JPWO2011052374A1 - コモンモードフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 超高速差動信号を通過させ、コモンモードノイズを通過させ難くする。【解決手段】 集中定数差動遅延線DLは、差動線路1、3中に配置された受動直列素子および受動並列素子からなる梯子型の差動4端子回路において、受動直列素子にインダクタLoを、受動並列素子にキャパシタCoを配置して形成される。集中定数差動遅延線DLは、並列素子としてのキャパシタCoが、当該キャパシタと等価にして値の等しい2個の直列接続されたキャパシタCo/2とCo/2、又はCoとCoからなる。コモンモードノイズ減衰用のインダクタL1〜L4および抵抗R1〜R4は、直列接続されたキャパシタCo/2どうし又はCoどうしの接続点T1〜T4とグランド電位との間に接続され、キャパシタCo/2、Coとともにコモンモードノイズ減衰用直列共振回路を形成する。【選択図】 図2

Description

本発明はコモンモードフィルタに係り、特に、超高速差動線路を伝搬する望ましい超高速差動信号を通過させる一方、望ましくないコモンモードノイズを遮断し、電磁障害も引き起こし難いコモンモードフィルタに関する。
電子機器においてノイズは有害な存在であることから、ノイズを除去するための多くの提案がなされている。
特に、最近の高速シリアル伝送では、伝送速度がGHz帯と速くなり、波長が短くなることから、その波長が回路パターン長の整数倍と一致する確率が高まり、回路パターンがアンテナとなって信号が空間に放射される電磁放射ノイズが問題となっている。
もっとも、高速シリアル伝送では、ほとんどの場合、差動線路を用いるため、電磁界は差動線路間で結合して外部へは放射し難い。
しかしながら、差動線路のわずかな非対称性や、ICでのわずかな位相ずれ等に起因して生じるコモンモードノイズは、差動線路間を同相信号で伝播し、差動線路間の結合がないため外部へ放射し易く、電磁放射ノイズとなり易い。
そのため、差動線路を用いた高速シリアル伝送の分野では、コモンモードノイズ対策が必須のものとなっており、コモンモードノイズの除去手段としてコモンモード・チョークコイルが使用されることが多い。
この種の公知例として、特開2004−266634号公報(特許文献1)のように、ノーマルモード信号の周波数帯域の下限を2MHzとした構成や、特開2000−58343号公報(特許文献2)のように、差動信号伝送用のコモンモード・チョークコイルをトロイダルコアに巻線する構成がある。
ところで、理想的なコモンモード・チョークコイルは、図11の等価回路に示すように、磁性体磁芯に巻かれ結合係数が「1」に近い1対のコイルと、入出力間の線間容量を低く抑えたコイル間容量とによって伝送線路を形成してなり、特性インピーダンスを管理する構成である。
このコモンモード・チョークコイルでは、コモンモードノイズに対して、差動線路上に挿入される等価なインダクタンスが大きい値となり、図12の符号Scc21に示す特性のように、コモンモードノイズの通過阻止が可能である。
他方、コモンモード・チョークコイルは、差動信号(ノーマルモード信号)に対してインダクタンスが零に近く、しかもライン間容量と組み合わせて低損失伝送線路を形成するため、図12の符号Sdd21に示す特性のように、少ない損失で通過する。
このような理想的なコモンモード・チョークコイルは、現状では製品化されていないので、図12は通過帯域を15GHzに設定し、本発明の効果と比較するために図示したものである。
特開2004−266634号公報 特開2000−58343号公報
しかしながら、上述したコモンモード・チョークコイルは、コモンモードノイズに対して大きいインダクタンスすなわち高い直列インピーダンスを有してそれを遮断するため、コモンモードノイズから入力端子を見ると、この入力端子の内部が終端開放に近くなり、入力端子に印加されたコモンモードノイズが、入力端子部で終端開放線路と同様の応答を示す。
そのため、入力端子部においては、印加されたコモンモードノイズと、これが反射した反射コモンモードノイズとが重畳され、入力端子部でのコモンモードノイズのピーク電圧が上昇し易い。
