JPWO2013136676A1 - アナログ−デジタル変換回路及びその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
AD変換回路(10)は、ハイ期間及びロー期間の一方の期間であり、リセット解除後の1番目の期間である第1初期期間(T2)と、当該第1初期期間(T2)より後に位置し、かつ、当該第1初期期間(T2)より短いハイ期間又はロー期間である複数の通常期間(T3)とを含むクロック信号(211及び212)を生成するクロック生成回路(150)と、クロック信号(211及び212)を用いて動作するインクリメンタル型のAD変換器(100)とを備える。
Description
本発明は、アナログ−デジタル変換回路及びその制御方法に関し、特に、インクリメンタル型のアナログ−デジタル変換器を備えるアナログ−デジタル変換回路に関する。
AD(アナログ−デジタル)変換器には様々なタイプがあり、その代表的なものには、フラッシュ型、逐次比較型、パイプライン型、サイクリック型、及びΔΣモジュレータ型等がある。特にサイクリック型及びΔΣモジュレータ型は、変換サイクル数を増やすことで変換精度を向上させることができるため、積分型(インクリメンタル型)AD変換器と見なすことができる。
実際の設計では、サイクリック型の回路構成の場合、その構成要素であるアナログ素子(特にアンプ)の精度でシステム全体の精度が制限されるため、精度の向上には限りがある。一方、ΔΣモジュレータ型の回路構成では、用いられるアナログ素子の精度を向上させることなく、単純に変換サイクル数のみを増やすことで変換精度をいくらでも向上させることができる。このように、ΔΣモジュレータ型の回路構成が、特にインクリメンタル型AD変換器に適することが、非特許文献1にて開示されている。さらには、2次以上のΔΣモジュレータ型AD変換器と、その出力パルス列を演算するデシメーションフィルタとの組み合わせにより、大幅に精度を改善できることも、非特許文献1にて開示されている。
J.Markus,J.Silva,G.C.Temes,"Theory and Applications of Incremental ΔΣ Converters," IEEE TCAS−I,Vol.51,No.4,pp.678−690,Apr.2004.
J.Silva,J.Steensgaard,G.C.Temes,"Wideband low−distortion delta−sigma ADC topology," IEEE Electronics Letters,Vol.37,No.12,pp.737−738,Jun.2001.
しかしながら、このようなAD変換器では、消費電力の増加を抑制しつつ、精度を向上することが求められている。
そこで、本発明は、消費電力の増加を抑制しつつ、精度を向上できるAD変換回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るAD変換回路は、アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するアナログ−デジタル変換回路であって、ハイ期間及びロー期間の一方の期間であり、リセット解除後の1番目の期間である第1初期期間と、当該第1初期期間より後に位置し、かつ、当該第1初期期間より短いハイ期間又はロー期間である複数の通常期間とを含むクロック信号を生成するクロック生成回路と、前記クロック信号を用いて動作するインクリメンタル型のアナログ−デジタル変換器とを備え、前記アナログ−デジタル変換器は、前記アナログ入力信号の電圧値に応じた積分値を生成する積分器と、前記積分値と予め定められた基準電圧とを比較することで前記デジタル出力信号を生成するコンパレータと、前記デジタル出力信号に応じたアナログ信号を生成し、生成した前記アナログ信号を前記積分器に出力するデジタル−アナログ変換器とを含む。
なお、これらの全般的又は具体的な態様は、システム、方法、又は集積回路で実現されてもよく、システム、方法、及び集積回路の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以上により、本発明は、消費電力の増加を抑制しつつ、精度を向上できるAD変換回路を提供できる。
(発明の基礎となった知見)
本発明者は、以下の課題を見出した。
本発明者は、以下の課題を見出した。
従来のΔΣモジュレータ型AD変換器(以下、ΔΣAD変換器)では、システム全体の低消費電力化を狙ってアンプを低消費電流化すると、アンプの駆動能力が低下する。これにより、初期リセット状態から期待される振る舞いを示す定常状態に至るまでの期間(以下、初期遷移期間)に、実波形と期待波形(期待値)との間に誤差(以下、初期遷移誤差)が生じる。
図1は、典型的な2次のΔΣAD変換器100の構成を示す回路図である。また、図2は、このΔΣAD変換器100におけるアンプ101の出力電圧V1の実波形と、当該出力電圧V1の期待波形を示す図である。
図2に示すように、出力電圧V1の初期遷移期間T0において、当該出力電圧V1の実波形と期待波形との間に誤差が生じる。これは、定常動作時のアンプの振幅に比べて初期遷移期間に必要な電圧変動が大きいためである。また、定常動作時に最も効率よく動作するように省電力設計されたアンプでは、リセット解除後の最初の動作期間T1でアンプ101の出力ノードを充分に駆動しきれないためである。この例では、動作期間T1は、図2におけるクロック信号201の最初のハイ期間に相当する。
