JP2012207622A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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努 昆
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和▲禧▼ 杉本
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Abstract

【課題】Oリングの熱損傷を防止できる吸入管とし、フィルターの設置作業効率を良くすると共に、フィルター機能を十分に発揮できるフィルター配設構造を提供する。
【解決手段】吸入管50の下端部は固定スクロール22に設けた吸込み口部22KにOリング60を介して嵌合させたスクロール型圧縮機であって、吸入管は、前記吸込み口部側が鉄鋼製の鉄管体であり、上側が銅製の銅管体であり、該銅管体を圧縮機ケーシングに対して銀ロー付け接合を施しており、フィルターFを吸入管の下端部に装着して該吸入管から下方に突出した突出部を有し、吸込み口部22Kに連通すると共に圧縮室に冷媒ガスを送入する孔部22Hは、突出部全長に亘って、該孔部の横断面における少なくとも一つの径方向において、鉄管体の流路最大内径よりも大きく形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクルの蒸発器からの冷媒ガス配管と接続して、この冷媒ガス配管を流れてくる冷媒ガスを吸入させる吸入管の中に、冷媒ガスに混入している可能性のあるゴミを取り除くフィルターを装着したスクロール型圧縮機に関する。
冷凍サイクルの蒸発器から冷媒ガス配管を流れて来る冷媒ガスを吸入して圧縮する圧縮機としてスクロール型圧縮機がある。このスクロール型圧縮機として、下記特許文献1には、一体材料からなる吸入管51が圧縮機ケーシングの一部であるエンドキャップ4Aに接合された構造が示されている。また、吸入管51の先部は、冷媒ガスの漏れ防止のためにOリングを介して固定スクロール12の吸入口18に嵌合されている。なお、一体材料は一般には鉄鋼材と考えられる。また、特許文献2には、スクロール式流体機械の空気フィルターについての開示がある。なお、特許文献1の吸込口18の内径は、該吸入口18の下に続く孔部の内径に対して、概ね吸入管51の肉厚分、段差状に大径化している。即ち、吸込口18は吸入管51の肉厚分程度、前記孔部よりも大きくし、吸入管51の内径と前記孔部の内径を概ね同じにして、吸入管51と孔部とにおいて、冷媒ガスの流路抵抗を同じ程度にしている。
特開2009−228439号公報 特開2008−267142号公報
しかし、特許文献1のように、吸入管を鉄鋼材で形成すれば、それを、鉄鋼材で形成されているエンドキャップに溶接すると、その溶接熱でOリングが熱損傷し得る。また、冷凍サイクルでは、上記特許文献2と同様に、冷媒ガス中のゴミを除去すべく、冷媒配管回路の何処かにフィルターを設置する必要がある。このフィルターを効率的な作業で設置すると共に、フィルターとしての機能を十分に発揮させたい。
依って解決しようとする課題は、Oリングの熱損傷を防止できる吸入管とし、フィルターの設置作業効率を良くすると共に、フィルター機能を十分に発揮できるフィルター配設構造を有するスクロール型圧縮機の提供である。
上記課題に鑑みて第1の発明は、固定スクロールと揺動スクロールを収容する鉄鋼製の圧縮機ケーシングを貫通して、外部配管からの冷媒ガスを吸入する吸入管が接合固定されており、該吸入管の下端部は前記固定スクロールに設けた吸込み口部にOリングを介して嵌合させたスクロール型圧縮機であって、
前記吸入管は、前記吸込み口部側が鉄鋼製の鉄管体であり、該鉄管体の上端側に、銅製又は他の金属の表面に銅メッキを施した銅管体を接合して構成し、
該吸入管の銅管体を前記圧縮機ケーシングに対して銀ロー付け接合を施しており、
冷媒ガスに混入しているゴミを取り除く籠型のフィルターを、前記吸入管の下端部に装着して該吸入管から下方に突出した突出部を有し、
前記吸込み口部に連通すると共に、固定スクロールのラップと揺動スクロールのラップとの成す圧縮室に冷媒ガスを送入するための孔部は、前記突出部の全長に亘って、該孔部の横断面における少なくとも一つの径方向において、前記鉄管体の流路としての最大内径よりも大きく形成した拡径部を有する
ことを特徴とするスクロール型圧縮機を提供する。
第2の発明は、第1発明の前記拡径部は前記吸込み口部の内径と同じ程度の内径に形成している。
