JP2007129363A - デルタシグマ変調回路 - Google Patents

デルタシグマ変調回路 Download PDF

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Abstract

【課題】巡回ノイズを回避しながらダイナミックレンジを広く取ることができるデルタシグマ変調回路を実現する。
【解決手段】デルタシグマ変調回路1において、積分器・乗算器群3は、第1の積分器と、それに縦続接続された複数の積分器とを備えており、この縦続経路に対して、部分的な帰還経路が形成されている。乗算値可変部7は、上記帰還経路に設けられた所定の乗算器の乗算値を時間的に変動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、オーディオ信号を再生するシステムに関するものであり、アナログオーディオ信号をデジタル符号化する『デルタシグマ変調回路』、デジタルオーディオ信号(PCM信号)を再デジタル符号化する『デルタシグマ変調回路』に関し、特に『比較的小さなビット数でデジタル符号化する際に生じやすい巡回ノイズ』を回避する技術に関する。
オーディオ信号を比較的小さなビット数でデジタル符号化する『デルタシグマ変調』の技術に関しては例えば非特許文献1に記載されている。しかし、このようなデルタシグマ変調回路から『比較的小さなビット数でデジタル符号化した信号』を生成する際には、巡回ノイズが生じやすい。巡回ノイズは再生音を劣化させる。そこで、デルタシグマ変調回路の巡回ノイズを回避する目的でディザを付加するいわゆる『ディザ混入技術』や、DCオフセット成分を付加する技術が、例えば特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1におけるディザ混入技術を、図9を用いて説明する。図9は、特許文献1の従来技術において記載された、オーバーサンプリング技術およびノイズシェーピング技術を利用したDA変換装置の構成を示すブロック図である。
ディジタルフィルタ110は、マルチビットのディジタル入力D1をオーバーサンプリングする。加算器112はディジタルフィルタ10の出力であるマルチビットのディジタル信号Aと、ディザー114から出力される交流波形信号Dとを加算してマルチビットのディジタル信号Aを出力する。ノイズシェーパ(デルタシグマ変調器)116はディジタル信号Aをデルタシグマ変調することによりビット数の低下したディジタル信号Bを送出する。波形整形回路118は、ノイズシェーパ116からのディジタル信号Bを構成するパルスを波形整形する。クロック発生器120は、水晶振動子120Aを用いて周波数fを有するシステムクロック信号φを発生し、ディジタルフィルタ110、ノイズシェーパ116、および、波形整形回路118に供給する。ローパスフィルタ(LPF)122は、波形整形回路118からのパルス出力Cをろ波して入力D1に対応したアナログ出力AOに変換する。
ここで、加算器112およびディザー114は、ノイズシェーパ116においてリミットサイクルが発生するのを防止するために設けられたものである。リミットサイクルを防止するために、加算器112においてディジタル信号Aに対してディザー114からの交流波形信号Dを加算して直流成分をかき乱し、それによってリミットサイクルのエネルギーが一周波数に集中しないようにしている。
次に、特許文献2におけるディザ混入技術を、図10を用いて説明する。図10は、特許文献2に記載されたΣΔ変換器の構成を示すブロック図である。
このΣΔ変換器では、信号源201からの入力信号を、ΣΔ変調部202のスイッチド・キャパシタ部のサンプリング用のコンデンサCに、充電用の基準電圧との差分として充電し、ディザ混入回路203からのディザ信号を放電用の基準電圧として、この基準電圧とサンプリング用のコンデンサの充電電圧との差分を積分用のコンデンサに転送する。従って、入力信号にディザ信号を加算した状態で積分を行うことができる。
次に、特許文献3におけるDCオフセット成分を付加する技術を、図11を用いて説明する。図11は、特許文献3に記載されたアナログ/デジタル変換回路301の構成を示す回路ブロック図である。
ADコンバータ302は、外部から差動入力されたアナログ信号をPDMデジタル信号に変調する。デッドタイムコントロール回路303は、ADコンバータ302から入力されたPDMデジタル信号のパルスの立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとを調整して、レベルシフト回路304に出力する。レベルシフト回路304は、デッドタイムコントロール回路303からの出力信号をレベルシフトする。レベルシフト回路304からのプラス出力は、第1ゲートドライバ回路305のHigh側と、第2ゲートドライバ回路306のLow側とに入力されている。一方、レベルシフト回路304からのマイナス出力は、第1ゲートドライバ回路305のLowの側と、第2ゲートドライバ回路306のHigh側とに入力されている。第1ゲートドライバ回路305は、High側の出力およびLow側の出力のそれぞれに接続された出力FET307…を駆動する。同様に、第2ゲートドライバ回路306は、High側の出力およびLow側の出力のそれぞれに接続された出力FET307…を駆動する。
