JP2015017558A - 空気圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気圧縮機10の制御基板または制御基板の近傍に配設された温度検出手段20と、前記温度検出手段20が検出した温度を補正するための温度補正値を記憶した記憶手段130と、前記温度検出手段20が検出した温度を補正する温度補正手段160と、空気圧縮機10の作動状況に応じて時間を計測する時間計測手段120と、を備え、前記温度補正手段160は、前記時間計測手段120が計測した時間情報を基に前記温度補正値を選択し、前記温度補正値を用いることで前記温度検出手段20が検出した温度を補正する。
【選択図】図4
Description
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の空気圧縮機は、圧縮空気を生成して貯留可能な空気圧縮機であって、圧縮空気を生成するためのシリンダを備えた圧縮機構と、前記圧縮機構を駆動させるモータと、前記モータを制御する駆動制御手段と、空気圧縮機の制御基板または制御基板の近傍に配設された温度検出手段と、前記温度検出手段が検出した温度を補正するための温度補正値を記憶した記憶手段と、前記温度検出手段が検出した温度を補正する温度補正手段と、空気圧縮機の作動状況に応じて時間を計測する時間計測手段と、を備え、前記温度補正手段は、前記時間計測手段が計測した時間情報を基に前記温度補正値を選択し、前記温度補正値を用いることで前記温度検出手段が検出した温度を補正することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記温度補正手段は、前記モータの停止時間を基に前記温度補正値を選択することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記温度補正手段は、電源投入時に前記温度検出手段が検出した温度を基に前記温度補正値を選択することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記駆動制御手段は、前記温度補正手段によって補正された温度が所定の閾値を下回る場合に、前記モータを所定の回転数で回転させて暖気運転を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記温度補正手段は、電源投入からの経過時間を基に前記温度補正値を選択することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記温度補正値として、前記温度検出手段の自己発熱を補正するための第1の温度補正値と、前記温度検出手段の温度と前記圧縮機構の温度または外気温との差を補正するための第2の温度補正値と、を使用することを特徴とする。
制御装置100の入力装置としては、図2に示すように、温度検出手段20、圧力検出手段21、電流検出手段22、電圧検出手段23、モータ回転数検出手段24、電源スイッチ30、充填モード切替スイッチ31、運転モード切替スイッチ32が設けられている。なお、入力装置としては、この図1に示す入力装置に限定されず、他の入力装置を備えていてもよい。
温度検出手段20は、上記した制御基板または制御基板の周囲(近傍)の温度を測定する温度検出回路であり、制御基板上の回路に接続されている。この温度検出手段20が測定した温度は、制御装置100に信号として出力され、空気圧縮機10の状態を確認するために使用される。
なお、温度検出手段20は、インバータ制御装置が実装されている制御基板以外に、たとえば操作パネル15用の操作制御基板に設けてもよい。
圧力検出手段21は、タンク14内の圧力を検出するためのものであり、具体的にはタンク14内に設けられた圧力センサである。この圧力検出手段21で計測された圧力値は、制御装置100に信号として出力されて処理される。
電流検出手段22は、モータ12に供給される電流値を測定するためのものである。この電流検出手段22で計測された電流値は、制御装置100に信号として出力されて処理される。
電圧検出手段23は、空気圧縮機10への入力電圧を検出するためのものである。この電圧検出手段23で計測された電圧値は、制御装置100に信号として出力されて処理される。
モータ回転数検出手段24は、モータ12の回転数を検出するものであり、例えば角位置センサなどで構成される。このモータ回転数検出手段24で計測された回転数は、制御装置100に信号として出力されて処理される。
電源スイッチ30は、空気圧縮機10を起動するためのスイッチであり、上述した操作パネル15に配設されている。この電源スイッチ30が押下されて空気圧縮機10が起動すると、圧縮機構11が作動して圧縮空気がタンク14に貯留され、空気圧縮機10を使用可能な状態となる。