なお、アンプ102の出力電圧に対しても同様の問題が発生する。
また、非特許文献1に示されているように、2次以上の高次のΔΣAD変換器の場合、AD変換後のデジタルパルスに対して重み付けをもつデシメーションを掛けることで精度を増幅することができる。しかしながら、2次以上のΔΣAD変換器では、最初の1サイクル目のデジタルコードは最も重み付けが大きい。よって、1サイクル目のデジタルコードに誤差が生じると、デシメーション処理後の誤差も大きくなってしまう。つまり、2次以上のΔΣAD変換器では、上記問題がより顕著となる。
また、この問題を解決する単純な方法としてアンプ101の駆動能力を増加させる方法が考えられる。しかしながら、アンプ101の駆動能力を増加させることは、AD変換器の消費電力の増加に直結する。特に、非常に多くのAD変換器を備える撮像素子等では、AD変換器の消費電力の増加は、素子全体の消費電力の増加に大きな影響を与える。さらに、このような撮像素子が、省電力が要求されるバッテリ駆動の機器等に搭載される場合には、特に、この消費電力の増加が問題となる。
そこで、本実施の形態では、消費電力の増加を抑制しつつ、リセット解除後の期待波形と実波形との誤差を低減することで、精度を向上できるAD変換回路について説明する。
この問題を解決するために、本発明の一態様に係るアナログ−デジタル変換回路は、アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するアナログ−デジタル変換回路であって、ハイ期間及びロー期間の一方の期間であり、リセット解除後の1番目の期間である第1初期期間と、当該第1初期期間より後に位置し、かつ、当該第1初期期間より短いハイ期間又はロー期間である複数の通常期間とを含むクロック信号を生成するクロック生成回路と、前記クロック信号を用いて動作するインクリメンタル型のアナログ−デジタル変換器とを備え、前記アナログ−デジタル変換器は、前記アナログ入力信号の電圧値に応じた積分値を生成する積分器と、前記積分値と予め定められた基準電圧とを比較することで前記デジタル出力信号を生成するコンパレータと、前記デジタル出力信号に応じたアナログ信号を生成し、生成した前記アナログ信号を前記積分器に出力するデジタル−アナログ変換器とを含む。
この構成によれば、本発明の一態様に係るアナログ−デジタル変換回路は、消費電力の増加を抑制しつつ、リセット解除後の期待波形と実波形との誤差を低減することで、精度を向上できる。
例えば、前記第1初期期間の長さは、前記通常期間の長さの2以上の整数倍であってもよい。
この構成によれば、カウンタ等を用いることにより、回路構成上容易に第1初期期間を通常期間より長くすることができる。
例えば、前記アナログ−デジタル変換器は、ΔΣモジュレータ型AD変換器であってもよい。
例えば、前記複数の通常期間は、前記クロック信号における前記リセット解除後の2番目の期間及びそれ以降の期間を含んでもよい。
例えば、前記クロック信号は、さらに、前記リセット解除後の2番目の期間であり、前記通常期間より長い第2初期期間を含んでもよい。
例えば、前記アナログ−デジタル変換器は、さらに、前記積分器の出力端子と前記コンパレータの入力端子との間に配置されたバッファ回路を備えてもよい。
この構成によれば、本発明の一態様に係るアナログ−デジタル変換回路は、コンパレータへの信号の受け渡しを確実に行える。
例えば、前記アナログ−デジタル変換器は、さらに、前記アナログ入力信号と前記積分値との加算値を生成する容量加算器を備え、前記コンパレータは、前記加算値と前記基準電圧とを比較することで前記デジタル出力信号を生成してもよい。
この構成によれば、本発明の一態様に係るアナログ−デジタル変換回路は、AD変換器のダイナミックレンジを広げることができる。
例えば、前記アナログ−デジタル変換器は、さらに、前記容量加算器の出力端子に接続され、前記加算値を保持するための容量素子を備えてもよい。
この構成によれば、本発明の一態様に係るアナログ−デジタル変換回路は、容量加算器からコンパレータへ信号の受け渡しを確実に行える。
また、本発明の一態様に係るバッテリモニタシステムは、前記アナログ−デジタル変換回路を備える。
また、本発明の一態様に係る医療用画像診断システムは、前記撮像素子を備える。
また、本発明の一態様に係るアナログ−デジタル変換器の駆動方法は、アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するアナログ−デジタル変換器の駆動方法であって、前記アナログ−デジタル変換器は、クロック信号を用いて動作するインクリメンタル型のアナログ−デジタル変換器であり、前記アナログ入力信号の電圧値に応じた積分値を生成する積分器と、前記積分値と予め定められた基準電圧とを比較することで前記デジタル出力信号を生成するコンパレータと、前記デジタル出力信号に応じたアナログ信号を生成し、生成した前記アナログ信号を前記積分器に出力するデジタル−アナログ変換器とを含み、前記駆動方法は、ハイ期間及びロー期間の一方の期間であり、リセット解除後の1番目の期間である第1初期期間と、当該第1初期期間より後に位置し、かつ、当該第1初期期間より短いハイ期間又はロー期間である複数の通常期間とを含むクロック信号を前記アナログ−デジタル変換器に供給する。