第3の発明は、第1又は第2の発明の前記吸込み口部と孔部が前記固定スクロールの周辺寄りの位置に設けられており、前記一つの径方向が固定スクロールの円周方向であって、前記突出部の近くの前記孔部の横断面形状は前記円周方向に長い長孔である。
第4の発明は、第1又は第2の発明の前記突出部の近くの前記孔部の横断面形状は円形状である。
第5の発明は、第1〜第4の発明の前記フィルターは、その入口開口縁部が前記鉄管体の下端部内周に圧入されている。
第6の発明は、第5の発明の前記下端部内周には段差部が設けられており、該段差部の内径は該段差部よりも上側の吸入管の内径の中で最小であり、該段差部に前記入口開口縁部を圧入装着している。
第1の発明では、吸入管は、その下側を鉄管体とし、上側を銅管体とした構造であって、その銅管体部分を鉄鋼製の圧縮機ケーシングに対して銀ロー接合をしているため、銀ロー付けの際の熱は溶接時の熱よりも温度を低くできるため、吸入管に予めOリングを装着した状態で組立製造する場合でも、Oリングに対する熱損傷を防止できる。また、吸入管が鉄管体と銅管体という2つの部品で構成されるため、この2つの部品を接合して吸入管を形成する際に、ついでの作業によってこの吸入管の中にフィルターを装着できる。即ち、フィルターの設置作業の効率が良い。
更に、冷媒ガス中のゴミは籠型フィルターの中央部に溜まり易く、その場合、フィルターの側面部が流路の主体となる。しかし、フィルターを吸入管の内部に収容装着していると、吸入管の内壁がフィルターの側面部に近接しているため、この場合、現実には流路が確保できない恐れがある。そこで、籠型のフィルターを吸入管の下端部、即ち、鉄管体の下端部に装着して吸入管から突出した突出部を有し、この突出部の全長に亘って孔部が拡径部を有するため、フィルターの側面部の流路を確保できる。
第2の発明では、拡径部の寸法形態を具体化している。
第3の発明では、拡径部の寸法形態を具体化しており、吸込み口部と孔部が固定スクロールの周辺寄りの位置に設けられていると、径方向を拡径するには寸法制約が強い場合があり、この場合、孔部を固定スクロールの円周方向に長い長孔とすることで、流路を確保できる。
第4の発明では、第3発明のように孔部が鏡板部の周辺寄りの位置でない場合等、径方向の寸法制約が小さければ、孔部の横断面形状を円形状に拡径でき、この場合、流路を最も広く確保できる。円形ということは、全方位の径方向において拡径している。
第5の発明では、フィルターは圧入によって装着されているため、装着作業が容易である。
第6の発明では、下端部の内周に設けられた段差部の内径は該段差部よりも上側の吸入管の内径の中で最小であるため、鉄管体と銅管体を銀ロー付け等で接合して吸入管を形成した後、どの製造工程段階においても、フィルターを吸入管の上端から押し入れて、フィルターの入口開口縁部を段差部に圧入装着できるため、このフィルターに対する各部接合時の接合熱の影響を防止できるので、フィルター形成に半田付けが可能等、フィルターの製造制限が少なくなる。
本発明に係るスクロール型圧縮機の縦断面図である。 図1のスクロール型圧縮機の要部部品の拡大平面図である。 図2の矢視線C−Cによる縦断面図である。 図2の矢視線D−Dによる縦断面部分に吸入管を装着させた拡大縦断面図である。
以下、本発明を添付図面を用いて更に詳細に説明する。まず、図1を参照する。スクロール型圧縮機は、冷媒が循環して冷凍サイクル運転動作を行う図示しない冷媒回路の蒸発器からの冷媒ガス配管Pに接続されており、冷媒ガスを圧縮するものである。この圧縮機は、縦長孔筒状の密閉ドーム型の圧縮機ケーシング10を有する。この圧縮機ケーシング10は、上下方向に延びる軸線を有する円筒状の胴部であるケーシング本体12と、その上側を気密状に塞ぐべく参照記号Y4の部位で溶接して一体接合され、上方側に突な椀状の上エンドキャップ14と、ケーシング本体12の下側を気密状に塞ぐべく溶接して一体接合され、下方側に突な椀状の下エンドキャップ(ボトム)16とを有して圧力容器として構成されている。
圧縮機ケーシング10の内部には、冷媒ガスを圧縮するスクロール圧縮機構20と、このスクロール圧縮機構20の下方に配置される駆動モータ30とが収容されている。このスクロール圧縮機構20と駆動モータ30とは、圧縮機ケーシング10内を上下方向に延び、この駆動モータ30の出力軸である駆動軸36によって連結されている。そして、スクロール圧縮機構20と駆動モータ30との間には高圧空間KKが形成されている。
