JP2012038969A - 熱処理方法及びその熱処理方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体並びに熱処理装置 - Google Patents

熱処理方法及びその熱処理方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体並びに熱処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱板の強度を低下させたり、装置コストを増大させることなく、基板間における塗布膜の特性の変動を防止しつつ、基板を処理する処理時間を短縮することができる、熱処理方法及び熱処理装置を提供する。
【解決手段】所定温度に設定された熱板上に、複数の基板よりなる基板群の各基板を順次載置して熱処理する熱処理方法において、熱板の設定温度を第1の温度T1よりも低い第2の温度T2に変更し、熱板の温度が第2の温度T2に到達する前に、熱板による基板群の最初の基板の熱処理を開始し、熱板により最初の基板を熱処理する第1の工程S16と、最初の基板の熱処理の後、熱板の設定温度を第2の温度T2よりも高い第3の温度T3に変更し、熱板の温度が第3の温度T3に到達した後、熱板の設定温度を第2の温度T2に変更する際に、熱板による基板群の次の基板の熱処理を開始し、熱板により次の基板を熱処理する第2の工程S17とを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、基板を熱処理する熱処理方法及びその熱処理方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体並びに熱処理装置に関する。
半導体集積回路の製造工程においては、半導体ウェハやLCD基板等(以下にウェハ等という)の表面に、レジストパターンを形成するために、フォトリソグラフィ技術を用いる塗布現像処理が行われている。フォトリソグラフィ技術を用いる塗布現像処理は、ウェハ等の表面にレジスト液を塗布するレジスト塗布工程と、形成されたレジスト膜に回路パターンを露光する露光処理工程と、露光処理後のウェハ等に現像液を供給する現像処理工程とを有している。
また、フォトリソグラフィ技術を用いる塗布現像処理においては、各種の熱処理が行われている。
例えば、レジスト塗布工程と露光処理工程との間では、レジスト膜中の残留溶剤を蒸発させてウェハ等とレジスト膜との密着性を向上させるための熱処理(プリベーク)が行われている。また、露光処理工程と現像処理工程との間では、化学増幅型レジスト(Chemically Amplified Resist;CAR)における酸触媒反応を誘起するための熱処理(露光後ベーク(ポストエクスポージャーベーク;PEB))が行われている。更に、現像処理工程後に行われる、レジスト中の残留溶媒や現像時にレジスト中に取り込まれたリンス液を除去し、ウェットエッチング時の浸み込みを改善するための熱処理(ポストベーク)が行われている。
上記した各熱処理は、形成されるレジストパターンの線幅(Critical Dimension;CD)を管理するために、その熱処理の熱処理条件を厳しく管理することが好ましい。特に、レジストとして、高感度、高解像性、高ドライエッチング耐性を実現できるために、近年注目されている化学増幅型レジストを用いる場合には、露光後ベークの熱処理条件を厳しく管理することが好ましい。基板の面内各箇所におけるレジスト膜に与えられる熱量の差が、製造される半導体集積回路における回路パターンの寸法精度に極めて大きな影響を与えるからである。
このような熱処理の条件を管理するために、熱処理時に基板に供給される熱量が、基板上の複数箇所で等しくなるように、熱源の出力量を制御することを特徴とした熱処理方法及び熱処理装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−51439号公報
ところが、上記したような、熱処理方法及び熱処理装置では、次のような問題がある。
例えば、露光後ベーク等の熱処理において、それぞれ熱処理温度の異なる複数の種類のレジスト膜が塗布されている基板を連続して順次熱処理する場合に、熱板の温度変更を高速で行う必要がある。
一般に、熱処理装置は、熱板を有しており、所定温度に設定された熱板上に、基板を載置することによって、基板を熱処理する。そして、一般に、熱板は、通電によって発熱するヒータを熱源として用いている。そのため、熱板の設定温度を低温から高温へ変更する場合には、ヒータへの通電に伴って熱板の温度は急速に上昇するため、比較的高速に温度変更を行うことができる。
しかし、一般に、熱処理装置は、熱板を冷却する冷却機構を有していない。そのため、熱板の設定温度を高温から低温へ変更する場合には、自然冷却される場合が多いため、高速に冷却することはできない。従って、熱板設定温度が高温から低温へ変更された後、熱板の温度が設定温度に到達するまで、最初の基板の熱処理の開始を待たなければならず、基板を処理する処理時間を短縮することができず、製造コストを低減することができないという問題がある。
一方、熱板の温度が設定温度に到達する前に最初の基板の熱処理を開始した場合、最初の基板の温度履歴は、その基板の熱処理の後、熱板の温度が設定温度に保持されている状態で熱処理を開始した次の基板の温度履歴と異なる。そのため、複数の基板を処理するときに、基板間で、レジスト膜等の塗布膜の特性が変動してしまうという問題がある。特に、熱処理が露光後ベークであるときは、レジストパターンの線幅CDが基板間で変動するという問題がある。
熱板の設定温度を高温から低温へ変更する場合に熱板を速く冷却させるには、熱板の容量を小さくする方法、又は、熱板の近傍に、熱板に冷却ガスを吹き付ける冷却ガスノズル等の冷却機構を設ける方法も考えられる。しかし、熱板の容量を小さくする方法には、熱板の小型化、薄型化に伴って、熱板の強度、性能が低下するという問題がある。また、熱板の近傍に冷却機構を設ける方法には、熱処理装置の装置コストが増大するという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、熱板の強度を低下させたり、装置コストを増大させることなく、基板間における塗布膜の特性の変動を防止しつつ、基板を処理する処理時間を短縮することができる、熱処理方法及び熱処理装置を提供する。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる手段を講じたことを特徴とするものである。
本発明の一実施例によれば、所定温度に設定された熱板上に、複数の基板よりなる基板群の各基板を順次載置して熱処理する熱処理方法において、前記熱板の設定温度を第1の温度から前記第1の温度よりも低い第2の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第2の温度に到達する前に、前記熱板による前記基板群の最初の基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記最初の基板を熱処理する第1の工程と、前記最初の基板の熱処理の後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度よりも高い第3の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第3の温度に到達した後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度に変更する際に、前記熱板による前記基板群の次の基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記次の基板を熱処理する第2の工程とを有する、熱処理方法が提供される。