入力端子部は、接続を容易にするためむき出しで電子機器に実装し、シールドすることが困難なため、ここから電磁放射され易く、電磁障害を引き起こす要因となり得るから、当該入力端子部でのコモンモードノイズのピーク電圧上昇は好ましくない。
本発明者は、既に、特願2009−220549号により、反射コモンモードノイズを時間的に分散可能なコモンモードフィルタを提案した。このコモンモードフィルタによれば、反射コモンモードノイズのピーク電圧を低く抑えることが可能であるが、更に、反射コモンモードノイズの電力を消滅させることの可能な構成を見いだし、本発明を完成させた。
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、超高速差動線路における超高速差動信号の伝送を確保し、反射コモンモードノイズの電力を消滅させることが可能で、電磁障害を引き起こし難いコモンモードフィルタの提供を目的とする。
そのような課題を解決するために本発明の請求項1に係るコモンモードフィルタは、差動線路中に直列的に配置されたインダクタを含む受動直列素子および当該差動線路間に並列的に配置されたキャパシタを含む受動並列素子からなる梯子型の差動4端子回路を有してなる集中定数差動遅延線であって、そのキャパシタが、当該キャパシタと等価にして値の等しい2個の直列接続されたキャパシタからなる集中定数差動遅延線と、直列接続された当該キャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に接続されたコモンモードノイズ減衰用の抵抗、インダクタと抵抗の直列回路、又はインダクタと抵抗の並列回路からなるノイズ減衰用受動2端子回路と、を具備している。
本発明の請求項2に係るコモンモードフィルタは、上記集中定数差動遅延線が、定K型構成となっている。
本発明の請求項3に係るコモンモードフィルタは、上記集中定数差動遅延線が、誘導m型構成となっている。
本発明の請求項4に係るコモンモードフィルタは、上記集中定数差動遅延線が、全域通過型構成となっている。
本発明の請求項5に係るコモンモードフィルタは、上記集中定数差動遅延線およびノイズ減衰用受動2端子回路を1区間の差動遅延素子とし、その差動線路にその差動遅延素子が梯子状に複数直列配置され複数区間で構成されている。
本発明の請求項6に係るコモンモードフィルタは、上記差動遅延素子の間に集中定数差動遅延線が梯子状に直列配置されて構成されている。
本発明の請求項7に係るコモンモードフィルタは、上記複数区間の上記集中定数差動遅延線における上記キャパシタどうしの接続点間に、抵抗が接続されて構成されている。
本発明の請求項8に係るコモンモードフィルタは、一部の上記集中定数差動遅延線におけるキャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に、コモンモード減衰用インダクタのみが接続されて構成されている。
本発明の請求項9に係るコモンモードフィルタは、上記集中定数差動遅延線が、定K型、誘導m型および全域通過型のそれら差動遅延素子中から異なる2個又は3個を複合して構成されている。
本発明の請求項10に係るコモンモードフィルタは、上記差動遅延素子におけるノイズ減衰用受動2端子回路の定数を区間毎に異ならせて構成されている。
このような本発明の請求項1に係るコモンモードフィルタでは、受動直列素子にインダクタを、受動並列素子にキャパシタを配置した集中定数差動遅延線を用い、その並列素子としてのキャパシタが、当該キャパシタと等価にして値の等しい2個の直列接続されたキャパシタで形成されるとともに、直列接続されたキャパシタどうしの接続点とグランド電位との間にコモンモードノイズ減衰用の抵抗、インダクタと抵抗の直列回路、又はインダクタと抵抗の並列回路からなるノイズ減衰用受動2端子回路を接続したから、超高速差動信号を通過させる一方、望ましくないコモンモードノイズを遮断するうえ、抵抗によって吸収することが可能で、入力端子部におけるコモンモードノイズのピーク電圧が低減されて電磁障害も引き起こし難い。
本発明の請求項2に係るコモンモードフィルタでは、上記集中定数差動遅延線を定K型で構成するから、定K型構成において上述した効果を得ることが可能である。