充填モード切替スイッチ31は、空気圧縮機10の充填モードを設定するためのスイッチである。すなわち、本実施形態に係る空気圧縮機10は、使用環境に合わせてモータ12の回転数の制御範囲を変更可能となっており、充填モード切替スイッチ31を押下することでモータ12の回転数の制御範囲を設定できるようになっている。本実施形態に係る空気圧縮機10は、充填モードとして、通常モードと、前記通常モードよりも前記モータ12の回転数を抑制した静音モードと、前記通常モードよりも前記モータ12の回転数を上げた急速充填モードと、を備えている。充填モード切替スイッチ31の押下が検出されると、その押下信号は制御装置100(後述する充填モード設定手段140)に出力されて処理される。
運転モード切替スイッチ32は、空気圧縮機10の運転モードを設定するためのスイッチである。すなわち、本実施形態に係る空気圧縮機10は、使用目的に合わせて圧力制御範囲を変更可能となっており、運転モード切替スイッチ32を押下することでこの圧力制御範囲を任意の範囲に設定できるようになっている。例えば、タンク14内の圧力を1.1〜1.5MPaとするか、2.5〜3.0MPaとするか、3.2〜4.0MPaとするか、3.9〜4.4MPaとするか、を選択して設定できるようになっている。運転モード切替スイッチ32の押下が検出されると、その押下信号は制御装置100(後述する運転モード設定手段150)に出力されて処理される。
制御装置100の出力装置としては、図2に示すように、モータ12と、電源表示LED35と、充填モード表示LED36と、運転モード表示LED37と、吐出レベルLED38と、表示手段39と、報知手段40と、が設けられている。なお、出力装置としては、この図2に示す出力装置に限定されず、他の出力装置を備えていてもよい。
モータ12は、上述したように、圧縮機構11を駆動させて圧縮ピストンをシリンダ内で往復動させるものである。このモータ12は、制御装置100(後述する駆動制御手段110)によって駆動制御されることで、圧縮動作を開始したり停止したりするように形成されている。
電源表示LED35は、前述した電源スイッチ30が押下されて空気圧縮機10が起動している場合に点灯するものである。また、電源スイッチ30が押下されて空気圧縮機10がシャットダウンされている場合には消灯する。
充填モード表示LED36は、前述した充填モード切替スイッチ31が押下されて選択された充填モードを表示するためのものである。
運転モード表示LED37は、前述した運転モード切替スイッチ32が押下されて選択された運転モードを表示するためのものである。
吐出レベルLED38は、空気圧縮機10の状態をチェックした結果、吐出レベルが低下するような状況であると判断された場合に点滅するものである。
表示手段39は、圧力検出手段21が検出したタンク14内の圧力値などを表示するためのものである。本実施形態においては、2桁の7セグメントディスプレイが用いられており、数値をデジタル表示できるようになっている。
報知手段40は、空気圧縮機10のエラーなどを報知する手段である。例えば、ブザーなどの聴覚表示を行う装置や、LEDなどの視覚表示を行う装置である。
次に、制御装置100について詳述する。
制御装置100は、上記した各種装置を制御するものであり、駆動制御手段110、時間計測手段120、記憶手段130、充填モード設定手段140、運転モード設定手段150、温度補正手段160、などの各手段として機能する。
なお、制御装置100としては、上記した各手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
駆動制御手段110は、モータ12を制御することにより、圧縮機構11による圧縮動作を制御するためのプログラムである。この駆動制御手段110は、圧力検出手段21が検出したタンク14内の空気圧力を参照し、タンク14内の空気圧力が適切な圧力となるようにモータ12の作動をオン・オフする。
時間計測手段120は、所定のタイミングからの時間を測定するための手段である。例えばCPUタイマなどを使用して構成される。
(記憶手段130)
記憶手段130は、不揮発性のメモリを備えて構成され、プログラムやデータを記憶している。
充填モード設定手段140は、空気圧縮機10の充填モードを設定するためのものである。具体的には、充填モード切替スイッチ31の押下が検出されたときに、その押下信号を受信し、充填モードを切り替える処理を実行する。充填モード設定手段140によって設定された充填モードは記憶手段130などに記憶され、駆動制御手段110によるモータ12の駆動制御に使用される。
運転モード設定手段150は、空気圧縮機10の運転モードを設定するためのものである。具体的には、運転モード切替スイッチ32の押下が検出されたときに、その押下信号を受信し、運転モードを切り替える処理を実行する。運転モード設定手段150によって設定された運転モードは記憶手段130などに記憶され、駆動制御手段110によるモータ12の駆動制御に使用される。
温度補正手段160は、温度検出手段20が検出した温度を補正するためのものである。この温度補正手段160は、時間計測手段120が計測した時間情報を基に温度補正値を選択し、この温度補正値を用いることで温度検出手段20が検出した温度を補正する。この処理の詳細は後述する。
次に、本実施形態に係る温度補正処理について具体的に説明する。
