JP2017146161A - 熱板の温度測定装置及び熱板の温度測定方法 - Google Patents

熱板の温度測定装置及び熱板の温度測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被処理基板を載置して加熱する熱板に、基板本体に複数の温度センサを設けてなる温度測定用基板を載置したときに、各温度センサにより精度の高い温度の時間推移データを取得すること。【解決手段】前記温度測定用基板と、前記温度センサ毎に、前記温度測定用基板を熱板に載置した後における複数の時間帯に応じて補正パラメータを記憶する記憶部と、前記測定用基板を前記熱板に載置した後に所定の時間間隔でサンプリングした各温度検出値を、前記記憶部に記憶されている前記温度センサ及び前記時間帯に対応する補正パラメータにより補正して温度の時間推移データを取得するデータ処理部と、を備える装置を構成する。補正パラメータは、複数の温度センサを用いて事前に取得した標準温度推移データと当該複数の温度センサの各々の温度推移データとに基づいて予め求めておく。【選択図】図3

Description

本発明は、被処理基板を載置して加熱するための熱板の温度を測定する温度測定装置及び温度測定方法に関する。
半導体製造プロセスのフォトリソグラフィ工程においては、被処理基板である半導体ウエハ(以下、ウエハという)を熱板に載置して加熱処理することが行われている。この加熱処理としては、ウエハに形成したレジスト膜を所定のパターンに沿って露光した後、現像する前に行う加熱処理(PEB:ポストエクスポージャベーク)がある。フォトリソグラフィ工程にてウエハに形成されるレジストパターンの形状は種々の要因に左右され、この要因の一つとしては、PEBにおけるウエハの温度が挙げられる。また、PEBにおいては、ウエハの面内各部における処理の均一性が求められる。
そこで、上記の熱板の検査時や調整時においては、特許文献1、2に示されるような基板本体と、当該基板本体に設けられた複数の温度センサとを備える温度測定用ウエハを熱板に載置し、各温度センサによって測定される基板本体の温度の時間推移データを取得することが行われる。この基板本体の温度は熱板の温度に対応するので、取得した温度の時間推移データに基づいて熱板の検査及び調整を行うことができる。さらに温度測定用ウエハの構成について述べると、上記の各温度センサの出力信号は、例えば基板本体に形成されたパターンやワイヤなどの導体を介して、当該温度測定用ウエハに接続される測定ユニットに取り込まれて温度に換算される。それによって、上記の温度の時間推移データが作成される。
特開平9−189613 特開2003−77816
上記の温度測定用ウエハについては、使用される前に校正(目盛り付け)が行われる。この校正は一般的な温度計の校正と同様に、例えば雰囲気が撹拌されて均熱空間とされる恒温槽の内部に校正対象の計器である温度測定用ウエハを収納し、この温度測定用ウエハの各温度センサによって測定された温度を、標準計器である標準温度計が示す測定温度(標準温度)と比較することで為されている。
しかし計器の校正は、校正対象の計器が示す測定値と標準計器が示す測定値(標準値)との関係を特定の条件下で確定し、標準値に対する校正対象の計器の測定値の偏差を正すことが目的であり、必ずしも校正が行われた条件と異なる条件下で校正対象の計器が使用される場合の精度を保証するものでは無い。つまり温度測定用ウエハが使用される環境は、通常は校正が行われる環境と異なっており、例えば上記の均熱空間が形成される環境では無く、温度勾配が存在する環境で使用される。
そのように温度測定用ウエハが使用される環境が校正が行われた環境と異なる場合、温度センサによって測定される温度と、熱板の温度との間に測定誤差が生じてしまう場合が有る。そしてこのような測定誤差は、基板本体表面と各温度センサ間に各々存在する熱抵抗の差や、各温度センサに接続されるワイヤを介した放熱の差や、温度センサの形状の個体差などの各種の要因によって、温度センサ毎に異なったものとなる。
レジストパターンのさらなる微細化が求められる昨今では、上記のPEBなどのウエハの加熱処理において、処理開始から処理終了までにおけるウエハの面内各部の温度を高精度に制御することが求められている。そのような制御を行うために、上記の測定誤差を抑え、各温度センサによって取得される温度の時間推移データの精度を高くすることが求められている。特許文献1では、温度測定用ウエハを構成する基板本体に搭載する構造物を極力少なくし、且つウエハと構造物との密着性を高めることによって、測定誤差の低減を図ることについて記載されているが、上記の各種の要因による測定誤差を除去するには不十分である。また、特許文献2では温度センサによる測定値が安定化した後の測定誤差を除去する手法について示されているが、安定化する前の測定誤差を除去する方法については示されていない。