本発明の請求項3に係るコモンモードフィルタでは、上記集中定数差動遅延線を誘導m型で構成するから、誘導m型構成において上述した効果を得ることが可能である。
本発明の請求項4に係るコモンモードフィルタでは、上記集中定数差動遅延線を全域通過型で構成するから、全域通過型構成において上述した効果を得ることが可能である。
本発明の請求項5に係るコモンモードフィルタでは、上記差動遅延線およびノイズ減衰用インダクタを1区間の差動遅延素子とし、その差動線路に差動遅延素子を梯子状に複数直列配置し複数区間で構成するから、上述した効果に加えて、種々の特性を得ることが可能である。
本発明の請求項6に係るコモンモードフィルタは、上記差動遅延素子の間に集中定数差動遅延線が梯子状に直列配置されてなるから、上述した効果に加えて、種々の特性を得ることが可能である。
本発明の請求項7に係るコモンモードフィルタは、上記複数区間の上記差動遅延線における上記キャパシタ同士の複数の接続点間に、抵抗が接続されて構成されているから、上述した効果に加えて、種々の特性を得ることが可能である。
本発明の請求項8に係るコモンモードフィルタは、一部の上記集中定数差動遅延線におけるキャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に、コモンモード減衰用インダクタのみが接続されてなるから、更に、種々の特性を得ることが容易である。
本発明の請求項9に係るコモンモードフィルタでは、上記集中定数の差動遅延線として、定K型、誘導m型および全域通過型の差動遅延素子中から異なる2個又は3個を複合して構成するから、種々の通過型構成において上述した効果を得ることが可能である。
本発明の請求項10に係るコモンモードフィルタでは、上記差動遅延素子におけるノイズ減衰用受動2端子回路の定数を異ならせてなるから、コモンモードノイズの通過特性を所望の特性に形成し易く、さらにコモンモードノイズの吸収特性も所望の特性に形成できる等、種々の特性を得ることが可能で、確実に電磁障害も引き起こし難い。
本発明のコモンモードフィルタの基となる集中定数差動遅延線の例を示す回路図である。 本発明に係るコモンモードフィルタの第1の実施の形態を示す回路図である。 図2に示す本発明のコモンモードフィルタの通過特性図である。 図2に示す本発明のコモンモードフィルタの電力配分特性図である。 本発明に係るコモンモードフィルタの第2の実施の形態を示す回路図である。 図5に示す本発明のコモンモードフィルタの通過特性図である。 図5に示す本発明のコモンモードフィルタの電力配分特性図である。 本発明に係るコモンモードフィルタの第3の実施の形態を示す回路図である。 図8に示す本発明のコモンモードフィルタの通過特性図である。 図8に示す本発明のコモンモードフィルタの電力配分特性図である。 従来のコモンモード・チョークコイルの等価回路である。 図11に示す従来のコモンモード・チョークコイルの通過特性図である。 図11に示す従来のコモンモード・チョークコイルの電力配分特性図である。
以下、本発明に係るコモンモードフィルタの実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明に係るコモンモードフィルタの基となる集中定数差動遅延線を説明する。
図1は本発明に係るコモンモードフィルタに適用する集中定数差動遅延線の一例を示す回路図である。
図1において、差動入力端子1A、1Bと差動出力端子2A、2B間の差動線路1、3には梯子型差動4端子網5が形成されている。
梯子型差動4端子網5は、それら差動線路1、3中に直列的に配置された受動直列素子と、これら差動線路1、3間に並列的に配置された受動並列素子を組合せ接続して梯子状に構成されている。
すなわち、差動入出力端子1A、2A間の差動線路1および差動入出力端子1B、2B間の差動線路3において、受動直列素子としてのインダクタLoが複数個、例えば3個ずつ直列接続され、個々のインダクタLoの両端には受動並列素子としてのキャパシタCo/4、Co/2が接続されている。
差動線路1、3における同位置の各インダクタLoの両端間には、それらキャパシタCo/4、Co/2が接続され、3区間からなる定Kπ型集中定数差動遅延線DLが構成されている。
