JPH0515666U - 電動機の雑音防止回路 - Google Patents

電動機の雑音防止回路

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Publication number
JPH0515666U
JPH0515666U JP5980191U JP5980191U JPH0515666U JP H0515666 U JPH0515666 U JP H0515666U JP 5980191 U JP5980191 U JP 5980191U JP 5980191 U JP5980191 U JP 5980191U JP H0515666 U JPH0515666 U JP H0515666U
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JP
Japan
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noise
capacitor
noise prevention
magnetic body
cylindrical magnetic
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Pending
Application number
JP5980191U
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English (en)
Inventor
正人 宮浦
Original Assignee
リヨービ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でありながら雑音防止効果の高い雑音防
止回路を提供することを目的とする。 【構成】 整流子電動機Mの両端に、第1のコンデンサ
C1が接続されている。第1のコンデンサC1に並列に、第
2のコンデンサC2,C2が接続されている。第2のコンデ
ンサC2の共通接続点12は、アース線20を介して、筐体1
に接続されている。アース線20は、筒状磁性体30を貫通
している。筐体1は、電源プラグ3のアース端子10に接
続される。筒状磁性体30により雑音除去の周波数特性が
均一化され、全周波数領域にわたって安定した雑音除去
特性を得ることができる。占有体積の小さな筒状磁性体
30を設けるだけで、雑音防止効果を向上することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は電動機の雑音防止回路に関するものであり、特にその小型化・高性 能化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電動機から発生する雑音が、配電線路を介して他の配電線路に伝達し、テレビ 等に妨害を及ぼすことがある。これを防止するため、従来より雑音防止回路が設 けられている。
【0003】 図7に、特開昭62ー244246号公報に記載された従来の雑音防止回路を示す。図 7において、電動機Mには、雑音防止回路2を介して、電源プラグ3が接続され ている。電動機M、雑音防止回路2は、筐体1に収納されている。
【0004】 雑音防止回路2は、コンデンサC1およびこれに並列に接続されたコンデンサC2 ,C2によって構成されている。また、コンデンサC2,C2の共通接続点は、筐体1を 介してアースクリップ4によりアースされる。コンデンサC1は、電源線5、6間 に発生した雑音(対称波成分)を防止するものである。また、コンデンサC2は、 アースと電源線5との間またはアースと電源線6との間に発生した雑音(非対称 波成分)を防止するものである。
【0005】 ところで、図7の回路において、アースクリップ4をアースせずに電源プラグ 3を電源コンセントに差し込むと、電源プラグ3、コンデンサC2、筐体1、人体 の経路を経て過渡電流が流れる。これにより、人体に電撃を及ぼすこととなる。 このような電撃を小さくするため、図7の回路においては、コンデンサC2の容量 を小さくしていた。しかしながら、コンデンサC2の容量を小さくしているため、 雑音防止効果が十分に発揮できなかった。
【0006】 そこで、雑音防止効果向上のために図8のような回路も用いられている(特開 昭62ー244246号公報)。この回路においては、電源プラグ3とコンデンサC2,C2と の間にコモンモードチョークコイルL1を設けている。これにより、雑音が電源プ ラグ3に伝達するのを防止し、雑音防止効果を向上させることができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の雑音防止回路には、次のような問題点があ った。
【0008】 図7の回路においては、電撃を小さくするためにコンデンサC2の容量を小さく しなければならず、十分な雑音防止効果を得られないという問題があった。
【0009】 図8の回路においては、コモンモードチョークコイルL1が大きいため、筐体1 を大きくしなければならないという問題があった。このため、携帯用機器には適 していなかった。
【0010】 この考案は、上記のような問題点を解決して小型でありながら雑音防止効果の 高い回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る雑音防止回路は、 一端が電動機の一端側に接続され、他端が共通接続点に接続された第1のコン デンサ、 一端が電動機の他端側に接続され、他端が前記共通接続点に接続された第2の コンデンサ、 前記共通接続点をアースに接続するアース線、 内部空間にアース線を貫通させた筒状磁性体、 を備えたことを特徴としている。
【0012】
【作用】
第1のコンデンサにより、対称波成分の雑音が取り除かれる。また、第2のコ ンデンサにより、非対称波成分の雑音がアース側に取り除かれる。この際に、第 2のコンデンサをアースに接続するアース線を、筒状磁性体に貫通させることに より、雑音の周波数特性を均一にすることができる。
【0013】 その理由は明確ではないが、以下のようであると考えられる。まず、筒状磁性 体が設けられていない場合について考える。第2のコンデンサにより、非対称波 成分の雑音がアース側に落とされる。アース側に落とされた雑音の一部は、筐体 を伝わって電源プラグの電源線に到達する。このような、雑音成分の回りこみは 雑音の周波数によって変化する。したがって、第2のコンデンサによる雑音除去 が大きい周波数領域においては、かえって雑音の回りこみが大きくなることとな る そこで、筒状磁性体を設けることによりインダクタンス成分を持たせ、第2の コンデンサによる雑音除去が大きくなりすぎないように調整するものである。
【0014】
【実施例】
