JPWO2013136485A1 - 回転電機の電機子、及び回転電機の電機子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

コアブロック同士は、互いに係合する第1の当接面係合部及び位置決め係合部と、互いに係合する第2の当接面係合部及びかしめ係合部とにより連結されている。第1の当接面係合部には、位置決め係合部が設けられたコアブロックの第1の端面に当接する第1の当接面と、第1の当接面に対して鋭角に傾斜し、位置決め係合部が当接する第1の係合面とが設けられている。第2の当接面係合部には、かしめ係合部が設けられたコアブロックの第2の端面に当接する第2の当接面と、かしめ係合部が当接する第2の係合面とが設けられている。かしめ係合部は、第2の係合面を押す方向へ塑性変形して曲げられている。第1の当接面係合部は、かしめ係合部によって第2の係合面が押されることにより、位置決め係合部と第1の端面との間に嵌る方向へ押されるようになっている。

Description

この発明は、例えばモータや発電機等として用いられる回転電機に含まれる回転電機の電機子、及び回転電機の電機子の製造方法に関するものである。
従来、複数のバックヨーク部にそれぞれ設けられた磁極ティースに集中巻きでコイルをそれぞれ設けた後、各バックヨーク部を円環状に配列し、バックヨーク部間を溶接により連結した回転電機の固定子が知られている(特許文献1参照)。
また、従来、磁極ティースがそれぞれ設けられた複数のバックヨーク部を薄肉連結部で連結し、バックヨーク部の連結体が直線状に展開された状態でコイルを各磁極ティースに設けた後、連結体を円環状に曲げて端部を溶接により結合したモータの固定子も知られている(特許文献2参照)。
さらに、従来、磁極ティースがそれぞれ設けられた複数のバックヨーク部の端部同士を連結軸により回動可能に連結し、バックヨーク部の連結体を直線状又は逆反り状に展開してコイルを各磁極ティースに設けた後、連結体を円環状に丸めて端部を溶接により結合した回転電機の固定子も知られている。この従来の固定子では、磁極ティース間を固定するために、必要に応じて連結軸近傍の外周部も溶接される(特許文献3及び4参照)。
また、従来、互いに隣り合うバックヨーク部のうち、一方のバックヨーク部の端部に形成された主突起部及び副凹部を、他方のバックヨーク部の端部に形成された主凹部及び副突起部に、それぞれ嵌めるとともに、主凹部の外壁を形成する外側片を内周方向に塑性変形させて主突起部にかしめることにより、バックヨーク部同士を連結した回転電機の固定子も知られている(特許文献5)。
特許第3355700号公報 特許第3681487号公報 特許第3379461号公報 特許第3625185号公報 特許第3463490号公報
しかし、特許文献1〜4に示されている従来の固定子では、磁極ティースが円環状に並ぶ状態を保持するために、バックヨーク部間を溶接している。従って、溶接により固定子に歪みが生じて、例えばコギングトルクやトルクリップル等が生じやすくなり、回転電機の特性が劣化してしまう。
また、特許文献5に示されている従来の固定子では、バックヨーク部同士の周方向の位置決めを主突起部及び主凹部のそれぞれの周方向端面と副突起部及び副凹部のそれぞれの周方向端面とで行い、バックヨーク部同士の径方向の位置決めを主突起部及び主凹部のそれぞれの円弧面で行っているので、位置決めをするための面が多数存在し、バックヨーク部同士の位置決めを正確に行うことが困難になってしまう。これにより、磁極ティースの位置がずれてしまい、例えばコギングトルクやトルクリップル等が生じやすくなり、回転電機の特性が劣化してしまう。また、バックヨーク部同士の位置決めを行う面が多数存在するので、バックヨーク部を成形するときの加工精度を高める必要があり、バックヨーク部の製造に手間がかかってしてしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、回転電機の特性の向上を図ることができ、かつ容易に製造することができる回転電機の電機子、及び回転電機の電機子の製造方法を得ることを目的とする。
この発明による回転電機の電機子は、複数のコアブロックを有し、各コアブロック同士を環状に連結して構成された電機子鉄心を備え、コアブロック同士の連結部のうち少なくともいずれかでは、互いに係合する第1の当接面係合部及び位置決め係合部と、互いに係合する第2の当接面係合部及びかしめ係合部とによりコアブロック同士が連結されており、第1の当接面係合部及び位置決め係合部のうちの径方向外側に配置された係合部と、第2の当接面係合部及びかしめ係合部のうちの径方向内側に配置された係合部とが、一方のコアブロックに設けられ、第1の当接面係合部及び位置決め係合部のうちの径方向内側に配置された係合部と、第2の当接面係合部及びかしめ係合部のうちの径方向外側に配置された係合部とが、他方のコアブロックに設けられ、位置決め係合部が設けられたコアブロックには、第1の当接面係合部が当接する第1の端面が設けられ、かしめ係合部が設けられたコアブロックには、第2の当接面係合部が当接する第2の端面が設けられ、第1の当接面係合部には、第1の端面に当接する第1の当接面と、第1の当接面に対して鋭角に傾斜し、位置決め係合部が当接する第1の係合面とが設けられ、第2の当接面係合部には、第2の端面に当接する第2の当接面と、かしめ係合部が当接する第2の係合面とが設けられ、第1の係合面を含む仮想平面に対する第2の係合面の距離は、第1の当接面係合部が位置決め係合部と第1の端面との間に嵌っている状態で、第2の当接面係合部及びかしめ係合部のうちの第1の当接面係合部に近い側の係合部が設けられたコアブロックに向かって連続的に小さくなっており、かしめ係合部は、第2の係合面を押す方向へ塑性変形して曲げられており、第1の当接面係合部は、かしめ係合部によって第2の係合面が押されることにより、位置決め係合部と第1の端面との間に嵌る方向へ押されるようになっている。
