JP2000236259A - D/aコンバータ - Google Patents

D/aコンバータ

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JP2000236259A
JP2000236259A JP3448099A JP3448099A JP2000236259A JP 2000236259 A JP2000236259 A JP 2000236259A JP 3448099 A JP3448099 A JP 3448099A JP 3448099 A JP3448099 A JP 3448099A JP 2000236259 A JP2000236259 A JP 2000236259A
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繁男 田上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時や電源遮断時、リセット解除時
に、急速に出力が変化することを防止した、ΔΣ変調器
を用いた1bitのD/Aコンバータを提供する。 【解決手段】 デジタルフィルタ11、減衰器12、リ
ミッタ13および14、加算器15、カウンタ16、Δ
Σ変調器17、波形整形回路18を具備して構成されて
いる。ΔΣ変調器は複数の次数特性を有し、入力信号の
大きさに応じて所定の次数が選択されるものである。カ
ウンタ16は電源投入時に低い直流値から高い直流値に
移行するデジタル信号を発生し、一方、電源遮断時に
は、高い直流値から低い直流値に移行するデジタル信号
を発生する。このカウンタ出力は加算器15で入力され
るデジタルデータと加算され、フェードイン、フェード
アウトと同様の作用をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はD/Aコンバータに
関し、さらに詳しくはΔΣ変調器を用いたデジタルオー
ディオ等に用いて好適なD/Aコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のΔΣ変調器を用いたD/Aコンバ
ータについて、図7ないし図9を参照して説明する。
尚、図7、および図8は従来のΔΣ変調器を用いたD/
Aコンバータの動作を示すタイムチャートであり、図9
はΔΣ変調器の入力レベルと変調率の関係を示す図であ
る。
【0003】通常の1bitのD/Aコンバータは、ア
ナログ出力電圧をパルスの疎密波であらわしている。こ
のため電源電圧がVDDの単電源で用いる形態のものでは
図7(a)に示すように、入力するデジタルデータ(同
図で1/2VDDを中心とした正弦波で表記している)が
プラス方向(VDD方向)に大きくなるほど「H」のパル
スが多く出力され、マイナス方向(0V方向)に大きく
なるほど「L」のパルスが多く出力されて、アナログの
正弦波に変換している。
【0004】また、図7(b)に示すように、入力デー
タが「0」の場合、「H」と「L」のパルス数は略等し
くなり、1/2VDDの出力となる。また、このD/Aコ
ンバータをリセットしている間は図7(c)に示すよう
に、パルスは「L」に固定され、出力は0Vである。
【0005】さて、上述したような単電源の1bitの
D/Aコンバータに対して、リセットを時刻t0 で解除
すると、図8(a)に示すように「L」に固定されてい
たパルスは「H」と「L」の略等しいパルス数を出力す
ることになるため、図8(b)に示すようにアナログ出
力電圧の平均値は、0Vから1/2VDDまで急速に立ち
上がることになる。同様のことが電源投入時においても
おこるものであり、このためリセットの解除直後や電源
の投入直後にスピーカから大きなノイズが発生すること
になる。また、電源遮断時においては略1/2VDDから
急速に出力は0Vになるため、やはりスピーカから大き
なノイズが発生することになる。
【0006】通常のオーディオ機器ではこのノイズが出
力されるのを防ぐため、ローパスフィルタの出力、また
はアンプの出力を制限し、システムが安定してから制限
解除する対策を施している。
【0007】しかしながら、D/Aコンバータの出力が
そのままスピーカに入力される場合、この対策はとれ
ず、また、D/Aコンバータに電流増幅機能を持たせて
増幅器としても利用する場合は、対策を解除した瞬間に
出力が0Vから1/2VDDまで立ち上がって大きなノイ
ズを発生することもある。このため聴感上好ましくな
く、また、接続されたスピーカを破損する虞れもあっ
た。
【0008】また、通常の1bitのD/Aコンバータ