本実施形態に係る空気圧縮機10は、機械が冷状態にあると判定されたときに、モータ12の回転数を上昇させて暖気運転(通常モードの高速回転以上)を行うようになっている。暖気運転を行うことで、省電力や静音のためにモータ12の回転数を低下させた場合(静音モードで使用した場合)でも、一時的に回転数を上げることでリップリングなどのシール部材の熱膨張を促し、迅速にシール性能を向上させて圧縮効率を上昇させることができる。しかも、空気圧縮機10が冷状態にある場合にのみ、暖気運転が実行されるので、不要な回転数の上昇が行われず、効率的にシール性能を向上させることができるようになっている。
この温度補正処理について図4のフローを参照しながら説明する。
ステップS106では、温度検出手段20によって温度が測定されるとともに、測定された温度が温度補正手段160によって補正される。
このように温度補正手段160が温度検出手段20の検出温度を補正したら、ステップS107に進む。
なお、暖気運転に関しては、これ以外に圧力変化率における充填時間や運転開始からの時間で設定してもよい。
以下、ステップS105〜ステップS109を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態によれば、温度補正手段160は、時間計測手段120が計測した時間情報を基に温度補正値を選択し、前記温度補正値を用いることで温度検出手段20が検出した温度を補正するので、空気圧縮機10の制御基板または制御基板周囲近傍に温度検出手段20を配設したにもかかわらず、機械の温度をできるだけ正確に検出することができる。よって、温度検出が必要な部分に別途温度検出手段20を設けなくてもよいので、製造コストを低減しつつ、できるだけ正確な温度を取得することができる。
また、上記した実施形態においては、温度補正値を2種類使用したが、これに限らず、1種類の温度補正値のみを使用してもよい。
11 圧縮機構
12 モータ
13 エア取り出し部
14 タンク
15 操作パネル
20 温度検出手段
21 圧力検出手段
22 電流検出手段
23 電圧検出手段
24 モータ回転数検出手段
30 電源スイッチ
31 充填モード切替スイッチ
32 運転モード切替スイッチ
35 電源表示LED
36 充填モード表示LED
37 運転モード表示LED
38 吐出レベルLED
39 表示手段
40 報知手段
100 制御装置
110 駆動制御手段
120 時間計測手段
130 記憶手段
140 充填モード設定手段
150 運転モード設定手段
160 温度補正手段
200 第1の温度補正値のデータテーブル
300 第2の温度補正値のデータテーブル
400 データ選択テーブル
Claims (6)
- 圧縮空気を生成して貯留可能な空気圧縮機であって、
圧縮空気を生成するためのシリンダを備えた圧縮機構と、
前記圧縮機構を駆動させるモータと、
前記モータを制御する駆動制御手段と、
空気圧縮機の制御基板または制御基板の近傍に配設された温度検出手段と、
前記温度検出手段が検出した温度を補正するための温度補正値を記憶した記憶手段と、
前記温度検出手段が検出した温度を補正する温度補正手段と、
空気圧縮機の作動状況に応じて時間を計測する時間計測手段と、
を備え、
前記温度補正手段は、前記時間計測手段が計測した時間情報を基に前記温度補正値を選択し、前記温度補正値を用いることで前記温度検出手段が検出した温度を補正することを特徴とする、空気圧縮機。 - 前記温度補正手段は、前記モータの停止時間を基に前記温度補正値を選択することを特徴とする、請求項1記載の空気圧縮機。
- 前記温度補正手段は、電源投入時に前記温度検出手段が検出した温度を基に前記温度補正値を選択することを特徴とする、請求項1又は2記載の空気圧縮機。
- 前記駆動制御手段は、前記温度補正手段によって補正された温度が所定の閾値を下回る場合に、前記モータを所定の回転数で回転させて暖気運転を行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の空気圧縮機。
- 前記温度補正手段は、電源投入からの経過時間を基に前記温度補正値を選択することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の空気圧縮機。
- 前記温度補正値として、前記温度検出手段の自己発熱を補正するための第1の温度補正値と、前記温度検出手段の温度と前記圧縮機構の温度または外気温との差を補正するための第2の温度補正値と、を使用することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の空気圧縮機。
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2013
- 2013-07-11 JP JP2013145413A patent/JP6263882B2/ja active Active
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