェハの温度を複数の領域毎に制御しながら加熱処理を行う。
【0037】
上記の制御部12による温度の制御方法としては、例えば、温度測定部13による温度の測定結果に対して許容幅を設けておき、温度が許容幅内に収まるように制御部により半導体ウェハの温度を複数の領域毎に制御する。
上記の温度の測定時間毎の許容幅としては、例えば加熱温度毎あるいは測定時間毎に設定する。この許容幅を逸脱した場合には、加熱板10の各分割領域に内蔵されているヒータ11の温度を調節する。
例えば、130℃で90秒間のPEB処理を行う場合に、測定時間毎に温度の許容幅を設定するには、PEB処理開始5〜20秒の昇温期、25〜90秒の温度の安定期、95秒以降の降温期に対して、下記の表1に示すような許容幅とする。
【0038】
【表1】
【0039】
また、本実施形態の熱処理装置は、例えば冷水管を内蔵する不図示の冷却板を有しており、上記の加熱板による熱処理が終了した半導体ウェハは、速やかに冷却板上に移動され、冷却される。
【0040】
上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法について説明する。
まず、所定温度(例えば130℃)に加熱された加熱板上に、複数の領域に分割して熱電対が埋め込まれたダミーの半導体ウェハ(半導体ウェハ相当物)を戴置し、このときの各領域毎の昇温の様子を熱電対により測定する。上記の温度の測定結果から、実際に半導体ウェハを熱処理するときに温度ばらつきが抑制されるような加熱条件として、例えば加熱板に埋め込まれているヒータの温度調節条件を求める。
次に、例えば化学増幅型のレジスト膜が成膜され、露光処理がなされた半導体ウェハを加熱板上に戴置し、上記の温度の測定結果から求められた加熱条件(温度調節条件)により半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域毎に制御しながら、半導体ウェハに所定時間の加熱処理を行う。
次に、熱処理時間の経過後に、水冷管を内蔵する不図示の冷却板上に半導体ウェハを移動させることで、半導体ウェハを冷却する。
以上のようにしてPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0041】
また、上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法としては、下記のように行うこともできる。
まず、所定温度(例えば130℃)に加熱された加熱板上に、例えば化学増幅型のレジスト膜が成膜され、露光処理がなされた半導体ウェハを戴置し、このときの半導体ウェハの複数に分割された各領域毎の昇温の様子を温度測定部により測定し、この温度の測定結果から温度ばらつきが抑制されるような加熱条件を求め、この加熱条件により温度を複数の領域毎に制御しながら、半導体ウェハに所定時間の加熱処理を行う。この際、半導体ウェハ相当物であるダミーの半導体ウェハに埋め込まれた熱電対ではなく、加熱板上に載置した半導体ウェハの各領域の温度を、温度測定部によって測定する。
次に、熱処理時間の経過後に、水冷管を内蔵する不図示の冷却板上に半導体ウェハを移動させることで、半導体ウェハを冷却する。
以上のようにしてPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0042】
上記の本実施形態に係る半導体ウェハの熱処理装置と、これを用いた熱処理方法によれば、半導体ウェハの面内での線幅などのばらつきを抑制するように、熱処理(PEB処理)を行うことができる。
【0043】
第2実施形態
図2(a)は本実施形態に係る熱処理装置の模式構成図であり、図2(b)は加熱板部分の断面図である。
加熱板10は、第1実施形態と同様に例えば複数(例えば7つ)の領域に応じて分割されているヒータ11が内蔵されており、さらに、加熱板10に対向して複数の領域毎に冷却ガス15を吹き出すガス吹き出し口14が設けられている。
【0044】