は1bit変換に高次ΔΣ変調器を用いているため、通
常の動作時はアナログ平均出力電圧をグランド電圧や電
源電圧と同一にすることができない。これは図9に示す
ように、ΔΣ変調器は入力レベルを大きくしていくと変
調率(入力最大値/出力最大値)が略60%以上になる
と出力が歪み、さらに変調率が大きくなると発振する
が、これを防止するために変調率が所定の値を越えない
ように入力信号をリミッタで制限したり出力最大値を設
定するためである。
【0009】このため、D/Aコンバータのデジタル入
力レベルを負の最大に固定しても、出力される平均電圧
は0.2VDD以上の値となり、オフセット解除時、或い
は電源投入時に、入力信号そのものを負の最大値から通
常の状態に立ち上げても、グランド電圧よりも高い電圧
からスピーカの駆動が開始されることになり、上述した
問題を解決することはできない。また、電源遮断時に入
力信号を負の最大値にしてから電源を遮断しても同様の
問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、ΔΣ変調器を用いた1bitのD/Aコンバータに
おいて、電源投入時や電源遮断時、リセット解除時に、
急速に出力が変化することを防止したD/Aコンバータ
を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされたものであって、入力されたデジタル信号をアナ
ログ信号に変換するD/Aコンバータにおいて、ΔΣ変
調手段と、所定の直流値に対応したデジタル信号を発生
するデジタル信号発生手段と、前記入力されたデジタル
信号と前記デジタル信号発生手段により発生されたデジ
タル信号とを加算する加算手段とを有し、前記加算手段
により加算されたデジタル信号を前記ΔΣ変調手段に入
力してアナログ信号に変換するD/Aコンバータを構成
する。
【0012】また、前記ΔΣ変調手段は複数の次数特性
を有し、入力信号の大きさに応じて所定の次数が選択さ
れるΔΣ変調手段であることとする。
【0013】また、前記デジタル信号発生手段は、第1
の直流値から第2の直流値に暫時移行するデジタル信号
を発生する機能を有するD/Aコンバータを構成する。
【0014】また、電源投入時には、前記第1の直流値
はD/A変換後において零となる値であり、且つ、前記
第2の直流値はD/A変換後において電源電圧VDDの略
1/2となる値であるD/Aコンバータを構成する。
【0015】さらに、電源遮断時には、前記第1の直流
値はD/A変換後において電源電圧VDDの略1/2とな
る値であり、且つ、前記第2の直流値はD/A変換後に
おいて零となる値であるD/Aコンバータを構成する。
【0016】本発明のD/Aコンバータによると、電源
投入時、またはリセット解除時に零レベルから電源電圧
の略1/2の電圧レベルまで、徐々に入力信号の動作中
央レベルを設定するので、電源投入時のノイズ発生を防
止する。また、電源遮断時には電源電圧の略1/2の電
圧レベルから零レベルまで、徐々に低下させるので、電
源遮断時のノイズ発生を防止する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は入力信号の大きさに応じ
て所定の次数が選択されるΔΣ変調器、および所定の直
流のデジタル信号を発生するデジタル信号発生器と、こ
の直流のデジタル信号と入力されたデジタル信号とを加
算する加算器を具備し、電源投入時、オフセット解除時
には、直流レベルを零から徐々に電源電圧の略1/2に
上昇させ、また、電源遮断時には、直流レベルを電源電
圧の略1/2から徐々に零に下降させるD/Aコンバー
タであることを特徴としている。尚、以下の説明におい
て入力信号の動作中央レベルを電源電圧の1/2として
いるが、必ずしもこの値に限定されるものではなく、再
生時に十分な動作レンジを確保できるレベルであればよ
い。
【0018】つぎに、本発明にかかわるD/Aコンバー
タの実施の形態例について、図1ないし図6を参照して
説明する。尚、図1は本発明にかかわるΔΣ変調器を用
いたD/Aコンバータのブロック図である。図2は本発
明に用いるΔΣ変調器の構成例を示す図である。図3は
本発明にかかわるD/Aコンバータの動作を示すタイム
チャートであり、図4はΔΣ変調器の動作を示すタイム
チャートである。また、図5は本発明にかかわるD/A
コンバータの、電源投入時の動作について説明するため
の図であり、図6は電源遮断時の動作について説明する
ための図である。
【0019】図1に示すようにD/Aコンバータ1の構
成はデジタルフィルタ11、減衰器12、リミッタ13