この集中定数差動遅延線DLにおける1区間分の差動遅延素子dl1、dl2、dl3は、梯子型差動4端子回路であり、差動線路1、3における一対のインダクタLoとこの両端の2個のキャパシタCo/4、Co/2によって形成されている。隣合う差動遅延素子dl1とdl2、dl2とdl3のキャパシタCo/2は共用されている。
しかも、差動入出力端子1A、1B、2A、2B側の差動遅延素子dl1、dl3におけるキャパシタCo/4の容量値は、中間の差動遅延素子dl2との共用がないため、中間の差動遅延素子dl2のキャパシタCo/2に比べて半分になっている。
各差動遅延素子dl1〜dl3の遅延時間tdは、「数1」のように示される。
Figure 2011052374
各差動遅延素子dl1〜dl3の差動インピーダンスZdは、「数2」のように示される。
Figure 2011052374
図1において、差動遅延素子dl1〜dl3の1区間分のキャパシタの容量もCo/4、Co/2と表記することで、遅延時間tdの表記が一般に知られたシングルエンド遅延線における数式に一致している。
なお、図1中、差動入力端子1A、1B側の符号+vdと−vdはインピーダンスZoの差動電源であり、差動出力端子2A、2B側の符号Zoは終端インピーダンスである。
次に、本発明に係るコモンモードフィルタを詳細に説明する。
図2は、本発明のコモンモードフィルタに係る第1の構成を説明する回路図であり、図1の集中定数差動遅延線を改良したものである。符号Vcはコモンモードノイズ源である。
上述した図1の各差動遅延素子dl1〜dl3における差動線路1、3上の一対のインダクタLo両端間を結ぶキャパシタCo/4、Co/2は、図2に示すように、直列接続された2個のキャパシタCo/2とCo/2、又はCoとCoに分割されている。しかも、キャパシタCo/2とCo/2の直列合成容量がキャパシタCo/4と等価的に、同様に、キャパシタCoとCoの直列合成容量がキャパシタCo/2と等価的になっている。
すなわち、分割された2個のキャパシタCo/2、Coの容量は、分割前の1個のキャパシタCo/4、Co/2の2倍の容量値を有している。
各差動遅延素子dl1〜dl3において、キャパシタCo/2とCo/2どうし、又はCoとCoどうしの各接続点T1、T2、T3、T4とグランド電位との間には、コモンモードノイズ減衰用のインダクタと抵抗との直列回路、すなわちL1とR1、L2とR2、L3とR3、L4とR4とを直列接続した受動2端子回路が接続されている。
コモンモードノイズ減衰用のインダクタL1〜L4は、各々これに接続されたキャパシタCo/2、Coとの組合せによって直列共振回路を形成し、この共振周波数がコモンモードノイズ減衰極周波数に設定されている。ただし、抵抗R1〜R4により、直列共振回路のQが下がるため、減衰極は浅いブロードな形状になるか、又は明確には現れなくなる。その他の構成は図1と同様である
このようなコモンモードフィルタでは、差動線路1、3中に形成する梯子型の差動4端子網5として、上述した梯子型4端子回路である集中定数型の差動遅延素子dl1〜dl3を用い、差動線路1、3を伝搬する差動信号を設計目標通りの振幅特性と群遅延特性で通過させることが可能である。
すなわち、この第1の構成では、差動線路1、3を伝送する差動信号が、互いに逆位相信号であるから、これらがキャパシタCo/2どうしやCoどうしの各接続点T1〜T4に達しても互いに打ち消し合って消失する。
そのため、差動信号に対しては、直列共振回路は寄与しないことになり、差動遅延素子dl1〜dl3の設計通り、劣化なく差動信号が伝送される。
他方、第1の構成では、差動遅延素子dl1〜dl3を形成する並列素子である2個のキャパシタCo/2やCoと、これらの接続点T1〜T4に接続されたコモンモードノイズ減衰用インダクタL1〜L4とにより、コモンモードノイズに対する直列共振回路が形成されるから、コモンモードノイズが減衰遮断され、コモンモードノイズを設計通りに減衰させることが容易であり、しかも、抵抗R1〜R4が、直列共振回路のQを下げてコモンモードノイズを消費、吸収する。
この場合、コモンモードノイズの吸収量は、コモンモードノイズ減衰極周波数付近で最も大きく、それ以外の周波数では吸収量が減るため、吸収されないコモンモードノイズは減衰遮断されて、反射コモンモードノイズとなって差動入力端子1A、1Bへ戻る。
