JPWO2011055442A1 - ダンパ機構 - Google Patents

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Abstract

このダンパ機構(100)においては、ダンパ機構(100)へのトルクの入力において、小さなトルク変動は、放射状プレート(153)と第1摩擦区域(126a)との圧接により、小さなヒステリシストルクを発生させる。その結果、小さなトルク変動は、ダンパ機構(100)の放射状プレート(153)と第1摩擦領域(126a)との間で減衰され、入力軸に出力させることが可能となる。また、トルク変動が大きくなった場合でも、環状プレート(126)と放射状プレート(153)との相対的な回転方向に沿って、両者の捩じれ角が大きくなるほど両者の間の摩擦係数が大きくなるように設けられていることから、トルク変動の大きさに応じたヒステリシストルクを発生させることを可能とする。

Description

本発明は、ダンパ機構に関する。
伝達されるトルク変動を吸収するため、エンジンの出力軸とトランスミッション等の入力軸との間に設けられるダンパ機構、ハイブリッド車両においては、エンジンの出力軸と回転電機(モータ/ジェネレータ)の回転軸との間に設けられるダンパ機構が各種提案されている。
下記特許文献1および特許文献2に開示されるダンパ機構に採用される、ヒステリシストルクを発生させる機構の一例を図18に示す。スプラインハブ320を有し、このスプラインハブ320のスプライン内歯320aは変速機の入力軸(図示省略)にスプライン嵌合する。スプラインハブ320のフランジ部320bの両側には、環状のクラッチプレート322と環状のリティニングプレート324とが間隔を隔てて設けられている。
クラッチプレート322とリティニングプレート324とは外周部において、フランジ部320bにトーションスプリング(図示省略)を介して、所定の捩じり角度範囲で摺動自在に固定されている。クラッチプレート322とリティニングプレート324とは外周部において、ストップピン325aにより連結されている。
フランジ部320bの両側には、小ヒステリシストルクを発生させる環状の第2フリクションワッシャ326が、フランジ部320bの側面に圧接するように配設されている。第2フリクションワッシャ326は比較的摩擦係数が小さく、小さい捩じり角度範囲の捩じりトルクを吸収する。
それぞれの第2フリクションワッシャ326の外側端面には、内側サブプレート328が圧接している。内側サブプレート328とクラッチプレート322との間には、大ヒステリシストルク発生用の第1フリクションワッシャ330が挟まれている。内側サブプレート328とリティニングプレート324との間にも、大ヒステリシストルク発生用の第1フリクションワッシャ330が挟まれている。第1フリクションワッシャ330は比較的大きな摩擦係数を発生する材料で形成されており、大きな捩じり角度範囲の捩じりトルクを吸収する。
クラッチプレート322の外周面には、第1フリクションワッシャ330を介して外周サブプレート329が設けられ、同様に、リティニングプレート324の外周面にも、第1フリクションワッシャ330を介して外周サブプレート329が設けられている。
内側サブプレート328および外周サブプレート329は、半径方向の外周部でサブピン332によって連結されている。サブピン332は、後述するフランジ部320bに設けられた長孔334(図19参照)を貫通する。
サブピン332は、長孔334を貫通する中央部の大径部333aと、大径部333aに連続する両端部の小径部333bを有している。小径部333bは、クラッチプレート322およびリティニングプレート324の円弧状孔323aを貫通している。円弧状孔323aは、第1フリクションワッシャ330の作動範囲を含むように広い角度範囲にわたって形成されている。円弧状孔323aは、長孔334よりも広い角度範囲で形成されている。
小径部333bには、カラー333cを介して内側サブプレート328および外周サブプレート329が固定されている。小径部333bおよびカラー333cの長さは、内側サブプレート328および外周サブプレート329により挟まれれるとともに、第1フリクションワッシャ330をフランジ部320bに圧接するように設定されている。
図19を参照して、長孔334は、大径部333aを中心として両側にそれぞれθ/2の隙間を有するように形成されている。隙間を加算した摺動許容角度θの範囲で、内側サブプレート328および外周サブプレート329と、フランジ部320bとは摺動自在となる。
