JPWO2012124526A1 - 電子内視鏡及び内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

電子内視鏡は、先端に絶縁性の先端硬質部本体を有し、孔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の基端部に設けられ、グランド部に電気的に接続されるコネクタ接続部を有する操作部と、前記挿入部の先端硬質部本体と前記操作部との間に設けられ前記挿入部の構造体を形成し、前記コネクタ接続部を通して前記グランド部と導通する接地金属部材と、光学素子と、前記光学素子を保持する導電性を有する枠部材とを有し、前記挿入部の先端から前記操作部に向かって延出された観察光学系と、前記観察光学系の枠部材を前記接地金属部材に導通させる導電接続部とを有する。

Description

この発明は、例えば工業用や医療用など種々の用途に用いられる電子内視鏡及び内視鏡システムに関する。
一般に、電子内視鏡の挿入部の内部には観察光学系が配設され、特に挿入部の先端部には、対物レンズと、挿入部の基端側に向かって延出された撮像ケーブルが接続された固体撮像素子(CCD)とが配設されている。実際には、対物レンズは対物レンズ枠に、固体撮像素子はCCD保持枠にそれぞれ保持され、対物レンズ枠の後端にCCD保持枠が組み付けられた状態で内視鏡の挿入部の先端部に配置されている。内視鏡は、対物レンズを介して固体撮像素子に結像された像がその固体撮像素子で撮像されるとともにその像が電気信号に変換され、その電気信号が撮像ケーブルを通して内視鏡の外部にあるビデオプロセッサに出力されて映像をモニタに表示する。
近年、例えば電子内視鏡に高周波処置具を組み合わせて使用する場合がある。このとき、高周波処置具からの漏れ電流が内視鏡の挿入部の先端部から固体撮像素子に流れる場合があり、内視鏡により得られる観察像にノイズの影響を受けることがある。また、内視鏡の使用中に静電気が発生した場合、静電気による電流が内視鏡の先端部から固体撮像素子に流れることがある。
例えば特開2001−128936号公報の内視鏡の挿入部の先端部本体は一般に導電性の金属部材で形成され、その先端部本体と内視鏡の外装や内部構造体を構成する金属構造部材とが接している。例えば静電気や高周波処置具からの漏れ電流は先端部本体を介して、内視鏡の金属構造部材に電流を流し、その金属構造部材と電気的に接続されている、内視鏡の外部のビデオプロセッサのグランド部に電流を逃がすことで、固体撮像素子への電流の流れ込みを防いでいる。
さらに近年では、挿入部の先端部本体が透明な絶縁性物質(非導電性物質)で構成された内視鏡がある。これは、先端部本体に設けられた照明レンズと先端部本体とを一体化することによる原価低減や、先端部本体の細径化のために採用されている。この内視鏡の場合、先端部本体が非導電物質のため、特開2001−128936号公報のように、内視鏡の挿入部の先端部本体と金属構造部材とを電気的に接続することができない。そのため、先端部本体から露出している金属製の対物レンズ枠に静電気や高周波漏れ電流が流れ、CCD保持枠を介して固体撮像素子に電流が流れる可能性がある。
これらを解決するために、特開2007−89888号公報には、CCD保持枠の後端が嵌合され固体撮像素子や撮像基板の強度を確保するために撮像基板を覆っているCCD補強枠と、撮像ケーブルのGNDとを挿入部の内部に配設された導線で電気的に接続する技術が示されている。この対策により、対物レンズ枠に飛んでCCD保持枠へ流れ込んだ電流は、固体撮像素子へは流れ込まず、CCD補強枠、導線、撮像ケーブルのGNDを介してビデオプロセッサのGNDへ流れる。このため、特開2007−89888号公報の内視鏡では、静電気や高周波漏れ電流による固体撮像素子への影響が防止されている。特開2007−89888号公報の内視鏡では、対物レンズ枠、CCD保持枠、CCD補強枠の間の導通性を高めるために、導電性接着剤で対物レンズ枠とCCD保持枠との間、CCD保持枠とCCD補強枠との間を接着している。
近年の内視鏡は、挿入部の挿入時の患者の苦痛軽減のため、できる限り内視鏡の挿入部の外径を細径化することが求められている。しかしながら、特開2007−89888号公報のように、撮像ユニットのCCD保持枠と撮像ケーブルのGNDとを、導線を介して導通させる場合、内視鏡の挿入部の先端部の内部に導線を組み込む分のスペースの確保が必要となる。そのため、どうしても挿入部の先端部の外径が、導線の分だけ大きくなってしまう。
この発明は、挿入部の外径をできるだけ細くした上で、静電気や高周波漏れ電流等が観察光学系に影響を及ぼすのを防ぐことができる電子内視鏡及び内視鏡システムを提供することを目的とする。
この発明に係る電子内視鏡は、先端に絶縁性を有する先端硬質部本体を有し、孔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の基端部に設けられ、グランド部に電気的に接続されるコネクタ接続部を有する操作部と、前記挿入部の先端硬質部本体と前記操作部との間に設けられ前記挿入部の構造体を形成し、前記コネクタ接続部を通して前記グランド部と導通する接地金属部材と、光学素子と、前記光学素子を保持する導電性を有する枠部材とを有し、前記挿入部の先端から前記操作部に向かって延出された観察光学系と、前記観察光学系の枠部材を前記接地金属部材に導通させる導電接続部とを有する。
図1は、第1実施形態に係る内視鏡システムの全体を示す概略図である。 図2Aは、第1実施形態に係る内視鏡システムの内視鏡の挿入部の概略的な縦断面図である。 図2Bは、図2A中の2B−2B線に沿う概略的な横断面図である。 図2Cは、図2A中の2C−2C線に沿う概略的な横断面図である。 図2Dは、図2A中の符号2Dで示す部分の拡大した縦断面図である。 図2Eは、図2Dに示す縦断面図中の接続管の接点部を示す概略的な平面図である。 図3Aは、第1実施形態に係る内視鏡システムの固体撮像素子とビデオプロセッサとの間の電気的接続状態を示す概略図である。 図3Bは、第1実施形態に係る電気コネクタの構成を示す概略的な平面図である。 図4は、第2実施形態に係る内視鏡システムの内視鏡の挿入部の先端から先端硬質部の本体を取り外した状態の概略的な斜視図である。 図5は、第3実施形態に係る内視鏡システムの内視鏡の挿入部の概略的な縦断面図である。 図6は、第4実施形態に係る内視鏡システムの内視鏡の挿入部の概略的な縦断面図である。 図7Aは、第1から第4実施形態に係る内視鏡システムの内視鏡に用いられるライトガイドを示す概略的な斜視図である。 図7Bは、第1から第4実施形態に係る内視鏡システムの内視鏡に用いられるライトガイドを示す概略的な斜視図である。 図8は、第1から第4実施形態に係る内視鏡システムの内視鏡の挿入部の湾曲部の概略的な横断面図である。 図9Aは、第1から第4実施形態に係る内視鏡システムの内視鏡に用いられるライドガイドを示す概略図である。 図9Bは、図9A中の9B−9B線に沿い、接続管の内部に観察光学系とライトガイドとを並設させた状態を示す概略的な横断面図である。 図10Aは、接続管の内部に観察光学系とライトガイドとを並設させた状態を示す概略的な横断面図である。 図10Bは、接続管の内部に観察光学系とライトガイドとを並設させた状態を示す概略的な横断面図である。 図11は、ライトガイドにキリカキを有する被覆チューブを被覆した状態を示す概略的な斜視図である。 図12は、第1から第4実施形態とは異なる形状の内視鏡の挿入部の概略的な縦断面図である。 図13は、参考形態の内視鏡の挿入部の概略的な縦断面図である。 図14Aは、参考形態の内視鏡の図13中の14A−14A線に沿う概略的な横断面図である。 図14Bは、参考形態の内視鏡の図13中の14B−14B線に沿う概略的な横断面図である。 図15Aは、参考形態の内視鏡の図13中の15A−15A線に沿う概略的な横断面図である。 図15Bは、参考形態の内視鏡の図13中の15B−15B線に沿う概略的な横断面図である。 図15Cは、参考形態の内視鏡の図13中の15Cで示す位置の概略的な拡大図である。 図16Aは、参考形態の内視鏡の図13中の16A−16A線に沿う概略的な横断面図である。 図16Bは、参考形態の内視鏡の図13中の16B−16B線に沿う概略的な横断面図である。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための形態について説明する。
