JPH11230270A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JPH11230270A
JPH11230270A JP5019398A JP5019398A JPH11230270A JP H11230270 A JPH11230270 A JP H11230270A JP 5019398 A JP5019398 A JP 5019398A JP 5019398 A JP5019398 A JP 5019398A JP H11230270 A JPH11230270 A JP H11230270A
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JP
Japan
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inertial body
side plate
damper
damper hub
spring member
Prior art date
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Pending
Application number
JP5019398A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Ara
博文 荒
Toshio Harima
俊男 播磨
Shoichi Tsuchiya
章一 土屋
Onori Shibata
大典 柴田
Masahito Ichinose
雅人 一之瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の削減を図ることができると共に、
小形化が可能なトルク伝達装置を提供する。 【解決手段】 第1慣性体2と第2慣性体5との間を捩
じりダンパ6及び摩擦手段45で連繋する。前記捩じり
ダンパ6が、相対回動可能に連繋されたダンパハブ26
とサイドプレート27とを備え、ダンパハブ26を第2
慣性体5に軸方向に相対移動可能でかつ相対回動不能に
連繋し、サイドプレート27を第1慣性体2に一体的に
連繋する。前記摩擦手段45が、第1慣性体2と第2慣
性体5との相対回動に摩擦力を与える摩擦部材46と、
摩擦部材46に押圧力を与える押圧ばね部材47とを備
え、摩擦部材46を、サイドプレート27が連繋された
第1慣性体2とダンパハブ26との間に設け、押圧ばね
部材47を、ダンパハブ26とこのダンパハブ26が連
繋された第2慣性体5との間に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に対して
設けられるトルク伝達装置に関し、とりわけ、2つの慣
性体を有し、これらの間が、捩じりダンパ及び摩擦手段
を介して連繋されてなる形式のトルク伝達装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のトルク伝達装置として、例えば
特公平8−16501号公報には、駆動軸に連結される
第1慣性体とこの第1慣性体に対して相対回動可能に支
持された第2慣性体との間が、捩じりダンパ及び摩擦手
段を介して連繋されてなるトルク伝達装置が示されてい
る。
【0003】前記捩じりダンパは、第1慣性体に一体的
に固定されたダンパハブと、このダンパハブの両側に対
峙して配設され、第2慣性体に一体的に固定された一対
のサイドプレートとを有し、ダンパハブとサイドプレー
トとが、ばね部材を介して弾性的に相対回動可能に連繋
されている。
【0004】また、前記摩擦手段は捩じりダンパに付属
しており、ダンパハブとサイドプレートとの相対回動に
摩擦力を与える摩擦部材と、この摩擦材に押圧力を与え
る押圧ばね部材とを備えていると共に、摩擦材と押圧ば
ね部材との間に設けられた押圧ディスクを備えている。
【0005】前記摩擦部材、押圧ばね部材及び押圧ディ
スクは、ダンパハブとサイドプレートの間に設けられて
おり、押圧ディスクは、サイドプレートに対して、軸方
向に移動可能で、かつ相対回動不能に連繋されている。
【0006】つまり、前記押圧ばね部材は、摩擦部材と
共に、相対回動するダンパハブとサイドプレートとの間
に設けられているから、ダンパハブとサイドプレートと
の相対回動時に、押圧ばね部材とサイドプレートとの間
で摩擦が生じると、摩擦部材による所期する摩擦力が得
られなくなる虞があるから、摩擦部材と押圧ばね部材と
の間に押圧ディスクを設け、この押圧ディスクをサイド
プレートに対して相対回動不能に連繋して、斯かる不具
合に発生を未然に防止しているのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例にあって
