JPWO2012127720A1 - スクロール型圧縮機の組立製造方法とそのスクロール型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】Oリングの熱損傷を防止すると共に、部品の寸法精度や組立精度が高くなくても組立作業が容易なスクロール型圧縮機の組立製造方法を提供する。【解決手段】固定スクロール22と揺動スクロール24を収容する圧縮機ケーシング10の上エンドキャップ14を貫通して、外部配管Pからの冷媒ガスを吸入する吸入管50が接合され、該吸入管の下端部は固定スクロールに設けた吸込み口部22KにOリング60を介して嵌合させたスクロール型圧縮機の組立製造方法であって、吸入管は、下側が鉄管体であり、この上側に、鉄管体の肉厚以下の肉厚の銅管体を接合して構成すると共に、該銅管体の部分を前記上エンドキャップに接合した上エンドキャップ組立体を形成し、その後に、上エンドキャップ組立体をケーシング本体12の上側に組込み接合させる。【選択図】図1

Description

本発明は、スクロール型圧縮機の組立製造方法とその方法で組み立てられたスクロール型圧縮機に関する。
冷凍サイクルの蒸発器から冷媒ガス配管を流れて来る冷媒ガスを吸入して圧縮する圧縮機としてスクロール型圧縮機がある。このスクロール型圧縮機として、下記特許文献1には、一体材料からなる吸入管51が圧縮機ケーシングの一部であるエンドキャップ4Aに接合された構造が図示されている。また、吸入管51の先部は、冷媒ガスの漏れ防止のためにOリングを介して固定スクロール12の吸入口18に嵌合されている。この吸入管51の材料としては従来からの鉄鋼材が使用され、この吸入管をエンドキャップに接合させるには、通常、アーク溶接が使用される。
特開2009−228439号公報
しかし、吸入管51を、Oリングを介して固定スクロール12の吸入口18に嵌合させた後、その吸入管51をエンドキャップ4Aに溶接接合すると、その溶接時の熱が吸入管51を伝導してOリングが熱損傷し得る。かといって、吸入管51とエンドキャップ4Aとを先に溶接してエンドキャップ組立体を形成した後に、固定スクロール12のある本体側に組み込もうとすると、吸入管51を固定スクロール12の吸入口18に挿入すると共に、エンドキャップ4Aの周囲下端部の位置を本体側である容器本体4の上端部の位置にも合致させる必要がある。即ち、それだけ各部品の寸法精度や組立の精度の高いことが要求される。それらの精度如何では、組付けができない事態も生じ得る。
依って解決しようとする課題は、Oリングの熱損傷を防止すると共に、部品の寸法精度や組立精度が高くなくても組立作業が容易なスクロール型圧縮機の組立製造方法とその方法で組み立てられたスクロール型圧縮機の提供である。
上記課題に鑑みて第1の発明は、固定スクロールと揺動スクロールを収容する圧縮機ケーシングは、ケーシング本体と、該ケーシング本体の上側を塞ぐ上エンドキャップとを具備しており、外部配管からの冷媒ガスを吸入する吸入管が前記上エンドキャップを貫通して該上エンドキャップに対して接合され、該吸入管の下端部は前記固定スクロールに設けた吸込み口部にOリングを介して嵌合させたスクロール型圧縮機の組立製造方法であって、
前記吸入管は、前記吸込み口部側が鉄鋼製の鉄管体であり、該鉄管体の上端側に、銅製であって前記鉄管体の肉厚以下の肉厚の銅管体を接合して構成すると共に、該銅管体の部分を前記上エンドキャップに接合した上エンドキャップ組立体を形成し、
その後に、前記Oリングを介して前記吸入管の鉄管体を前記吸込み口部に嵌合させることを含み、前記上エンドキャップ組立体を前記ケーシング本体の上側に組込み接合させる
ことを特徴とするスクロール型圧縮機の組立製造方法を提供する。