スクロール圧縮機構20は、環状のメインフレーム40と、該メインフレーム40の上面に密着して配置される固定スクロール22と、これら固定スクロール22とメインフレーム40の間に配置され、固定スクロール22に揺動係合する揺動スクロール24とを備えている。メインフレーム40はその外周面において全周に亘ってケーシング本体12に固定されている。また、メインフレーム40によって、圧縮機ケーシング10内がメインフレーム40の下側の高圧空間KKと、メインフレーム40の上側の吐出空間TKとに区画され、各空間KK,TKは、メインフレーム40及び固定スクロール22の各外周部に縦に延びて形成された縦溝Mを介して連通している。スクロール型圧縮機20によって高圧に圧縮された冷媒ガスは吐出空間TK、縦溝M、高圧空間KKの順に流れる。
メインフレーム40には、前記駆動軸36をラジアル軸受39を介して回転可能に軸受する軸受部40Tが、下面中央部において下に向かって突出している。また、駆動軸36の上端部には、該駆動軸36の中心軸線から偏心した中心軸線を有する偏心軸部38が一体に設けられている。この偏心軸部38は、揺動スクロール24の鏡板部24Aの下面の中央部において下に向かって突出した円筒状のボス部24Bに挿入されており、偏心軸部38とボス部24Bとは相対回転可能である。メインフレーム40には、この偏心軸部38を受容した揺動スクロール24のボス部24Bが回動できる空間40Hが前記軸受部40Tの孔に連通してその上側に形成されている。駆動モータ30の下方には、駆動軸36の下端部を回転可能に嵌入支持するベアリングプレート41が備えられている。
また、既述したが、圧縮機ケーシング10の上エンドキャップ14の所定位置には、鉄鋼製の管状の台座管14Zがその中心軸線を上下方向に指向させつつ貫通して溶接接続されている。その溶接部は肉盛部Y1である。この台座管14Zを挿通して、冷媒回路の冷媒ガス配管Pからの冷媒ガスをスクロール圧縮機構20に導くための吸入管50が接合固定されている。また、ケーシング本体12には、圧縮機ケーシング10内の高圧空間KKの冷媒ガスを圧縮機ケーシング10の外に吐出させる吐出管70が気密状に貫通固定されている。吸入管50は、吐出空間TKを上下方向に延び、その下端部はOリング60を介して固定スクロール22の鏡板部22Aに設けた吸込み口部22Kに嵌入しており、更に、この吸込み口部22Kは鏡板部22Aを貫通した孔部22Hと連通し、固定スクロール22のラップ22Rと揺動スクロール24のラップ24Rとの成す圧縮室26に冷媒ガスを送り込むように連通している。こうして圧縮室26内に冷媒ガスが吸入される。
この例では、駆動モータ30は交流モータであって、圧縮機ケーシング10の内壁面に固定された環状のステータ32と、このステータ32の内側に回転自在に構成されたロータ34とを備え、該ロータ34には既述の駆動軸36が固定されている。この駆動軸36の回転によって前記偏心軸部38が回転して既述の揺動スクロール24が駆動される。この揺動スクロール24の駆動に際しては、周知のオルダムリング28の作用によって揺動スクロール24は自転を規制されつつ旋回する(揺動する)。その旋回は、駆動軸36に対する偏心軸部38の偏心量を半径とする円となる。
駆動モータ30の下側の下部空間UKは高圧に保たれており、該下部空間UKを区画形成する下エンドキャップ16の内底部には油が貯留されている。駆動軸36の軸中には、高圧油供給手段の一部としての給油路80が形成され、この給油路80は、揺動スクロール24の鏡板部24Aの下面側の油室80KKに連通している。駆動軸36の下端には図示しないピックアップが連結されていて、これが下エンドキャップ16の内底部に貯留している油を掻き上げる。この掻き上げられた油は、駆動軸36の給油路80を通って揺動スクロール24の下側の油室80KKに供給され、この油室80KKから、揺動スクロール24に設けられた連通路24ARを介してスクロール圧縮機構20の各摺動部分及び圧縮室26へ供給される。
固定スクロール22は、鏡板部22Aと、この鏡板部22Aの下面に形成された渦巻き状、即ち、インボリュートの既述したラップ22Rを有している。一方、揺動スクロール24は、鏡板部24Aと、この鏡板部24Aの上面に形成された渦巻き状、即ち、インボリュートの既述したラップ24Rとを有している。そして、固定スクロール22のラップ22Rと揺動スクロール24のラップ24Rとは互いに対面して揺動係合し、このことにより固定スクロール22と揺動スクロール24との間において、両ラップ22R,24Rによって、3つ或いは適宜数の圧縮室26が形成される。