は、摩擦部材と押圧ばね部材との間に押圧ディスクが設
けられているから、部品点数が増加して部品管理が煩雑
になることはもとより、とりわけ軸方向の寸法が長大化
する虞がある。
【0008】本発明は、前記従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、部品点数の削減を図ることができると共
に、小形化が可能なトルク伝達装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、駆動軸に連結された第1慣性体とこの第1慣性
体に対して相対回動可能に支持された第2慣性体との間
が、捩じりダンパ及び摩擦手段を介して連繋されてなる
トルク伝達装置において、前記捩じりダンパが、ダンパ
ハブと、このダンパハブに対してばね部材を介して弾性
的に相対回動可能に連繋されたサイドプレートとを備
え、前記捩じりダンパのダンパハブが、第1慣性体また
は第2慣性体の何れか一方に対して、軸方向に相対移動
可能で、かつ相対回動不能に連繋され、サイドプレート
が何れか他方に対して一体的に連繋されてなり、前記摩
擦手段が、第1慣性体と第2慣性体との相対回動に摩擦
力を与える摩擦部材と、この摩擦部材に押圧力を与える
押圧ばね部材とを備え、前記摩擦部材が、サイドプレー
トが連繋された慣性体とダンパハブとの間に設けられ、
押圧ばね部材が、ダンパハブとこのダンパハブが連繋さ
れた慣性体との間に設けられている構成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、駆動軸に連
結された第1慣性体とこの第1慣性体に対して相対回動
可能に支持された第2慣性体との間が、捩じりダンパ及
びこの捩じりダンパに付属する摩擦手段を介して連繋さ
れてなるトルク伝達装置において、前記捩じりダンパ
が、ダンパハブと、このダンパハブに対してばね部材を
介して弾性的に相対回動可能に連繋されたサイドプレー
トとを備え、前記捩じりダンパのサイドプレートが、第
1慣性体または第2慣性体の何れか一方に対して、軸方
向に相対移動可能で、かつ相対回動不能に連繋され、ダ
ンパハブが何れか他方に対して一体的に連繋されてな
り、前記摩擦手段が、第1慣性体と第2慣性体との相対
回動に摩擦力を与える摩擦部材と、この摩擦部材に押圧
力を与える押圧ばね部材とを備え、前記摩擦部材が、ダ
ンパハブが連繋された慣性体とサイドプレートとの間に
設けられ、押圧ばね部材が、サイドプレートとこのサイ
ドプレートが連繋された慣性体との間に設けられている
構成にしてある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記捩じりダンパのサイドプレ
ートが連繋された第1慣性体または第2慣性体には、捩
じりダンパのばね部材を支持するばね受けが設けられて
いる構成にしてある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1及
び請求項2記載の発明の構成のうち、前記押圧ばね部材
が、皿ばねである構成にしてある。
【0013】斯かる構成において、前記駆動軸に与えら
れるトルクは、この駆動軸に連結された第1慣性体に入
力され、この第1慣性体から捩じりダンパ及び摩擦手段
を介して第2慣性体に伝達される。このとき、前記捩じ
りダンパは吸振作用を発揮し、摩擦手段は減衰作用を発
揮する。
【0014】ここで、前記摩擦手段の押圧ばね部材は、
捩じりダンパのダンパハブまたはサイドプレートと、こ
のダンパハブまたはサイドプレートが相対回動不能に連
繋された慣性体との間に設けられており、ダンパハブま
たはサイドプレートと、このダンパハブまたはサイドプ
レートが連繋された慣性体との間に設けた摩擦部材に押
圧力を与えている。
【0015】即ち、請求項1記載の発明にあっては、前
記押圧ばね部材は、ダンパハブとこのダンパハブが連繋
された第1慣性体または第2慣性体との間に設けられて
おり、ダンパハブを介して摩擦部材に押圧力を与えてい
る。また、請求項2記載の発明にあっては、前記押圧ば
ね部材は、サイドプレートとこのサイドプレートが連繋
された第1慣性体または第2慣性体との間に設けられて
おり、サイドプレートを介して摩擦部材に押圧力を与え
ている。
【0016】つまり、前記押圧ばね部材は、ダンパハブ
またはサイドプレートと、このダンパハブまたはサイド
プレートに対して相対回動しない第1慣性体または第2
慣性体との間に設けられ、ダンパハブまたはサイドプレ
ートを介して摩擦部材に押圧力を与えている。
【0017】このため、前記押圧ばね部材が設けられる
ダンパハブまたはサイドプレートと第1慣性体または第
2慣性体との間には相対回動を生じることがないから、