制御部12は、加熱板10において加熱する温度を設定するとともに、加熱板10上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を加熱処理するときの温度を温度測定部13により複数の領域に分割して測定した測定結果に応じて、第1実施形態と同様に、制御部により加熱板10中のヒータの温度を調節し、さらに、個々の吹き出し口14から半導体ウェハWに吹き出される冷却ガス15の流量を制御して、半導体ウェハの温度を複数の領域毎に制御しながら加熱処理を行う構成となっている。加熱パターンと各吹き出し口から吹き出される冷却ガスの流れを同期させることにより、温度ばらつきの大きい領域へ冷却効率を高めた冷却ガスを吹き出すことで温度ばらつきを補正する。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0045】
上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法について説明する。
まず、所定温度(例えば130℃)に加熱された加熱板上に、複数の領域に分割して熱電対が埋め込まれたダミーの半導体ウェハを戴置し、このときの各領域毎の昇温の様子を熱電対により測定する。上記の温度の測定結果から、実際に半導体ウェハを熱処理するときに温度ばらつきが抑制されるような加熱条件として、例えば加熱板に埋め込まれているヒータの温度調節条件およびガス吹き出し口から吹き出す冷却ガスの流量条件を求める。
次に、例えば化学増幅型のレジスト膜が成膜され、露光処理がなされた半導体ウェハを加熱板上に戴置し、上記の温度の測定結果から求められた加熱条件により半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域毎に制御しながら、半導体ウェハに所定時間の加熱処理を行う。
次に、熱処理時間の経過後に、水冷管を内蔵する不図示の冷却板上に半導体ウェハを移動させることで、半導体ウェハを冷却する。
以上のようにしてPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0046】
また、上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法としては、下記のように行うこともできる。
まず、所定温度(例えば130℃)に加熱された加熱板上に、例えば化学増幅型のレジスト膜が成膜され、露光処理がなされた半導体ウェハを戴置し、このときの半導体ウェハの複数に分割された各領域毎の昇温の様子を温度測定部により測定し、この温度の測定結果から温度ばらつきが抑制されるようなヒータの温度調節条件および冷却ガスの流量条件などの加熱条件を求め、この加熱条件により温度を複数の領域毎に制御しながら、半導体ウェハに所定時間の加熱処理を行う。この際、半導体ウェハ相当物であるダミーの半導体ウェハに埋め込まれた熱電対ではなく、加熱板上に載置した半導体ウェハの各領域の温度を、温度測定部によって測定する。
次に、熱処理時間の経過後に、水冷管を内蔵する不図示の冷却板上に半導体ウェハを移動させることで、半導体ウェハを冷却する。
以上のようにしてPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0047】
上記の本実施形態に係る半導体ウェハの熱処理装置と、これを用いた熱処理方法によれば、半導体ウェハの面内での線幅などのばらつきを抑制するように熱処理(PEB処理)を行うことができる。
【0048】
第3実施形態
本実施形態にかかる半導体ウェハの熱処理装置および熱処理方法について説明する。
図3は、本実施形態に係る熱処理装置の要部の模式構成図である。
半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する不図示の加熱板と、所定の温度に加熱処理された半導体ウェハを冷却する冷却板20と、冷却板20上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定する温度測定部23と、半導体ウェハの温度を制御する制御部22とを有する。
【0049】
加熱板は、例えば第1および第2実施形態と同様に、例えば複数(例えば7つ)の領域に分割されているヒータ11が内蔵されて、さらに加熱板に対向して冷却ガスの吹き出し口が各領域毎に設けられている構成とすることができる。また、加熱板部分に温度測定部が設けられており、加熱板上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を加熱処理するときの温度を温度測定部により複数の領域に分割して測定した測定結果に応じて、半導体ウェハの温度を制御して加熱処理する構成とすることができる。
【0050】
冷却板20は、例えば複数(例えば7つ)の領域に応じて分割されている冷却管(水冷管)21が内蔵されている。
