JPH11218190A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JPH11218190A
JPH11218190A JP3205998A JP3205998A JPH11218190A JP H11218190 A JPH11218190 A JP H11218190A JP 3205998 A JP3205998 A JP 3205998A JP 3205998 A JP3205998 A JP 3205998A JP H11218190 A JPH11218190 A JP H11218190A
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JP
Japan
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disc spring
inertial body
friction
transmission device
torque transmission
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Withdrawn
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JP3205998A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Ara
博文 荒
Toshio Harima
俊男 播磨
Shoichi Tsuchiya
章一 土屋
Onori Shibata
大典 柴田
Masahito Ichinose
雅人 一之瀬
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦減衰装置を構成する皿ばねの圧偏化変形
量を調整することができ、安定した摩擦減衰能を得るこ
とが可能なトルク伝達装置を提供する。 【解決手段】 駆動軸1に連結された第1慣性体2とこ
の第1慣性体2に対して相対回動可能に支持された第2
慣性体5との間を捩じりダンパ6及び摩擦減衰装置51
で連繋する。前記摩擦減衰装置51が、第1慣性体2と
第2慣性体5との相対回動時に摩擦力を得る摩擦板52
と、この摩擦板45を押圧する皿ばね53と、この皿ば
ね53の圧偏化変形量を調整可能な調整機構54を有す
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に対して
設けられるトルク伝達装置に関し、とりわけ、2つの慣
性体を有し、これらの間が捩じりダンパ及び摩擦減衰装
置を介して連繋されてなる形式のトルク伝達装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のトルク伝達装置として、例えば
特開昭64−30945号公報には、駆動軸に連結され
る第1慣性体とこの第1慣性体に対して相対回動可能に
支持された第2慣性体との間が捩じりダンパ及び摩擦減
衰装置を介して連繋されてなるトルク伝達装置が示され
ている。
【0003】前記トルク伝達装置の摩擦減衰装置は、第
1慣性体と第2慣性体との相対化移動時に摩擦力を得る
摩擦板と、この摩擦板を押圧する皿ばねとを備えてな
り、この皿ばねは、第1慣性体と第2慣性体との間に組
み込まれている(特開昭64−30945号の図5参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記皿ばね
は、圧偏化変形することによってばね力が得られ、この
ばね力によって摩擦板を押圧するのであるが、前記従来
例における皿ばねの圧偏化変形量は、この皿ばねが組み
込まれた部位の寸法、即ち予め設定された各構成部品の
寸法に依存している。このため、前記各構成部品の寸法
に許容される誤差がある場合には、皿ばねが組み込まれ
た初期状態における圧偏化変形量がばらつくことはもと
より、この圧偏化変形量を外部から調整することもでき
ない。
【0005】前記皿ばねのばね特性は、圧偏化変形量が
所定値以上になると所定の変形量の範囲で略一定のばね
力が得られる特性を示すから、初期状態における圧偏化
変形量のばらつきはばね力の大きなばらつきとなること
はないのであるが、初期状態における圧偏化変形量が少
ない場合には、摩擦板が僅かに摩耗することによってば
ね力の安定領域から逸脱してばね力が変化することにな
り、結局、安定した摩擦減衰能が得られなくなる。
【0006】本発明は前記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、摩擦減衰装置を構成する皿ばねの圧偏化変形
量を調整することができ、安定した摩擦減衰能を得るこ
とが可能なトルク伝達装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、駆動軸に連結された第1慣性体とこの第1慣性
体に対して相対回動可能に支持された第2慣性体との間
が捩じりダンパ及び摩擦減衰装置を介して連繋されてな
るトルク伝達装置において、前記摩擦減衰装置が、第1
慣性体と第2慣性体との相対回動時に摩擦力を得る摩擦