第2の発明は、第1の発明の前記上エンドキャップ組立体をケーシング本体側に組込み接合する際に、まず、前記吸入管を前記吸込み口部に挿入開始し、その後に該吸入管を吸込み口部内に押し込みつつ上エンドキャップの周囲下端部をケーシング本体の上部に係合させる。
第3の発明は、固定スクロールと揺動スクロールを収容する圧縮機ケーシングは、ケーシング本体と、該ケーシング本体の上側を塞ぐ上エンドキャップとを具備しており、外部配管からの冷媒ガスを吸入する吸入管が前記上エンドキャップを貫通して該上エンドキャップに対して接合され、該吸入管の下端部は前記固定スクロールに設けた吸込み口部にOリングを介して嵌合させたスクロール型圧縮機であって、
前記吸入管は、前記吸込み口部側が鉄鋼製の鉄管体であり、該鉄管体の上端側に、銅製であって前記鉄管体の肉厚以下の肉厚の銅管体を接合して構成しており、
前記鉄管体と銅管体との接合部に、冷媒ガスに混入しているゴミを取り除くフィルターを装着しており、
組立時に前記吸入管の下端が前記吸込み口部の入口に位置した際には、上エンドキャップの周囲下端がケーシング本体の上端には達していない寸法関係となるように、前記吸入管を前記上エンドキャップに対して接合している
ことを特徴とするスクロール型圧縮機を提供する。
第4の発明は、第3の発明の前記鉄管体と前記銅管体とを銀ロー付けで接合しており、前記吸入管が上エンドキャップを貫通する貫通孔には、鉄鋼製の管状の台座管を上エンドキャップに溶接接合しており、該台座管に挿通させた前記吸入管の銅管体と該台座管とを銀ロー付けで接合している。
第1の発明では、予め吸入管を上エンドキャップに対して接合させるので、未だOリングを装着させる必要はなく、その接合時の熱によるOリングの熱損傷が防止できる。また、この吸入管を鉄管体と銅管体とを接合して構成し、その銅管体の部分を上エンドキャップに接合させた上エンドキャップ組立体を、固定スクロールのある本体側に組み込もうとした際に、Oリングを介して吸入管の下端部を固定スクロールに設けた吸込み口部に嵌合させた際、部品や組立の寸法精度に起因して、上エンドキャップの周囲下端部の位置がケーシング本体の上端部の位置と僅かにずれていても、吸入管と上エンドキャップとの接合部分である銅管体部分は、鉄管体以下の肉厚であって銅製故柔らかいため微小変形可能となり、その変形によって前記僅かな位置ずれを吸収できて組立が容易となる。
第2の発明では、まず、吸入管を吸込み口部に挿入開始し、その後に該吸入管を吸込み口部内に押し込みつつ上エンドキャップの周囲下端部をケーシング本体の上部に係合させるので、上エンドキャップ組立体を本体側に組み込む際に、吸入管をガイド部材として組み込みが容易になる。また、吸入管を固定スクロールに設けた吸込み口部に挿入開始させる作業は外から視認し難いが、上エンドキャップをケーシング本体と係合させる前に行うので、組み込み作業が容易になる。
第3の発明では、吸入管を鉄管体と銅管体との2つの部品の接合で構成しているため、例えば一つの方法であるが、この接合前の2つの別体部品状態の際に、それらの接合端部間に挟持する等の手法でフィルターを保持し、その後にこの接合端部をロー付け等で接合すれば、特別な手数を要することなく、吸入管の製造の際のついでにフィルターを装着できる。また、組立時に吸入管の下端が吸込み口部の入口に位置した際には、上エンドキャップの周囲下端がケーシング本体の上端には達していない寸法関係であるため、上エンドキャップをケーシング本体と係合させる前に、吸入管を固定スクロールに設けた吸込み口部に挿入開始させることができ、組立作業が容易となる。仮に、部品や組立の寸法精度が多少悪くて、吸入管を吸い込み口部に挿入している状態において、上エンドキャップとケーシング本体との接合位置が僅かにずれていた場合でも、吸入管の銅管体部分は鉄管体の肉厚以下であるため、鉄管体よりも微小撓み可能であって、この銅管体部分が僅かに撓むことによって、前記接合位置のずれを修正できて組立の容易なスクロール型圧縮機の提供が可能となる。