【0051】
温度測定部23は、例えば、ダミーの半導体ウェハに埋め込まれた熱電対であり、この半導体ウェハ相当物であるダミーウェハを所定の加熱温度に加熱した後、冷却板20上に戴置して冷却するときの温度を、冷却板20の冷却管の分割領域に対応する複数の領域に分割して測定することができる。
または、温度測定部23は、所定の加熱温度に加熱された半導体ウェハを冷却板20上に戴置して冷却するときの温度を実時間で測定する構成であってもよい。この場合の温度測定部23は、冷却板20上に載置された半導体ウェハの各領域の温度を測定可能なものであれば良く、例えば冷却板20のヒータ分割領域毎に埋め込まれた熱電対であり、半導体ウェハを冷却板20上に戴置して加熱処理するときの温度を、冷却板20のヒータの分割領域に対応する複数の領域に分割して測定することができる。
【0052】
制御部22は、冷却板20において冷却する温度を設定するとともに、冷却板20上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を温度測定部23により複数の領域に分割して測定した測定結果に応じて、半導体ウェハを冷却するときの温度を複数の領域毎に制御する。
【0053】
例えば、冷却板20において半導体ウェハを冷却する前に、半導体ウェハ相当物である熱電対が埋め込まれたダミーの半導体ウェハを所定の加熱温度に加熱した後、冷却板20により冷却して、このときの温度を熱電対により測定しておく。
冷却板において半導体ウェハを冷却するときに、温度測定部による温度の測定結果に応じて、制御部により冷却板20中の冷却管の温度などを調節し、半導体ウェハの温度を複数の領域毎に制御しながら冷却する。
【0054】
上記の制御部22による温度の制御方法としては、例えば、温度測定部23による温度の測定結果に対して許容幅を設けておき、温度が許容幅内に収まるように制御部により半導体ウェハの温度を複数の領域毎に制御する。
上記の温度の測定時間毎の許容幅としては、例えば所定の加熱温度毎あるいは処理時間毎に設定する。この許容幅を逸脱した場合には、冷却板20の各分割領域に内蔵されている冷却管21の温度などを調節する。
【0055】
上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法について説明する。
まず、複数の領域に分割して熱電対が埋め込まれたダミーの半導体ウェハを所定温度(例えば130℃)に加熱し、これを所定温度(例えば約20℃)に設定された冷却板上に戴置し、このときの各領域毎の降温の様子を熱電対により測定する。上記の温度の測定結果から、実際に半導体ウェハを冷却するときに温度ばらつきが抑制されるような冷却条件として、例えば冷却板に埋め込まれている冷却管の温度調節条件を求める。
次に、例えば化学増幅型のレジスト膜が成膜され、露光処理がなされた半導体ウェハを加熱板上に戴置し、所定時間の加熱処理を行う。
次に、加熱処理を施された半導体ウェハを冷却板上に移動させ、上記の温度の測定結果から求められた冷却条件により複数の領域毎に温度を制御しながら半導体ウェハを冷却する。
以上のようにしてPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0056】
また、上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法としては、下記のように行うこともできる。
まず、所定温度(例えば130℃)に加熱された加熱板上に、例えば化学増幅型のレジスト膜が成膜され、露光処理がなされた半導体ウェハを戴置し、所定時間の加熱処理を行う。
次に、所定温度(例えば約20℃)に設定された冷却板上に加熱処理を施された半導体ウェハを移動させ、このときの半導体ウェハの複数に分割された各領域毎の降温の様子を温度測定部により測定し、この温度の測定結果から温度ばらつきが抑制されるような冷却条件を求め、この冷却条件により温度を複数の領域毎に制御しながら、半導体ウェハを冷却する。この際、半導体ウェハ相当物であるダミーの半導体ウェハに埋め込まれた熱電対ではなく、冷却板上に載置した半導体ウェハの各領域の温度を、温度測定部によって測定する。
以上のようにしてPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0057】