また、本発明の一実施例によれば、熱板を有し、所定温度に設定された前記熱板上に、複数の基板よりなる基板群の各基板を順次載置して熱処理する熱処理装置において、前記熱板の設定温度を第1の温度から前記第1の温度よりも低い第2の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第2の温度に到達する前に、前記熱板による前記基板群の最初の基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記最初の基板を熱処理し、前記最初の基板の熱処理の後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度よりも高い第3の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第3の温度に到達した後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度に変更する際に、前記熱板による前記基板群の次の基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記次の基板を熱処理する制御部を有する、熱処理装置が提供される。
本発明によれば、熱板の強度を低下させたり、装置コストを増大させることなく、基板間における塗布膜の特性の変動を防止しつつ、基板を処理する処理時間を短縮することができる。
実施の形態に係る塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。 実施の形態に係る塗布現像処理システムの構成の概略を示す正面図である。 実施の形態に係る塗布現像処理システムの構成の概略を示す背面図である。 実施の形態に係る露光後ベーク装置の構成の概略を示す縦断面図である。 実施の形態に係る露光後ベーク装置の構成の概略を示す横断面図である。 熱板を拡大して示す平面図である。 図6のA−A線に沿う縦断面図である。 線幅測定装置の構成の概略を示す縦断面図である。 実施の形態に係る熱処理方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 ステップS11及びステップS12における熱板温度の時間変化を示すグラフである。 ステップS11及びステップS12における測定用ウェハのウェハ温度の時間変化を示すグラフである。 露光後、それぞれステップS11及びステップS12と同等の熱処理条件により露光後ベークし、現像処理することによって形成されるレジストパターンを模式的に示す断面図である。 それぞれステップS11及びステップS12と同等の熱処理条件により露光後ベークした場合における、レジストパターンの線幅CDを、比較して示すグラフである。 ステップS16及びステップS17における熱板温度の時間変化を示すグラフである。
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
以下、図1から図8を参照し、実施の形態に係る熱処理装置を含む塗布現像処理システムについて説明する。
最初に、図1から図3を参照し、本実施の形態に係る塗布現像処理システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。図2は、塗布現像処理システムの構成の概略を示す正面図であり、図3は、塗布現像処理システムの構成の概略を示す背面図である。
塗布現像処理システム1は、例えば図1に示すように露光装置Aを挟んだ両側に設けられた第1の処理システム10と第2の処理システム11を備えている。第1の処理システム10は、例えばカセットステーション12、処理ステーション13及びインターフェイスステーション14を一体に接続した構成を有している。カセットステーション12は、25枚のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり、カセットCに対してウェハWを搬入出したりする。処理ステーション13は、フォトリソグラフィ工程の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を多段に配置してなる処理部である。インターフェイスステーション14は、露光装置Aとの間でウェハWの受け渡しを行う搬送部である。カセットステーション12、処理ステーション13及びインターフェイスステーション14は、露光装置AのあるY方向正方向側(図1中の右方向)に向かって順に配置され、インターフェイスステーション14は、露光装置Aに接続されている。
カセットステーション12では、カセット載置台20が設けられ、当該カセット載置台20は、複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在になっている。カセットステーション12には、搬送路21上をX方向に沿って移動可能なウェハ搬送体22が設けられている。ウェハ搬送体22は、カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、カセットC内に上下方向に配列されたウェハWに対して選択的にアクセスできる。ウェハ搬送体22は、鉛直方向の軸周り(θ方向)に回転可能であり、処理ステーション13側の後述する第3の処理装置群G3の各処理装置に対してアクセスできる。
処理ステーション13は、複数の処理装置が多段に配置された、例えば5つの処理装置群G1〜G5を備えている。処理ステーション13のX方向負方向(図1中の下方向)側には、カセットステーション12側から第1の処理装置群G1、第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション13のX方向正方向(図1中の上方向)側には、カセットステーション12側から第3の処理装置群G3、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には、第1の搬送装置30が設けられている。第1の搬送装置30は、第1の処理装置群G1、第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4内の各装置に対し選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には、第2の搬送装置31が設けられている。第2の搬送装置31は、第2の処理装置群G2、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5内の各装置に対して選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。
図2に示すように第1の処理装置群G1には、ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置、例えばレジスト塗布装置(COT)40、41、42、ボトムコーティング装置(BARC)43、44が下から順に5段に重ねられている。レジスト塗布装置40、41、42は、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト膜形成装置である。ボトムコーティング装置43、44は、露光時の光の反射を防止する反射防止膜を形成する。第2の処理装置群G2には、液処理装置、例えばウェハWに現像液を供給して現像処理する現像処理装置(DEV)50〜54が下から順に5段に重ねられている。また、第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には、各処理装置群G1、G2内の前記液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室(CHM)60、61がそれぞれ設けられている。
