JPWO2013146348A1 - 食物繊維含有ビールテイストアルコール飲料 - Google Patents

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Abstract

本発明は、食物繊維を原材料の一部として使用したビールテイスト飲料において、ビールテイストとしての香味を確保し、かつ、使用する食物繊維由来の好ましくない後味、特に甘味を改善したビールテイストアルコール飲料を提供することであり、麦スピリッツを配合したことを特徴とする、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイストアルコール飲料であり、具体的には、A成分として、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部に使用して発酵させて得たアルコール分が0.5〜7%であるアルコール含有物;及び、B成分として、少なくとも麦を原料の一部としたアルコール含有物を蒸留して得たアルコール含有蒸留物;とを、A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分の混合比率として95〜80:5〜20の範囲内で混合したことを特徴とするビールテイストアルコール飲料。

Description

本発明は、食物繊維を使用することにより糖質を低減した、ビールテイストアルコール飲料に関する。
消費者の健康志向が高まるなか、ビールや発泡酒等のビールテイストアルコール飲料、或いは新ジャンルのビールテイストアルコール飲料において、カロリーの低減、或いは糖質の低減を図った、カロリーカットタイプや糖質カットタイプのビールテイスト飲料が種々提案されてきている。
低糖質飲料の例としては、例えば特許文献1には、発酵原液または発酵液中の資化性糖に占める三糖類の割合を低く調整して発酵工程中に残存する未資化の糖が三糖類主体にならないようにすることで残糖感が無く、かつ、硫化水素由来のオフフレーバーの少ない発酵飲料を製造することが開示されている。
この方法は、発酵時の資化速度を早く保つことにより硫化水素由来のオフフレーバーの発生を防止すると共に、残糖量を減少させる方法である。
また、特許文献2には、糖質を可能な限り低減しつつ、ビール様の香味を豊富に含む嗜好性の高い発酵飲料、特に低糖質および/または低カロリーのビールテイスト発酵飲料が提供されている。この特許文献に記載の方法によれば、発酵工程で酵母により資化される糖成分を多く含む糖シロップと、窒素源としてのトウモロコシ蛋白分解物とを原料として用いることにより、芳香成分の指標となる酢酸イソアミルを豊富に含む発酵飲料の製造方法が提供される。
また、現在市場に出回っている低糖質のビールテイスト飲料の多くは、低糖質を実現するためにビールと比較して麦芽の使用比率を低め、発酵度を高くする方法により調製されているが、そのためにビールテイストとしての味わいが不足するといった問題が生じていた。
かかるビールテイストとして味わいを補う目的で、タンパク分解物を使用する方法が取られているが、タンパク分解物を添加することで製品に特有の香味が付与されるものの、ビールテイスト飲料としての風味が損なわれるという問題があった。
また、最近に至り、糖質を低減するべく、食物繊維を原材料の一部として使用し、その上で、ビールテイストとして味わいを補う目的で、タンパク分解物を使用した、低糖質であるビールテイスト飲料が提案されてきている。
この種のビールテイスト飲料は、食物繊維を使用することにより低糖質を確保するものであるが、使用する食物繊維由来の好ましくない後味(甘味)が残る嫌いがあった。
特許第4343958号公報 特開2006−325561号公報
上記現状を鑑み、本発明は、食物繊維を原材料の一部として使用したビールテイスト飲料において、ビールテイストとしての香味を確保し、かつ、使用する食物繊維由来の好ましくない後味、特に甘味を改善したビールテイストアルコール飲料を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するために、本発明者等は鋭意検討した結果、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイストアルコール飲料において、更に麦スピリッツを配合することにより、使用した食物繊維由来の甘味が改善され、ビールテイストとしての飲み応えがありながら、かつ、喉越しの爽快感、キリっとした味わいのあるビールテイストアルコール飲料が得られることを新規に見出し、本発明を完成させるに至った。
したがって、本発明は、その基本的態様として、
(1)麦スピリッツを配合したことを特徴とする、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイストアルコール飲料;
である。
より具体的には、本発明は、
(2)A成分として、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部に使用して発酵させて得たアルコール分が0.5〜7%であるアルコール含有物;及び、
