JP2002353111A - 熱処理板の温度制御方法及び熱処理装置 - Google Patents

熱処理板の温度制御方法及び熱処理装置

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JP2002353111A
JP2002353111A JP2001157053A JP2001157053A JP2002353111A JP 2002353111 A JP2002353111 A JP 2002353111A JP 2001157053 A JP2001157053 A JP 2001157053A JP 2001157053 A JP2001157053 A JP 2001157053A JP 2002353111 A JP2002353111 A JP 2002353111A
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temperature
heat
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heat treatment
measuring
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JP2001157053A
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Hidekazu Shirakawa
英一 白川
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Tokyo Electron Ltd
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触式の温度センサを用いてより信頼性のあ
る熱板温度を測定し,熱板温度を制御する。 【解決手段】 熱板63の片65aの下面に,凹部D
1,D2,D3を設け,当該凹部D1〜D3内に3つの
熱電対A1,A2,A3の検出部B1,B2,B3がそ
れぞれ設けられる。検出部B1〜B3からの各金属線D
1〜D3は,演算部71に接続されている。演算部71
には,かかる検出部B1〜B3による各検出温度の内,
最も高い温度を選択し,当該温度を片65aの測定温度
と擬制するプログラムが組み込まれている。演算部71
で選択された測定温度は,制御部68に出力されるよう
になっており,制御部68は,当該測定温度に基づいて
電源67aを介してヒータ66aを操作し,片65aの
温度が設定温度になるように制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,熱処理板の温度制
御方法及び基板の熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造におけるフォトリ
ソグラフィー工程では,半導体ウエハの表面に塗布され
たレジスト液内の溶剤を蒸発させるための加熱処理(プ
リベーキング),パターンの露光後に,ウェハ上の塗布
膜の化学反応を促進させるための加熱処理(ポストエク
スポージャーベーキング),現像処理後の加熱処理(ポ
ストベーキング),各加熱処理後の冷却処理等の種々の
熱処理が行われている。
【0003】例えば,前記加熱処理では,所定の温度に
加熱された熱板上にウェハを所定時間載置することによ
って行われる。ウェハの加熱温度は,最終的なパターン
の線幅に影響を与えるため,ウェハを加熱する際の熱板
の温度を厳密に制御する必要がある。そして,熱板の温
度を制御するためには,その基準となる熱板温度を正確
に測定する必要がある。従来から熱板温度の測定には,
比較的安価で,取り付けやすい接触式の温度センサ,例
えば熱電対が用いられていた。そして,当該熱電対は,
熱板との接触を確保し,熱板の温度が正確に検出される
ように熱板内に埋設されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,近年,
熱の応答性の向上の観点から熱板の薄型化が図られてお
り,熱板の薄型化が進むと,熱板内に熱電対を埋設でき
ない場合が生じてくる。このような場合,例えば熱電対
を熱板内に埋設せずに,熱板の表面に取り付けることも
提案されるが,かかる構成によれば,熱電対と熱板との
接触が不十分となる可能性が否定できず,測定温度の正
確性,信頼性が十分に確保されない。かかる測定温度に
基づく熱板の温度制御は,正確性,信頼性に欠け,ウェ
ハの加熱温度を厳密に制御するはできない。
【0005】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,熱板等の熱処理板が薄型化された場合であって
も,より信頼性のある温度を測定し,当該測定温度に基
づいて熱処理板の温度を制御する温度制御方法と当該温
度制御方法が実施できるウェハ等の基板の熱処理装置と
を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,基板を熱処理する熱処理板の温度制御方法であっ
て,温度測定部材の検出部を,前記熱処理板内に完全に