例えば図3に示すように第3の処理装置群G3には、温調装置(TCP)70、トランジション装置(TRS)71、高精度温調装置(CPL)72〜74、熱処理装置(BAKE)75〜78が下から順に9段に重ねられている。トランジション装置71は、ウェハWの受け渡しを行う。高精度温調装置72〜74は、精度の高い温度管理下でウェハ温度を調節する。熱処理装置75〜78は、ウェハWを熱処理する。
第4の処理装置群G4には、例えば高精度温調装置(CPL)80、プリベーク装置(PAB)81〜84及びポストベーク装置(POST)85〜89が下から順に10段に重ねられている。プリベーク装置81〜84は、レジスト塗布処理後のウェハWを熱処理する。ポストベーク装置85〜89は、現像処理後のウェハWを熱処理する。
第5の処理装置群G5には、ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置、例えば高精度温調装置(CPL)90〜93、熱処理装置としての露光後ベーク装置(PEB)94〜99が下から順に10段に重ねられている。
図1に示すように第1の搬送装置30のX方向正方向(図1中の上方)側には、複数の処理装置が配置されており、例えば図3に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置(AD)100、101が下から順に2段に重ねられている。図1に示すように第2の搬送装置31のX方向正方向側には、例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置(WEE)102が配置されている。
インターフェイスステーション14には、例えば図1に示すようにX方向に向けて延伸する搬送路110上を移動するウェハ搬送体111と、バッファカセット112が設けられている。ウェハ搬送体111は、Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、インターフェイスステーション14に隣接した露光装置A、バッファカセット112及び第5の処理装置群G5内の各装置に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
第2の処理システム11には、搬送装置としてのウェハ搬送装置120と、第6の処理装置群G6と、収容部としてのバッファカセット121が設けられている。ウェハ搬送装置120は、露光装置A側に設けられたX方向に延びる搬送路123上を移動できる。ウェハ搬送装置120は、Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、露光装置A、第6の処理装置群G6及びバッファカセット121に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。ウェハ搬送装置120は、ウェハWの位置合わせを行うアライメント機能を備えている。
第6の処理装置群G6とバッファカセット121は、搬送路123のY方向正方向側にX方向に並べて設けられている。第6の処理装置群G6には、図2に示すように熱処理装置としての露光後ベーク装置(PEB)130〜133が下から順に4段に重ねられている。バッファカセット121は、複数枚のウェハWを一時的に収容できる(図3参照)。
また、図1に示すように、例えばカセットステーション12には、ウェハW上のレジストパターンの線幅を測定する線幅測定装置140が設けられている。
次に、図4から図7を参照し、露光後ベーク装置について説明する。なお、露光後ベーク装置は、本発明における熱処理装置に相当する。
図4は、本実施の形態に係る露光後ベーク装置の構成の概略を示す縦断面図である。図5は、本実施の形態に係る露光後ベーク装置の構成の概略を示す横断面図である。図6は、熱板170を拡大して示す平面図である。図7は、図6のA−A線に沿う縦断面図である。なお、図6及び図7においては、図示を容易にするため、第1の昇降ピン、貫通孔等の図示を省略している。
図4及び図5に示すように、露光後ベーク装置130は、筐体150内に、ウェハWを加熱する加熱部151と、ウェハWを冷却する冷却部152を備えている。
加熱部151は、図4に示すように上側に位置して上下動自在な蓋体160と、下側に位置してその蓋体160と一体となって処理室Sを形成する熱板収容部161を備えている。
蓋体160の天井部の中央には、排気部160aが設けられており、処理室S内の雰囲気を排気部160aから均一に排気できる。
熱板収容部161の中央には、ウェハWを載置して加熱する熱板170が設けられている。熱板170は、ウェハWより大きく、厚みのある略円盤形状を有している。熱板170には、給電により発熱するヒータ171が内蔵されている。ヒータ171の発熱量は、例えばヒータ制御装置172により調整されている。ヒータ制御装置172における温度制御は、例えば後述する本体制御部220により行われる。
なお、ヒータ制御装置172及び本体制御部220は、本発明における制御部に相当する。
図6及び図7に示すように、ヒータ171は、複数のヒータ171a〜171cにより構成される。複数のヒータ171a〜171cは、熱板170に、同心円状に適宜間隔をおいて配置されており、前述したように、熱板170に内蔵されており、それぞれ独立にヒータ制御装置172に接続されている。
図6では、ヒータ171は、3つのヒータ171a〜171cにより構成されるが、3つに限定されるものではなく、任意の複数のヒータにより構成されていてもよい。
また、熱板170には、各ヒータ171a〜171cを独立して制御するために、各ヒータ171a、171b、171cに対応する複数の位置P1、P2、P3に、図示しない温度センサが設けられており、各温度センサにより、熱板温度PVを測定することができる。また、各温度センサにより測定された熱板温度PVはヒータ制御装置172に入力され、熱板温度PVと設定温度との差に基づいて、ヒータ制御装置172は、各ヒータ171a〜171cの出力を制御するように構成されている。
図6及び図7に示すように、熱板170上には、ウェハWを熱板170と隙間をもたせて支持するギャップピン173が設けられており、ウェハWにパーティクル等が付着するのを防止している。図6に示す例では、ギャップピン173が7箇所設けられており、ウェハWは、7箇所のギャップピン173により支持される。ギャップピン173は、熱板170の上面からギャップピン173の上面までの高さである隙間(ギャップ高さ)Hを隔ててウェハWを支持できるように構成されている。このときのギャップ高さHは、例えば0.1〜0.3mmとすることができる。そして、ギャップピン173は、ウェハWが、ギャップピン173により上述したギャップを隔てて支持されている状態で、熱板170表面から主として空気を介して熱が伝導されるように形成されている。