B成分として、少なくとも麦を原料の一部としたアルコール含有物を蒸留して得たアルコール含有蒸留物;とを、
A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分の混合比率として95〜80:5〜20の範囲内で混合したことを特徴とするビールテイストアルコール飲料;
(3)混合後のアルコール分が1〜10%である上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(4)A成分における原料としての食物繊維を、混合後のアルコール飲料にあって、1.2〜3.0g/100mLとなる量で使用する上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(5)A成分における原料である麦芽の使用比率が60%以下であることを特徴とする上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(6)A成分のアルコール含有物の原料として、更に米、トウモロコシ、コウリャン、バレイショ、デンプン、糖類、苦味料、または着色料からなるものを用いることを特徴とする上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(7)A成分における原料としての食物繊維が、難消化性食物繊維であることを特徴とする上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(8)難消化性食物繊維が、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グア豆繊維、ペクチン、グルコマンナンまたはアルギン酸ナトリウムのいずれかである上記7に記載のビールテイストアルコール飲料;
(9)B成分のアルコール含有蒸留物における原料としての麦が、大麦または小麦である上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(10)B成分のアルコール含有蒸留物が、焼酎、ウイスキー、ウオッカまたはスピリッツであることを特徴とする上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(11)B成分のアルコール含有蒸留物が、麦焼酎であることを特徴とする上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(12)B成分のアルコール含有蒸留物が、麦スピリッツであることを特徴とする上記2に記載のビールテイストのアルコール飲料;
(13)B成分のアルコール含有蒸留物のアルコール分が10〜98%である上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(14)A成分のアルコール含有物とB成分のアルコール含有蒸留物の混合比率が、容積比でA成分:B成分=99.9:0.1〜80:20の範囲である上記2に記載のビールテイストアルコール飲料;
(15)低糖質であることを特徴とする上記2に記載のビールテイスト飲料;
である。
また、本発明は、別の態様として上記のビールテイストアルコール飲料の製造方法を提供するものであり、具体的には、
(16)A成分として、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部に使用して発酵させて得たアルコール分が0.5〜7%であるアルコール含有物;及び、
B成分として、少なくとも麦を原料の一部としたアルコール含有物を蒸留して得たアルコール分含有量蒸留物;
とを、
A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分=95:5〜80:20の混合比率で混合することを特徴とする、アルコール分が1〜10%を有するビールテイストアルコール飲料の製造方法、
である。
更にまた本発明は、別の態様として、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイストアルコール飲料において、使用する食物繊維の好ましくない後味、特に甘味を改善する方法を提供するものであり、具体的には、
(17)麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイストアルコール飲料における食物繊維由来の甘味を、麦スピリッツを配合することにより改善することを特徴とする甘味改善方法;
(18)食物繊維が、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グア豆繊維、ペクチン、グルコマンナンまたはアルギン酸からなる難消化性食物繊維である上記17に記載の甘味改善方法;
である。
本発明により、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とする、ビールテイストアルコール飲料において、原料として使用する食物繊維に由来する好ましくない後味、特に甘味が改善されたビールテイストアルコール飲料を提供することができる。
