JP2007013175A - ウエハ支持部材およびこれを用いたウエハの加熱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 板状セラミックス体に抵抗発熱体を備えたウエハ支持部材の載置面における温度バラツキを抑える。
【解決手段】 板厚が1〜7mm、100〜200℃のヤング率が200〜450MPaである板状セラミック体2の一方の主面側を、ウエハを載せる載置面3とするとともに、上記板状セラミック体2の下面に帯状抵抗発熱体5を有するウエハ支持部材1において、上記帯状抵抗発熱体5の厚みを5〜70μmとし、かつ上記板状セラミック体2の一方の主面に平行な投影面で見て、上記帯状抵抗発熱体5を囲む外接円P1の面積に対し、上記外接円P1内に占める帯状抵抗発熱体5の面積の比率が5〜50%となるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主にウエハを加熱するのに用いるウエハ支持部材に関するものであり、主に、半導体ウエハや液晶基板あるいは回路基板等のウエハ上に導体膜や絶縁膜を生成したり、ウエハ上に塗布されたレジスト液を乾燥焼き付けしてレジスト膜を形成するのに好適なウエハ支持部材に関するものである。
例えば、半導体製造装置の製造工程における半導体ウエハ(以下ウエハと略す)への加工において、導体膜や絶縁膜の成膜処理、エッチング処理、レジスト膜の焼き付け処理等には、ウエハを加熱するためにウエハ支持部材が用いられている。
従来の半導体製造装置は、複数のウエハを一度に成膜処理するバッチ式のものが使用されていたが、ウエハの大きさが8インチから12インチと大型化するにつれ、処理精度を高めるために、一枚づつ処理する枚葉式と呼ばれる装置が近年使われている。しかしながら、枚葉式にすると1回当たりの処理数が減少するため、ウエハの加工時間の短縮が必要とされている。このため、ウエハ支持部材に対して、ウエハの加熱時間の短縮、ウエハの吸着・脱着の迅速化と同時に加熱温度精度の向上が要求されていた。
このようなウエハ支持部材として、例えば特許文献1には、図6に示すようなウエハ支持部材が提案されている。
このウエハ支持部材21は、板状セラミック体22、ケーシング31、及び板状反射体としてのステンレス板33を主要な構成要素としたもので、アルミニウム等の金属からなる有底状をしたケーシング31の開口部34に、窒化物セラミックスや炭化物セラミックスからなる板状セラミック体22を備え、その上面をウエハを載せる載置面(不図示)とするとともに、板状セラミック体22の下面24に、例えば図7に示すような同心円状の帯状抵抗発熱体25を備え、板状セラミック体22とケーシング31の底面との間にステンレス板33を配置するようになっていた。
また、ケーシング31、ステンレス板33、及び板状セラミック体22の中心部には、図示しないウエハ支持ピンを挿通するためのピン挿通孔35a,35b,35cが3つ形成されており、ピン挿通孔35a,35b,35cに挿通されたウエハ支持ピンを上下させれば、ウエハを搬送機に受け渡したり、ウエハを搬送機から受け取ったりすることができるようになっていた。
さらに、帯状抵抗発熱体25の端子部には、導通端子27がロウ付けされており、この導通端子27がステンレス板33に形成された穴に挿通され、ケーシング31の底部31aに形成されたリード線引出用の孔36に挿通された不図示のリード線と電気的に接続されるようになっていた。
ところで、このようなウエハ支持部材21において、ウエハの表面全体に均質な膜を形成したり、レジスト膜の加熱反応状態を均質にするためには、ウエハの温度分布を均一にすることが重要である。その為、これまでウエハの温度分布を小さくするため、帯状抵抗発熱体25の抵抗分布を調整したり、帯状抵抗発熱体25の温度を分割制御することが行われており、また、熱引きを発生し易い構造の場合、その周囲の発熱量を増大させる等の提案がされていた。
しかし、いずれも非常に複雑な構造、制御が必要になるという課題があり、簡単な構造で温度分布を均一に加熱できるようなウエハ支持部材が求められていた。
そこで、特許文献2には、図8に示すように、板状セラミック体52上にウエハWを浮かせて支持するための複数の支持ピン51を設置し、この位置を調整してウエハWに反りを発生させることにより、板状セラミック体52との間隔を調整し、ウエハWの温度を均一にすることが提案されている。