上記の構成により、アナログ/デジタル変換回路301は、ADコンバータ302に入力されたアナログ信号を、第1ゲートドライバ回路305に接続された出力FET307…と、第2ゲートドライバ回路FET307…とからデジタル信号としてそれぞれ出力する。出力FET307…からのデジタル信号は、ローパスフィルタ308により高周波成分が除去され、外部の負荷309に出力される。
上記の構成において、デッドタイムコントロール回路303のプラス側入力波形、プラス側出力波形、マイナス側入力波形、および、マイナス側出力波形は、図12に示す通りである。デッドタイムコントロール回路303は、プラス側出力波形をプラス側入力波形よりもΔT1だけ遅延させて立ち上がらせ、マイナス側出力波形をマイナス側入力波形よりもΔT2だけ遅延させて立ち上がらせる。ΔT1およびΔT2とは、High側の出力FET307…とLow側の出力FET307…とが共にオフ状態となるデッドタイムである。ここで、ΔT1とΔT2とが異なる値である場合には、High側の出力FET307あるいはLow側の出力FET307のいずれかにDCオフセットを与えた状態と同じ状態となる。従って、巡回ノイズによって発生するスペクトラムを、可聴帯域外に押しやることができる。
このように、従来は、対象としている信号に対して、または対象としている信号の積分信号に対して直接ディザを加算する方法、もしくは、制御信号にオフセット要素を付加する方法を取るのが一般的であった。
特公平7−120950号公報(1995(平成7)年12月20日公告) 特許第3189077号公報(2001(平成13)年5月18日登録) 特開2003−133953号公報(2003(平成15)年5月9日公開) 『音響システムとディジタル処理』:電子情報通信学会編(平成7年3月25日初版発行)/著者:大賀寿郎・山崎芳男・金田豊/P78〜95
図9に示された特許文献1の技術を、デルタシグマ変調回路の部分につき構成例を明らかにして図示すれば、図13のようになる。図13のデルタシグマ変調回路401は、加算器403、積分器・乗算器群404、加算器405、量子化器406、および、出力負帰還部407を備えている。また、加算器403の前段に加算器402が設けられている。加算器402は図9の加算器112を、デルタシグマ変調回路401は図9のノイズシェーパ116を置き換えたものとなっている。
加算器402は入力信号とディザとを加算する。加算器403は、加算器402の出力信号すなわちディザが混入された入力信号と、出力負帰還部407の出力信号との差分を取る。加算器403の出力信号は積分器・乗算器群404に入力される。積分器・乗算器群404は、複数の縦続接続された積分器と、積分器の出力を増幅して次段の積分器に向けて出力する乗算器と、積分器の出力を増幅して所定位置に負帰還をかける乗算器とを備えている。積分器・乗算器群404は、加算器403の出力信号を積分し、各積分器がそれぞれ積分結果を出力する。加算器405は、積分器・乗算器群404の各積分器からの出力信号を加算する。量子化器406は加算器405の出力信号を低ビットの量子化信号に変換し、デルタシグマ変調回路401の出力信号とする。出力負帰還部407は、量子化器406の出力信号を加算器403に、従って積分器・乗算器群404に負帰還させる。
このように、特許文献1の技術によれば、ノイズシェーパ(即ち、デルタシグマ変調回路)の前でディザが混入される。
また、図10に示された特許文献2の技術を、デルタシグマ変調回路の部分につき構成例を明らかにして図示すれば、図14のようになる。
図14のデルタシグマ変調回路501は、加算器502、積分器・乗算器群503、加算器504、量子化器505、および、出力負帰還部506を備えている。デルタシグマ変調回路503は図10のΣΔ変調部202を置き換えたものとなっている。
加算器502は入力信号と出力負帰還部506の出力信号との差分を取る。加算器502の出力信号は積分器・乗算器群503に入力される。積分器・乗算器群503は、前記図13の積分器・乗算器群404の構成と同じである。ただし、積分器のコンデンサにディザが入力される。積分器・乗算器群503は、加算器502の出力信号を積分し、各積分器がそれぞれ積分結果を出力する。加算器504は、積分器・乗算器群503の各積分器からの出力信号を加算する。量子化器505は加算器504の出力信号を低ビットの量子化信号に変換し、デルタシグマ変調回路501の出力信号とする。出力負帰還部506は、量子化器505の出力信号を加算器502に、従って積分器・乗算器群503に負帰還させる。