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、被処理基板を載置して加熱する熱板に、基板本体に複数の温度センサを設けてなる温度測定用基板を載置したときに、各温度センサにより精度の高い温度の時間推移データを取得することができる技術を提供することである。
本発明の熱板の温度測定装置は、被処理基板を載置して加熱するための熱板の温度を測定する温度測定装置において、
基板本体に複数の温度センサを設けてなる温度測定用基板と、
前記温度センサ毎に、前記温度測定用基板を前記熱板に載置した後における複数の時間帯に応じて補正パラメータを記憶する記憶部と、
前記測定用基板を前記熱板に載置した後において所定の時間間隔でサンプリングした各温度検出値を、前記記憶部に記憶されている前記温度センサ及び前記時間帯に対応する補正パラメータにより補正して温度の時間推移データを取得するデータ処理部と、を備え、
前記補正パラメータは、前記複数の温度センサを用いて事前に取得した標準温度推移データと当該複数の温度センサの各々の温度推移データとに基づいて予め求められたものであることを特徴とする。
本発明の熱板の温度測定方法は、被処理基板を載置して加熱するための熱板の温度を測定する温度測定方法において、
基板本体に複数の温度センサを設けてなる温度測定用基板を前記熱板に載置する工程と、
前記複数の温度センサを用いて取得した標準温度推移データと当該複数の温度センサの各々の温度推移データとに基づいて、前記温度センサ毎に、前記温度測定用基板を前記熱板に載置した後における複数の時間帯に応じた補正パラメータを取得する工程と、
前記温度測定用基板を前記熱板に載置した後において、所定の時間間隔でサンプリングした各温度検出値を、前記温度センサ及び前記時間帯に対応する前記補正パラメータにより補正して、温度の時間推移データを取得する工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数の温度センサを備える温度測定用基板を熱板に載置した後、所定の時間間隔でサンプリングした各温度検出値を、温度センサ及び温度測定用基板を熱板に載置後の複数の時間帯に対応する補正パラメータを用いて補正して温度の時間推移データを取得する。この補正パラメータは、上記の複数の温度センサを用いて事前に取得した標準温度推移データと温度センサの各々の温度推移データとに基づいて算出されたものである。このような構成によって、取得される温度の時間推移データの精度を高くすることができる。
加熱モジュールを構成する熱板の縦断側面図である。 前記熱板の温度を測定するための温度測定装置の構成図である。 前記温度測定装置を構成する測定ユニットに設けられるメモリの概略図である。 前記熱板に前記温度測定装置を構成する温度測定ウエハを載置した状態を示す説明図である。 前記熱板に前記温度測定ウエハを載置した状態を示す説明図である。 前記熱板に前記温度測定ウエハを載置した状態を示す説明図である。 前記熱板に前記温度測定ウエハを載置した状態を示す説明図である。 前記測定ユニットに設けられる他のメモリの概略図である。 前記温度測定ウエハによって取得される検出温度の標準温度に対する誤差の推移を示すグラフ図である 熱板と温度測定ウエハとからなる熱回路を示す模式図である。 標準温度の推移と検出温度の推移とを示すグラフ図である。 標準温度の推移と検出温度の推移とを示すグラフ図である。 パラメータによる前記検出温度の補正の概略を示すためのグラフ図である 前記パラメータ設定後の前記熱板の温度測定の手順を示すフローチャートである。 前記パラメータによって補正された検出温度の推移の一例を示すグラフ図である。 前記温度測定装置が適用される加熱モジュールの縦断側面図である。 前記加熱モジュールの平面図である。
図1中11は水平な円形の熱板であり、内部にヒーター12を備えている。ヒーター12によって熱板11の表面が所定の温度になるように加熱された状態で、当該熱板11の表面に円形の被処理基板であるウエハWが載置されて加熱処理される。この加熱処理については、ウエハWの温度が熱板11の表面温度に対応する所定のプロセス温度に到達するように上昇した後、当該プロセス温度に維持されるように行われる。
この熱板11は例えば、背景技術の項目で述べたPEBを行う加熱モジュールを構成する。図中13は、駆動機構14によって昇降する3本の昇降ピン(図では2本のみ表示している)であり、図示しないウエハWの搬送機構と熱板11との間でウエハWを受け渡す。加熱処理を開始する際には昇降ピン13がウエハWを支持した状態で下降してウエハWを熱板11に載置し、加熱処理を終了する際には昇降ピン13がウエハWを突き上げて熱板11から遠ざける。図中15は、熱板11に設けられる昇降ピン通過用の孔である。