第1実施形態について図1から図3Bを用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る内視鏡システム10は、電子内視鏡12と、この電子内視鏡12に着脱可能なビデオプロセッサ14及び光源装置16とを備えている。電子内視鏡12に対してビデオプロセッサ14及び光源装置16はそれぞれ外部デバイスである。ビデオプロセッサ14にはモニタ20が接続されている。
電子内視鏡12は、例えば管孔内等、狭い空間内に挿入するための細長い挿入部32と、挿入部32の基端部に設けられ挿入部32を操作するための操作部34とを有する。
操作部34は、湾曲操作ノブ(湾曲操作部)42aを有する操作部本体42と、ユニバーサルコード44と、ライトガイドコネクタ46と、ビデオケーブル48と、電気コネクタ(コネクタ接続部)50とを有する。
操作部本体42の内部は挿入部32の内部から延出された各種構造体を収容するとともに、後述する湾曲部64を湾曲させるためのプーリやスプロケット等の回動部42bを収容する収容部として機能し、操作部本体42の外部は使用者に把持される把持部として機能する。湾曲操作ノブ42aは操作部本体42の内部の回動部42bと軸部42cを介して連動している。このため、湾曲操作ノブ42aを操作すると、回動部42bを介して後述するワイヤ84を動作させて湾曲管82、すなわち湾曲部64を湾曲させることができる。なお、回動部42bは金属材で形成されていることが好ましく、導電性を有する。一方、操作部本体42及び湾曲操作ノブ42aは絶縁性を有する樹脂材等で少なくとも外周が覆われている。
操作部本体42からはユニバーサルコード44が延出されている。ユニバーサルコード44は、例えばポリウレタン等の絶縁性の樹脂材で被覆されている。操作部本体42に対するユニバーサルコード44の遠位端部には光源装置16の凹部16aに接続されるライトガイド端部46aを有するライトガイドコネクタ46が配設されている。ライトガイドコネクタ46の側面からはビデオケーブル48が延出され、ライトガイドコネクタ46に対するビデオケーブル48の遠位端部にはビデオプロセッサ14に接続される電気コネクタ50が配設されている。
図1及び図2Aに示す挿入部32は、その先端から基端に向かって順に、先端硬質部62と、湾曲部64と、管状部66とを有する。
図2Aに示すように、先端硬質部62は透明な樹脂材で形成された本体72と、本体の基端に配設された接続管74とを有する。先端硬質部62の本体72及び接続管74はそれぞれ例えば略円筒状に形成されている。先端硬質部62の本体72の基端側の外周面には、接続管74の先端が配設される凹部72aが形成されている。このため、先端硬質部62の本体72の基端側の凹部72aに接続管74の先端を配置することにより、本体72と接続管74との配置を位置決めできる。なお、先端硬質部62の本体72は非導電性(絶縁性)である。一方、接続管74は例えばステンレス鋼材等の金属材で形成されていることが好ましく、導電性を有する。
湾曲部64は複数の湾曲駒(節輪)82a,82b,82c,…が軸方向に並設された湾曲管82を有する。最も先端の湾曲駒82aには、湾曲管82を湾曲させるための複数のワイヤ84の先端がそれぞれワイヤ固定部84aに固定されている。なお、ワイヤ固定部84aは例えば最も先端の湾曲駒82aをプレス加工するなどして形成されている。そして、ワイヤ84はワイヤ固定部84aから図1に示す操作部34の操作部本体42まで延出され、ワイヤ84の基端は操作部本体42の内部の回動部42bに連結されている。また、ワイヤ84は管状部66の内部でコイルチューブ86に覆われている。このため、湾曲操作ノブ42aを操作すると、回動部42bを介してワイヤ84が軸方向に移動することによって湾曲管82を自在に湾曲させることができる。
なお、ワイヤ84は金属材製の素線で形成されていることが好ましく、導電性を有する。
そして、湾曲管82の最も先端の湾曲駒82aの外周面は、接続管74の内周面に固定されている。各湾曲駒82a,82b,82c,…を有する湾曲管82は例えばステンレス鋼材等の金属材で形成されていることが好ましく、導電性を有する。ここで、接続管74及び湾曲管82は導電性を有する接着剤やビス等の連結部90で固定されている。図2Aは後述する導電性の接着剤を用いて両者を接続した例である。連結部90が接着剤の場合、接続管74と湾曲管82との間には、円周状に塗布された接着剤で固定されている。すなわち、接続管74は湾曲管82との間に導電性を有し、電気的に接続されている。
したがって、先端硬質部62の接続管(接地金属部材)74、湾曲部64の湾曲管(接地金属部材)82及びワイヤ(接地金属部材)84、操作部本体42の内部の回動部(接地金属部材)42bは電気的に接続され、導電性を有する。なお、先端硬質部62の接続管(接地金属部材)74、湾曲部64の湾曲管(接地金属部材)82及びワイヤ(接地金属部材)84は挿入部32の構造体を形成する。このため、これら接地金属部材は接地金属部材を導通させるのに別途に導線等を必要とせず、挿入部32の大径化を防止できる。
図3Aに示すように、回動部42bは、導線EL1によって、操作部34の内部、例えば操作部本体42の内部で後述するGNDの信号線である電線L2に電気的に接続されている。回動部42bと電線L2とを電気的に接続するのは操作部34の操作部本体42の内部であることが好ましいが、ユニバーサルコード44の内部、ライトガイドコネクタ46の内部、ビデオケーブル48の内部、電気コネクタ50の内部のいずれであっても良い。
なお、先端硬質部62の接続管74の外周面、及び、湾曲部64の湾曲管82の外周面は、共通の外皮80で覆われている。外皮80は絶縁性を有するので、接続管74や湾曲管82に対して挿入部32の径方向外側から電気が流れるのが防止されている。また、先端硬質部62の本体72の外周面及び外皮80の外周面には、図2A及び図2Dに示すように、糸80aが巻回されて糸80aの外側から接着剤80bが塗布されている。
図1及び図2Aに示す管状部66は、この実施形態では可撓管であるものとする。管状部66は、螺旋管92と、ブレード94と、外皮96とを有する。螺旋管92は例えばステンレス鋼材等の金属材で形成されていることが好ましく、導電性を有する。ここで、湾曲管82及び螺旋管92は導電性を有する接着剤やビス等で固定されている。すなわち、湾曲管82は螺旋管92との間に導電性を有し、電気的に接続されている。なお、湾曲管82と螺旋管92との間は、上述した接続管74とは別の導電性の接続管(図示せず)を用いて接続しても良い。