この発明による回転電機の電機子の製造方法は、位置決め係合部と第1の端面との間に第1の当接面係合部を挿入するとともに、かしめ係合部と第2の端面との間に第2の当接面係合部を挿入して、コアブロック同士を組み合わせる組み合わせ工程、及びかしめ係合部を塑性変形させて第2の係合面をかしめ係合部で押すことにより、位置決め係合部又は第1の端面に対して第1の当接面係合部を滑らせながら、位置決め係合部と第1の端面との間に嵌る方向へ第1の当接面係合部を変位させるかしめ工程を備えている。
この発明による回転電機の電機子、及び回転電機の電機子の製造方法によれば、コアブロック同士の位置決めを容易にかつより正確に行うことができ、電機子鉄心の歪みの発生を抑制することができる。これにより、回転電機の特性の向上を図ることができる。また、回転電機の電機子の製造を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す平面図である。 図1の固定子を示す平面図である。 図2の固定子鉄心を分割した状態を示す平面図である。 図2の固定子の係合連結部とその周囲の部分とを拡大して示す平面図である。 図4の係合連結部を拡大して示す平面図である。 図5の係合連結部をさらに拡大して示す平面図である。 図1の固定子の係合連結部を含む部分を拡大して示す平面図である。 図3のコアブロック連結体を直線状に展開して一部のコアブロックに駆動コイルを設けた状態を示す平面図である。 図8の各コアブロック連結体の端部に位置するコアブロック同士を組み合わせた状態を示す部分拡大平面図である。 図9の係合連結部をさらに拡大して示す平面図である。 この発明の実施の形態2による回転電機の固定子鉄心の係合連結部を示す平面図である。 この発明の実施の形態3による回転電機の固定子鉄心の係合連結部を示す平面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機の固定子鉄心の係合連結部を示す平面図である。 この発明の実施の形態5による回転電機の固定子の係合連結部を含む部分を拡大して示す平面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による回転電機を示す平面図である。図において、回転電機1は、回転子2と、回転子2の外周を囲む円筒状の固定子(電機子)3と、回転子2及び固定子3を支持する円筒状のハウジング4とを有している。
回転子2は、回転電機1の軸線を中心に固定子3に対して回転可能になっている。また、回転子2は、円柱状の回転子鉄心5と、回転子鉄心5の外周面に固定され、回転子鉄心5の周方向へ並べられた複数の永久磁石6とを有している。
固定子3は、回転子2と同軸に配置されている。また、固定子3は、回転子2の外周を囲む固定子鉄心(電機子鉄心)7と、固定子鉄心7に設けられ、固定子鉄心7の周方向へ間隔を置いて配置された複数の駆動コイル8と、固定子鉄心7に設けられ、固定子鉄心7と各駆動コイル8との間に介在するインシュレータ9とを有している。固定子3は、固定子鉄心7がハウジング4内に嵌められた状態でハウジング4に支持されている。
図2は、図1の固定子3を示す平面図である。図において、固定子鉄心7は、円環状に連結された複数(この例では、18個)のコアブロック10を有している。各コアブロック10は、固定子鉄心7の周方向に沿って配置される扁平のバックヨーク部12と、バックヨーク部12の中間部から垂直に突出する磁極ティース部13とを有している。固定子鉄心7は、各磁極ティース部13を内側に向けながらバックヨーク部12同士を円環状に順次連結することにより構成されている。
駆動コイル8は、インシュレータ9を介して磁極ティース部13に導線(マグネットワイヤ)を集中巻きで巻くことにより、コアブロック10ごとに設けられている。
図3は、図2の固定子鉄心7を分割した状態を示す平面図である。図において、固定子鉄心7は、複数(この例では、9個)のコアブロック10が回動可能に順次連結されて構成された複数(この例では、2個)のコアブロック連結体14の端部同士が連結されることにより円環状に形成されたものである。
各コアブロック10は、鋼板を打ち抜いて形成された複数枚の略T字状のコア片が固定子鉄心7の厚さ方向(軸線方向)へ積層されて構成されている。積層されているコア片は、互いに重なるコア片の一方に形成された凹部と他方に形成された凸部とが嵌め合わされた抜きかしめ部20により一体化されてコアブロック10を構成している。
コア片におけるバックヨーク部12を構成する部分の一端部には、周方向へ張り出した連結用端部15が設けられ、コア片におけるバックヨーク部12を構成する部分の他端部には、周方向について連結用端部15が嵌る窪み部16が設けられている。コア片は、連結用端部15を交互に逆向きにしながら積層されている。これにより、互いに隣り合うコアブロック10のうち、一方のコアブロック10のコア片の連結用端部15と、他方のコアブロック10のコア片の連結用端部15とは、コア片の積層方向について交互に重なった状態になっている。
各コア片の連結用端部15の表面には積層方向へ突出する連結軸17が設けられ、各コア片の連結用端部15の裏面には連結軸17が嵌る凹部が設けられている。互いに重なる連結用端部15は、凹部に嵌った連結軸17を中心に回動可能に連結されている。
即ち、コアブロック連結体14におけるコアブロック10同士の連結部は、一方のコアブロック10のコア片の連結用端部15と、他方のコアブロック10のコア片の連結用端部15とが積層方向へ互いに重なり、かつ互いに重なる連結用端部15同士が連結軸17を中心に回動可能に連結された回動連結部とされている。即ち、コアブロック連結体14は、関節連結型鉄心とされている。
各コアブロック連結体14の端部に位置するコアブロック10同士は、回動連結部とは異なる係合連結部21により連結されている。従って、この例では、円環状に形成された固定子鉄心7に含まれるコアブロック10同士の連結部のうち、2つの連結部が係合連結部21とされ、その他の連結部が、連結軸17を介してコアブロック10同士を連結する回動連結部とされている。