特開平11−283729号公報 特開平10−223642号公報
ところで、近年注目されている枚葉式のウエハ支持部材21は、ウエハWに対する処理のタクトタイムを短縮するために、板状セラミック体22の板厚みを1mm〜7mmと薄くし、加熱及び冷却のサイクルタイムが短くなるように調整するようになっている。
しかしながら、板状セラミック体22の板厚みを1mm〜7mmと薄くしたものでは、ウエハWの表面全体を0.5℃というレベルの温度バラツキとなるように均一に加熱するには、これまでの制御方法では達成することができなかった。
即ち、板状セラミック体22の板厚みを1mm〜7mmと薄くして帯状抵抗発熱体25を発熱させると、その下面24に形成する帯状抵抗発熱体25との間の大きな熱膨張係数の差によって、載置面側が凹となるような反りが板状セラミック体22に発生し、ウエハWと板状セラミック体22との間の間隔が変化することから、ウエハWの表面温度にバラツキが発生し、ウエハWの表面全体の温度バラツキを0.5℃以下とすることができないといった課題があった。
また、板状セラミック体22の板厚みを1mm〜7mmと薄くすると、載置面に帯状抵抗発熱体25のパターン形状に応じた温度バラツキが発生し易くなることから、帯状抵抗発熱体25の相対向する対向領域の間隔が大き過ぎると、ウエハWの温度分布を均一にすることができないといった課題もあった。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、直径200mmを超えるウエハを加熱するウエハ支持部材であって、板厚が1〜7mm、100〜200℃のヤング率が200〜450MPaである板状セラミック体の一方の主面側を、ウエハを載せる載置面とするとともに、上記板状セラミック体の下面に上記載置面と対向した領域に複数の帯状抵抗発熱体を有するウエハ支持部材において、上記帯状抵抗発熱体の厚みを5〜70μmとし、かつ上記板状セラミック体の一方の主面に平行な投影面で見て、上記帯状抵抗発熱体を囲む外接円の面積に対し、上記外接円内に占める帯状抵抗発熱体の面積の比率が10〜40%であり、且つ帯状抵抗発熱体は相対向する対向領域を有し、上記対向領域の間隔が0.5mm以上、上記板状セラミック体の板厚の3倍以下であるようにしたことを特徴とする。
また、上記板状セラミック体と帯状抵抗発熱体の熱膨張係数の差は3.0×10−6/℃以下となるようにすることが好ましく、また、上記載置面にウエハを載せ、該ウエハの表面の平均温度を100〜200℃に加熱する際に、上記載置面を凹面ではなく且つ上記ウエハの面内温度差が0.5℃以下とすることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、直径200mmを超えるウエハを加熱するウエハ支持部材であって、板厚が1〜7mm、100〜200℃のヤング率が200〜450MPaである板状セラミック体の一方の主面側を、ウエハを載せる載置面とするとともに、上記板状セラミック体の下面に上記載置面と対向した領域に複数の帯状抵抗発熱体を有するウエハ支持部材において、上記帯状抵抗発熱体の厚みを5〜70μmとし、かつ上記板状セラミック体の一方の主面に平行な投影面で見て、上記帯状抵抗発熱体を囲む外接円の面積に対し、上記外接円内に占める上記帯状抵抗発熱体の面積の比率が10〜40%であり、且つ上記帯状抵抗発熱体は相対向する対向領域を有し、上記対向領域の間隔が0.5mm以上、上記板状セラミック体の板厚の3倍以下となるようにしたことから、加熱時における板状セラミック体の反りを抑え、ウエハの面内温度差を0.5℃以下と極めて小さくすることが可能となる。
更に、上記板状セラミック体と帯状抵抗発熱体との熱膨張係数の差を3.0×10−6/℃以下とすることによりウエハの面内温度差をさらに小さくすることができる。
また、上記帯状発熱体の相対向する対向領域の間隔を、0.5mm以上、上記板状セラミック体の板厚の3倍以下とすることで、ウエハの面内温度差を0.3℃以下にまで低減することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明に係るウエハ支持部材の一例を示す断面図で、板厚tが1〜7mm、100〜200℃のヤング率が200〜450MPaである板状セラミック体2の一方の主面を、ウエハWを載せる載置面3とするとともに、他方の主面に帯状抵抗発熱体5を形成し、この帯状抵抗発熱体5に電気的に接続する給電部6を備えたものである。