そして、図3Aに示すように、螺旋管92は、導線EL2によって、操作部34の内部、例えば操作部本体42の内部で後述するGNDの信号線である電線L2に電気的に接続されている。螺旋管92と電線L2とを電気的に接続するのは操作部34の操作部本体42の内部であることが好ましいが、ユニバーサルコード44の内部、ライトガイドコネクタ46の内部、ビデオケーブル48の内部、電気コネクタ50の内部のいずれであっても良い。
なお、先端硬質部62の接続管(接地金属部材)74、湾曲部64の湾曲管(接地金属部材)82及び螺旋管(接地金属部材)92は挿入部32の構造体を形成する。このため、これら接地金属部材は接地金属部材を導通させるのに導線等を別途に必要とせず、挿入部32の大径化を防止できる。
電子内視鏡12の挿入部32及び操作部34の内部には、照明光学系102(図2B及び図2C参照)及び観察光学系104(図2Aから図2C参照)が配設されている。
照明光学系102は、一端(先端)が挿入部32の先端硬質部62に配設され、他端(基端)が操作部34のライトガイドコネクタ46に配設されたライトガイド112を備えている。図2Bに示すように、この実施形態に係るライトガイド112の一端は、先端硬質部62の本体72に形成された孔部72bに配設されている。そして、ライトガイド112の一端は、孔部72bの底部に形成された図示しないR形状部に突き当てられて固定されている。
本実施形態のライトガイド端部46aは、光源装置16の凹部16aに接続可能である。このため、光源装置16による照明光が凹部16aからライトガイド端部46aを通してライトガイド112内を伝送し、先端硬質部62内の照明光学系102から照明光が出射される。このとき、照明光はR形状部により広角化され、透明樹脂で形成された先端硬質部62の本体72から広い範囲に照明光を照射することが可能である。したがって、被写体が照明される。
このように、樹脂材で形成された本体72に金属部材を介することなく、ライトガイド112の先端を本体72に突き当てるので、金属部材の分の肉厚が不要であり、挿入部32の先端を細径化できる。
図2Aに示すように、観察光学系104は、対物レンズユニット122、固体撮像素子ユニット124及び撮像ケーブル126を備えている。対物レンズユニット122及び固体撮像素子ユニット124は挿入部32の先端硬質部62に配設されている。なお、対物レンズユニット122は観察光学系104のうちの最も先端に配置され、固体撮像素子ユニット124は対物レンズユニット122の基端に配設されている。撮像ケーブル126は、一端が固体撮像素子ユニット124の基端に配設され、他端が電気コネクタ50に接続されている。この電気コネクタ50をビデオプロセッサ14と接続することで、挿入部32の先端硬質部62の内部の撮像素子148から出力された電気信号をモニタ20上に映像として映し出すことが可能である。
対物レンズユニット122は、第1レンズ群(光学素子)132と、第1レンズ群132を保持する第1保持枠(枠部材)134とを有する。第1保持枠134は先端硬質部62の本体72の貫通孔72cに挿嵌されて固定され、第1保持枠134は先端硬質部62の本体72の先端面に少なくとも一部が露出している。なお、第1保持枠134は例えばステンレス鋼材等の金属材で形成されていることが好ましく、導電性を有する。
固体撮像素子ユニット124は、第2レンズ群(光学素子)142と、第1保持枠134を保持するとともに第2レンズ群142を保持する第2保持枠(枠部材)144と、第2保持枠144の基端の外周部に配設された補強枠(枠部材)146と、補強枠146の内部に収納され、第2レンズ群142に連接された撮像素子(光学素子)148と、撮像キバン150とを有する。なお、第2保持枠144は例えばステンレス鋼材等の金属材で形成されていることが好ましく、導電性を有する。同様に、補強枠146は例えばステンレス鋼材等の金属材で形成されていることが好ましく、導電性を有する。第2保持枠144と撮像素子148との間、補強枠146と撮像素子148との間には接着剤が充填されている。そして、補強枠146及び第2保持枠144は通常、撮像素子148と積極的に導通させる構造をとっていない。但し、接着剤は空気層などが少なからず存在するため完全に絶縁されている状態にはなっていない。
電子内視鏡12は、先端硬質部62の接続管(接地金属部材)74と、観察光学系104の対物レンズユニット122の導電性部材(例えば第1保持枠134)及び固体撮像素子ユニット124の導電性部材(第2保持枠144もしくは補強枠146)の少なくとも一方とを電気的に導通させている。
この実施形態では、例えばプレス加工などにより、図2Eに示すように、先端硬質部62の接続管74に略U字状や略三日月状のスリット74aが形成されて、スリット74aにより形成されたベロ状の接点部(爪部)74bを内側に折り込んで、図2C及び図2Dに示すように第2保持枠144に当接させている。接点部74bは接点部74bを事前に接続管74の径方向内方に向かって折り込んでおき、その状態で接続管74を先端硬質部62の本体72に組み付ける。このため、接点部74bと第2保持枠144とが接触し、接続管74と第2保持枠144とが導通する。それにより、固体撮像素子ユニット124の導電性部材(第2保持枠144もしくは補強枠146)と接続管74との間の導通を比較的簡易な組立作業で確保することができる。すなわち、接点部74bは導電接続部として機能する。なお、接点部74bは例えば金属材製の接続管74の内側に折り込んで形成しているので、弾性変形可能でバネ性(付勢力)を有し、第2保持枠144に常に当接させた状態を維持することができる。
なお、観察光学系104の固体撮像素子ユニット124の第2保持枠144の外形形状は任意であるが、第2保持枠144と先端硬質部62の接続管74との間の導通を確保する構造を採り易くするために、第2保持枠144と接続管74とがなるべく近い位置に配設されている方が好ましい。接続管74に形成した接点部74bよりも第2保持枠144を接点部74bに近づける構造の方が強度維持がし易い。このため、第2保持枠144には図2C中の上下方向に肉厚を持たせた鶏冠のような外形形状を採用して、第2保持枠144を接続管74、すなわち、接地金属部材に近づけている。第2保持枠144は、観察光学系104を中心軸として互いに反対方向に対称的に延出されていると、第2保持枠144の作製上、容易であるので、好ましい。
撮像ケーブル126は、挿入部32を通して操作部34の電気コネクタ50に配設された端子に接続されている。そして、電気コネクタ50はビデオプロセッサ14と電気的に接続される。電子内視鏡12の像を得る場合、照明された被写体の像を対物レンズユニット122で取り込んで固体撮像素子ユニット124で像を撮像して電気信号に変換し、撮像ケーブル126を通してビデオプロセッサ14に信号を送ってモニタ20に映像を出力する。