図4は、図2の固定子3の係合連結部21とその周囲の部分とを拡大して示す平面図である。また、図5は、図4の係合連結部21を拡大して示す平面図である。係合連結部21では、図5に示すように、互いに係合する第1の当接面係合部23及び位置決め係合部24と、互いに係合する第2の当接面係合部25及びかしめ係合部26とにより、一方及び他方のコアブロック連結体14のそれぞれの端部に位置するコアブロック10同士が連結されている。第1の当接面係合部23及び位置決め係合部24は、第2の当接面係合部25及びかしめ係合部26よりも径方向内側に配置されている。
係合連結部21で連結された一方のコアブロック10のバックヨーク部12(図5の左側のバックヨーク部12)の端部には、位置決め係合部24よりも径方向外側に配置された第1の当接面係合部23と、かしめ係合部26よりも径方向内側に配置された第2の当接面係合部25とが設けられている。係合連結部21で連結された他方のコアブロック10のバックヨーク部12(図5の右側のバックヨーク部12)の端部には、第1の当接面係合部23よりも径方向内側に配置された位置決め係合部24と、第2の当接面係合部25よりも径方向外側に配置されたかしめ係合部26とが設けられている。従って、位置決め係合部24は第1の当接面係合部23に対して径方向内側から係合され、かしめ係合部26は第2の当接面係合部25に対して径方向外側から係合されている。
図6は、図5の係合連結部21をさらに拡大して示す平面図である。図において、位置決め係合部24及びかしめ係合部26が設けられたコアブロック10のバックヨーク部12の端部には、第1の当接面係合部23が当接する第1の端面31と、第2の当接面係合部25が当接する第2の端面32とが設けられている。
第1の端面31及び第2の端面32は、共通の仮想平面上に存在している。第1の端面31及び第2の端面32を含む共通の仮想平面は、固定子鉄心7の中心軸線を通る仮想平面に対して傾斜している。第1の端面31及び第2の端面32は、位置決め係合部24とかしめ係合部26との間に存在し、互いに繋がって一つの平面となっている。
位置決め係合部24及びかしめ係合部26は、バックヨーク部12の端部から突出している。第1の端面31を含む共通の仮想平面から位置決め係合部24が突出する長さは、第2の端面32を含む共通の仮想平面からかしめ係合部26が突出する長さよりも短くなっている。
第1の当接面係合部23には、第1の端面31に当接する第1の当接面33と、第1の当接面33に対して鋭角に傾斜する第1の係合面34とが設けられている。即ち、第1の当接面係合部23にそれぞれ設けられた第1の当接面33と第1の係合面34とがなす角度θ1は、鋭角となっている。第1の係合面34は、固定子鉄心7の周方向に沿った仮想円弧面に対して傾斜している。
位置決め係合部24は、第1の端面31を含む仮想平面に対して傾斜してバックヨーク部12から突出している。位置決め係合部24には、第1の端面31に対して鋭角に傾斜する位置決め当接面35が設けられている。位置決め係合部24は、位置決め当接面35を第1の係合面34に当接させた状態で第1の当接面係合部23に係合している。位置決め当接面35と第1の端面31とがなす角度は、第1の当接面33と第1の係合面34とがなす角度θ1と同一の角度となっている。
第1の当接面係合部23は、第1の端面31と位置決め係合部24との間に嵌った状態(即ち、第1の当接面33を第1の端面31に当接させ、かつ第1の係合面34を位置決め係合部24に当接させた状態)で、位置決め係合部24に係合している。係合連結部21で連結された2つのコアブロック10のうち、一方のコアブロック10に対する他方のコアブロック10の位置決めは、第1の当接面係合部23が第1の端面31と位置決め係合部24との間に嵌ることにより、固定子鉄心7の径方向及び周方向のそれぞれについて行われている。
第2の当接面係合部25には、第2の端面32に当接する第2の当接面36と、第2の当接面36に対して鋭角に傾斜する第2の係合面37とが設けられている。即ち、第2の当接面係合部25にそれぞれ設けられた第2の当接面36と第2の係合面37とがなす角度θ2は、鋭角となっている。
第1の当接面33及び第2の当接面36は、第1の端面31及び第2の端面32にそれぞれ当接されている状態で、固定子鉄心7の中心軸線を通る仮想平面に対して傾斜する共通の仮想平面上に存在している。また、第1の当接面33及び第2の当接面36は、互いに繋がって一つの平面となっている。
第1の係合面34を含む仮想平面に対する第2の係合面37の距離は、第1の当接面係合部23が位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌っている状態で、第2の当接面係合部25及びかしめ係合部26のうちの第1の当接面係合部23に近い側の係合部が設けられたバックヨーク部12に向かって連続的に小さくなっている。この例では、第1の係合面34を含む仮想平面に対する第2の係合面37の距離は、第2の当接面係合部25が設けられたバックヨーク部12に向かって連続的に小さくなっている。また、この例では、第1の係合面34を含む仮想平面と第2の係合面37を含む仮想平面とがなす角度θ3が、鋭角となっている。
かしめ係合部26には、第2の係合面37に当接するかしめ当接面38が設けられている。また、かしめ係合部26は、かしめ当接面38が設けられた拡大部40と、拡大部40とバックヨーク部12とを繋ぎ、拡大部40よりも狭い幅を持つくびれ部42とを有している。くびれ部42の幅は、かしめ係合部26を窪ませる凹部43が両側に設けられることにより拡大部40よりも狭くなっている。
かしめ係合部26は、第2の端面32に近づく方向(即ち、第2の係合面37を押す方向)へ塑性変形して曲げられている。即ち、かしめ係合部26は、第2の当接面係合部25側にかしめられている。かしめ係合部26が曲がるときには、くびれ部42が塑性変形される。