本発明が提供するビールテイストアルコール飲料は、原料として使用した食物繊維由来の甘味が改善されたビールテイスト飲料であり、消費者の健康志向にマッチしたアルコール飲料として、特異的なものである。
本発明においては、食物繊維を原料の一部とすることが特徴である。食物繊維は健康成分として知られており、効能感を付与できることからビールテイスト飲料において好適に用いることができる。また、食物繊維は飲料にコクを付与することができることから、食物繊維を原料の一部とする本発明は、コクの付与が課題となる飲料に、最も好適に用いることができる。コクの付与が課題となる飲料としては、例えば、麦芽や麦の使用比率の低い飲料、低カロリー飲料、低糖質の飲料、低エキス分の飲料などのビールテイストアルコール飲料が挙げられる。
本発明が提供するビールテイストアルコール飲料とは、ビールのような風味を有するアルコール飲料であり、例えば、日本の酒税法におけるビールのみならず、発泡酒、その他の発泡性酒類などが含まれ、またアルコール分1%未満の低アルコール発酵飲料も含まれる。例えば、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイスト飲料である。
具体的には、ビール、発泡酒、雑酒、低アルコールビールテイスト飲料(例えばアルコール分1%未満のビールテイスト飲料)等をあげることができ、日本における酒税法上の酒類の分類上、ビール、発泡酒、リキュール類、スピリッツ類に分類される発酵麦芽飲料である。
本発明にいう低糖質のビールテイストアルコール飲料とは、一般的なビールテイスト飲料よりも糖質量の少ないものを指す。例えば、糖質が0.0〜2.0g/100mL、好ましくは0.0〜1.0g/100mLである。麦由来の独特な香味バランスを良好に保持するビールテイストアルコール飲料であって、糖質を低減した飲料である。したがって、ビールテイストのアルコール飲料とは、ビールのような風味を有するアルコール飲料であり、例えば、日本の酒税法におけるビールのみならず、発泡酒、その他の発泡性酒類などが含まれ、またアルコール分1%未満の低アルコール発酵飲料も含まれる。
本発明が提供するビールテイストアルコール飲料のアルコール分は、特に限定されないが、1〜15%(v/v)であることが望ましい。
なかでも、特に、ビールや、ビールテイストアルコール飲料である発泡酒、或いは新ジャンルのビールテイスト飲料として、消費者に好んで飲用されるアルコール濃度、すなわち、3〜8%(v/v)の範囲であることが望ましい。
本発明は、低糖質のビールテイストアルコール飲料に好適に用いることができる。
本発明が提供するかかるビールテイストアルコール飲料は、その基本的態様としては、麦スピリッツを配合したことを特徴とする、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイストアルコール飲料であり、麦スピリッツを配合することにより、原料として使用した食物繊維の後味、特に甘味が改善される。
より具体的な態様としての本発明は、
A成分として、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部に使用して発酵させて得たアルコール分が0.5〜7%であるアルコール含有物;及び、
B成分として、少なくとも麦を原料の一部としたアルコール含有物を蒸留して得たアルコール含有蒸留物;とを、
A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分の混合比率として95〜80:5〜20の範囲内で混合したことを特徴とするビールテイストアルコール飲料である。
本発明でいうA成分としての「麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部に使用して発酵させて得たアルコール含有物」とは、下記にいう麦を原料の一部に使用して発酵させたアルコール含有物のなかでも、食物繊維の使用により糖質の低減を図ったアルコール含有物であり、具体的には、ビール、発泡酒、雑酒、低アルコールビールテイスト飲料(例えばアルコール分1%未満のビールテイスト飲料)等のビールテイスト飲料をあげることができる。
このA成分の原料として用いられる麦とは、通常のビールや発泡酒の原料として用いられる麦由来の加工品のことをいい、例えば、麦芽、大麦、精白大麦、大麦エキス、大麦フレーク、小麦、ハト麦、ライ麦、エン麦などをあげることができる。そのなかでも、特に、麦芽を好適に用いることができる。
また、A成分の原料として用いられる食物繊維としては、水に溶解し、かつ、酵母に資化されない、または資化されにくい性質をもつ食物繊維をいう。例えば、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、ガラクトマンナン、グア豆繊維、ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸ナトリウム、水溶性トウモロコシ繊維、及びそれらの加水分解物などが挙げられる。これらを主成分として、好ましくは固形分換算重量で80%以上、より好ましくは90%以上含有する各種グレードの市販品を購入して用いることができる。形態としては、粉末または液状のものを用いることができる。主成分以外の成分としては、資化性糖や主成分の分解物などが含まれる。水溶性食物繊維としては、難消化性デキストリンまたはポリデキストロースが最も好ましい。