第4の発明では、上エンドキャップに溶接接合された管状の台座管を介するので、吸入管の組込み状態が安定する。また、鉄管体と銅管体とは銀ロー付けで接合し、前記台座管への接合も銀ロー付け故、溶接の場合と比較して、鉄管体と銅管体との接合部に配設されたフィルターが、接合時の熱によって損傷することが防止できる。
本発明に係るスクロール型圧縮機の縦断面図である。 図1のスクロール型圧縮機の組み立て途中の拡大図である。
以下、本発明を添付図面を用いて更に詳細に説明する。まず、図1を参照する。スクロール型圧縮機は、冷媒が循環して冷凍サイクル運転動作を行う図示しない冷媒回路の蒸発器からの冷媒ガス配管Pに接続されており、冷媒ガスを圧縮するものである。この圧縮機は、縦長円筒状の密閉ドーム型の圧縮機ケーシング10を有する。この圧縮機ケーシング10は、上下方向に延びる軸線を有する円筒状の胴部であるケーシング本体12と、その上側を気密状に塞ぐべく溶接して一体接合され、上方側に突な椀状の上エンドキャップ14と、ケーシング本体12の下側を気密状に塞ぐべく溶接して一体接合され、下方側に突な椀状の下エンドキャップ16とを有して圧力容器として構成されている。
圧縮機ケーシング10の内部には、冷媒ガスを圧縮するスクロール圧縮機構20と、このスクロール圧縮機構20の下方に配置される駆動モータ30とが収容されている。このスクロール圧縮機構20と駆動モータ30とは、圧縮機ケーシング10内を上下方向に延び、この駆動モータ30の出力軸である駆動軸36によって連結されている。そして、スクロール圧縮機構20と駆動モータ30との間には高圧空間KKが形成されている。
スクロール圧縮機構20は、環状の基台40と、該基台40の上面に密着して配置される固定スクロール22と、これら固定スクロール22と基台40の間に配置され、固定スクロール22に揺動係合する揺動スクロール24とを備えている。基台40はその外周面において全周に亘ってケーシング本体12に圧入固定されている。また、基台40によって、圧縮機ケーシング10内が基台40の下側の高圧空間KKと、基台40の上側の吐出空間TKとに区画され、各空間KK,TKは、基台40及び固定スクロール22の各外周部に縦に延びて形成された縦溝Mを介して連通している。スクロール型圧縮機20によって高圧に圧縮された冷媒ガスは吐出空間TK、縦溝M、高圧空間KKの順に流れる。
基台40には、前記駆動軸36をラジアル軸受39を介して回転可能に軸受する軸受部40Tが、下面中央部において下に向かって突出している。また、駆動軸36の上端部には、該駆動軸36の中心軸線から偏心した中心軸線を有する偏心軸部38が一体に設けられている。この偏心軸部38は、揺動スクロール24の鏡板部24Aの下面の中央部において下に向かって突出した円筒状のボス部24Bに挿入されており、偏心軸部38とボス部24Bとは相対回転可能である。基台40には、この偏心軸部38を受容した揺動スクロール24のボス部24Bが回動できる空間40Hが前記軸受部40Tの孔に連通してその上側に形成されている。