上記の本実施形態に係る半導体ウェハの熱処理装置と、これを用いた熱処理方法によれば、半導体ウェハの面内での線幅などのばらつきを抑制するように熱処理(PEB処理)を行うことができる。
【0058】
第4実施形態
図4(a)は本実施形態に係る熱処理装置の模式構成図であり、図4(b)は冷却板部分の断面図である。
加熱板は第1および第2実施形態と同様の構成とすることができる。
【0059】
冷却板20は、第3実施形態と同様に例えば複数(例えば7つ)の領域に応じて分割されている冷却管(水冷管)21が内蔵されており、さらに、冷却板20に対向して複数の領域毎に冷却ガス25を吹き出すガス吹き出し口24が設けられている。
【0060】
制御部22は、冷却板20において冷却する温度を設定するとともに、冷却板20上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を温度測定部23により複数の領域に分割して測定した測定結果に応じて、第3実施形態と同様に、制御部により冷却板20中の冷却管の温度を調節し、さらに、個々の吹き出し口24から半導体ウェハWに吹き出される冷却ガス25の流量を制御して、半導体ウェハの温度を複数の領域毎に制御しながら冷却する構成となっている。
その他の構成は、第3実施形態と同様である。
【0061】
上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法について説明する。
まず、複数の領域に分割して熱電対が埋め込まれたダミーの半導体ウェハを所定温度(例えば130℃)に加熱し、これを所定温度(例えば約20℃)に設定された冷却板上に戴置し、このときの各領域毎の降温の様子を熱電対により測定する。上記の温度の測定結果から、実際に半導体ウェハを冷却するときに温度ばらつきが抑制されるような冷却条件として、例えば冷却板に埋め込まれている冷却管の温度調節条件およびガス吹き出し口から吹き出す冷却ガスの流量条件を求める。
次に、例えば化学増幅型のレジスト膜が成膜され、露光処理がなされた半導体ウェハを加熱板上に戴置し、所定時間の加熱処理を行う。
次に、加熱処理を施された半導体ウェハを冷却板上に移動させ、上記の温度の測定結果から求められた冷却条件により複数の領域毎に温度を制御しながら半導体ウェハを冷却する。
以上のようにしてPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0062】
また、上記の熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法としては、下記のように行うこともできる。
まず、所定温度(例えば130℃)に加熱された加熱板上に、例えば化学増幅型のレジスト膜が成膜され、露光処理がなされた半導体ウェハを戴置し、所定時間の加熱処理を行う。
次に、所定温度(例えば約20℃)に設定された冷却板上に加熱処理を施された半導体ウェハを移動させ、このときの半導体ウェハの複数に分割された各領域毎の降温の様子を温度測定部により測定し、この温度の測定結果から温度ばらつきが抑制されるような冷却管の温度調節条件および冷却ガスの流量条件などの冷却条件を求め、この冷却条件により温度を複数の領域毎に制御しながら、半導体ウェハを冷却する。この際、半導体ウェハ相当物であるダミーの半導体ウェハに埋め込まれた熱電対ではなく、冷却板上に載置した半導体ウェハの各領域の温度を、温度測定部によって測定する。
以上のようにしてPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0063】
上記の本実施形態に係る半導体ウェハの熱処理装置と、これを用いた熱処理方法によれば、半導体ウェハの面内での線幅などのばらつきを抑制するように熱処理(PEB処理)を行うことができる。
【0064】
第5実施形態
上記の第1〜第4実施形態においては、半導体ウェハの加熱処理において温度のばらつきを抑制するように制御する方法について説明しているが、例えば化学増幅型のレジスト膜の線幅のばらつきを抑制するために、温度のばらつきを抑制するのではなく、むしろ温度分布を持たせて、あるいは、加熱時間を可変とすることにより、線幅のばらつきを抑制することも可能である。
この場合においても、上記の第1〜第4実施形態に係る熱処理装置を用いて、領域毎に分割して、温度分布や加熱時間を制御することができる。
【0065】
本発明は上記の実施の形態に限定されない。