難消化性デキストリンとは、加熱処理したデンプンをアミラーゼで加水分解し、未分解物より難消化性成分を分取して脱塩、脱色して得られたものである。軟消化性デキストリンを固形分換算重量で80%以上、好ましくは90%以上含有する、パインファイバーC(松谷化学工業社製)などの市販の難消化性デキストリンを使用することができる。難消化性デキストリンなどの水溶性食物繊維の添加量は、最終製品に求める健康感やコクの設計に基づいて、適宜設定することができる。水溶性食物繊維の性状としては、特に限定されるものではなく、粉末状でも液糖の状態でもよい。水溶性食物繊維の添加時期は、発酵の前、または後のいずれでもよいが、水溶性食物繊維の添加により発酵不良が懸念される場合には、発酵後に純度の高い水溶性食物繊維を添加することが好ましい。
本発明のビールテイストアルコール飲料にあっては、食物繊維はA成分としてのアルコール含有物に添加される。添加される工程は、特に限定されない。例えば、A成分のアルコール含有物は、前述のビール様発泡アルコール飲料の製造方法の発酵前液にこの食物繊維を添加し、煮沸工程を経て、発酵を行う方法によって得ることができる。これにより、単に発泡アルコール飲料の製造後に食物繊維を添加して調製したものに比べて、香味が劣化したりすることなく、さらなる低糖質に改善される発泡アルコール飲料が提供できる。また、食物繊維は、その製造工程における仕込み段階で、他の原料とともに最初から添加してもよいし、または煮沸後の冷却時に調製された発酵前液に添加してもよい。
一方、主発酵工程の後に添加する場合には、純度の高い食物繊維を用いることが好ましい。
食物繊維の適正な含有量としては、A成分における原料としての食物繊維を、B成分と混合後のビールテイストアルコール飲料にあって、1.0〜3.0g/100mL、より好ましくは、1.2〜2.5g/100mLとなる量で使用するのが好ましい。
また、本発明における食物繊維の適正な含有量としては、B成分の使用量がA成分の使用量に比べて少量であることから、A成分における含有量として食物繊維の量を設定してもよい。A成分における含有量は、1.0〜3.0g/100mL、より好ましくは1.2〜2.5g/100mLとなる量で使用するのが好ましい。
添加量が少ないと、コクの付与効果が不十分であり、また、多すぎると、添加した食物繊維由来の甘味が残り、後味として好ましいものではない。
また、本発明において、A成分の原料として用いられる麦、ホップ、その他の原料とは、麦芽発泡酒の主な原料である麦芽、ホップおよび水以外の原料をいい、例えば、米、トウモロコシ、コウリャン、バレイショ、デンプン、糖類、麦芽以外の麦、苦味料、または着色料などをあげることができる。
本発明でいう苦味料としては、通常のビールや発泡酒の原料として用いられる苦味料を用いることができ、例えば、イソフムロン類や還元型イソフムロン類等が挙げられる。また、本発明でいう着色料としては、通常のビールや発泡酒の原料として用いられる着色料を用いることができ、例えば、カラメルが挙げられる。
また、本発明でいう麦芽の使用比率とは麦芽比率とも呼ばれるが、麦芽、米、トウモロコシ、コウリャン、バレイショ、デンプン、麦芽以外の麦、および糖類といった炭素源となる原料中に占める麦芽の重量の比率をいう。例えば麦芽比率100%のビールは、通常、オールモルトビールと称されるものである。
本発明が提供するビールテイストアルコール飲料にあっては、麦芽の使用比率が低い場合に好適に使用できる。麦芽の使用比率が低い場合には、食物繊維の添加によるコクの付与の必要性が高いためである。
麦芽の使用比率としては、例えば、60%以下、好ましくは50%以下、更に好ましくは25%以下が好ましい。麦芽の使用比率の下限値は特に限定されないが、例えば、0.001%、好ましくは0.01%、より好ましくは0.1%以上が望ましい。
A成分としてのアルコール含有物は、ビールや発泡酒を製造する方法と同様の方法に従って製造すればよい。この場合のA成分であるアルコール含有物中のアルコール分は、特に限定されるものではないが、最終製品としてのアルコール含有物におけるアルコール濃度の設計値を勘案して、調整すればよい。例えば、最終製品であるアルコール飲料を、ビールテイストとしての香味を有する飲料とする場合には、0.5〜7%程度のアルコール分とすればよい。
一方、上記したA成分であるアルコール含有物に添加されるB成分としての「少なくとも麦を原料の一部としたアルコール含有物を蒸留して得たアルコール含有蒸留物」(以下、単に、「アルコール含有蒸留物」と記す場合もある)とは、少なくとも上記した麦を原料の一部としたアルコール含有物を、蒸留機を用いて蒸留したものである。したがって、B成分の原料として用いられる麦とは、麦芽、麦麹、大麦、精白大麦、大麦エキス、大麦フレーク、小麦、ハト麦、ライ麦、エン麦などをいう。