および14、加算器15、カウンタ16、ΔΣ変調器1
7、波形整形回路18を具備して構成されている。デジ
タルデータはデジタルフィルタ11から入力され、カウ
ンタ16にはリセット信号S1 とクリップ制御信号S 2
が入力され、波形整形回路18から変換されたアナログ
信号が出力される。
【0020】まず、ここで用いられるΔΣ変調器17の
例について説明する。図2に示すようにΔΣ変調器17
は、4つの積分器21、22、23、24を直列に結合
した4次の分散フィードバック式のものであり、各積分
器間には係数器25、26、27がそれぞれ挿入されて
いる。初段の積分器21に入力信号Xが入力され、終段
の積分器24の出力が量子化器28に入力されて量子化
信号Yが得られる。この量子化信号Yは1サンプル遅延
器29で遅延され、それぞれ係数器31、32、33、
34を介して積分器21、22、23、24にフィード
バックされている。
【0021】ここで積分器21は自分の積分出力を1サ
ンプル遅延した1サンプル遅延器41の出力と、1サン
プル遅延器29で遅延された量子化信号Yが係数器31
を経て加算器51で加算される。その加算出力をリミッ
タ61に入力し、そのリミッタ61の出力と入力信号X
とが加算器55で加算され、次段の積分器22に係数器
25を経て入力される。これに続く各段の積分器22、
23、24においても同様である。
【0022】さて、上述した構成の4次のΔΣ変調器1
7では、入力信号Xの振幅が大きく、最終段の積分器2
4のリミッタ64が働いて、その積分機能が飽和したと
しても、より低次の積分器21、22、23の動作には
支障はなく、初段の入力信号Xから出力段の量子化器2
8に至る系は線型が保たれる。さらに入力信号Xのレベ
ルが大きくなったとしても、3次の積分器23のリミッ
タ63が働き、さらには2次の積分器22のリミッタ6
2が働いて入出力系の線型が保たれることになる。
【0023】従って、このΔΣ変調器17は大入力時に
は各積分器に設けられたリミッタが動作して4次特性か
ら3次、2次、1次特性へと低次に移行することで安定
を保つことができる特性を有している。
【0024】つぎにD/Aコンバータ1の動作について
説明する。入力されたデジタルデータはデジタルフィル
タ11によって8倍、または4倍のサンプリング周波数
に補間される。この補間されたデータは減衰器12によ
って、入力されるデジタルデータが最大のときでもΔΣ
変調器17の出力が歪まない値とするために、例えば係
数0.6が掛けられ、最大振幅が電源電圧VDDの60%
に制限されて、ΔΣ変調器17に入力される。
【0025】これによってデジタルデータの最大値を±
1としたときに、ΔΣ変調器17への通常動作時の最大
入力値は±0.6となり、1ビットパルス出力が「H」
のときの値を+1、「L」のときの値を−1とすると、
ΔΣ変調器17の変調率は0.6となり、中央値から上
下に0.6の高さまで出力が振れることになる。
【0026】例えば図3(a)に示すように、最大値が
±1の正弦波のデジタルデータは減衰器12によって、
図3(b)に示すように最大値が±0.6のデジタルデ
ータに変換され、ΔΣ変調器17からの出力は図3
(c)に示すように、電源が電源電圧VDDの単電源とし
た場合、VDD×(1/2)を振幅の中心として上下に
0.6VDDの振幅に制限されて出力される。例えばVDD
=3Vであれば、入力されるデジタルデータは1.5V
を中心として上下に±0.9Vの幅内に変換されて出力
される。
【0027】つぎに、本発明の要部を構成するカウンタ
16の働きについて説明する。このカウンタ16は電源
投入時、或いは電源遮断時に所定の直流値に対応するデ
ジタルデータを発生させて、入力されるデジタルデータ
と合成され、ΔΣ変調器17に入力されるものである。
【0028】図4はカウンタ16が発生するデジタルデ
ータに応じたD/Aコンバータ1の動作を示している。
後段で説明するように実際には、入力されるデジタルデ
ータがこのデジタルデータに重畳されることになる。
【0029】まず、図4に示すように、時刻t0 で電源
がONされたとき、またはリセット信号S1 によってカ
ウンタ16の初期値は−2.0にセットされる。この初
期値はリミッタ14によって−1のデータに制限されΔ
Σ変調器17に入力され、ΔΣ変調器17ではこのデー
タに基づき、パルス「L」のみが出力され、アナログ出
力は0Vとなる。
【0030】つぎに時刻t1 でクリップ制御信号が
「L」となると、カウンタ16は0.0に向かって小数
点以下の適当なステップでカウントアップを始める。こ