例えば、前記第1初期期間の長さは、前記通常期間の長さの2以上の整数倍である。
なお、これらの全般的又は具体的な態様は、システム、方法、又は集積回路で実現されてもよく、システム、方法、及び集積回路の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳しく説明する。なお、図中の同一又は相当部分には同一の符号を付し、その説明を繰り返さない場合もある。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るAD変換回路は、リセット解除後の最初の動作期間(ハイ期間又はロー期間)を長くする。これにより、当該AD変換回路は、消費電力の増加を抑制しつつ、リセット解除後の期待波形と実波形との誤差を低減できる。
本発明の実施の形態1に係るAD変換回路は、リセット解除後の最初の動作期間(ハイ期間又はロー期間)を長くする。これにより、当該AD変換回路は、消費電力の増加を抑制しつつ、リセット解除後の期待波形と実波形との誤差を低減できる。
図3は、本発明の実施の形態1に係るAD変換回路10の構成を示す図である。図3に示すAD変換回路10は、アナログ入力信号Ainをデジタル出力信号Doutに変換する。このAD変換回路10は、AD変換器100と、クロック生成回路150とを備える。
AD変換器100は、例えば、図1に示す2次のΔΣAD変換器であり、クロック信号211(φ1)及びクロック信号212(φ2)を用いて、当該クロック信号211及び212に同期して動作する。
図1に示すAD変換器100は、積分器130及び131と、コンパレータ103と、1ビットのDA変換器104と、容量105及び107と、スイッチ111〜114及び121〜124とを備える。
アナログ入力信号Ainが入力されるアナログ入力端子は、スイッチ111、容量105及びスイッチ122を介して、積分器130の入力端子に接続されている。また、容量105とスイッチ122との間のノードは、スイッチ112を介して、接地電位線(GND)に接続されている。
積分器130の出力端子は、スイッチ123、容量107及びスイッチ114を介して積分器131の入力端子に接続されている。また、容量107とスイッチ123との間のノードは、スイッチ113を介して、接地電位線に接続されている。容量107とスイッチ114との間のノードは、スイッチ124を介して、接地電位線に接続されている。寄生容量109は、積分器131の出力端子と接地電位線との間に接続されている。
積分器130は、アンプ101と、容量106とを含む。積分器131は、アンプ102と、容量108とを含む。
コンパレータ103は、積分器131の出力端子に接続されている。このコンパレータ103は、積分器131の出力信号と、予め定められた基準電圧Vrefとを比較し、積分器131の出力信号と基準電圧Vrefとの大小関係に応じたデジタル出力信号Doutを出力する。
DA変換器104は、デジタル出力信号Doutの論理値に応じたアナログ信号を出力する。スイッチ121は、スイッチ111と容量105との間のノードと、DA変換器104の出力端子との間に接続されている。
スイッチ111〜114はクロック信号φ1に応じてオンとオフとが切り替えられる。スイッチ121〜124はクロック信号φ2に応じてオンとオフとが切り替えられる。例えば、これらのスイッチは、供給されるクロック信号がハイレベルの場合にオンし、ローレベルの場合にオフする。なお、これらのスイッチは、供給されるクロック信号がローレベルの場合にオンしてもよい。この場合、本実施の形態で例示するクロック信号φ1φ2の論理を反転させればよい。
なお、AD変換器100は、2次のΔΣAD変換器に限定されず、1次又は3次以上のΔΣAD変換器であってもよい。また、AD変換器100は、ΔΣAD変換器以外のインクリメンタル型のAD変換器であってもよい。具体的には、AD変換器100は、アナログ入力信号Ainの電圧値に応じた積分値を生成する1以上の積分器と、上記積分値と予め定められた基準電圧とを比較することでデジタル出力信号Doutを生成するコンパレータと、デジタル出力信号Doutに応じたアナログ信号を生成し、生成したアナログ信号を上記積分器に出力(フィードバック)するデジタル−アナログ変換器とを少なくとも含むインクリメンタル型のAD変換器であればよい。例えば、AD変換器100は、サイクリック型AD変換器であってもよい。
まず、ΔΣAD変換器の動作の概略を説明する。なお、ここでは簡単化のため、1次のΔΣAD変換器の動作を説明する。図4は、1次のΔΣAD変換器100Aの回路図である。
図5は、当該AD変換器100Aのタイミングチャートである。図5において、アナログ入力信号Ainが第1の値の場合の出力電圧V1及びデジタル出力信号Doutを実線で示し、アナログ入力信号Ainが第1の値より大きい第2の値の場合の出力電圧V1及びデジタル出力信号Doutを点線で示す。