図4に示すように、熱板170の下方には、ウェハWを下方から支持して昇降する第1の昇降ピン180が設けられている。第1の昇降ピン180は、昇降駆動機構181により上下動できる。熱板170の中央部付近には、熱板170を厚み方向に貫通する貫通孔182が形成されている。第1の昇降ピン180は、熱板170の下方から上昇して貫通孔182を通過し、熱板170の上方に突出できる。
熱板収容部161は、熱板170を収容して熱板170の外周部を保持する環状の保持部材190と、その保持部材190の外周を囲む略筒状のサポートリング191を有している。サポートリング191の上面には、処理室S内に向けて例えば不活性ガスを噴出する吹き出し口191aが形成されている。この吹き出し口191aから不活性ガスを噴出することにより、処理室S内をパージすることができる。また、サポートリング191の外方には、熱板収容部161の外周となる円筒状のケース192が設けられている。
加熱部151に隣接する冷却部152には、例えばウェハWを載置して冷却する冷却板200が設けられている。冷却板200は、例えば図5に示すように略方形の平板形状を有し、熱板170側の端面が外側に凸の円弧状に湾曲している。図4に示すように冷却板200の内部には、例えばペルチェ素子などの冷却部材200aが内蔵されており、冷却板200を所定の設定温度に調整できる。
冷却板200は、加熱部151側に向かって延伸するレール201に取付けられている。冷却板200は、駆動部202によりレール201上を移動し、加熱部151側の熱板170の上方まで移動できる。
冷却板200には、例えば図5に示すようにX方向に沿った2本のスリット203が形成されている。スリット203は、冷却板200の加熱部151側の端面から冷却板200の中央部付近まで形成されている。このスリット203により、加熱部151側に移動した冷却板200と熱板170上に突出した第1の昇降ピン180との干渉が防止される。図4に示すように冷却板200の下方には、第2の昇降ピン204が設けられている。第2の昇降ピン204は、昇降駆動部205によって昇降できる。第2の昇降ピン204は、冷却板200の下方から上昇しスリット203を通過して冷却板200の上方に突出できる。
図5に示すように冷却板200を挟んだ筐体150の両側壁には、ウェハWを搬入出するための搬入出口210が形成されている。
なお、他の露光後ベーク装置94〜99、131〜133は、上述の露光後ベーク装置130と同じ構成を有しているので、その説明は省略する。
次に、図8を参照し、線幅測定装置について説明する。図8は、線幅測定装置の構成の概略を示す縦断面図である。
線幅測定装置140は、例えば図8に示すように、ウェハWを水平に載置する載置台141と、光学式表面形状測定計142を備えている。載置台141は、例えばX−Yステージになっており、水平方向の2次元方向に移動できる。光学式表面形状測定計142は、例えば、光照射部143、光検出部144及び算出部145を備えている。光照射部143は、ウェハWに対して斜方向から光を照射する。光検出部144は、光照射部143から照射されウェハWで反射した光を検出する。算出部145は、当該光検出部144の受光情報に基づいてウェハW上のレジストパターンの線幅CDを算出する。線幅測定装置140は、例えばスキャトロメトリ(Scatterometry)法を用いてレジストパターンの線幅を測定するものである。スキャトロメトリ法を用いる場合、算出部145において、光検出部144により検出されたウェハWの面内の光強度分布と、予め記憶されている仮想の光強度分布とを照合する。そして、その照合された仮想の光強度分布に対応するレジストパターンの線幅CDを求めることにより、レジストパターンの線幅CDを測定できる。
また、線幅測定装置140は、光照射部143及び光検出部144に対してウェハWを相対的に水平移動させることによって、ウェハWの面内の複数の測定点における線幅を測定することができる。
以上のように構成された塗布現像処理システム1では、以下のような塗布現像処理が行われる。
先ず、図1に示すウェハ搬送体22によって、カセット載置台20上のカセットC内から未処理のウェハWが1枚ずつ取り出され、処理ステーション13に順次搬送される。ウェハWは、処理ステーション13の第3の処理装置群G3に属する温調装置70に搬送され、所定温度に温度調節される。その後、ウェハWは、第1の搬送装置30によって例えばボトムコーティング装置43に搬送され、反射防止膜が形成される。その後、ウェハWは、第1の搬送装置30によって熱処理装置75、高精度温調装置80に順次搬送され、各処理装置において所定の処理が施される。その後、ウェハWは、第1の搬送装置30によって例えばレジスト塗布装置40に搬送される。
レジスト塗布装置40では、例えば回転されたウェハWの表面にノズルから所定量のレジスト液が供給される。そして、そのレジスト液がウェハWの表面の全面に拡散することによって、ウェハW上にレジスト膜が形成される。
レジスト膜が形成されたウェハWは、第1の搬送装置30によって例えばプリベーク装置81に搬送され、熱処理(プリベーク)が施される。その後、ウェハWは、第2の搬送装置31によって周辺露光装置102、高精度温調装置93に順次搬送され、各装置において所定の処理が施される。その後、ウェハWは、インターフェイスステーション14のウェハ搬送体111によって露光装置Aに搬送される。露光装置AにウェハWが搬送されると、ウェハWのレジスト膜上に露光光源からマスクを介して光が照射され、レジスト膜に所定のパターンが露光される。こうしてウェハWに露光が施される。
露光の終了したウェハWは、インターフェイスステーション14のウェハ搬送体111によって処理ステーション13の例えば露光後ベーク装置94に搬送される。露光後ベーク装置94では、先ずウェハWが搬入出口210から搬入され、図4に示す冷却板200上に載置される。続いて冷却板200が移動することによって、ウェハWが熱板170の上方に移動する。ウェハWは冷却板200から第1の昇降ピン180に受け渡され、その後、第1の昇降ピン180によって熱板170上に載置される。こうしてウェハWの熱処理(露光後ベーク)が開始される。そして、所定時間経過後、ウェハWが第1の昇降ピン180によって熱板170から離隔され、ウェハWの熱処理が終了する。その後、ウェハWは、第1の昇降ピン180から冷却板200に受け渡され、冷却板200により冷却され、当該冷却板200から搬入出口210を通じて露光後ベーク装置94の外部に搬送される。
露光後ベークが終了したウェハWは、第2の搬送装置31によって例えば現像処理装置50に搬送され、ウェハW上のレジスト膜が現像処理される。その後、ウェハWは、例えば第2の搬送装置31によってポストベーク装置85に搬送され、熱処理(ポストベーク)が施され、その後、第1の搬送装置30によって高精度温調装置72に搬送されて温度調節される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送体22によってカセットステーション12のカセットCに戻される。こうして塗布現像処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
