JPH059023U - 電動機の雑音防止回路 - Google Patents

電動機の雑音防止回路

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JPH059023U
JPH059023U JP5425691U JP5425691U JPH059023U JP H059023 U JPH059023 U JP H059023U JP 5425691 U JP5425691 U JP 5425691U JP 5425691 U JP5425691 U JP 5425691U JP H059023 U JPH059023 U JP H059023U
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JP
Japan
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noise
capacitor
noise prevention
resistor
prevention circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP5425691U
Other languages
English (en)
Inventor
正人 宮浦
Original Assignee
リヨービ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でありながら雑音防止効果の高い雑音防
止回路を提供することを目的とする。 【構成】 整流子電動機Mの両端に、第1のコンデンサ
C1が接続されている。第1のコンデンサC1に並列に、第
2のコンデンサC2,C2が接続されている。第2のコンデ
ンサC2の共通接続点12は、限流手段である抵抗Rを介し
て、筐体1に接続されている。筐体1は、電源プラグ3
のアース線10に接続される。抵抗Rにより雑音除去の周
波数特性が均一化され、全周波数領域にわたって安定し
た雑音除去特性を得ることができる。占有体積の小さな
抵抗を設けるだけで、雑音防止効果を向上することがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は電動機の雑音防止回路に関するものであり、特にその小型化・高性 能化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動機から発生する雑音が、配電線路を介して他の配電線路に伝達し、テレビ 等に妨害を及ぼすことがある。これを防止するため、従来より雑音防止回路が設 けられている。
【0003】 図4に、特開昭62ー244246号公報に記載された従来の雑音防止回路を示す。図 4において、電動機Mには、雑音防止回路2を介して、電源プラグ3が接続され ている。電動機M、雑音防止回路2は、筐体1に収納されている。
【0004】 雑音防止回路2は、コンデンサC1およびこれに並列に接続されたコンデンサC2 ,C2によって構成されている。また、コンデンサC2,C2の共通接続点は、筐体1を 介してアースクリップ4によりアースされる。コンデンサC1は、電源線5、6間 に発生した雑音(対称波成分)を防止するものである。また、コンデンサC2は、 アースと電源線5との間またはアースと電源線6との間に発生した雑音(非対称 波成分)を防止するものである。
【0005】 ところで、図4の回路において、アースクリップ4をアースせずに電源プラグ 3を電源コンセントに差し込むと、電源プラグ3、コンデンサC2、筐体1、人体 の経路を経て過渡電流が流れる。これにより、人体に電撃を及ぼすこととなる。 このような電撃を小さくするため、図4の回路においては、コンデンサC2の容量 を小さくしていた。しかしながら、コンデンサC2の容量を小さくしているため、 雑音防止効果が十分に発揮できなかった。
【0006】 そこで、雑音防止効果向上のために図5のような回路も用いられている(特開 昭62ー244246号公報)。この回路においては、電源プラグ3とコンデンサC2,C2と の間にコモンモードチョークコイルL1を設けている。これにより、雑音が電源プ ラグ3に伝達するのを防止し、雑音防止効果を向上させることができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の雑音防止回路には、次のような問題点があ った。
【0008】 図4の回路においては、電撃を小さくするためにコンデンサC2の容量を小さく しなければならず、十分な雑音防止効果を得られないという問題があった。
【0009】 図5の回路においては、コモンモードチョークコイルL1が大きいため、筐体1 を大きくしなければならないという問題があった。このため、携帯用機器には適 していなかった。
【0010】 この考案は、上記のような問題点を解決して小型でありながら雑音防止効果の 高い回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る雑音防止回路は、 一端が電動機の一端側に接続され、他端が共通接続点に接続された第1のコン デンサ、 一端が電動機の他端側に接続され、他端が前記共通接続点に接続された第2の コンデンサ、 前記共通接続点とアースとの間に設けられた限流手段、 を備えたことを特徴としている。
【0012】
【作用】 第1のコンデンサにより、対称波成分の雑音が取り除かれる。また、第2のコ ンデンサにより、非対称波成分の雑音がアース側に取り除かれる。この際に、第 2のコンデンサとアースとの間に限流手段を設けることにより、雑音の周波数特 性を均一にすることができる。
【0013】 その理由は明確ではないが、以下のようであると考えられる。まず、限流手段 が設けられていない場合について考える。第2のコンデンサにより、非対称波成 分の雑音がアース側に落とされる。アース側に落とされた雑音の一部は、筐体を 伝わって電源プラグの電源線に到達する。このような、雑音成分の回りこみは雑 音の周波数によって変化する。したがって、第2のコンデンサによる雑音除去が 大きい周波数領域においては、かえって雑音の回りこみが大きくなることとなる そこで、限流手段を設けることにより、第2のコンデンサによる雑音除去が大 きくなりすぎないように調整するものである。
【0014】
【実施例】
図1に、この考案による雑音防止回路の一実施例を示す。整流子電動機Mの両 端に、第1のコンデンサC1が接続されている。第1のコンデンサC1に並列に、第 2のコンデンサC2,C2が接続されている。第2のコンデンサC2の共通接続点12は 、限流手段である抵抗Rを介して、筐体1に接続されている。筐体1は、電源プ ラグ3のアース線10に接続される。