ここで、図3Aに示すように、撮像ケーブル126は垂直駆動系信号(φV1〜φV4)、水平駆動系信号(φH1、φH2、φR)、ビデオ出力信号(Vout)、電源(VDD)、接地(GND)の10本の信号線からなる複合ケーブルである。VDD、GNDの信号線はそれぞれ電線L1,L2、その他の8本の信号線は同軸線L3,…,L10を使用している。垂直駆動系信号φV1,φV3は負電圧(Low)を含む3値パルス(High、Middle、Low)の信号である。垂直駆動系信号φV2,φV4は負電圧(Low)を含む2値パルス(Middle、Low)の信号である。水平駆動系信号(φH1、φH2、φR)は負電圧を含まない2値パルス(High、Middle)の信号である。固体撮像素子ユニット124のVDD、GND用端子はそれぞれ電線L1,L2を介してビデオプロセッサ14のVDD、GND用端子に接続される。固体撮像素子ユニット124の垂直駆動系信号(φV1〜φV4)、水平駆動系信号(φH1、φH2、φR)、ビデオ出力信号(Vout)用の端子は、それぞれ同軸線L3,…,L10の芯線を介してビデオプロセッサ14の垂直駆動系信号(φV1〜φV4)、水平駆動系信号(φH1、φH2、φR)、ビデオ出力信号(Vout)用の端子に接続される。また、固体撮像素子ユニット124の近傍において、全ての同軸線L3,…,L10の外部導体(シールド線)は一括してGNDの電線L2に接続されている。電気コネクタ50内において垂直駆動系信号(φV1〜φV4)の同軸線L3,…,L6の内部導体(芯線)とシールド線はコンデンサC1,…,C4を介して接続されている。また、電気コネクタ50内において垂直駆動系信号の同軸線L3,…,L6のシールド線は一括してGNDの電線L2に接続されている。
次に、図3Bを用いて電気コネクタ50の構成を説明する。
電気コネクタ50の図1中のコネクタケース52の内部には、図3Bに示す基板162が設けられている。基板162には、接点部P1,…,P10と、同軸接点D1,…,D4とが設けられている。
接点部P1,…,P10はVDD、GND、垂直駆動系信号の芯線とシールド線用に使用される。即ち、接点部P1,P2はそれぞれ電線L1,L2に接続され、接点部P3,…,P6は、それぞれ同軸線L3,…,L10の芯線に接続され、接点部P7,…,P10は、それぞれ同軸線L3,…,L6のシールド線に接続される。
同軸接点D1,…,D4の内部接点は、同軸線L7,…,L10の各芯線に接続され、同軸接点D1,…,D4の外部接点は、内部接点の外周に絶縁された状態で設けられており、同軸線L7,…,L10の各シールド線に接続されている。
垂直駆動系信号のシールド線の接点部P7,…,P10とGNDの接点部P2は基板162上のGND部164で同電位に設けられている。GND部164はできるだけ大きい面積であることが望ましい。垂直駆動系信号の芯線の接点部P3,…,P6とGND部164はそれぞれチップ形態のコンデンサC1,…,C4を介して接続されている。これにより、図3Aに示す電気コネクタ50の接続を実現している。
このような構造によれば、電子内視鏡12は、挿入部32の先端部の内部の固体撮像素子ユニット124に電気的に接続した複数の信号線(電線L1,L2、同軸線L3,…,L10)を有する撮像ケーブル126を操作部34の電気コネクタ50で外部接点部に接続している。
電子内視鏡12は、撮像ケーブル126の複数の信号線のうち、負電圧を含む撮像素子駆動パルスを伝送する信号線(同軸線L3,…,L6の芯線)をコンデンサC1,…,C4を介して撮像素子ユニット124の接地端子に接続している。
したがって、先端硬質部62の本体72と操作部34との間にある、観察光学系104の第2保持枠144、挿入部32の先端硬質部62の接続管74、湾曲部64の湾曲管82、ワイヤ84、回動部42bはそれぞれ導電性を有する金属部材(以下、接地金属部材という)により形成され、これら接地金属部材同士が連結されて電気的に接続されて導通している。さらに、電線EL1を電線L2に接続した状態で、電気コネクタ50がビデオプロセッサ14に接続されることで、これら接地金属部材がビデオプロセッサ14のグランド部(GND)14aに導通する。
また、観察光学系104の第2保持枠144、挿入部32の先端硬質部62の接続管74、湾曲部64の湾曲管82はそれぞれ導電性を有する金属部材(以下、接地金属部材という)により形成され、これら接地金属部材同士が連結されて電気的に接続されている。さらに、電線EL2を電線L2に接続した状態で、電気コネクタ50がビデオプロセッサ14に接続されることで、これら接地金属部材がビデオプロセッサ14のグランド部(GND)14aに導通する。
このため、観察光学系104の第2保持枠144、挿入部32の先端硬質部62の接続管74、湾曲部64の湾曲管82、ワイヤ84、回動部42b、電線EL1、電線L2が電気的に接続されていることにより、これら部材は挿入部32の先端から電気コネクタ50までの全ての部位において、ビデオプロセッサ14のグランド部14aと同電位となる。同様に、観察光学系104の第2保持枠144、挿入部32の先端硬質部62の接続管74、湾曲部64の湾曲管82、電線EL2、電線L2が電気的に接続されていることにより、これら部材は挿入部32の先端から電気コネクタ50までの全ての部位において、ビデオプロセッサ14のグランド部14aと同電位となる。そして、第2保持枠144に電気的に接続された第1保持枠134及び補強枠146もビデオプロセッサ14のグランド部14aと同電位となる。
ここで、例えば接続管74と固体撮像素子ユニット124の金属部材とを導通させない構造であるとすると、内視鏡とともに例えば高周波処置具が用いられた場合に内視鏡の挿入部の例えば先端に印加された漏れ電流や静電気は、第1保持枠134に流れるとともに、第2保持枠144や補強枠146まで流れる。その後、行き場がなくなった電荷は、固体撮像素子148に飛ぶリスクがある。その結果、内視鏡により得られる画像に例えばノイズが載る等の不具合が生じる可能性がある。
一方、上述したように、第2保持枠144をビデオプロセッサ14のグランド部14aと同電位とすることで、例えば挿入部32の先端に流された電流は、第2保持枠144が第1保持枠134に電気的に接続されているので、ビデオプロセッサ14のグランド部14aに流される。それにより、固体撮像素子148に意図しない電流を流すのを防止でき、電子内視鏡12により得られる画像にノイズが載る等、電気的な影響を防ぐことができる。
したがって、電子内視鏡12と高周波処置具(図示せず)とを併用するときや、不用意に静電気(電荷)が先端に印加されたときに、撮像素子148に電流を流れ込ませずに、接地金属(GND)に流すことで、電子内視鏡12により得られる画像に電気的な影響を与えるのを防ぐことができる。
また、例えば上述した特開2007−89888号公報では、CCD保持枠に撮像ケーブルの導通用導線を取り付けている。すなわち、導線の分だけ挿入部の外径を大きくする必要がある。これに対して、本実施形態では、挿入部32の内部で第2保持枠(CCD保持枠)144と導線とを接続する必要がない。このため、挿入部32の外径に与える影響を抑制でき、細径化できる。
なお、上述した実施形態では、回動部42bと電線EL1とが電気的に接続されているものとして説明したが、その他、回動部42bの代わりに、軸部42cと電線EL1とが電気的に接続されている構造であっても良い。
また、この実施形態では螺旋管92も接続管74、湾曲管82と電気的に接続され、電線EL2を介して電線L2に電気的に接続されているものとして説明したが、螺旋管92を絶縁性を有する材料で形成しても良い。この場合、ワイヤ84が導電性を有するので、固体撮像素子ユニット124に影響を及ぼす電流が流れるのを防止できる。
なお、図2C中、接点部74bは対向するように2つ形成された状態を表わしているが、2つに限らず、1つであっても、複数(例えば3つ以上)であっても良い。
また、この実施形態では、操作部34の内部で電線EL1,EL2を撮像ケーブル126の電線L2に接続し、ビデオプロセッサ14のグランド部14aに接続する場合について説明したが、電線EL1,EL2を撮像ケーブル126の電線L2を介することなく、直接ビデオプロセッサ14のグランド部14aに接続しても良い。例えば、ワイヤ84に直接グランド部14aに接続可能な電線が接続された構造であっても良い。