もっとも、その反射コモンモードノイズは、差動遅延素子dl1〜dl3中を伝搬し、往復で2倍の伝播遅延時間をもって差動入力端子1A、1Bへ戻るため、差動入力端子1A、1Bにおいては、印加されるコモンモードノイズと、反射コモンモードノイズとは位相がずれた状態で重畳される。
しかも、反射コモンモードノイズは、抵抗R1〜R4で吸収されない残りであるから、差動入力端子1A、1Bにおいてコモンモードノイズのピーク電圧上昇が小さくなり、差動入力端子1A、1Bの部分においてノイズが電磁放射され難い。
図3は、図2に示す本発明のコモンモードフィルタの特性図であり、同図中の符号Sdd21は差動信号通過特性、符号Scc21はコモンモードノイズ通過特性である。図3の特性は、1区間の遅延時間30ps、差動インピーダンス100Ωとするとともに、2.5GHz差動クロックのコモンモードノイズ除去を想定し、2.5GHzクロックの3次高調波成分である7.5GHzの周波数成分が充分通過できるよう、差動信号に対する通過帯域を約10GHzとし、さらに2.5GHzでコモンモードノイズの減衰量が約18dBとなるよう各素子の定数を設定したものである。
ここで、抵抗R1〜R4によって、どの程度コモンモードノイズが吸収減衰するか調べるために、梯子型差動4端子回路網5に入力されたコモンモードノイズの電力を100%として、周波数毎に通過する電力の割合、反射する電力の割合および吸収される電力の割合を求めた。
図4は、図2の本発明に係るコモンモードフィルタに入力されたコモンモードノイズ電力の通過、反射および吸収の割合である。電力吸収のピークが2.5GHz付近に設定されており、2.5GHz差動クロックのコモンモードノイズ除去に適することがわかる。
このような構造は、特定の周波数のコモンモードノイズ除去に効果的であり、電力吸収のピークを所望の周波数に設定するためには、インダクタL1〜L4および抵抗R1〜R4の定数を区間毎に設定、調整すれば良い。
また、比較のため、図11に示す理想的なコモンモード・チョークコイルに入力されたコモンモードノイズ電力の通過、反射および吸収の割合を図13に示す。従来のコモンモード・チョークコイルでは、入力されたコモンモードノイズ電力のほとんどが遮断によって反射され、入力された電力の約90%が反射していることが分かる。
なお、インダクタL1〜L4を、ニクロム等の抵抗率の高い金属導体で形成すれば、抵抗R1〜R4を接続しなくても、インダクタL1〜L4自身に直列抵抗成分が発生し、等価的に抵抗R1〜R4を接続したことと同じ効果が得られる。
図5は本発明のコモンモードフィルタに係る第2の実施の形態であり、4区間からなる誘導mT型集中定数差動遅延線を基にしたものである。
すなわち、4個の各差動遅延素子dl1〜dl4の各々において、受動直列素子を形成するインダクタLoを2等分し、2等分されたインダクタLo/2どうしを直列接続するとともに互いに相互誘導m結合させ、2等分されたインダクタLo/2どうしの接続点の間を、上述したキャパシタの直列回路で接続した構成を有している。その他の構成は、図1と同様である。
この図5の構成においても、各差動4端子回路の並列素子を2倍の容量値を有する2個のキャパシタCoとCoの直列回路に変換し、直列接続されたキャパシタCoどうしの接続点T1、T2、T3、T4とグランド電位との間に、上述したコモンモードノイズ減衰用インダクタL1〜L4が接続されている。これは、図2におけるコモンモードノイズ減衰用抵抗R1〜R4を0Ωとしたことと等価である。
さらに、接続点T1とT2間、T2とT3間およびT3とT4間に抵抗R12、R23およびR34を、接続点T1とグランド間および接続点T4とグランド間に抵抗R10およびR40を接続したものである。
なお、以降の図においては、差動入力端子1A、1Bと差動出力端子2A、2Bとの間のみを図示する。
このような構成では、ノイズ減衰用受動2端子回路が複雑な経路で構成される。例えば、接点T1に接続される受動2端子回路は、インダクタL1と抵抗R10の並列回路だけでなく、R12を経由してグランドへ接続される種々の経路も上記並列回路に追加接続される。
