JP6171642B2 - 空気圧縮機 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の空気圧縮機は、圧縮空気を生成して貯留可能な空気圧縮機であって、圧縮空気を生成するための圧縮機構と、前記圧縮機構によって生成した圧縮空気を貯留するためのタンクと、前記タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示する表示手段と、空気圧縮機への入力電圧を検出する電圧検出手段と、を備え、前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧をも表示可能であり、前記表示手段は、電源が投入されてから一定時間が経過するまでの間は前記電圧検出手段が検出した入力電圧を表示し、一定時間が経過したときに前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、圧縮空気を生成して貯留可能な空気圧縮機であって、圧縮空気を生成するための圧縮機構と、前記圧縮機構によって生成した圧縮空気を貯留するためのタンクと、前記タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示する表示手段と、空気圧縮機への入力電圧を検出する電圧検出手段と、を備え、前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧をも表示可能であり、空気圧縮機は電源が投入されたときに前記タンク内の圧力が所定のオフ圧に達するまで前記圧縮機構が作動するように形成され、前記表示手段は、電源が投入されてから前記タンク内の圧力が所定のオフ圧に達するまでの間は前記電圧検出手段が検出した入力電圧を表示し、一定時間が経過したときに前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記表示手段の表示内容を切り替える表示切替手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧と、前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値とを、異なる表示方法で表示することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、空気圧縮機の消費電流を検出する電流検出手段を備え、前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧と併せて、前記電流検出手段が検出した消費電流を表示することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、圧縮空気を生成して貯留可能な空気圧縮機であって、圧縮空気を生成するための圧縮機構と、前記圧縮機構によって生成した圧縮空気を貯留するためのタンクと、前記タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示する表示手段と、空気圧縮機への入力電圧を検出する電圧検出手段と、を備え、前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧をも表示可能であり、前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧と、前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値とを、表示の色または点滅か点灯かを変えることで異なる表示方法で交互に表示することを特徴とする。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記電圧検出手段が検出した入力電圧について周波数の異常や電圧波形の歪みを読み取ったときに、前記表示手段を使用して注意喚起を行うことを特徴とする。
また、不安定な電源の状態を正確に把握することで、過大な歪や高電圧が発生する前に、制御基板の劣化もしくは故障を未然に防止することができる。
制御装置100の入力装置としては、図2に示すように、温度検出手段20、圧力検出手段21、電流検出手段22、電圧検出手段23、モータ回転数検出手段24、電源スイッチ30、充填モード切替スイッチ31、運転モード切替スイッチ32が設けられている。なお、入力装置としては、この図1に示す入力装置に限定されず、他の入力装置を備えていてもよい。
温度検出手段20は、制御装置100を構成するインバータ基板の周囲温度を測定する温度センサである。この温度検出手段20が測定した温度は、制御装置100に信号として出力され、空気圧縮機10の状態を確認するために使用される。
圧力検出手段21は、タンク14内の圧力を検出するためのものであり、具体的にはタンク14内に設けられた圧力センサである。この圧力検出手段21で計測された圧力値は、制御装置100に信号として出力されて処理される。
電流検出手段22は、モータ12に供給される電流値を測定するためのものである。この電流検出手段22で計測された電流値は、制御装置100に信号として出力されて処理される。
電圧検出手段23は、空気圧縮機10への入力電圧を検出するためのものである。この電圧検出手段23で計測された電圧値は、制御装置100に信号として出力されて処理される。
モータ回転数検出手段24は、モータ12の回転数を検出するものであり、例えば角位置センサなどで構成される。このモータ回転数検出手段24で計測された回転数は、制御装置100に信号として出力されて処理される。
電源スイッチ30は、空気圧縮機10を起動するためのスイッチであり、上述した操作パネル15に配設されている。この電源スイッチ30が押下されて空気圧縮機10が起動すると、圧縮機構11が作動して圧縮空気がタンク14に貯留され、空気圧縮機10を使用可能な状態となる。
