JPWO2011108035A1 - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Abstract

液体封入室32を形成するダイヤフラム34は、その中央部34Aを頂部として仕切り体40側に向かって膨らむ湾曲面状をなし、中央部34Aにおける仕切り体40側の膜面に当該ダイヤフラム34を成形した際の弾性材料の注入口跡である突起44が設けられている。突起44に対向する仕切り体40の中央部56に、当該突起44を受け入れる凹部62を設け、該凹部62にダイヤフラム34の突起44を入れた状態で液封入式防振装置10が組み立てられている。

Description

本発明は、液封入式防振装置に関するものである。
自動車エンジン等の振動源の振動を車体側に伝達しないように支承するエンジンマウント等の防振装置として、第1取付具と、筒状の第2取付具と、これらを連結するゴム状弾性体からなる防振基体と、第2取付具に取り付けられて防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、液体封入室を防振基体側の第1液室とダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、両液室を連通させるオリフィス流路とを備えた液封入式防振装置が知られている。かかる液封入式防振装置では、オリフィス流路での液流動による液柱共振作用や防振基体の制振効果により、振動減衰機能と振動絶縁機能が果たすよう構成されている。
例えば、下記特許文献1,2では、上記仕切り体を、第2取付具の周壁部の内側に設けられてオリフィス流路を形成する環状のオリフィス形成部材と、該オリフィス形成部材の内側で第1液室と第2液室を仕切る弾性メンブレンと、該弾性メンブレンの変位量をその膜面の両側から規制する一対の変位規制部材とで構成したエンジンマウントが開示されている。
日本国特開2008−202765号公報 日本国特開2008−202766号公報
ところで、一般に静ばね定数が低いエンジンマウントでは、無負荷状態からエンジン支持状態までの変位量が大きく、そのため、ダイヤフラムの自由長を大きく設定して、動ばね定数を低減することが多い。また、大振幅入力時に軸方向外側に張り出したダイヤフラムが車体側ブラケットに干渉するのを回避するために、ダイヤフラムの自由長を大きく設定することもある。
しかしながら、ダイヤフラムの自由長は、仕切り体の段差寸法によって確保できる寸法が制限される。この点について、図7に示す比較例に係るダイヤフラム100と仕切り体101の組み立て構造により説明する。ダイヤフラム100は、中央部を頂部として仕切り体101側に向かって膨らむ湾曲面状をなしており、この膨らみ部分が仕切り体101の段差(オリフィス流路102を形成する外周部に対する中央部との段差)103内に収容されている。そのため、ダイヤフラム100の曲率半径R’を小さくして仕切り体101側への張り出しを大きくするほど、ダイヤフラム100の自由長は大きくなるが、それは仕切り体101の段差103の大きさによって制限される。
例えば、ダイヤフラム100の曲率半径R’を、仕切り体101の外周部と中央部との段差103によって規定される曲率半径R(図10参照)よりも小さく設定すると(R’<R)、ダイヤフラム100の中央部に位置する弾性材料の注入口跡である突起104が仕切り体101と干渉してしまう。そのため、仕切り体101に組み付けた状態でのダイヤフラム100の姿勢が安定しないという問題がある。
以上のことから、ダイヤフラム100の突起104と仕切り体101との不安定な干渉を回避しながら、ダイヤフラム100の自由長を大きく設定するためには、図8に示すように、ダイヤフラム100の外周部と仕切り体101の外周部との間に隙間105を設ける必要がある。しかしながら、この場合、隙間105の分だけ防振装置の軸方向寸法が大きくなってしまい、防振装置の重量が増加し、ひいては車両重量増加による燃費の低下につながる。また、例えば、このような構造を上記特許文献1,2の防振装置に組み込んだ場合、防振装置の軸方向寸法が大きくなった分、車体側ブラケットの高さも大きくなって、強度効率が悪くなるという問題がある。