このような構成において、梯子型差動4端子網5の受動直列素子を構成するインダクタは等価的に(Lo+2m)となり、受動並列素子は等価的にキャパシタCoと負のインダクタ成分(−m)とが直列接続された回路となる。
各差動遅延素子dl1〜dl4の1区間の遅延時間tdは、「数3」で示される。
Figure 2011052374
各差動遅延素子dl1〜dl4の差動インピーダンスZdは、「数4」で示される。
Figure 2011052374
図6は図5に示すコモンモードフィルタの特性図であり、同図中の符号Sdd21は差動信号通過特性、符号Scc21はコモンモードノイズ通過特性であり、1区間の遅延時間が37.5psで、差動インピーダンスは100Ωとなるように各素子の定数を定めた例である。
なお、回路解析においては、相互誘導mの値に代えて後述する「数5」に示すように、相互誘導mとインダクタLo/2に対する比、すなわち結合係数kを用いることが一般的であり、ここではk=0.24である。
Figure 2011052374
この場合も、コモンモードノイズ減衰用のインダクタL1〜L4および相互誘導mとCoとの組み合わせで決定される直列共振周波数が存在するが、抵抗R10〜R40により、直列共振回路のQが下がるため、減衰極はブロードな形状となる。
また、差動信号通過特性Sdd21は、図3と似た特性を示す一方で、コモンモードノイズ通過特性Scc21は、2.5GHz以上での減衰量が約15dBとなり、図3に比べ広い周波数範囲でより大きい減推量が得られている。
図7には、入力されたコモンモードノイズの電力に対する通過、反射および吸収の電力分配比率を示す。図7から分かるとおり、図5に示す構成は、2.5GHz以上で60%〜70%の吸収を示し、図4に示すような特定の周波数での吸収ピークを持たないことが分かる。
従ってこのような構成は、コモンモードノイズが広い周波数範囲で存在する場合に有効である。
図8は本発明のコモンモードフィルタに係る第3の実施の形態である。
すなわち、4個の差動遅延素子dl1〜dl4からなり、各差動遅延素子dl1〜dl4において、受動直列素子を形成するインダクタLoを2等分し、2等分されたインダクタLo/2どうしを直列接続するとともに互いに相互誘導m結合させ、更に、直列接続されたインダクタLo/2の両端をキャパシタCaで橋絡し、差動線路1、3の当該接続点どうしを上述したキャパシタCoの直列回路で接続したものであり、全域通過型集中定数差動遅延線の構成を有している。その他の構成は、図5の構成と同様である。
このような構成では、梯子型差動4端子回路の受動直列素子を構成するインダクタは、1区間の遅延時間を決めるインダクタが等価的に(Lo+2m)となり、並列素子は等価的にキャパシタCoと負のインダクタ成分(−m)とが直列接続された回路となる。
この構成でも、並列素子を2倍の容量値のキャパシタ2個の直列接続に変換し、2個の直列接続されたキャパシタCoの接続点を差動入力端1A、1B側から順にT1、T2、T3、T4とし、これらの接続点T1とT2間、T2とT3間およびT3とT4間に抵抗R12、R23およびR34を、接続点T1とグランド間および接続点T4とグランド間に抵抗R10およびR40を接続したものである。これは図5の構成において、コモンモードノイズ減衰用インダクタL1〜L4を無限大としたことと等価である。その他の構成は図5の構成と同様である。
この構成の各差動遅延素子dl1〜dl4における1区間の遅延時間tdは、「数6」で示される。
Figure 2011052374
各差動遅延素子dl1〜dl4における差動インピーダンスZdは、「数7」で示される。
Figure 2011052374
図9は図8に示すコモンモードフィルタの特性図であり、符号Sdd21は差動信号通過特性、符号Scc21はコモンモードノイズ通過特性である。図9の特性は、1区間の遅延時間が50psで、差動インピーダンスは100Ωとなるように各素子の定数を定めた例である。
この図8に構成においても、図5の構成と同様に、相互誘導mの代わりに結合係数kを用い、この場合はk=0.4である。図8の全域通過型集中定数差動遅延線の場合、結合係数は誘導m型の場合より大きい値とすることが好ましい。
さらに、橋絡容量Caが配置されているが、結合係数kが0.4の場合、橋絡容量Caは、キャパシタCoの1/10程度の値が使用される。