上記構成からなるヒステリシストルクを発生させる機構において、エンジンのトルク変動によって摺動許容角度θ以下の小捩じり角度の捩じりが発生した場合には、内側サブプレート328および外周サブプレート329を連結しているサブピン332が、長孔334内で摺動自在であるので、クラッチプレート322、リティニングプレート324、内側サブプレート328、外周サブプレート329、および、第1フリクションワッシャ330は一体に回動し、内側サブプレート328とフランジ部320bとの間において圧接される第2フリクションワッシャ326により、トルク変動吸収用の小さなヒステリシストルクを発生させる。
エンジンのトルク変動によって摺動許容角度θ以上の大捩じり角度の捩じりが発生した場合には、大径部333aが長孔334の側面に当接する。そのため、第1フリクションワッシャ330とクラッチプレート322との間の2つの摩擦面、および、第1フリクションワッシャ330とリティニングプレート324との間の2つの摩擦面に、トルク変動吸収用の大きなヒステリシストルクを発生させる。
ここで、上記機構におけるヒステリシストルクの発生機構においては、以下に示す課題が考えられる。これを説明するために、図20から図22に示す模式図を用いる。まず、図20を参照して、部材A1の上に部材B1が載置されている。部材B1の上面には、起立するピンP1が形成されている。部材B1の荷重はm2である。部材A1と部材B1との間の摩擦係数はμ2である。
部材B1の上面には、部材C1が載置されている。部材C1には、長穴H1が形成され、この長穴H1にピンP1が嵌め入れられている。長孔H1は、ピンP1を中心として両側にそれぞれθ/2の隙間を有するように形成されている。隙間を加算した摺動許容角度θの範囲で、部材C1は部材B1の上面を摺動可能である。部材C1の荷重はm1である。部材B1と部材C1との間の摩擦係数はμ1である。摩擦係数μ1よりも摩擦係数μ2の方が大きくなるように設けられている。
小さいトルク変動(F1)によって摺動許容角度θ以下の小捩じり角度の捩じりが発生した場合には、部材B1と部材C1との間において、トルク変動吸収用の小さなヒステリシストルク(μ1×m1)が発生する。これは、図18において、内側サブプレート328とフランジ部320bとの間において圧接される第2フリクションワッシャ326により、トルク変動吸収用の小さなヒステリシストルクが発生することに相当する。
次に、図21に示すように、大きなトルク変動(F3)によって摺動許容角度θ以上の大捩じり角度の捩じりが発生した場合には、ピンP1が長孔H1の側面に当接する。そのため、部材B1と部材C1とが一体となって移動し、部材A1と部材B1との間において、トルク変動吸収用の大きなヒステリシストルク(μ2×(m1+m2))が発生する。これは、図18において、第1フリクションワッシャ330とクラッチプレート322との間の2つの摩擦面、および、第1フリクションワッシャ330とリティニングプレート324との間の2つの摩擦面に、トルク変動吸収用の大きなヒステリシストルクが発生することに相当する。
しかし、トルク変動によって摺動許容角度θ以上の捩じり角度の捩じりが発生した場合であっても、部材A1と部材B1との間において、トルク変動を吸収できないような大きさのトルク変動(F2)が生じた場合には、図22に示すように、一体となった部材B1および部材C1が部材A1の上を摺動できない状態となり、トルク変動を減衰させることができない現象が生じる。つまり、ダンパ機構がロックされた状態となる。
ダンパ機構がロックされた状態となると、ダンパ機構に入力されたトルク変動がそのまま入力軸に出力されるという現象が生じる。この現象は、特に、ハイブリッド車両においては、エンジンの始動初爆時や、暖加速中等の中程度のトルク変動時に生じ易い。この現象により、歯車同士の衝突による衝突音(通称、ガラ音、こもり音)等が車両室内に伝わり、車両室内環境の悪化を招くおそれがある。また、車両室内環境の悪化を解消するためには、騒音を吸収するために吸音材を追加する必要が生じ、コストアップを招くことになる。また、騒音を下げるために、エンジン運転点を変更した場合には、燃費の悪化を招くことにもなる。
ここで、ダンパ機構においては、暖加速中等の車両走行時に発生する振動等の小さいトルク変動に対しては、ダンパ機構が適正に捩じれるように、ダンパ機構の摩擦抵抗であるヒステリシストルクは小さい方が有利である。一方、エンジンの始動時ショック等の大きなトルク変動に対しては振動を十分に減衰する必要があるために、ダンパ機構の摩擦抵抗であるヒステリシストルクは大きい方が有利である。