例えば、第2および第4実施形態においては、ヒータあるいは冷却管の温度調節と、冷却ガスの吹き出しとを同時に行っているが、冷却ガスの吹き出しのみで温度のばらつきを抑制してもよい。
【0066】
また、第1〜第5実施形態に記載の構成および方法を適宜組み合わせて実施することも可能である。
この場合、半導体ウェハの熱処理装置としては、第1実施形態または第2実施形態の熱処理装置と、第3実施形態または第4実施形態の熱処理装置とを組み合わせた熱処理装置が構成される。
【0067】
そして、このように組み合わされた熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法としては、先ず、第1実施形態または第2実施形態のいずれか一方で説明したように、加熱板上に半導体ウェハを戴置して当該半導体ウェハを領域毎に温度制御しながら加熱処理を行った後、第3実施形態または第4実施形態のいずれか一方で説明したように、半導体ウェハを冷却板上に戴置し当該半導体ウェハを領域毎に温度制御しながら冷却する。そして、このようなPEB処理がなされた半導体ウェハは、現像処理を施された後、さらに以降の工程が行われる。
【0068】
また、このように組み合わされた熱処理装置を用いて半導体ウェハにPEB処理を施す熱処理方法を行う場合、半導体ウェハの各領域における温度の積分値が所定の許容値内に収まるように、加熱および冷却の際の温度制御が行われることとする。
【0069】
このような構成の半導体ウェハの熱処理装置と、これを用いた熱処理方法によれば、加熱とその後の冷却とにおいて、半導体ウェハの各領域における温度が制御されるため、半導体ウェハの各領域に加わる熱エネルギーが、上述した第1〜第4実施形態と比較してより平均化される。したがって、さらに確実に半導体ウェハの面内での線幅などのばらつきを抑制するように熱処理(PEB処理)を行うことが可能になる。
【0070】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明の半導体ウェハの熱処理装置によれば、半導体ウェハの面内での線幅などのばらつきを抑制するように熱処理を行うことができる。
【0072】
また、本発明の半導体ウェハの熱処理方法によれば、本発明の半導体ウェハの熱処理装置を用いて、半導体ウェハの面内での線幅などのばらつきを抑制するように熱処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態に係る熱処理装置の模式構成図である。
【図2】図2(a)は第2実施形態に係る熱処理装置の模式構成図であり、図2(b)は加熱板部分の断面図である。
【図3】図3は第3実施形態に係る熱処理装置の要部の模式構成図である。
【図4】図4(a)は第4実施形態に係る熱処理装置の模式構成図であり、図4(b)は冷却板部分の断面図である。
【図5】図5は従来例に係る熱処理装置の模式構成図である。
【図6】図6は従来例のPEB処理における温度ばらつきのプロファイルである。
【図7】図7(a)〜(c)は、従来例において半導体ウェハの各位置で測定したPEB処理中における温度をプロットした図である。
【図8】図8(a)は70nmの線幅の孤立パターンにおいて、図8(b)は90nmの線幅のライン・スペースのパターンにおいて、それぞれPEB処理温度が最も高い温度を取った場合の線幅と最も低い温度を取った場合の線幅をシミュレーションにより求めた図である。
【符号の説明】
10…加熱板、11…ヒータ、12…制御部、13…温度測定部、14…ガス吹き出し口、15…冷却ガス、20…冷却板、21…冷却管、22…制御部、23…温度測定部、24…ガス吹き出し口、25…冷却ガス、100…加熱板、101…ヒータ、102…電源スイッチ
Claims (8)
- 半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する加熱板と、
前記加熱板上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を加熱処理するときの温度を複数の領域に分割して測定する温度測定部と、
前記半導体ウェハの温度を制御する制御部と、
前記加熱板に対向して設けられた複数の領域毎に冷却ガスを吹き出すガス吹き出し口と
を有し、
前記温度測定部による温度の測定結果に応じて、前記制御部により個々の前記吹き出し口から前記半導体ウェハに吹き出される前記冷却ガスの流量を制御して、前記半導体ウェハを加熱するときの温度を前記複数の領域毎に制御する