この場合のアルコール含有蒸留物は、その原料の少なくとも一部に麦を用い、かつ蒸留する工程により得られたものであることが肝要である。なぜならば、A成分であるアルコール含有物として、麦芽などの麦が用いられていることから、その香味を損なわないように、B成分であるアルコール含有蒸留物においても、少なくとも原料の一部に麦を用いることが必要である。
そのようなB成分であるアルコール含有蒸留物としては、具体的には、焼酎、ウイスキー、ウオッカ、スピリッツなど、麦などの穀物を原料の一部としたスピリッツ、原料用アルコールなどの中で、少なくとも原料の一部に麦を用いたものが挙げられる。食物繊維由来の甘味を軽減する効果の観点から、麦焼酎や麦スピリッツであることが好ましい。
本発明でいう焼酎とは、麦、米、そばなど穀類や、サツマイモといった芋類を原料として、主に麹菌と酵母を用いて発酵させ、更に蒸留して得られる酒類をいう。本発明のビールテイストアルコール飲料の製造に使用されるB成分であるアルコール含有蒸留物として用いられる焼酎においては、例えば、麦焼酎、米焼酎、そば焼酎、芋焼酎、本格焼酎、泡盛と称される焼酎のうちで、原料の一部に麦を用いているものを好適に使用することができる。本発明において、「原料の一部に麦を用いている焼酎」とは、原料の一部に麦を用いているもののほか、麹として麦麹を用いることもできる。本発明においては、B成分であるアルコール含有蒸留物として、主な原料が麦であって、麹として麦麹を用いる焼酎(通常、麦焼酎と称される焼酎)が特に好ましい。なかでも、大麦、麦麹および水からなる麦焼酎が好ましい。
また、本発明にいうスピリッツとは、麦、米、そばなどの穀物類や、サツマイモ、ジャガイモ、キャッサバといった芋類を原料として、麦芽または必要により酵素剤を用いて糖化し、酵母を用いて発酵させ、更に蒸留して得られる酒類をいう。本発明のビールテイストアルコール飲料の製造に使用されるB成分であるアルコール含有蒸留物として用いられるスピリッツにおいては、原料の一部に麦を用いているものを好適に使用することができる。なかでも、麦として小麦を用いる小麦スピリッツが好ましい。
B成分であるアルコール含有蒸留物の製造において、蒸留方法や蒸留回数といった製造条件は特に限定されるものではない。
アルコール含有蒸留物として焼酎を用いる場合、甲類焼酎(アルコール含有物を連続式蒸留機で蒸留したもので、アルコール分が36%未満の焼酎)、または、乙類焼酎(アルコール含有物を単式蒸留機で蒸留したもので、アルコール分が45%以下の焼酎)のいずれであっても使用することができる。
アルコール含有蒸留物として、小麦スピリッツや大麦スピリッツに代表される麦スピリッツを用いる場合、アルコール含有物を連続式蒸留機で蒸留したものを用いることができる。
B成分であるアルコール含有蒸留物のアルコール分は、特に限定されない。ただし、最終製品であるビールテイストアルコール飲料のアルコール濃度の設計値や、A成分に対する当該アルコール含有蒸留物の使用比率を考慮して、そのアルコール濃度を適宜設定することができる。アルコール含有蒸留物のアルコール分は10〜98%が好ましく、なかでも10〜90%が好ましく、そのなかでも25〜45%とすることが好ましい。
本発明が提供するビールテイストアルコール飲料は、上記したA成分にB成分を添加、混合することにより製造される。その場合の添加、混合方法は特に限定されるものではない。また、A成分とB成分の混合割合は、ビールテイストのアルコール飲料が求める香味の設計に従って、あるいはA成分とB成分の香味特徴を考慮して、適宜設定することができる。
本発明が提供するビールテイストアルコール飲料にあっては、最終製品であるビールテイストアルコール飲料における食物繊維由来の甘味を軽減するために十分なものであれば良く、そのためには、A成分とB成分の混合比率を、A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分の比率で、95:5〜80:20の範囲にあるのが好ましく、93:7〜85:15、特に、92:8〜90:10の範囲であるのが望ましい。
このA成分及びB成分由来のアルコール分の混合比率とするためには、A成分とB成分の混合量(混合容積比率)を、A成分およびB成分のアルコール濃度に応じて、適宜設定することができる。
例えば、A成分のアルコール含有物とB成分のアルコール含有蒸留物の混合比率として、容積比でA成分:B成分=99.9:0.1〜80:20の範囲とすることもできる。
ただし、本発明が提供する最終製品であるビールテイストアルコール飲料に、麦芽由来の飲み応えを損なわない範囲にすべきであり、そのためには、B成分の容積比率を20%以下、好ましくは5%以下、更に好ましくは2%以下に抑えることが望ましい。なお、B成分の容積比率の下限としては、最終製品であるビールテイストアルコール飲料における食物繊維由来の甘味を軽減するために十分なものであれば良く、特に限定されないが、例えば0.1%以上、好ましくは0.3%以上、より好ましくは0.35%以上とするのがよい。