また、かしめ係合部26は、拡大部40が第2の端面32に近づく方向へくびれ部42を塑性変形させることにより(即ち、第2の当接面係合部25側にかしめられることにより)、拡大部40のかしめ当接面38を第2の係合面37に当接させた状態で、第2の当接面係合部25に係合されている。かしめ係合部26が第2の当接面係合部25に係合されている状態では、第2の当接面36が第2の端面32に当接しているとともに、第2の当接面係合部25とくびれ部42との間に隙間が生じている。
第1の当接面係合部23は、かしめ係合部26の拡大部40によって第2の係合面37が押されることにより、位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌る方向へ押されるようになっている。従って、第2の当接面係合部25側にかしめられたかしめ係合部26が第2の当接面係合部25に係合されていることにより、第1の当接面係合部23が位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌った状態(即ち、第1の当接面33及び第1の係合面34が第1の端面31及び位置決め係合部24にそれぞれ当接している状態)が保たれている。
各コアブロック連結体14の端部に位置するコアブロック10同士は、第1の当接面係合部23が位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌った状態で第1の当接面係合部23が位置決め係合部24に係合され、かつ、かしめ係合部26がかしめられて第2の当接面係合部25に係合されることにより、連結されている。
第1の当接面係合部23が設けられたバックヨーク部12には、位置決め係合部24が挿入される第1の挿入用凹部41が設けられている。第1の挿入用凹部41の内面は、第1の係合面34を一部に含んでいる。位置決め係合部24は、第1の挿入用凹部41に挿入された状態で、第1の当接面係合部23に係合されている。
第1の当接面係合部23が位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌っている状態では、第1の挿入用凹部41の内面のうち、第1の係合面34を除く面と位置決め係合部24との間に隙間が生じている。即ち、第1の当接面係合部23が位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌っている状態では、第1の挿入用凹部41の底面と位置決め係合部24の端面との間に隙間G1が生じ、第1の係合面34に対向する第1の挿入用凹部41の側面と位置決め係合部24の背面との間に隙間G2が生じている。
第2の当接面係合部25が設けられたバックヨーク部12には、かしめ係合部26が挿入される第2の挿入用凹部44が設けられている。第2の挿入用凹部44は、固定子鉄心7の径方向外側へ開放されている。第2の挿入用凹部44の内面は、第2の係合面37を一部に含んでいる。かしめ係合部26は、第2の挿入用凹部44に挿入された状態で、第2の当接面係合部25に係合されている。かしめ係合部26は、固定子鉄心7の外周部に露出している。
第2の挿入用凹部44の内面には、第2の係合面37を含む仮想平面よりも窪んだ窪み部44aが第2の係合面37に隣接して設けられている。これにより、第2の係合面37に対する拡大部40の当接が、第2の挿入用凹部44の他の内面に阻害されないようになっている。かしめ係合部26がかしめられて第2の当接面係合部25に係合されている状態(即ち、第2の当接面36が第2の端面32に当接し、かつ第2の係合面37にかしめ係合部26のかしめ当接面38が当接している状態)では、第2の挿入用凹部44の内面のうち、第2の係合面37を除く面とかしめ係合部26との間に隙間が生じている。
位置決め係合部24が設けられたバックヨーク部12には、位置決め係合部24よりも径方向内側に位置し第1の端面31及び第2の端面32と異なる第3の端面52が設けられている。第3の端面52は、第1の端面31及び第2の端面32を含む共通の仮想平面上に存在している。
第1の当接面係合部23が設けられたバックヨーク部12には、第1の挿入用凹部41よりも径方向内側に位置し第1の当接面33及び第2の当接面36と異なる第3の当接面51が設けられている。第3の当接面51は、第1の当接面33及び第2の当接面36を含む共通の仮想平面上に存在している。第3の当接面51は、第1の当接面33及び第2の当接面36が第1の端面31及び第2の端面32にそれぞれ当接している状態で、第3の端面52に当接している。
図7は、図1の固定子3の係合連結部21を含む部分を拡大して示す平面図である。図7に示すように、この例では、固定子鉄心7がハウジング4内に嵌められている状態では、かしめ係合部26がハウジング4の内周面から離れており、ハウジング4の内周面とかしめ係合部26との間に隙間が生じている。
次に、固定子3の製造方法について説明する。まず、鋼板をプレス金型で打ち抜くことにより、複数枚のコア片を所定の角度ピッチで並べた複数のコア片配列層を作製する。この後、コア片の連結用端部15の向きを交互に変えながらコア片配列層を積層してプレスすることにより、連結軸17により連結されたコアブロック連結体14を2つ作製する(コアブロック連結体作製工程)。
この後、図8に示すように、磁極ティース部13間の間隔が広がる方向へコアブロック連結体14を直線状に展開し、磁極ティース部13にインシュレータ9を介して導線を集中巻きで巻くことにより、各コアブロック10に駆動コイル8を設ける。このとき、導線を巻きやすくするために、磁極ティース部13間の間隔がさらに広がる方向へコアブロック連結体14を逆反り状態にまで展開してもよい(駆動コイル装着工程)。
この後、連結軸17を中心にコアブロック10同士を回動させて各コアブロック連結体14の展開状態を戻し、各コアブロック連結体14の端部同士を係合連結部21により連結する。
各コアブロック連結体14の端部同士を連結するときには、まず、位置決め係合部24と第1の端面31との間に第1の当接面係合部23を挿入するとともに、かしめ係合部26と第2の端面32との間に第2の当接面係合部25を挿入して、各コアブロック連結体14の端部に位置するコアブロック10同士を組み合わせる(組み合わせ工程)。