埋設せずに前記熱処理板の温度測定部の表面に接触させ
て,前記温度測定部の温度を複数箇所で測定し,当該測
定された測定温度の中で,最も高い温度を前記温度測定
部の温度と擬制し,当該擬制された温度に基づいて前記
熱処理板の温度を制御することを特徴とする熱処理板の
温度制御方法が提供される。
【0007】このように,温度測定部材の検出部を前記
熱処理板に完全に埋設せずに熱処理板の表面に接触させ
て,前記温度測定部の温度を測定するので,薄型の熱処
理板であっても測定できる。前記熱処理板の温度測定部
の温度を温度測定部内の複数箇所で測定するので,より
正確で,より信頼性のある温度を検出することができ
る。前記温度測定部材のように熱処理板の表面に検出部
を接触させて温度測定する場合,熱処理板と温度センサ
との接触が十分であれば,温度測定部材によって真の熱
処理板温度が検出され,接触が不十分であれば,真の熱
処理板温度よりも低い温度が検出される。言いかえれ
ば,温度センサによって検出された温度の内,より高い
温度が真の熱処理板温度により近いことになる。したが
って,本発明のように複数箇所で測定された測定温度の
中で最も高い温度を前記温度測定部の温度と擬制するこ
とによって,温度測定部の真の温度に近い,より信頼性
のある温度を測定することができる。これによって,上
述したように薄型化された熱処理板であって,熱処理板
の温度測定が困難な場合であっても,熱処理板の温度を
より正確に知ることができ,当該温度に基づいて熱処理
板の温度をより厳密に制御することができる。
【0008】請求項2の発明によれば,基板を熱処理す
る熱処理板の温度制御方法であって,前記熱処理板の温
度測定部における温度を,前記温度測定部近傍で前記熱
処理板と所定距離離れた複数箇所で測定し,当該測定さ
れた測定温度の中で最も高い温度に,所定の補正値を加
えた温度を前記温度測定部の温度と擬制し,当該擬製さ
れた温度に基づいて前記熱処理板の温度を制御すること
を特徴とする熱処理板の温度測定方法が提供される。
【0009】例えば,熱処理板近傍に配置され熱処理板
に非接触な状態の温度センサによって,熱処理板の温度
を測定すると,その距離に応じて熱処理板の真の温度よ
りも所定の値だけ低い温度が測定される。また,複数箇
所で測定したときに,その中で最も高い温度がより真の
熱処理板の温度に近いことは,上述の通りである。本発
明のように,前記温度測定部の温度を熱処理板と所定距
離離れた前記複数箇所で測定し,その中の最高温度に補
正値を加えた温度を温度測定部の温度と擬制することに
よって,熱処理板の温度測定部の真の温度に近い,より
信頼性のある温度を測定することができる。したがっ
て,熱処理板が薄型化し,熱処理板の温度測定が困難な
場合であっても,より正確な温度を測定することがで
き,その結果前記擬製された温度に基づいて熱処理板の
温度をより厳密に制御することができる。また,熱処理
板と接触させないため,接触の程度による温度測定のば
らつきが解消され,安定した温度測定が行われる。
【0010】請求項3の発明によれば,基板を熱処理す
る熱処理装置であって,基板を載置し,熱処理する熱処
理板と,前記熱処理板の温度測定部の温度を測定するた
めの温度測定部材とを有し,前記温度測定部材は,前記
温度測定部に接触して前記温度測定部の温度を検出する
検出部を有し,前記温度測定部材は,一の前記温度測定
部に対して複数設けられていることを特徴とする熱処理
装置が提供される。
【0011】このように,前記温度測定部材は,熱処理
板の表面に接触した状態で,前記温度測定部の温度を検
出する検出部を有し,当該温度計測部材が,一の前記温
度測定部に対して複数設けられることによって,熱処理
板の温度測定部の温度を複数箇所で測定することができ
る。これによって,温度測定の信頼性が向上する。ま
た,上述の請求項1で記載したように,複数の測定温度
の中で,最も信頼性の高い,最も高い温度を温度測定部
の温度と擬制することができる。したがって,前記検出
部を熱処理板の表面に接触させて,熱処理板の温度を測
定する場合でも,測定温度の正確性や信頼性が担保され
る。なお,熱処理板の表面には,熱処理板の上面と下面
が含まれる。
【0012】前記温度測定部材は,前記検出部に接続さ
れ,前記検出部による検出結果を送信するための送信線
を有し,前記送信線の前記検出部との接続部付近は,弾
性体で構成されており,前記送信線は,前記検出部が前
記熱処理板に付勢されるように設けられていてもよい。
このように,前記送信線の一部を弾性体とし,その弾性
力によって前記検出部が前記熱処理板に付勢されること
によって,前記検出部と前記熱処理板との接触が安定さ
れ,より正確な熱処理板の温度が検出される。
【0013】前記熱処理板の前記温度測定部には,少な
くとも前記検出部の一部と適合する凹部が設けられても
よい。このように,前記検出部の一部と適合する凹部を
設けることによって,前記検出部の一部が当該凹部内に
入って,前記検出部がずれたり,熱処理板から離れたり
することが抑制できる。したがって,熱処理板の温度測
定部と検出部との接触が確保され,より信頼性のある熱