板と、この摩擦板を押圧する皿ばねと、この皿ばねの圧
偏化変形量を調整可能な調整機構とを備えた構成にして
ある。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記調整機構が、皿ばねを押圧
する調整ピンを備え、この調整ピンが第1慣性体または
第2慣性体の何れか一方に形成したねじ孔に、外部から
操作可能に螺合固定されている構成にしてある。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記調整機構が、皿ばねを押圧
する調整ピンを備え、この調整ピンが第1慣性体または
第2慣性体の何れか一方に形成した貫通孔に、外部から
操作可能に圧入固定されている構成にしてある。
【0010】ここで、前記調整機構の皿ばねを押す調整
ピンは、皿ばねに直接接してこの皿ばねを押圧するか、
別部材を介して押圧することが可能である。また、前記
調整ピンは、圧偏化変形量を皿ばねの全周に亘って均一
化するために、環状に複数個、好ましくは3個以上等間
隔に配置する。
【0011】斯かる構成において、前記駆動軸に与えら
れるトルクは、この駆動軸に連結された第1慣性体に入
力され、この第1慣性体から捩じりダンパ及び摩擦減衰
装置を介して第2慣性体に伝達される。このとき、前記
捩じりダンパ及び摩擦減衰装置は、吸振作用及び減衰作
用を発揮する。
【0012】ここで、前記摩擦減衰装置の皿ばねは、そ
の圧偏化変形量が調整機構によって調整可能である。前
記皿ばねの圧偏化変形量は、好ましくは、略一定のばね
力が得られる圧偏化変形量の最大の状態に調整される。
例えば、前記皿ばねが平坦になる状態(皿ばねの全面が
摩擦板に密着する状態)に至る直前の状態に調整され
る。
【0013】前記皿ばねの圧偏化変形量を調整する時期
は、皿ばねが組み込まれた初期状態を可とするが、トル
ク伝達装置の使用経過中の、摩擦板が所定量摩耗した後
に調整することも可能である。
【0014】前記調整機構による皿ばねの圧偏化変形量
の調整は、具体的には次のようにして行われる。即ち、
請求項2記載の発明にあっては、前記調整ピンを外部か
ら螺合操作して、この調整ピンのねじ込み位置を変化さ
せることによって行われる。また、請求項3記載の発明
にあっては、前記調整ピンを外部から圧入操作して、こ
の調整ピンの圧入位置を変化させることによって行われ
る。
【0015】これによって、前記摩擦減衰装置の皿ばね
は所定量圧偏化変形して、所定のばね力で摩擦板を押圧
することになり、摩擦減衰装置は安定した摩擦減衰能を
発揮する。
【0016】したがって、摩擦減衰装置を構成する皿ば
ねの圧偏化変形量を調整することができ、安定した摩擦
減衰能を得ることが可能なトルク伝達装置が得られる。
【0017】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記調整機構の調整ピンを螺合操作することによって、容
易に皿ばねの圧偏化変形量を調整することができる。
【0018】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記調整機構の調整ピンを圧入操作することによって、容
易に皿ばねの圧偏化変形量を調整することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳述する。
【0020】図1は本発明の実施の形態を示すトルク伝
達装置の断面図、図2は図1に示すトルク伝達装置の一
部を切除して示す部分的な平面図で、上半分は第2慣性
体及び環状慣性体を除いた図面、下半分は更に一方のド
ライブプレートを除いた図面、図3は図1の要部を拡大
して示す断面図、図4は摩擦減衰装置を構成する皿ばね
のばね特性を示す線図である。
【0021】図において1は駆動軸、即ち内燃機関のク
ランクシャフト、2は第1慣性体で、この第1慣性体2
は軸受けホルダ3と共にボルト4によって駆動軸1に連
結されている。5は前記第1慣性体2に回動可能に支持
された第2慣性体で、この第2慣性体5は図外のクラッ
チ装置に連結可能である。6は前記第1慣性体2と第2
慣性体3との間を連繋する捩じりダンパである。
【0022】前記第1慣性体2には貫通孔7が形成して
あると共に、第2慣性体5に面する側に、窪み8及びこ
の窪み8に連続する環状溝9が形成してある。前記窪み
8の内周縁には、この窪み8に開口する切欠き溝10が
円周方向等間隔に複数個、この実施の形態では4個形成
してある。
【0023】前記切欠き溝10の第2慣性体5側の開口
は、第1慣性体2に固定される環状慣性体11によって
閉塞可能となっている。したがって、前記切欠き溝10
は環状慣性体11が固定された状態において、半径方向
内方側に向かってのみ開口していることになる。
【0024】また、前記環状溝9は軸心寄りに形成され
ており、この環状溝9の外側の内周縁には切欠き溝12
が形成してある。なお、前記第1慣性体2の外周側には
リングギヤ13が焼嵌めによって固定してある。
【0025】前記第2慣性体5は、内周側のボス部15
とこのボス部15から半径方向外方に延びるプレート部