図9は、図8の各コアブロック連結体14の端部に位置するコアブロック10同士を組み合わせた状態を示す部分拡大平面図である。また、図10は、図9の係合連結部21をさらに拡大して示す平面図である。各コアブロック連結体14の端部に位置するコアブロック10同士が組み合わされている状態では、図10に示すように、第1の当接面係合部23を位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌めると、かしめ係合部26と第2の当接面係合部25との間に隙間が生じる状態になっている。
上記の組み合わせ工程後、かしめ係合部26を塑性変形させて第2の係合面37をかしめ係合部26の拡大部40で押す(即ち、かしめ係合部26を第2の当接面係合部25側にかしめる)ことにより、位置決め係合部24又は第1の端面31に対して第1の当接面係合部23を滑らせながら、位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌る方向へ第1の当接面係合部23を変位させる。これにより、第1の当接面係合部23が位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌るとともに、かしめ係合部26が第2の当接面係合部25に係合される。これにより、一方のコアブロック10に対する他方のコアブロック10の位置決めが固定子鉄心7の径方向及び周方向のそれぞれについて行われるとともに、コアブロック10同士が強固に連結される(かしめ工程)。このようにして、複数の駆動コイル8を装着した固定子鉄心7が完成する。
この後、駆動コイル8を装着した固定子鉄心7を例えば焼嵌めや圧入等の手段によってハウジング4内に嵌めることにより、固定子3が完成する(ハウジング装着工程)。
このような固定子3では、第1の当接面係合部23にそれぞれ設けられた第1の当接面33と第1の係合面34とがなす角度θ1が鋭角となっており、かしめ係合部26によって第2の当接面係合部25の第2の係合面37が押されることにより、位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌る方向へ第1の当接面係合部23が押されるようになっているので、第1の当接面係合部23を位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌めてかしめ係合部26をかしめるだけで、一方のコアブロック10に対する他方のコアブロック10の位置決めを、固定子鉄心7の径方向及び周方向のいずれについても行うことができる。これにより、固定子3の製造を容易にすることができる。また、第1の当接面33と第1の係合面34とがなす角度θ1が鋭角となっているので、位置決め係合部24と第1の端面31との間に第1の当接面係合部23が嵌りやすくすることができ、しかも位置決めを行うための面を少なくすることができる。これにより、位置決め係合部24と第1の端面31との間に第1の当接面係合部23が嵌った状態を安定させることができる。また、溶接を用いることなくコアブロック10同士を連結することができるので、溶接による歪みが固定子鉄心7に生じることはない。従って、一方のコアブロック10に対する他方のコアブロック10の位置決めを容易にかつより正確に行うことができ、回転電機1の特性の向上を図ることができる。
また、第1の端面31を含む仮想平面から突出する位置決め係合部24の長さは、第2の端面32を含む仮想平面から突出するかしめ係合部26の長さよりも短くなっているので、位置決め係合部24と第1の端面31との間に第1の当接面係合部23をさらに嵌りやすくすることができる。
また、第1の当接面係合部23が設けられたコアブロック10には、第1の係合面34を内面に含み位置決め係合部24が挿入される第1の挿入用凹部41が設けられ、第1の係合面34を除く第1の挿入用凹部41の内面と位置決め係合部24との間に隙間が生じるので、第1の係合面34を除く第1の挿入用凹部41の内面と位置決め係合部24との干渉を避けることができ、第1の端面31に第1の当接面33をより確実に当接させることができる。
また、第2の当接面係合部25が設けられたコアブロック10には、第2の係合面37を内面に含みかしめ係合部26が挿入される第2の挿入用凹部44が設けられ、第2の係合面37を除く第2の挿入用凹部44の内面とかしめ係合部26との間に隙間が生じるので、第2の係合面37を除く第2の挿入用凹部44の内面とかしめ係合部26との干渉を避けることができ、第2の端面32に第2の当接面36をより確実に当接させることができる。
また、第1の当接面33及び第2の当接面36は、第1の端面31及び第2の端面32にそれぞれ当接されている状態で、共通の仮想平面上に存在しているので、コアブロック10の端部での形状の簡素化を行うことができ、コアブロック10の成形を容易にすることができる。
また、第1の当接面係合部23が設けられたコアブロック10のバックヨーク部12に第3の当接面51が設けられ、位置決め係合部24が設けられたコアブロック10のバックヨーク部12に第3の端面52が設けられており、第1の当接面33及び第2の当接面36が第1の端面31及び第2の端面32にそれぞれ当接している状態で、第3の当接面51が第3の端面52に当接するので、コアブロック10間で磁束を通す面積を増大させることができ、回転電機の1の効率の向上を図ることができる。