上記した塗布現像処理システム1で行われる熱処理を含めた塗布現像処理は、例えば図1に示す本体制御部220によって制御されている。本体制御部220は、線幅測定装置140によるウェハW上のレジストパターンの線幅測定も制御している。本体制御部220は、例えばCPUやメモリなどを備えた汎用コンピュータにより構成され、記憶されたプログラムを実行してウェハ処理や線幅測定を制御できる。なお、本体制御部220のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により本体制御部220にインストールされたものであってもよい。更に、後述する本実施の形態に係る熱処理方法を実行させるためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体により本体制御部220又はヒータ制御装置172にインストールされたものであってもよい。
次に、図9から図13を参照し、本実施の形態に係る熱処理方法について説明する。図9は、本実施の形態に係る熱処理方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。図10は、ステップS11及びステップS12における熱板温度PVの時間変化を示すグラフである。図11(a)及び図11(b)は、ステップS11及びステップS12における測定用ウェハTW−1、TW−2のウェハ温度WTの時間変化を示すグラフである。図11(b)は、図11(a)の一部を拡大して示している。図12は、露光後、それぞれステップS11及びステップS12と同等の熱処理条件により露光後ベークし、現像処理することによって形成されるレジストパターンを模式的に示す断面図である。図13は、それぞれステップS11及びステップS12と同等の熱処理条件により露光後ベークした場合における、レジストパターンの線幅CDを、比較して示すグラフである。図14は、ステップS16及びステップS17における熱板温度PVの時間変化を示すグラフである。
図9に示すように、本実施の形態に係る熱処理方法は、第1のデータ取得工程(ステップS11、ステップS12)、決定工程(ステップS13)、第2のデータ取得工程(ステップS14)、補正工程(ステップS15)、第1の工程(ステップS16)及び第2の工程(ステップS17)を有する。
本実施の形態に係る熱処理方法は、設定温度到達後に熱処理を開始するときのウェハの温度履歴が、設定温度到達前に熱処理を開始した場合のウェハの温度履歴と等しくなるように、設定温度到達後に開始する熱処理の熱処理条件をフィードフォワード的に調整するものである。そのため、本実施の形態に係る熱処理方法は、予め熱処理条件を調整する調整工程と、調整した熱処理条件に基づいて実際にウェハに熱処理を行う熱処理工程とを有する。調整工程は、第1のデータ取得工程(ステップS11、ステップS12)から補正工程(ステップS15)までの各工程を有する。そして、熱処理工程は、第1の工程(ステップS16)及び第2の工程(ステップS17)を有する。
ステップS11では、熱板170の設定温度を第1の温度T1から第2の温度T2に変更し、熱板170の温度が第1の温度T1から第2の温度T2に到達する前、第2の温度T2よりも高い温度(後述する第1のウェハW1の熱処理を開始する温度である第4の温度T4)で、熱板170に第1の測定用ウェハTW1−1を載置して熱処理を開始する。そして、設定温度が第2の温度T2に変更された熱板170により第1の測定用ウェハTW1−1を熱処理する。第1の測定用ウェハTW1−1を熱処理する際に、第1の測定用ウェハTW1−1の温度であるウェハ温度WT、熱板170の温度である熱板温度PVを測定して記録するとともに、熱板170の出力である熱板出力MVを記録する。これにより、第1の測定用ウェハTW1−1のウェハ温度WTの温度データ、熱板温度PVの温度データ及び熱板出力MVの出力データを取得する。そして、所定時間熱処理を行った後、熱板170から第1の測定用ウェハTW1−1を取り出す。
第1の測定用ウェハTW1−1として、ウェハの複数箇所に例えば熱電対よりなる温度センサが設けられた熱電対付きウェハを用いることにより、ウェハ温度WTを測定することができる。
前述したように、ヒータ171は、複数のヒータ171a〜171cに分かれている。従って、各ヒータ171a〜171cの設定温度を第1の温度T1から第2の温度T2に変更する。そして、各ヒータ171a、171b、171cに対応する位置P1、P2、P3における熱板温度PVが第2の温度T2に到達する前、第2の温度T2よりも高い温度(第4の温度T4)で、熱板170に第1の測定用ウェハTW1−1を載置して熱処理を開始する。そして、設定温度が第2の温度T2に変更された熱板170により第1の測定用ウェハTW1−1を熱処理し、ヒータ171a、171b、171cに対応した複数の位置P1、P2、P3における第1の測定用ウェハTW1−1の温度であるウェハ温度WT、熱板170の温度である熱板温度PVを測定する。
熱板温度PVについては、例えば図6に示す位置P1〜P3に温度センサを設け、位置P1〜P3における熱板温度PVを、一定時間ごと、例えば1秒ごとに測定し、測定した熱板温度PVをヒータ制御装置172に入力し、ヒータ制御装置172に記憶する。また、ウェハ温度WTについては、例えば図6に示す位置P1〜P3に対応する各位置に例えば熱電対を設け、位置P1〜P3に対応する各位置におけるウェハ温度WTを、一定時間ごと、例えば1秒ごとに測定し、測定したウェハ温度WTをヒータ制御装置172に入力し、ヒータ制御装置172に記憶する。
なお、各ヒータ171a〜171cの設定温度として、第1の温度T1、第2の温度T2について、各ヒータ171a〜171cごとに異なる別々の値を設定してもよい。これにより、ウェハWの面内における線幅CDの均一性を向上させることができる。
次に、ステップS12では、熱板170の温度が第2の温度T2に保持されている状態で、熱板170にステップS11とは別の第1の測定用ウェハTW1−2を載置して熱処理を開始する。そして、熱板170により第1の測定用ウェハTW1−2を第2の温度T2で熱処理する。第1の測定用ウェハTW1−2を第2の温度T2で熱処理する際に、第1の測定用ウェハTW1−2のウェハ温度WT、熱板温度PVを測定して記録するとともに、熱板出力MVを記録する。これにより、第1の測定用ウェハTW1−2のウェハ温度WTのデータ、熱板温度PVのデータ及び熱板出力MVのデータを取得する。そして、所定時間熱処理を行った後、熱板170から第1の測定用ウェハTW1−2を取り出す。
第1のデータ取得工程(ステップS11及びステップS12)で取得される熱板温度PVのデータの一例を、図10に示す。また、このときの、第1の測定用ウェハTW1−1、TW1−2のウェハ温度WTのデータの一例を、図11(a)及び図11(b)に示す。
なお、図11(a)及び図11(b)において、左側の縦軸は、各位置P1、P2、P3におけるウェハ温度WTの平均温度を示し、右側の縦軸は、各位置P1、P2、P3におけるウェハ温度WTの面内均一性(面内ばらつき3σ)を示す。
図10に示すように、ステップS11において、熱板170の設定温度を、第1の温度T1である140℃から第2の温度T2である110℃に変更し、熱板温度PVが第2の温度T2である110℃に到達する前、第4の温度T4である117℃になるときに、第1の測定用ウェハTW1−1を載置して熱処理を開始する。すると、熱板温度PVは、第1の測定用ウェハTW1−1の熱処理が開始された後も下降し、第2の温度T2である110℃に到達する。このとき、図11(a)及び図11(b)において実線で示すように、第1の測定用ウェハTW1−1のウェハ温度WTは、室温から徐々に上昇し、第2の温度T2である110℃に到達する。