図5に示すように、クロック信号φ1がハイレベルになることにより、アナログ入力信号Ainの電圧値に応じた電荷が容量105に充電される。そして、この容量105に保持された電荷が積分器130により積分されることで出力電圧V1が、1サイクル(クロック信号の1周期)ごとにΔVaだけ増加する。また、出力電圧V1が基準電圧Vrefより小さい場合、コンパレータ103は、デジタル出力信号Doutとしてローレベルを出力する。これにより、DA変換器104は、例えば、0V(GNDレベル)を出力する。
そして、出力電圧V1が基準電圧Vrefより大きくなると、デジタル出力信号Doutの論理が反転する。これにより、DA変換器104は、予め定められたアナログ電圧値(例えば、VDD)を出力する。この結果、積分器130の出力電圧V1がリセットされる。その後、以上の動作が繰り返し行われる。
以上の動作により、図5に示すように、アナログ入力信号Ainのアナログ電圧値に応じた周期で、デジタル出力信号Doutは、ハイレベルとなる。よって、この周期に基づき、アナログ入力信号Ainに対応するデジタル値を決定できる。
具体的には、図5に点線で示すように、アナログ入力信号Ainのアナログ電圧値が大きい場合には、サイクル毎の出力電圧V1の増加量ΔVbが大きくなる。これにより、デジタル出力信号Doutの周期が短くなる。
このように、ΔΣAD変換器100は、変換サイクル数を増やすことで変換精度を向上させることができる。
再度、図3を参照して説明する。
クロック生成回路150は、互いにアクティブ期間(この例ではハイ期間)が重複しないノンオーバーラップクロック信号であるクロック信号211(φ1)及びクロック信号212(φ2)を生成する。図6は、クロック信号211及び212の一例を示す図である。図6に示すように、クロック信号211及びクロック信号212の、リセット解除後の、ハイ期間及びロー期間のうちの最初の期間である初期期間T2(ここでは、クロック信号211のハイ期間)は、この初期期間T2より後に位置する通常期間T3に比べて長い。これにより、出力電圧V1の期待波形と実波形との誤差を低減できる。
また、リセット期間において、例えば、図示していない複数のスイッチにより、AD変換器100が備える容量105〜108の各々の両端が短絡されるとともに、デジタル出力信号Doutが予め定められた論理(例えばローレベル)に固定される。
また、初期期間T2の長さは、アンプ101及び102の駆動能力で定まる期間に応じて充分長くすることが好ましい。言い換えると、初期期間T2の長さは、AD変換器100のもつ時定数に対して充分に長く設定される。ここで、時定数とは、積分器130に含まれる、容量106の容量値Cと、アンプ101の出力インピーダンスとの積である。これにより、上述した初期遷移誤差を低減することができる。具体的には、図1に示すΔΣAD変換器100はクロック信号212の立ち上がりのタイミングで比較動作をする。つまり、このタイミングでの期待波形と実波形との誤差がゼロになることが好ましい。言い換えると、初期期間T2において出力電圧V1の期待波形と実波形とが一致するように、当該初期期間T2の長さを決定することが好ましい。例えば、初期期間T2を通常期間T3の2倍以上にすることが好ましい。
また、図6に示す例では、リセット解除後のAD変換期間に含まれるハイ期間及びロー期間のうちリセット解除後の1番目の期間のみが、2番目及びそれ以降の期間である通常期間T3よりも長い。言い換えると、複数の通常期間T3は、クロック信号211及び212におけるリセット解除後の2番目の期間及びそれ以降の期間を含む。
なお、図7に示すように、クロック生成回路150は、上記クロック信号211及び212の代わりに、図7に示すクロック信号221及び222を生成してもよい。クロック信号221及び222は、1サイクル目だけサイクル期間を延ばしたクロック信号である。つまり、クロック信号221及び222において、1サイクル目のサイクル期間T4は、その後のサイクルのサイクル期間T5に比べて長い。言い換えると、当該クロック信号221及び222は、1サイクルだけ周波数を下げたクロック信号である。例えば、サイクル期間T4をサイクル期間T5の2倍以上にすることが好ましい。
言い換えると、図7に示す例では、リセット解除後のAD変換期間に含まれるハイ期間及びロー期間のうちリセット解除後の1番目の期間である初期期間T6と2番目の期間である初期期間T7のみが、3番目及びそれ以降の期間である通常期間T3よりも長い。つまり、クロック信号221及び222は、リセット解除後の1番の期間であり、通常期間T3より長い初期期間T6と、リセット解除後の2番目の期間であり、通常期間T3より長い初期期間T7とを含む。
ここで、図6に示すクロック信号211及び212と、図7に示すクロック信号221及び222とのいずれが好ましいかは、周辺回路等の機能に依存する。具体的には、例えば、周辺回路がクロック信号の周波数を変更する機能を有している場合には、この機能を流用することで、図7に示す周波数の変更を、回路の追加を抑制しつつ実現できる。一方で、上述したようにクロック信号φ2の立ち上がりタイミングまでに出力電圧V1の期待波形と実波形とが一致することが要求される。よって、図6に示すように最初の初期期間のみを延ばすほうが、全体の処理時間の増加を抑制しつつ、その要求を満たすことができる。