しかし、エンジントルク変動が大きな直列4気筒エンジンを中心として、気筒数が少ないエンジンでは、図18および図19に示すような可変ヒステリシスダンパ機構を搭載した場合、全てのエンジン入力トルク領域において2段のヒステリシストルクを発生させることは可能であるが、上記したようにダンパ機構がロックされた状態が発生するおそれがある。
このように、ダンパ機構には相反するヒステリシストルクが要求され、近年車両室内の静寂性能等が重要視されることから、効果的にトルク変動を減衰することができるダンパ機構が強く望まれるようになってきている。
実開昭52−56141号公報 特開昭61−282626号公報
この発明が解決しようとする課題は、エンジン出力のダンパ機構への入力時に、トルクの変動を減衰できない領域のトルク変動が入力された場合に、ダンパ機構で十分に減衰しきれなかったトルク変動がトランスミッション等に伝わる結果、歯車同士の衝突による衝突音等の車両内への伝達等、車両室内環境の悪化を招くおそれがある点にある。
この発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、効果的にトルク変動を減衰することができる機構を備える、ダンパ機構を提供することにある。
この発明に基づいたダンパ機構においては、第1回転部材と、上記第1回転部材と対向して配置され上記第1回転部材と同一の回転中心軸を有し、上記回転中心軸の周方向に所定角度の相対変位が可能な第2回転部材とを備えたダンパ機構であって、上記第1回転部材は、上記回転中心軸周りに環状に配置され、上記第2回転部材と圧接する第1圧接領域を含み、上記第2回転部材は、上記回転中心軸周りに沿って所定の間隔で配置され、上記第1圧接部に圧接する第2圧接領域を含み、上記第1圧接領域は、周方向に沿って交互に配置される、第1摩擦領域と、上記第1摩擦領域よりも摩擦係数が大きい第2摩擦領域とを有し、当該ダンパ機構へ外部からのトルクの入力がない状態においては、上記第2圧接領域は、上記第1摩擦領域の周方向の中心位置に位置している。
上記ダンパ機構の他の形態においては、上記第1圧接領域は、上記第1回転部材の上記第2回転部材に対向する位置に配設された環状プレートを有し、上記環状プレートの周方向に沿って、上記第2回転部材に対向する面に上記第1摩擦領域となる第1摩擦区間と、上記第2摩擦領域となる第2摩擦区間とが交互に設けられ、上記第2圧接領域は、上記回転中心軸から半径方向に向けて延び、周方向に沿って複数配置される放射状プレートである。
上記ダンパ機構の他の形態においては、上記第1摩擦区間および上記第2摩擦区間は、それぞれ周方向に沿って、90度ピッチで、4箇所ずつ交互に配置され、上記放射状プレートは、周方向に90度ピッチで4箇所配置される。
上記いずれかのダンパ機構の他の形態においては、上記第2摩擦区間は、上記第1摩擦区間に隣接する領域よりも、上記第2摩擦区間の周方向中央部の方が摩擦係数が大きい。
上記ダンパ機構の他の形態においては、上記第2摩擦区間は、上記第1摩擦区間に隣接する領域に、上記第1摩擦区間よりも摩擦係数が大きい側部摩擦区間と、上記第2摩擦区間の中央部に位置し、上記側部摩擦区間よりも大きい摩擦係数を有する中央部摩擦区間とを有する。
上記ダンパ機構の他の形態においては、上記第2摩擦区間は、上記第1摩擦区間に隣接する領域から、上記第2摩擦区間の周方向中央部に向かって除々に摩擦係数が大きくなる。
上記ダンパ機構の他の形態においては、上記第1回転部材は、上記第2回転部材に対向する位置に配設された摩擦プレートを有し、上記摩擦プレートは、内側環状プレートと、上記内側環状摩擦プレートの外周側に配置され、周方向に所定の間隙を隔てて配置される、外側摩擦プレートとを有し、上記内側環状プレートの上記外側摩擦プレートが設けられていない領域の上記内側環状プレートにおいて上記第1摩擦領域を構成し、上記内側環状プレートの上記外側摩擦プレートが設けられている領域の上記内側環状プレートおよび上記外側摩擦プレートにより、上記第2摩擦領域が構成され、上記第2圧接領域は、上記回転中心軸から半径方向に向けて延び、周方向に沿って複数配置される放射状プレートである。
上記ダンパ機構の他の形態においては、上記外側摩擦プレートは、周方向に沿って、90度ピッチで4箇所配置され、上記放射状プレートは、周方向に90度ピッチで4箇所配置される。
この発明に基づいたダンパ機構によれば、効果的にトルク変動を減衰することができる機構を備えるダンパ機構を提供することができる。