このように、特許文献2の技術によれば、デルタシグマ変調回路の中の積分器にディザが混入される。
また、図11に示された特許文献3の技術を、デルタシグマ変調回路の部分につき構成例を明らかにして図示すれば、図15のようになる。
図15のデルタシグマ変調回路601は、スイッチング増幅器として動作するものであり、加算器602、積分器・乗算器群603、加算器604、量子化器605、FET駆動回路606、スイッチ(SW)回路607、および、出力負帰還部608を備えている。また、スイッチ回路607の後段にローパスフィルタ(LPF)609が接続される。加算器602、積分器・乗算器群603、加算器604、および、量子化器605は、図11のADコンバータ302を置き換えたものである。FET駆動回路606は、図11のデッドタイムコントロール回路303、レベルシフト回路304、第1ゲートドライバ回路305、および、第2ゲートドライバ回路306を置き換えたものである。スイッチ回路607は、図11の出力FET307…を置き換えたものである。出力負帰還部608は、図9の出力FET7…の出力からADコンバータ302への負帰還部を置き換えたものである。ローパスフィルタ609は、図11のローパスフィルタ308・308を置き換えたものである。
加算器602は入力信号と出力負帰還部608の出力信号との差分を取る。加算器602の出力信号は積分器・乗算器群603に入力される。積分器・乗算器群603は、前記図13の積分器・乗算器群404の構成と同じであり、加算器602の出力信号を積分し、各積分器がそれぞれ積分結果を出力する。加算器604は、積分器・乗算器群603の各積分器からの出力信号を加算する。量子化器605は加算器604の出力信号を1ビットのデジタル信号に量子化する。
FET駆動回路606は、量子化器605の出力信号からスイッチ回路607のFETの制御信号を生成する。ここで、FET駆動回路606にはオフセット要素付加回路606aが含まれており、FETの制御信号に前述のデッドタイムを持たせてスイッチ回路607の出力にDCオフセットを与えるようになっている。オフセット要素付加回路606aは、図11のデッドタイムコントロール回路303を置き換えたものである。スイッチ回路607は、FET駆動回路606から出力される制御信号に従ってスイッチング動作を行い、プラス側電源電圧+Eoおよびマイナス側電源電圧−Eoを振幅とするパルスを出力し、デルタシグマ変調回路601の出力信号とする。出力負帰還部506は、スイッチ回路607の出力信号を加算器602に、従って積分器・乗算器群603に負帰還させる。ローパスフィルタ609はデルタシグマ変調回路601の出力信号から可聴周波数の信号成分を抽出する。
このように、特許文献3の技術によれば、FET駆動回路606のデッドタイミングコントロールによりスイッチ回路607における正電圧印加時間と負電圧印加時間とに差を設け、生成される制御信号にオフセット要素を付加することができる。
以上の従来技術においては、以下のような課題もしくは不合理な点があった。
実際のデバイスで扱える〔信号振幅〕には限界があり、上記従来の方法によると、
〔対象としている信号の振幅〕+〔ディザの振幅〕
もしくは、
〔対象としている信号の振幅〕+〔オフセット振幅〕
の足し合わさった振幅が飽和することなく〔振幅限界〕以内に収まることが、正常動作の条件となる。すなわち、デバイスのダイナミックレンジの限界から、〔ディザ〕や〔オフセット〕を加えた場合でも正常な積分動作を補償するためには、〔ディザ〕や〔オフセット〕を加えた分だけ〔対象としている信号〕の振幅を減衰させなければならない。これは〔対象としている信号〕のみを扱う場合に比べて、ダイナミックレンジが狭くなるという課題が発生することを意味している。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、巡回ノイズを回避しながらダイナミックレンジを広く取ることができるデルタシグマ変調回路を実現することにある。
本発明のデルタシグマ変調回路は、上記課題を解決するために、入力信号が入力される入力部と、前記入力部に入力された前記入力信号を積分する第1積分器と、前記第1積分器の後段に縦続接続される複数の積分器と、前記複数の積分器の縦続経路に対して形成された部分的な帰還経路に設けられた乗算器と、前記第1積分器および前記複数の積分器のそれぞれからの出力信号を加算する加算手段と、前記加算手段の加算結果を量子化する量子化手段と、前記量子化手段の出力する量子化信号に対応する信号を前記第1積分器に帰還せしめる帰還手段と、所定の前記乗算器の乗算値を時間的に変動させる乗算値可変手段と、を備えていることを特徴としている。