図中16はカバーであり、図示しない昇降機構によって実線で示す上昇位置と、鎖線で示す下降位置との間を昇降できるように構成され、また、図示しない排気口を備えている。カバー16は、ウエハWに加熱処理が行われるときには下降位置に位置して熱板11表面を覆い、ウエハWの周囲の雰囲気を排気する。加熱処理が行われていないときには上昇位置に位置して、ウエハWの搬送機構と昇降ピン13との間でウエハWの受け渡しを可能にする。
熱板11の温度を測定する温度測定装置20について、図2に示している。温度測定装置20は、温度測定用基板である温度測定用ウエハ2と、データ処理部である測定ユニット3とによって構成されている。温度測定用ウエハ2は、基板本体21と温度センサ4A〜4Dとにより構成されており、熱板11の温度測定を行うために、ウエハWの代わりに熱板11に載置されて加熱処理される。この温度測定用ウエハ2の加熱処理は、ウエハWの加熱処理と同様に行われる。つまり、温度測定用ウエハ2の加熱処理とウエハWの加熱処理とで、ヒーター12の出力及び加熱時間について一致するように設定され、温度測定用ウエハ2は、上記のプロセス温度になるように加熱される。
基板本体21は例えばウエハWと同じ形状、且つウエハWと同じ材質によって構成されている。温度センサ4(4A〜4D)は基板本体21の表面上に設けられており、各々ワイヤ22を介して、測定ユニット3に接続されている。温度センサ4A〜4Dは、互いに同様に構成されており、基板本体21の表面において当該温度センサ4A〜4Dが設けられた箇所の温度に相当する検出信号を、ワイヤ22を介して測定ユニット3に送信する。基板本体21が加熱処理されてプロセス温度に到達した後の当該基板本体21の面内の温度分布は、熱板11の面内の温度分布に対応する。つまり、温度センサ4A〜4Dは、基板本体21の各部の温度を熱板11の各部の温度とみなして測定できるように設けられたセンサである。
上記の温度センサ4A〜4Dは、基板本体21の中心の点Pから互いに等距離に、基板本体21の周に沿って設けられている。なお、図2中の点線の円は点Pを中心とする仮想の円であり、温度センサ4A〜4Dの位置関係を示すために表示している。点Pから見て各温度センサ4A〜4Dは、90°刻みで配置され、反時計回りに4A、4B、4C、4Dの順番で設けられている。
測定ユニット3は、コンピュータにより構成されている。測定ユニット3は、上記の温度センサ4A〜4Dから各々出力される検出信号に対応する温度(検出温度)を算出する。発明が解決しようとする課題の項目で説明したように、この検出温度と、基板本体21において温度センサ4A〜4Dが設けられた箇所の実際の温度とが一致せずに誤差が生じる場合が有り、その誤差は温度センサ4A〜4D間で異なる。測定ユニット3は温度センサ4A〜4Dについて夫々個別に設定される補正パラメータを用いて、この誤差が解消されるように、温度センサ4A〜4Dで各々取得された検出温度を補正して補正温度を算出し、この補正温度の時間推移データを作成する。
測定ユニット3はプログラム31を備えており、当該プログラム31は、上記の温度センサ4A〜4Dからの検出信号の取得、上記の補正温度の時間推移データの作成、後述の補正パラメータの算出などが行えるように、ステップ群が組み込まれている。このプログラム31は、コンピュータの記憶媒体、例えばコンパクトディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、メモリーカード等に収納されて、測定ユニット3にインストールされる。
温度測定用ウエハ2を熱板11に載置した後において、測定ユニット3による温度センサ4A〜4Dの検出信号のサンプリングは、所定の時間間隔で繰り返し行われる。互いに前後するサンプリングが行われるタイミング間の時間帯をサンプリング周期Δtとすると、上記の補正パラメータは、各サンプリング周期Δtに対応して設定されている。この補正パラメータは、調整パラメータT及び調整パラメータGにより構成されている。これらT、Gについては、後に詳しく説明する。
測定ユニット3はメモリ32を備えており、当該メモリ32には調整パラメータT、Gが各サンプリング周期Δt及び各温度センサ4に対応付けられて記憶されている。図3は、当該メモリ32を模式的に示したものであり、サンプリング周期Δtについて、時系列における順番を示す数値をΔtの後ろに付して示している。なお、Δtのnは整数を表す。また、サンプリングを行った時刻(時点)をtで表し、tの後ろに周期Δtに付した順番を示す数値と対応する数値を付して示している。具体的に、時刻t〜時刻t間、時刻t〜時刻t間・・・時刻tn−1〜時刻t間が、夫々周期Δt、周期Δt・・・周期Δtである。
時刻tは温度測定用ウエハ2が熱板11に載置されて加熱処理が開始される時刻、時刻tは温度測定用ウエハ2が熱板11から突き上げられて加熱処理が終了する時刻である。従って、時刻tから時刻tまでの時間が温度測定用ウエハ2の加熱時間(処理時間)である。また、任意の連続するサンプリング時刻について順番に時刻tk−1、時刻tと表し、時刻tk−1〜時刻tにおける任意の周期についてΔtとして表す場合がある。kは、1≦k≦nとなる整数である。