また、このような固定子3の製造方法では、かしめ係合部26を塑性変形させて第2の係合面37をかしめ係合部26で押すことにより、位置決め係合部24又は第1の端面31に対して第1の当接面係合部23を滑らせながら、位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌る方向へ第1の当接面係合部23を変位させるので、位置決め係合部24と第1の端面31との間に第1の当接面係合部23を容易にかつより確実に嵌めることができ、一方のコアブロック10に対する他方のコアブロック10の位置決めを容易にかつより正確に行うことができる。これにより、固定子3を容易に製造することができるとともに、回転電機1の特性の向上を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1の当接面係合部23及び第2の当接面係合部25が一方のコアブロック10に設けられ、位置決め係合部24及びかしめ係合部26が他方のコアブロック10に設けられているが、位置決め係合部24及び第2の当接面係合部25を一方のコアブロック10に設け、第1の当接面係合部23及びかしめ係合部26を他方のコアブロック10に設けてもよい。
即ち、図11は、この発明の実施の形態2による回転電機の固定子鉄心7の係合連結部21を示す平面図である。図11は、実施の形態1の図6に対応する図である。図において、一方のコアブロック10のバックヨーク部12(図11の左側のバックヨーク部12)の端部には、第1の当接面係合部23よりも径方向外側に配置された位置決め係合部24と、かしめ係合部26よりも径方向内側に配置された第2の当接面係合部25とが設けられている。他方のコアブロック10のバックヨーク部12(図11の右側のバックヨーク部12)の端部には、位置決め係合部24よりも径方向内側に配置された第1の当接面係合部23と、第2の当接面係合部25よりも径方向外側に配置されたかしめ係合部26とが設けられている。即ち、この例では、第1の当接面係合部23が設けられたコアブロック10と、位置決め係合部24が設けられたコアブロック10とが、実施の形態1と逆になっている。従って、第1の端面31及び第2の端面32は、互いに異なるコアブロック10に設けられている。
位置決め係合部24は、第1の当接面係合部23に対して径方向外側から係合されている。第1の当接面33及び第2の当接面36は、第1の端面31及び第2の端面32にそれぞれ当接されている状態で、共通の仮想平面上に互いに離れて存在している。
第1の当接面33と第1の係合面34とがなす角度θ1は、鋭角となっている。第2の当接面36と第2の係合面37とがなす角度θ2は、鋭角となっている。第1の係合面34を含む仮想平面に対する第2の係合面37の距離は、第2の当接面係合部25が設けられたバックヨーク部12に向かって連続的に小さくなっている。また、第1の係合面34を含む仮想平面と第2の係合面37を含む仮想平面とがなす角度θ3は、鋭角となっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、位置決め係合部24及び第2の当接面係合部25を一方のコアブロック10に設け、第1の当接面係合部23及びかしめ係合部26を他方のコアブロック10に設けるようにしても、かしめ係合部26によって第2の係合面37が押されることにより、位置決め係合部24と第1の端面32との間に嵌る方向へ第1の当接面係合部23が押されるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
第1の当接面係合部23及びかしめ係合部26を設けるコアブロック10と、位置決め係合部24及び第2の当接面係合部25を設けるコアブロック10とを、実施の形態2と逆にしてもよい。
即ち、図12は、この発明の実施の形態3による回転電機の固定子鉄心7の係合連結部21を示す平面図である。図12は、実施の形態1の図6に対応する図である。図において、一方のコアブロック10のバックヨーク部12(図12の右側のバックヨーク部12)の端部には、位置決め係合部24及び第2の当接面係合部25が設けられている。他方のコアブロック10のバックヨーク部12(図12の左側のバックヨーク部12)の端部には、第1の当接面係合部23及びかしめ係合部26が設けられている。
第1の当接面33と第1の係合面34とがなす角度θ1は、鋭角となっている。第2の当接面36と第2の係合面37とがなす角度θ2は、鈍角となっている。第1の係合面34を含む仮想平面に対する第2の係合面37の距離は、第2の当接面係合部25が設けられたバックヨーク部12に向かって連続的に小さくなっている。また、第1の係合面34を含む仮想平面と第2の係合面37を含む仮想平面とがなす角度θ3は、鋭角となっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、第1の当接面係合部23及びかしめ係合部26を設けるコアブロック10と、位置決め係合部24及び第2の当接面係合部25を設けるコアブロック10とを、実施の形態2と逆にしても、かしめ係合部26によって第2の係合面37が押されることにより、位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌る方向へ第1の当接面係合部23が押されるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態1では、第1の当接面係合部23が位置決め係合部24よりも径方向外側に配置され、第2の当接面係合部25がかしめ係合部26よりも径方向内側に配置されているが、第1の当接面係合部23を位置決め係合部24よりも径方向内側に配置し、第2の当接面係合部25をかしめ係合部26よりも径方向外側に配置してもよい。
即ち、図13は、この発明の実施の形態4による回転電機の固定子鉄心7の係合連結部21を示す平面図である。図13は、実施の形態1の図6に対応する図である。図において、一方のコアブロック10のバックヨーク部12(図13の右側のバックヨーク部12)の端部には、第1の当接面係合部23よりも径方向外側に配置された位置決め係合部24と、第2の当接面係合部25よりも径方向内側に配置されたかしめ係合部26とが設けられている。他方のコアブロック10のバックヨーク部12(図13の左側のバックヨーク部12)の端部には、位置決め係合部24よりも径方向内側に配置された第1の当接面係合部23と、かしめ係合部26よりも径方向外側に配置された第2の当接面係合部25とが設けられている。