一方、単にダイヤフラム100の突起104と仕切り体101との干渉を回避するために、図9に示すように、ダイヤフラム100の曲率半径R’を大きくして自由長を小さく設定すると、ダイヤフラム100のばね定数が高くなる。そのため、防振装置の動ばね定数が高くなり、振動伝達が大きくなって、車室音や振動が大きくなるという問題がある。また、ダイヤフラム100の自由長が小さいことから、悪路等の大振幅入力時にダイヤフラム100の軸方向外側への張り出し量が大きくなり、車体側ブラケットとの干渉が懸念される。そのため、ダイヤフラム100の上方における車体側ブラケットとのクリアランスを大きく設定する必要があり、省スペース化の要請を損なうことにもなる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、省スペースや軽量化を図りつつ、ダイヤフラムの自由長を確保して動ばね定数を低減することができる液封入式防振装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液封入式防振装置は、第1取付具と、筒状の第2取付具と、前記第1取付具と前記第2取付具を連結するゴム状弾性材からなる防振基体と、前記第2取付具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィス流路とを備えた液封入式防振装置において、前記ダイヤフラムが、中央部を頂部として前記仕切り体側に向かって膨らむ湾曲面状をなし、前記中央部における仕切り体側の膜面に当該ダイヤフラムを成形した際の弾性材料の注入口跡である突起が設けられ、前記突起に対向する前記仕切り体の中央部に前記突起を受け入れる凹部が設けられ、前記仕切り体の凹部に前記ダイヤフラムの突起を入れた状態で組み立てられてなるものである。
本発明によれば、ダイヤフラムの中央部に設けられた注入口跡の突起を受け入れる凹部を、仕切り体の中央部に設けたので、該突起と仕切り体との不安定な干渉を回避することができる。そのため、仕切り体の段差に対してより大きな自由長のダイヤフラムを使用することができ、すなわち、防振装置全体の軸方向寸法を大きくすることなく、ダイヤフラムの自由長をより大きく設定することができる。よって、省スペース化や軽量化と、ダイヤフラムの自由長確保による動ばね定数の低減とを両立することができ、車室音や振動を低減することが可能となる。
本発明の1実施形態に係る液封入式防振装置の斜視図 同防振装置の縦断面図 防振装置本体の縦断面図 ダイヤフラムと仕切り体の組み立て構造を示す縦断面図 ダイヤフラムの平面図 仕切り体の平面図 比較例に係るダイヤフラムと仕切り体の組み立て構造を示す縦断面図 他の比較例に係るダイヤフラムと仕切り体の組み立て構造を示す縦断面図 更に他の比較例に係るダイヤフラムと仕切り体の組み立て構造を示す縦断面図 ダイヤフラムの曲率半径と仕切り体の段差によって規定される曲率半径との関係を示す縦断面図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態に係る液封入式防振装置10は、自動車のエンジンを車体に対して支承するためのエンジンマウントである。該防振装置10は、図1,2に示されるように、車体側に取り付けられる下側取付具としての第1取付具12と、エンジン側に取り付けられる筒状をなす上側取付具としての第2取付具14と、これらを連結するゴム状弾性体からなる防振基体16とを備える防振装置本体11と、第1取付具12を車体側に取り付けるための車体側ブラケット18と、第2取付具14を振動源であるエンジン側に取り付けるためのエンジン側ブラケット20とを具備している。
図3に示すように、第1取付具12は、第2取付具14の軸芯部における下方に位置するボス金具であり、その下端面には雌ねじ部22が下方に開口して設けられている。
第2取付具14は、下部側の大径筒部24と、上部側の小径筒部26と、両者を連結する段部28とを有する段付き筒状金具であり、大径筒部24の下端に後記筒状保持部66の下端を受け止める外向きのフランジ部30が延設されている。
防振基体16は、第1取付具12の外周面と第2取付具14の大径筒部24の内周面とにそれぞれ加硫接着されており、該大径筒部24から第1取付具12に向けて下方ほど漸次小径の円錐台状に形成されている。
第2取付具14の上端部には、防振基体16との間に液体封入室32を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラム34が取り付けられ、液体封入室32に水やアルキレングリコール、シリコーン油等の液体が封入されている。ダイヤフラム34は、外周部に補強金具36を備え、該補強金具36が、第2取付具14の内周面に設けられた前記防振基体16から連なるゴム層38の内周面に嵌着されている。
液体封入室32は、仕切り体40により、防振基体16側(即ち、下側)の第1液室32Aとダイヤフラム34側(即ち、上側)の第2液室32Bとに仕切られており、両液室32A,32Bがオリフィス流路42を介して連通されている。第1液室32Aは、防振基体16が室壁の一部をなす主液室であり、第2液室32Bは、ダイヤフラム34が室壁の一部をなす副液室である。