次に、第2実施形態について図4を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。これは、後述する第3及び第4実施形態も同様である。
本実施形態では、接続管74にベロ状の接点部74b(図2B及び図2C参照)を形成する代わりに、図4に示すように、接続管74に対して電気的に接続され導電性を有する突起(接点部)74cが接続管74の径方向内方に向かって突出された状態に形成されている。そして、突起74cは観察光学系104の固体撮像素子ユニット124の第2保持枠144を狭持するように形成されている。
このように、導電接続部としての機能を有する突起74cを第2保持枠144に当てつける構造は、第1実施形態で説明したベロ状の接点部74bよりも、接点部74bを折り込む手間が省け、組み立てのリードタイムが削減できるため作業効率が上がる。
なお、図4に示す接続管74の外周には実際には図示しない外皮80(図2A参照)が配設される。
次に、第3実施形態について図5を用いて説明する。
図5に示すように、接続管74と観察光学系104の固体撮像素子ユニット124の第2保持枠144との間には導電性の接着剤172が塗布され、第2保持枠144と対物レンズユニット122の第1保持枠134との間には、導電性の接着剤174が塗布されている。さらに、第2保持枠144と補強枠146との間に導電性の接着剤176が塗布されている。これら接着剤172,174,176は同一のものが用いられることが好ましい。このため、接続管74、第1保持枠134、第2保持枠144及び補強枠146は電気的に接続され、これらの間の導通が確保される。
なお、導電性の接着剤(導電接続部)172,174,176としては、エポキシ系の接着剤に、銀を混ぜ合わせたものが一例として挙げられる。
本実施形態では、接続管74、第1保持枠134、第2保持枠144及び補強枠146の接続に導電性の接着剤172,174,176を用いるだけであるので、第1実施形態や第2実施形態のように接続管74の接点部74bや突起74cを当て付けることで加わる、固体撮像素子ユニット124の第2保持枠144への応力を少なくすることができる。したがって、固体撮像素子ユニット124への外力による恒常的な負担を軽減することができる。
また、本実施形態に係る接着剤172,174,176を第1実施形態で説明した接続管74の接点部74bとともに用い、第2実施形態で説明した接続管74の突起74cとともに用いることも好適である。同様に、後述する第4実施形態で説明する導電性部材であるピン部材182と第1保持枠134との間及びピン部材182と第2保持枠144との間の少なくとも一方に導電性の接着剤174が塗布されていることも好適である。
次に、第4実施形態について、図6を用いて説明する。
図6に示すように、先端硬質部62の本体72には、径方向外方から貫通孔72dが形成されている。そして、その貫通孔72dには、好ましくは金属材製で、導電性を有するピン部材(導電接続部)182が挿入されている。図6中のピン部材182のうち、径方向内方側の端部が固体撮像素子ユニット124の第1保持枠134及び第2保持枠144の少なくとも一方に突き当てられている。さらに、ピン部材182のうち、径方向外方側の端部と接続管74とを接触させることで、固体撮像素子ユニット124の第1及び第2保持枠134,144と接続管74との間の導通を確保できる。
なお、ピン部材182は接続管74よりも僅かに径方向外方側に飛び出るように形成しておき、接続管74の外周面とともにピン部材182を例えばヤスリがけすることで、接続管74との導通性を確実にすることが好ましい。
ところで、この実施形態に係る観察光学系104の固体撮像素子ユニット124の第2保持枠144は、その先端側の外形形状が円筒状に形成されている。すなわち、この実施形態に係る第2保持枠144は、第1から第3実施形態で説明した第2保持枠144とは形状が異なる。本実施形態では、第1から第3実施形態でそれぞれ説明した接点部74b、突起74c、接着剤172のように、第2保持枠144を接続管74に近づける必要がない。このため、第1から第3実施形態の第2保持枠144で採用している上下の肉厚を持たせた部分を排除でき、上下方向の肉厚を持たせる部分をピン部材182が担う。このため、本実施形態に係る第2保持枠144は、第1から第3実施形態に比べて加工が容易となる。したがって、第2保持枠144に嵌合する第1保持枠134、先端硬質部62の本体72の成型も第1から第3実施形態で説明した場合よりも簡易的なものとすることができる。
以下は、ライトガイド112の好ましい構造について説明する。
図7A及び図7Bに示すように、ライトガイド112はその先端から基端側に向かって先端部近傍が略半円状の横断面を有する状態に形成されている。すなわち、図2Bに示すように、ライトガイド112の上下方向を左右方向に比べて長く形成している。このため、同じ断面積を有する、断面が円形状のライトガイドを先端硬質部62の本体72に配置する場合に比べて、挿入部32の先端硬質部62の本体72の外径を小さく形成することができる。
ライトガイド112は例えば湾曲部64の辺りから図7A及び図7B中の符号112a,112bで示す二又(二手)に分けられていることが好ましい。符号112a,112bで示す二又に分けられた部位の横断面は円形状に形成されていることが好適で、これらライトガイド112a,112bの外周面は、それぞれ保護チューブ114で覆われている。保護チューブ114は例えばナイロン系、又は、シリコン系樹脂を使用することが好ましい。
また、保護チューブ114は、光透過性の高い薄い色のチューブを使うことが好ましい。そうすると、ライトガイド112に、導光したときに、保護チューブ内でライトガイドが折れた箇所がある場合、側面から光が漏れ、ライトガイド112a,112bの折れ位置を識別できる。
なお、図7Aは二又に分かれた付け根付近まで保護チューブ114で覆った状態を示し、図7Bは付け根付近よりも後端側を保護チューブ114で覆った状態を示す。そして、ライトガイド112は、符号112a,112bで示す部分を離隔させるように成型している。
ライトガイドが符号112a,112bで示す部分を離隔させるように成型されていない場合(二手に分かれたバンドルが真っ直ぐ並んでいる場合)、湾曲管82のリベット83aと撮像ケーブル126との間にライトガイドが配置され易く挟まれ易くなる。このため、ライトガイドに大きな力が加えられるのを避けるのは難しい。
これに対して、図7A及び図7Bに示すように、1対のライトガイド112をそれぞれ符号112a,112bで示す二又に分け離隔して成型することにより、ライトガイド112a,112bは湾曲部64の内部で図8に示すように配置される。このため、湾曲管82のリベット83aと撮像ケーブル126との間にライトガイド112が挟まれたときに、ライトガイド112に加えられた力を逃がすように、ライトガイド112の符号112a,112bで示す部分を移動させることができる。このため、ライトガイド112に大きな力が加えられてライトガイド112を構成するファイバに折れが生じるのを防止できる。
また、図8に示すように、ワイヤ84を通す湾曲管82のストリングガイド84bの位置は、上下正中の位置にある。それによって、例えば撮像ケーブル126を中心位置に、ライトガイド112a,112bを左右対称に配列することができる。すなわち、ライトガイド112a,112bを上述した形状に形成することにより、湾曲管82はその内蔵物を左右対称に配列することができる。このため、挿入部32の内部空間を均一的に使え、内蔵物の干渉を軽減できる。