処理板の温度を検出することができる。
【0014】請求項6の発明によれば,基板を熱処理す
る熱処理装置であって,基板を載置し,熱処理する熱処
理板と,前記熱処理板の温度測定部の温度を測定する温
度測定部材とを有し,前記温度測定部材は,前記熱処理
板の表面近傍で,前記熱処理板と非接触な状態で前記温
度測定部の温度を検出する検出部を有し,前記温度測定
部材は,一の前記温度測定部に対して複数設けられてい
ることを特徴とする熱処理装置が提供される。
【0015】このように,前記温度測定部材が,前記熱
処理板と非接触な状態で前記温度測定部の温度を検出す
る検出部を有し,当該温度測定部材が,一の前記温度測
定部に対して複数設けられることによって,熱処理板の
温度測定部の温度を複数箇所で測定することができる。
これによって,測定温度の正確性,信頼性が向上する。
また,上述の請求項2で記載したように,複数の測定温
度の中で,最も信頼性の高い,最も高い温度を選択し,
当該温度に所定の補正値を加えた温度を温度測定部の温
度と擬制することができる。したがって,熱処理板が薄
型化し,熱処理板内に温度センサ等を埋設できない場合
でも,より正確な温度を検出することができる。また,
非接触で温度を検出できるため,熱処理板と検出部との
接触具合によって,測定温度が左右されることが防止さ
れ,より安定した測定を行うことができる。
【0016】前記熱処理板の温度測定部には,前記熱処
理板を貫通する孔が設けられており,前記検出部は,前
記孔内に設けられていてもよい。このように,前記検出
部を熱処理板の前記孔内に設けることによって,温度測
定部の温度を,熱処理板に非接触な状態で測定すること
ができる。また,熱処理板を貫通する孔内に設けるの
で,熱処理板上の基板と検出部との距離が短くなり,検
出部によって基板の温度を測定することもできる。かか
る場合,熱処理中の実際の基板温度に基づいて,熱処理
板の温度を制御することができ,この結果基板を所望の
温度で熱処理することができる。
【0017】前記温度測定部材は,前記熱処理板に対し
て取り外すことができてもよい。このように,前記温度
測定部材を前記熱処理板から取り外せるようにすること
によって,例えば,熱処理板が破損し,熱処理板を交換
する際に,温度測定部材を当該熱処理板から取り外し,
熱処理板のみを交換することができる。また,熱処理板
の製造工程において,熱処理板の最終的な性能を検査す
る際に,熱処理板と温度測定部材を別々に評価すること
ができ,十分な性能が補償されなかった方のみを交換
し,両者を交換する必要がない。したがって,基板の熱
処理装置を製造し,維持する上でのコスト面での向上が
図られる。
【0018】前記温度測定部は,前記熱処理板の複数箇
所に設けられており,当該温度測定部は,前記熱処理板
に偏り無く設けられていてもよい。このように,複数の
前記温度測定部を前記熱処理板全体に偏り無く設けるこ
とによって,各温度測定部において正確な温度が検出さ
れるので,熱処理板全体の温度を正確に測定することが
できる。測定された測定温度に基づいて,より狭い範囲
で熱処理板の温度が調節され,熱処理板面内の温度を正
確かつ均一に制御することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる熱
処理装置が搭載された塗布現像処理システム1の構成の
概略を示す平面図であり,図2は,塗布現像処理システ
ム1の正面図であり,図3は,塗布現像処理システム1
の背面図である。
【0020】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0021】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0022】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32に対し
てもアクセスできるように構成されている。
【0023】処理ステーション3では,その中心部に主
搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。該塗布現像処理システム1においては,
4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されており,第
1及び第2の処理装置群G1,G2は,塗布現像処理システ
ム1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,カセ
ットステーション2に隣接して配置され,第4の処理装
置群G4は,インターフェイス部4に隣接して配置されて
いる。さらにオプションとして破線で示した第5の処理
装置群G5を背面側に別途配置可能となっている。前記主
搬送装置13は,これらの処理装置群G1,G2,G3,G4,
G5に配置されている後述する各種処理装置に対して,ウ
ェハWを搬入出可能である。なお,処理装置群の数や配
置は,ウェハWに施される処理の種類によって異なり,
処理装置群の数は,1つ以上であれば任意に選択可能で
ある。
【0024】第1の処理装置群G1では,例えば図2に示