充填モード切替スイッチ31は、空気圧縮機10の充填モードを設定するためのスイッチである。すなわち、本実施形態に係る空気圧縮機10は、使用環境に合わせてモータ12の回転数の制御範囲を変更可能となっており、充填モード切替スイッチ31を押下することでモータ12の回転数の制御範囲を設定できるようになっている。本実施形態に係る空気圧縮機10は、充填モードとして、通常モードと、前記通常モードよりも前記モータ12の回転数を抑制した静音モードと、前記通常モードよりも前記モータ12の回転数を上げた急速充填モードと、を備えている。充填モード切替スイッチ31の押下が検出されると、その押下信号は制御装置100(後述する充填モード設定手段140)に出力されて処理される。
運転モード切替スイッチ32は、空気圧縮機10の運転モードを設定するためのスイッチである。すなわち、本実施形態に係る空気圧縮機10は、使用目的に合わせて圧力制御範囲を変更可能となっており、運転モード切替スイッチ32を押下することでこの圧力制御範囲を任意の範囲に設定できるようになっている。例えば、タンク14内の圧力を1.1〜1.5MPaとするか、2.5〜3.0MPaとするか、3.2〜4.0MPaとするか、3.9〜4.4MPaとするか、を選択して設定できるようになっている。運転モード切替スイッチ32の押下が検出されると、その押下信号は制御装置100(後述する運転モード設定手段150)に出力されて処理される。
制御装置100の出力装置としては、図2に示すように、モータ12と、電源表示LED35と、充填モード表示LED36と、運転モード表示LED37と、吐出レベルLED38と、表示手段39と、報知手段40と、が設けられている。なお、出力装置としては、この図2に示す出力装置に限定されず、他の出力装置を備えていてもよい。
モータ12は、上述したように、圧縮機構11を駆動させて圧縮ピストンをシリンダ内で往復動させるものである。このモータ12は、制御装置100(後述する駆動制御手段110)によって駆動制御されることで、圧縮動作を開始したり停止したりするように形成されている。
電源表示LED35は、前述した電源スイッチ30が押下されて空気圧縮機10が起動している場合に点灯するものである。また、電源スイッチ30が押下されて空気圧縮機10がシャットダウンされている場合には消灯する。
充填モード表示LED36は、前述した充填モード切替スイッチ31が押下されて選択された充填モードを表示するためのものである。
運転モード表示LED37は、前述した運転モード切替スイッチ32が押下されて選択された運転モードを表示するためのものである。
吐出レベルLED38は、空気圧縮機10の状態をチェックした結果、吐出レベルが低下するような状況であると判断された場合に点滅するものである。
表示手段39は、圧力検出手段21が検出したタンク14内の圧力値などを表示するためのものである。本実施形態においては、2桁の7セグメントディスプレイが用いられており、数値をデジタル表示できるようになっている。
なお、表示手段39は3桁以上の7セグメントディスプレイであってもよいし、7セグメントディスプレイに限らず高画素数のディスプレイ(タッチパネル含む)であってもよい。
報知手段40は、空気圧縮機10のエラーなどを報知する手段である。例えば、ブザーなどの聴覚表示を行う装置や、LEDなどの視覚表示を行う装置である。
次に、制御装置100について詳述する。
制御装置100は、上記した各種装置を制御するものであり、駆動制御手段110、時間計測手段120、記憶手段130、充填モード設定手段140、運転モード設定手段150、などの各手段として機能する。
なお、制御装置100としては、上記した各手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
駆動制御手段110は、モータ12を制御することにより、圧縮機構11による圧縮動作を制御するためのプログラムである。この駆動制御手段110は、圧力検出手段21が検出したタンク14内の空気圧力を参照し、タンク14内の空気圧力が適切な圧力となるようにモータ12の作動をオン・オフする。
時間計測手段120は、所定のタイミングからの時間を測定するための手段である。例えばCPUタイマなどを使用して構成される。
記憶手段130は、不揮発性のメモリを備えて構成され、プログラムやデータを記憶している。
充填モード設定手段140は、空気圧縮機10の充填モードを設定するためのものである。具体的には、充填モード切替スイッチ31の押下が検出されたときに、その押下信号を受信し、充填モードを切り替える処理を実行する。充填モード設定手段140によって設定された充填モードは記憶手段130などに記憶され、駆動制御手段110によるモータ12の駆動制御に使用される。
運転モード設定手段150は、空気圧縮機10の運転モードを設定するためのものである。具体的には、運転モード切替スイッチ32の押下が検出されたときに、その押下信号を受信し、運転モードを切り替える処理を実行する。運転モード設定手段150によって設定された運転モードは記憶手段130などに記憶され、駆動制御手段110によるモータ12の駆動制御に使用される。
次に、本実施形態に係る入力電圧表示及びタンク14内圧表示について具体的に説明する。
本実施形態に係る空気圧縮機10の表示手段39は、圧力検出手段21によって検出されたタンク14内の圧力値に加え、電圧検出手段23によって検出された入力電圧値を表示可能となっている。この2つの値は自動的に切り替えて表示される。すなわち、表示手段39は、電源が投入されてから一定時間が経過するまでの間は電圧検出手段23が検出した入力電圧を表示し、一定時間が経過したときに圧力検出手段21が検出したタンク14内の圧力値を表示する。この入力電圧表示及びタンク14内圧表示に係る処理について、図4のフローを参照しながら説明する。
ステップS104へ進んだ場合、表示手段39に電圧検出手段23が検出した入力電圧を表示する。そして、ステップS106に進む。
ステップS105へ進んだ場合、表示手段39に圧力検出手段21が検出したタンク14内の圧力値を表示する。そして、ステップS106に進む。
ステップS107へ進んだ場合、圧力表示フラグをオンに設定し、ステップS101へ戻る。
次に、本実施形態の別の実施例に係る入力電圧表示及びタンク14内圧表示について具体的に説明する。