なお、本発明が提供するビールテイストアルコール飲料にあっては、通常の貯酒工程、濾過工程、容器詰め、殺菌工程などの通常の工程に付すことができ、容器入り飲料とする場合には、通常の発酵飲料の場合と同様に、ビン、缶、樽等の密封容器に充填することができる。
以下に、本発明を実施例により、より詳細に説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
実施例1:食物繊維の添加の味覚に及ぼす影響
本発明のA成分に相当する麦芽比率40%の麦芽飲料における食物繊維の添加量の味覚に及ぼす影響を検討した。
<麦芽比率40%の麦芽飲料の調製>
麦芽40%、および糖液60%の組成の原料を用い、定法どおりに麦汁を製造した。糖液としては、麦芽糖の純度約95%の糖液(サンマルトS:林原商事社製)を用いた。
上記麦汁に市販のビール酵母(Weihenstephan-34)を添加して定法により発酵させ、アルコール分4.0%の麦芽飲料を得た。
<食物繊維の添加量の味覚に及ぼす影響>
上記で得た麦芽比率40%の麦芽飲料に、食物繊維を0〜3.0g/100mL(0.0、0.5、1.0、1.2、1.5、2.0、2.5及び3.0g/100mL)の範囲で添加して、各食物繊維添加の麦芽飲料を調製し、味覚官能試験を実施した。
食物繊維としては、難消化性デキストリン(パインファイバー:松谷化学工業社製)を用いた。
評価は、専門パネリスト9名による評点法で行い、評価項目として、
(1)ビールテイストとしてのコク、および
(2)飲用後のクセ(後味の甘み)、
を評価した。
評点は、上記各項目(1)及び(2)において、対象の味覚について、
「感じる」=4点、
「やや感じる」=3点
「あまり感じない」=2点
「感じない」=1点
として、平均点を算出した。
得られた評点について、
[コク]×:1以上2未満、△:2以上3未満、○:3以上4以下
[クセ]○:1以上2未満、△:2以上3未満、×:3以上4以下
として評価した結果を示すと、下記表1のとおりとなる。
<結果>
食物繊維の添加量を変えた麦芽発酵飲料(イ〜チ)について、その結果を、下記表1に示した。
Figure 2013146348
上記の表中に示した結果から判明するように、食物繊維の添加量を増やすに従って、ビールテイストとしてのコクが増大し、飲み応えを付与することができた。
しかしながら、添加量が多い場合には、飲用後の後味として、食物繊維由来の甘みが残ることが判明した。
実施例2:B成分の添加による味覚に及ぼす影響
上記実施例1の結果から、食物繊維の添加は、ビールテイストとしてのコクが増大し、飲み応えを付与するものであるが、その一方、添加量の増大は、飲用後の後味として、食物繊維由来の甘みが残ることが判明した。
そこで、A成分として、食物繊維2.0g/100mLを含有する麦芽比率30%の麦芽飲料を用い、B成分としてのアルコール含有蒸留物の添加による味覚に及ぼす影響を検討した。
<A成分として、食物繊維2.0g/100mL含有する麦芽比率30%の麦芽飲料の調製>
食物繊維2.0g/100mLを含有する麦芽比率30%の麦汁を、常法により製造した。
糖液としては、麦芽糖純度95%の糖液(サンマルトS:林原商事社製)、食物繊維としては、難消化性デキストリン(パインファイバー:松谷化学工業社製)を用いた。
上記の麦汁に市販のビール酵母(Weihenstephan-34)を添加して定法により発酵させ、アルコール分が4.0%のA成分を得た。
<B成分として、アルコール分44%の小麦スピリッツの調製>
B成分として、小麦スピリッツを用いた。小麦スピリッツは、小麦を原料とし、アルコール含有物を連続蒸留機で蒸留したものを用いた(アルコール分44%)。
<本発明のアルコール飲料の調製>
上記で得たA成分1000LにB成分をそれぞれ0〜20Lを添加し、本発明のアルコール飲料を調製した。
なお、B成分を、A成分の製造後に添加、混合して、本発明のアルコール飲料(1〜7)を製造した。これらのアルコール飲料における食物繊維は、1.99〜2g/100mLとなり、すなわち、2.0g/100mLと表記できる飲料であった。本試験では少量のB成分の添加による食物繊維の濃度変化は殆どなかった。
<味覚官能試験>
上記で得たアルコール飲料について、味覚官能試験を実施した。
評価は、専門パネリスト9名による評点法で行い、評価項目として、
(1)ビールテイストとしてのコク、および
(2)飲用後のクセ(後味の甘み)、
を評価した。
評点は、上記各項目(1)及び(2)において、対象の味覚について、
「感じる」=4点、
「やや感じる」=3点
「あまり感じない」=2点
「感じない」=1点
として、平均点を算出した。
得られた評点について、
[コク]×:1以上2未満、△:2以上3未満、○:3以上4以下
[クセ]○:1以上2未満、△:2以上3未満、×:3以上4以下
として評価した結果を示すと、下記表2のとおりとなる。
<結果>
下記表2に示した。
なお、小麦スピリッツの添加量は、「由来アルコール比%」で示した。
Figure 2013146348