ダイヤフラム34は、図5に示すように平面視円形状をなしており、図4に拡大して示すように、その中央部34Aを頂部として、下方、即ち仕切り体40側に向かって膨らむ湾曲面状をなしている。より詳細には、ダイヤフラム34は、外周部から中央部34Aに行くほど仕切り体40に近づくように膨らんだ曲率半径R’の部分球面状をなしている。ダイヤフラム34の中央部34Aには、その仕切り体40側の膜面(即ち、下面側)に突起44が設けられている。この突起44は、ダイヤフラム34を成形した際の弾性材料の注入口跡であり、円錐台状をなして、仕切り体40側の膜面から下方に隆起して設けられている。
このように湾曲状の膨らみ部の外側面(図4の例では下面側)に突起44を設定しているのは、内側面(図4における上面側)に設ける場合に比べて耐久上有利だからである。すなわち、外側面に設けた方が突起44の付け根部断面形状の曲率半径を大きく確保することができる。またダイヤフラム34の撓み変形時に、外側面に設けた突起44であれば該付け根部に圧縮方向の変形が生じるに対し、内側面に設けた突起では引張方向の変形となる。従って、外側面に設けた方が耐久上より有利である。また、外側面に突起44を設定する場合、ダイヤフラム34の成形型におけるゲートを短くでき、また、成形後にゲート跡を切除する際の作業性にも優れる。
仕切り体40は、第2取付具14の周壁部の内側に設けられてオリフィス流路42を形成する環状のオリフィス形成部46と、該オリフィス形成部46の内側で第1液室32Aと第2液室32Bを軸方向Xに仕切る弾性メンブレン48と、該弾性メンブレン48の変位量をその膜面の両側から規制する上下一対の変位規制部50,52とを備えてなる。外周側のオリフィス形成部46とその内周側の仕切り体部分である上側の変位規制部50とにより、上方、即ちダイヤフラム34側に開かれた凹所54がオリフィス形成部46の内周側に形成されている。そして、この凹所54を仕切り体40の段差として、ダイヤフラム34の湾曲面状の膨らみ部が当該段差内に入り込むように構成されている。
オリフィス形成部46は、外周側にオリフィス流路42を形成するように径方向外方側に開かれた断面コの字状の金属又は樹脂製の円環状部材であり、第2取付具14のゴム層38の内周面に嵌着されている。
弾性メンブレン48は、平面視で円形状をなす厚肉板状のゴム部材であり、この例では、中央部48Aから外周縁に向かって肉厚が漸次にかつ僅かずつ薄く形成されることで、中央部48Aが周縁部48Bに対して若干厚肉状に形成されている。
上下一対の変位規制部50,52は、弾性メンブレン48の中央部48Aで当該弾性メンブレン48を挟圧保持する上下一対の中央挟持部56,58を備えるとともに、中央挟持部56,58から放射状に延びる複数(ここでは4つ)の格子部60を備える(図6参照)。これにより、変位規制部50,52には、周方向に4つの扇形状の開口部61が設けられ、該開口部61を介して第1及び第2の液室32A,32Bの液圧が弾性メンブレン48に及ぼされるようになっている。格子部60は、弾性メンブレン48の膜面との間で軸方向Xに微小隙間を持ち、液圧によって弾性変形する弾性メンブレン48の変位量を規制するよう構成されている。なお、一対の変位規制部50,52における格子部60形状は、この例では、軸方向Xで重複するように同一に形成されている。
また、この例では、上側(第2液室32B側)の変位規制部50は、オリフィス形成部46の内周面間を塞ぐように当該内周面から一体に設けられている。一方、下側(第1液室32A側)の変位規制部52は、オリフィス形成部46とは別体であって、オリフィス形成部46の下面側に当接配置される板状をなし、第2取付具14のゴム層38の内周面に嵌着されている。
図4に示すように、ダイヤフラム34の突起44に対向する仕切り体40の中央部には、当該突起44を受け入れる凹部62が設けられている。詳細には、上記一対の中央挟持部56,58のうち、上側、即ち第2液室32B側の中央挟持部56には、軸方向Xに貫通する平面視円形の貫通穴64が設けられており(図4,6参照)、この貫通穴64により突起44が挿入される上記凹部62が形成されている。凹部62は、円錐台状をなす突起44が嵌合するように、第2液室32B側に向かって漸次径大に形成されたテーパ穴状をなしている。
そして、図3,4に示されるように、防振装置本体11を組み立てた状態で、仕切り体40の凹部62にダイヤフラム34の突起44が入り込んだ状態となるように構成されている。突起44の高さは、凹部62の深さ(即ち、中央挟持部56の板厚)よりも小さく設定され、凹部62に入り込んだ状態で突起44が弾性メンブレン48と干渉しないように形成されている。なお、当然のことながら、振動入力時にダイヤフラム34が軸方向Xに撓み変形することにより、突起44は、凹部62から外れ、また嵌り込む動作を繰り返すことになる。