実施の形態1におけるダンパ機構の平面図である。 図1中II−II線矢視断面図である。 実施の形態1におけるダンパ機構に採用される放射状プレートの平面図である。 実施の形態1におけるダンパ機構に採用される環状プレートの平面図である。 実施の形態1における環状プレートと放射状プレートとの重なり状態を示す第1図である。 実施の形態1における環状プレートと放射状プレートとの重なり状態を示す第2図である。 実施の形態1におけるトルク変動の減衰原理を模式的に示す第1図である。 実施の形態1におけるトルク変動の減衰原理を模式的に示す第2図である。 実施の形態1におけるトルク変動の減衰原理を模式的に示す第3図である。 実施の形態1における小ヒステリシス作動領域と大ヒステリシス作動領域の関係を示す模式図である。 最適燃費ラインを示す模式図である。 実施の形態1におけるダンパ機構に採用される他の形態の環状プレートの平面図である。 実施の形態1におけるダンパ機構に採用されるさらに他の形態の環状プレートの平面図である。 実施の形態1におけるダンパ機構の他の機構を示す部分拡大断面図である。 実施の形態2におけるダンパ機構に採用される環状プレートの平面図である。 実施の形態2における環状プレートと放射状プレートとの重なり状態を示す第1図である。 実施の形態2における環状プレートと放射状プレートとの重なり状態を示す第2図である。 背景技術におけるダンパ機構の構造を示す断面図である。 図18中のXIX−XIX線矢視図である。 背景技術におけるトルク変動の減衰原理を模式的に示す第1図である。 背景技術におけるトルク変動の減衰原理を模式的に示す第2図である。 背景技術におけるトルク変動の減衰原理を模式的に示す第3図である。
本発明に基づいた各実施の形態におけるダンパ機構について、以下、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、下記に示す各実施の形態における構成を適宜組合わせて用いることは当初から予定されている。
(実施の形態1:ダンパ機構100)
本発明に基づいた実施の形態1におけるダンパ機構100について、図1および図2を参照して説明する。ダンパ機構100は、エンジンの出力軸とトランスミッション等の入力軸との間に設けられるダンパ機構、または、ハイブリッド車両においては、エンジンの出力軸と回転電機(モータ/ジェネレータ)の回転軸との間に設けられるダンパ機構であり、その他の動力伝達におけるトルク変動の吸収に用いることができる。
ダンパ機構100は、入力軸160がスプライン嵌合され、回転中心軸a1を中心に回転可能に設けられたハブ150と、このハブ150に対して、ハブ150の回転方向に対して相対的に回転可能に設けられたドライブプレート(第1回転部材)128と、ドライブプレート128およびハブ150とに係合するスプリングダンパ121とを備える。スプリングダンパ121は、円周方向に4箇所設けられている。
ダンパ機構100は、エンジンからの動力によって、入力軸160の回転中心軸a1と同軸に回転駆動可能に設けられたクランクシャフト300に固定されたフライホイール200と備える。フライホイール200の外周部とドライブプレート128の外周部とは、トルクリミッタ140により連結されている。トルクリミッタ140は、フライホイール200からドライブプレート128に加えられるトルクを制御可能としている。
(ハブ150)
図3に示すように、ハブ150(第2回転部材)は、入力軸160を受け入れ可能に形成された筒部151と、筒部151の外周面から外方に向かって連設された円盤部152と、円盤部152から放射状に延びる放射状プレート153とを有する。この放射状プレート153は、周方向に90度ピッチで4箇所に配置されている。各放射状プレート153の先端部分には、スプリングダンパ121との係合部154が設けられている。
(ドライブプレート128)
ドライブプレート128(第1回転部材)は、フライホイール200と対向する側に配置された内側プレート128aと、放射状プレート153に対して内側プレート161と反対側に位置する外側プレート128bとを備える。内側プレート128aと外側プレート128bとは、リベット148によって一体とされている。内側プレート128aの放射状プレート153に対向する面には、放射状プレート153に対して圧接する環状プレート126が取り付られている。環状プレート126は、内側プレート128aにより、放射状プレート153に押し付けられている。環状プレート126の詳細は後述する。
(トルクリミッタ140)
トルクリミッタ140は、ドライブプレート128の外周側に設けられ、円環状に形成された押えプレート146と、ドライブプレート128に挟持され、ドライブプレート128の外周縁部から半径方向に延びる円環状のブレーキ板147と、皿バネ149と、支持プレート143とを備える。