100〜200℃のヤング率が200〜450MPaである板状セラミック体2の材質としては、アルミナ、窒化珪素、サイアロン、窒化アルミニウムを用いることができ、この中でも特に窒化アルミニウムは50W/(m・K)以上、さらには100W/(m・K)以上の高い熱伝導率を有するとともに、フッ素系や塩素系等の腐食性ガスに対する耐蝕性や耐プラズマ性にも優れることから、板状セラミック体2の材質として好適である。
帯状抵抗発熱体5のパターン形状としては、図2に示したような渦巻き状のパターン、あるいは図3や図4に示すような複数のブロックに分割され、個々のブロックが円弧状のパターンと直線状のパターンとからなる渦巻き状やジグザクな折り返し形状をしたものとすることができる。ただし、本願発明のウエハ支持部材1はウエハWを均一に加熱することが重要であり、図7に示すように、板状セラミック体22の中心から放射方向に見て、抵抗発熱体25の間隔が密な部分と粗な部分が交互に現れる抵抗発熱体パターンでは粗な部分に対応するウエハWの表面温度は小さく、密な部分に対応するウエハWの温度は大きくなり、ウエハWの表面の全面を均一に加熱することはできないことから図7のような抵抗発熱体パターンは含まない。
また、帯状抵抗発熱体5を複数のブロックに分割する場合、それぞれのブロックの温度を独立に制御することにより、載置面3上のウエハWを均一に加熱することが好ましい。
また、帯状抵抗発熱体5は、導電性の金属粒子にガラスフリットや金属酸化物を含む電極ペーストを印刷法で板状セラミック体2に印刷、焼き付けしたもので、金属粒子としては、Au、Ag、Cu、Pd、Pt、Rhの少なくとも一種の金属を用いることが好ましく、またガラスフリットとしては、B、Si、Znを含む酸化物からなり、板状セラミック体2の熱膨張係数より小さな4.5×10−6/℃以下の低膨張ガラスを用いることが好ましく、さらに金属酸化物としては、酸化珪素、酸化ホウ素、アルミナ、チタニアから選ばれた少なくとも一種を用いることが好ましい。
ここで、帯状抵抗発熱体5を形成する金属粒子として、Au、Ag、Cu、Pd、Pt、Rhの少なくとも一種の金属を用いるのは、電気抵抗が小さいからである。
また、帯状抵抗発熱体5を形成するガラスフリットとして、B、Si、Znを含む酸化物からなり、帯状抵抗発熱体5を構成する金属粒子の熱膨張係数が板状セラミック体2の熱膨張係数より大きいことから、帯状抵抗発熱体5の熱膨張係数を板状セラミック体2の熱膨張係数に近づけるには、板状セラミック体2の熱膨張係数より小さな4.5×10−6/℃以下の低膨張ガラスを用いることが好ましいからである。
また、帯状抵抗発熱体5を形成する金属酸化物としては、酸化珪素、酸化ホウ素、アルミナ、チタニアから選ばれた少なくとも一種を用いるのは、帯状抵抗発熱体5の中の金属粒子と密着性が優れ、しかも熱膨張係数が板状セラミック体2の熱膨張係数と近く、板状セラミック体2との密着性も優れるからである。
ただし、帯状抵抗発熱体5に対し、金属酸化物の含有量が80%を超えると、板状セラミック体2との密着力は増すものの、帯状抵抗発熱体5の抵抗値が大きくなり好ましくない。その為、金属酸化物の含有量は60%以下とすることが良い。
そして、導電性の金属粒子とガラスフリットや金属酸化物からなる帯状抵抗発熱体5は、板状セラミック体2との熱膨張係数の差が3.0×10−6/℃以下であるものを用いることが好ましい。
即ち、帯状抵抗発熱体5と板状セラミック体2との熱膨張係数の差を0.1×10−6/℃とすることは製造上難しく、逆に帯状抵抗発熱体5と板状セラミック体2との熱膨張係数の差が3.0×10−6/℃を超えると、帯状抵抗発熱体5を発熱させた時、板状セラミック体2との間に作用する熱応力によって、載置面3側が凹状に反る虞があるからである。