以上のように、本実施の形態に係るAD変換回路10は、AD変換器100の構成部品を低消費電力化しても、精度を落とすことなくAD変換できる。また、個々のAD変換器100を低消費電力化できるため、従来よりも多くの画素を搭載する高精細な撮像素子を実現できるようになる。
また、クロック生成回路150は、例えば、非ノンオーバーラップクロック信号であるクロック信号231を用いて、クロック信号211及び212(又はクロック信号221及び222)を生成する。
図8は、クロック信号231及びリセット信号232の一例を示す図である。図8に示すように、クロック信号231は、リセット信号232が非アクティブになった後の少なくとも、1サイクル目の動作期間(この例ではハイ期間)である初期期間T8が、その後のハイ及びロー期間に比べて長く設定されている。この初期期間T8の長さは、AD変換器100のもつ時定数に対して充分に長く設定される。これにより、初期遷移誤差を低減にできる。
なお、クロック生成回路150は、周波数が一定の通常のクロック信号を用いて、クロック信号211及び212(又はクロック信号221及び222)を生成してもよい。例えば、遅延回路又は分周器等を用いて、通常のクロック信号からクロック信号211及び212(又はクロック信号221及び222)を生成することができる。
さらに、クロック生成回路150は、通常のクロック信号又はクロック信号231を生成する機能を有してもよい。
また、クロック生成回路150は、AD変換器100ごとに設けられる必要はなく、複数のAD変換器100で共用されてもよい。例えば、図9に示すように、1つのクロック生成回路150で生成されたクロック信号211及び212が、複数のAD変換器100に供給されてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態1に係るAD変換回路10は、リセット解除後の最初の動作期間(ハイ期間又はロー期間)である初期期間を長くする。これにより、当該AD変換回路10は、消費電力の増加を抑制しつつ、リセット解除後の期待波形と実波形との誤差を低減できる。
なお、設計容易化の観点からは、初期期間T2の長さは通常期間T3の長さの2以上の整数倍であることが、より好ましい。以下、図10及び図11を参照して説明する。
図10に示すAD変換回路10は、図3に示すAD変換回路10の構成に加え、さらに、カウンタ160と、OR回路170とを備える。カウンタ160は、周期及びデューティ比(ハイ期間の長さとロー期間の長さの比)が一定の基準クロック信号230と、リセット信号232とにより駆動される。また、カウンタ160は、この基準クロック信号230及びリセット信号232を用いて、図11に示す制御信号233を生成する。OR回路170は、制御信号233と基準クロック信号230との論理和であるクロック信号231を生成し、生成したクロック信号231をクロック生成回路150へ出力する。このような構成により、クロック信号231を容易に生成することができる。なお、図11は、初期期間T2の長さが通常期間T3の長さの7倍のときの例を示す。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様であるフィードフォワード型の2次ΔΣAD変換器について説明する。なお、以下では、実施の形態1との相違点を主に説明し、重複する説明は省略する。
本実施の形態では、本発明の一態様であるフィードフォワード型の2次ΔΣAD変換器について説明する。なお、以下では、実施の形態1との相違点を主に説明し、重複する説明は省略する。
本実施の形態に係るAD変換回路の全体構成は、図3に示す構成と同様であり、図3に示すAD変換器100をフィードフォワード型の2次ΔΣAD変換器300に置き換えた構成である。
図12は、フィードフォワード型の2次ΔΣAD変換器300の回路図である。このAD変換器300は、図1に示すAD変換器100に対して、さらに、容量加算器330を備える。
容量加算器330は、アナログ入力信号Ainと積分器130で生成された積分値と、積分器131で生成された積分値との加算値を生成する。また、コンパレータ103は、容量加算器330で生成された加算値と基準電圧Vrefとを比較することでデジタル出力信号Doutを生成する。
この容量加算器330は、容量301、302及び303と、スイッチ311、312、313、321、322及び323とを備える。
容量301は、アナログ入力信号Ainが入力されるアナログ入力端子からコンパレータ103の入力端子に至るバイパス経路に挿入されている。容量302は、積分器130の出力端子からコンパレータ103の入力端子に至るバイパス経路に挿入されている。これらのバイパス経路により、積分器130及び131を通る本来の信号パスに流れる電力を迂回させることで、本来の信号パスの電圧振幅を抑制できる。結果的にAD変換器全体のダイナミックレンジを広げる効果がある。
なお、このフィードフォワード型の2次ΔΣAD変換器300は、非特許文献2に開示されている。