図9A及び図9Bに示すように、ライトガイド112が二又に分けられた位置の近傍において、分けられたライトガイド112a,112bの外周には被覆チューブ114が被覆されている。ライトガイド112a,112bのうち、ライトガイド112が二又に分けられた位置の近傍においては、接続管74に近接する側の面は2つのライトガイド112a,112bを合わせて円弧状であり、接続管74に対して離隔する側の面は観察光学系104の例えば第1保持枠134の外形に沿って形成されている。このため、ライトガイド112a,112bの面積を維持しつつ、デッドスペースを減らすことができるので、挿入部32の先端硬質部62の外径をより小さくできる。
図10A及び図10Bは図9Bに示す位置よりも挿入部32の先端側を示す。すなわち、図10A及び図10B中のライトガイド112は図9A中の符号112で示す位置に対応する。
図10Aに示すように、ライトガイド112のうち、接続管74に近接する側の面は円弧状であり、接続管74に対して離隔する側の面は、観察光学系104の例えば第2保持枠144の外形に沿って形成されている。この場合、第2保持枠144は略L字状部分144aを有するので、ライトガイド112も略L字状部分112cを有する。
図10Bに示すように、ライトガイド112のうち、接続管74に近接する側の面は円弧状であり、接続管74に対して離隔する側の面も観察光学系104の例えば第2保持枠144の外形に沿って円弧状である。この場合、第2保持枠144は円弧状部分144bを有するので、ライトガイド112も円弧状部分112dを有する。
したがって、ライトガイド112の面積を維持しつつ、デッドスペースを減らすことができるので、挿入部32の先端硬質部62の外径をより小さくできる。
さらに、図11に示すように、ライトガイド112には、保護チューブ116が被覆されている。この被覆チューブ116は、その先端側にキリカキ116aを入れた状態に成型されている。このため、保護チューブ116の先端側の周長を可変とすることができる。したがって、ライトガイド112を成型した形状に保護チューブ116をより密着させて被覆することができる。すなわち、保護チューブ116をライトガイド112の外周面に密着させる際の密着性を増すことができる。したがって、保護チューブ116がライトガイド112の後端側にずれるのを防止できる。また、保護チューブ116の径を小さくすることができ、その分、電子内視鏡12の挿入部32の先端を細径化できる。
図2A、図5、図6では、先端硬質部62の本体72と固体撮像素子ユニット124の第1保持枠134が接触して、嵌合している。図12は、これとは逆に、先端硬質部62の本体72と固体撮像素子ユニット124の第2保持枠144が接触して嵌合している。
先端硬質部62の本体72の孔部72eには、観察光学系104の第2保持枠144が嵌合されている。その場合、第1保持枠134と先端硬質部62の本体72とを嵌合させるときに比べ、第1保持枠134と第2保持枠144との組み付け時の傾きが先端硬質部62の本体72と固体撮像素子ユニット124の傾きに影響し難い。そのため、本体72と固体撮像素子ユニット124の組み付けによる傾きが軽減される。したがって、結果的に本体72に組み付けられるライトガイド112と固体撮像素子ユニット124との間の傾きが軽減できる。よって、挿入部32内での観察光学系104が傾くことによるライトガイド112と観察光学系104との間の干渉を軽減でき、例えば固体撮像素子ユニット124の圧迫によるライトガイド112のファイバ折れを防ぐことができる。
[参考形態]
次に、内視鏡12の参考形態について図13から図16Bを用いて説明する。なお、この参考形態は上述した実施の形態の変形例であり、上述した実施の形態と同一の部材又は同一の機能を有する部材にはできるだけ同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図13から図16Bに示すように、この参考形態に係る内視鏡12の挿入部32には、照明光学系102、観察光学系104及びチャンネルチューブ106が配設されている。
照明光学系102は、図14A及び図14Bに示す横断面が略円形状の1対のライトガイド212a,212bを有する。観察光学系104は、対物レンズユニット122と、図14Aに示す横断面が例えば略矩形状の固体撮像素子ユニット(撮像部)124と、図15Aに示す横断面が例えば略円形状の撮像ケーブル126とを有する。この参考形態では、湾曲部64の中心軸Cに対して、ライトガイド212aがU方向とL方向との間に、ライトガイド212bがD方向とR方向との間に、固体撮像素子ユニット124がD方向とL方向との間に、チャンネルチューブ106がU方向とR方向との間に配置されている。
なお、図14Aに示す固体撮像素子ユニット124の横断面の面積は図15Aに示す撮像ケーブル126の横断面の面積に対して大きい。すなわち、観察光学系104は固体撮像素子ユニット124に比べて撮像ケーブル126が小さく形成されている。
挿入部32の湾曲部64は、外皮80と湾曲管82とを有する。この参考形態では、外皮80と湾曲管82との間にブレード(網状管)81が配設されている。
湾曲管82は、複数の湾曲駒(節輪)82a,82b,82c,…,82m−1,82,82m+1,…,82n−2,82n−1,82と、隣接する湾曲駒を互いに対して回動可能に連結するリベット83a,83b,…,83m−2,83m−1,83,…,83n−2,83n−1とを有する。最も先端の湾曲駒82aは先端硬質部62に嵌合されて固定されている。最も基端の湾曲駒82は管状部66との間の接続部222に嵌合されて固定されている。また、この参考形態では湾曲管82の最も先端の湾曲駒82aと最も基端の湾曲駒82との間に中間湾曲駒82が規定されている。なお、中間湾曲駒82は湾曲管82のうち、中間よりも先端寄りにあっても良く、中間よりも基端寄りにあっても良い。
各湾曲駒82a,82b,82c,…,82m−1,82,82m+1,…,82n−2,82n−1,82には、U方向側及びD方向側のアングルワイヤ232a,232bと、R方向側及びL方向側のアングルワイヤ234a,234bとがそれぞれ挿通されるワイヤガイド(ストリングガイド)236が各湾曲駒の内周面から中心軸Cに向かって突出している。
図13及び図14Aに示すように、湾曲管82のうち最も先端の節輪82aの内周面にはU方向側及びD方向側のアングルワイヤ232a,232bがそれぞれ蝋付けされて固定されている。図14Aに示すように、ワイヤガイド236の内側をアングルワイヤ232a,232bの先端の蝋付け固定部238a,238bとして形成し、アングルワイヤ232a,232bを固定している。
図13及び図14Bに示すように、最も先端の節輪82aのうちU方向側及びD方向側のアングルワイヤ232a,232bが蝋付けされた位置よりも基端側の位置の内周面にはR方向側及びL方向側のアングルワイヤ234a,234bが蝋付けされて固定されている。図14Bに示すように、ワイヤガイド236の内側をアングルワイヤ234a,234bの先端の蝋付け固定部240a,240bとして形成し、アングルワイヤ234a,234bを固定している。