押圧ばね部材は、従来例において設けられていた押圧デ
ィスク等を必要とすることなく、摩擦部材に押圧力を与
えることになる。
【0018】したがって、部品点数の削減を図ることが
できると共に、小形化が可能なトルク伝達装置が得られ
る。
【0019】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記捩じりダンパのサイドプレートが連繋された慣性体に
は、捩じりダンパのばね部材を支持するばね受けが設け
られているから、サイドプレートは、ダンパハブが連繋
された慣性体側のダンパハブの側面に臨んで配置するの
みで足り、構成の簡素化が図れる。
【0020】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記押圧ばね部材が皿ばねであるから、軸方向の寸法をよ
り小形化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳述する。
【0022】図1は本発明の実施の形態を示すトルク伝
達装置の断面図、図2は図1に示すトルク伝達装置の一
部を切除して示す部分的な平面図で、上半分は第2慣性
体及び環状慣性体を除いた図面、下半分は更に一方のド
ライブプレートを除いた図面、図3は図1の要部を拡大
して示す断面図、図4は摩擦部材を取付けた状態のダン
パハブの一部を切除して示す平面図、図5は摩擦部材の
形状を変えた図3と同様の図面、図6は押圧ばね部材の
平面図である。
【0023】図において1は駆動軸、即ち内燃機関のク
ランクシャフト、2は第1慣性体で、この第1慣性体2
は軸受けホルダ3と共にボルト4によって駆動軸1に連
結されている。5は前記第1慣性体2に回動可能に支持
された第2慣性体で、この第2慣性体5は図外のクラッ
チ装置に連結可能である。6は前記第1慣性体2と第2
慣性体3との間を連繋する捩じりダンパである。
【0024】前記第1慣性体2には貫通孔7が形成して
あると共に、第2慣性体5に面する側に窪み8が形成し
てある。また、前記窪み8の内周縁には、この窪み8に
開口する切欠き溝10が円周方向等間隔に複数個、この
実施の形態では4個形成してある。
【0025】前記切欠き溝10の第2慣性体5側の開口
は、第1慣性体2に固定される環状慣性体11によって
閉塞可能となっている。したがって、前記切欠き溝10
は環状慣性体11が固定された状態において、半径方向
内方側に向かってのみ開口していることになる。
【0026】また、前記第1慣性体2の外周側にはリン
グギヤ13が焼嵌めによって固定してある。
【0027】前記第2慣性体5は、内周側のボス部15
とこのボス部15から半径方向外方に延びるプレート部
16とからなり、ボス部15の内周側が軸受けホルダ3
に取付けられた軸受け17によって支持されており、軸
受けホルダ3に対して回動可能である。前記軸受けホル
ダ3はボルト4によって第1慣性体2と一体になって駆
動軸1に連結されているから、結局、第2慣性体5は第
1慣性体2に対して回動可能に支持されていることにな
る。
【0028】前記第2慣性体5には、ボス部15の外周
に外歯19が形成してあり、プレート部16に図外のク
ラッチ装置のクラッチディスクが接する摩擦面20が形
成してある。また、前記第2慣性体5のボス部15とプ
レート部16との間には、冷却のための空気が流通可能
な貫通孔21が複数個形成してある。
【0029】前記第1慣性体2と第2慣性体5との間を
連繋する捩じりダンパ6は、第1慣性体2の窪み8に臨
んで設けられており、ダンパハブ26と、このダンパハ
ブ26の両側に対峙配設された一対のサイドプレート2
7と、これらダンパハブ26とサイドプレート27との
それぞれ対応する位置に形成した複数の窓28、29
(後に詳述する)内にそれぞれ収容され、ダンパハブ2
6とサイドプレート27とを弾性的に相対回動可能に連
繋する一対の圧縮ばね(ばね部材)30と、この一対の
圧縮ばね30を直列に作用させる遊動子31とを主要素
として構成してある。
【0030】前記ダンパハブ26は環状の板部材からな
り、内周側には、第2慣性体5に形成した外歯19に噛
合する内歯32が形成してある。これによって、前記ダ
ンパハブ26は第2慣性体5に対して、軸方向に相対移
動可能で、かつ相対回動不能に連結されることになる。
また、前記ダンパハブ26の外周側には、外周側に開放
する窓28が複数個、この実施の形態においては4個形
成してある。
【0031】前記一対のサイドプレート27には、ダン
パハブ26に形成した窓28に対応して、窓29がそれ
ぞれ形成されていると共に、外周側に、第1慣性体2の
切欠き溝10に嵌り合う突起35が半径方向外方に突出
して形成されている。また、前記窓29の内外周側端部