すように,ウェハWにレジスト液を塗布し,ウェハW上
にレジスト膜を形成するレジスト塗布装置17と,露光
後にウェハWを現像処理する現像処理装置18とが下か
ら順に2段に配置されている。処理装置群G2の場合も同
様に,レジスト塗布装置19と,現像処理装置20とが
下から順に2段に積み重ねられている。
【0025】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWの受け渡しを行うため
のエクステンション装置32,レジスト液中の溶剤を蒸
発させるためのプリベーキング装置33,34及び現像
処理後の加熱処理を施すポストベーキング装置35が下
から順に例えば6段に重ねられている。
【0026】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41,エクステンション装
置42,クーリング装置43,本実施の形態にかかる熱
処理装置としてのポストエクスポージャーベーキング装
置(以下「PEB装置」とする)44,45及びポスト
ベーキング装置46が下から順に例えば7段に積み重ね
られている。
【0027】インターフェイス部4の中央部には,図1
に示すように例えばウェハ搬送体50が設けられてい
る。このウェハ搬送体50はX方向(図1中の上下方
向),Z方向(垂直方向)の移動とθ方向(Z軸を中心
とする回転方向)の回転が自在にできるように構成され
ており,第4の処理装置群G4に属するエクステンション
・クーリング装置41,エクステンション装置42,周
辺露光装置51及び図示しない露光装置に対してアクセ
スして,各々に対してウェハWを搬送できるように構成
されている。
【0028】次に,上述したPEB装置44の構成につ
いて説明する。PEB装置44は,図4に示すようにケ
ーシング44aを有し,当該ケーシング44a内に,上
側に位置して上下動できる蓋体60と,当該蓋体60と
一体となって処理室Sを形成する熱板収容部61とを有
している。
【0029】蓋体60は,中心部に向かって次第に高く
なる略円錐状の形態を有し,頂上部には,排気部62が
設けられている。処理室S内の雰囲気は排気部62から
排気される。蓋体60には,図示しない昇降機構が設け
られており,蓋体60を昇降させることができる。
【0030】一方,熱板収容部61は,上面が開口した
略筒形状を有している。熱板収容部61の中央部には,
ウェハWを載置して加熱する熱処理板としての熱板63
が設けられている。熱板63は,全体として厚みの薄い
略円盤形状を有しており,図5に示すように平面から見
て円形状の中央部64と,当該中央部64の外方の外縁
部65とに分割されている。外縁部65は,さらに円弧
状の4つの片65a,65b,65c,65dに分割さ
れている。熱板63の厚みは,例えば0.2〜1mm程
度であり,その材質には,熱伝導性の優れたセラミック
ス,例えば炭化ケイ素や窒化アルミニウム等が用いられ
ている。
【0031】熱板63の各部分,すなわち各片65a〜
65c及び中央部64には,熱源となるヒータ66a,
66b,66c,66d,66eがそれぞれ設けられて
いる。ヒータ66a〜66dは,例えば各片65a〜6
5dの裏面に各々印刷技術を用いて円弧状に設けられて
いる。ヒータ66eは,例えば中央部64の裏面に印刷
技術を用いて環状に設けられている。各ヒータ66a,
66b,66c,66d,66eは,各々電源67a,
67b,67c,67d,67eを有しており,各電源
67a〜67eの電圧は,制御部68で制御される。
【0032】熱板63の片65a〜65d及び中央部6
4の各部分には,当該各部分の温度が測定される温度測
定部69a,69b,69c,69d,69eがそれぞ
れ設けられている。各温度測定部69a,69b,69
c,69d,69eは,各ヒータ66a,66b,66
c,66d,66eに干渉しない位置に設けられ,例え
ば平面から見て偏りがないように放射状に配置される。
【0033】例えば,温度測定部69aには,図6に示
すように温度測定部材としての3つの温度センサ,例え
ば熱電対A1,A2,A3が設けられる。各熱電対A
1,A2,A3は,先端部に熱板63の表面に接触して
熱板温度を検出する検出部B1,B2,B3と,各検出
部B1,B2,B3に接続され,検出部B1〜B3から
の各検出温度を後述する演算部71に出力するための送
信線としての金属線C1,C2,C3とを有している。
検出部B1〜B3は,例えば温度測定部69a内におい
て正三角形を形成する頂点の位置に配置される。また,
検出部B1〜B3は,例えば球形状を有している。
【0034】片65aの温度測定部69aには,図7に
示すように検出部B1〜B3の形状に適合する凹部D
1,D2,D3が設けられており,各検出部B1,B
2,B3は,各凹部D1,D2,D3に位置される。各
金属線C1,C2,C3の各検出部B1,B2,B3と
の接続部付近は,金属線C1〜C3の延伸方向に対して
横方向に弾性を有する弾性体Kで形成されている。金属
線C1〜C3の一部は,支持部材70によって支持され
ており,支持部材70は,弾性体Kに適度な上向きの力