上記の発明によれば、乗算値可変手段によって、部分的な帰還経路に設けられた所定の乗算器の乗算値を時間的に変動させる。これにより、デルタシグマ変調アルゴリズムによる演算そのものに時間的な変動を加えることによって、特定周期で繰り返される要素を排除するように動作させ、巡回ノイズを低減させる。従って、ディザやDCオフセット電圧を付加せずとも、積分器・乗算器群中の乗算器の乗算値を変動させることにより、巡回ノイズを回避することができる。このように巡回ノイズを回避することができれば、デルタシグマ変調回路の入力信号の振幅の全範囲を、有効にデルタシグマ変調に用いることができる。
以上により、巡回ノイズを回避しながらダイナミックレンジを広く取ることができるデルタシグマ変調回路を実現することができるという効果を奏する。
また、従来のようにディザを混入させる場合には、信号系に直接ディザ信号を加えるため、ディザ成分の中にオーディオ帯域の雑音が含まれていると、〔対象としている信号〕の雑音レベルが増加するという不具合があった。しかし、本発明のデルタシグマ変調回路によれば、デルタシグマ変調のアルゴリズム自体を変動させるので、通過させる信号の低周波数領域の伝達関数は変化せず、量子化ノイズの分布を決定する誤差伝達関数のみが変化し、このノイズ分布の変化は、デルタシグマ変調のアルゴリズムで扱う信号に比べ、はるかに小さいため、通過させる信号に影響を与えない。従って、変動要素に付帯したノイズの影響を受けにくいという効果を奏する。
さらに、従来のように制御信号にオフセット要素を付加する場合には、最終段にオフセット電圧が出力されてしまうという不具合があり、オーディオ機器等に適用する場合、常時直流成分が出力されることになるため、別途これを対策する手段が必要であった。しかし、本発明のデルタシグマ変調回路によれば、オフセット電圧を出力するようなことはないので、これへの対策が不要になるという効果を奏する。
本発明のデルタシグマ変調回路は、上記課題を解決するために、前記乗算器を複数備えており、前記乗算値可変手段は、前記所定の前記乗算器を複数とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、複数の乗算器の乗算値を時間的に変動させるので、デルタシグマ変調回路のアルゴリズムをそれだけ多様に時間的に変動させることができるという効果を奏する。
本発明のデルタシグマ変調回路は、上記課題を解決するために、前記入力信号はデジタル信号であり、前記乗算値可変手段は、前記所定の前記乗算器の乗算係数を書き換えることにより乗算値を時間的に変化させることを特徴としている。
上記の発明によれば、デルタシグマ変調回路がデジタル系で構成されている場合の乗算値可変手段を、容易に実現することができるという効果を奏する。
本発明のデルタシグマ変調回路は、上記課題を解決するために、前記入力信号はアナログ信号であり、前記乗算値可変手段は、増幅器を備えていて、前記増幅器の増幅度を上記乗算値とし、前記増幅器の入力部減衰量もしくは帰還量を変動させることにより上記増幅度を変化させることを特徴としている。
上記の発明によれば、デルタシグマ変調回路がアナログ系で構成されている場合の乗算値可変手段を、容易に実現することができるという効果を奏する。
本発明のデルタシグマ変調回路は、上記課題を解決するために、前記乗算値可変手段は、前記乗算値を、可聴周波数領域より高い周波数で時間的に変動させることを特徴としている。
上記の発明によれば、デルタシグマ変調のアルゴリズムを変動させた結果生じる変動信号には、可聴帯域の成分が含まれないので、量子化ノイズの変動が可聴帯域に影響を与えないで済むという効果を奏する。
本発明のデルタシグマ変調回路は、上記課題を解決するために、前記乗算値可変手段は、前記乗算値を、可聴周波数領域を含まないランダム変動信号の振幅に比例して変化させることを特徴としている。
上記の発明によれば、デルタシグマ変調のアルゴリズムを変動させた結果生じる変動信号には、可聴帯域の成分が含まれないので、量子化ノイズの変動が可聴帯域に影響を与えないで済むという効果を奏する。
本発明のデルタシグマ変調回路は、以上のように、入力信号が入力される入力部と、前記入力部に入力された前記入力信号を積分する第1積分器と、前記第1積分器の後段に縦続接続される複数の積分器と、前記複数の積分器の縦続経路に対して形成された部分的な帰還経路に設けられた乗算器と、前記第1積分器および前記複数の積分器のそれぞれからの出力信号を加算する加算手段と、前記加算手段の加算結果を量子化する量子化手段と、前記量子化手段の出力する量子化信号に対応する信号を前記第1積分器に帰還せしめる帰還手段と、所定の前記乗算器の乗算値を時間的に変動させる乗算値可変手段と、を備えている。
それゆえ、巡回ノイズを回避しながらダイナミックレンジを広く取ることができるデルタシグマ変調回路を実現することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態について、図面を用いて説明すれば以下の通りである。
図1に、本実施の形態に係るデルタシグマ変調回路1の構成を示す。デルタシグマ変調回路1は、入力部IN、出力部OUT、加算器2、積分器・乗算器群3、加算器(加算手段)4、量子化器(量子化手段)5、出力負帰還部(帰還手段)6、および、乗算値可変部(乗算値可変手段)7を備えている。