メインフレーム40の軸受部40Tの下側位置の駆動軸36には、揺動スクロール24や偏心軸部38等と動的バランスを取るための釣合錘37が設けられており、釣合錘37によりバランスを取りながら、揺動スクロール24を自転させることなく旋回させるようになっている。そして、この揺動スクロール24の旋回に伴い、圧縮室26は、両ラップ22R,24R間の容積が固定スクロール22の中心部に向かって収縮することで、吸入管50を介して吸入された冷媒ガスを圧縮して高圧化するよう構成されている。
固定スクロール22の中心部には吐出孔TPが設けられており、この吐出孔TPから吐出された高圧冷媒ガスは、吐出弁42を通って吐出空間TKに吐出され、既述のように、メインフレーム40及び固定スクロール22の各外周部に設けた既述の縦溝Mを介して、メインフレーム40の下側の高圧空間KKに流出し、この高圧冷媒ガスは、ケーシング本体12に設けた吐出管70を介して圧縮機ケーシング10の外に吐出される。
図1に示されているように、吸入管50は上エンドキャップ14の中央よりも周辺寄りの位置に設けられている。以下、図2と図3と図4を参照する。吸入管50の下端部を嵌合させる吸込み口部22Kと、その下の孔部22Hは固定スクロール22の鏡板部22Aの周辺寄りの位置に設けられている。この吸込み口部22Kは平面視において円形であるが、孔部22Hは、平面視において固定スクロール22の円周方向に長い長孔形である。固定スクロール22の円周方向ではなくて径方向の縦断面図である図3においては、図示の如く、孔部22Hはその短径が現れていて、吸込み口部22Kに対して段差状に縮径されている。しかし、固定スクロール22の円周方向に沿った縦断面図である図4においては、孔部22Hはその長径が現れていて、吸込み口部22Kと(概ね)同じ径となっている。
即ち、孔部22Hの横断面における一つの径方向である、固定スクロール22の円周方向において、孔部22Hは、鉄管体54の段差部54Dの下側の開口である下端出口の最小内径D1よりも大きく形成された拡径部22HKを有している。また、拡径部22HKは鉄管体54の流路としての最大内径D2よりも大きい。孔部22Hは、その短径方向、即ち、固定スクロール22の径方向の寸法に対して、長径方向、即ち、固定スクロール22の円周方向に拡径されている。
ここで、図4を参照して吸入管50の構造を説明する。鉄鋼材からなる鉄管体54を下側とし、その上側に、銅製、又は鉄鋼等銅以外の金属の表面に銅メッキを施した銅管体52を接合して吸入管50を構成している。その接合は銀ローY2で接合されている。鉄管体54の肉厚よりも銅管体52の肉厚は薄い。この例の銅管体52は鉄管体54の半分以下の肉厚である。この吸入管50の銅管体52の部分を台座管14Zに銀ロー付け接続している。この接合部は図1の肉盛部Y3である。
この鉄管体54の下方部外周には、Oリング60を装着させる環状の溝54Mを設けている。鉄管体54の下端部の内周には、上側に開放している段差部54Dが形成されている。この段差部54Dの内径は吸入管50の中で最小の内径である。従って、籠型のフィルターFは、吸入管50の上端開口から挿入して、この段差部54Dに圧入できる。即ち、籠型フィルターFは、網状の本体部FBとその入口開口縁部FAとを有しており、この入口開口縁部FAが段差部54Dに圧入される。従って、フィルターFは、銅管体52と鉄管体54とを接合部Y2で接合する際には装着しておらず、接合の後から装着できるため、ロー付け熱の影響を受けることを防止できる。このため、フィルターFは、半田付けを用いて形成すること等も可能であって、フィルターFの製作自由度が向上する。
このようにして、吸入管50の下端部にフィルターFを装着し、その本体部FBの大部分を吸入管50から下方に突出させている。即ち、本体部FBの大部分が突出部であるので、突出部をFBで表しておく。この例の円周方向に長い長孔形状の孔部22Hは、該円周方向に拡径された拡径部22HKを有しており、突出部FBの側面部と孔部22Hの内壁との隙間は、短径方向では殆ど無いが、長径方向では拡径部22HKによって大きく確保されている。
この例では、拡径部22HKは突出部FBの全長に亘るだけでなく、孔部22Hのほぼ全長に亘って設けているが、孔部22Hの上部、即ち、突出部FBの下端位置よりやや深く、フィルターFの側面部の流路が確保できる位置まで設けていればよい。また、この例では孔部22H(の上部)を長孔形状にすることにより拡径部22HKを設けているが、固定スクロール22における吸込み口部22Kと孔部22Hの位置によっては、孔部22Hの(上部)を断面円形にすることもでき、この場合は、フィルターFを通る冷媒ガスの流路を突出部FBの全周に亘って大きく確保できる。