かしめ係合部26は、第2の当接面係合部25に対して径方向内側から係合されている。位置決め係合部24は、第1の当接面係合部23に対して径方向外側から係合されている。従って、第1の当接面係合部23と第2の当接面係合部25とは、互いに離れて設けられている。
第1の挿入用凹部41は第1の当接面係合部23よりも径方向外側に設けられ、第2の挿入用凹部44は第2の当接面係合部25よりも径方向内側に設けられている。かしめ係合部26は、第2の挿入用凹部44に挿入されて固定子鉄心7の外周部には露出されていない。かしめ係合部26を第2の当接面係合部25に対してかしめるときには、かしめ係合部26を第2の挿入用凹部44に挿入した状態で、第2の挿入用凹部44の内面とかしめ係合部26との間に棒状の挿入具を押し込むことによりかしめ係合部26を第2の当接面係合部25側に塑性変形させて曲げるようにする。
第1の当接面33及び第2の当接面36は、第1の端面31及び第2の端面32にそれぞれ当接されている状態で、共通の仮想平面上に互いに離れて存在している。
位置決め係合部24が設けられたバックヨーク部12には、位置決め係合部24とかしめ係合部26との間に位置し第1の端面31及び第2の端面32と異なる第3の端面52が設けられている。第3の端面52は、第1の端面31及び第2の端面32を含む共通の仮想平面上に存在している。
第1の当接面係合部23が設けられたバックヨーク部12には、第1の挿入用凹部41と第2の挿入用凹部44との間に位置し第1の当接面33及び第2の当接面36と異なる第3の当接面51が設けられている。第3の当接面51は、第1の当接面33及び第2の当接面36を含む共通の仮想平面上に存在している。第3の当接面51は、第1の当接面33及び第2の当接面36が第1の端面31及び第2の端面32にそれぞれ当接している状態で、第3の端面52に当接している。
第1の当接面33と第1の係合面34とがなす角度θ1は、鋭角となっている。第2の当接面36と第2の係合面37とがなす角度θ2は、鋭角となっている。第1の係合面34を含む仮想平面に対する第2の係合面37の距離は、かしめ係合部26が設けられたバックヨーク部12に向かって連続的に小さくなっている。また、第1の係合面34を含む仮想平面と第2の係合面37を含む仮想平面とがなす角度θ3は、鋭角となっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、位置決め係合部24を第1の当接面係合部23よりも径方向外側に配置し、かしめ係合部26を第2の当接面係合部25よりも径方向内側に配置しても、かしめ係合部26によって第2の係合面37が押されることにより、位置決め係合部24と第1の端面31との間に嵌る方向へ第1の当接面係合部23が押されるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
実施の形態1では、ハウジング4内に嵌められた固定子鉄心7において、ハウジング4の内周面とかしめ係合部26との間に隙間が生じているが、ハウジング4の内周面にかしめ係合部26を当接させた状態で固定子鉄心7がハウジング4内に嵌められるようにしてもよい。
即ち、図14は、この発明の実施の形態5による回転電機の固定子3の係合連結部21を含む部分を拡大して示す平面図である。図14は、実施の形態1の図7に対応する図である。かしめ係合部26は、第2の挿入用凹部44に挿入された状態で、固定子鉄心7の外周部に露出されている。固定子鉄心7がハウジング4内に嵌められている状態では、第2の当接面係合部25に係合されているかしめ係合部26がハウジング4の内周面に当接している。即ち、例えば焼嵌めや圧入等により固定子鉄心7をハウジング4内に嵌めたときに、かしめ係合部26がハウジング4の内周面に当接するようにかしめ係合部26の拡大部40の大きさや第2の挿入用凹部44の深さ等が調整されている。これにより、第2の当接面係合部25との係合が外れる方向へのかしめ係合部26の変位は、ハウジング4の内周面で阻止されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような固定子3では、固定子鉄心7がハウジング4内に嵌められた状態で、第2の当接面係合部25との係合が外れる方向へのかしめ係合部26の変位がハウジング4の内周面で阻止されているので、かしめ係合部26が第2の当接面係合部25に係合された状態を安定して保つことができ、回転電機1の信頼性の向上を図ることができる。
なお、上記の例では、かしめ係合部26をハウジング4の内周面に当接させる実施の形態5の構成が実施の形態1に適用されているが、実施の形態5の構成を実施の形態2及び3に適用してもよい。
また、上記実施の形態1、2及び4では、第2の当接面36と第2の係合面37とがなす角度θ2が鋭角となっているが、角度θ2を直角としてもよいし、鈍角としてもよい。
また、上記実施の形態3では、第2の当接面36と第2の係合面37とがなす角度θ2が鋭角となっているが、角度θ2を直角としてもよいし、鋭角としてもよい。
また、上記実施の形態1〜4では、第1の係合面34を含む仮想平面と第2の係合面37を含む仮想平面とがなす角度θ3が鋭角となっているが、角度θ3を直角としてもよいし、鈍角としてもよい。
また、上記実施の形態1〜4では、第1の当接面係合部23及び位置決め係合部24が第2の当接面係合部25及びかしめ係合部26よりも径方向内側に配置されているが、第1の当接面係合部23及び位置決め係合部24を第2の当接面係合部25及びかしめ係合部26よりも径方向外側に配置してもよい。
また、上記実施の形態1〜4では、第1の端面31を含む仮想平面から突出する位置決め係合部24の長さが、第2の端面32を含む仮想平面から突出するかしめ係合部26の長さよりも短くなっているが、位置決め係合部24の長さとかしめ係合部26の長さとを同じにしてもよいし、位置決め係合部24の長さをかしめ係合部26の長さよりも長くしてもよい。