がかかるように設置されている。この上向きの力によっ
て,弾性体Kが撓み,この弾性力によって,検出部B1
〜B3が片65aの下面に付勢されている。なお,検出
部B1〜B3は,片65aに対して付勢されているだけ
なので,前記支持部材70を取り除けば,熱板63から
取り外すことができる。
【0035】検出部B1〜B3で検出された各検出温度
は,上述したように各金属線C1〜C3を介して演算部
71に出力されようになっている。演算部71は,受信
した複数の検出データの中から最も高い温度を選出し,
当該最高温度を温度測定部69aの測定温度と擬制する
プログラムPを有する。例えば演算部71は,制御部6
8に接続されており,演算部71で選出された温度測定
部69aの測定温度は,制御部68に出力される。制御
部68は,当該測定温度に基づいて電源67aを介して
ヒータ66aの発熱量を操作し,片65aの温度が設定
温度になるように制御できる。なお,他の温度測定部6
9b,69c,69d,69eは,温度測定部69aと
同様の構成を有し,かかる構成の説明は省略する。
【0036】熱板63の中央部64には,図4に示すよ
うに中央部64を貫通する貫通孔72が設けられてお
り,貫通孔72内には,ウェハWを支持し,昇降させる
ための昇降ピン73が設けられている。昇降ピン73の
下方には,例えばシリンダ等を備えた昇降部74が設け
られており,昇降ピン73を上下動させることができ
る。
【0037】熱板63上には,ウェハWが熱板63に載
置される際にウェハWを支持する支持ピン75が設けら
れている。支持ピン75は,例えば1mm程度の高さを
有し,材質には,例えば熱伝導性の低い樹脂が用いられ
る。加熱処理の際,ウェハWは支持ピン75によって支
持されるので,ウェハWは,熱板63の輻射熱によって
加熱される。
【0038】熱板収容部61は,熱板63の外縁部65
を支持する環状の支持リング76と,その支持リング7
6を支持する支持台77とを有している。支持リング7
6には,熱板63の熱を外部に逃がさないように断熱材
が使用されている。また,支持台77は,上面が開口し
た略筒状に形成されており,その上部に支持リング76
を支持している。なお,中央部64も,図示しない支柱
によって支持されている。
【0039】熱板収容部61は,支持リング76とその
支持台77とを囲む略筒状のサポートリング78を有し
ている。このサポートリング78には,処理室S内に向
けて所定の気体,例えば不活性ガスを噴出する吹き出し
口78aが設けられており,処理室S内をパージするこ
とができる。
【0040】次に,以上のように構成されているPEB
装置44の作用について,塗布現像処理システム1で行
われるフォトリソグラフィー工程のプロセスと共に説明
する。
【0041】先ず,ウェハ搬送体7によりカセットCか
ら未処理のウェハWが1枚取り出され,第3の処理装置
群G3に属するエクステンション装置32に搬送される。
次いでウェハWは,主搬送装置13によってアドヒージ
ョン装置31に搬送され,ウェハW上にレジスト液の密
着性を向上させる,例えばHMDSなどの密着強化剤が塗布
される。次にウェハWは,クーリング装置30に搬送さ
れ,所定の温度に冷却され,その後,レジスト塗布装置
17又は19に搬送されてレジスト膜が形成される。レ
ジスト膜が形成されたウェハWは,プリベーキング装置
33又は34,エクステンション・クーリング装置41
に順次搬送され,各装置で所定の処理が施される。
【0042】次いで,ウェハWはエクステンション・ク
ーリング装置41からウェハ搬送体50によって取り出
され,周辺露光装置51を経て露光装置(図示せず)に
搬送される。露光処理の終了したウェハWは,ウェハ搬
送体50によりエクステンション装置42に搬送され,
その後主搬送装置13によって,PEB装置44又は4
5に搬送される。
【0043】PEB装置44又は45において後述する
加熱処理の終了したウェハWは,主搬送装置13によっ
てクーリング装置43,現像処理装置18又は20,ポ
ストベーキング装置35又は46,クーリング装置30
に順次搬送され,各装置において所定の処理が施され
る。その後,ウェハWは,エクステンション装置32を
介して,ウェハ搬送体7によってカセットCに戻され,
一連のフォトリソグラフィー工程が終了する。
【0044】次に,上述したPEB装置44の作用につ
いて詳しく説明する。PEB装置44では,熱板63の
各部分,すなわち中央部64及び片65a〜65dの温
度が設定温度に制御される。例えば制御部68に設定温
度Tが設定され,制御部68は,当該設定温度T
従って電源67a〜67eの電圧を操作する。この電圧
の操作によって,各ヒータ66a,66b,66c,6
6d,66eの発熱量が調節され,熱板63の中央部6
4及び片65a〜65dが設定温度Tに加熱される。
この際,各温度測定部69a〜69eでは,温度測定が
行われ,当該各測定温度に基づいて熱板63の前記各部
分の温度が調節される。以下,温度測定部69aの温度
測定のプロセスを図7を参考にして説明する。
【0045】先ず,各熱電対A1,A2,A3の各検出