上記の表に示した結果から判明するように、小麦スピリッツを添加することにより、飲用後の後味として、食物繊維由来の甘みが改善され、キレが付与される。
しかしながら、スピリッツを1000:20の比で加えた場合、アルコール感が強く、ビールテイストアルコール飲料として適した味でないことが判明した。
以上の結果より、A成分に食物繊維を添加することで、ビールテイストとしてのコクが付与されると共に、B成分としての小麦スピリッツを組み合わせることで、食物繊維由来の後味の甘みが改善され、飲み応えがありながら、かつ、喉越しの爽快感、キリっとした味わいのある、ビールテイストアルコール飲料が提供されることが判明した。
実施例3:ビールテイスト飲料調製(その1)
A成分として、食物繊維1.2g/100mL含有の麦芽比率0.01%のビールテイスト飲料を調製した。
市販のコーンタンパク分解物(三栄源エフエフアイ社製)300gおよび市販の酵母エキス(三栄源エフエフアイ社製)300gに20Lの水を加水・攪拌して市販のカラメル色素(池田糖化工業社製)150gを添加した。その後大過剰のアミログルコシダーゼ(AMG 300L:ノボザイム社製)およびプルラナーゼ(プロモザイム:ノボザイム社製)を添加し、65℃にて60分間糖化を行った。その後、麦芽糖の純度約95%の糖液(サンマルトS:林原商事社製)を添加し、麦芽比率0.01%となるように麦芽を添加した。更に、ホップ約100gを添加して90分間煮沸した。15℃に冷却後、ビール醸造用酵母約300gを加え、10日間発酵させたのち、水溶性食物繊維としてポリデキストロース(ライテス2、ダニコス社製)を加え、食物繊維1.2g/100mL含有の麦芽比率0.01%の、アルコール分4.0%の麦芽飲料を得た。
B成分として、小麦スピリッツを用いた。小麦スピリッツは、小麦を原料とし、アルコール含有物を連続蒸留機で蒸留したものを用いた(アルコール分44%)。
A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分の混合比率として95:5の割合で混合した。アルコール分は約4.2%であった。得られた発酵飲料を無菌的に濾過し缶に充填して、食物繊維量が1.2g/100mLの本発明のビールテイストアルコール飲料を製造した。
得られたビールテイストアルコール飲料は、ビールテイスト飲料として好ましいコクとキレを有し、かつ、A成分のビールテイスト飲料に比較して、後味の甘みの観点で優れていた。
実施例4:ビールテイスト飲料調製(その2)
A成分として麦芽比率が60%麦芽飲料を製造した。
麦芽比率60%および糖液40%の組成として麦汁を製造した。糖液は、市販の糖液を用いた。食物繊維としてとしてポリデキストロース(ライテス2、ダニコス社製)を用いた。麦芽と麦を糖化し、それに糖液を加え、更に食物繊維を3.06g/100mLとなるように添加し、常法により、煮沸、発酵し、アルコール分が4.0%のA成分を得た。
B成分として、小麦スピリッツを用いた。小麦スピリッツは、小麦を原料とし、アルコール含有物を連続蒸留機で蒸留したものを用いた(アルコール分44%)。
A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分の混合比率として80:20の割合で混合した。得られた発酵飲料を無菌的に濾過し缶に充填して、食物繊維量が3.0g/100mLのアルコール分が4.8%の本発明のビールテイストアルコール飲料を製造した。
得られたビールテイストアルコール飲料は、ビールテイスト飲料として好ましいコクとキレを有し、かつ、A成分のビールテイスト飲料に比較して、後味の甘みの観点で優れていた。
実施例5:ビールテイスト飲料調製(その3)
食物繊維2.0g/100mLを含有する麦芽比率20%の麦汁を、常法により製造した。
糖液としては、麦芽糖純度約95%の糖液(サンマルトS:林原商事社製)、食物繊維としてはポリデキストロース(ライテスII:ダニスコ社製)を用いた。
上記の麦汁に市販のビール酵母(Weihenstephan-34)を添加して定法通り発酵させ、アルコール分が4.0%のA成分を得た。
B成分として、大麦スピリッツを用いた。大麦スピリッツは、大麦を原料とし、アルコール含有物を連続蒸留機で蒸溜したものを用いた(アルコール分44%)
<本発明のアルコール飲料の調整>
上記で得たA成分由来のアルコール分と、B成分由来のアルコール分の率が85:15となるようにA成分とB成分を混合した。
なお、混合は、A成分の製造工程中、酵母除去のための濾過工程の直前で培養槽中に添加、混合した。
得られた発酵飲料を無菌的に濾過し、缶に充填して、本発明のビールテイストの麦芽発酵飲料を製造した。
かくして得られた麦芽発酵飲料は、ビールテイストの麦芽発酵飲料として好ましいコクとキレを有し、かつ、A成分の麦芽発酵飲料に比較して、後味の甘みの観点で優れていた。
以上記載のように、本発明により、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とする、ビールテイストアルコール飲料において、原料として使用する食物繊維に由来する好ましくない後味、特に甘味が改善されたビールテイストアルコール飲料を提供することができ、本発明が提供するビールテイストアルコール飲料は、消費者の健康志向にマッチしたアルコール飲料である。