入力部INには、量子化器5の出力を変調する入力信号Xが入力される。加算器2は入力信号と出力負帰還部6の出力信号との差分を取る。加算器2の出力信号は積分器・乗算器群3に入力される。積分器・乗算器群3は、複数の縦続接続された積分器と、積分器の出力を増幅して次段の積分器に向けて出力する乗算器と、積分器の出力を増幅して所定位置に負帰還をかける乗算器とを備えている。積分器・乗算器群3は、加算器2の出力信号を積分し、各積分器がそれぞれ積分結果を出力する。そして、乗算値可変部7は、積分器・乗算器群3における所定の乗算器の乗算値を時間的に変動させることができる。加算器4は、積分器・乗算器群3の各積分器からの出力信号を加算する。量子化器5は加算器4の出力信号を低ビットの量子化信号に変換し、デルタシグマ変調回路1の出力信号Yとして出力部OUTから出力する。出力負帰還部6は、量子化器5の出力する量子化信号に対応する信号を、加算器2に負帰還させる、従って積分器I1に負帰還させる。
次に、上記積分器・乗算器群3の具体的な構成を示すとともに、乗算器可変部7の乗算値変化動作について説明する。
図2は、積分器・乗算器群3の具体的な構成を示したデルタシグマ変調回路1の構成図である。積分器・乗算器群3は7段の積分器が縦続接続された構成であり、デルタシグマ変調回路1は7次のデルタシグマ変調回路となっている。
積分器・乗算器群3は、積分器I1〜I7、乗算器A1〜A6、乗算器B1・B2・BX、加算器S1〜S3、および、遅延器D1〜D3を備えている。
積分器(第1積分器)I1は加算器2の出力信号を積分する。乗算器A1は積分器I1の出力に乗算値a1を乗算する。
加算器S1は乗算器A1の出力と後述する乗算器B1の出力との差分を取る。積分器I2は加算器S1の出力を積分する。乗算器A2は積分器I2の出力に乗算値a2を乗算する。積分器I3は乗算器A2の出力を積分する。遅延器D1は積分器I3の出力を遅延させる。乗算器B1は遅延器D1の出力に乗算値b1を乗算する。
乗算器A3は積分器I3の出力に乗算値a3を乗算する。
加算器S2は乗算器A3の出力と後述する乗算器B2の出力との差分を取る。積分器I4は加算器S2の出力を積分する。乗算器A4は積分器I4の出力に乗算値a4を乗算する。積分器I5は、乗算器A4の出力を積分する。遅延器D2は積分器I5の出力を遅延させる。乗算器B2は遅延器D2の出力に乗算値b2を乗算する。
乗算器A5は積分器I5の出力に乗算値a5を乗算する。
加算器S3は乗算器A5の出力と後述する乗算器BXの出力との差分を取る。積分器I6は加算器S3の出力を積分する。乗算器A6は積分器I6の出力に乗算値a6を乗算する。積分器I7は乗算器A6の出力を積分する。遅延器D3は積分器I7の出力を遅延させる。乗算器BXは遅延器D3の出力に乗算値bxを乗算する。
こうして、積分器・乗算器群3においては、積分器I2〜I7の複数の積分器が、積分器I1の後段に縦続接続されている。また、乗算器は増幅器であり、その乗算値は増幅度である。上記の説明から分かるように、積分器I1に複数の積分器I2〜I7が縦続接続されており、この縦続経路に対して、部分的な帰還経路が形成されている。積分器I3の出力は積分器I2の入力に負帰還されており、加算器S1、積分器I2、乗算器A2、積分器I3、遅延器D1、および、乗算器B1からなるブロックが、積分器・乗算器群3において第1の部分的な帰還経路を有する部分帰還ループブロックC1を構成している。同様に、積分器I5の出力は積分器I4の入力に負帰還されており、加算器S2、積分器I4、乗算器A4、積分器I5、遅延器D2、および、乗算器B2からなるブロックが、積分器・乗算器群3において第2の部分的な帰還経路を有する部分帰還ループブロックC2を構成している。同様に、積分器I7の出力は積分器I6の入力に負帰還されており、加算器S3、積分器I6、乗算器A6、積分器I7、遅延器D3、および、乗算器BXからなるブロックが、積分器・乗算器群3において第3の部分的な帰還経路を有する部分帰還ループブロックC3を構成している。
積分器I1〜I7のそれぞれの出力は、加算器4によって加算される。量子化器5は加算器4の加算結果を量子化する。出力負帰還部6は遅延器で構成されており、量子化器5の出力、すなわち出力信号Yを遅延させる。出力負帰還部6の出力は加算器2によって入力信号Xとの差分を取られ、これにより、出力信号Yがデルタシグマ変調回路1の入力に負帰還されるようになっている。
量子化器5によって量子化された信号は出力部OUTから出力されるとともに『量子化に対応した情報』として入力側に負帰還される。ここで『量子化に対応した情報』とは『アナログ信号処理によるデルタシグマ変調』では2値に対応したパルス波形を、『デジタル信号処理によるデルタシグマ変調』では2値に対応したデジタル値を負帰還する。このループによりデルタシグマ変調動作が行われるが、従来のデルタシグマ変調回路では、変動しない信号(例えばDC成分)が入力された場合、量子化器より特定周期で繰り返される信号(巡回ノイズ)で可聴周波数帯域に成分を持つ信号が発生しやすい。