図2に示すように測定ユニット3は、メモリ33を備えている。このメモリ33には、後述するように調整パラメータT、Gを決定するために、各サンプリング時刻tにおいて温度センサ4A〜4Dの検出信号から取得された検出温度が、各温度センサ4及び各サンプリング時刻tに対応付けられて検出温度の時間推移データとして記憶される。さらにメモリ33には、後述するようにこの検出温度から決定される各時刻tの標準温度が、標準温度の時間推移データとして記憶される。図中34は例えばモニタなどにより構成される表示部であり、後述するように補正温度の時間推移データを表示する。
上記のメモリ33に格納されるデータの取得手順を説明する。先ず、図4に示すように温度測定用ウエハ2を任意の向きで熱板11に載置し、ウエハWを加熱処理する場合と同様に、当該温度測定用ウエハ2を加熱処理する。この加熱処理中、測定ユニット3によって温度センサ4Aの検出信号を周期Δtでサンプリングし、時刻t〜時刻tの各時刻の検出温度を取得する。これを1回目の温度検出とする。
続いて、温度測定用ウエハ2が例えば室温に冷却された後、1回目の温度検出時とは温度測定用ウエハ2の向きが90°時計回りにずれるように、当該温度測定用ウエハ2を熱板11に載置して加熱処理する。そして、この加熱処理中、測定ユニット3が温度センサ4Bの検出信号を周期Δtでサンプリングし、時刻t〜時刻tの各時刻の検出温度を取得する。これを2回目の温度検出とする。
次に、温度測定用ウエハ2が例えば室温に冷却された後、2回目の温度検出時とは温度測定用ウエハ2の向きが90°時計回りにずれるように、当該温度測定用ウエハ2を熱板11に載置して加熱処理する。そして、この加熱処理中、測定ユニット3によって温度センサ4Cの検出信号を周期Δtでサンプリングし、時刻t〜時刻tの各時刻の検出温度を取得する。これを3回目の温度検出とする。
然る後、温度測定用ウエハ2が例えば室温に冷却された後、3回目の温度検出時とは温度測定用ウエハ2の向きが90°時計回りにずれるように、当該温度測定用ウエハ2を熱板11に載置して加熱処理する。そして、この加熱処理中、測定ユニット3によって温度センサ4Dの検出信号を周期Δtでサンプリングし、時刻t〜時刻tの各時刻の検出温度を取得する。これを4回目の温度検出とする。
1回目の温度検出時における温度センサ4A、2回目の温度検出時における温度センサ4B、3回目の温度検出時における温度センサ4C、4回目の温度検出時における温度センサ4Dは、各々熱板11上の同じ箇所に配置されており、これらの温度センサ4A〜4Dから、時刻t〜時刻tにおける各時刻の検出温度、即ち検出温度の時間推移データが取得されている。図8の上側は、このように1回目〜4回目の温度検出が行われ、各温度センサ4の検出温度の時間推移データが記憶された状態のメモリ33を模式的に示している。
続いて図8の下側に示すように、時刻t〜時刻tの各々において、温度センサ4A〜4Dによる検出温度の中から最高温度が標準温度として抽出され、メモリ33に標準温度の時間推移データとして記憶される。具体的に、時刻tにおいて、温度センサ4Bの検出温度>温度センサ4Cの検出温度>温度センサ4Dの検出温度>温度センサ4Aの検出温度であったとすると、温度センサ4Bによる検出温度が、時刻tにおける標準温度として設定される。
このように設定される標準温度について、図9、図10を用いて説明する。図9は、時刻t〜時刻tにおいて、標準温度に対する各温度センサ4A〜4Dによる検出温度の誤差(単位:℃)の推移を示すグラフである。より具体的に、この誤差は、検出温度−標準温度の計算値であるため、0℃以下の温度である。グラフの横軸、縦軸は、加熱時間、誤差を夫々示している。上記のように各温度センサ4で熱板11の同一箇所の温度を測定し、各時刻tの標準温度が設定されたことで、このグラフに示されるように時々刻々の誤差が定量化されたことになる。上記の調整パラメータG,Tは、このような時々刻々の誤差をキャンセルできるように設定される。
図10は、温度センサ4A〜4Dのうちの一つ及び熱板11上に載置された基板本体21を熱回路24として表したものである。この熱回路24は、本来であれば、電源25、26の負端子が接地され、電源25、26の正端子間に抵抗R1が設けられた回路として表される。しかし実際には、誤差の要因として、互いに並列に接続された抵抗R2及びコンデンサC1が、電源25と抵抗R1との間に介挿された回路構成となる。