このような構造では、各接続点T1〜T4に達したコモンモードノイズが、抵抗R10〜R40を経由してグランドに戻ろうとするので、その際にこれらの抵抗R10〜R40によって電力吸収される。
また、コモンモードノイズの通過特性は抵抗R10〜R40の値によっても若干変化するが、それよりも差動遅延素子dl1〜dl4の遅延時間に大きく影響され、差動遅延素子dl1〜dl4の遅延時間が大きくなる程、低い周波数からコモンモードノイズの通過を阻止できるようになる。
図9では、本発明に係る図8の構成のコモンモードフィルタにおける差動信号通過特性Sdd21およびコモンモードノイズ通過特性Scc21を、図10では図8の構成のコモンモードフィルタに入力されたコモンモードノイズの電力に対する通過、反射および吸収の電力分配比率を示す。
図9において、コモンモード通過特性Scc21は、図2や図5の構成に比べ、コモンモードノイズ減衰用インダクタL1〜L4による通過特性の形成ができない分、減衰開始の周波数が高周波側に移動し、2.5GHzで比較すれば約12dBの減衰しか得られていないが、その一方で図10に示すとおり、コモンモードノイズ電力の吸収量は、2.2GHz〜8.7GHzの周波数範囲で70%以上と、他の構成よりも広い吸収ピークが得られている。
また、差動信号通過特性Sdd21は、図9において損失がほぼ0dBであり、全域通過型集中定数遅延線は、GHz帯の超高速信号を通過させる目的には最適である。
なお、図5および図8の構成において、接続点T1〜T4の接点間に接続する抵抗は、必ずしも隣接区間の接点間である必要はなく、2区間以上離れた接点間に接続しても良い。
以上、定K型、誘導m型、および全域通過型の3種類の集中定数差動遅延線を用いて、それぞれ異なった構成のコモンモードフィルタを例示してきたが、全ての集中定数差動遅延線を全ての構成のコモンモードフィルタに適用可能である。
さらに、本発明のコモンモードフィルタでは、集中定数差動遅延線として定K型、誘導m型又は全域通過型の3種で説明したが、その他の構成でも可能である。
例えば、誘導m型が梯子型差動遅延線の直列素子であるインダクタの隣接区間で相互誘導を持つのに対し、例示はしないが、2区間以上離れた区間のインダクタ間に相互誘導を持たせた構成も知られており、このような構成においても本発明に係る構成の応用が可能であり、同様の効果を得ることが可能である。
要は、集中定数差動遅延線が、定K型、誘導m型および全域通過型の差動遅延素子中から、例えば2個の定K型差動遅延素子と3個の誘導m型差動遅延素子を梯子状に接続する等、異なる2個又は3個を複合した構成であれば本発明の目的達成が可能である。
また、例示しないが、他の差動遅延線として群遅延平坦型ローパスフィルタを用いることも可能である。
ただし、この群遅延平坦型ローパスフィルタの構成は、一見、定K型に類似しているが、複数区間からなる構成において、シングルエンドで構成した場合の受動直列素子であるインダクタと受動並列素子であるキャパシタの値が全て異なった構成となるので、商品化する場合には煩雑となる。
以上のことから、梯子型の差動4端子回路でその受動直列素子としてインダクタを含み、その受動並列素子としてキャパシタを含んで配置した差動遅延線を有して構成した本発明のコモンモードフィルタは、超高速差動伝送線路を伝搬する望ましい超高速差動信号を通過させる一方、望ましくないコモンモードノイズを減衰させて通過させず、更に反射コモンモードノイズを吸収してそのピーク値を抑圧することで、遮断された反射コモンモードノイズの電磁放射強度を低く抑えることが可能である。
さらに、本発明の実施例は全て差動遅延線が複数区間構成の場合で説明した。しかし、コモンモードノイズが特定の周波数にしか存在しない場合もあり得る。その場合、例えば、図5の集中定数の差動遅延線として誘導mT型1区間だけの構成とし、1つ存在する減衰極周波数をコモンモードノイズの周波数に一致させればよい。
さらに、本発明のコモンモードフィルタでは、差動遅延素子dl1〜dl4の間に集中定数差動遅延線DLを梯子状に直列配置させた構成、すなわち、入出力間の差動遅延素子dl1〜dl4間の集中定数差動遅延線DL、又は入出力間の差動遅延素子dl1〜dl4の間の途中の差動遅延素子dl1〜dl4の間において、ノイズ減衰用受動2端子回路を接続しない構成も可能である。