16とからなり、ボス部15の内周側が軸受けホルダ3
に取付けられた軸受け17によって支持されており、軸
受けホルダ3に対して回動可能である。前記軸受けホル
ダ3はボルト4によって第1慣性体2と一体になって駆
動軸1に連結されているから、結局、第2慣性体5は第
1慣性体2に対して回動可能に支持されていることにな
る。
【0026】前記第2慣性体5のボス部15の軸方向端
部は第1慣性体2に形成した環状溝9内に延びており、
この軸方向端部には切欠き溝18が円周方向等間隔に複
数個形成してある。また、前記第2慣性体5のボス部1
5の外周には外歯19が形成してある。
【0027】前記第2慣性体5のプレート部16には図
外のクラッチ装置のクラッチディスクが接する摩擦面2
0が形成してある。また、前記第2慣性体5のボス部1
5とプレート部16との間には、冷却のための空気が流
通可能な貫通孔21が複数個形成してある。
【0028】前記第1慣性体2と第2慣性体5との間を
連繋する捩じりダンパ6は、第1慣性体2の窪み8に臨
んで設けられており、ダンパハブ26と、このダンパハ
ブ26の両側に対峙配設された一対のドライブプレート
27と、これらダンパハブ26とドライブプレート27
とのそれぞれ対応する位置に形成した複数の窓28、2
9(後に詳述する)内にそれぞれ収容され、ダンパハブ
26とドライブプレート27とを弾性的に相対回動可能
に連繋する一対の圧縮ばね(ばね部材)30と、この一
対の圧縮ばね30を直列に作用させる遊動子31とを主
要素として構成してある。
【0029】前記ダンパハブ26は環状の板部材からな
り、内周側には、第2慣性体5に形成した外歯19に嵌
り合って軸方向移動可能に連結される内歯32が形成し
てある一方、外周側には、外周側が開放した窓28が複
数個、この実施の形態においては4個形成してある。
【0030】前記一対のドライブプレート27には、ダ
ンパハブ26に形成した窓28に対応して、窓29がそ
れぞれ形成されていると共に、外周側に、第1慣性体2
の切欠き溝10に嵌り合う突起35が半径方向外方に突
出して形成されている。また、前記窓29の内外周側端
部には切り起こした舌片29a、29bが形成されてお
り、これら舌片29a、29bで圧縮ばね30の外周側
を包むようにして、この圧縮ばね30の抜脱を防止する
ようにしてある。
【0031】前記一対のドライブプレート27は、ダウ
エルピン36及びリベットピン37を介して相互に一体
化されると共に、リベットピン37を第1慣性体2の貫
通孔7内に挿通固定することにより、この第1慣性体2
に連結されている。したがって、前記ドライブプレート
27は、第1慣性体2の切欠き溝10に嵌り合う突起3
5及びリベットピン37の2箇所で第1慣性体2に連結
されていることになる。つまり、前記ドライブプレート
27は、内周側がリベットピン37によって、外周側が
突起35によって第1慣性体2に連結されている。
【0032】前記圧縮ばね30は図2に最もよく示され
るように、窓28、29内に一対ずつ収容配置してあ
る。また、前記圧縮ばね30の両端にはリテーナ38が
設けられている。
【0033】前記遊動子31は、ダンパハブ26の外周
に位置する環状連結部39と、この環状連結部39から
半径方向内方に延びるアーム部40とを有し、このアー
ム部40が窓28、29内に収容した一対の圧縮ばね3
0の間に延びており、この一対の圧縮ばね30を窓2
8、29内で直列に作用させる。したがって、この実施
の形態においては、前記ダンパハブ26とドライブプレ
ート27が相対回動するとき、窓28、29内で直列に
作用する4つのばね群が並列に作用して弾性を得ること
になる。
【0034】51は前記第1慣性体2と第2慣性体5と
の相対回動に減衰抵抗を与える摩擦減衰装置である。前
記摩擦減衰装置51は、第1慣性体2と第2慣性体5と
の相対回動時に摩擦力を得る摩擦板52と、この摩擦板
52を押圧する皿ばね53と、この皿ばね53の圧偏化
変形量を調整可能な調整機構54とを備えている。
【0035】前記摩擦板52は環状のハブ55の両側に
摩擦材56を貼着して構成され、第1慣性体2に形成し
た環状溝9内に配置されている。前記摩擦板53のハブ
55は板部材から環状に形成されてなり、このハブ55
の内周には、第2慣性体5の切欠き溝18に対応する突
起57が半径方向内方に向かって形成されており、この
突起57が第2慣性体5の切欠き溝18に係合してい
る。したがって、前記摩擦板53は第2慣性体5に対し
て、回転方向には一体的となり、軸方向には相対移動可
能に連繋されている。
【0036】前記皿ばね53は截頭円錐状に形成され、
第2慣性体5に形成した環状溝9の底部に、板部材58
を介して配置されており、摩擦板52を押圧板59と共
に捩じりダンパ6のドライブプレート27に押圧してい
る。
【0037】また、前記摩擦板52と皿ばね53との間
に配置された押圧板59は、板部材から環状に形成され
てなり、この押圧板59の外周には、第1慣性体2の切
欠き溝12に対応する突起60が半径方向外方に向かっ
て形成されており、この突起60が第1慣性体2の切欠
き溝12に係合している。したがって、前記押圧板59