ブレーキ板147は、リベット148を用いて、ドライブプレート128に挟持されている。ブレーキ板147の外周縁部の両面には、ライニング部144,145が装着されている。ライニング部144は、皿バネ149に接触し、ライニング部145は、押えプレート146に接触している。
支持プレート143および押えプレート146は、ボルト142によって、フライホイール200に一体的に連結されている。皿バネ149がライニング部144を押圧することで、ライニング部145は、押えプレート146に押圧され、ライニング部145と押えプレート146との間の面圧が確保される。また、支持プレート143および押えプレート146は、フライホイール200と共に回転する。
押えプレート146が回転すると、ライニング部14,145およびブレーキ板147は、ライニング部145と押えプレート146との間の摩擦によって、押えプレート146と共に回転する。
(動力伝達経路)
エンジンからの駆動力によりクランクシャフト300が回転すると、フライホイール200が回転する。フライホイール200の回転によりトルクリミッタ140を介してブレーキ板147が回転する。ブレーキ板147が回転することで、ドライブプレート128が回転する。さらに、ドライブプレート128とともにスプリングダンパ121が回転することで、スプリングダンパ121に係合した放射状プレート153が回転する。これにより、クランクシャフト300の駆動力が、ハブ150の結合した入力軸160に伝達される。
(トルク変動の減衰)
ここで、図3から図7を参照して、第1圧接領域としての環状プレート126と第2圧接領域としての4つの放射状プレート153によるトルク変動の減衰について説明する。図3に示すように、放射状プレート153は上述したように、第2回転部材であるハブ150の筒部151設けられた円盤部152から放射状に延び、周方向に90度ピッチで4箇所に配置されている。
図4に示すように、環状プレート126には、第1摩擦領域A1としての第1摩擦区間126aおよび第2摩擦領域B1としての第2摩擦区間126bが、それぞれ周方向に90度ピッチで、4箇所ずつ交互に配置されている。第2摩擦区間126bは、放射状プレート153に圧接された状態において、第1摩擦区間126aよりも摩擦係数が大きい領域である。
図5は、環状プレート126と4つの放射状プレート153とが圧接状態で重ね合わされた状態を示す図である。この状態は、ダンパ機構100へ外部からの入力トルクに変動がない状態(ノミナル状態)であり、放射状プレート153は、第1摩擦区間126aの周方向の中心位置に位置している。本ダンパ機構100への入力トルクにトルク変動が生じた場合には、環状プレート126と4つの放射状プレート153とは、図中に示す矢印A1またはA2方向に相対回転する。
入力トルクにトルク変動が生じた場合には、環状プレート126と4つの放射状プレート153とは相互に回転する状態となる。入力トルクのトルク変動が小さい場合には、放射状プレート153は、第1摩擦領域A1の範囲内で、小さなヒステリシストルクを発生させる。その結果、小さなトルク変動は、放射状プレート153と第1摩擦区間126aとの間で減衰される。
この減衰状態を模式的に示したのが、図7である。小さなトルク変動(F1)が発生した場合には、放射状プレート153と第1摩擦区間126aとの間において、トルク変動吸収用の小さなヒステリシストルク(μ1×m)が発生する。μ1は、放射状プレート153と第1摩擦区間126aとの間の摩擦係数であり、mは、放射状プレート153にかかる荷重である。
次に、図6に示すように、入力トルクのトルク変動が大きくなった場合には、たとえば、放射状プレート153は第1摩擦領域A1を超えて第2摩擦領域B1にまで達するように相対的に移動する。このとき、第1摩擦区間126aよりも第2摩擦区間126bは摩擦係数が大きいため、放射状プレート153は第1摩擦区間126aと第2摩擦区間126bの境界における両区間の摩擦係数が合わされた状態の範囲内で、ヒステリシストルクを発生させる。これにより、ダンパ機構への入力トルクのトルク変動が大きくなった場合には、放射状プレート153と第1摩擦区間126aおよび第2摩擦区間126bとの間で減衰される。
この減衰状態を模式的に示したのが、図8である。上記のF1よりも大きなトルク変動(F2:F2>F1)が発生した場合には、放射状プレート153と第1摩擦区間126aおよび第2摩擦区間126bとの間において、トルク変動吸収用のヒステリシストルク(μ2×m)が発生する。μ2は、放射状プレート153と第1摩擦区間126aおよび第2摩擦区間126bの両区間が合わされた区間との摩擦係数である(μ2>μ1)。