これを回避するために、本実施の形態では、図2に示すように、乗算値可変部7によって、部分帰還ループブロックの帰還側に位置する所定の乗算器の乗算値を時間的に変動させるようにしている。乗算値可変部7は、積分器・乗算器群3の一部であってもよいし、積分器・乗算器群3と一部の構成要素を共有するものであってもよいし、積分器・乗算器群3とは別のものであってもよい。これにより、デルタシグマ変調アルゴリズムによる演算そのものに時間的な変動を加えることによって、特定周期で繰り返される要素を排除するように動作させ、巡回ノイズを低減させる。例えば、一定の大きさの信号(例えばDC信号)が入力され続けても、同じパターンが繰り返されるような巡回ノイズ発生状態に陥らない。
従って、ディザやDCオフセット電圧を付加せずとも、積分器・乗算器群中の乗算器の乗算値を変動させることにより、巡回ノイズを回避することができる。このように巡回ノイズを回避することができれば、デルタシグマ変調回路の入力信号の振幅の全範囲を、有効にデルタシグマ変調に用いることができる。以上により、巡回ノイズを回避しながらダイナミックレンジを広く取ることができるデルタシグマ変調回路を実現することができる。
図2の構成では、乗算器BXの乗算値bxを乗算値可変部7によって時間的に変動させるようになっている。乗算値可変部7によって乗算値を時間的に変動させる乗算器は、部分帰還ループブロックC1の第1の部分的な帰還経路に設けられた乗算器B1や、部分帰還ループブロックC2の第2の部分的な帰還経路に設けられた乗算器B2などの他のブロックの乗算器でもよいが、本実施の形態では、一例として部分帰還ループブロックC3の第3の部分的な帰還経路に設けられた乗算器BXを対象とする。なお、複数の部分的な帰還経路に設けられた乗算器を、乗算値を変動させる対象としてもよい。複数の乗算器の乗算値を時間的に変動させる場合には、デルタシグマ変調回路1のアルゴリズムをそれだけ多様に時間的に変動させることができる。
また、従来のようにディザを混入させる場合には、信号系に直接ディザ信号を加えるため、ディザ成分の中にオーディオ帯域の雑音が含まれていると、〔対象としている信号〕の雑音レベルが増加するという不具合があった。しかし、本実施の形態に係るデルタシグマ変調回路1によれば、デルタシグマ変調のアルゴリズム自体を時間的に変動させるので、通過させる信号の低周波数領域の伝達関数は変化せず、量子化ノイズの分布を決定する誤差伝達関数のみが変化する。すなわち、『部分帰還ループの帰還経路に位置する乗算器(増幅器)の乗算値(増幅度)を変動させる』と、量子化ノイズの零点周波数(量子化ノイズが極小となる周波数)が変化するが、このノイズ分布の変化は、デルタシグマ変調のアルゴリズムで扱う信号に比べ、はるかに小さいため、通過させる信号に影響を与えない。従って、変動要素に付帯したノイズの影響を受けにくい。
さらに、従来のように制御信号にオフセット要素を付加する場合には、最終段にオフセット電圧が出力されてしまうという不具合があり、オーディオ機器等に適用する場合、常時直流成分が出力されることになるため、別途これを対策する手段が必要であった。しかし、本実施の形態に係るデルタシグマ変調回路1によれば、オフセット電圧を出力するようなことはないので、これへの対策は不要である。
なお、乗算値(増幅度)を変動させる時間的な(従って、周波数的な)条件として、
・可聴周波数領域より高い周波数で変化させる。
もしくは、
・可聴周波数領域の成分を含まないランダム変動信号の振幅に比例して変化させる。
を満たすように動作する乗算値可変部7を設けると、デルタシグマ変調のアルゴリズムを変動させた結果生じる変動信号には、可聴帯域の成分が含まれないので、『量子化ノイズの変動』自体は可聴帯域に影響を与えないで済む。なお、ランダム変動信号とは、振幅に規則性のない孤立波を指す。
次に、乗算値可変部7の実施例を説明する。
〔実施例1〕
本実施例の乗算値可変部7は、図3に示すように、乗算器B3・B3’およびスイッチSW1を備えている。デルタシグマ変調回路としては、図2のデルタシグマ変調回路1において、乗算器BXを、乗算値b3の乗算器B3と乗算値b3’の乗算器B3’とに置き換え、さらにスイッチSW1を設けたものに相当する。乗算器B3・B3’およびスイッチSW1は、積分器・乗算器群3の一部でもあり、乗算値可変部7を構成する要素でもある。入力部INに入力される入力信号Xがアナログ信号の場合でも、デジタル信号の場合でも、適宜本実施例に適したデルタシグマ変調回路1を構成することができる。