は第1慣性体2に対して、回転方向には一体的となり、
軸方向には相対移動可能に連繋されている。
【0038】前記皿ばね53の圧偏化変形量を調整可能
な調整機構54は、皿ばね53を押圧する調整ピン61
を備えている。前記調整ピン61は、第1慣性体2に、
環状溝9に臨んで貫通して形成されたねじ孔62内に外
部から操作可能に螺合固定されており、その先端で板部
材58を介して皿ばね53を押圧している。したがっ
て、前記調整ピン61はねじ孔62内へのねじ込み量調
整することによって、皿ばね53の圧偏化変形量を調整
可能である。なお、前記調整ピン61は、圧偏化変形量
を皿ばね53の全周に亘って均一化するために、環状に
複数個、好ましくは3個以上等間隔に配置される。
【0039】ここで、前記摩擦減衰装置51の摩擦板5
2は、ドライブプレート27に押圧されているけれど
も、このドライブプレート27は第1慣性体2の切欠き
溝10に嵌り合う突起35及びリベットピン37の2箇
所でこの第1慣性体2に連結されているから、結局、摩
擦減衰装置51は第1慣性体2と第2慣性体5との相対
回動に対して減衰抵抗を与えることになるのである。
【0040】斯かる構成において、前記駆動軸1に与え
られるトルクは、この駆動軸1に連結された第1慣性体
2に入力され、この第1慣性体2から捩じりダンパ6を
及び摩擦減衰装置51を介して第2慣性体5に伝達され
る。
【0041】詳しくは、前記捩じりダンパ6のドライブ
プレート27が突起35及びリベットピン37を介して
第1慣性体2に連結され、ダンパハブ26が内歯32を
介して第2慣性体5に連結されているから、第1慣性体
2に入力されたトルクは、捩じりダンパ6のドライブプ
レート27、圧縮ばね30及びダンパハブ26を介して
第2慣性体5に伝達される。
【0042】このとき、前記窓28、29内に収容した
一対の圧縮ばね30は直列に作用するから、ばね定数が
小さく、長い撓み振幅をもって吸振作用をすると共に、
この直列に作用する4つのばね群が並列に作用して適正
な捩じり弾性を得る。また、前記摩擦減衰装置51は、
摩擦板52が第2慣性体5に連繋され、押圧板59が第
1慣性体2に連繋されているから、摩擦板52が捩じり
ダンパ6のドライブプレート27と押圧板59との間で
摩擦摺動して、減衰作用を発揮する。
【0043】ここで、前記摩擦減衰装置51の皿ばね5
3は、その圧偏化変形量が調整機構54によって調整可
能である。前記皿ばね53の圧偏化変形量は、略一定の
ばね力が得られる圧偏化変形量の最大の状態に調整され
る。例えば、前記截頭円錐状の皿ばね53が平坦になる
状態(皿ばね53の全面が摩擦板52、この実施の形態
においては押圧板59に密着する状態)に至る直前の状
態に調整される(図4参照)。
【0044】前記皿ばね53の圧偏化変形量を調整する
時期は、皿ばね53が組み込まれた初期状態を可とする
が、トルク伝達装置の使用経過中の、摩擦板52が所定
量摩耗した後に調整することも可能である。
【0045】前記調整機構54による皿ばね53の圧偏
化変形量の調整は、具体的には次のようにして行われ
る。即ち、前記調整機構54の調整ピン61に形成した
スリット61aに工具を適合させ、この調整ピン61を
外部から螺合操作して、この調整ピン61のねじ込み位
置を変化させることによって行われる。この場合に、前
記調整ピン61のねじ込み位置は、図外の基準位置から
のねじ込み量を測定して制御される。
【0046】これによって、前記摩擦減衰装置51の皿
ばね53は所定量圧偏化変形して、所定のばね力で摩擦
板52を押圧することになり、摩擦減衰装置51は安定
した摩擦減衰能を発揮する。
【0047】したがって、前記摩擦減衰装置51を構成
する皿ばね53の圧偏化変形量を調整することができ、
安定した摩擦減衰能を得ることが可能なトルク伝達装置
が得られる。
【0048】また、前記調整機構54の調整ピン61を
螺合操作することによって、容易に皿ばね53の圧偏化
変形量を調整することができる。
【0049】図5は本発明の別の実施の形態を示す図面
で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところ
は、前記調整機構54の調整ピン61を、第1慣性体2
に形成した貫通孔63に、外部から操作可能に圧入固定
した点である。
【0050】即ち、前記調整ピン61は、第1慣性体2
に、環状溝9に臨んで形成された貫通孔63内に外部か
ら操作可能に圧入固定されており、その先端で板部材5
8を介して皿ばね53を押圧している。したがって、前
記調整ピン61は貫通孔63内への圧入量調整すること
によって、皿ばね53の圧偏化変形量を調整可能であ
る。また、前記調整ピン61は、前記実施の形態と同様
に、圧偏化変形量を皿ばね53の全周に亘って均一化す
るために、環状に複数個、好ましくは3個以上等間隔に
配置される。
【0051】なお、その他の構成については前記実施の
形態と同様であるから、同一構成部分には同一符号を付
し、その重複する説明を省略する。
【0052】斯かる構成にあっても、前記摩擦減衰装置
51の皿ばね53は、その圧偏化変形量が調整機構54
によって調整可能である。前記調整機構54による皿ば