この誤差要因は、発明が解決しようとする課題で説明したような温度測定用ウエハ2に接続されるワイヤ22の放熱や、温度測定用ウエハ2を構成する基板本体21表面と各温度センサ4A〜4D間に存在して互いを接着する接着層の熱抵抗などである。この誤差要因が存在することで、温度センサ4A〜4Dによる検出温度=温度センサ4A〜4Dの周囲温度は、基板本体21の温度よりも低くなる。また、この誤差要因である抵抗R2及びコンデンサC1の大きさは、時刻t毎及び温度センサ4毎に異なり、誤差要因が熱回路24に与える影響が小さいほど、温度センサ4A〜4Dによる検出温度は基板本体21の温度に近づくように大きくなる。従って、任意の時刻tにおける温度センサ4A〜4Dによる検出温度のうちの最高温度は、当該時刻tにおける基板本体21の温度により近い温度であるため、当該最高温度を上記のように時刻tにおける標準温度として設定している。
次に、図11、図12を参照して、上記の調整パラメータT,Gについて説明する。図11、図12中においては、上記の標準温度の時間推移データから作成されるグラフ(以降、標準温度グラフと記載する)の一例を実線で示している。また、図11、図12には温度センサ4Aの検出温度の時間推移データから作成されるグラフ(以降、検出温度グラフと記載する)を鎖線で示している。説明のために、この温度センサ4Aの検出温度グラフについては、図11、図12で夫々異なる形状の例を示している。図11、図12の横軸は加熱時間(単位:秒)を表し、縦軸は温度(単位:℃)を表している。標準温度グラフ及び検出温度グラフについて、温度が安定化した期間、即ちプロセス温度となっている期間を安定期とし、安定期の前の温度が上昇を続ける期間を過渡期とする。
図9で説明したように、任意の時刻tにおける標準温度に対する温度センサ4Aの検出温度の誤差は0℃以下の温度である。これは過渡期において、標準温度の推移に温度センサ4Aの検出温度の推移が遅れて追随する場合が有ることを示す。つまり、過渡期において温度センサ4Aの検出温度の推移に時間的な遅れが発生する場合が有り、この時間的な遅れは、標準温度グラフの傾きと検出温度グラフとの傾きとの差に相当する。図11では、そのような時間的な遅れが比較的大きいことで、標準温度グラフの傾きと検出温度グラフとの傾きとの間に比較的大きな差が存在する例を示している。
また、任意の時刻tにおける標準温度に対する温度センサ4Aの検出温度の誤差が0℃以下の温度となることは、安定期において温度センサ4Aの検出温度は、標準温度よりも低い状態で推移する場合が有ることを示す。つまり、温度センサ4Aによる検出温度と標準温度との間で、到達したプロセス温度にレベル差が生じる場合が有ることを示す。図12ではそのレベル差が存在している例を示している。
調整パラメータTは、上記の時間的な遅れを補償するためのパラメータであり、さらに具体的には各周期Δtにおける検出温度グラフの傾きを、標準温度グラフの傾きに揃えるためのパラメータである。調整パラメータGは上記の到達温度のレベル差を補償するためのパラメータであり、従って、この調整パラメータGは増幅率、即ちゲインを調整するパラメータである。さらに具体的には、この調整パラメータGは、調整パラメータTによって補正された検出温度をさらに補正して、標準温度に揃えるためのパラメータである。
続いて、標準温度を設定した後に行う、任意のサンプリング時刻tk−1〜t間(周期Δt)の調整パラメータT,Gの設定処理の一例について、図13のグラフを参照して説明する。図13のグラフは、図11、図12と同様に実線、鎖線で標準温度グラフ、温度センサ4Aの検出温度グラフを夫々示している。グラフ中、時刻tk−1、時刻tにおける温度センサ4Aの検出温度を夫々θ、θk−1としている。また、時刻tk−1における標準温度、時刻kにおける標準温度を夫々Θk−1、Θとしている。
周期Δtにおける標準温度グラフの傾きは(Θ−Θk−1)/Δtであり、検出温度グラフの傾きは(θ−θk−1)/Δtであるので、例えば下記の式1から周期Δtにおける調整パラメータTを算出する。
{(θ−θk−1)/Δt}×T/Δt=(Θ−Θk−1)/Δt・・・式1
また、θを上記のΔtにおいて設定されたTを用いて補正した場合の検出温度をθ′として表し、θk−1をΔtk−1において設定されたTを用いて補正した場合の検出温度をθ′k−1として表した場合、θ′とθk−1との間には下記の式2が成り立つ。式2中のTは、上記の式1の周期ΔtにおけるTである。そこで、式1より算出したTを用いてθ′を算出する。続いて、下記の式3から周期Δtにおける調整パラメータGを算出する。
θ′={(T/Δt)・(θ−θk−1)}+θ′k−1・・・式2
Θ=G・θ′・・・式3
つまり、図13に概略的に示すように周期Δtにおける検出温度グラフの傾きが、標準温度グラフの傾きに揃うように、周期Δtの終端時刻tにおける検出温度θを補正するパラメータTを算出する。そして、このTを用いて補正して得られた補正の中間段階の温度θ′と標準温度Θとの間に依然として残る誤差がキャンセルされるようにパラメータGを算出する。なお、図13は、パラメータの作用を概略的に示す目的から、上記の式2中のθ′k−1がθk−1であるものとして示している。このθ′k−1について補足して説明しておくと、当該θ′k−1は、式2に相当する下記の式4で算出される値であり、θk−1をTを用いて補正した値である。Tは周期Δt毎に算出、設定されるため、この式4におけるTは、周期Δtk−1について設定されたTである。