乗算器B3と乗算器B3’とはそれぞれ、スイッチSW1の時間的な切り換え動作によって、加算器S3と遅延器D3との間に選択的に接続されるようになっている。スイッチSW1は、外部からの制御信号kによって乗算器B3と乗算器B3’とのいずれを加算器S3と遅延器D3との間に接続するかを切り換える。すなわち、図2の乗算器BXとして、乗算器B3と乗算器B3’とを交互に用いる。
以上のように、本実施例の乗算値可変部7によれば、乗算器BXの乗算値を時間的に変動させることができる。
〔実施例2〕
本実施例の乗算値可変部7は、デルタシグマ変調回路1がデジタル系で構成される場合(離散時間信号を扱う系)に、図4に示すように、図2の乗算器BXが備える乗算値レジスタの乗算係数を書き換えることにより乗算値を時間的に変動させる構成であり、メモリ7aおよびレジスタ値切り換え部7bを備えている。入力部INには入力信号Xとしてデジタル信号が入力される。メモリ7aは例えばb31、b32、b33、…と複数通りの乗算係数を記憶しており、レジスタ値切り換え部7bは、外部から、メモリ7aのいずれの乗算係数を用いるかの指示信号mを受けると、指示された乗算係数を乗算器BXの乗算値レジスタbxrに書き込む。指示信号mは、メモリ7aの各乗算係数を時間的にずらして読み出す指示を行う内容となっており、乗算値レジスタbxrの乗算係数が随時書き換えられるようになっている。
これによって、デルタシグマ変調アルゴリズムで演算される演算そのものに変動を加わえ、巡回ノイズを低減することを可能としている。
以上のように、本実施例の乗算値可変部7によれば、乗算器BXの乗算値を時間的に変動させることができる。そして特に、デルタシグマ変調回路がデジタル系で構成されている場合の乗算値可変手段を、容易に実現することができる。
〔実施例3〕
本実施例の乗算値可変部7は、デルタシグマ変調回路1がアナログ系で構成される場合(時間連続信号を扱う系)に、図5に示すように、図2の乗算器BXを構成するアナログ増幅回路の増幅度を変化させるものである。入力部INには入力信号Xとしてアナログ信号が入力される。図6に、乗算値可変部7の具体的な構成を示す。図6の乗算値可変部7は、乗算器BXが演算増幅器を用いた増幅器である場合に、この増幅器の入力部減衰量を変動させる回路であり、特に、上記増幅器の入力側の電流を分岐させたりさせなかったりすることにより入力部減衰量を変動させて、演算増幅器の出力電圧を変化させるものである。
乗算器BXは、入力端子INX、出力端子OUTX、演算増幅器OPおよび抵抗R1・R2・R3を備えている。乗算値可変部7は、FET7aおよび抵抗7bを備えている。
入力端子INXは遅延器D3の出力信号が入力される端子であり、出力端子OUTXは加算器S3への帰還信号を出力する端子である。抵抗R1の一端は入力端子INXに接続されており、他端は抵抗R2の一端に接続されている。抵抗R2の他端は演算増幅器OPの非反転入力端子に接続されている。演算増幅器OPの反転入力端子はGNDに接続されている。抵抗R3は演算増幅器OPの非反転入力端子と出力端子OUTXとの間に接続されている。FET7aは、抵抗R1と抵抗R2との接続点と、抵抗7bの一端との間に、ソース・ドレイン端子が接続されている。FET7aのゲート端子には、外部から制御信号nが入力されるようになっており、FET7aは制御信号nによってON/OFF駆動される。抵抗7bの他端はGNDに接続されている。なお、FET7aは、ON/OFFの制御端子を有する一般のスイッチ素子で置き換えることができる。
制御信号nの時間的なレベル変化によりFET7aがON/OFFされる、FET7aがON状態となるときには抵抗7bに電流が分岐され、OFF状態となるときには抵抗7bには電流が流れないため、抵抗R2・R3に流れる電流が互いに異なる、すなわち、抵抗R3における電圧降下が互いに異なる。これにより、乗算器BXの出力端子OUTXでの電圧は、入力端子INXに同じ電圧が入力されていても、FET7aがON状態のときとOFF状態のときとで異なる。従って、乗算器BXの増幅度すなわち乗算値を時間的に変動させることができる。
以上のように、本実施例の乗算値可変部7によれば、乗算器BXの乗算値を時間的に変動させることができる。そして特に、デルタシグマ変調回路がアナログ系で構成されている場合の乗算値可変手段を、容易に実現することができるという効果を奏する。
このように、乗算値可変部7を、増幅器の入力部減衰量を変動させる回路とすることによって、増幅度(乗算値)を時間的に変動させ、デルタシグマ変調アルゴリズムで演算される演算そのものに変動を加えれば、巡回ノイズを低減することが可能である。なお、ここでは乗算値可変部7を入力部減衰量を変動させる回路とすることによって増幅度を変化させたが、演算増幅器OPの帰還量を変動させる回路等とすることによって増幅度を変化させても同様の効果を得ることができる。
以上、乗算値可変部7の各実施例について述べた。