また、既述したが、圧縮機ケーシング10の上エンドキャップ14の所定位置には、鉄鋼製の管状の台座管14Zがその中心軸線を上下方向に指向させつつ貫通して溶接接続されている。後で詳述するが、この台座管14Zを挿通して、冷媒回路の冷媒ガス配管Pからの冷媒ガスをスクロール圧縮機構20に導くための吸入管50が接合固定されている。また、ケーシング本体12には、圧縮機ケーシング10内の高圧空間KKの冷媒ガスを圧縮機ケーシング10の外に吐出させる吐出管70が気密状に貫通固定されている。吸入管50は、吐出空間TKを上下方向に延び、その下端部はOリング60を介して固定スクロール22の鏡板部22Aに設けた吸込み口部22Kに嵌入しており、更に、この吸込み口部22Kは鏡板部22Aを貫通した孔部22Hと連通し、固定スクロール22のラップ22Rと揺動スクロール24のラップ24Rとの成す圧縮室26に連通している。こうして圧縮室26内に冷媒ガスが吸入される。
この例では、駆動モータ30は直流モータであって、圧縮機ケーシング10の内壁面に固定された環状のステータ32と、このステータ32の内側に回転自在に構成されたロータ34とを備え、該ロータ34には既述の駆動軸36が固定されている。この駆動軸36の回転によって前記偏心軸部38が回転して既述の揺動スクロール24が駆動される。この揺動スクロール24の駆動に際しては、周知のオルダムリング28の作用によって遥動スクロール24は自転を規制されつつ旋回する(揺動する)。その旋回は、駆動軸36に対する偏心軸部38の偏心量を半径とする円となる。
駆動モータ30の下側の下部空間UKは高圧に保たれており、該下部空間UKを区画形成する下エンドキャップ16の内底部には油が貯留されている。駆動軸36の軸中には、高圧油供給手段の一部としての給油路80が形成され、この給油路80は、揺動スクロール24の鏡板部24Aの下面側の油室80KKに連通している。駆動軸36の下端には図示しないピックアップが連結されていて、これが下エンドキャップ16の内底部に貯留している油を掻き上げる。この掻き上げられた油は、駆動軸36の給油路80を通って揺動スクロール24の下側の油室80KKに供給され、この油室80KKから、揺動スクロール24に設けられた連通路24ARを介してスクロール圧縮機構20の各摺動部分及び圧縮室26へ供給される。
固定スクロール22は、鏡板部22Aと、この鏡板部22Aの下面に形成された渦巻き状、即ち、インボリュートの既述したラップ22Rを有している。一方、揺動スクロール24は、鏡板部24Aと、この鏡板部24Aの上面に形成された渦巻き状、即ち、インボリュートの既述したラップ24Rとを有している。そして、固定スクロール22のラップ22Rと揺動スクロール24のラップ24Rとは互いに対面して揺動係合し、このことにより固定スクロール22と揺動スクロール24との間において、両ラップ22R,24Rによって、3つ或いは適宜数の圧縮室26が形成される。
基台40の軸受部40Tの下側位置の駆動軸36には、揺動スクロール24や偏心軸部38等と動的バランスを取るための釣合錘37が設けられており、釣合錘37によりバランスを取りながら、揺動スクロール24を自転させることなく旋回させるようになっている。そして、この揺動スクロール24の旋回に伴い、圧縮室26は、両ラップ22R,24R間の容積が固定スクロール22の中心部に向かって収縮することで、吸入管50を介して吸入された冷媒ガスを圧縮して高圧化するよう構成されている。
固定スクロール22の中心部には吐出孔TPが設けられており、この吐出孔TPから吐出された高圧冷媒ガスは、吐出弁42を通って吐出空間TKに吐出され、既述のように、基台40及び固定スクロール22の各外周部に設けた既述の縦溝Mを介して、基台40の下側の高圧空間KKに流出し、この高圧冷媒ガスは、ケーシング本体12に設けた吐出管70を介して圧縮機ケーシング10の外に吐出される。