また、本発明のコモンモードフィルタにおいて、複数区間を構成する場合、その一部の区間に、従来の差動遅延線、例えばコモンモードノイズ減衰用のインダクタL1〜L4および抵抗R1〜R40を省略した構成も可能である。
さらに、一部の集中定数差動遅延線DLにおけるキャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に、コモンモード減衰用インダクタのみが接続された構成も可能である。
すなわち、一部の集中定数差動遅延線DLにおけるキャパシタどうしの接続点とグランド電位との間にインダクタのみを接続し、キャパシタとインダクタによって共振回路を形成し、コモンモードノイズ減衰極を得ることにより、コモンモードノイズの通過を抑える構成である。
具体的には、上述した図2の構成において、一区間の集中定数差動遅延線において、抵抗R2又はR3を除いてインダクタL2又はL3を直接グランド電位に接続する構成や、図5の構成において、抵抗R12およびR23を除いた構成である。
1、 3 差動線路
1A、1B 差動入力端子(入力側)
2A、2B 差動出力端子(出力側)
5 梯子型差動4端子網
Co、Co/2、Co/4、Ca キャパシタ
DL 集中定数差動遅延線
dl1、dl2、dl3、dl4 差動遅延素子(差動4端子回路)
Lo、Lo/2 インダクタ
L1、L2、L3、L4 コモンモードノイズ減衰用インダクタ(ノイズ減衰用受動2端子回路)
R1、R2、R3、R4、R10、R12、R23、R34、R40 コモンモードノイズ減衰用抵抗(ノイズ減衰用受動2端子回路)
T1、T2、T3、T4 接続点
+vd、−vd 差動電源
Vc コモンモードノイズ源

Claims (10)

  1. 差動線路中に直列的に配置されたインダクタを含む受動直列素子および前記差動線路間に並列的に配置されたキャパシタを含む受動並列素子からなる梯子型の差動4端子回路を有してなる集中定数差動遅延線であって、前記キャパシタが、当該キャパシタと等価にして値の等しい2個の直列接続されたキャパシタからなる集中定数差動遅延線と、
    直列接続された前記キャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に接続され、コモンモードノイズ減衰用の抵抗、インダクタと抵抗の直列回路、又はインダクタと抵抗の並列回路からなるノイズ減衰用受動2端子回路と、
    を具備することを特徴とするコモンモードフィルタ。
  2. 前記集中定数差動遅延線は、定K型構成である請求項1記載のコモンモードフィルタ。
  3. 前記集中定数差動遅延線は、誘導m型構成である請求項1記載のコモンモードフィルタ。
  4. 前記集中定数差動遅延線は、全域通過型構成である請求項1記載のコモンモードフィルタ。
  5. 前記集中定数差動遅延線および前記ノイズ減衰用受動2端子回路を1区間の差動遅延素子とし、前記差動線路に前記差動遅延素子が梯子型に複数直列配置され複数区間が構成された請求項1〜4いずれか1記載のコモンモードフィルタ。
  6. 上記差動遅延素子の間に前記集中定数差動遅延線が梯子状に直列配置されて構成された請求項5記載のコモンモードフィルタ。
  7. 前記複数区間の前記集中定数差動遅延線における前記キャパシタどうしの複数の接続点間に、抵抗が接続された請求項5又は6記載のコモンモードフィルタ。
  8. 一部の前記集中定数差動遅延線における前記キャパシタどうしの接続点とグランド電位との間に、コモンモード減衰用インダクタのみが接続された請求項5又は6記載のコモンモードフィルタ。
  9. 前記集中定数差動遅延線は、定K型、誘導m型および全域通過型の差動遅延素子中から異なる2個又は3個を複合した構成である請求項5〜8いずれか1記載のコモンモードフィルタ。
  10. 前記差動遅延素子における前記ノイズ減衰用受動2端子回路の定数を区間毎に異ならせてなる請求項5〜9いずれか1記載のコモンモードフィルタ。
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