ね53の圧偏化変形量の調整は、具体的には次のように
して行われる。即ち、前記調整ピン61を外部から圧入
操作して、この調整ピン61の圧入位置を変化させるこ
とによって行われる。この場合に、前記調整ピン61の
圧入位置は、図外の基準位置からの圧入寸法を測定して
制御される。
【0053】これによって、前記摩擦減衰装置51の皿
ばね53は所定量圧偏化変形して、所定のばね力で摩擦
板52を押圧することになり、摩擦減衰装置51は安定
した摩擦減衰能を発揮する。
【0054】したがって、この実施の形態にあっても、
前記摩擦減衰装置51を構成する皿ばね53の圧偏化変
形量を調整することができ、安定した摩擦減衰能を得る
ことが可能なトルク伝達装置が得られる。
【0055】また、前記調整機構54の調整ピン61を
圧入操作することによって、容易に皿ばね53の圧偏化
変形量を調整することができる。
【0056】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、前記捩じりダンパ6のドライブプレート27を
ダンパハブ26の両側に配置した実施の形態について述
べたが、片側のみに配置する構成としてもよい。
【0057】また、前記摩擦減衰装置51の皿ばね53
の両側に配置した板部材58及び押圧板59は廃止する
ことも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、摩擦減衰装置を構成する皿ばねの圧偏化変形量
を調整することができ、安定した摩擦減衰能を得ること
が可能なトルク伝達装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すトルク伝達装置の断
面図である。
【図2】図1に示すトルク伝達装置の一部を切除して示
す部分的な平面図で、上半分は第2慣性体及び環状慣性
体を除いた図面、下半分は更に一方のドライブプレート
を除いた図面である。
【図3】図1の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】摩擦減衰装置を構成する皿ばねのばね特性を示
す線図である。
【図5】本発明の別の実施の形態を示す、図3と同様な
図面である。
【符号の説明】
1 駆動軸 2 第1慣性体 5 第2慣性体 6 捩じりダンパ 51 摩擦減衰装置 52 摩擦板 53 皿ばね 54 調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 大典 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 一之瀬 雅人 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に連結された第1慣性体とこの第
    1慣性体に対して相対回動可能に支持された第2慣性体
    との間が捩じりダンパ及び摩擦減衰装置を介して連繋さ
    れてなるトルク伝達装置において、前記摩擦減衰装置
    が、第1慣性体と第2慣性体との相対回動時に摩擦力を
    得る摩擦板と、この摩擦板を押圧する皿ばねと、この皿
    ばねの圧偏化変形量を調整可能な調整機構とを備えてな
    ることを特徴とする、トルク伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記調整機構が、皿ばねを押圧する調整
    ピンを備え、この調整ピンが第1慣性体または第2慣性
    体の何れか一方に形成したねじ孔に、外部から操作可能
    に螺合固定されていることを特徴とする、請求項1記載
    のトルク伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記調整機構が、皿ばねを押圧する調整
    ピンを備え、この調整ピンが第1慣性体または第2慣性
    体の何れか一方に形成した貫通孔に、外部から操作可能
    に圧入固定されていることを特徴とする、請求項1記載
    のトルク伝達装置。
JP3205998A 1998-01-29 1998-01-29 トルク伝達装置 Withdrawn JPH11218190A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6910562B2 (en) * 2002-06-15 2005-06-28 Borgwarner, Inc. Torsional-vibration damper
JP2008273235A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Aisin Aw Industries Co Ltd ハイブリッド車用のリミッタ付きダンパ
JP2008273256A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Aisin Aw Industries Co Ltd ハイブリッド車用のリミッタ付きダンパの取付け構造

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