には切り起こした舌片29a、29bが形成されてお
り、これら舌片29a、29bで圧縮ばね30の外周側
を包むようにして、この圧縮ばね30の抜脱を防止する
ようにしてある。
【0032】前記一対のサイドプレート27は、ダウエ
ルピン36及びリベットピン37を介して相互に一体化
されると共に、リベットピン37を第1慣性体2の貫通
孔7内に挿通固定することにより、この第1慣性体2に
連結されている。したがって、前記サイドプレート27
は、第1慣性体2の切欠き溝10に嵌り合う突起35及
びリベットピン37の2箇所で第1慣性体2に連結され
ていることになる。つまり、前記サイドプレート27
は、内周側がリベットピン37によって、外周側が突起
35によって第1慣性体2に一体的に連結されている。
【0033】前記圧縮ばね30は図2に最もよく示され
るように、窓28、29内に一対ずつ収容配置してあ
る。また、前記圧縮ばね30の両端にはリテーナ38が
設けられている。
【0034】前記遊動子31は、ダンパハブ26の外周
に位置する環状連結部39と、この環状連結部39から
半径方向内方に延びるアーム部40とを有し、このアー
ム部40が窓28、29内に収容した一対の圧縮ばね3
0の間に延びており、この一対の圧縮ばね30を窓2
8、29内で直列に作用させる。したがって、この実施
の形態においては、前記ダンパハブ26とサイドプレー
ト27が相対回動するとき、窓28、29内で直列に作
用する4つのばね群が並列に作用して弾性を得ることに
なる。
【0035】45は摩擦手段で、この摩擦手段45は第
1慣性体2と第2慣性体5との相対回動に摩擦力を与え
る摩擦部材46と、この摩擦部材46に押圧力を与える
押圧ばね部材47とを備えている。
【0036】前記摩擦手段45の摩擦部材46は、サイ
ドプレート27が連繋された慣性体、即ちこの実施の形
態においては第1慣性体2とダンパハブ26との間に設
けられている。詳しくは、前記摩擦部材46は環状に形
成されており、ダンパハブ26の一方の側面に接着され
ている(図4参照)。なお、前記摩擦部材46は、図5
に示すように、ブロック状に形成し、このブロック状の
摩擦部材46を複数個環状に配列して、ダンパハブ26
の一方の側面に接着するようにしてもよいものである。
【0037】前記押圧ばね部材47は、ダンパハブ26
とこのダンパハブ26が連繋された第2慣性体5との間
に設けられている。前記押圧ばね部材47は、全体とし
て截頭円錐状の皿ばねであって、環状のばね部48と、
このばね部48の内周側に形成した内歯49を備えてお
り(図6参照)、環状のばね部48の外周側端部がダン
パハブ26の側面に接し、圧偏化変形した状態で、内歯
49が第2慣性体5のボス部15に形成した外歯19に
噛合うことにより、第2慣性体5に連繋されている。
【0038】斯かる構成において、前記駆動軸1に与え
られるトルクは、この駆動軸1に連結された第1慣性体
2に入力され、この第1慣性体2から捩じりダンパ6及
び摩擦手段45を介して第2慣性体5に伝達される。
【0039】詳しくは、前記捩じりダンパ6のサイドプ
レート27が突起35及びリベットピン37を介して第
1慣性体2に連結され、ダンパハブ26が内歯32を介
して第2慣性体5に連結されているから、第1慣性体2
に入力されたトルクは、捩じりダンパ6のサイドプレー
ト27、圧縮ばね30及びダンパハブ26を介して第2
慣性体5に伝達される。
【0040】このとき、前記窓28、29内に収容した
一対の圧縮ばね30は直列に作用するから、ばね定数が
小さく、長い撓み振幅をもって吸振作用をすると共に、
この直列に作用する4つのばね群が並列に作用して適正
な捩じり弾性を得る。
【0041】また、前記摩擦手段45は、摩擦部材46
が、サイドプレート27が連繋された第1慣性体2とダ
ンパハブ26との間に設けられ、ダンパハブ26とこの
ダンパハブ26が連繋された第2慣性体5との間に設け
らた押圧ばね部材47が摩擦部材46を押圧しているか
ら、第2慣性体5が連繋したダンパハブ26と第1慣性
体が連繋したサイドプレート27との相対回動に摩擦力
を与え、減衰作用を発揮する。
【0042】ここで、前記摩擦手段45の押圧ばね部材
47は、ダンパハブ26とこのダンパハブ26に対して
相対回動不能に連繋された第2慣性体5との間に設けら
れ、ダンパハブ26を介して摩擦部材46に押圧力を与
えている。このため、前記押圧ばね部材47が設けられ
る、ダンパハブ26と第2慣性体5との間には相対回動
を生じることがないから、押圧ばね部材47は、従来例
において設けられていた押圧ディスク等を必要とするこ
となく、摩擦部材46に押圧力を与えることになる。
【0043】したがって、部品点数の削減を図ることが