以上説明したスクロール型圧縮機の組立製造作業の内、上エンドキャップ14と吸入管50を、その他の本体側のケーシング本体12の上側に組込み接合固定させる組立製造作業について以下説明する。図2を参照する。まず、吸入管50は、適宜長さの鉄鋼製の鉄管体54と適宜長さの銅製の銅管体52とを準備する。鉄管体54の肉厚よりも銅管体52の肉厚は薄い。この例の銅管体52は鉄管体54の半分以下の肉厚である。この鉄管体54の下方部外周には、Oリング60を装着させる環状の溝54Mを設けており、下端外周部は先細状のガイド部54Gに形成されている。また、上端部の内周部(外周部でもよい)には段差部を設けており、ここに銅管体52を嵌めて銀ローY2でロー付け接合する。この時に、銅管体52の下端と鉄管体54の段差部との間に、冷媒ガスに混入しているゴミを取り除く篭状のフィルターFの入口開口縁部、或いはここに設けたフランジ部を挟持させ、吸入管50の中に一緒に装着させると、こうしたフィルターを冷媒ガス配管P等、他の配管内にわざわざ配設する手数が省ける。この例のフィルターFはステンレス製の細径線材の網で構成されている。
一方、鉄鋼製の上エンドキャップ14には、既述の如く、鉄鋼製の台座管14Zをアーク溶接によって溶接接合している(参照番号Y1の肉盛部)。前記吸入管50をこの台座管14Zに嵌入させ、その銅管体52の部分を銀ローY3によってロー付け接合する。こうして上エンドキャップ組立体を形成しておく。従って、吸入管50を上エンドキャップ14に対して接合固定させる間、Oリング60を外したままにしておくことができるので、接合時の熱によってOリングが熱損傷することを防止できる。また、この例の銅管体52は、その最大外径部を台座管14Zと銀ロー付けしており、その上下の部分は小径化しており、この下側小径部の下端部を、鉄管体54の上端部の段差部に接合している。従って、銅管体52の下側小径部は、台座管14Zの内面から離隔しており、所定の力を与えれば微小な撓み(曲げ)が可能となっている。
また、上エンドキャップ14の周囲下端部の外面側に、段差底面14Sを有する段差部14Dを形成している。台座管14Zへ吸入管50を挿入、接合した上エンドキャップ組立体の状態における吸入管50の下端と、上エンドキャップ14の周囲下端14Eとの高さの差をH1としておく。スクロール型圧縮機の本体側の固定スクロール22の鏡板部22Aに設けた吸込み口部22Kは、その入口縁部を先拡がり(上拡がり)のガイド部22KGに形成している。このガイド部22KGと前記吸入管50のガイド部54Gとによって上エンドキャップ組立体の吸入管50を吸込み口部22Kに挿入し易くしている。
この例では、スクロール型圧縮機本体側のケーシング本体12の上端12Eと、吸込み口部22Kの入口端との高さの差をH2とすると、H2は前記H1よりも大きく構成している。このため、上エンドキャップ組立体をスクロール型圧縮機本体側に組み込む際、まず、上エンドキャップ14の吸入管50の環状溝54MにOリング60を装着させておき、この上エンドキャップ14の周囲下端14Eがケーシング本体12の上端12Eに位置する前に、吸入管50の下端が吸込み口部22Kの入口縁に位置する。従って、まず、吸入管50の下端部を吸込み口部22Kに挿入させ、次に上エンドキャップ14の段差部14Dの壁部がケーシング本体12の上端部の内面側に嵌合するように押し込む。従って、吸入管50と吸込み口部22Kとの難しい嵌入作業が、ケーシング本体12と上エンドキャップ14とが嵌合する前に行える。
各部品の寸法精度や組立の精度が悪い場合、上記組み込みの際に、まず、吸入管50の下端部が吸込み口部22Kに挿入できても、上エンドキャップ14の段差部14Dの壁部をケーシング本体12の上端部の内面側に嵌合できない場合がある。しかし、この場合も、既述の如く、銅管体52が微小変形可能であるため、吸入管50を若干撓ませて所定の力で上エンドキャップ14の段差部14Dの壁部をケーシング本体12の上端部の内面側に嵌合させることができる。その嵌合状態で押し込めば、やがて上エンドキャップ14の段差部14Dの段差底面14Sがケーシング本体12の上端12Eに当接する。その状態で、上エンドキャップ14とケーシング本体12とをアーク溶接によって溶接接合する(参照番号Y4の肉盛部)ことで組立製造が完了する。銅管製の冷媒ガス配管Pは、吸入管50の銅管体52と銅ロー付けにより極めて容易に接合できる。