また、板状セラミック体2が窒化アルミニウムや炭化珪素からなる場合、帯状抵抗発熱体5との密着性を高めるため、板状セラミック体2の他方の主面に酸化処理を施してアルミナ膜やシリカ膜等の酸化膜を設け、その上に帯状抵抗発熱体5を形成するとより好ましく、また、板状セラミック体2に絶縁性の低い炭化珪素を用いる場合、板状セラミック体2の他方の主面にガラス等の絶縁層を設け、その上に帯状抵抗発熱体5を形成することが好ましい。
なお、板状セラミック体2の一方の主面には、図5に示すように、複数の支持ピン8を設け、板状セラミック体2の一方の主面より一定の距離をおいてウエハWを保持するようにしても構わない。
さらに、本発明のウエハ支持部材1は、板状セラミック体2の一方の主面に平行な投影面で見て、帯状抵抗発熱体5を囲む外接円P1の面積に対し、上記外接円P1内に占める帯状抵抗発熱体5の面積の比率を5%〜50%としたことを特徴とする。
即ち、帯状抵抗発熱体5を囲む外接円P1の面積に対し、外接円P1内に占める帯状抵抗発熱体5の面積の比率を5%未満とすると、帯状抵抗発熱体5の相対向する対向領域において、板状セラミック体2の板厚tに対して対向領域の対向間隔Sが大きくなり過ぎることから、帯状抵抗発熱体5のない載置面3の表面温度が他の部分と比較して小さくなり、載置面3の温度を均一にすることが難しいからであり、逆に帯状抵抗発熱体5を囲む外接円P1の面積に対し、外接円P1内に占める帯状抵抗発熱体5の面積の比率が50%を超えると、板状セラミック体2と帯状抵抗発熱体5との間の熱膨張係数の差を3.0×10−6/℃以下に近似させたとしても、両者の間に作用する熱応力が大きすぎること、板状セラミック体2は変形し難いセラミック焼結体からなるものの、その板厚tが1mm〜7mmと薄いこと、から帯状抵抗発熱体5を発熱させると、載置面3側が凹となるように板状セラミック体2に反りが発生し、その結果、ウエハWの中心部の温度が周縁よりも小さくなり、温度バラツキが大きくなる虞があるからである。
なお、好ましくは、帯状抵抗発熱体5を囲む外接円P1の面積に対し、外接円P1内に占める帯状抵抗発熱体5の面積の比率を10%〜40%、さらには15%〜25%とすることが好ましい。
さらに、このような効果を効率良く発現させるには、帯状抵抗発熱体5の膜厚を5〜70μmとすることが好ましい。
帯状抵抗発熱体5の膜厚が5μmを下回ると、帯状抵抗発熱体5をスクリーン印刷法で膜厚を均一に印刷することが困難となるからであり、また、帯状抵抗発熱体5の厚みが70μmを越えると、外接円P1に対し、帯状抵抗発熱体5の占める面積の比率を50%以下としても帯状抵抗発熱体5の厚みが大きく、帯状抵抗発熱体5の剛性が大きくなり、板状セラミック体2の温度変化により帯状抵抗発熱体5の伸び縮みによる影響で板状セラミック体2が変形したり、スクリーン印刷で均一の厚みに印刷することが難しくウエハWの表面の温度差が大きくなったりする恐れがあるからである。なお、好ましい帯状抵抗発熱体5の厚みは10〜30μmとすることが良い。
次に、図1に示すウエハ支持部材1の製造方法について説明する。
まず、板状セラミック体2として炭化珪素質焼結体を用いる場合、SiC粉末に炭化硼素等の焼結助剤を加え、フェノール樹脂等のバインダを添加し板状に成形し、カーボン残さを残した成形体を2000℃程で焼結させる。また、板状セラミック体2として窒化アルミニウム質焼結体を用いる場合、窒化アルミニウム粉末に0.1質量%のカルシアを添加しバインダを添加し造粒した粉末を板状に成形し窒素雰囲気中で2000℃以上で焼成する。
次いで、焼結した板状セラミック体2の表裏面を研削加工し、円板状に加工し、一方の主面3を載置面とするか、あるいは主面3に複数の支持ピン8を設けウエハWを支持ピン8で支持するようにする。そして、他方の主面に絶縁層4を介して帯状抵抗発熱体5を印刷、焼き付けする。この時、帯状抵抗発熱体5の存在領域P1が略円形をした図2に示す中央から外周へ向かう渦巻き状の帯状抵抗発熱体5や図3、4に示すパターン形状とする。
一方、反射板7と板状セラミック体2は固定ピン16を介してケーシング19に取り付けてあり、固定ピン16の先端に設けて固定鍔20との間に配置するばね18の力によって板状セラミック体2とケーシング19とを密着させる。なお、反射板7は支柱15を介してケーシング19内に設けられている。
また、帯状抵抗発熱体5の終端には給電部6を形成し、給電端子11をばね21で押圧するようにする。