半導体ウェハの熱処理装置。 - 前記加熱板に、前記複数の領域に応じて分割されているヒータが内蔵されており、
前記制御部により個々の前記ヒータ毎に温度制御して、前記半導体ウェハの温度を前記複数の領域毎に制御する
請求項1に記載の半導体ウェハの熱処理装置。 - 半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する加熱板と、
前記所定の温度に加熱処理された前記半導体ウェハを冷却する冷却板と、
前記冷却板上に戴置された半導体ウェハまたは半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定する温度測定部と、
前記半導体ウェハの温度を制御する制御部と、
前記冷却板に対向して設けられた複数の領域毎に冷却ガスを吹き出すガス吹き出し口と
を有し、
前記温度測定部による温度の測定結果に応じて、前記制御部により個々の前記吹き出し口から前記半導体ウェハに吹き出される前記冷却ガスの流量を制御して、前記半導体ウェハを冷却するときの温度を前記複数の領域毎に制御する
半導体ウェハの熱処理装置。 - 前記冷却板に、前記複数の領域に応じて分割されている冷却管が内蔵されており、
前記制御部により個々の前記冷却管毎に温度制御して、前記半導体ウェハの温度を前記複数の領域毎に制御する
請求項3に記載の半導体ウェハの熱処理装置。 - 半導体ウェハを加熱処理する半導体ウェハの熱処理方法であって、
加熱板上に半導体ウェハ相当物を戴置し、前記半導体ウェハ相当物を加熱するときの温度を複数の領域に分割して測定する工程と、
前記加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記温度の測定結果に応じて当該加熱板に対向して設けられた複数の吹き出し口から当該前記半導体ウェハに吹き出される冷却ガスの流量を個々に制御することで前記半導体ウェハを加熱するときの温度を前記複数の領域毎に制御しながら前記半導体ウェハを加熱処理する工程と
を有する半導体ウェハの熱処理方法。 - 半導体ウェハを加熱処理する半導体ウェハの熱処理方法であって、
加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを加熱するときの温度を複数の領域に分割して測定し、前記温度の測定結果に応じて当該加熱板に対向して設けられた複数の吹き出し口から当該前記半導体ウェハに吹き出される冷却ガスの流量を個々に制御することで前記半導体ウェハを加熱するときの温度を前記複数の領域毎に制御しながら前記半導体ウェハを加熱処理する
半導体ウェハの熱処理方法。 - 半導体ウェハを加熱処理した後に冷却する半導体ウェハの熱処理方法であって、
冷却板上に所定の温度に加熱された半導体ウェハ相当物を戴置し、前記半導体ウェハ相当物を冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定する工程と、
加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを前記所定の温度に加熱処理する工程と、
前記冷却板上に前記所定の温度に加熱された半導体ウェハを戴置し、前記温度の測定結果に応じて当該冷却板に対向して設けられた複数の吹き出し口から当該前記半導体ウェハに吹き出される冷却ガスの流量を個々に制御することで前記半導体ウェハを冷却するときの温度を前記複数の領域毎に制御しながら前記半導体ウェハを冷却する工程と
を有する半導体ウェハの熱処理方法。 - 半導体ウェハを加熱処理した後に冷却する半導体ウェハの熱処理方法であって、
加熱板上に半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを所定の温度に加熱処理する工程と、
冷却板上に前記所定の温度に加熱された前記半導体ウェハを戴置し、前記半導体ウェハを冷却するときの温度を複数の領域に分割して測定し、前記温度の測定結果に応じて当該冷却板に対向して設けられた複数の吹き出し口から当該前記半導体ウェハに吹き出される冷却ガスの流量を個々に制御することで前記半導体ウェハを冷却するときの温度を前記複数の領域毎に制御しながら前記半導体ウェハを冷却する工程と
を有する半導体ウェハの熱処理方法。
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