すなわち、U方向側及びD方向側のアングルワイヤ232a,232bが中心軸Cに対して略対向する位置に固定され、R方向側及びL方向側のアングルワイヤ234a,234bが中心軸Cに対して略対向する位置に固定され、かつ、U方向側のアングルワイヤ232aに対してR方向側及びL方向側のアングルワイヤ234a,234bが中心軸Cに沿って後方の位置に固定され、D方向側のアングルワイヤ232bに対してR方向側及びL方向側のアングルワイヤ234a,234bが中心軸Cに沿って後方の位置に固定されている。このように、U方向側のアングルワイヤ232a、D方向側のアングルワイヤ232b、R方向側のアングルワイヤ234a、L方向側のアングルワイヤ234bの節輪82aに対する固定位置はそれぞれ離れた位置にある。したがって、湾曲駒82aに蝋付けしている最中のアングルワイヤから、湾曲駒82aに固定済のアングルワイヤに対して熱が伝えられるのを抑制することができる。すなわち、湾曲駒82aに固定済のアングルワイヤに対して熱的な影響が発生するのを抑制することができる。
また、上述したように、観察光学系104は固体撮像素子ユニット124の横断面よりも撮像ケーブル126の横断面の方が占有面積が小さい。このため、最も先端の節輪82aのうち、U方向側及びD方向側のアングルワイヤ232a,232bの先端を蝋付けする位置(蝋付け固定部238a,238b)を固体撮像素子ユニット124に対向する位置に、R方向側及びL方向側のアングルワイヤ234a,234bの先端を蝋付けする位置(蝋付け固定部240a,240b)を撮像ケーブル126に対向する位置にし、最も先端の湾曲駒82aのうちの前後方向にずらした位置にしたので、蝋付けのためのスペースを確保し易い。したがって、比較的外径及び内径が小さい湾曲駒82aを有する湾曲部64に対して、複数のアングルワイヤ232a,232b,234a,234bの先端の固定をより容易に行うことができる。
上述したように、湾曲部64と管状部66との間には、接続部222が配置されている。接続部222は第1の接続管242と第2の接続管244とを有する。なお、第1の接続管242と第2の接続管244との間は例えば接着剤で接着されて固定される。
図13及び図15Cに示すように、第1の接続管242は、円筒部252と、円筒部252の先端に設けられた外向きフランジ部254とを有する。第2の接続管244は、本体円筒部262と、本体円筒部262の先端に設けられた円筒状の先端側薄肉円筒部264と、本体円筒部262の基端に設けられた円筒状の基端側薄肉円筒部266とを有する。本体円筒部262の先端側の内周側には第1の接続管242の円筒部252の基端が当接される内側当接部262aが形成されている。本体円筒部262の先端側の外周側には、湾曲部64の湾曲管82のうち最も基端側の節輪82の基端が当接される外側当接部262bが形成されている。第1の接続管242の円筒部252の基端が第2の接続管244の本体円筒部262の内側当接部266に嵌合されたとき、第1の接続管242の内周面と第2の接続管244の内周面とは面一又は略面一に形成されていることが好適である。
なお、本体円筒部262の基端側の内周側には例えば管状部66の螺旋管66aの先端が当接される内側当接部262cが形成されている。
図15Aに示すように、第1の接続管242の円筒部252の内周面には、好ましくはその先端から基端まで、U方向側及びD方向側のコイルチューブ272a,272bの先端がそれぞれ例えば蝋付けにより固定されている。すなわち、図15Aに示すように、接続部222の第1の接続管242の内側をU方向側及びD方向側のコイルチューブ272a,272bの先端の蝋付け固定部276a,276bとして形成し、コイルチューブ272a,272bを固定している。
図15Bに示すように、第2の接続管244の本体円筒部262の内周面には、好ましくはその先端から基端まで、R方向側及びL方向側のコイルチューブ274a,274bの先端がそれぞれ例えば蝋付けにより固定されている。すなわち、図15Bに示すように、接続部222の第2の接続管244の内側をR方向側及びL方向側のコイルチューブ274a,274bの先端の蝋付け固定部278a,278bとして形成し、コイルチューブ274a,274bを固定している。
なお、U方向側コイルチューブ272aにはU方向側アングルワイヤ232aが、D方向側コイルチューブ272bにはD方向側アングルワイヤ232bが、R方向側コイルチューブ274aにはR方向側アングルワイヤ234aが、L方向側コイルチューブ274bにはL方向側アングルワイヤ234bが挿通されている。
図15Aに示すように、U方向側及びD方向側のコイルチューブ272a,272bは中心軸Cに対して対向する位置に固定されている。このため、コイルチューブ272a,272bが取り付けられる位置は第1の接続管242の円筒部252の内周面のうちの遠い位置にあり、第1の接続管242の円筒部252の内周面に蝋付けしている最中のコイルチューブ272bから、円筒部252の内周面に固定済のコイルチューブ272aに対して熱が伝えられるのを抑制することができる。したがって、第1の接続管242の円筒部252に固定済のコイルチューブ272aに対して熱的な影響が発生するのを抑制することができる。
図15Bに示すように、R方向側及びL方向側のコイルチューブ274a,274bが中心軸Cに対して略対向する位置に固定されている。このため、コイルチューブ274a,274bが取り付けられる位置は第2の接続管244の本体円筒部262の内周面のうちの遠い位置にあり、第2の接続管244の本体円筒部262の内周面に蝋付けしている最中のコイルチューブ274bから、本体円筒部262の内周面に固定済のコイルチューブ274aに対して熱が伝えられるのを抑制することができる。したがって、第2の接続管244の本体円筒部262に固定済のコイルチューブ274aに対して熱的な影響が発生するのを抑制することができる。
そして、第1の接続管242の円筒部252の内周面にコイルチューブ272a,272bを取り付け、第2の接続管244の本体円筒部262の内周面にコイルチューブ274a,274bを取り付けた後、第1の接続管242と第2の接続管244とを固定する。このとき、第1の接続管242を挿入部32の先端に近接する側に、第2の接続管244を挿入部32の基端に近接する側に配置し、かつ、第1の接続管242の円筒部252の外側に第2の接続管244の本体円筒部262を配置する。第2の接続管244の薄肉円筒部264の先端には第1の接続管242の外向きフランジ部254が当接する。第2の接続管244の内側当接部266には第1の接続管242の円筒部252の基端が当接する。そして、第1の接続管242の外周面と第2の接続管244の内周面とを嵌合して接着して両者を固定する。
なお、第1の接続管242及び第2の接続管244の外周には最も基端側の湾曲駒82の基端が配設されている。
このように、第1及び第2の接続管242,244にそれぞれ対向するように2つずつコイルチューブ272a,272b,274a,274bの先端を配置することによって、熱的な影響を防止できるとともに、第1及び第2の接続管242,244を組み立てた接続部222も容易に形成することができる。
図13及び図16Aに示すように、中間の湾曲駒82の内周面には密巻きであることが好適なコイルパイプ282a,282bの先端が接着や蝋付け等で固定されている。すなわち、図16Aに示すように、中間の湾曲駒82の内周面をR方向側及びL方向側のコイルパイプ282a,282bの先端の固定部284a,284bとして形成し、コイルパイプ282a,282bを固定している。