できると共に、小形化が可能なトルク伝達装置が得られ
る。
【0044】また、前記押圧ばね部材47が皿ばねであ
るから、軸方向の寸法をより小形化することができる。
【0045】図7は本発明の別の実施の形態を示す図面
で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところ
は、前記捩じりダンパ6のサイドプレート27が連繋さ
れた慣性体、この実施の形態においては第1慣性体2
に、捩じりダンパ6の圧縮ばね(ばね部材)30を支持
するばね受け61が設けられている点である。
【0046】即ち、前記第1慣性体2には、ダンパハブ
26に形成した窓28に対応する位置の窪み8内に、ば
ね受け61が設けられている。前記ばね受け61は第1
慣性体2に一体に設けられるか、別体に形成されて図外
のリベット等によって第1慣性体2に取付けられてお
り、サイドプレート27の窓29と同様に、圧縮ばね3
0の端部を支持する。
【0047】また、前記実施の形態において一対のサイ
ドプレート27を一体化していたダウエルピン36は、
この実施の形態においては、専らスペーサとしての機能
を得るためにサイドプレート27に取付けられている。
【0048】なお、その他の構成は前記実施の形態と同
様であるから、同一構成部分には同一符号を付し、その
重複する説明を省略する。
【0049】斯かる構成によれば、前記押圧ばね部材4
7は、ダンパハブ26とこのダンパハブ26に対して相
対回動不能に連繋された第2慣性体5との間に設けら
れ、ダンパハブ26を介して摩擦部材46に押圧力を与
えている。
【0050】このため、前記ダンパハブ26と第2慣性
体5との間には相対回動を生じることがないから、押圧
ばね部材47は、従来例において設けられていた押圧デ
ィスク等を必要とすることなく、摩擦部材46に押圧力
を与えることになり、前記実施の形態と同様の作用及び
効果が得られる。
【0051】したがって、この実施の形態においても、
部品点数の削減を図ることができると共に、小形化が可
能なトルク伝達装置が得られる。
【0052】加えて、前記サイドプレート27は、ダン
パハブ26が連繋された第2慣性体5側のダンパハブ2
6の側面に臨んで配置するのみで足り、構成の簡素化が
図れる。
【0053】図8は本発明の別の実施の形態を示す図面
で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところ
は、前記捩じりダンパ6のダンパハブ26が、第1慣性
体2に対して、軸方向に相対移動可能で、かつ相対回動
不能に連繋され、サイドプレート27が第2慣性体5に
対して一体的に連繋されてなると共に、摩擦手段45の
押圧ばね部材47が、ダンパハブ26とこのダンパハブ
26が連繋された第1慣性体2との間に設けられている
点である。
【0054】即ち、この実施の形態においては、第1慣
性体2に外歯19Aが形成され、この外歯19Aに、ダ
ンパハブ26に形成した内歯32が嵌り合うようになっ
ている。これによって、前記ダンパハブ26が、第1慣
性体2に対して、軸方向に相対移動可能で、かつ相対回
動不能に連繋されている。
【0055】なお、その他の構成については前記実施の
形態と同様であるから、対応する構成部分には同一符号
を付し、その重複する説明を省略する。
【0056】斯かる構成によれば、前記摩擦手段45の
摩擦部材46が、サイドプレート27が連繋された第2
慣性体5とダンパハブ26との間に設けられると共に、
押圧ばね部材47が、ダンパハブ26とこのダンパハブ
26に対して相対回動しない第1慣性体2との間に設け
られ、このダンパハブ26を介して摩擦部材46に押圧
力を与えている。
【0057】このため、前記摩擦手段45の押圧ばね部
材47が設けられる、ダンパハブ26と第1慣性体2と
の間には相対回動が生じることがないから、押圧ばね部
材47は、従来例において設けられていた押圧ディスク
等を必要とすることなく、摩擦部材46に押圧力を与え
ることになり、前記実施の形態と同様の作用及び効果が
得られる。
【0058】したがって、この実施の形態においても、
部品点数の削減を図ることができると共に、小形化が可
能なトルク伝達装置が得られる。
【0059】図9は本発明の別の実施の形態を示す図面
で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところ
は、前記捩じりダンパ6のサイドプレート27が、第2
慣性体5に対して、軸方向に移動可能で、かつ相対回動
不能に連繋され、ダンパハブ26が第1慣性体2に対し
て一体的に連繋されてなると共に、摩擦手段45の押圧
ばね部材47が、サイドプレート27とこのサイドプレ