また、上記実施の形態1及び4では、第1の当接面33及び第2の当接面36が第1の端面31及び第2の端面32にそれぞれ当接されている状態で、第3の当接面51が第3の端面52に当接されているが、第3の当接面51と第3の端面52との間に隙間が生じていてもよい。
また、各上記実施の形態では、コアブロック10同士の連結部のうち、2つの連結部が係合連結部21とされているが、係合連結部21の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、コアブロック10同士のすべての連結部を係合連結部21としてもよい。

Claims (8)

  1. 複数のコアブロックを有し、各上記コアブロック同士を環状に連結して構成された電機子鉄心
    を備え、
    上記コアブロック同士の連結部のうち少なくともいずれかでは、互いに係合する第1の当接面係合部及び位置決め係合部と、互いに係合する第2の当接面係合部及びかしめ係合部とにより上記コアブロック同士が連結されており、
    上記第1の当接面係合部及び上記位置決め係合部のうちの径方向外側に配置された係合部と、上記第2の当接面係合部及び上記かしめ係合部のうちの径方向内側に配置された係合部とが、一方の上記コアブロックに設けられ、
    上記第1の当接面係合部及び上記位置決め係合部のうちの径方向内側に配置された係合部と、上記第2の当接面係合部及び上記かしめ係合部のうちの径方向外側に配置された係合部とが、他方の上記コアブロックに設けられ、
    上記位置決め係合部が設けられた上記コアブロックには、上記第1の当接面係合部が当接する第1の端面が設けられ、
    上記かしめ係合部が設けられた上記コアブロックには、上記第2の当接面係合部が当接する第2の端面が設けられ、
    上記第1の当接面係合部には、上記第1の端面に当接する第1の当接面と、上記第1の当接面に対して鋭角に傾斜し、上記位置決め係合部が当接する第1の係合面とが設けられ、
    上記第2の当接面係合部には、上記第2の端面に当接する第2の当接面と、上記かしめ係合部が当接する第2の係合面とが設けられ、
    上記第1の係合面を含む仮想平面に対する上記第2の係合面の距離は、上記第1の当接面係合部が上記位置決め係合部と上記第1の端面との間に嵌っている状態で、上記第2の当接面係合部及び上記かしめ係合部のうちの上記第1の当接面係合部に近い側の係合部が設けられた上記コアブロックに向かって連続的に小さくなっており、
    上記かしめ係合部は、上記第2の係合面を押す方向へ塑性変形して曲げられており、
    上記第1の当接面係合部は、上記かしめ係合部によって上記第2の係合面が押されることにより、上記位置決め係合部と上記第1の端面との間に嵌る方向へ押されることを特徴とする回転電機の電機子。
  2. 上記第1の端面を含む仮想平面から突出する上記位置決め係合部の長さは、上記第2の端面を含む仮想平面から突出する上記かしめ係合部の長さよりも短くなっていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子。
  3. 上記第1の当接面係合部が設けられた上記コアブロックには、上記第1の係合面を内面に含む第1の挿入用凹部が設けられ、
    上記位置決め係合部は、上記第1の挿入用凹部に挿入された状態で、上記第1の当接面係合部に係合されており、
    上記第1の挿入用凹部の内面のうち上記第1の係合面を除く面と上記位置決め係合部との間には、上記第1の当接面が上記第1の端面に当接されている状態で、隙間が生じていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機の電機子。
  4. 上記第2の当接面係合部が設けられた上記コアブロックには、上記第2の係合面を内面に含む第2の挿入用凹部が設けられ、
    上記かしめ係合部は、上記第2の挿入用凹部に挿入された状態で、上記第2の当接面係合部に係合されており、
    上記第2の挿入用凹部の内面のうち上記第2の係合面を除く面と上記かしめ係合部との間には、上記第2の当接面が上記第2の端面に当接されている状態で、隙間が生じていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  5. 上記第1の当接面係合部及び上記第2の当接面係合部は、一方の上記コアブロックに設けられ、
    上記位置決め係合部及び上記かしめ係合部は、他方の上記コアブロックに設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  6. 上記第1の当接面係合部及び上記かしめ係合部は、一方の上記コアブロックに設けられ、
    上記位置決め係合部及び上記第2の当接面係合部は、他方の上記コアブロックに設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  7. 上記かしめ係合部は、上記電機子鉄心の外周部に露出し、
    上記電機子鉄心は、筒状のハウジング内に嵌められており、
    上記第2の当接面係合部との係合が外れる方向への上記かしめ係合部の変位は、上記ハウジングの内周面で阻止されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の回転電機の電機子を製造する回転電機の電機子の製造方法であって、
    上記位置決め係合部と上記第1の端面との間に上記第1の当接面係合部を挿入するとともに、上記かしめ係合部と上記第2の端面との間に上記第2の当接面係合部を挿入して、上記コアブロック同士を組み合わせる組み合わせ工程、及び
    上記かしめ係合部を塑性変形させて上記第2の係合面を上記かしめ係合部で押すことにより、上記位置決め係合部又は上記第1の端面に対して上記第1の当接面係合部を滑らせながら、上記位置決め係合部と上記第1の端面との間に嵌る方向へ上記第1の当接面係合部を変位させるかしめ工程
    を備えていることを特徴とする回転電機の電機子の製造方法。
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