図13及び図16Bに示すように、最も基端の湾曲駒82の内周面には密巻きであることが好適なコイルパイプ282a,282bの基端が接着や蝋付け等で固定されている。すなわち、図16Bに示すように、最も基端の湾曲駒82の内周面をR方向側及びL方向側のコイルパイプ282a,282bの基端の固定部286a,286bとして形成し、コイルパイプ282a,282bを固定している。
一方のコイルパイプ282aにはR方向側アングルワイヤ234aが挿通され、他方のコイルパイプ282bにはL方向側アングルワイヤ234bが挿通されている。なお、中間の湾曲駒82と最も基端の湾曲駒82との間の湾曲駒82m+1,…,82n−1には図示しないコイルパイプガイドが形成されてコイルパイプ282a,282bと、コイルパイプ282a,282bを挿通するアングルワイヤ234a,234bとをそれぞれ案内している。
湾曲部64を例えばR方向(右方向)に湾曲させたとき、湾曲管82の湾曲駒82a,82b,82c,…,82m−1,82,82m+1,…,82n−2,82n−1,82のうち、中間の湾曲駒82よりも先端側の湾曲駒82a,82b,82c,…,82m−1は互いに対して回動する。コイルパイプ282a,282bは伸び縮みに対して抵抗力を付加するので、中間の湾曲駒82よりも基端側の湾曲駒82,…,82はコイルパイプ282aにより互いに対して回動し難い。したがって、最も先端の湾曲駒82aと最も基端の湾曲駒82との間の湾曲駒82b,82c,…,82m−1,82,82m+1,…,82n−2,82n−1に同一のものを用いたときに、先端側に比べて基端側を湾曲し難くすることができる。このため、湾曲部64の湾曲角度を先端側を基端側に比べて大きくするように制御することができる。
湾曲部64をL方向(左方向)に湾曲させたときも同様に制御することができる。
また、例えば密巻きであることが好適なコイルパイプ282a,282bは硬質パイプとは異なり、外力が負荷されると変形する。このため、コイルパイプ282a,282bを用いることにより硬質部として形成されるのではなく、湾曲可能な湾曲部64の一部として機能する。
なお、図13、図16A及び図16B中、R方向側コイルパイプ282a及びL方向側コイルパイプ282bの両者を配置する例について説明したが、R方向側及びL方向側のいずれかにコイルパイプが配置された構造であることも好適である。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
[付記]
電子内視鏡は、先端に絶縁性の先端硬質部本体を有し、孔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の基端部に設けられ、グランド部に電気的に接続されるコネクタ接続部を有する操作部と、前記挿入部の先端硬質部本体と前記操作部との間に設けられ前記挿入部の構造体を形成し、前記コネクタ接続部を通して前記グランド部と導通する接地金属部材と、光学素子と、前記光学素子を保持する導電性を有する枠部材とを有し、前記挿入部の先端から前記操作部に向かって延出された観察光学系と、前記観察光学系の枠部材を前記接地金属部材に導通させる導電接続部とを有する。
このように、接地金属部材が挿入部の先端硬質部本体と操作部との間に設けられて挿入部の構造体を形成するものであるので、挿入部の外径に影響を与え難い。また、導電接続部がグランド部に電気的に接続されて導通し、導電接続部が観察光学系の導電性の枠部材に導通することによって、接地金属部材と観察光学系の枠部材とがグランド部と同電位となる。このため、高周波漏れ電流や静電気等が観察光学系の例えば撮像素子等の光学素子に影響を与えるのを防止できる。
すなわち、この電子内視鏡は、挿入部の外径をできるだけ細くした上で、静電気や高周波漏れ電流等が観察光学系に影響を及ぼすのを防ぐことができる。
前記接地金属部材は筒状であり、前記枠部材は前記筒状の接地金属部材の内側に配置され、前記導電接続部は、前記接地金属部材の一部に形成され、前記枠部材に当接させるように前記枠部材に向かって突出した導電性を有する接点部を有することが好適である。
このため、構造体としての接地金属部材が円筒状であり、その内側に枠部材が配設され、導電接続部が接地金属部材の一部に形成されて枠部材に向かって突出した接点部を備えていることによって、簡単な構造で接地金属部材と観察光学系の枠部材とをグランド部と同電位にすることができる。
前記導電接続部は、前記接地金属部材と前記枠部材との間に導電性を有する接着剤が充填されていることが好適である。
このため、導電性の接着剤という簡単な構造で接地金属部材と観察光学系の枠部材とをグランド部と同電位にすることができる。
前記導電接続部は、前記接地金属部材と、前記枠部材とを導電性部材を介して導通させるようにしたことが好適である。
このため、導電性部材を導電接続部と接地金属部との間に配置するという簡単な構造で接地金属部材と観察光学系の枠部材とをグランド部と同電位にすることができる。
10…内視鏡システム、12…電子内視鏡、14…ビデオプロセッサ、14a…グランド部、20…モニタ、32…挿入部、34…操作部、42a…湾曲操作ノブ、42…操作部本体、42b…回動部、42c…軸部、50…電気コネクタ、52…コネクタケース、62…先端硬質部、72…先端硬質部本体、74…接続管(接地金属部材)、74a…スリット、74b…接点部(導電接続部)、82…湾曲管(接地金属部材)、84…ワイヤ(接地金属部材)、90…連結部、92…螺旋管(接地金属部材)、104…観察光学系、122…対物レンズユニット、124…固体撮像素子ユニット、126…撮像ケーブル、132…第1レンズ群(光学素子)、134…第1保持枠(枠部材)、142…第2レンズ群(光学素子)、144…第2保持枠(枠部材)、146…補強枠(枠部材)、148…固体撮像素子(光学素子)。

Claims (5)

  1. 先端に絶縁性を有する先端硬質部本体を有し、孔内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の基端部に設けられ、グランド部に電気的に接続されるコネクタ接続部を有する操作部と、
    前記挿入部の先端硬質部本体と前記操作部との間に設けられ前記挿入部の構造体を形成し、前記コネクタ接続部を通して前記グランド部と導通する接地金属部材と、
    光学素子と、導電性を有し前記光学素子を保持する枠部材とを有し、前記挿入部の先端から前記操作部に向かって延出された観察光学系と、
    前記観察光学系の枠部材を前記接地金属部材に導通させる導電接続部と
    を具備する、電子内視鏡。
  2. 前記接地金属部材は筒状であり、
    前記枠部材は前記筒状の接地金属部材の内側に配置され、
    前記導電接続部は、前記接地金属部材の一部に形成され、前記枠部材に当接させるように前記枠部材に向かって突出した導電性を有する接点部を有する、請求項1に記載の電子内視鏡。
  3. 前記導電接続部は、前記接地金属部材と、前記枠部材との間に導電性を有する接着剤が充填されている、請求項1に記載の電子内視鏡。
  4. 前記導電接続部は、前記接地金属部材と、前記枠部材とを導電性部材を介して導通させるようにした、請求項1に記載の電子内視鏡。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の電子内視鏡と、
    前記グランド部を有する外部デバイスと
    を具備する、内視鏡システム。
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