θ′={(T/Δt)・(θk−1−θk−2)}+θ′k−2・・・式4
このように式1〜式3に従って、周期Δt1〜Δtnの各々における温度センサ4Aの調整パラメータT、Gが算出されて、図3で例示したようにメモリ32に格納される。代表して温度センサ4Aの調整パラメータT、Gの算出について説明したが、温度センサ4B、4C、4Dの調整パラメータT、Gについても温度センサ4Aの調整パラメータT、Gと同様に、上記の式1〜式3に従って算出されて、メモリ32に格納される。
なお上記のT,Gの設定手法は一例であり、例えば周期Δtにおける終端時刻tより前の時刻のTにより補正された検出温度が、当該時刻の標準温度に揃うように調整パラメータGを決定してもよい。具体的に、図13に示した時刻tk−1と時刻tとの間の時刻Q1の標準温度Q2に、Tを用いて補正された検出温度Q3が合わせ込まれるようにGが設定されてもよい。
上記のように調整パラメータT、Gが取得された後に行われる温度測定装置20による測定手順について、図14のフローチャートを参照して説明する。温度測定用ウエハ2が所望の向きで熱板11に載置されて加熱処理される。この加熱処理中、温度センサ4A〜4Dからの検出信号が、周期Δtごとにサンプリングされ、検出温度の時間推移データが取得される(ステップS1)。なお、この温度測定時においては、図4〜図8で説明したパラメータの設定時とは異なり、熱板11の互いに異なる箇所の温度測定を行うために、各温度センサ4A〜4Dの検出信号を並行して取得し、各温度センサ4A〜4Dについての検出温度の時間推移データが取得される。
然る後、取得された時間推移データ中の検出温度が、当該検出温度を取得した温度センサ4、当該検出温度を取得した時刻に各々対応してメモリ32に記憶された調整パラメータT,Gにより補正され、補正温度の時間推移データが作成される(ステップS2)。具体的に、温度センサ4Aによって取得された時刻tの検出温度θから、補正温度を算出する手順について説明すると、先ず、この温度センサ4A及びこの時刻tに対応する周期Δtにおいて設定された調整パラメータTを用いて、上記の式2に基づいてθ′が算出される。然る後、温度センサ4A且つ周期Δtにおいて設定された調整パラメータGを用いて、上記の式3によりΘが算出され、当該Θが時刻tの補正温度として決定される。
これらの補正温度の時間推移データは、例えば図15に示すように温度センサ4毎に、温度測定用ウエハ2の基板本体21の温度の推移を示すグラフとして、測定ユニット3の表示部34に表示される(ステップS3)。図15のグラフは、図11、図12のグラフと同様に、横軸に時間、縦軸に温度が夫々設定されている。既述のようにグラフの安定期におけるプロセス温度が、熱板11の温度に相当する。作業者は、この表示を参照して熱板11のヒーター12の出力などの調整及び検査を行う。調整及び検査後は、ウエハWを熱板11に載置して加熱処理が行われる。
この温度測定装置20によれば、温度測定用ウエハ2の温度センサ4A〜4Dの各検出温度の時間推移データに基づいてサンプリングを行う周期Δtごと且つ温度センサ4ごとに予め設定された調整パラメータT,Gを用いて、当該温度センサ4A〜4Dによって取得された検出温度を補正し、補正温度の時間推移データを取得している。この補正温度の時間推移データは、基板本体21において温度センサ4A〜4Dが設けられた各部の温度を精度高く反映する。従って、熱板11の温度調整を精度高く行うことができる。
ところで上記の例では、時刻tにおける温度センサ4A〜4Dの検出温度のうちの最高温度を標準温度としているが、この標準温度はそのように設定することには限られない。例えば時刻tにおける温度センサ4A〜4Dの検出温度の平均値を時刻tにおける標準温度としてもよい。ただし、既述のように最高温度は基板本体21の温度に近いため、最高温度を標準温度とすることが好ましい。また、例えば上記の最高温度に対して所定の値を加算した温度を標準温度としてもよいし、上記の平均値に対して所定の値を加算した温度を標準温度としてもよい。
さらに、上記の例では温度センサ4の1つについて、互いに前後するサンプリングのタイミング間の時間帯である周期Δtごとに1つの調整パラメータT,Gの組が設定されているが、そのように調整パラメータT,Gの組が設定されることには限られない。例えばサンプリング間隔のm倍(m=2以上の整数)、つまりm×Δt毎に調整パラメータT,Gの組を設定してもよい。この場合、上記のように温度センサ4による任意の時刻tの検出温度をθとすると、θk―m〜θk−1は1つの時間帯において設定されたT,Gの組で補正し、θ〜θk+(m−1)は次の時間帯において設定されたT,Gの組を読み出して補正することになる。つまり、上記の図14のフローのステップS2では、1つのT,Gの組でm回、検出温度を補正することになる。