【0015】 コンデンサC1は、電源線5、6間に発生した雑音(対称波成分)を防止するも のである。また、コンデンサC2は、アースと電源線5との間またはアースと電源 線6との間に発生した雑音(非対称波成分)をアースに逃すものである。抵抗R は、雑音成分がアースを介して電源プラグ3の電源線に伝達するのを防止するた めのものである。
【0016】 図2に、抵抗Rの雑音防止効果を測定したグラフを示す。ここでは、抵抗Rを 18[Ω]、コンデンサC1を0.1μ[F]、コンデンサC2を0.005μ[F]として測 定を行った。グラフの縦軸は雑音レベル[dB/μV]であり、横軸は雑音周波数[ MHz]である。また、グラフ中の斜線は、JIS規格「雑音端子電圧の許容値」 である。破線で示すグラフは抵抗Rを設けない場合であり、実線で示すグラフは 抵抗Rを設けた場合を示すものである。
【0017】 このグラフからも明らかなように、抵抗Rを設けない場合には、1MHzにおい て雑音レベルが規格を越えている。これに対し、抵抗Rを設けることにより、1 MHz近傍の雑音が低減され規格を満足している。逆に、2MHz〜5MHzの領域で は、雑音成分が多くなっているが、規格を外れるほどではない。すなわち、抵抗 Rを設けることにより、雑音除去の均一化を図って、全周波数領域において規格 を満足させることができる。
【0018】 図3に、抵抗Rの抵抗値と雑音防止効果との関係を測定したデータを示す。こ こでは、コンデンサC1を0.1μ[F]、コンデンサC2を0.005μ[F]として測定 を行った。また、雑音周波数1.4MHzを対象として測定を行った。なお、図2の 測定の場合と異なる電動機を用いているので、雑音の絶対レベルは図2のものと は異なっている。
【0019】 図3からも明らかなように、抵抗を設けた場合の方が、雑音は小さくなってい る。特に、500[Ω]の場合の効果が優れている。
【0020】 以上のように、この実施例においては、占有体積の小さな抵抗を設けるだけで 良好な雑音防止効果を得ることができる。したがって、携帯用電動工具等に最適 である。
【0021】 なお、上記実施例においては、限流手段として抵抗Rを用いたが、小型のイン ダクタンス等を用いても良い。
【0022】 また、上記実施例では、整流子電動機の雑音防止として説明したが、その他の 電動機についても適用することができる。
【0023】
【考案の効果】
この考案に係る雑音防止回路は、第2のコンデンサの共通接続点とアースとの 間に限流手段を設けている。これにより、雑音防止の周波数特性を均一にするこ とができ、全周波数領域にわたって良好な雑音防止効果を得ることができる。
【0024】 すなわち、小型でありながら、雑音防止効果の高い雑音防止回路を得ることが できる。
【提出日】平成4年9月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 図2に、抵抗Rの雑音防止効果を測定したグラフを示す。ここでは、抵抗Rを 18[Ω]、コンデンサC1を0.1μ[F]、コンデンサC2を0.005μ[F]として測 定を行った。グラフの縦軸は雑音レベル[dB/μV]であり、横軸は雑音周波数[ MHz]である。また、グラフ中の斜線は、電気用品取締法(社団法人 日本電気 協会)に規定されている「雑音端子電圧の許容値」(以下「許容値」という) で ある。破線で示すグラフは抵抗Rを設けない場合であり、実線で示すグラフは抵 抗Rを設けた場合を示すものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 このグラフからも明らかなように、抵抗Rを設けない場合には、1MHzにおい て雑音レベルが許容値を越えている。これに対し、抵抗Rを設けることにより、 1MHz近傍の雑音が低減され許容値を満足している。逆に、2MHz〜5MHzの領 域では、雑音成分が多くなっているが、許容値を外れるほどではない。すなわち 、抵抗Rを設けることにより、雑音除去の均一化を図って、全周波数領域におい て許容値を満足させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による雑音防止回路を示す
図である。
【図2】図1の回路の雑音防止効果を示すグラフであ
る。
【図3】抵抗値を変化させて雑音防止効果を測定した結
果を示す図である。
【図4】従来の雑音防止回路を示す図である。
【図5】従来の雑音防止回路の他の例を示す図である。
【符号の説明】
C1・・・第1のコンデンサ C2・・・第2のコンデンサ R・・・抵抗 M・・・電動機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月16日
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】一端が電動機の一端側に接続され、他端が
    共通接続点に接続された第1のコンデンサ、 一端が電動機の他端側に接続され、他端が前記共通接続
    点に接続された第2のコンデンサ、 前記共通接続点とアースとの間に設けられた限流手段、 を備えたことを特徴とする電動機の雑音防止回路。
JP5425691U 1991-07-12 1991-07-12 電動機の雑音防止回路 Pending JPH059023U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5425691U JPH059023U (ja) 1991-07-12 1991-07-12 電動機の雑音防止回路

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JP5425691U JPH059023U (ja) 1991-07-12 1991-07-12 電動機の雑音防止回路

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JPH059023U true JPH059023U (ja) 1993-02-05

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ID=12965479

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JP5425691U Pending JPH059023U (ja) 1991-07-12 1991-07-12 電動機の雑音防止回路

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011052374A1 (ja) * 2009-11-02 2011-05-05 エルメック株式会社 コモンモードフィルタ
WO2011065270A1 (ja) * 2009-11-27 2011-06-03 エルメック株式会社 コモンモードフィルタ

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