以上よりなる防振装置本体11を保持するエンジン側ブラケット20は、図1,2に示すように、第2取付具14の外周を保持する筒状保持部66と、該筒状保持部66から延びてエンジン側に固定するためのエンジン側固定部68とを備えてなる。筒状保持部66は、第2取付具14と同軸の短円筒状をなしており、その外周には筒状のストッパゴム部材68が覆設されている。
車体側ブラケット18は、第1取付具12の下端が締結される締結面部70と、該締結面部70を挟んだ両側に位置して車体側に固定するための一対の車体側固定部72,72と、各車体側固定部72,72から上方に立ち上がり筒状保持部66を挟んでその両側に設けられる一対の縦壁部74,74と、筒状保持部66の上方において一対の縦壁部74,74の上端同士を連結する上壁部76とを備え、全体として略ロの字状をなしている。
第1取付具12は、ボルト78を用いて締結面部70に締結固定されている。車体側固定部72には、軸方向Xに貫通するボルト孔80が設けられ、不図示のボルトを挿通させて車体側に締結固定される。縦壁部74は、対向する筒状保持部66との間で車両前後方向におけるストッパ作用を発揮させるための部位であり、筒状保持部66との間で所定のストッパクリアランス82が確保されている。上壁部76は、対向する筒状保持部66の上端との間で、その上方への相対変位を制限するストッパ作用を発揮させる部位であり、上記ストッパゴム部材68の上端の内向きフランジ部68Aを介してストッパ作用が発揮される。
なお、符号84は、第2取付具14の下方への相対変位を制限するストッパ作用を発揮させるためのストッパ受け部であり、縦壁部74の根元部に設けられている。ストッパ受け部84は、第2取付具14のフランジ部30に設けられた防振基体16から連なるストッパゴム86を介してフランジ部30に当接することで、上記ストッパ作用を発揮するよう構成されている。
以上よりなる液封入式防振装置10では、微振幅入力時には、第1液室32Aと第2液室32Bの間の液圧差を弾性メンブレン48が緩和して、動ばね定数を低減することができる。一方、大振幅入力時には、弾性メンブレン48の変位が変位規制部50,52により規制されるので、弾性メンブレン48全体としての剛性を上げて、その分オリフィス流路42による減衰性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、ダイヤフラム34の曲率半径R’を、仕切り体40の凹所54における上記段差によって規定される曲率半径R(図10参照)よりも小さく設定している(R’<R)。このような場合であっても、本実施形態であると、ダイヤフラム34の中央部34Aに設けられた注入口跡の突起44を受け入れる凹部62を、仕切り体40の中央部に設けたことから、当該突起44と仕切り体40との不安定な干渉を回避することができる。そのため、仕切り体40の上記段差に対してより大きな自由長のダイヤフラム34を使用することができるので、防振装置本体11の軸方向Xでの寸法を大きくすることなく、ダイヤフラム34の自由長をより大きく設定することができる。よって、省スペース化や軽量化を図りながら、ダイヤフラム34の自由長を確保して、動ばね定数を低減することができ、車室音や振動を低減することができる。
また、本実施形態では、弾性メンブレン48の中央部48Aを挟持するタイプのいわゆるフローティングメンブレン構造の仕切り体40において、中央挟持部56に貫通穴64を設け、該貫通穴64により上記突起44を受け入れる凹部62を構成している。該中央挟持部56では弾性メンブレン48を挟圧保持しており、貫通孔64を設けたとしても仕切り体40としての機能は何ら損なわれない。そのため、性能に影響を与えることなく、中央挟持部56に貫通穴64を開けるという比較的な簡易な方法で、上記凹部62を形成することができる。
また、上記のようにダイヤフラム34の自由長を大きくするために防振装置本体11の軸方向寸法を大きくするものではないので、車体側ブラケット18の高さを大きく設定する必要もなく、車体側ブラケット18の強度損失を防ぐことができる。
なお、上記実施形態では、仕切り体40に弾性メンブレン48を設けた構成について説明したが、本発明ではこのような弾性メンブレンを有するものに限定されない。例えば、剛体のみからなる仕切り体において、その第2液室側の面に突起を受け入れる凹部を設けたものであってよい。また、上記実施形態では、筒状の第2取付具を振動源側に連結する上側取付具としたいわゆる倒立タイプの液封入式防振装置について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、筒状の第2取付具を車体側に連結する下側取付具とした液封入式防振装置についても同様に適用することができる。その他、一々列挙しないが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