図11(a)に示すように、ウェハ温度WTが、室温から第2の温度T2に直ぐに上昇せず、徐々に上昇するのは、ウェハが熱容量を有するためである。すなわち、熱板温度PVが第2の温度T2に到達する前、第2の温度T2よりも高い第4の温度T4で熱処理を開始しても、ウェハがある程度の熱容量を有していれば、ウェハ温度WTは、第2の温度T2以上に上昇することはない。ただし、ウェハが例えば極薄であるために熱容量が小さく、かつ、第4の温度T4が第2の温度T2よりもかなり高いときは、ウェハ温度WTが熱処理開始直後に第2の温度T2を超えるおそれがある。従って、熱板170による第1の測定用ウェハTW1−1の熱処理を開始する温度(すなわち第1のウェハW1の熱処理を開始する温度)である第4の温度T4は、ウェハの熱容量に基づいて決定される。
また、図10に示すように、ステップS12において、熱板温度PVが第2の温度T2である110℃に保持されている状態で、第1の測定用ウェハTW1−2を載置して熱処理を開始する。すると、熱板温度PVは、第1の測定用ウェハTW1−2の熱処理が開始された後若干変動するものの、その後は第2の温度T2である110℃に保持される。このとき、図11(a)及び図11(b)において破線で示すように、第1の測定用ウェハTW1−2のウェハ温度WTは、室温から徐々に上昇し、第2の温度T2である110℃に収束する。
なお、図10には、ステップS12の後、2枚目の第1の測定用ウェハTW1−2と同様の熱処理条件により、3枚目の第1の測定用ウェハTW1−3の熱処理を行った場合の熱板温度PVの温度データも示している。3枚目の第1の測定用ウェハTW1−3の熱処理を行う際の熱板温度PVの温度データも、2枚目の第1の測定用ウェハTW1−2の熱処理を行う際の熱板温度PVの温度データと同様にすることができる。
図11(a)では、ステップS11における第1の測定用ウェハTW1−1と、ステップS12における第1の測定用ウェハTW1−2との間には、熱板温度PVの時間変化にあまり差がないように見える。しかし、図11(b)の拡大図に示すように、70℃から100℃の温度範囲では、第1の測定用ウェハTW1−1の熱板温度PVは、同じ熱処理時間における第1の測定用ウェハTW1−2の熱板温度PVよりも高い。従って、第1の測定用ウェハTW1−1に与えられる合計熱量は、第1の測定用ウェハTW1−2に与えられる合計熱量よりも多くなる。
ウェハWに与えられる熱量が異なると、現像処理まで行って形成されるレジストパターンの線幅CDが異なる。露光後ベークにおいて、露光領域におけるレジスト膜が現像液に可溶化する反応の進行が異なるため、現像処理の際に除去される可溶部の幅が異なるためである。ここで、線幅CDは、線幅測定装置140を用いて測定して得られるものである。
図12(a)及び図12(b)は、ウェハW上に反射防止膜301を介して形成されたレジスト膜302を露光し、露光後、それぞれステップS11及びステップS12に相当する熱処理条件により露光後ベークし、現像処理することによって形成されたレジストパターン303を模式的に示す断面図である。図12(a)は、ステップS11、すなわちウェハWに与えられる熱量が相対的に多い場合を示しており、図12(b)は、ステップS12、すなわちウェハWに与えられる熱量が相対的に少ない場合を示している。ウェハWに与えられる熱量が多くなると、露光領域におけるレジスト膜302が現像液に可溶化して可溶部304になる反応の進行が進むため、現像処理の際に除去される可溶部304の幅が大きくなり、形成されるレジストパターン303の線幅CDが小さくなる。
具体的に、露光後、ステップS11及びステップS12に相当する露光後ベーク処理を行い、現像処理を行って、形成したレジストパターンの線幅CDの測定結果を、図13に示す。熱板温度PVを変更中、第2の温度T2に到達する前に熱処理を開始した場合(ステップS11に相当する熱処理を行った場合)、熱板温度PVの変更完了後、第2の温度T2に保持されている状態で熱処理を開始した場合(ステップS12に相当する熱処理を行った場合)よりも、線幅CDが小さくなる。
一方、熱板温度PVが安定する前に熱処理を開始すると、熱処理開始時におけるウェハWの面内における温度の均一性が低下する。従って、図11(a)及び図11(b)に示すように、第1の測定用ウェハTW1−1の方が、第1の測定用ウェハTW1−2よりも熱処理を開始する際のウェハ温度WTの面内ばらつき3σが大きくなり、熱処理を開始する際のウェハ温度WTの面内均一性が低下する。また、現像処理することによって形成されるレジストパターンの線幅CDの面内均一性は、図13に示すように、熱板温度PVを変更中、第2の温度T2に到達する前に熱処理を開始した場合(ステップS11に相当する熱処理を行った場合)、熱板温度PVの変更完了後、第2の温度T2に保持されている状態で熱処理を開始した場合(ステップS12に相当する熱処理を行った場合)よりも低下する。
次に、決定工程(ステップS13)では、第1の測定用ウェハTW1−1のウェハ温度WT又は熱板温度PVに基づいて、第3の温度T3を決定する。具体的には、後述する第2の工程(ステップS17)における第2のウェハW2のウェハ温度WT又は熱板温度PVの時間変化(温度履歴)が、ステップS11における第1の測定用ウェハTW1−1のウェハ温度WT又は熱板温度PVの時間変化(温度履歴)に近づくように、第3の温度T3を決定する。
第2の工程(ステップS17)における第2のウェハW2のウェハ温度WT又は熱板温度PVの時間変化(温度履歴)がステップS11における第1の測定用ウェハTW1−1のウェハ温度WT又は熱板温度PVの時間変化(温度履歴)に近づくためには、第2の工程(ステップS17)を開始する前に熱板温度PVを第3の温度T3に予備加熱し、予備加熱された熱板温度PVの温度を第2の温度T2に下降させる際に第2の工程(ステップS17)を開始すればよい。
予備加熱する第3の温度T3は、ステップS11において第1の測定用ウェハTW1−1の熱処理を開始する熱板温度PV(第4の温度T4)に基づいて決定することができる。例えば、ウェハ温度WT及び熱板温度PVを中心位置のみで測定する場合には、第3の温度T3を略第4の温度T4に等しくすることができる。また、ウェハ温度WT及び熱板温度PVを複数個所(例えばP1、P2、P3)で測定しており、ウェハWの面内における分布も調整する場合には、後述するように、第3の温度T3を決定した後、第4の温度T4を補正することが好ましい。ただし、第4の温度T4は、第1の温度T1から第2の温度T2に熱板170を自然冷却する際における熱板温度PVの所定時刻における温度であり、補正に際しては、その所定時刻における第4の温度T4を下げる方向に補正することはできない。また、所定時刻は、基板処理のプロセスにより予め設定されているものであり、所定時刻を調整することは好ましくない。従って、第3の温度T3を第4の温度T4よりも所定温度高く決定しておき、第4の温度T4を補正するときは、第4の温度T4を上げる方向に補正することが好ましい。
あるいは、ステップS12として、熱板170の設定温度を仮決定した第3の温度T3に変更し、熱板170の温度が第3の温度T3に到達した後、熱板170の設定温度を第2の温度T2に変更する際に、熱板170による第1の測定用ウェハTW1−2の熱処理を開始し、第2の温度T2に設定温度が変更された熱板170により第1の測定用ウェハTW1−2を熱処理するものとしてもよい。そして、異なる第3の温度T3に仮決定して数回ステップS12を繰り返し、種々の第3の温度T3に対応して、第1の測定用ウェハTW1−2のウェハ温度WTのデータを取得してもよい。そして、決定工程(ステップS13)では、第1の測定用ウェハTW1−2のウェハ温度WTの温度データが、第1の測定用ウェハTW1−1のウェハ温度WTの温度データに等しくなるように、第3の温度T3を決定してもよい。