しかしながら、図12に示す構成では、実際の設計において不具合が生じる。回路構成上、コンパレータ103として、クロック信号φ2の立ち上がりエッジのタイミングで動作するラッチトコンパレータを用いるのが現実的である。しかし、その場合、容量加算器330からコンパレータ103への信号の受け渡しで課題が生じる。具体的には、正しい容量加算結果はクロック信号φ1がハイレベルの時のみ保持されるため、クロック信号φ1がローレベルになった瞬間、信号を保持する容量は寄生容量109のみとなる。しかしながら、寄生容量109は通常、高々数fF程度しかないため、寄生容量109が保持する信号はノイズに対して非常に敏感である。したがって、この信号を維持することが困難である。
そこで、図13に示すAD変換器400のように、充分な容量値をもつ容量401を寄生容量109と置き換える(又は追加する)ことで、容量加算器330からコンパレータ103への受け渡しが確実に行われるようにできる。ここで、容量401は、容量加算器330で生成された加算値を保持するための容量素子であり、例えば、寄生容量109の100倍以上(数100fF以上)の容量値を有する。
さらには、図14に示すAD変換器500のように、容量加算器330の後段、かつコンパレータ103の前段にバッファ回路501及びスイッチ502を含む信号伝達回路を挿入してもよい。これにより、容量加算器330と容量401(又は容量401と寄生容量109との合成容量)とを分離することができる。ここで、バッファ回路501の入力容量は充分に小さいため、容量加算結果の寄生容量は無視できるほど小さくなる。
図15は、この信号伝達回路とコンパレータ103との回路図である。本実施の形態が適用されるアプリケーションによっては、AD変換結果のオフセットに不感なアプリケーションもあることから、同図ではバッファ回路501をソースフォロワ回路で実現している。なお、バッファ回路501をソースフォロワ回路以外で実現してもよい。
具体的には、バッファ回路501は、電流源として機能するトランジスタ511と、容量加算器330の出力電圧Vcalが入力され、ドレイン接地回路を構成するトランジスタ512と、リセット時の消費電力を最小化するためのプルアップ機能を実現するトランジスタ513と、リセット時の消費電力を最小化するためのプルダウン機能を実現するトランジスタ514とを備える。
また、ここでは、容量加算器330を備えるAD変換器が、さらに、バッファ回路501(信号伝達回路)を備える例を説明したが、容量加算器330を備えないAD変換器(例えば、図1に示すAD変換器100)が、さらに、バッファ回路501(信号伝達回路)を備えてもよい。つまり、バッファ回路501(信号伝達回路)は、積分器131の出力端子とコンパレータ103の入力端子との間に配置されてもよい。
ここで、低消費電力化の観点からは、バッファ回路501の動作消費電力を、定常動作時の信号帯域をギリギリ満たす程度に抑えることが望ましい。しかしながら、その場合、バッファ回路501においても初期遷移誤差が生じてしまう。図16は、本実施の形態の課題を示す図であり、通常の一定周期のクロック信号201及び202が供給される場合の、コンパレータ103の入力電圧Vsigの期待波形と実波形とを示す図である。図16に示すように、コンパレータ103の入力電圧Vsigでも、上述した実施の形態1における出力電圧V1と同様の課題が発生する。
図17は、本実施の形態におけるVsigの期待波形と実波形とを示す図である。図17に示すように、上記実施の形態1と同様に、クロック信号211及び212に含まれる、リセット解除後の最初の期間である初期期間T2をバッファ回路501のソースフォロワ回路の時定数よりも充分長く設定することで、アンプ101の出力電圧V1の初期遷移誤差に加え、コンパレータ103の入力電圧Vsigの初期遷移誤差をゼロにできる。
また、図18に示すように、クロック信号φ1及びφ2として、1サイクル目のサイクル期間T4を延ばしたクロック信号221及びクロック信号222を用いてもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態1又は2で説明したAD変換回路10を用いた機器について説明する。
本実施の形態では、上記実施の形態1又は2で説明したAD変換回路10を用いた機器について説明する。
まず、上記AD変換回路10を用いた撮像素子600について説明する。図19は、本実施の形態に係る撮像素子600のブロック図である。この撮像素子600は、AD変換器アレイ601及び602と、複数の受光素子が行列状に配置された受光素子アレイ603と、コントローラ604と、周辺回路605とを備える。
一般にCMOSイメージセンサに搭載される撮像素子の画素数は受光素子の感度で決まるが、AD変換器の消費電力も重要な要素である。一般的なカラム並列型のAD変換器の場合、受光素子アレイ603の上下にAD変換器アレイ601及び602が配置される。また、各AD変換器アレイ601及び602には、数千個のオーダで、AD変換器が配置されている。これにより、こられのAD変換器での合計消費電力は大きく、熱及びバッテリ寿命の問題で画素数の拡大が難しい。
これに対して、上述したAD変換回路10を用いることで、インクリメンタル型AD変換器の消費電流を必要最小限度まで絞ることができる。これにより、画素数の拡大、発熱の低減及びバッテリ寿命の延長を実現できる。このように、上記実施の形態に係るAD変換回路10は、複数のAD変換器が用いられる機器、例えば、撮像素子に極めて好適である。