また、フィルターFは、段差部無しで圧入してもよい。例えば、鉄管体54の先部内径を下細(先細)にし、これに上から押し込んで圧入する等である。圧入以外に、接着や挟持等によって吸入管50の下端部に装着してもよい。
一方、この例では、鉄鋼製の上エンドキャップ14には、既述の如く、鉄鋼製の台座管14Zをアーク溶接によって溶接接合している(肉盛部Y1)。前記吸入管50をこの台座管14Zに嵌入させ、その銅管体52の部分を銀ローY3によってロー付け接合する。こうして上エンドキャップ組立体を形成しておき、この組立体を本体側に組み込んでスクロール型圧縮機を製造できる。従って、吸入管50を上エンドキャップ14に対して接合固定させる間、Oリング60を外したままにしておくことができるので、接合時の熱によってOリングが熱損傷することを防止できる。しかし、本願では、この製造組み込み順序に限らず、吸入管50は、その下端部をOリング60を介して固定スクロール22の鏡板部22Aに設けた吸込み口部22Kに嵌入した後に、その上部を上エンドキャップ14に溶接接合した台座管14Zの中を挿通させ、そして銅管体52の部分を銀ローY3によってロー付け接合してスクロール型圧縮機を製造してもよい。この場合も、銅管体52を使用しているため、銀ロー付けが可能なため、アーク溶接時の温度よりも低く、Oリング60の熱損傷が防止、或いは低減できる。
本発明は、冷凍サイクルの圧縮機としてのスクロール型圧縮機に利用できる。
10 圧縮機ケーシング
12 ケーシング本体
14 上エンドキャップ
14D 段差部
14Z 台座管
22 固定スクロール
22H 孔部
22HK 拡径部
22K 吸込み口部
24 揺動スクロール
50 吸入管
52 銅管体
54 鉄管体
54D 段差部
60 Oリング
F フィルター
FA 入口開口縁部
FB 突出部(本体部)

Claims (6)

  1. 固定スクロールと揺動スクロールを収容する鉄鋼製の圧縮機ケーシングを貫通して、外部配管からの冷媒ガスを吸入する吸入管が接合固定されており、該吸入管の下端部は前記固定スクロールに設けた吸込み口部にOリングを介して嵌合させたスクロール型圧縮機であって、
    前記吸入管は、前記吸込み口部側が鉄鋼製の鉄管体であり、該鉄管体の上端側に、銅製又は他の金属の表面に銅メッキを施した銅管体を接合して構成し、
    該吸入管の銅管体を前記圧縮機ケーシングに対して銀ロー付け接合を施しており、
    冷媒ガスに混入しているゴミを取り除く籠型のフィルターを、前記吸入管の下端部に装着して該吸入管から下方に突出した突出部を有し、
    前記吸込み口部に連通すると共に、固定スクロールのラップと揺動スクロールのラップとの成す圧縮室に冷媒ガスを送入するための孔部は、前記突出部の全長に亘って、該孔部の横断面における少なくとも一つの径方向において、前記鉄管体の流路としての最大内径よりも大きく形成した拡径部を有する
    ことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記拡径部は前記吸込み口部の内径と同じ程度の内径に形成している請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記吸込み口部と孔部が前記固定スクロールの周辺寄りの位置に設けられており、前記一つの径方向が固定スクロールの円周方向であって、前記突出部の近くの前記孔部の横断面形状は前記円周方向に長い長孔である請求項1又は2記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記突出部の近くの前記孔部の横断面形状は円形状である請求項1又は2記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記フィルターは、その入口開口縁部が前記鉄管体の下端部内周に圧入されている請求項1〜4の何れか1記載のスクロール型圧縮機。
  6. 前記下端部内周には段差部が設けられており、該段差部の内径は該段差部よりも上側の吸入管の内径の中で最小であり、該段差部に前記入口開口縁部を圧入装着している請求項5記載のスクロール型圧縮機。
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