ート27が連繋された第2慣性体5との間に設けられて
いる点である。
【0060】即ち、この実施の形態においては、サイド
プレート27の内周側に、第2慣性体5のボス部15の
外周に形成した外歯19に嵌り合う内歯32Aが形成し
てある。これによって、前記サイドプレート27は第2
慣性体5に対して、軸方向に相対移動可能で、かつ相対
回動不能に連結されている。
【0061】なお、その他の構成については前記実施の
形態と同様であるから、対応する構成部分には同一符号
を付し、その重複する説明を省略する。
【0062】斯かる構成によれば、前記摩擦手段45の
摩擦部材46が、ダンパハブ26が連繋された第1慣性
体2とサイドプレート27との間に設けられると共に、
押圧ばね部材47が、サイドプレート27とこのサイド
プレート27に対して相対回動しない第2慣性体5との
間に設けられ、このサイドプレート27を介して摩擦部
材46に押圧力を与えている。
【0063】このため、前記摩擦手段45の押圧ばね部
材47が設けられる、サイドプレート27と第2慣性体
5との間には相対回動を生じることがないから、押圧ば
ね部材47は、従来例において設けられていた押圧ディ
スク等を必要とすることなく、摩擦部材46に押圧力を
与えることになり、前記実施の形態と同様の作用及び効
果が得られる。
【0064】したがって、この実施の形態においても、
部品点数の削減を図ることができると共に、小形化が可
能なトルク伝達装置が得られる。
【0065】図10は本発明の別の実施の形態を示す図
面で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところ
は、前記捩じりダンパ6のサイドプレート27が、第1
慣性体2に対して、軸方向に相対移動可能で、かつ相対
回動に連繋され、ダンパハブ26が第2慣性体5に対し
て一体的に連繋されてなると共に、摩擦手段45の押圧
ばね部材47が、サイドプレート27とこのサイドプレ
ート27が連繋された第1慣性体2との間に設けられて
いる点である。
【0066】即ち、この実施の形態においては、第1慣
性体2に外歯19Aが形成される一方、サイドプレート
27の内周側に、第1慣性体2の外歯19Aに嵌り合う
内歯32Aが形成してある。これによって、前記サイド
プレート27は第1慣性体2に対して、軸方向に相対移
動可能で、かつ相対回動不能に連結されている。
【0067】なお、その他の構成については前記実施の
形態と同様であるから、対応する構成部分には同一符号
を付し、その重複する説明を省略する。
【0068】斯かる構成によれば、前記摩擦手段45の
摩擦部材46が、ダンパハブ26が連繋された第2慣性
体5とサイドプレート27との間に設けられると共に、
押圧ばね部材47が、サイドプレート27とこのサイド
プレート27に対して相対回動しない第1慣性体2との
間に設けられ、このサイドプレート27を介して摩擦部
材26に押圧力を与えている。
【0069】このため、前記摩擦手段45の押圧ばね部
材47が設けられる、サイドプレート27と第1慣性体
2との間には相対回動が生じることがないから、押圧ば
ね部材47は、従来例において設けられていた押圧ディ
スク等を必要とすることなく、摩擦部材46に押圧力を
与えることになり、前記実施の形態と同様の作用及び効
果が得られる。
【0070】したがって、この実施の形態においても、
部品点数の削減を図ることができると共に、小形化が可
能なトルク伝達装置が得られる。
【0071】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0072】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、部品点数の削減を図ることができると共に、小
形化が可能なトルク伝達装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すトルク伝達装置の断
面図である。
【図2】図1に示すトルク伝達装置の一部を切除して示
す部分的な平面図で、上半分は第2慣性体及び環状慣性
体を除いた図面、下半分は更に一方のサイドプレートを
除いた図面である。
【図3】図1の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】摩擦部材を取付けた状態のダンパハブの一部を
切除して示す平面図である。
【図5】摩擦部材の形状を変えた図3と同様の図面であ
る。
【図6】押圧ばね部材の平面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態を示すトルク伝達装置
の断面図である。
【図8】本発明の別の実施の形態を示すトルク伝達装置