また、上記撮像素子600を、デジタルスチルカメラ又はデジタルビデオカメラ等のデジタルカメラに用いてもよい。
さらに、上記実施の形態に係るAD変換回路10を、その他の機器に用いてもよい。
例えば、スマートフォン及びタブレット端末に代表される携帯情報端末にはカメラ部分にCMOSイメージセンサが搭載されている。よって、図20に示すように、上記撮像素子600を携帯情報端末610に適用してもよい。これにより、CMOSイメージセンサの消費電力を低減できるので、バッテリ寿命の延長を実現できる。
また、上記AD変換回路10を、図21に示すようにバッテリモニタシステム620に適用してもよい。具体的には、上記AD変換回路10は、バッテリ621をモニタするバッテリモニタ622で用いられる。上述したようにAD変換回路10は、低消費電力を実現できるため、非常に小さな待機電力かつ非常に広いダイナミックレンジを同時に満たすことができる。このように、上記AD変換回路10は、車載バッテリモニタシステムに好適である。
また、上記AD変換回路10を、図22に示すように医療用画像診断システム630に適用してもよい。例えば、上記撮像素子600を、ファイバ型内視鏡631等に組み込むことで、発熱が少なくかつ高精細かつ広ダイナミックレンジの医療用画像診断システム630を実現できる。また、上記撮像素子600を、カプセル型内視鏡632に組み込むことで、撮影時間を延ばすことができる。また、上記AD変換回路10は、医療用画像診断装置633に適用することもできる。
以上、実施の形態に係るAD変換回路及びそれを用いた機器について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
また、上記実施の形態に係るAD変換回路及び撮像素子に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、上記各実施の形態に係る、AD変換回路、AD変換器、及びそれらの変形例の機能又は構成のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベル又はオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、トランジスタ等のn型及びp型等は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、これらを反転させることで、同等の結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、上記説明では、MOSトランジスタを用いた例を示したが、他の種類のトランジスタを用いてもよい。
また、上記回路図に示す回路構成は、一例であり、本発明は上記回路構成に限定されない。つまり、上記回路構成と同様に、本発明の特徴的な機能を実現できる回路も本発明に含まれる。例えば、上記回路構成と同様の機能を実現できる範囲で、ある素子に対して、直列又は並列に、スイッチング素子(トランジスタ)、抵抗素子、又は容量素子等の素子を接続したものも本発明に含まれる。言い換えると、上記実施の形態における「接続される」とは、2つの端子(ノード)が直接接続される場合に限定されるものではなく、同様の機能が実現できる範囲において、当該2つの端子(ノード)が、素子を介して接続される場合も含む。
以上、本発明の一つ又は複数の態様に係るAD変換回路及びそれを用いた機器について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明は、インクリメンタル型AD変換器に適用できる。また、本発明は、AD変換器を用いる撮像素子に好適である。さらに、本発明は、撮像素子を用いる、デジタルスチルカメラ、及びデジタルビデオカメラ、並びにそれらの機能を搭載した携帯電話、スマートフォン、及びタブレット端末等に有用である。また、本発明は、極めて広ダイナミックレンジの要求される電圧測定用AD変換器の搭載された車載用バッテリモニタシステム、及び医療用画像診断システムにも有用である。
10 AD変換回路
100、100A、300、400、500 AD変換器
101、102 アンプ
103 コンパレータ
104 DA変換器
105、106、107、108、301、302、303、401 容量
109 寄生容量
111、112、113、114、121、122、123、124、311、312、313、321、322、502 スイッチ
130、131 積分器
150 クロック生成回路
160 カウンタ
170 OR回路
201、202、211、212、221、222、231 クロック信号
230 基準クロック信号
232 リセット信号
233 制御信号
330 容量加算器
501 バッファ回路
511、512、513、514 トランジスタ
600 撮像素子
601、602 AD変換器アレイ
603 受光素子アレイ
604 コントローラ
605 周辺回路
610 携帯情報端末
620 バッテリモニタシステム
621 バッテリ
622 バッテリモニタ
630 医療用画像診断システム
631 ファイバ型内視鏡
632 カプセル型内視鏡
633 医療用画像診断装置
Ain アナログ入力信号
Dout デジタル出力信号
100、100A、300、400、500 AD変換器
101、102 アンプ
103 コンパレータ