ところで、ウエハWのプロセス温度毎に調整パラメータT、Gを設定し、メモリ32に格納しておくようにしてもよい。具体的には、例えばプロセス温度が100℃、110℃、120℃の場合の調整パラメータT,Gを既述の手法で各々取得して、メモリ32に格納しておく。つまり、上記のプロセス温度が得られるように熱板の11のヒーター12の出力を変更する度に、図4〜図7で説明した温度検出、図8で説明した標準温度の決定、図13で説明した調整パラメータT,Gの算出を行い、算出した調整パラメータT,Gをプロセス温度に対応付けてメモリ32に記憶させる。そして、上記のフローのステップS1では100℃、110℃、120℃のうち、作業者が選択したプロセス温度に対応する発熱量でヒーター12が発熱して、温度測定用ウエハ2が加熱される。そして、ステップS2では、選択したプロセス温度に対応する調整パラメータT,Gが読み出されて、検出温度が補正される。
また、調整パラメータT,Gは、各々プロセス温度に低次の依存性を持つ。具体的に述べると、T,Gの値を各々、プロセス温度についての1次関数または2次関数で表すことが可能である。そこで、例えば上記のように100℃のプロセス温度の調整パラメータT,Gと、110℃のプロセス温度の調整パラメータT,Gと、を算出した場合、温度センサ4毎且つ周期Δt毎におけるプロセス温度と調整パラメータTとの相関関係(第1の相関関係)及びプロセス温度と調整パラメータGとの相関関係(第2の相関関係)を設定し、メモリ32に格納しておく。具体的に、温度センサ4Aの周期Δtについて、100℃のプロセス温度のときに調整パラメータTがT1、110℃のプロセス温度のときに調整パラメータTがT2であったとすると、このT1、T2に基づいて、当該温度センサ4Aの周期Δtにおける第1の相関関係を取得する。第1の相関関係及び第2の相関関係は、例えば上記のプロセス温度についての1次関数または2次関数である
そして、上記のフローのステップS1ではプロセス温度が、100℃より大きく110℃より小さい温度、例えば105℃となるように温度測定用ウエハ2が加熱されるものとする。その場合、ステップS2では上記のように温度センサ4毎且つ周期Δt毎に設定された第1の相関関係、第2の相関関係及び設定したプロセス温度(105℃)から、各温度センサ4及び各周期Δtについての調整パラメータT,Gが算出され、算出されたT,Gを用いて補正が行われるようにすることができる。
ところで、上記したプロセス温度毎に調整パラメータT,Gを設定するとは、第1のプロセス温度の範囲及び第2のプロセス温度の範囲について、調整パラメータT,Gを夫々設定することも含む。具体的に例えば100℃以上110℃未満のプロセス温度の範囲について一群の調整パラメータ(温度センサ4毎且つ周期Δt毎の調整パラメータ)が設定され、110℃以上120℃未満のプロセス温度について他の一群の調整パラメータが設定されるようにしてもよい。つまり、プロセス温度が100℃の場合と、105℃の場合とでは、互いに同じ一群の調整パラメータが用いられ、プロセス温度が110℃の場合と、115℃の場合とでは互いに同じ他の一群の調整パラメータが用いられるようにしてもよい。
上記の熱板11は、PEBを構成する加熱モジュールに適用される他に、ウエハWの表面にレジストなどの塗布液を塗布した後、塗布液を乾燥させて塗布膜を形成するための加熱モジュールや、塗布液の塗布前に塗布膜とウエハWとの密着性を高めるための薬液を供給しながら加熱する加熱モジュールなどにも適用される。従って温度測定装置20は、これらの加熱モジュールを構成する熱板11にも適用することができる。
続いて、調整パラメータT,Gを取得するために図4〜図7で説明した温度測定用ウエハ2の熱板11に対する相対的な向きの変更を自動で行えるように構成された加熱モジュール5について、図16の縦断側面図、図17の平面図を用いて説明する。図中51は熱板11の裏面周縁部を支持する支持リングである。図中52は支持リング51の下方にスラストベアリング53を介して設けられる基台である。図中54は熱板11の裏面中央部から基台52へ伸びる回転軸である。図中55は基台52に設けられる回転駆動部であり、回転軸54を軸周りに回転させる。回転軸54の回転によって、当該回転軸54と一体になった支持リング51及び熱板11がその周方向に回転し、向きが変更される。なお、熱板11の孔15は、後述のように熱板11の向きが変更されても昇降ピン13が通過できるように、この例では4つ形成されている。
図中56は、ウエハW及び温度測定用ウエハ2の裏面を支持して搬送する、熱板11に対して進退自在な搬送機構である。図中57は水平な冷却板であり、図示しない冷却水の流路を備え、載置されたウエハW及び温度測定用ウエハ2を冷却する。加熱モジュール5を平面で見て、冷却板57は搬送機構56の進退路に設けられており、図示しない昇降機構によって昇降自在に構成されることで、搬送機構56との間でウエハW及び温度測定用ウエハ2の受け渡しを行うことができる。ただし、冷却板57の代わりに搬送機構56を昇降させることによって、この受け渡しが行われるようにしてもよい。