次に、入力トルクのトルク変動がさらに大きくなった場合には、放射状プレート153の全域が第2摩擦領域B1(第2摩擦区間126b)にまで達するように相対的に移動する。その結果、第2摩擦区間126bの摩擦係数は、第1摩擦領域126より大きいため、大きなヒステリシストルクを発生させる。これにより、より大きなトルク変動は、放射状プレート153と第2摩擦区間126bとの間で減衰される。
この減衰状態を模式的に示したのが、図9である。上記のF2よりも大きなトルク変動(F3:F3>F2)が発生した場合には、放射状プレート153と第2摩擦区間126bとの間において、トルク変動吸収用のヒステリシストルク(μ3×m)が発生する。μ3は、放射状プレート153と第2摩擦区間126bとの間の摩擦係数である(μ3>μ2)。
(作用・効果)
この発明に基づいた実施の形態におけるダンパ機構100においては、以下の特徴を有している。上記の背景技術におけるヒステリシストルクの減衰機構においては、全トルク域にわたって、小トルク変動が生じた場合には小ヒステリシストルクを発生させ、また、大トルク変動が生じた場合には大ヒステリシストルクを発生させることを可能とする機構である。
しかし、実際のトルク変動においては、図10に示すように、小さなヒステリシストルクを発生させるべき領域は、緩加速時使用領域である小トルク域であり、大きなヒステリシストルクを発生させるべき領域は、エンジン始動時、共振時使用領域等の大トルク域であるといえる。そこで、本実施の形態におけるヒステリシストルクの減衰機構においては、狙ったトルク域おいて生じ得るトルク変動に対して効果的にそのトルク変動を減衰させることを可能としている。
つまり、この発明に基づいた実施の形態におけるダンパ機構100においては、回転中心軸a1の周りに環状に配置された第1圧接領域としての環状プレート126と、回転中心軸a1の周りに沿って所定の間隔で配置された第2圧接領域としての放射状プレート153とを備え、環状プレート126に、周方向に沿って交互に配置される、第1摩擦領域A1(第1摩擦区間126a)と、この第1摩擦領域A1(第1摩擦区間126a)よりも摩擦係数が大きい第2摩擦領域A1(第2摩擦区間126b)とを交互に配置させている。
これにより、ダンパ機構100への入力トルクに小さなトルク変動が生じた場合には、放射状プレート153と第1摩擦区間126aとの圧接による相互の小さな回転移動により、小さなヒステリシストルクを発生させる。その結果、ダンパ機構100への入力トルクにおける小さなトルク変動は、放射状プレート153と第1摩擦区間126aとの間で減衰させることが可能となる。
また、ダンパ機構100への入力トルクのトルク変動が大きくなった場合でも、環状プレート126と放射状プレート153との相対的な回転方向に沿って、両者の捩じれ角が大きくなるほど両者の間の摩擦係数が大きくなるように設けられていることから、大きな回転移動により、トルク変動の大きさに応じてヒステリシストルクを発生させることを可能としている。
その結果、環状プレート126と放射状プレート153との相対的な回転が固定されることがなく、常にダンパ機構100への入力トルクのトルク変動を減衰させることが可能となる。これにより、エンジン始動時の振動、トルク変動時に生じる振動を効果的に減衰することが可能となる。その結果、歯車同士の衝突による衝突音(通称、ガラ音、こもり音)の発生を回避して、車内環境の悪化を防止することが可能になる。
また、図11には、トルク(Te)と回転数(Ne)との関係における最適燃費ライン(ラインA)を示しているが、従来の燃費ライン(ラインC)に比べて、本実施の形態においては、燃費ライン(ラインB)をラインAに近づけること可能となり、燃費の向上を図ることも可能となる。
なお、上記実施の形態において、図4に示す第2摩擦区間126bとして、その領域内で摩擦係数が同じ場合について説明しているが、第2摩擦区間126bの内部においても、第1摩擦区間126aに隣接する領域よりも、第2摩擦区間126bの周方向中央部の方が摩擦係数が大きい領域を設けることにより、より滑らかにトルク変動の大きさに応じたヒステリシストルクを発生させることが可能である。
たとえば、図12に示すように、第1摩擦区間126aに隣接する領域に、第1摩擦区間126aよりも摩擦係数が大きい側部摩擦区間1261bを設け、第2摩擦区間126aの中央部(図中X,Yで示す境界線)に側部摩擦区間1261bよりも大きい摩擦係数を有する中央部摩擦区間1262bを設けることも可能である。