104 DA変換器
105、106、107、108、301、302、303、401 容量
109 寄生容量
111、112、113、114、121、122、123、124、311、312、313、321、322、502 スイッチ
130、131 積分器
150 クロック生成回路
160 カウンタ
170 OR回路
201、202、211、212、221、222、231 クロック信号
230 基準クロック信号
232 リセット信号
233 制御信号
330 容量加算器
501 バッファ回路
511、512、513、514 トランジスタ
600 撮像素子
601、602 AD変換器アレイ
603 受光素子アレイ
604 コントローラ
605 周辺回路
610 携帯情報端末
620 バッテリモニタシステム
621 バッテリ
622 バッテリモニタ
630 医療用画像診断システム
631 ファイバ型内視鏡
632 カプセル型内視鏡
633 医療用画像診断装置
Ain アナログ入力信号
Dout デジタル出力信号
Claims (15)
- アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するアナログ−デジタル変換回路であって、
ハイ期間及びロー期間の一方の期間であり、リセット解除後の1番目の期間である第1初期期間と、当該第1初期期間より後に位置し、かつ、当該第1初期期間より短いハイ期間又はロー期間である複数の通常期間とを含むクロック信号を生成するクロック生成回路と、
前記クロック信号を用いて動作するインクリメンタル型のアナログ−デジタル変換器とを備え、
前記アナログ−デジタル変換器は、
前記アナログ入力信号の電圧値に応じた積分値を生成する積分器と、
前記積分値と予め定められた基準電圧とを比較することで前記デジタル出力信号を生成するコンパレータと、
前記デジタル出力信号に応じたアナログ信号を生成し、生成した前記アナログ信号を前記積分器に出力するデジタル−アナログ変換器とを含む
アナログ−デジタル変換回路。 - 前記第1初期期間の長さは、前記通常期間の長さの2以上の整数倍である
請求項1記載のアナログ−デジタル変換回路。 - 前記アナログ−デジタル変換器は、ΔΣモジュレータ型AD変換器である
請求項1又は2記載のアナログ−デジタル変換回路。 - 前記複数の通常期間は、前記クロック信号における前記リセット解除後の2番目の期間及びそれ以降の期間を含む
請求項1〜3のいずれか1項に記載のアナログ−デジタル変換回路。 - 前記クロック信号は、さらに、前記リセット解除後の2番目の期間であり、前記通常期間より長い第2初期期間を含む
請求項1〜3のいずれか1項に記載のアナログ−デジタル変換回路。 - 前記アナログ−デジタル変換器は、さらに、
前記積分器の出力端子と前記コンパレータの入力端子との間に配置されたバッファ回路を備える
請求項1〜5のいずれか1項に記載のアナログ−デジタル変換回路。 - 前記アナログ−デジタル変換器は、さらに、
前記アナログ入力信号と前記積分値との加算値を生成する容量加算器を備え、
前記コンパレータは、前記加算値と前記基準電圧とを比較することで前記デジタル出力信号を生成する
請求項1〜6のいずれか1項に記載のアナログ−デジタル変換回路。 - 前記アナログ−デジタル変換器は、さらに、
前記容量加算器の出力端子に接続され、前記加算値を保持するための容量素子を備える
請求項7記載のアナログ−デジタル変換回路。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のアナログ−デジタル変換回路を備える
撮像素子。 - 請求項9記載の撮像素子を備える
デジタルカメラ。 - 請求項9記載の撮像素子を備える
携帯情報端末。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のアナログ−デジタル変換回路を備える
バッテリモニタシステム。 - 請求項9記載の撮像素子を備える
医療用画像診断システム。 - アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するアナログ−デジタル変換器の駆動方法であって、
前記アナログ−デジタル変換器は、
クロック信号を用いて動作するインクリメンタル型のアナログ−デジタル変換器であり、
前記アナログ入力信号の電圧値に応じた積分値を生成する積分器と、
前記積分値と予め定められた基準電圧とを比較することで前記デジタル出力信号を生成するコンパレータと、
前記デジタル出力信号に応じたアナログ信号を生成し、生成した前記アナログ信号を前記積分器に出力するデジタル−アナログ変換器とを含み、
前記駆動方法は、
ハイ期間及びロー期間の一方の期間であり、リセット解除後の1番目の期間である第1初期期間と、当該第1初期期間より後に位置し、かつ、当該第1初期期間より短いハイ期間又はロー期間である複数の通常期間とを含むクロック信号を前記アナログ−デジタル変換器に供給する
アナログ−デジタル変換器の駆動方法。 - 前記第1初期期間の長さは、前記通常期間の長さの2以上の整数倍である
請求項14記載のアナログ−デジタル変換器の駆動方法。
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