ステップS203では、表示手段39に電圧検出手段23が検出した入力電圧を表示する。そして、ステップS201に戻る。
空気圧縮機10を仮設電源や発電機などの不安定電源に接続している場合、図6に示すように、電源電圧がきれいな正弦波ではなく歪が発生する。このような状況では、モータ12に供給する電源が不足してしまい大きなリップルが生じ、過度の部品発熱や出力低下をしてしまう。また、電源が不安定な状況で、歪みが加速してピーク電圧が大きくなる場合には、入力電圧が制御基板の耐電圧を超えてしまい、制御基板部品を破壊する可能性がある。例えば、微小な歪の電源を使用し続けることで、過大な歪や高電圧が急激に発生する要因となりえるため、制御基板が劣化もしくは故障する可能性がある。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧力検出手段21が検出したタンク14内の圧力値を表示する表示手段39によって、電圧検出手段23が検出した入力電圧をも表示可能であるため、新たな表示方法などを設けなくても入力電圧を表示することができる。そして、ユーザが現在の電源環境を正確に把握することができるので、空気圧縮機10の圧縮能力が低下した場合に電源環境が悪いのか機械の故障なのかを容易に判断することができる。
また、不安定な電源の状態を正確に把握することで、過大な歪や高電圧が発生する前に、制御基板の劣化もしくは故障を未然に防止することができる。
11 圧縮機構
12 モータ
13 エア取り出し部
14 タンク
15 操作パネル
20 温度検出手段
21 圧力検出手段
22 電流検出手段
23 電圧検出手段
24 モータ回転数検出手段
30 電源スイッチ
31 充填モード切替スイッチ
32 運転モード切替スイッチ
35 電源表示LED
36 充填モード表示LED
37 運転モード表示LED
38 吐出レベルLED
39 表示手段
40 報知手段
100 制御装置
110 駆動制御手段
120 時間計測手段
130 記憶手段
140 充填モード設定手段
150 運転モード設定手段
Claims (7)
- 圧縮空気を生成して貯留可能な空気圧縮機であって、
圧縮空気を生成するための圧縮機構と、
前記圧縮機構によって生成した圧縮空気を貯留するためのタンクと、
前記タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示する表示手段と、
空気圧縮機への入力電圧を検出する電圧検出手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧をも表示可能であり、
前記表示手段は、電源が投入されてから一定時間が経過するまでの間は前記電圧検出手段が検出した入力電圧を表示し、一定時間が経過したときに前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示することを特徴とする、空気圧縮機。 - 圧縮空気を生成して貯留可能な空気圧縮機であって、
圧縮空気を生成するための圧縮機構と、
前記圧縮機構によって生成した圧縮空気を貯留するためのタンクと、
前記タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示する表示手段と、
空気圧縮機への入力電圧を検出する電圧検出手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧をも表示可能であり、
空気圧縮機は電源が投入されたときに前記タンク内の圧力が所定のオフ圧に達するまで前記圧縮機構が作動するように形成され、
前記表示手段は、電源が投入されてから前記タンク内の圧力が所定のオフ圧に達するまでの間は前記電圧検出手段が検出した入力電圧を表示し、一定時間が経過したときに前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示することを特徴とする、空気圧縮機。 - 前記表示手段の表示内容を切り替える表示切替手段を備えることを特徴とする、請求項1又は2記載の空気圧縮機。
- 前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧と、前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値とを、異なる表示方法で表示することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の空気圧縮機。
- 空気圧縮機の消費電流を検出する電流検出手段を備え、
前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧と併せて、前記電流検出手段が検出した消費電流を表示することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の空気圧縮機。 - 圧縮空気を生成して貯留可能な空気圧縮機であって、
圧縮空気を生成するための圧縮機構と、
前記圧縮機構によって生成した圧縮空気を貯留するためのタンクと、
前記タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値を表示する表示手段と、
空気圧縮機への入力電圧を検出する電圧検出手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧をも表示可能であり、
前記表示手段は、前記電圧検出手段が検出した入力電圧と、前記圧力検出手段が検出した前記タンク内の圧力値とを、表示の色または点滅か点灯かを変えることで異なる表示方法で交互に表示することを特徴とする、空気圧縮機。 - 前記電圧検出手段が検出した入力電圧について周波数の異常や電圧波形の歪みを読み取ったときに、前記表示手段を使用して注意喚起を行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の空気圧縮機。
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