図1に、この考案による雑音防止回路の一実施例を示す。整流子電動機Mの両 端に、第1のコンデンサC1が接続されている。第1のコンデンサC1に並列に、第 2のコンデンサC2,C2が接続されている。第2のコンデンサC2の共通接続点12は 、アース線20を介して、筐体1に接続されている。筐体1は、アース線22を介し て、電源プラグ3のアース端子10に接続される。アース線20は、筒状磁性体30を 貫通させられている。
【0015】 なお、この筒状磁性体30は、図6に示すように、中央部に貫通穴32を有してい る。また、筒状磁性体30は、フェライト等の磁性体により構成される。図5に示 すように、筒状磁性体30の貫通穴32には、アース線20が貫通している。また、筒 状磁性体30は、筐体1に設けられたストッパ1a,1b,1cにより保持されている。
【0016】 図1において、コンデンサC1は、電源線5、6間に発生した雑音(対称波成分 )を防止するものである。また、コンデンサC2は、アースと電源線5との間また はアースと電源線6との間に発生した雑音(非対称波成分)をアースに逃すもの である。非対称波成分の雑音は、アース線20を介して筐体1へ伝達し、筐体1か らアース線22を介して、電源プラグ3のアース端子10(接地される)に逃される 。アース線20に設けられた筒状磁性体30は、上記雑音が、電源プラグ3の電源線 に伝達するのを防止するためのものである。
【0017】 図2に、筒状磁性体の雑音防止効果を測定したグラフを示す。ここでは、コン デンサC1を0.1μ[F]、コンデンサC2を0.005μ[F]として測定を行った。ま た、筒状磁性体30の外径は9mm、内径は4.5mm、厚さは5mmとした。グラフの縦 軸は雑音レベル[dB/μV]であり、横軸は雑音周波数[MHz]である。また、グ ラフ中の斜線は、電気用品取締法に規定されている「雑音端子電圧の許容値」( 以下許容値という)である。破線で示すグラフは筒状磁性体30を設けない場合で あり、実線で示すグラフは筒状磁性体30を設けた場合を示すものである。
【0018】 このグラフからも明らかなように、筒状磁性体30を設けない場合には、1MHz において雑音レベルが許容値を越えている。これに対し、筒状磁性体30を設ける ことにより、1MHz近傍の雑音が低減され許容値を満足している。逆に、0.55M Hzと10MHzの近傍では、雑音成分が多くなっているが、許容値を外れるほどでは ない。すなわち、筒状磁性体30を設けることにより、雑音除去の均一化を図って 、全周波数領域において許容値を満足させることができる。
【0019】 以上のように、この実施例においては、占有体積の小さな筒状磁性体30を設け るだけで良好な雑音防止効果を得ることができる。したがって、携帯用電動工具 等に最適である。
【0020】 なお、上記実施例においては、アース線20に筒状磁性体30を設けたが、図3に 示すように、アース線22に筒状磁性体32を設けてもよい。
【0021】 さらに、図4に示すように、アース線20に筒状磁性体30を設け、アース線22に 筒状磁性体32を設けてもよい。
【0022】 また、上記実施例では、整流子電動機の雑音防止として説明したが、その他の 電動機についても適用することができる。
【0023】
【考案の効果】
この考案に係る雑音防止回路は、第2のコンデンサの共通接続点からのアース 線に筒状磁性体を設けている。これにより、雑音防止の周波数特性を均一にする ことができ、全周波数領域にわたって良好な雑音防止効果を得ることができる。 すなわち、小型でありながら、雑音防止効果の高い雑音防止回路を得ることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による雑音防止回路を示す
図である。
【図2】図1の回路の雑音防止効果を示すグラフであ
る。
【図3】他の実施例による雑音防止回路を示す図であ
る。
【図4】他の実施例による雑音防止回路を示す図であ
る。
【図5】筒状磁性体30の取り付け状態を示す図である。
【図6】筒状磁性体30の詳細を示す図である。
【図7】従来の雑音防止回路を示す図である。
【図8】従来の雑音防止回路の他の例を示す図である。
【符号の説明】
C1・・・第1のコンデンサ C2・・・第2のコンデンサ 20,22・・・アース線 30,32・・・筒状磁性体 M・・・電動機

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が電動機の一端側に接続され、他端が
    共通接続点に接続された第1のコンデンサ、 一端が電動機の他端側に接続され、他端が前記共通接続
    点に接続された第2のコンデンサ、 前記共通接続点をアースに接続するアース線、 内部空間にアース線を貫通させた筒状磁性体、 を備えたことを特徴とする電動機の雑音防止回路。
JP5980191U 1991-07-30 1991-07-30 電動機の雑音防止回路 Pending JPH0515666U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5980191U JPH0515666U (ja) 1991-07-30 1991-07-30 電動機の雑音防止回路

Applications Claiming Priority (1)

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JP5980191U JPH0515666U (ja) 1991-07-30 1991-07-30 電動機の雑音防止回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0515666U true JPH0515666U (ja) 1993-02-26

Family

ID=13123740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5980191U Pending JPH0515666U (ja) 1991-07-30 1991-07-30 電動機の雑音防止回路

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JP (1) JPH0515666U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240870A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ディスクブレーキ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008240870A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ディスクブレーキ

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