の模式図である。
【図9】本発明の別の実施の形態を示すトルク伝達装置
の模式図である。
【図10】本発明の別の実施の形態を示すトルク伝達装
置の模式図である。
【符号の説明】 1 駆動軸 2 第1慣性体 5 第2慣性体 6 捩じりダンパ 26 ダンパハブ 27 サイドプレート 30 圧縮ばね(ばね部材) 45 摩擦手段 46 摩擦部材 47 押圧ばね部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 大典 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 一之瀬 雅人 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に連結された第1慣性体とこの第
    1慣性体に対して相対回動可能に支持された第2慣性体
    との間が、捩じりダンパ及び摩擦手段を介して連繋され
    てなるトルク伝達装置において、前記捩じりダンパが、
    ダンパハブと、このダンパハブに対してばね部材を介し
    て弾性的に相対回動可能に連繋されたサイドプレートと
    を備え、前記捩じりダンパのダンパハブが、第1慣性体
    または第2慣性体の何れか一方に対して、軸方向に相対
    移動可能で、かつ相対回動不能に連繋され、サイドプレ
    ートが何れか他方に対して一体的に連繋されてなり、前
    記摩擦手段が、第1慣性体と第2慣性体との相対回動に
    摩擦力を与える摩擦部材と、この摩擦部材に押圧力を与
    える押圧ばね部材とを備え、前記摩擦部材が、サイドプ
    レートが連繋された第1慣性体または第2慣性体とダン
    パハブとの間に設けられ、押圧ばね部材が、ダンパハブ
    とこのダンパハブが連繋された第1慣性体または第2慣
    性体との間に設けられていることを特徴とする、トルク
    伝達装置。
  2. 【請求項2】 駆動軸に連結された第1慣性体とこの第
    1慣性体に対して相対回動可能に支持された第2慣性体
    との間が、捩じりダンパ及び摩擦手段を介して連繋され
    てなるトルク伝達装置において、前記捩じりダンパが、
    ダンパハブと、このダンパハブに対してばね部材を介し
    て弾性的に相対回動可能に連繋されたサイドプレートと
    を備え、前記捩じりダンパのサイドプレートが、第1慣
    性体または第2慣性体の何れか一方に対して、軸方向に
    相対移動可能で、かつ相対回動不能に連繋され、ダンパ
    ハブが何れか他方に対して一体的に連繋されてなり、前
    記摩擦手段が、第1慣性体と第2慣性体との相対回動に
    摩擦力を与える摩擦部材と、この摩擦部材に押圧力を与
    える押圧ばね部材とを備え、前記摩擦部材が、ダンパハ
    ブが連繋された第1慣性体または第2慣性体とサイドプ
    レートとの間に設けられ、押圧ばね部材が、サイドプレ
    ートとこのサイドプレートが連繋された第1慣性体また
    は第2慣性体との間に設けられていることを特徴とす
    る、トルク伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記捩じりダンパのサイドプレートが連
    繋された第1慣性体または第2慣性体には、捩じりダン
    パのばね部材を支持するばね受けが設けられていること
    を特徴とする、請求項1記載のトルク伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧ばね部材は皿ばねであることを
    特徴とする、請求項1及び請求項2記載のトルク伝達装
    置。
JP5019398A 1998-01-29 1998-02-16 トルク伝達装置 Pending JPH11230270A (ja)

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JP5019398A JPH11230270A (ja) 1998-02-16 1998-02-16 トルク伝達装置
DE1999103033 DE19903033A1 (de) 1998-01-29 1999-01-26 Drehmoment-Übertragungsvorrichtung

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011055442A1 (ja) * 2009-11-06 2011-05-12 トヨタ自動車株式会社 ダンパ機構

Cited By (4)

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