部B1,B2,B3によって温度測定部69aの温度が
3箇所で検出される。検出された各検出温度T
,TTは,各金属線C1,C2,C3を介して,
演算部71に送信される。検出温度T,T,T
受信した演算部71では,プログラムPによって3つの
検出温度が比較され,最も高い温度,例えば検出温度T
(T>T,T)が選出される。選択された検出
温度Tは,この時の温度測定部69aの温度とされ
る。当該検出温度Tは,演算部71から制御部68に
送信される。そして,検出温度Tを受信した制御部6
8は,当該検出温度Tに基づいて,上述したようにヒ
ータ66aの発熱量を操作し,片65aの温度が設定温
度Tになるように微調節される。この温度測定は,例
えば比較的短い間隔で断続的に行われ,片65aの温度
が設定温度Tに維持される。他の温度測定部69b〜
60eにおいても同様に3箇所での温度検出が行われ,
最も高い検出温度に基づいて各部分の温度が調節され
る。こうして,熱板63全体の温度が設定温度Tに調
節,維持される。
【0046】次に,設定温度Tに維持された熱板63
上で行われるウェハWの加熱処理について説明する。先
ず,ウェハWが,主搬送装置13によってPEB装置4
4内に搬送され,予め上昇して待機していた昇降ピン7
3に受け渡され,支持される。次いで,蓋体60が下降
され,熱板収容部61と一体となって処理室Sが形成さ
れる。このとき,サポートリング78の吹き出し口78
aから,例えば不活性ガスが供給され始める。この不活
性ガスは,処理室Sを通って排気部62から排気され,
当該不活性ガスの気流によって,処理室S内が所定の雰
囲気に維持される。
【0047】次いでウェハWを支持した昇降ピン73が
下降され,ウェハWが支持ピン75上に載置される。そ
して,ウェハWが支持ピン75上に載置されると,熱板
63の輻射熱によってウェハWの加熱が開始され,ウェ
ハWが設定温度Tに加熱される。所定時間経過後,昇
降ピン73が再び上昇され,ウェハWが上昇されて,ウ
ェハWと熱板63とが離されることによってウェハWの
加熱が終了する。ウェハWの加熱が終了すると,蓋体6
0が上昇され,処理室Sが開放される。そして,ウェハ
Wが昇降ピン73から主搬送装置13に受け渡され,ウ
ェハWがPEB装置44内から搬出されて一連の加熱処
理が終了する。
【0048】以上の実施の形態によれば,温度測定部6
9aに3つの熱電対A1,A2,A3を設け,一箇所の
温度測定部の温度測定を,複数の熱電対を用いて行うよ
うにしたので,より確実に信頼性の高い温度を測定する
ことができる。また,各熱電対A1,A2,A3で検出
された検出温度の内,最も高い温度を選択し,当該温度
を温度測定部69aの測定温度と擬制するプログラムP
を設けたので,熱電対と片65aとの接触が確保された
最も信頼性のある検出温度を用いて,片65aの温度制
御を行うことができる。したがって,より厳格に熱板6
3の温度を設定温度Tに維持することができる。
【0049】また,熱電対A1,A2,A3の各金属線
C1,C2,C3の一部を弾性体Kとし,支持部材70
によって検出部B1,B2,B3を片56aに付勢する
ようにしたので,検出部B1〜B3と片65aとの接触
が確保され,片65aの温度を正確に測定することがで
きる。
【0050】熱板65の片65a側に凹部D1,D2,
D3を設けて,検出部B1,B2,B3を当該凹部D
1,D2,D3に合わせるようにしたので,検出部B1
〜B3が測定位置からずれたり,離脱したりすることが
防止され,温度測定が好適に行われる。
【0051】熱電対A1〜A3を,片65aに固着せず
に片65aから取り外せるようにしたので,片65aが
破損した際に,熱電対A1〜A3を取り外し,片65a
のみを交換することが可能となる。
【0052】熱板63の中央部64及び片65a〜65
d毎に温度測定部を設け,温度測定部69a〜69eを
熱板63の平面から見て偏り無く配置したので,より狭
い範囲で熱板63の温度を厳密に制御し,熱板面内の温
度を所望で均一な温度に保つことができる。
【0053】以上の実施の形態では,金属線C1〜C3
を支持部材70によって支持し,付勢していたが,弾性
体Kを有する金属線C1〜C3の一部を片65aに固着
させてもよい。例えば図8に示すように金属線C1〜C
3の弾性体Kの一部を接着剤Lによって片65aの裏面
に固着させる。このとき,弾性体Kの弾性力によって,
各金属線C1,C2,C3の検出部B1,B2,B3が
片65aに付勢されるように接着する。こうすることに
よって,検出部B1〜B3と片65aとの接触が確保さ
れ,検出部B1〜B3による温度検出が好適に行われ
る。なお,接着剤Lに,接着力の弱いものを用い,必要
なときに熱電対A1〜A3を片65aから取り外せるよ
うにしてもよい。また,金属線C1〜C3を固着する手
段として接着剤Lの代わりに,ねじ等を用いてもよい。
【0054】また,前記実施の形態では,各金属線C
1,C2,C3の一部に,金属線の延伸方向に対して横
方向に撓む弾性体Kを取り付けたが,金属線C1〜C3
の一部に,金属線と同方向に伸縮する弾性体としてのバ
ネMを用いてもよい。図9は,その一例を示すものであ