のカウンタ16から出力されるデジタルデータはリミッ
タ14によって±1の範囲に限定される。従って時刻t
2 までは−1以下の範囲であり、ΔΣ変調器17からは
パルス「L」のみが出力され、アナログ出力は0Vであ
る。
【0031】時刻t2 からカウンタ16から出力される
デジタルデータは±1の範囲に入ってくるため、徐々に
パルス「H」の発生する頻度が多くなり、時刻t3 でカ
ウンタ16が0.0に達すると、パルス「L」とパルス
「H」の発生は同一になる。従って、時刻t2 から時刻
3 まではアナログ出力は0VからVDD×(1/2)に
向かって上昇する。
【0032】時刻t3 からクリップ制御信号が「H」と
なる時刻t4 までが定常状態であり、アナログ出力はV
DD×(1/2)を維持する。この電位が入力されるデジ
タルデータの動作中央になる。
【0033】つぎに、時刻t4 でクリップ制御信号が
「H」となると、カウンタ16か0.0から−2.0に
向かってカウントダウンを開始する。リミッタ14の制
限範囲内である−1までは、アナログ出力はVDD×(1
/2)から0Vに向かって下降し、この0Vになる時刻
5 まで、徐々にパルス「H」の発生する頻度が少なく
なる。
【0034】時刻t5 からはカウンタ16のカウントは
−1以下になり、時刻t6 でのカウント値−2.0ま
で、さらには時刻t7 の電源のOFF時まで、リミッタ
14の制限により、デジタルデータの−1がΔΣ変調器
17に入力され、アナログ出力は0Vを出しつづける。
ここで、ΔΣ変調器17に対する下限の−1.0という
値は過大入力であるため、前述したようにΔΣ変調器1
7内のリミッタが動作して低次特性に移行し、発振を回
避することになる。
【0035】さて、つぎに上述したカウンタ16の働き
により、電源投入時、および電源遮断時の入力されるデ
ジタルデータの制御動作について説明する。
【0036】まず、電源投入時について図5を参照して
説明する。図5(a)はカウンタ16が−2.0から
0.0に向かって、時刻t1 でカウントを開始、時刻t
3 でカウントが終了していることを表している。時刻t
1 から時刻t3 までは、例えば500msec程度とす
る。カウントは小数点以下の細かいステップで行われる
ものであり、時刻t1 から時刻t3 までの斜線は、実際
には細かいステップ状となっている。
【0037】この状態で図5(b)に示すようにデジタ
ルデータの入力信号があった場合、加算器15でカウン
タ16のデジタルデータと加算されることになる。入力
信号は加算器15に入力される前に、±1の振幅範囲が
±0.6の範囲に制限され、これが−2.0から0.0
の範囲のカウンタ16のデジタルデータと加算されるた
め、時刻t1 付近では合成されたデータは−1.0より
も小さいことになる。この−1.0よりも小さいデータ
は制限幅が±1のリミッタ14によって−1.0に限定
され、暫く−1.0が続いた後、徐々に、時刻t3 での
カウントが終了に向けて、入力信号が現れ、時刻t3
0を動作中央とした信号がリミッタ14から出力され、
ΔΣ変調器17に入力される。
【0038】図5(c)はΔΣ変調器17の出力であっ
て、上述したリミッタ14からの出力を受けて、電源電
圧VDDの1/2を動作中央とした、徐々にレベルが上昇
してくるアナログ信号が得られることを示している。こ
のように所定の時間内、例えば500msecで0Vか
ら動作電圧まで徐々に上昇させることができるので、電
源投入時においてスピーカからノイズを発生することが
なくなり、聴感上も好ましいものが実現する。尚、リセ
ット機能を有する装置で、リセット解除後の動作につい
ても上述したことと同様に構成して、その効果を得るこ
とができるものである。
【0039】つぎに、電源遮断時について図6を参照し
て説明する。図6(a)はカウンタ16が0.0から−
2.0に向かって、時刻t4 でカウントダウンを開始、
時刻t6 で終了していることを表している。時刻t4
ら時刻t6 までは、例えば500msec程度とする。
カウントダウンは小数点以下の細かいステップで行われ
るものであり、時刻t4 から時刻t6 までの斜線は、実
際には細かいステップ状となっている。
【0040】時刻t4 以前では図6(b)に示すように
デジタルデータの入力信号があった場合、加算器15で
はカウンタ16のデジタルデータの0が加算されるた
め、その動作中央は変動がなく、通常の入力信号がリミ
ッタ14から出力される。時刻t4 で電源遮断等の操作
があり、クリップ制御信号S2 により、出力を停止する
動作が行われた場合、カウンタ16は0.0から−2.