また、第2摩擦区間126bの他の形態として、図13に示すように、第1摩擦区間126aに隣接する領域から、第2摩擦区間126bの周方向中央部(図中Yで示す境界線)の向かって除々に摩擦係数が大きくなるような領域を採用することも可能である。
また、上記実施の形態においては、ドライブプレート128の内側プレート128aに環状プレート126を設ける場合について説明したが、図14に示すように、ドライブプレート128の内側プレート128aおよび外側プレート128bの両方に、環状プレート126を設けることも可能である。また、外側プレート128bにのみ環状プレート126を設けることも可能である。
(実施の形態2)
上記実施の形態1においては、環状プレート126に第1摩擦区間126aおよび第2摩擦区間126bを交互に設け、第1摩擦区間126aを第1摩擦領域A1とし、第2摩擦区間126bを第2摩擦領域B1として用いる場合について説明したが、本実施の形態では、以下の図15から図17に示す構成を採用することも可能である。
図15を参照して、第1回転部材128の第2回転部材150に対向する位置に、摩擦プレート226を配設する。この摩擦プレート226は、内側環状プレート226aと、この内側環状摩擦プレート226aの外周側に配置され、周方向に所定の間隙を隔てて配置される、外側摩擦プレート226bとを有している。本実施の形態では、外側摩擦プレート226bは、周方向に沿って、90度ピッチで4箇所配置されている。外側摩擦プレート226bは、放射状プレート153に圧接された状態において、内側環状プレート226aよりも摩擦係数が大きく設けられている。
内側環状プレート226aの外側摩擦プレート226bが設けられていない領域の内側環状プレート226aにおいて第1摩擦領域A1が構成され、内側環状プレート226aの外側摩擦プレート226bが設けられている領域の内側環状プレート226aおよび外側摩擦プレート226bにより、第2摩擦領域B1が構成されている。第2回転部材150の形態は、図3に示す形態と同じである。
この構成からなる摩擦プレート226を用いた場合であっても、入力トルクに変動が生じた場合には、図16に示すように、摩擦プレート226と4つの放射状プレート153とは相互に回転する状態となる。入力トルクのトルク変動が小さい場合には、放射状プレート153は、第1摩擦領域A1の範囲内で、小さく相互に回転して、小さなヒステリシストルクを発生させる。その結果、小さなトルク変動は、放射状プレート153と第1摩擦領域A1との間で減衰される。
次に、図17に示すように、入力トルクのトルク変動が大きくなった場合には、たとえば、放射状プレート153は第1摩擦領域A1を超えて第2摩擦領域B1にまで達するように相対的に大きく回転移動する。このとき、第1摩擦領域A1よりも第2摩擦領域B1は摩擦係数が大きいため、放射状プレート153は第1摩擦領域A1と第2摩擦領域B1の境界における両領域の摩擦係数が合わされた状態の範囲内で、ヒステリシストルクを発生させる。これにより、ダンパ機構への入力トルクのトルク変動が大きくなった場合には、放射状プレート153と第1摩擦領域A1および第2摩擦領域B1との間で減衰される。
次に、入力トルクのトルク変動がさらに大きくなった場合には、放射状プレート153の全域が第2摩擦領域B1にまで達するように相対的に大きく回転移動する。その結果、第2摩擦領域B1の摩擦係数は、第1摩擦領域A1より大きいため、大きなヒステリシストルクを発生させる。これにより、より大きなトルク変動は、放射状プレート153と第2摩擦領域B1との間で減衰される。
(作用・効果)
このように、この発明に基づいた実施の形態2におけるダンパ機構においても、実施の形態1の場合と同様に、環状プレート126と放射状プレート153との相対的な回転移動が固定されることがなく、常にダンパ機構100への入力トルクのトルク変動を減衰させることが可能となる。これにより、エンジン始動時の振動、トルク変動時に生じる振動を効果的に減衰することが可能となる。その結果、歯車同士の衝突による衝突音(通称、ガラ音、こもり音)の発生を回避して、車両室内環境の悪化を防止することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
100 ダンパ機構、121 スプリングダンパ、126 環状プレート、126a 第1摩擦区間、126b 第2摩擦区間、128 ドライブプレート(第1回転部材)、128a 内側プレート、128b 外側プレート、140 トルクリミッタ、142 ボルト、143 支持プレート、144,145 ライニング部、146 押えプレート、147 ブレーキ板、148 リベット、149 皿バネ、150 ハブ(第2回転部材)、151 筒部、152 円盤部、153 放射状プレート、154 係合部、160 入力軸、200 フライホイール、226 摩擦プレート、226a 内側環状プレート、226b 外側摩擦プレート、300 クランクシャフト、a1 回転中心軸、1261b 側部摩擦領域、1262b 中央部摩擦領域、A1 第1摩擦領域、B1 第2摩擦領域。