り,例えばバネMを有する金属線C4,C5,C6が鉛
直方向に設けられ,バネMの下方を支持部材90に支持
させる。支持部材90は,各金属線C4,C5,C6の
検出部B4,B5,B6が片65aに付勢されるように
設けされる。かかる構成により,検出部B4〜B6と片
65aとの接触が確保され,検出部B4〜B6によって
より正確な熱板温度を測定することができる。なお,前
記検出部の付勢は,弾性体等の付勢部材を別途金属線に
取り付けることによって行ってもよい。
【0055】以上の実施の形態では,熱電対A1〜A3
を片65aに接触させて設けていたが,熱電対の検出部
を熱板近傍に非接触な状態で設けるようにしてもよい。
以下,かかる構成を採用した例を,第2の実施の形態と
して説明する。
【0056】図10は,第2の実施の形態で用いられる
熱板100の縦断面の説明図である。熱板100の片1
01の温度測定部102には,片101を貫通する孔1
03が設けられる。孔103内には,3つの熱電対E
1,E2,E3の検出部F1,F2,F3が設けられ
る。各検出部F1,F2,F3には,金属線H1,H
2,H3がそれぞれ接続されており,検出部F1〜F3
からの検出温度は,金属線H1〜H3を介して演算部1
04に送信される。演算部104には,例えば各検出部
F1,F2,F3から受信した検出温度の中で最も高い
温度を選択し,当該選択された温度に所定の補正値Mを
加え,当該補正された温度を,温度測定部102の測定
温度と擬制するプログラムRが組み込まれている。補正
値Mには,片101と検出部F1,F2,F3との距離
に応じて求められたものや予め実験等によって求められ
たものが使用される。
【0057】演算部104で求められた測定温度は,制
御部105に出力できるようになっている。制御部10
5は,電源106を介して,片101に設けられたヒー
タ107の発熱量を操作することができる。なお,他の
温度測定部も同じ構成を有し,また,PEB装置の他の
構成は,前記実施の形態と同様である。
【0058】片101の温度を制御,維持する際には,
先ず検出部F1,F2,F3によって温度測定部102
の温度が検出される。各検出部F1,F2,F3で検出
された検出温度T,T,Tは,金属線H1,H
2,H3を介して演算部104に送信される。検出温度
〜Tを受信した演算部104では,プログラムR
によって検出温度T〜Tの中で最も高い検出温度T
(T>T,T)が選択され,当該検出最高T
に補正値Mが加えられて,温度測定部102の測定温度
(T1+M)が算出される。その後,測定温度T4
が,演算部104から制御部105に伝送され,制御部
105では,かかる測定温度T4に基づいて,ヒータ1
06の発熱量が調節され,片101の温度が設定温度に
制御,維持される。
【0059】かかる第2の実施の形態によれば,検出部
F1〜F3を片101に非接触な状態で設けるので,検
出温度が検出部F1〜F3と片101との接触具合に影
響されず,温度検出を安定して行うことができる。ま
た,検出部F1〜F3が片101から離れた分の補正値
Mを加えることによって,正確な温度測定部102の温
度を測定することができる。さらに上述した実施の形態
と同様に3つの熱電対E1〜E3を設けたので,より確
実に,信頼性のある温度を検出することができる。
【0060】また,第2の実施の形態において,孔10
3の径を大きく設けて,検出部F1〜F3とウェハWと
の距離が検出部F1〜F3と片101との距離よりも短
くなるようにしてもよい。このとき,検出部F1〜F3
によって,ウェハWの温度が直接検出され,かかるウェ
ハW温度に基づいて熱板温度を調節してもよい。これに
よって,ウェハW温度が調節され,ウェハWの加熱温度
を厳密に制御することができる。
【0061】以上の実施の形態では,熱電対を3つ設け
たが,数は2以上なら任意に選択できる。また,温度測
定部材として熱電対を用いたが,他の接触式の温度セン
サ,例えば白金測温抵抗体,サーミスタ等であってもよ
い。さらに,前記実施の形態では,分割された熱板が設
けられていたが,分割されていない一体型の熱板であっ
てもよい。
【0062】以上の実施の形態は,本発明をPEB装置
に適用したものであったが,本発明は,他の熱処理装
置,例えばプリベーク装置33又は34,ポストベーク
装置35又は46にも応用できる。また,熱処理板とし
ての冷却板を有するクーリング装置30,40,41及
び43にも応用できる。
【0063】また,以上で説明した実施の形態は,半導
体ウェハデバイス製造プロセスのフォトリソグラフィー
工程におけるウェハの熱処理装置について適用したもの
であったが,本発明は半導体ウェハ以外の基板例えばL
CD基板の熱処理装置においても適用できる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば,より正確で信頼性のあ
る熱処理板の温度を測定できるので,当該測定温度に基
づいて熱処理板の厳密な温度制御ができるようになり,
基板が所望の温度で熱処理される結果,歩留まりの向上