次に、図7(a)・(b)に、本実施の形態に係るデルタシグマ変調回路1のノイズ特性を示す。併せて、図8(a)・(b)に、比較例として、従来のデルタシグマ変調回路のノイズ特性を示す。両図とも、横軸が周波数、縦軸がスペクトル強度を表すグラフであり、(a)は、入力端子INへの入力信号Xが−80dB/1kHzであるときの巡回ノイズの実測値を示し、(b)は、入力端子INへの入力信号Xが−80dB/1.5kHzであるときの巡回ノイズのシミュレーション結果を示す。
図8(a)・(b)では、○印で囲んだように、巡回ノイズ(図中「ビートノイズ」と記載)が発生している。図8(a)と図8(b)とでは入力信号Xの周波数が異なるが、アルゴリズムが共通であるため、入力信号Xの周波数が異なっていても、互いに同じ周波数位置に巡回ノイズが発生していることが読み取れる。これに対して、図7(a)・(b)では図8(a)・(b)のような巡回ノイズが発生していない。
本発明は上述した各実施例を用いた実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、アナログオーディオ信号をデジタル符号化する『デルタシグマ変調回路』、デジタルオーディオ信号(PCM信号)を再デジタル符号化する『デルタシグマ変調回路』に好適に使用することができる。
本発明の実施形態を示すものであり、デルタシグマ変調回路の要部構成を示すブロック図である。 図1のデルタシグマ変調回路の構成を詳細に示すブロック図である。 図2のデルタシグマ変調回路を、乗算値可変部の第1の実施例とともに示すブロック図である。 図2のデルタシグマ変調回路を、乗算値可変部の第2の実施例とともに示すブロック図である。 図2のデルタシグマ変調回路を、乗算値可変部の第3の実施例とともに示すブロック図である。 乗算値可変部の第3の実施例の構成を示す回路図である。 (a)および(b)は、図1のデルタシグマ変調回路のノイズ特性を示すグラフである。 (a)および(b)は、従来のデルタシグマ変調回路のノイズ特性を示すグラフである。 従来技術を示すものであり、第1のデルタシグマ変調回路を備える回路の構成を示すブロック図である。 従来技術を示すものであり、第2のデルタシグマ変調回路を備える回路の構成を示すブロック図である。 従来技術を示すものであり、第3のデルタシグマ変調回路を備える回路の構成を示すブロック図である。 図11の回路が備えるデッドタイムコントロール回路の動作を示すタイミングチャートである。 図9の回路のデルタシグマ変調回路の部分について記載したブロック図である。 図10の回路のデルタシグマ変調回路の部分について記載したブロック図である。 図11の回路のデルタシグマ変調回路の部分について記載したブロック図である。
符号の説明
1 デルタシグマ変調回路
4 加算器(加算手段)
5 量子化器(量子化手段)
6 出力負帰還部(帰還手段)
7 乗算値可変部(乗算値可変手段)
I1 積分器(第1積分器)
I2〜I7 積分器
B1、B2、BX
乗算器

Claims (6)

  1. 入力信号が入力される入力部と、
    前記入力部に入力された前記入力信号を積分する第1積分器と、
    前記第1積分器の後段に縦続接続される複数の積分器と、
    前記複数の積分器の縦続経路に対して形成された部分的な帰還経路に設けられた乗算器と、
    前記第1積分器および前記複数の積分器のそれぞれからの出力信号を加算する加算手段と、
    前記加算手段の加算結果を量子化する量子化手段と、
    前記量子化手段の出力する量子化信号に対応する信号を前記第1積分器に帰還せしめる帰還手段と、
    所定の前記乗算器の乗算値を時間的に変動させる乗算値可変手段と、
    を備えていることを特徴とするデルタシグマ変調回路。
  2. 前記乗算器を複数備えており、
    前記乗算値可変手段は、前記所定の前記乗算器を複数とすることを特徴とする請求項1に記載のデルタシグマ変調回路。
  3. 前記入力信号はデジタル信号であり、
    前記乗算値可変手段は、前記所定の前記乗算器の乗算係数を書き換えることにより乗算値を時間的に変化させることを特徴とする請求項1に記載のデルタシグマ変調回路。
  4. 前記入力信号はアナログ信号であり、
    前記乗算値可変手段は、増幅器を備えていて、前記増幅器の増幅度を上記乗算値とし、前記増幅器の入力部減衰量もしくは帰還量を変動させることにより上記増幅度を変化させることを特徴とする請求項1に記載のデルタシグマ変調回路。
  5. 前記乗算値可変手段は、前記乗算値を、可聴周波数領域より高い周波数で時間的に変動させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のデルタシグマ変調回路。
  6. 前記乗算値可変手段は、前記乗算値を、可聴周波数領域を含まないランダム変動信号の振幅に比例して変化させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のデルタシグマ変調回路。
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