次に、第2のデータ取得工程(ステップS14)では、熱板170の設定温度を第2の温度T2よりも高い第3の温度T3に変更し、熱板170の温度が第3の温度T3に到達した後、熱板170の設定温度を第2の温度T2に変更する際に、熱板170による第2の測定用ウェハTW2の熱処理を開始する。そして、熱板170により第2の測定用ウェハTW2を第2の温度T2で熱処理する。第2の測定用ウェハTW2を第2の温度T2で熱処理する際に、第2の測定用ウェハTW2のウェハ温度WTのデータ、熱板温度PVのデータ及び熱板出力MVのデータを取得する。そして、所定時間熱処理を行った後、熱板170から第2の測定用ウェハTW2を取り出す。
なお、ステップS14は、熱板170の設定温度を第3の温度T3に変更し、熱板170の温度が第3の温度T3に到達した後、熱板170の設定温度を第2の温度T2に変更する以外は、ステップS12と同様の条件で行うことが好ましい。従って、決定工程(ステップS13)の後、ステップS14の直前に、ステップS11を再度行い、再度行うステップS11に引続いてステップS14を行うことが好ましい。ここでは、再度行うステップS11及びステップS14を含めて第2のデータ取得工程とし、第2のデータ取得工程で取得される熱板温度PVの温度データの一例を、図14に示す。
図14に示すように、再度のステップS11(ステップS11´)において、熱板170の設定温度を、第1の温度T1である140℃から第2の温度T2である110℃に変更し、熱板170の温度が第2の温度T2に到達する前、第2の温度T2である110℃よりも高い第4の温度T4である117℃で、熱板170に第2の測定用ウェハTW2−1を載置して熱処理を開始する。すると、熱板温度PVは、第2の測定用ウェハTW2−1の熱処理が開始された後も下降し続け、第2の温度T2である110℃に到達する。このときの第2の測定用ウェハTW2−1のウェハ温度WTは、室温から徐々に上昇し、第2の温度T2である110℃に到達するので、図11(a)に示す第1の測定用ウェハTW1−1のウェハ温度WTと同様に変化する。
また、図14に示すように、再度のステップS11(ステップS11´)の後、ステップS14の前に、熱板170の設定温度を第2の温度T2である110℃よりも高い第3の温度T3である117℃に変更する。そして、ステップS14では、熱板170の温度が第3の温度T3である117℃に到達した後、熱板170の設定温度を第2の温度T2である110℃に変更する際に、第2の測定用ウェハTW2−2を載置して熱処理を開始する。すると、熱板温度PVは、第2の測定用ウェハTW2−2の熱処理が開始された後、下降し、第2の温度T2である110℃に到達する。このときの第2の測定用ウェハTW2−2のウェハ温度WTは、室温から徐々に上昇し、第2の温度T2である110℃に到達するので、図11(a)に示す第1の測定用ウェハTW1−1のウェハ温度WTと同様に変化する。
すなわち、再度のステップS11(ステップS11´)における第2の測定用ウェハTW2−1と、ステップS14における第2の測定用ウェハTW2−2の時間変化(温度履歴)は略等しくなり、2枚目の第2の測定用ウェハTW2−2に与えられる合計熱量は、1枚目の第2の測定用ウェハTW2−1に与えられる合計熱量と略等しくなる。
なお、図14には、ステップS14の後、2枚目の第2の測定用ウェハTW2−2と同様の熱処理条件により、3枚目の第2の測定用ウェハTW2−3の熱処理を行った場合の熱板温度PVの温度データも示している。3枚目の第2の測定用ウェハTW2−3の熱処理を行う際の熱板温度PVの温度データも、2枚目の第2の測定用ウェハTW2−2の熱処理を行う際の熱板温度PVの温度データと同様にすることができる。
次に、補正工程(ステップS15)では、第2の測定用ウェハTW2−2の温度データに基づいて、第1の温度T1から第2の温度T2に温度が到達する前に、熱板170による第1のウェハW1の熱処理を開始する温度である第4の温度T4を補正する。
なお、第1のウェハW1は、本発明における基板群の最初の基板に相当する。
ステップS14におけるウェハ温度WTの温度データが、ステップS11´におけるウェハ温度WTの温度データよりも高温側にあり、かつ、それらの差が所定量を超える場合には、補正工程(ステップS15)では、具体的に以下のような補正が可能である。例えば、第1の工程(ステップS16)において熱板170の温度を第1の温度T1である140℃から第2の温度T2である110℃まで自然に冷却するのに代え、熱板170の温度を上げる方向に少し加熱することによって、第4の温度T4を上げる方向に補正することができる。あるいは、第1の工程(ステップS16)において熱板170の温度を第1の温度T1である140℃から第2の温度T2である110℃まで自然に冷却するときに、第1のウェハW1の熱処理の開始時刻を早めることによって、第4の温度T4を上げる方向に補正することができる。
なお、ウェハ温度WT及び熱板温度PVを中心位置のみで測定する場合等は、補正工程(ステップS15)を省略することも可能である。
以上、第1のデータ取得工程(ステップS11)から補正工程(ステップS15)を行うことによって、第3の温度T3の決定、第4の温度T4の補正を含めた温度条件の調整が行われる。そして、その後、実際に処理される複数のウェハよりなるウェハ群の各ウェハWに対して、熱処理を行う。
第1の工程(ステップS16)では、熱板170の設定温度を第1の温度T1から第2の温度T2に変更し、設定温度が変更された熱板170の温度が第2の温度T2に到達する前、補正工程(ステップS15)で補正された第4の温度T4になるときに、熱板170に第1のウェハ(最初のウェハ)W1を載置して熱処理を開始する。そして、第2の温度T2に設定温度が変更された熱板170により第1のウェハW1を熱処理する。そして、所定時間熱処理を行った後、熱板170から第1のウェハW1を取り出す。
次に、第2の工程(ステップS17)では、熱板170の設定温度を第3の温度T3に変更し、熱板170の温度が第3の温度T3に到達した後、熱板170の設定温度を第2の温度T2に変更する際に、熱板170に第2のウェハ(次のウェハ)W2を載置して熱処理を開始する。そして、第2の温度T2に設定温度が変更された熱板170により第2のウェハW2を熱処理する。そして、所定時間熱処理を行った後、熱板170から第2のウェハW2を取り出す。
なお、第2のウェハW2は、本発明における基板群の次の基板に相当する。
本実施の形態によれば、熱板170の温度が第1の温度T1から第2の温度T2へ到達する前、第4の温度T4であるときに、第1のウェハ(最初のウェハ)W1の熱処理を開始する。これにより、熱板170の温度が第2の温度T2へ到達した後に熱処理を開始する場合よりも早く第1のウェハ(最初のウェハ)W1の熱処理を開始することができる。
例えば、第1の温度T1を140℃、第2の温度T2を110℃、第4の温度T4を117℃とするとき、第1のウェハ(最初のウェハ)W1の熱処理を30秒程度早く開始することができる。
また、本実施の形態によれば、第1の工程(ステップS16)における第1のウェハ(最初のウェハ)W1のウェハ温度WTの時間変化(温度履歴)と、第2の工程(ステップS17)における第2のウェハ(次のウェハ)W2のウェハ温度WTの時間変化(温度履歴)とを略等しくすることができる。従って、露光領域におけるレジスト膜が現像液に可溶化する反応の進行を略等しくすることができ、現像処理の際に除去される可溶部の幅を略等しくすることができる。よって、第1のウェハ(最初のウェハ)W1と第2のウェハ(次のウェハ)W2(及びそれ以降のウェハW)との間で、現像処理することによって形成されるレジストパターンの線幅CDを略等しくすることができる。