が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかるPEB装置を搭載した塗布
現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】PEB装置の構成の概略を示す縦断面の説明図
である。
【図5】熱板の構成の概略を示す平面図である。
【図6】熱板の温度測定部の拡大図である。
【図7】熱板の片に熱電対を取り付けたときの構成を示
す片の縦断面の説明図である。
【図8】熱板の片に熱電対を取り付けたときの他の態様
を示す片の縦断面の説明図である。
【図9】熱板の片に熱電対を取り付けたときの他の態様
を示す片の縦断面の説明図である。
【図10】第2の実施の形態における熱板の片の構成を
示す縦断面の説明図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 44 PEB装置 63 熱板 64 中央部 65 外縁部 65a〜65d 片 66a〜66e ヒータ 67a〜67e 電源 69a〜69e 温度測定部 A1〜A3 熱電対 B1〜B3 検出部 C1〜C3 金属線 D1〜D3 凹部 68 制御部 71 演算部 S 処理室 W ウェハ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を熱処理する熱処理板の温度制御方
    法であって,温度測定部材の検出部を,前記熱処理板内
    に完全に埋設せずに前記熱処理板の温度測定部の表面に
    接触させて,前記温度測定部の温度を複数箇所で測定
    し,当該測定された測定温度の中で,最も高い温度を前
    記温度測定部の温度と擬制し,当該擬制された温度に基
    づいて前記熱処理板の温度を制御することを特徴とす
    る,熱処理板の温度制御方法。
  2. 【請求項2】 基板を熱処理する熱処理板の温度制御方
    法であって,前記熱処理板の温度測定部における温度
    を,前記温度測定部近傍で前記熱処理板と所定距離離れ
    た複数箇所で測定し,当該測定された測定温度の中で最
    も高い温度に,所定の補正値を加えた温度を前記温度測
    定部の温度と擬制し,当該擬製された温度に基づいて前
    記熱処理板の温度を制御することを特徴とする,熱処理
    板の温度測定方法。
  3. 【請求項3】 基板を熱処理する熱処理装置であって,
    基板を載置し,熱処理する熱処理板と,前記熱処理板の
    温度測定部の温度を測定するための温度測定部材とを有
    し,前記温度測定部材は,前記温度測定部に接触して前
    記温度測定部の温度を検出する検出部を有し,前記温度
    測定部材は,一の前記温度測定部に対して複数設けられ
    ていることを特徴とする,熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記温度測定部材は,前記検出部に接続
    され前記検出部による検出結果を送信するための送信線
    を有し,前記送信線の前記検出部との接続部付近は,弾
    性体で構成されており,前記送信線は,前記検出部が前
    記熱処理板に付勢されるように設けられていることを特
    徴とする,請求項3に記載の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記熱処理板の前記温度測定部には,少
    なくとも前記検出部の一部と適合する凹部が設けられて
    いることを特徴とする,請求項3又は4のいずれかに記
    載の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 基板を熱処理する熱処理装置であって,
    基板を載置し,熱処理する熱処理板と,前記熱処理板の
    温度測定部の温度を測定する温度測定部材とを有し,前
    記温度測定部材は,前記熱処理板の表面近傍で,前記熱
    処理板と非接触な状態で前記温度測定部の温度を検出す
    る検出部を有し,前記温度測定部材は,一の前記温度測
    定部に対して複数設けられていることを特徴とする,熱
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記熱処理板の温度測定部には,前記熱
    処理板を貫通する孔が設けられており,前記検出部は,
    前記孔内に設けられていることを特徴とする,請求項6
    に記載の熱処理装置。
  8. 【請求項8】 前記温度測定部材は,前記熱処理板から
    取り外し可能であることを特徴とする,請求項3,4,
    5,6又は7のいずれかに記載の熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記温度測定部は,前記熱処理板の複数
    箇所に設けられており,当該温度測定部は,前記熱処理
    板に偏り無く設けられていることを特徴とする,請求項
    3,4,5,6,7又は8のいずれかに記載の熱処理装
    置。
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