そして、帯状抵抗発熱体5は主面3から一定の距離に配設され、帯状抵抗発熱体5の対向間隔Sが板厚tの3倍以下となるように設計することが必要である。特に、直径200mmを超える大型ウエハWを均一にしかも高温まで加熱できるように配設するには、対向間隔Sは0.5mm以上とすることが好ましい。
なお、図1では板状セラミック体2の他方の主面3に帯状抵抗発熱体5のみを備えたウエハ支持部材1について示したが、本発明は、主面3と帯状抵抗発熱体5との間に静電吸着用やプラズマ発生用としての電極を埋設したものであっても良いことは言うまでもない。
ここで、板状セラミック体として平均粒径1.2μmの窒化アルミニウム粉末に平均粒径1μmのカルシアを0.1質量%添加し混合粉砕しアクリルバインダを添加し、直径400mmの板状に成形し、空気中の500℃で1時間脱バインダ処理した後、2000℃の窒素雰囲気中で焼結した。次に、焼結体の表裏面を研削加工し直径320mm、厚み3mmの円板状をした板状セラミック体を得た。この板状セラミック体を形成する窒化アルミニウム質焼結体のヤング率を測定したところ、280MPaであった。そして、この板状セラミック体の他方の主面に、銀50質量%、B−SiO−ZnO系ガラス(熱膨張係数4.4×10−6/℃)を50質量%含むペーストを用いて帯状抵抗発熱体のパターン形状に印刷し、焼き付けしてウエハ支持部材を作製した。
ただし、ペーストの印刷厚みは20μmとし、また、帯状抵抗発熱体を囲む外接円に対し、帯状抵抗発熱体の占める面積の比率を異ならせたものを用意した。
そして、これらのウエハ支持部材の載置面にウエハを載せ、ウエハを200℃に加熱してウエハの面内の温度を測定し、ウエハWの面内の温度バラツキを評価した。
結果は表1に示す通りである。
Figure 2007013175
この結果、試料No.1のように、帯状抵抗発熱体を囲む外接円に対し、帯状抵抗発熱体の占める面積の比率が5%を下回る試料は、ウエハの面内の温度分布が大きく好ましくないことが判った。また、試料No.10のように、帯状抵抗発熱体を囲む外接円に対し、帯状抵抗発熱体の占める面積の比率が50%を越える試料は、ウエハの一部に温度の高いホットエリヤが現れ、ウエハの面内温度差が大きくなった。
これに対し、試料No.2〜9に示すように、帯状抵抗発熱体の外接円に対して、帯状抵抗発熱体の占める面積の比率を5〜50%とした試料は、ウエハの面内温度差が0.5℃以下と小さくすることができ、優れていた。
また、試料No.3〜8のように、帯状抵抗発熱体の外接円に対して、帯状抵抗発熱体の占める面積の比率を10〜40%とすることで、ウエハの面内の温度差を0.3℃以内とすることができ、さらには試料No.4〜6のように、帯状抵抗発熱体の外接円に対して、帯状抵抗発熱体の占める面積の比率を15〜25%とすることでウエハの面内の温度差を0.1℃以内にまで低減することができ、特に優れていた。
次に、表1の試料No.2におけるウエハ支持部材において、帯状抵抗発熱体の厚みを異ならせ、ウエハを100℃と200℃にそれぞれ加熱した時のウエハの面内温度差について調べる実験を行った。
結果は表2に示す通りである。
Figure 2007013175
試料No.21は帯状抵抗発熱体の厚みが5μmを下回ることから、帯状抵抗発熱体5の厚みが場所によりバラツキき、ウエハWの面内の温度差が大きくなった。
試料No.27は帯状抵抗発熱体の厚みが70μmを越えていることから、100℃と200℃でのウエハW面内の温度が異なり、板状セラミック体と帯状抵抗発熱体の熱膨張係数の差から温度変化により主面とウエハの間隔が変化しウエハ面内の温度差が大きくなったと考えられる。
従って、試料No.22〜26のように、帯状抵抗発熱体の厚みは5〜70μmであることが好ましいことが判った。
次に、実施例1と同様に板状セラミック体を作製し板状セラミック体の厚みを変え、しかも帯状抵抗発熱体の相対向する対向領域の対向間隔を変えてウエハ支持部材を作製した。そして、ウエハの平均温度が200℃となるように加熱し、帯状抵抗発熱体の対向領域の間隔を主面から帯状抵抗発熱体までの距離のN倍としてN値を示し、ウエハの表面温度分布を測定しウエハの表面温度の最大値から最小値を引いた温度差を測定した。
その結果を表3に示す。
Figure 2007013175