本発明は、エンジンマウントの他、例えばボディマウント、デフマウントなど、種々の防振装置に利用することができる。
10…液封入式防振装置
12…第1取付具、14…第2取付具、16…防振基体
18…車体側ブラケット、20…エンジン側ブラケット
32…液体封入室、32A…第1液室、32B…第2液室
34…ダイヤフラム、34A…中央部
40…仕切り体、42…オリフィス流路、44…突起
48…弾性メンブレン、48A…中央部、50,52…変位規制部
56,58…中央挟持部、62…凹部、64…貫通穴
66…筒状保持部、70…締結面部、72…縦壁部、76…上壁部

Claims (6)

  1. 第1取付具と、筒状の第2取付具と、前記第1取付具と前記第2取付具を連結するゴム状弾性材からなる防振基体と、前記第2取付具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するゴム状弾性膜からなるダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の第1液室と前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り体と、前記第1液室と第2液室を連通させるオリフィス流路とを備えた液封入式防振装置であって、
    前記ダイヤフラムが、中央部を頂部として前記仕切り体側に向かって膨らむ湾曲面状をなし、前記中央部における仕切り体側の膜面に当該ダイヤフラムを成形した際の弾性材料の注入口跡である突起が設けられ、前記突起に対向する前記仕切り体の中央部に前記突起を受け入れる凹部が設けられ、前記仕切り体の凹部に前記ダイヤフラムの突起を入れた状態で組み立てられてなる液封入式防振装置。
  2. 前記仕切り体が、前記第1液室と前記第2液室を仕切る弾性メンブレンと、前記弾性メンブレンの変位量を当該弾性メンブレンの膜面の両側から規制する一対の変位規制部とを備えてなり、前記一対の変位規制部は、前記弾性メンブレンの中央部で当該弾性メンブレンを挟圧保持する一対の中央挟持部を有し、そのうちの第2液室側の中央挟持部に貫通穴が設けられて、該貫通穴により前記凹部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記第2取付具が、振動源側ブラケットを介して振動源側に取り付けられる上側取付具であり、前記第1取付具が、前記第2取付具よりも下方に位置して、車体側ブラケットを介して車体側に取り付けられる下側取付具であり、
    前記振動源側ブラケットが、前記第2取付具の外周を保持する筒状保持部を備え、
    前記車体側ブラケットが、前記第1取付具の下端が締結される締結面部と、前記締結面部を挟んだ両側に位置して前記車体側に固定するための一対の車体側固定部と、各車体側固定部から上方に立ち上がり前記筒状保持部との間でストッパクリアランスを確保しながら当該筒状保持部を挟んだ両側に設けられる一対の縦壁部と、前記筒状保持部の上方において前記一対の縦壁部の上端同士を連結する上壁部とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の液封入式防振装置。
  4. 前記仕切り体が、前記オリフィス流路を形成するオリフィス形成部を外周部に備え、前記オリフィス形成部とその内周側の仕切り体部分とにより、前記ダイヤフラム側に開かれた凹所が形成され、前記凹所に前記ダイヤフラムの湾曲面状の膨らみ部が入り込むように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液封入式防振装置。
  5. 前記ダイヤフラムの曲率半径が、前記仕切り体の前記オリフィス形成部と前記中央部との段差によって規定される曲率半径よりも小さく設定されたことを特徴とする請求項4記載の液封入式防振装置。
  6. 前記突起が円錐台状をなすとともに、前記凹部が、前記突起が嵌合するように前記第2液室側に向かって漸次径大に形成されたテーパ穴状をなすことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液封入式防振装置。
JP2012502889A 2010-03-05 2010-07-15 液封入式防振装置 Pending JPWO2011108035A1 (ja)

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