0に向かってカウントダウンを開始し、刻々のカウント
値が加算器15で入力信号に加算される。
【0041】この場合、±1の振幅範囲を有する入力信
号はリミッタ13で±0.6の範囲に制限され、これが
0.0から−2.0の範囲のカウンタ16のデジタルデ
ータと加算されるため、時刻t6 付近では合成されたデ
ータは−1.0よりも小さいことになる。この−1.0
よりも小さいデータは制限幅が±1のリミッタ14によ
って−1.0に限定され、最終的には合成された信号は
−1.0に固定されることになり、このような信号がΔ
Σ変調器17に入力されることになる。
【0042】図6(c)はΔΣ変調器17の出力であっ
て、上述したリミッタ14からの出力を受けて、電源電
圧VDDの1/2を動作中央とした信号から、徐々に0V
に向かって下降するアナログ信号が得られることを示し
ている。このように所定の時間内、例えば500mse
cで動作電圧から0Vまで徐々に下降させることができ
るので、電源遮断時においてスピーカからノイズを発生
することがなくなり、聴感上も好ましいものが実現す
る。
【0043】尚、本実施の形態例ではD/A変換後の直
流レベルを零から電源電圧の1/2に、または電源電圧
の1/2から零に徐々に変化させているがこれに限るこ
とはなく、第1の直流値と第2の直流値とを用途により
任意のレベルに設定できるものでもよい。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
D/Aコンバータによると、電源投入時、またはリセッ
ト解除時に零レベルから電源電圧の1/2の電圧レベル
まで、徐々に入力信号の動作中央レベルを設定し、ま
た、電源遮断時に電源電圧の1/2の電圧レベルから零
レベルまで、徐々に低下させるので、電源投入時、リセ
ット解除時、電源遮断時にノイズ発生を防止し、聴感上
好ましく、また、スピーカの破損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかわるΔΣ変調器を用いたD/A
コンバータのブロック図である。
【図2】 ΔΣ変調器の構成例を示す図である。
【図3】 本発明にかかわるD/Aコンバータの動作を
示すタイムチャートである。
【図4】 ΔΣ変調器の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図5】 本発明にかかわるD/Aコンバータの、電源
投入時の動作について説明するための図である。
【図6】 本発明にかかわるD/Aコンバータの、電源
遮断時の動作について説明するための図である。
【図7】 従来のΔΣ変調器を用いたD/Aコンバータ
の動作を示すタイムチャートである。
【図8】 従来のΔΣ変調器を用いたD/Aコンバータ
の動作を示すタイムチャートである。
【図9】 ΔΣ変調器の入力レベルと変調率の関係を示
す図である。
【符号の説明】
1…D/Aコンバータ、11…デジタルフィルタ、12
…減衰器、13,14…リミッタ、15…加算器、16
…カウンタ、17…ΔΣ変調器、18…波形整形回路、
21〜24…積分器、25〜27,31〜34…係数
器、51〜58…加算器、61〜64…リミッタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデジタル信号をアナログ信号
    に変換するD/Aコンバータにおいて、 ΔΣ変調手段と、 所定の直流値に対応したデジタル信号を発生するデジタ
    ル信号発生手段と、 前記入力されたデジタル信号と前記デジタル信号発生手
    段により発生されたデジタル信号とを加算する加算手段
    とを有し、前記加算手段により加算されたデジタル信号
    を前記ΔΣ変調手段に入力してアナログ信号に変換する
    ことを特徴とするD/Aコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記ΔΣ変調手段は複数の次数特性を有
    し、入力信号の大きさに応じて所定の次数が選択される
    ΔΣ変調手段であることを特徴とする、請求項1に記載
    のD/Aコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記デジタル信号発生手段は、 第1の直流値から第2の直流値に暫時移行するデジタル
    信号を発生することを特徴とする、請求項1に記載のD
    /Aコンバータ。
  4. 【請求項4】 電源投入時には、 前記第1の直流値はD/A変換後において零となる値で
    あり、 且つ、前記第2の直流値はD/A変換後において電源電
    圧VDDの略1/2となる値であることを特徴とする、請
    求項3に記載のD/Aコンバータ。
  5. 【請求項5】 電源遮断時には、 前記第1の直流値はD/A変換後において電源電圧VDD
    の略1/2となる値であり、 且つ、前記第2の直流値はD/A変換後において零とな
    る値であることを特徴とする、請求項3に記載のD/A
    コンバータ。
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