更に、本実施の形態によれば、熱容量を小さくするために熱板170を薄くして強度を低下させるおそれがない。また、熱板170を冷却する冷却機構が不要であるため、装置コストを増大させるおそれがない。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、本発明は、露光後ベーク装置のみならず、ウェハを熱処理する各種の熱処理装置に適用することが可能である。また、本発明は、半導体基板、ガラス基板その他の各種基板を熱処理するための装置に適用することが可能である。
1 塗布現像処理システム
130 露光後ベーク装置
170 熱板
171 ヒータ
172 ヒータ制御装置
220 本体制御部
W ウェハ(基板)

Claims (11)

  1. 所定温度に設定された熱板上に、複数の基板よりなる基板群の各基板を順次載置して熱処理する熱処理方法において、
    前記熱板の設定温度を第1の温度から前記第1の温度よりも低い第2の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第2の温度に到達する前に、前記熱板による前記基板群の最初の基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記最初の基板を熱処理する第1の工程と、
    前記最初の基板の熱処理の後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度よりも高い第3の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第3の温度に到達した後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度に変更する際に、前記熱板による前記基板群の次の基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記次の基板を熱処理する第2の工程と
    を有する、熱処理方法。
  2. 前記熱板の設定温度を前記第1の温度から前記第2の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第2の温度に到達する前に、前記熱板による第1の測定用基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記第1の測定用基板を熱処理する際に、前記第1の測定用基板の温度データ又は前記熱板の温度データを取得する第1のデータ取得工程と、
    取得した前記第1の測定用基板の温度データ又は前記熱板の温度データに基づいて、前記第3の温度を決定する決定工程と
    を有する、請求項1に記載の熱処理方法。
  3. 前記決定工程は、前記第3の温度が前記熱板による前記最初の基板の熱処理を開始する温度よりも高くなるように、前記第3の温度を決定するものである、請求項2に記載の熱処理方法。
  4. 前記第3の温度を決定した後、前記熱板の設定温度を前記第3の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第3の温度に到達した後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度に変更する際に、前記熱板による第2の測定用基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記第2の測定用基板を熱処理する際に、前記第2の測定用基板の温度データを取得する第2のデータ取得工程と、
    取得した前記第2の測定用基板の温度データに基づいて、前記熱板による前記最初の基板の熱処理を開始する温度を補正する補正工程と
    を有する、請求項3に記載の熱処理方法。
  5. 前記熱板による前記最初の基板の熱処理を開始する温度は、前記基板の熱容量に基づいて決定される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱処理方法。
  6. コンピュータに請求項1から請求項5のいずれかに記載の熱処理方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 熱板を有し、所定温度に設定された前記熱板上に、複数の基板よりなる基板群の各基板を順次載置して熱処理する熱処理装置において、
    前記熱板の設定温度を第1の温度から前記第1の温度よりも低い第2の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第2の温度に到達する前に、前記熱板による前記基板群の最初の基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記最初の基板を熱処理し、前記最初の基板の熱処理の後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度よりも高い第3の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第3の温度に到達した後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度に変更する際に、前記熱板による前記基板群の次の基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記次の基板を熱処理する制御部を有する、熱処理装置。
  8. 前記制御部は、前記熱板の設定温度を前記第1の温度から前記第2の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第2の温度に到達する前に、前記熱板による第1の測定用基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記第1の測定用基板を熱処理する際に、前記第1の測定用基板の温度データ又は前記熱板の温度データを取得し、取得した前記第1の測定用基板の温度データ又は前記熱板の温度データに基づいて、前記第3の温度を決定するものである、請求項7に記載の熱処理装置。
  9. 前記制御部は、前記第3の温度が前記熱板による前記最初の基板の熱処理を開始する温度よりも高くなるように、前記第3の温度を決定するものである、請求項8に記載の熱処理装置。
  10. 前記制御部は、前記第3の温度を決定した後、前記熱板の設定温度を前記第3の温度に変更し、前記熱板の温度が前記第3の温度に到達した後、前記熱板の設定温度を前記第2の温度に変更する際に、前記熱板による第2の測定用基板の熱処理を開始し、前記熱板により前記第2の測定用基板を熱処理する際に、前記第2の測定用基板の温度データを取得し、取得した前記第2の測定用基板の温度データに基づいて、前記熱板による前記最初の基板の熱処理を開始する温度を補正するものである、請求項9に記載の熱処理装置。
  11. 前記熱板による前記最初の基板の熱処理を開始する温度は、前記基板の熱容量に基づいて決定される、請求項7から請求項10のいずれかに記載の熱処理装置。
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