搬送機構56及び昇降ピン13によって、熱板11に温度測定用ウエハ2が載置されて加熱処理され、温度センサ4Aの検出信号が取得される。つまり、図4で説明した1回目の温度検出が行われる。然る後、搬送機構56及び昇降ピン13によって温度測定用ウエハ2が冷却板57に搬送されて冷却される一方で、熱板11が90°向きが変わるように回転する。冷却された温度測定用ウエハ2は、搬送機構56及び昇降ピン13によって、再度、熱板11上に載置される。上記のように熱板11が回転したことで、図5に示したように熱板11において1回目の温度検出で温度センサ4Aが位置した箇所に温度センサ4Bが位置し、2回目の温度検出が行われる。これ以降も、熱板11の回転によって、熱板11に対する温度測定用ウエハ2の向きが変更され、図6、図7で述べた3回目及び4回目の温度検出が行われる。
W ウエハ
11 熱板
12 ヒーター
13 昇降ピン
2 温度検出用ウエハ
20 温度検出装置
21 基板本体
3 測定ユニット
31 プログラム
32、33 メモリ
4A〜4D 温度センサ

Claims (7)

  1. 被処理基板を載置して加熱するための熱板の温度を測定する温度測定装置において、
    基板本体に複数の温度センサを設けてなる温度測定用基板と、
    前記温度センサ毎に、前記温度測定用基板を前記熱板に載置した後における複数の時間帯に応じて補正パラメータを記憶する記憶部と、
    前記測定用基板を前記熱板に載置した後において所定の時間間隔でサンプリングした各温度検出値を、前記記憶部に記憶されている前記温度センサ及び前記時間帯に対応する補正パラメータにより補正して温度の時間推移データを取得するデータ処理部と、を備え、
    前記補正パラメータは、前記複数の温度センサを用いて事前に取得した標準温度推移データと当該複数の温度センサの各々の温度推移データとに基づいて予め求められたものであることを特徴とする熱板の温度測定装置。
  2. 前記補正パラメータは、時間遅れに対応する調整パラメータTと、ゲインに対応する調整パラメータGとを含み、
    前記補正パラメータにより補正した後の温度検出値Θは、前記温度センサの温度検出値をθ、温度検出値の中間補正段階の値をθ´、Δtをサンプリング周期、kはあるサンプリング時点、k−1は、k番目よりも一つ前のサンプリング時点、とすると、
    Θ=G・θ´
    θ´={(T/Δt)・(θ−θk−1)}+θ´k−1
    により求められることを特徴とする請求項1記載の熱板の温度測定装置。
  3. 前記補正パラメータが決められる各時間帯は、前記温度測定用基板を前記熱板に載置した後における、互に前後するサンプリングのタイミングの間の時間帯に対応していることを特徴とする請求項1または2記載の熱板の温度測定装置。
  4. 前記補正パラメータは、前記熱板に前記被処理基板を載置した時の到達温度であるプロセス温度毎に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の熱板の温度測定装置。
  5. 前記標準温度推移データは、前記補正パラメータが決められる複数の時間帯の各々において、前記複数の温度センサにより各々検出された温度のうちの最高温度であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱板の温度測定装置。
  6. 前記標準温度推移データは、前記補正パラメータが決められる複数の時間帯の各々において、前記複数の温度センサにより各々検出された温度の平均値であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱板の温度測定装置。
  7. 被処理基板を載置して加熱するための熱板の温度を測定する温度測定方法において、
    基板本体に複数の温度センサを設けてなる温度測定用基板を前記熱板に載置する工程と、
    前記複数の温度センサを用いて取得した標準温度推移データと当該複数の温度センサの各々の温度推移データとに基づいて、前記温度センサ毎に、前記温度測定用基板を前記熱板に載置した後における複数の時間帯に応じた補正パラメータを取得する工程と、
    前記温度測定用基板を前記熱板に載置した後において、所定の時間間隔でサンプリングした各温度検出値を、前記温度センサ及び前記時間帯に対応する前記補正パラメータにより補正して、温度の時間推移データを取得する工程と、
    を含むことを特徴とする熱板の温度測定方法。
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