本願では、吸入管50内にフィルターFを設けない形態もある。また、寸法H1が寸法H2以上の形態もある。
本発明は、スクロール型圧縮機の組立製造方法とそのスクロール型圧縮機に利用できる。
10 圧縮機ケーシング
12 ケーシング本体
14 上エンドキャップ
14D 段差部
14Z 台座管
22 固定スクロール
22K 吸込み口部
24 揺動スクロール
50 吸入管
52 銅管体
54 鉄管体
60 Oリング
F フィルター
Y1,Y4 アーク溶接部
Y2,Y3 銀ロー付け部

Claims (4)

  1. 固定スクロールと揺動スクロールを収容する圧縮機ケーシングは、ケーシング本体と、該ケーシング本体の上側を塞ぐ上エンドキャップとを具備しており、外部配管からの冷媒ガスを吸入する吸入管が前記上エンドキャップを貫通して該上エンドキャップに対して接合され、該吸入管の下端部は前記固定スクロールに設けた吸込み口部にOリングを介して嵌合させたスクロール型圧縮機の組立製造方法であって、
    前記吸入管は、前記吸込み口部側が鉄鋼製の鉄管体であり、該鉄管体の上端側に、銅製であって前記鉄管体の肉厚以下の肉厚の銅管体を接合して構成すると共に、該銅管体の部分を前記上エンドキャップに接合した上エンドキャップ組立体を形成し、
    その後に、前記Oリングを介して前記吸入管の鉄管体を前記吸込み口部に嵌合させることを含み、前記上エンドキャップ組立体を前記ケーシング本体の上側に組込み接合させる
    ことを特徴とするスクロール型圧縮機の組立製造方法。
  2. 前記上エンドキャップ組立体をケーシング本体側に組込み接合する際に、まず、前記吸入管を前記吸込み口部に挿入開始し、その後に該吸入管を吸込み口部内に押し込みつつ上エンドキャップの周囲下端部をケーシング本体の上部に係合させる請求項1記載のスクロール型圧縮機の組立製造方法。
  3. 固定スクロールと揺動スクロールを収容する圧縮機ケーシングは、ケーシング本体と、該ケーシング本体の上側を塞ぐ上エンドキャップとを具備しており、外部配管からの冷媒ガスを吸入する吸入管が前記上エンドキャップを貫通して該上エンドキャップに対して接合され、該吸入管の下端部は前記固定スクロールに設けた吸込み口部にOリングを介して嵌合させたスクロール型圧縮機であって、
    前記吸入管は、前記吸込み口部側が鉄鋼製の鉄管体であり、該鉄管体の上端側に、銅製であって前記鉄管体の肉厚以下の肉厚の銅管体を接合して構成しており、
    前記鉄管体と銅管体との接合部に、冷媒ガスに混入しているゴミを取り除くフィルターを装着しており、
    組立時に前記吸入管の下端が前記吸込み口部の入口に位置した際には、上エンドキャップの周囲下端がケーシング本体の上端には達していない寸法関係となるように、前記吸入管を前記上エンドキャップに対して接合している
    ことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  4. 前記鉄管体と前記銅管体とを銀ロー付けで接合しており、
    前記吸入管が上エンドキャップを貫通する貫通孔には、鉄鋼製の管状の台座管を上エンドキャップに溶接接合しており、該台座管に挿通させた前記吸入管の銅管体と該台座管とを銀ロー付けで接合している請求項3記載のスクロール型圧縮機。
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