Claims (8)

  1. 第1回転部材(128)と、
    前記第1回転部材(128)と対向して配置され前記第1回転部材(128)と同一の回転中心軸(a1)を有し、前記回転中心軸(a1)の周方向に所定角度の相対変位が可能な第2回転部材(150)とを備えた、ダンパ機構(100)であって、
    前記第1回転部材(128)は、前記回転中心軸(a1)周りに環状に配置され、前記第2回転部材(150)と圧接する第1圧接領域(126,226)を含み、
    前記第2回転部材(150)は、前記回転中心軸(a1)周りに沿って所定の間隔で配置され、前記第1圧接領域(126,226)に圧接する第2圧接領域(153)を含み、
    前記第1圧接領域(126,226)は、周方向に沿って交互に配置される、第1摩擦領域(A1)と、前記第1摩擦領域(A1)よりも摩擦係数が大きい第2摩擦領域(B1)とを有し、
    当該ダンパ機構へ外部からのトルク変動がない状態においては、前記第2圧接領域(153)は、前記第1摩擦領域(A1)の周方向の中心位置に位置している、ダンパ機構。
  2. 前記第1回転部材(128)は、前記第2回転部材(150)に対向する位置に配設された環状プレート(126)を有し、
    前記環状プレート(126)の周方向に沿って、前記第2回転部材(150)に対向する面に前記第1摩擦領域(A1)となる第1摩擦区間(126a)と、前記第2摩擦領域(B1)となる第2摩擦区間(126b)とが交互に設けられ、
    前記第2圧接領域は、前記回転中心軸(a1)から半径方向に向けて延び、周方向に沿って複数配置される放射状プレート(153)である、請求の範囲第1項に記載のダンパ機構。
  3. 前記第1摩擦区間(126a)および前記第2摩擦区間(126b)は、それぞれ周方向に沿って、90度ピッチで、4箇所ずつ交互に配置され、
    前記放射状プレート(153)は、周方向に90度ピッチで4箇所配置される、請求の範囲第2項に記載のダンパ機構。
  4. 前記第2摩擦区間(126b)は、前記第1摩擦区間(126a)に隣接する領域よりも、前記第2摩擦区間(126b)の周方向中央部の方が摩擦係数が大きい、請求の範囲第1項から第3項のいずれかに記載のダンパ機構。
  5. 前記第2摩擦区間(126b)は、前記第1摩擦区間(126a)に隣接する領域に、前記第1摩擦区間(126a)よりも摩擦係数が大きい側部摩擦区間(1261b)と、前記第2摩擦区間(126b)の中央部に位置し、前記側部摩擦区間(1261b)よりも大きい摩擦係数を有する中央部摩擦区間(1262b)とを有する、請求の範囲第4項に記載のダンパ機構。
  6. 前記第2摩擦区間(126b)は、前記第1摩擦区間(126a)に隣接する領域から、前記第2摩擦区間(126b)の周方向中央部の向かって除除に摩擦係数が大きくなる、請求の範囲第4項に記載のダンパ機構。
  7. 前記第1回転部材(128)は、前記第2回転部材(150)に対向する位置に配設された摩擦プレート(226)を有し、
    前記摩擦プレート(226)は、内側環状プレート(226a)と、前記内側環状摩擦プレート(226a)の外周側に配置され、周方向に所定の間隙を隔てて配置される、外側摩擦プレート(226b)とを有し、
    前記内側環状プレート(226a)の前記外側摩擦プレート(226b)が設けられていない領域の前記内側環状プレート(226a)において前記第1摩擦領域(A1)を構成し、
    前記内側環状プレート(226a)の前記外側摩擦プレート(226b)が設けられている領域の前記内側環状プレート(226a)および前記外側摩擦プレート(226b)により、前記第2摩擦領域(B1)が構成され、
    前記第2圧接領域は、前記回転中心軸(a1)から半径方向に向けて延び、周方向に沿って複数配置される放射状プレート(153)である、請求の範囲第1項に記載のダンパ機構。
  8. 前記外側摩擦プレート(226b)は、周方向に沿って、90度ピッチで4箇所配置され、
    前記放射状プレート(153)は、周方向に90度ピッチで4箇所配置される、請求の範囲第7項に記載のダンパ機構。
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