試料No.31は帯状抵抗発熱体の対向領域の間隔が0.3mmと小さくウエハの表面温度差が0.5℃とやや大きかった。これに対し、帯状抵抗発熱体の対向領域の間隔が0.5mmより大きい試料No.32〜36、38は、ウエハの表面温度差が0.3℃以下と小さく好ましいことがわかった。
試料No.37は帯状抵抗発熱体の対向領域の間隔を主面から帯状抵抗発熱体までの距離が4倍と大きく、ウエハ表面の温度差が大きいことがわかった。
以上の結果より帯状抵抗発熱体の対向領域の対向間隔が0.5mm以上で、上記主面から帯状抵抗発熱体までの距離の3倍以下であるとウエハの面内温度差が小さく好ましいことが判る。
実施例1と同様に板状セラミック体を作製し、帯状抵抗発熱体となるペーストとして種種の金属とガラス成分や金属酸化物を混合しペースト状に作製したのちスクリーン印刷しウエハ支持部材を作製した。
作製したウエハ支持部材にウエハを載せ帯状抵抗発熱体に通電しウエハ温度が100℃と200℃で温度保持してウエハWの温度分布を測定した。
その結果を表4に示す。
Figure 2007013175
試料No.41〜49は金属粒子がAu、Ag、Cu、Pd、Pt、Rhのいずれか一つを含み、焼結した帯状抵抗発熱体の熱膨張係数と板状セラミック体との熱膨張係数の差が0.1から3×10−6/℃以下と小さいことからウエハの表面の温度差が0.2℃以下と小さく、好ましいことがわかった。
本発明のウエハ支持部材の一例を示す断面図である。 本発明の帯状抵抗発熱体の形状を示す概略図である。 本発明の他の帯状抵抗発熱体の形状を示す概略図である。 本発明の他の帯状抵抗発熱体の形状を示す概略図である。 本発明の板状セラミック体の一方の主面から一定の距離にウエハを支持するウエハ支持部材の断面図である。 従来のウエハ支持部材を示す、部品展開図である。 従来のウエハ支持部材の抵抗発熱体の概略図である。 従来の板状セラミック体の一方の主面から一定の距離にウエハを支持するウエハ支持部材の断面図である。
符号の説明
1・・・ウエハ支持部材
2・・・板状セラミック体
3・・・載置面
5・・・帯状抵抗発熱体
5a・・・中央に位置する抵抗発熱体
5b・・・周辺部に位置する抵抗発熱体
6・・・給電部
11・・・給電端子
16・・・固定ピン
18・・・固定ばね
19・・・ケーシング
20・・・固定鍔
21・・・給電端子固定ばね
22・・・板状セラミック体
25・・・抵抗発熱体
27・・・導通端子
31・・・ケーシング
33・・・反射板
34・・・開口部
35a,35b,35c・・・ウエハ突き上げピン貫通孔
W・・・半導体ウエハ

Claims (3)

  1. 直径200mmを超えるウエハを加熱するウエハ支持部材であって、板厚が1〜7mm、100〜200℃のヤング率が200〜450MPaである板状セラミック体の一方の主面側を、ウエハを載せる載置面とするとともに、上記板状セラミック体の下面に上記載置面と対向した領域に複数の帯状抵抗発熱体を有するウエハ支持部材において、上記帯状抵抗発熱体の厚みが5〜70μmであるとともに、上記板状セラミック体の一方の主面に平行な投影面で見て、上記帯状抵抗発熱体を囲む外接円の面積に対し、上記外接円内に占める上記帯状抵抗発熱体の面積の比率が10〜40%であり、且つ上記帯状抵抗発熱体は相対向する対向領域を有し、上記対向領域の間隔が0.5mm以上、上記板状セラミック体の板厚の3倍以下であることを特徴とするウエハ支持部材。
  2. 上記帯状抵抗発熱体は、上記板状セラミック体との熱膨張係数の差が3.0×10−6/℃以下であることを特徴とする請求項1に記載のウエハ支持部材。
  3. 請求項1または2に記載のウエハ支持部材の載置面にウエハを載せ、該ウエハの表面の平均温度を100〜200℃に加熱する際に、上記載置面を凹面ではなく且つ上記ウエハの面内温度差を0.5℃以下とすることを特徴とするウエハの加熱方法。
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JP2013102052A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 基板処理装置及び基板処理方法

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