Claims (18)

  1. 麦スピリッツを配合したことを特徴とする、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイストアルコール飲料は、不要であろう。
  2. A成分として、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部に使用して発酵させて得たアルコール分が0.5〜7%であるアルコール含有物;及び、
    B成分として、少なくとも麦を原料の一部としたアルコール含有物を蒸留して得たアルコール含有蒸留物;とを、
    A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分の混合比率として95〜80:5〜20の範囲内で混合したことを特徴とするビールテイストアルコール飲料。
  3. 混合後のアルコール分が1〜10%である請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  4. A成分における原料としての食物繊維を、混合後のアルコール飲料にあって、1.2〜3.0g/100mLとなる量で使用する請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  5. A成分における原料である麦芽の使用比率が60%以下であることを特徴とする請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  6. A成分のアルコール含有物の原料として、更に米、トウモロコシ、コウリャン、バレイショ、デンプン、糖類、苦味料、または着色料からなるものを用いることを特徴とする請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  7. A成分における原料としての食物繊維が、難消化性食物繊維であることを特徴とする請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  8. 難消化性食物繊維が、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グア豆繊維、ペクチン、グルコマンナンまたはアルギン酸ナトリウムのいずれかである請求項7に記載のビールテイストアルコール飲料。
  9. B成分のアルコール含有蒸留物における原料としての麦が、大麦または小麦である請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  10. B成分のアルコール含有蒸留物が、焼酎、ウイスキー、ウオッカまたはスピリッツであることを特徴とする請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  11. B成分のアルコール含有蒸留物が、麦焼酎であることを特徴とする請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  12. B成分のアルコール含有蒸留物が、麦スピリッツであることを特徴とする請求項2に記載のビールテイストのアルコール飲料。
  13. B成分のアルコール含有蒸留物のアルコール分が10〜98%である請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  14. A成分のアルコール含有物とB成分のアルコール含有蒸留物の混合比率が、容積比でA成分:B成分=99.9:0.1〜80:20の範囲である請求項2に記載のビールテイストアルコール飲料。
  15. 低糖質であることを特徴とする請求項2に記載のビールテイスト飲料。
  16. A成分として、麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部に使用して発酵させて得たアルコール分が0.5〜7%であるアルコール含有物;及び、
    B成分として、少なくとも麦を原料の一部としたアルコール含有物を蒸留して得たアルコール含有量蒸留物;
    とを、
    A成分由来のアルコール分:B成分由来のアルコール分=95:5〜80:20の混合比率で混合することを特徴とする、アルコール分が1〜10%を有するビールテイストアルコール飲料の製造方法。
  17. 麦、ホップ及び食物繊維を原料の一部とするビールテイストアルコール飲料における食物繊維由来の甘味を、麦スピリッツを配合することにより改善することを特徴とする甘味改善方法。
  18. 食物繊維が、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グア豆繊維、ペクチン、グルコマンナンまたはアルギン酸からなる難消化性食物繊維である請求項17に記載の甘味改善方法。
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